「売るのは測定器ではなく生産性」 ~ブルーム-ノボテスト 朝尾信之 日本法人社長に聞く~

 

スローガンは「Focus on Productivity」

中部部品加工協会の勉強会の様子。参加者同士で活発な意見交換が行われた

 

 

床のピンクのラインは、レーザをイメージしている

 ― 自動化や省人化ニーズに伴い、貴社ブランド製品は工作機械の性能を最大限に引き出す重要なものとして高い評価を得ています。貴社が選ばれる決定的な理由はどういったことだと感じていますか。
朝尾 全世界共通のスローガンとして「Focus on Productivity(生産性へのフォーカス)」を掲げています。私たちが提供しているのは、機上測定機器というハードウェアそのものではありません。お客様の生産性です。機上測定そのものは、測定という機能だけを見れば、他社でも実現できます。実際、中国やインドなどでも後発メーカーが増えています。しかし、お客様が求めているのは〝測れた〟という事実だけではありません。その測定結果をどう活用し、加工精度を高め、生産性を向上させ、現場の課題をどう解決するかなのです。われわれは、測定データを活用するアプリケーションやソフトウェアまで含め、お客様の加工プロセス全体を最適化する提案を行っています。単に測定機器を販売するのではなく、お客様が求める成果までサービスを掘り下げています。それが、世界中の工作機械メーカーやユーザーから選ばれ続けている理由だと考えています。
 ― 測るものだけではなく、生産性を提供するという考え方が貴社の根底にあるのですね。ところで、このたび日本社内にセミナールームを新設されました。その狙いについて教えてください。
 朝尾 目的は、お客様とのコミュニケーションをさらに深めることです。ショールームも併設しているのでデモンストレーションをご覧いただいたり、技術セミナーを開催したりしています。また、5月にはアジア各国のエンジニアを集めた社内トレーニングを実施しました。工作機械メーカー様にもご協力いただき、実機を使った実践的な研修を行っています。さらに、中部部品加工協会様にも勉強会の会場としてご活用いただき、参加者同士で活発な意見交換が行われました。この場所が、お客様や製造現場で活躍される皆様にとって、新たな気づきや発想が生まれる場になれば嬉しいです。
 ― 今後もこうした活動をさらに広げていくお考えですか。
 朝尾 もちろんです。できるだけ多くのお客様に足を運んでいただきたいと考えています。私たちのゴールは製品を納めるだけではありません。お客様の課題を解決し、生産性を高め、その先にある利益率の向上まで貢献することです。製品を販売するだけでは、いずれ価格競争に巻き込まれ、差別化も難しくなります。しかし、お客様の声を聞き、一緒に課題を解決することには大きな価値があります。われわれはこれからもお客様に近い存在として生産性向上に貢献したいと考えています。

MOLDINO