「日本のものづくりは金型とともに」 MOLDINO 金子社長に聞く

 

『PRODUCTION50™』で製造費の削減に貢献

本年6月に開催されたINTERMOLD(名古屋)でも賑わいをみせた

 ― 貴社が提案する『PRODUCTION50™』は顧客の利益拡大を狙っているものとして認知度も上がっています。このコンセプトについて教えてください。
 金子 『PRODUCTION50™』は加工費を半減する、という考え方です。コンセプトは製造費(時間的コスト)に着目し、高性能な工具を使うことで加工能率を高め、金型製造におけるトータルコストの削減を目指し、利益拡大を提案することです。
 ― 最近では、周辺機器やソフトウェアも進化し、加工における関連性も深いので、工具単体でのコストカット対策は限界があると思います。
 金子 製造費の削減を実現させるには、全体を見渡した改善が重要なポイントになります。全製造における切削工程の所要時間は30%~40%といわれています。そこで、切削加工を中心に前後工程を見渡した改善提案することで加工費の半減に取り組みます。そして切削以外の工程も削減することで、製造費全体のコストカットを実現させます。
 ― 特に高精度な金型製作では様々な工程が必要ですから、高い加工精度と経済効果を同時に狙うには様々なノウハウが必要だと思います。
 金子 高精度な金型の製作には、最終仕上げ工程の前の荒・中仕上げ工程の加工精度が大きく影響を与えます。弊社では、粗加工から高精度を追求して、磨きや調整まで含めたトータル工程の最適化を狙った『Hi-Pre² ハイプレツー』(Hi-Pre²=High Precision〈高精度〉 Pre-finishing〈仕上げ前加工〉の略)を提案しています。

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