ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の重要パーツ〝主鏡〟を加工したのは三井精機工業の横型マシニングセンタだった! 

 

気になるJWST主鏡の加工とは

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鏡の裏面はアイソグリッド構造になっている
(主鏡の詳細:Mirrors Webb/NASA)

 

 気になるのはJWSTの主鏡がどのように加工されるか―――であろう。ベリリウムの素材質量は250kg、加工後の質量は21kg。

 主鏡は、赤外線を反射させる表面(仕上前加工)と裏面を加工する。裏面はアイソグリッド構造になっており、この理由は、素材を連続する正三角形の形状に削り出すことで、軽さと強度を両立するためだ。

 下村氏は、「マシンの横には3次元測定機が置いてあり、加工中に物理量などを測定するインプロセス的に測定を実施します。作業中に物理量を計測することで、鏡の全体のストレス(歪み)を慎重に確認し、修正を行いながら加工を続けていくためです。」と説明をしてくれた。



加工工程の概要

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 特に注目したいのは、表の中の赤文字で記したエッジ穴。鏡の形状をポリッシュにより手仕上げする過程で精度を測定するための基準ボール用の取付け穴で非常に重要な箇所である。

 1枚の鏡の生産リードタイムは下記の通り。

 ●加 工:18週間
 ●熱処理: 2週間
 ●測 定: 1週間

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