「ものづくりは工具で進化する」 不二越 トレンドを押さえて人気のバリレスシリーズを拡充!
2024年11月02日
【デモ加工①】DLC-REVOドリルバリレス
軽量で腐食に強い点から広く活用されているアルミの加工が難しいとされている理由は、アルミは展性が高く、穴加工の出口側で材料が伸びてバリ大となりやすい点だ。
新製品の『DLC-REVOドリルバリレス』の特長は、強いねじれ角により切れ刃の切れ味を向上させるとともに、溝すくい角を大きくしコーナーR部のラジアスエッジの切れ味をアップさせている。
新たに開発した非鉄金属用のコーティング『DLC-REVOコーティング』も特長的で、薄膜でも耐摩耗性と密着性に優れ、水素含有量が少なく高硬度である。この高硬度被膜により、ラジアスエッジの耐摩耗性と切れ刃エッジのシャープ性を維持した。さらに、『DLC-REVOコーティング』は摩擦係数が低いため、アルミがくっつきにくいのだ。従来のアルミ用ドリルでは溶着による切れ味低下が発生してしまうが、このコーティング技術により、ラジアスエッジでの溶着を抑え、シャープな切れ味を保つことで圧倒的にバリ高さが小さくなった。
――――というわけで、いざ、デモ加工へ!
まずは、『DLC-REVOドリルバリレス』でアルミフレームのクロス穴加工を行った。加工条件は以下の通り。
アルミ用ドリルで加工したあと、『DLC-REVOドリルバリレス』の2種類のドリルで加工を実施した。出口のバリの違いは一目瞭然! 名残惜しそうにくっついているのがお分かりになるだろう。
クロス穴抜け際を観察するため、半割にして抜けバリを比較したところ、アルミ用ドリルのバリ高さは3.32mm以上あったものの、『DLC-REVOドリルバリレス』は0.025mmと美しいままである。「二次加工レスによるサイクルタイム短縮と工具費用低減のメリットが同時に叶います!」と開発部隊も自信を見せる。