「使う身になって造れ」 サイトウ製作所が創立90周年を迎える

 

7つのコアバリューとキツツキに込めた想い ~穴開けのプロフェッショナル~

第3工場(左)と事務棟(右)
SATOMY

 超硬切削工具を製造・販売している同社のマスコットキャラクターにはキツツキの『SATOMY』(サトミー)が採用されている。このキャラクターは、高速で頭を打ち付けるときの衝撃を最小限に抑えるため、長きにわたり進化を遂げてきた〝穴開けのプロフェッショナル〟という意味が込められている。また、キツツキは益鳥として環境と調和していることから、同社の創業の精神である「使う身になって造れ」に合致するとして誕生したキャラクターなのだ。しかも、このキャラクターはイラストレーターに発注したキャラクターではなく社内で生まれたキャラクターである。なお、開催された90周年記念祝賀会では、動画などのコンテンツ制作も全て社員が担っており、この中で、サイトウ製作所の7つのコアバリューが発表された。

(1)    万物への「やさしさ」を届けていきます
(2)    「十人十色」を大切にします
(3)    真のニーズを追求します
(4)    自分の得意を活かして楽しみます
(5)    「ありがとう」の輪を広げます
(6)    どんな時も「何かが出来る」と信じます
(7)    「こうなりたい!」がある、ATOMを作ります

 齋藤社長は今回の式典を通して「私は自社の社員の力を発見・再確認してこれを生業に繋げていけば、まだまだいろいろできる可能性を感じることができた。私にとって、凄い気付きとなった。」とコメントしている。

 同社の製品は一般的に見かけることが少ないが、スマートフォンのカメラモジュールの部品やボールペンのインクの通り道など、われわれの生活を豊にする商品の生産現場には欠かせないものだ。「使う身になって造れ」の理念は90年の年月を経過しても廃れることはなく、「本当に必要なものを必要なだけつくる」ことに挑戦している。

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