研削の属人化を打ち破れ! ナガセインテグレックス、JIMTOF2026で新開発5機種

 

砥石と加工状態を「見える化」

研削加工支援アプリ「GRINDROID」のマスコットキャラクターGRIDE君


 

研削抵抗のリアルタイム検出「NPXスピンドル」

 5機種に加え、研削加工の属人化を打ち破る周辺技術も披露される。

 同社によると業界初となるAI砥面観察システム「GRIDE EYE®」は、回転中の砥石表面を高速撮影し、AIによって砥面の状態を観察するシステムだ。機上設置型のため、砥石を機械から取り外すことなく、実加工中の観察も可能になる。不具合の予測にもつなげ、これまで熟練者の経験に委ねられてきた砥石状態の判断をデータへ置き換えていく。

 一方の「NPXスピンドル」は、実加工中に砥石自身が加工抵抗を検出し、その変化をリアルタイムで画面に表示する。加工中に機内で何が起きているのかを可視化し、異常の把握や加工条件の最適化に役立てる。

 研削加工は、結果だけを測っても、その途中で何が起きたのかを捉えることが難しい。だからこそ、砥石の表面と加工抵抗をリアルタイムで捉える意義は大きい。マシンの高精度化に、観察、計測、判断の技術を重ねることで、技能に左右されにくい研削加工へ近づけていく。

 ナガセインテグレックスがJIMTOF2026で示すのは、単なる新製品のラインアップではない。大型部品、精密歯車、自由曲面、微細形状、非球面という難加工領域に挑みながら、省人化、無人化、非熟練化までを実現する新たな生産の姿である。

 同社のブースは東7ホール「E7097」。品質と生産性を“爆上げ”するという「超越精密」の実力が、いよいよJIMTOFの会場で明らかになる。


 会見の最後に新藤社長は、今回の新製品について、「昨年10月末、社長に就任したが、これまで技術畑を歩み、一台一台に思いを込めて機械を開発してきた。ものづくりを取り巻く環境が大きく変化するなか、われわれが貢献できる分野で、お客様の利益に貢献していきたい」と力を込めた。

 AIの進展や生産システムの高度化によって、製造現場は大きな転換期を迎えている。しかし、どれほど技術が進化しても、最後に価値を生み出すのは、現実の世界で高精度なものを安定してつくり続ける力だ。

 精度を高め、技能への依存を減らす。そして、顧客の利益につなげる――。ナガセインテグレックスは「超精密」のその先へ踏み出す。JIMTOF2026で披露される5機種は、同社が描く「超越精密」の未来を具現化した、新たな挑戦の始まりである。

 

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