研削の属人化を打ち破れ! ナガセインテグレックス、JIMTOF2026で新開発5機種

ナガセインテグレックス(社長=新藤良太氏、本社:岐阜県関市)は、9月10、11日の2日間、同社にて「JIMTOF2026」に向けた新製品発表会を開催した。冒頭、長瀬幸泰会長が「研削加工が抱え続けてきた属人化を克服しなければならない。これからは、どのような設備に投資するかが企業の明暗を分ける」と強調した。発表会では、同社独自の設計思想「IGTARP DESIGN®」を採用した新規開発機5機種を披露。半導体製造装置向けの大型部品、精密歯車、自由曲面上の微細形状、非球面光学部品など、成長市場が突きつける高度な加工課題に真正面から挑み、品質と生産性をともに引き上げる「超精密から超越精密へ」の進化を鮮烈に打ち出した。
人手不足が深刻化するなか、省人化や自動化を進め、熟練技能に依存しない生産体制を築くことも待ったなしだ。いま超精密加工機に求められているのは、精度の追求だけではない。品質と生産性を同時に飛躍させる、新たなものづくりの実現である。なかでも研削加工は、砥石の状態や加工条件など、さまざまな要素が仕上がりを左右する難しい加工であり、長年にわたって「属人化」という課題を抱えてきた。同社は、この課題と約45年間向き合い、オペレータの熟練度による加工結果のばらつきを抑え、技能に左右されにくい研削加工の実現を追求してきた。

今回発表された5機種すべてに採用されたのが、ナガセインテグレックス独自のマシン開発手法「IGTARP DESIGN®(イグタープデザイン)」だ。
革新的な発想を起点に、重心や構造、強度、生産性などを総合的に最適化する設計思想である。その中核を担うのが、機械本体を3点で支持する「TETRA BASE」と、ワークから工具までの力の伝わり方を最適化する「Optimized Force Path Design」だ。
3点支持構造によって、床面の影響を受けにくい安定した機械構造を構築。さらに、加工点における動剛性を高め、研削時に発生する力を合理的に受け止めることで、加工精度と再現性の向上を狙う。注目したい点は、単に高精度な機械をつくるのではないということだ。①省スペース、②省エネルギー、③省人化、④非熟練化までを一体追求することで、同社が掲げる「超精密から超越精密へ」が現実のものとなる。



