台湾TMTS展が6年ぶり単独開催 7万人が来場、オンライン展には11万人

 

各社からユニークな機構も

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東台精機はロボットとAGV(無人搬送車)を使って自動化を提案

 

 1969年の創業と半世紀を超える歴史を持つ東台精機は、今回展では横形MC「HTT-500」と平行2軸旋盤「MT-1500」を入口の左右に設置した。人工知能(AI)を導入し、機械の稼働状況や消費電力、CO₂排出量などを監視し、スマートフォンやパソコンからでもリアルタイムで情報が見られ、統計分析リポートを元に生産状況を把握し、稼働率や生産効率を高められる。

 程泰グループのグッドウエイは複合加工機「GTZシリーズ」を出展。サイズ違いの2000と1500を会場に持ち込んだ。同グループで大型機を強みとするウェアは横形ボーリングミル「BT-2520」を出展。テーブルサイズ1,400×1,800mmで、最大10tまでのワークに対応する。5軸MC「AU-680」では正面と正面右側に扉を設け、2面からのワーク搬出入を可能にした。加工室内には広角カメラを設置し、加工状況を常時監視し、記録も残せる。

 工作機械メーカー37社を持つ友嘉グループ(FFG)は小型機をメインにブースを埋めた。フィーラーは各種立形MCを、リードウェルは旋盤系複合加工機、今回新たに「tsemo」ブランドの金属積層3Ⅾプリンター「TSM450-4」も出展した。TSM450-4は台湾の工場で生産されているという。大型機の新日本工機の出展はなかった。

中堅各社もインドを注視

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百徳機械はツールマガジンを210本収容可能な立形MC「MF700」を出展。NCは欧州製

 

 「クエーサー」ブランドの百徳機械は、自社のほか日本を含む海外MCメーカーのOEM(相手先ブランドによる生産)にも力を入れる。2018年に代替わりし、廖子恩氏から息子の謝天昕氏に最高経営責任者(CEO)を引き継いだ。謝氏はCEO就任まで、米国子会社ウインブロの買収に力を注いだ。今回展には210本のツーリングを装填できる立形MCを出展し、長時間の無人運転をアピールした。

 「チマー」ブランドで放電加工機を生産する慶鴻機電工業は、LinuxをOSとするリニアドライブ駆動の「NV643L」を出展した。王陳鵬副総経理は「新たに狙う市場はインド。自動車や二輪車、家電製品向けなど、多くの需要を見込める。米国向けでは電気自動車(EV)や医療、航空機向けでまだまだ需要を見込める」と話す。

 1960年創業で「ダリ」ブランドの大立機器工業はリニア駆動の立形MC「DML-850」を出展した。ファナック製NCの搭載機が多い台湾の主要メーカーでは珍しく、三菱電機製NCの搭載率が80%を占める「リッツ」ブランドの麗馳科技や、「フェムコ」ブランドの遠東機械も、「LK」ブランドの力勁機械も、インド市場の動向を注視し、販売先の開拓に力を入れる。

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