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三菱マテリアルが刃先交換式“サイドカッタシリーズ”に幅狭部加工用「VAS300」を追加

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)は、刃先交換式“サイドカッタシリーズ”に幅狭部加工用「VAS300」を追加し、販売を開始した。

 刃先交換式“サイドカッタシリーズ”は、シリンダーブロックなどをはじめとする自動車部品の溝部や側面部加工用転削工具として、低抵抗と強固なクランプ力によりびびり振動を抑制したサイドカッタ。幅狭部加工用「VAS300」を発売することで、使用用途の拡大を図る。

 搭載インサート コーナR0.4―4.0mm 16アイテム。カッタ本体については特殊設計対応となる。

主な特長は
 ① 高度なシミュレーション技術を用い、鋼加工や幅狭部加工に最適な低抵抗形インサートを実現。
 ② 広い着座面を確保することにより強固なクランプを実現。
 ③ 理想的な切れ刃曲線を持つコーナR形状は、加工後被削材の隅R形状を高精度に成形。

・標準価格  : LNGU090604PNER-M VP15TF:1,830円
 (代表型番) LNGU090604PNEL-M VP15TF: 1,830円
    LNGU090640PNER-M VP15TF:1,830円
 *いずれも税抜価格

日本工具工業会第6代理事長 小柳和郎氏が死去

 切削工具業界で活躍した日本工具工業会第6代理事長 小柳和郎氏(元(株)神戸製鋼所 常務取締役工具事業部長) が9月21日に死去した。享年84歳。葬儀・告別式は近親者のみで執り行った。 小柳和郎 元理事長は平成5年6月、第6代日本工具工業会理事長に就任。バブル崩壊後の会費見直し、事務局体制の見直しなど工業会財務の立て直しに寄与した。また、理事長会社を原則1期2年の持ち回り制にするなど近代化に尽力した。その功績から、統合した平成27年度『日本機械工具工業会賞』の『業界功労賞』を受賞している。

日立建機が道路工事現場の安全性向上に寄与するタイヤローラ向けオプションを発売

 日立建機(社長=平野耕太郎氏)は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(以下、オフロード法)」2014年基準に適合したタイヤローラZC220P-6のオプションとして、作業中に障害物を検知した際に、車体速度と物体までの距離に応じて段階的に衝突被害の軽減を支援する装置(以下、衝突被害軽減アシスト装置)を日本国内向けに発売した。

 また、従来、鉱山用ダンプトラックや油圧ショベル向けに提供してきた周囲環境視認装置「Aerial Angle®(エアリアルアングル)」を建設機械業界で初めてタイヤローラにもオプションで適用する。

 締固め機械は作業時に車体周辺に作業者が多く、接触による事故発生リスクが高いことから、建設・土木業界において「安全性の向上」が課題となっていることを受け、同社では、衝突被害軽減アシスト装置は道路工事現場での安全性向上のため、車体速度と物体までの距離に応じ、モニター表示や回転灯、ブザー音でオペレーターや周囲の作業者に警告したり、エンジンの回転数やブレーキを自動制御して、車体を減速、停止するなど、3段階で衝突を回避したり、衝突被害の軽減を支援する。

 周囲環境視認装置「Aerial Angle®」は、車体を上空から見下ろしたような映像をモニターに表示することで、オペレーターが周辺状況を早期に把握し、接触事故の発生を減らすことに寄与する。

 販売目標は、衝突被害軽減アシスト装置が年間50台、タイヤローラ向け「Aerial Angle®」が年間30台を見込んでいる。

2019年8月分工作機械受注総額は884.9億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2019年8月分の受注実績は以下の通り。
2019年8月分工作機械受注総額は、884.9億円(前月比△12.6% 前年同月比△37.0%)となった。受注総額は、2013年4月(819.6億円)以来、76カ月ぶりの900億円割れ。米中貿易摩擦による設備投資環境の悪化が国内外で進行。

 内需は375.4億円(前月比△8.8% 前年同月比△39.8%)で、ものづくり補助金案件が見られたものの、夏季休暇に加え、先行き不透明感による手控え感がマシ、2カ月ぶりの400億円割れ。  

 外需は509.5億円(前月比△15.2% 前年同月比△34.7%)で、31カ月ぶりに200億円を下回った北米をはじめ、主要3極全てで前月比減少。外需総額は2016年10月(525.3億円)以来、34カ月ぶりの600億円割れ。

 米中貿易摩擦により、内外需とも設備投資に対し慎重姿勢が増す。今後も通商問題や、中国経済の回復動向を注視。

8月分内需

375.4億円(前月比△8.8% 前年同月比△39.8%)。

・2カ月ぶりの400億円割れ。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比9カ月連続減少。
・受注環境が下降傾向にある中、16年ほどの補助金による押し上げは見られず。


(出所:日本工作機械工業会)

8月分外需

509.5億円(前月比△15.2% 前年同月比△34.7%)

・2016年10月(525.3億円)以来、34カ月ぶりの600億円割れ。
・前月比3カ月連続減少。前年同月比11カ月連続減少。
・主要3極が全て前月比減少。夏季休暇の影響もあるが、受注環境悪化が主因。


(出所:日本工作機械工業会)

三菱マテリアルがミーリング加工用コーテッド超硬材種「MV1020」の標準在庫化を開始

 三菱マテリアル 加工事業カンパニーが、ミーリング加工用コーテッド超硬材種「MV1020」の標準在庫化を開始した。

ミーリング加工用コーテッド超硬材種 「MV1020」は、独自技術による新しいコーティングプロセスにより、Al含有比率を高めても結晶構造が変化しないAl-richコーティングを開発し、高いAl含有比率と高い皮膜硬さを実現させたインサート材種。標準在庫化を開始したことにより、安定した供給を図る。

主な特長
① 高いAl含有比率と高い硬さを兼ね備える(Al,Ti)N膜を採用し、硬さに加え耐酸化性も大幅に向上させ、優れた耐摩耗性を実現。
② 耐熱衝撃性に優れ、熱亀裂の発生しやすい湿式切削においても加工安定性が向上。
③ 軟鋼、炭素鋼・合金鋼から析出硬化系ステンレス鋼、ダクタイル鋳鉄の加工に最適。

標準価格 : SNMU140812ANER-M MV1020 :2,000円
(代表型番) SNGU140812ANER-L MV1020 :2,480円
SEMT13T3AGSN-JM  MV1020 :1,330円
SEET13T3AGEN-JL MV1020 :1,640円
SOMT12T320PEER-FT MV1020 :1,330円
(*いずれも税抜き価格)

ダイジェット工業が多機能座ぐり加工用ドリル「TA タイラーモジュラーヘッド」サイズ拡張!

 ダイジェット工業がこのほど、モジュラーヘッドタイプの多機能刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラーモジュラーヘッド」のサイズラインナップを拡張し追加発売した。

 今回は、プレス金型や大型構造物のボルト座ぐり穴加工や、干渉物を考慮した座面への加工に最適なモジュラーヘッドタイプのサイズラインナップを拡張。これにより幅広い穴あけ加工に対応できるラインナップを揃えた。炭素鋼、工具鋼、合金鋼、プリハードン鋼、ステンレス鋼、鋳鉄の座ぐり・穴あけ加工に威力を発揮する。

■特長
 ① 先端180°フラットの刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラードリル」のモジュラーヘッドタイプ。豊富なバリエーションのオール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」との組合せにより突出しの長い加工にも対応。
 ② TA-EZドリルで定評のあるインサートクランプ方式を採用、工具交換はインサートのみで行なえるため経済的かつインサート交換も容易。
 ③ ウェーブ刃形に加え広い溝形状のため切りくず処理性に優れ、傾斜面や円筒面など不安定な被削材形状への座ぐり・穴あけ加工や交差穴加工を下穴なしの状態からノンステップで行なえる。
 ④ インサート材種は耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れたPVDコーティング材種「JC7550」を採用、独自の内部給油方式でプリハードン鋼やステンレス鋼でも長寿命化を実現。
 ⑤ 有効加工深さは工具径×0.7~1 倍まで。

■サイズ・価格
 ・本体モジュラーヘッドはφ工具径14~φ32 の19 形番。
 ・インサートはφ20 以下では0.1 ミリとび、φ20 超では0.5 ミリとびの計85 形番。
 ・オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」は、TA タイラーモジュラーヘッド専用6 形番を追加ラインナップ。
 ・本体標準価格: 29,000 円~(税抜き)、インサート標準価格:10,000 円~(税抜き)、オール超硬シャンクアーバ標準価格:40,000 円~(税抜き)

イスカルジャパンが自動車産業のユーザーを対象に「Automotive UTS (オートモーティブ ユーザーテクニカルセミナー) 」を開催

 イスカルジャパンが、9月6 日(金)、神戸テクニカルセンターで、全国の自動車産業のユーザー約100 名を対象とした「Automotive UTS (オートモーティブ ユーザーテクニカルセミナー)」を開催した。

 このセミナーは、自動車産業のユーザー様を対象にイスラエル本社の担当者が事例紹介を実施し、特殊工具を用いたデモ加工を見学する自動車産業に特化したセミナー。

 イスカル本社の自動車部門のインダストリアルマネージャーより、パワートレインの動向説明や、欧州を始めとする、世界市場での成功事例・加工事例を組み込んだプレゼンテーションが実施されたあと、実際に同社の特殊工具等を使用したデモ加工を行った。

 デモ加工では、カムシャフトやクランクシャフト、コネクティングロッド等にも対応可能な、ヘッド交換式ドリル、スモウカムでの高精度穴あけ加工や、タービンハウジング等に使用されるオーステナイト系耐熱鋳鋼対応の専用チップ材質での加工、ボーリング・表裏面取り加工が同一工具で行えるミーリング特殊複合工具での加工の様子等が紹介された。

 セミナー後はホテルへ会場を移し、懇親会を開催。情報交換や交流の場として有意義な時間を過ごした。同社では、「本セミナーを通し、ユーザー様にイスカル工具の性能を広く知って頂き、更なる高能率加工の実現へと繋げて頂ければ幸いである。」としている。

タンガロイが刃先交換式平行ねじ加工用工具「ThreadMilling(スレッド・ミリング)ETTL形」を新発売

 タンガロイがこのほど、刃先交換式平行ねじ加工用工具「ThreadMilling(スレッド・ミリング)ETTL形」の発売を開始した。

 刃先交換式ThreadMillingは、インサートとホルダの組合せにより、メートルねじ、ユニファイねじ、ウィット(管用平行)ねじをマシニングセンタのヘリカル機能を使って加工する工具であり、タップよりも切りくずが細かく分断され、切削負荷を軽減することで信頼性の高い加工を実現する。

■主な特長
 ●ホルダとインサートの組合せにより、メートルねじ、ユニファイねじ、ウィット(管用平行)ねじを加工可能
 ●ホルダは、工具径ø17(2枚刃)~ø30(5枚刃)の多刃仕様
 ●切削油吐出口を工具外周に設けたことで、貫通穴加工時でも加工面全体に切削油を供給可能
 ●インサートは経済的な2コーナ仕様
 ●ホルダから締め付けねじを外さずにインサート交換を可能にしたため、作業中の締め付けねじ脱落や紛失を防ぐことが可能
 ●同社従来製品(ETLN形)よりもインサートの締め付け力を向上し、高送り加工時の切削性能を改善
 ●同社従来製品(ETLN形)を使用しているユーザーは、同じNCプログラムを使って加工可能

■主な型番と標準価格(税抜き)
 ホルダ(全9形番)
 ・工具径ø17(2枚刃) ETTL25M017W25.0F026R02 :39,500円
 ・工具径ø20.5(3枚刃) ETTL25M021W25.0F037R03:46,500円
 ・工具径ø30(5枚刃) ETTL25M030W25.0F055R05 :60,500円

 インサート(全9形番)
 ・メートルねじピッチ1.5mm用 TL25DIR1.5ISO:12,900円
 ・ユニファイねじ 8TPI用    TL25DIR8UN:12,900円

三菱マテリアル「切削アカデミー2019」の新“ミーリングコース”が募集を開始!

 三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、技術者育成を目的とした切削工具メーカーならではの体系的な研修“切削アカデミー”において、本年度より新しいカリキュラムを提供している。加工原理を学ぶ機械加工基礎コースと、旋盤作業の具体的な加工方法を学ぶ『ターニングコース』は、すでに好評を博しているが、フライス作業向けの“ミーリングコース”を11月21日、1月30日に開催すると発表し、このほど募集を開始した。 同社では、寸法精度や加工品位に関するものづくりのノウハウを学ぶ場を提供することで、機械加工技術者の育成に大きく寄与できるものとしている。

ミーリングコース

○開催日程、開催場所 ・2019年11月21日 三菱マテリアル株式会社東日本テクニカルセンター(埼玉県さいたま市) ・2020年1月30日 三菱マテリアル株式会社中部テクニカルセンター(岐阜県安八郡)○研修内容 フライス加工における ・平面、曲面、溝、ポケットなどの適正な加工法 ・仕上げ面、バリなどの加工品位改善○受講対象 切削工具ユーザーおよび機械系学生 (機械加工基礎コースまたは基礎コース受講済みの方)○募集概要 定員:10名 受講料:5,000円(消費税を含まない)申し込み方法:WEBサイトより申し込み▼http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy ●東日本テクニカルセンター 埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目600番地 ●中部テクニカルセンター 岐阜県安八郡神戸町横井1528-1

産業用ロボット・自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN」出展募集を開始

 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)と愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏)は、2020年7月に初開催するFA(ファクトリーオートメーション)ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン)2020」の出展募集を開始した。 この展示会は、金属部品加工や食品などの生産現場や物流拠点を対象とした、産業用ロボットと自動化システムの専門展。生産現場で自動化や省人化を推進するための産業用ロボットやその構成機器、ロボットハンド、各種センサー、物流拠点などで利用される自動倉庫や無人搬送車(AGV)、また、工作機械・食品機械・包装機械・物流機械などにセットアップした各種システムや自動化に関するAI・IoT関連ソフト、装置などが主な出展対象製品となる。なお、受付や介護などに使われるサービスロボットは対象外。また、本展ではロボットの設置やシステムの構築を担当する「ロボットシステムインテグレーター」(SIer)専用の展示ゾーンを設ける。一般の展示ゾーンよりも25%ほど出展料を安価に設定し、具体的な自動化システムの展示の増加につなげ、SIerの商機拡大に貢献するとしている。 ニュースダイジェスト社の樋口社長は、「ものづくり中部のさらなる発展には、産業用ロボットを活用した省人化、自動化が必須だが、現状では、産業用ロボットや自動化システムの本格的な専門展がなく、メーカーや商社にとっては高まるニーズに反し、提案場所がないという状態だった。本展をきっかけにロボットの活用が進むことを期待する。」とコメントしている。

ROBOT TECHNOLOGY JAPAN2020開催概要

 ●会場:愛知県国際展示場(AichiSky Expo) ●開催期間:2020年7月2日(木)~7月4日(土)の3日間 ●開場時間:10:00~17:00 ●主催:株式会社ニュースダイジェスト社 ●共催:愛知県機械工具商業協同組合 ●目標開催規模:200社・800小間 ●目標来場者数:30,000人 ●対象来場者:生産現場、物流拠点でロボット導入を考えるユーザー(自動車などの製造業、物流、食品・医療品・化粧品産業など)、システムインテグレーター、商社など ●対象用途:溶接、研磨、ハンドリング、検査、塗装、バリ取り、搬送、特殊作業、成形品取り出し、組み立て、はんだ付け、パワーアシスト、包装、洗浄、ピッキング、生産効率向上、省人化関連システムなど ●対象出展者:ロボットメーカー、周辺機器メーカー、システムインテグレーター、商社など ●対象出展製品:垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働など各種産業用ロボット、ガントリーローダー、AGV、自動倉庫、ソーター、マテハン装置・機器、ピッキングシステム、その他物流機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウエア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など ※サービスロボットは対象外です ●出展料金:一般ゾーン34万円+税(1小間=2,970×2,970mm) ・SIerゾーンA25万円+税(1小間=2,970×2,970mm) ・SIerゾーンB15万円+税(1小間=1,980×1,980mm) ●出展募集期間:2019年9月2日(月)~2020年1月31日(金) ※出展申し込み締め切り日前であっても、満小間の場合は出展受け付けを終了