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イスカルジャパンが超高送り加工対応、高剛性、強化タイプ突切・溝入れ工具「マルチFグリップ」(MULTI F GRIP)を新発売

 イスカルジャパン(社長=岡田一成氏)が、このほど、超高送り加工対応、高剛性、強化タイプ突切・溝入れ工具「マルチFグリップ」(MULTI F GRIP)をリリースした。

 この製品は、突切・溝入れ加工時にブレードに掛かる負荷を、従来のX軸方向からY軸方向に分散させる角型ブレードを採用し、極めて高い剛性での加工を可能とする工具で、耐久性の高いブレードは、防振性に優れ、加工中のビビリを抑制する。

 また、優れた仕上げ面と真直性で、高圧クーラント対応の内部給油式で、良好な切屑排出も実現した。

 マルチFグリップには、2種類の角型ブレードが取付けられる。特長は以下のとおり。

「タングFグリップ」
 ・縦置き構造、タンググリップチップ取付用
 ・最大突切径Φ120mm (3~5mm幅チップ使用時) 
  →加工の無駄を省き、コスト削減
 ・高送り対応「HFブレーカー」の使用により、従来の2倍以上の送りで加工が可能
  →高生産性を実現

「ドゥーFグリップ」
 ・2コーナー使い、ドゥーグリップチップ取付用
 ・加工中のビビリを抑制し、優れた仕上げ面と真直性を実現
 ・最大突切径Φ120mm (4~5mm幅チップ使用時) 
 ・高生産性を実現

■レパートリー
 ●マルチFグリップ (ホルダー)
 高圧クーラント対応
 TGTBQ…JHP、突切・溝入加工用ホルダー

 ●角型ブレード
 TGAQ-JHP タンググリップチップ用ブレード
 DGAQ-JHP ドゥーグリップチップ用ブレード

タンガロイがヘッド交換式リーマ「ReamMeister」を発売

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、このほどヘッド交換式リーマ「ReamMeister(リーム・マイスター)」を発売した。

 この製品はH7公差のような高精度な穴仕上げ加工が可能な高精度ヘッド交換式リーマ。ヘッド製造時の精密な径・振れ精度管理と、ヘッド取付け部に設けたテーパーと端面の2面拘束による同心性の高いクランプ機能により精度の高いリーマ加工を実現する。

 特殊ねじと専用キーを利用した独自のクランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。工具交換はヘッドを付け替えるのみで、ツールホルダからの工具の脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。

 今回、加工用途に応じた2種類のヘッドラインナップを揃えた。ストレート刃仕様のASヘッドは、穴形状や被削材を問わず汎用的に使用が可能なヘッド。貫通穴用に設定されたBLヘッドは、左ねじれ刃を採用し、切りくずを前方に排出することが出来るため、貫通穴加工時の切りくず処理改善に大きく貢献する。これらヘッドにはコーティングが施されているため、従来のノンコートのソリッドリーマやロウ付けリーマでは適用の難しかった高速切削が可能になり、また寿命延長にも効果的である。

 同社では、「この新製品は、加工能率と寿命延長に加え、工具交換時間の大幅短縮および再研削にかかわる費用を無くせるなど、トータルの加工コスト削減に大きく貢献します。」としている。

主な特長
 ●工具径:φ11.5~32.0 mm、加工深さL/D = 1.5, 3, 5, 8に対応するツールを設定
 ●H7公差を達成する高精度ヘッド
 ●独自のクランプシステムにより、ヘッド交換時の繰り返し精度に優れる
 ●1本の特殊ねじと専用キーでのクランプにより、ヘッド交換が簡易かつ迅速
 ●コーティングヘッドと独自の切れ刃形状により高能率なリーマ加工が可能
 ●穴形状により、2種類の切れ刃形状を持つヘッドが選択可能

主な形番と標準価格
【ヘッド】
 HRM-11.501-AS-T5 AH725:37,400円
 HRM-32.000-AS-T9 AH725:60,400円
【ツール】
TRM-T5-R16-1.5:52,000円
TRM-T9-R32-8: 99,100円
(いずれも税抜き価格)

三菱マテリアルが高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”用インサートを追加発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)が、このほど、高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”用インサートに切れ味優先形と刃先強度優先形を追加し、販売を開始した。

 高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”は、独自逃げ面形状の両面インサートを採用し、ネガインサートの経済性、高強度とポジインサートの切れ味、多機能性を融合させた荒切削領域用のカッタ。今回、インサートに切れ味優先形と刃先強度優先形を追加し、使用領域の拡大を図る。

■特長
 ① 切削開始時の抵抗上昇が少なく、断続切削や高切り込みでも、安定した静かな加工を実現。
 ② 切れ刃は、最大切り込み量まで直線を確保し、高切り込みでも安定した高送り加工を実現。
 ③ ダブテイル構造により、インサートの浮き上がりを抑制し、クランプ駒なしで安定したクランプを実現。
 ④ インサートの独自切れ刃稜線(りょうせん)はコンパクトなカール状の切りくずを生成させ、工具本体やチップコンベヤーの切りくず詰まりを抑制。
 ⑤ インサートの厚みを増すことで、インサートの欠損および本体の破損を防止。
 ⑥ 切れ味優先のインサートは安定切削加工時の寿命延長やチタン合金の切削に最適。
 ⑦ 刃先強度優先のインサートは不安定切削加工時の耐欠損性が向上。

・標準価格 : JOMU140715ZZER-L MC7020:2,200円
(代表型番)JOMU140715ZZER-R MP6130:2,200円
(*いずれも税抜価格)

サンドビック・コロマントのSASEAジェネラルに山本雅広氏が就任

 サンドビック・コロマント(本社=スウェーデン-サンドビケン、社長:ナディーン・クラウヴェルス氏)は、10月1日付で山本雅広をセールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジア(以下、SASEA)1のジェネラルマネージャー兼コロマントカンパニーのカンパニープレジデントに任命したと発表した。 山本氏は、2018年11月にサンドビック・コロマントに入社し、コロマントジャパンの西日本クラスターマネージャーを務めており、1994年に入社したサンドビック・マテリアル・テクノロジー(SMT)で20年以上にわたり営業業務に従事し、2010年からはSMTのストリップビジネスのアジアパシフィックセールスエリアマネージャー(中国を除く)として、コストを適切に管理しながら顧客ベースを拡大し、利益成長を達成しながらセールスエリアを率いてきた。 今回の任命について、サンドビック・コロマントのグローバルセールス担当上級副社長であるエドアルド・マーティン氏は、「山本は、リーダーとしてアジアのセールスエリアを統括してきた豊富な経験を有しており、SASEA地域とグローバル・セールス・マネジメント・チームに大いに貢献してくれるものと確信している。」と期待を込める。 なお、これまでSASEAジェネラルマネージャー兼カントリープレジデントを務めてきたマイケル・エネベリ氏は、社外で要職に就くため2019年9月30日付で退職した。

オーエスジーが11月1日を「三枚刃ドリルの日」としてイベントを実施

 オーエスジー(社長=石川則男氏)は、昨年の11月1日、日本国際工作見本市(JIMTOF2018)においてAブランドに加わる新たな3枚刃油穴付き超硬ドリル「ADO-TRS」を発表し、そのニックネームを一般公募して、「Triple Revolution(トリプルレボリューション)」と命名発表したが、このほど、同社では、この記念日である11月1日(1+1+1=3)を「3枚刃ドリルの日」として新たなイベントを実施すると発表した。

■イベント内容

 2019年11月1日のみ当日限定で、オーエスジーの3枚刃ドリルを標準価格(税別)で合計3万円以上購入の方から抽選で1名様に商品券3万円をプレゼント。また3名に3枚刃電動シェーバーをプレゼント。(当選の発表は、発送をもって行う)

  同イベントへの応募は、オーエスジー公式ウェブサイトから専用チラシをダウンロードし、必要事項を記入の上、オーエスジー取引販売店へ注文書として提出すること。

↓3枚刃ドリルの日 サイトはこちら↓(専用チラシダウンロード先あり)
https://www.osg.co.jp/news/2019/10/campaign1101.html

 同社では、「これまでの汎用超硬ドリルは2枚刃が常識。2枚刃に匹敵する低抵抗と切りくず排出性で進化を遂げた3枚刃ADO-TRS Triple Revolution(トリプルレボリューション)。オーエスジーは3枚刃で“ドリル新時代” “オーエスジーの常識から世界の常識へ”を提唱します。」としている。

天田財団が「技能検定の受検手数料の助成」を開始

 天田財団(理事長=岡本満夫氏)は、従来の「金属等の加工に係る研究への助成」のほかに「金属等の加工業に従事する人材の育成と技能の向上に有益な資格の取得に対する助成」を今年から行う。これまでの公益目的事業に加え「技能検定の受検手数料の助成」を10 月1 日(火)から開始している。 2019 年度は、職業能力開発促進法施行令で指定され、都道府県職業能力開発協会が実施する技能検定の職種である「工場板金」技能検定に係る「受検手数料の助成」を実施する。 2019 年度は、技能検定「工場板金」の後期受検から助成先を募集する。 (1) 助成金予算額 : 1,350 万円(約650 名相当)一法人10 名以内 (2) 申請受付期間 : 10 月1 日(開始)~2020 年2 月29 日(または予算終了時) (3) 助成金振込日 : 11 月~3 月までの月末日、5 回を予定 技能検定とは、働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」で、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されている。(中央職業能力開発協会ホームページより) 助成金申請には、技能検定受検申請書・受検票・受検手数料領収書等のコピーが必要。助成を希望する方は、同財団ウェブサイト(https://www.amada-f.or.jp/)に掲載している詳細を確認のうえ、応募すること。

天田財団が2019年度前期助成先を決定! 95件 総額2億5,333万円

 天田財団 (理事長= 岡本満夫氏)が、このほど2019年 度の前期助成先を決定した。助成総数は 95件、助成金総額は 2億 5,333万円 。

 1987年(昭和62年)の設立以来、32年間で累計助成件数は1,803件、助成金総額は29億5,240万円となった。うち、研究開発助成の合計は81件、2億4,761万円、国際交流助成の合計は14件、572万円。なお、今回決定した助成研究者に対して、11月30日(土)13時から神奈川県伊勢原市のFORUM246ホールにおいて、助成金目録を贈呈する「天田財団助成式典」を開催する。

 後期も引き続き、国際交流助成の追加募集を12月20日(金)まで行うとしている。

研究開発助成 詳細内訳

国際交流助成 詳細内訳

【動画】黒田精工が新バージョンの会社案内動画をリニューアル

 黒田精工(社長=黒田浩史氏)が、このほど新バージョンの会社案内並びに事業紹介動画をリニューアルした。一般にも会社概要や製品を理解できるようアニメ動画を多く取り入れ、躍動感のある仕上がりとなっている。▼会社案内動画&feature=youtu▼事業紹介動画&feature=youtu

民間世界初! 宇宙ごみ除去のアストロスケールが除去実証実験機「ELSA-d」のシステム組立・試験を始動

ELSA-dのFMモデル外観
ELSA-dのFMモデル外観
 宇宙機の安全航行を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、デブリ)除去サービスに取り組む、アストロスケールホールディングス(CEO=岡田光信氏)が、このほど、2020 年半ばの打上げを予定するデブリ除去実証実験機「ELSA-d(エルサディー)」の詳細設計審査やサブシステム単位での各種試験を経て、衛星システム組立・試験(AIT:Assembly, Integration& Test)に移行していると発表した。

 ELSA-d プロジェクトマネージャー飯塚 清太氏は、「ELSA-d プロジェクトが、衛星システムの組立・試験へと重要な局面を迎え、着実に進行していることを喜ばしく思っている。同プロジェクトは、前例のない非常に複雑なランデブ・ドッキング及び近接運用の実証実験を宇宙空間で行うもで、この革新的なミッションが、軌道上の持続性確保へ寄与する第一歩となることはもちろん、従事するエンジニアにとって、大変刺激的な挑戦であると捉えている。」としている。

 民間で世界初となるデブリ除去実証実験機「ELSA-d(エルサディー)」は、捕獲機(約180kg)と宇宙ごみを模擬した人工衛星(約20kg)を結合した状態で低軌道へ打ち上げ、軌道上において、難易度の高い捕獲実証実験を行う。磁石を用いた複数回に及ぶ捕獲とリリースによって、接近(相対航法)、診断(近傍制御・作業)、捕獲(ランデブ・ドッキング)、捕獲後の軌道変更まで、デブリ除去に必要なコア技術を一連のシステムとして実施する。

 ランデブ・ドッキングの内、国際宇宙ステーションと補給船「こうのとり(HTV)」などで見られるような「協力接近・捕獲」の技術実証例はこれまで存在していたが、同プロジェクトが実施する「準協力接近・捕獲」は、捕獲対象の姿勢制御や捕獲対象が通信機能を持たない条件下となり、世界でも初の試みとなる。

 また、実証では将来の商業サービス提供の際の顧客要求や想定条件を見据えており、具体的には、捕獲対象を意図的に回転させることで、姿勢制御機能を失いデブリ化した人工衛星の状態を意図的に生み出したり、捕獲対象を相対航法センサーの視野から敢えて見失わせ、ドッキングプレートや捕獲機搭載のカメラや光学センサー等により、軌道位置の特定や接近が可能なことを実証する。

 低軌道での大規模コンステレーション計画の勃興により、機能停止中の人工衛星と稼働中の衛星の衝突可能性はこれまで以上に高まり、さらなる衝突予測がなされている。衝突確率の増加は、現存の衛星だけでなく、今後打上がる衛星も含めた社会活動を支える衛星データ利用すらも危険に晒すことになることも予測され、同プロジェクトは、軌道上の故障機を除去することで、延いては低軌道の安全性確保へ資する重要な役割を担う。

 創業者兼CEO の岡田氏は、「スペースデブリ問題の解決策は、長きに亘り議論がなされてきたが、以前に増して、世界中で解決を求める声が高まっている。ELSA-d は、デブリ低減における革新的な技術実証の一端として重要な意味を持ちながら、解決における一要素でしかないと捉えている。弊社では、宇宙が持続可能で安全に確保されるよう、そして人類が宇宙での経済活動を継承するために、法規制やビジネスモデルの確立に同時に取り組む所存である。」としている。

 なお、本プロジェクトの組立作業では、バス機器(電源系、姿勢制御系、推進系、熱・制御系、計装系、通信系、データ処理系)、ミッション機器(磁石を含む捕獲機構系、航法センサー等GNC 類)を搭載後、各種環境試験を終え、出荷・打上げを迎える。捕獲機と模擬デブリは、2020 年半ばにカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地より打ち上げられる予定。

名古屋機工新聞社が事務所移転

 名古屋機工新聞社(社長=岩田健嗣氏)がこのほど事務所を移転した。 新住所は下記の通り。【新住所】 〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南4-8-17(ダイドー名駅南第2ビル2A)【電話】052-565-1231 【FAX】052-586-4789(電話・FAX番号は従来通り)