“安全”、“省エネ”、“コンパクト” 「IFPEX2014」に出展した不二越の油圧機器に注目!

9月17日~19日の3日間、日本で唯一のフルードパワー国際見本市「IFPEX2014」が東京ビッグサイトで開催された。フルードパワー業界の省エネをはじめとする環境対策はどんどん進化を遂げてきている。一般機械産業向けの油圧機器・油圧ユニットを中心に提案していた不二越の製品は、“安全”、“省エネ”、“コンパクト”をさらに進化させ、未来のものづくりに繋げる。

NACHIの油圧で省エネに貢献! 

今回の目玉として出展されていたのは、インバータ駆動油圧ユニット「NSP iシリーズ」。
この製品は、インバータで伝導機の回転数を制御する仕組みを持つ。簡単に説明すると、省エネタイプの冷蔵庫などもそうだが、必要のないときは回転数を落として消費電力を下げるというもの。

ベースとなっている「NSPユニット」は同社標準ユニットと比べ、約40%の消費電力削減を実現しており、さらにインバータ駆動の追加により、同社標準ユニット比で64%もの消費電力削減を達成している。また、「NSPユニット」は約25%、インバータ駆動「NSP iユニット」は約40%、電力料金が削減となる。また、機械加工精度を追究すると悩ましいのは熱対策であるが、は油圧の上昇を低減することにより、機械加工精度の向上を図っている。シール部品や作動油の超寿命化、工場内空調費の削減など、システム全体に貢献する。

インバータのトラブルが発生し、モータへの電力供給がストップすると、ラインが止まってしまうという困った事態になるが、そのようなことを回避するため、もしもの時でも電源をモータにつなぎかえるだけで運転できるので、生産ラインが止まることもない。

「NSP iユニット」は、電源投入ですぐに起動する。圧力調整後に1回のボタン操作で最適な省エネ運転を行ううえ、保圧時は落ち着いたカフェ店内と同じくらいの静かさというから嬉しい。

さて、先ほどの「NSP i」より、省エネを追究するとなると、電気を止めることになる。この「NRPシリーズ」は、電気が必要なときしか使わないタイプだ。こちらは不二越工場内のマシニングセンタにおける測定結果だが、消費電力50W、約95%もダウンしている。油温上昇室温は+7℃と低発熱。サイズもコンパクトである。油圧は油をつかっていろんなものを動かすので、天ぷら油と一緒で酸化すると色が悪くなったり、汚れたりするものだが、これらが外に見えるようにしているのも特長のひとつである。通常は鉄製のタンクだが、この部分を樹脂製に変え、油の劣化も見ることができる。メンテナンス性の向上を狙ったつくりも画期的だ。


レゴブロックのような色遣いが目をひく

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