大昭和精機 淡路第 9 工場が稼働! ~自動化と省人化で高効率を実現~

 

工場には見えない淡路第 9 工場は高能率生産と作業環境を追求した最新工場だった! 

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地元の児童たちも訪れることができる

 第 2 工場を後にしていよいよ新工場棟「第 9 工場」へ。玄関ホールでは、なんとスタインウェイのピアノが自動演奏をしているではないか! 壁の一部には日本三大瓦のひとつ、〝淡路瓦〟がレイアウトしてあり存在感を示していた。一見、工場というより美術館のようだ。 
 
 淡路工場は取引先だけでなく、〝地元の児童や学生たちも訪れることができる工場〟とのこと。〝地域への貢献を通じて企業の社会責任を果たす〟という同社の理念が込められている。ピアノの演奏を聴きながら階段を上ると、窓から淡路工場を一望できる雄大な景色が広がった。設置された椅子は、魚網を再生したもので作られており「社会貢献の一環です。」と森本副本部長。 
 

240520top6 この美しい第 9 工場は、BBT(BT)30・40・50 のホルダおよびボーリング製品のパーツ加工等の切削加工ラインを有している。省力化でありながら高能率生産を実現し、作業環境を追求した最先端の工場だ。 
 

 ズラリと並ぶ機械を眺めていても人の姿がほとんど見当たらなかったのだが、「自動盤は23 台で 9 人、複合加工機は 21 台で 6 人が担当しています。」と森本副部長。 
 
240520top7 無人フォークリフトが材料置き場から材料を取って機械に渡していた。素材や完成品の搬出を自動倉庫と連結で行っているという。 
 
 写真では分かりにくいが、この工場には柱がなく、断熱構造となっている。無柱構造にしたのは、干渉のない効率的なレイアウトにするためだ。省力化を実現しつつ、温度管理を一定に保つために生産エリアを自動倉庫や作業室・事務所等で囲み、さらに天井を設けることで外気からの熱を抑えている。また、ミストを含んだ機内や工場内の空気は、生産エリア外のオイルミスト装置を通じ、99%クリーンな空気として工場外に排気しており、環境に配慮したつくりになっていた。 
 
 切りくず処理も画期的だ。各機械からクラッシャーを通し、細かく砕かれた切りくずは、空気搬送にて一箇所に蓄えられていた。 

 

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