一足早くフランクフルトで開催された『EMO ハノーバー2025』プレビューイベントを徹底レポート!

 

一足早く注目した企業を紹介!
 

 それではEMOハノーバープレビュー会場で拝見した企業の一部を紹介する(順不同:DMG森精機、オークマ、Cimsource、3nine、igus、RENISHAW、SIEMENS)


 日本と独の技術融合で世界中から信頼を集めているDMG森精機。幅広い製品ラインナップが魅力の同社がEMOで見せてくれるのは、産業の多様性を視野に入れ、自動化、デジタル化、GXに基づくMX(マシニングトランスメーション)。航空宇宙、金型、医療、半導体など、テーマ別にて製造業の未来に貢献する仕組みを実演してくれるとのこと。特に注目したいのは、『DMG65mono@LOCK』2世代を含む8つの世界初公開のマシンや、新たなニーズに対応する40台のマシン、そして、パレットハンドリングから無人搬送システムまで専用のAMRエリアを含んで33の自動化ソリューションを展開するというから、EMOハノーバーでは大注目間違いない!

 こちらも業界ではお馴染みのオークマ。今回のEMOハノーバーでは、効率的な自動化ソリューションと未来の製造業を彩る刺激的な新型マシンに焦点を当てる。自動化システムを含めて旋削加工、フライス加工、研削加工など幅広い製品を展開する。今回のプレビューイベントでは、加工サンプルとして「蛇」を展示していた。日本では蛇が知恵の象徴であり困難を乗り越え新たなチャンスを切り拓くシンボルでもあることから、「皆様とともに革新的な道を模索し、パートナーシップを深めて地蔵可能な未来に投資をしたい。」との思いが込められているとのことだった。

 アメリカと日本に子会社を持っているドイツ企業のCimsourceは、切削工具データの生成と配布からEコマースとCAMチャンネルへの展開まであらゆる側面を促進している。これは、『Tools United』のWeb検索エンジンと工具データリポジトリを基盤としており、毎日5,000人以上のユーザーがここにアクセスし、CAM、NC検証や工具管理用の3Dデータをダウンロードし、地元の販売代理店に誘導されてスピーディに調達を行っている。

 スウェーデンで設立された3nine 。25年以上にわたりオイルミスト分離技術のパイオニアで、今回機械加工業向けの次世代オイルミストセパレーター、『Freja』と『Vera』を発表。この製品はオイルミストやエマルジョンまであらゆる機械加工のアプリケーションに対応し、オイルミスト管理を簡素化、作業場の空気を改善し、持続可能でコスト効率の高い未来をサポートする。長寿命フィルターと自動洗浄によりメンテナンスは最小限で済むという。

 ドイツのケルンに本社を置くigus は、機械の可動部で使われる樹脂製部品や材料を高性能・長寿命化させる技術として〝モーションプラスチック〟の開発を提唱。今回は『readychain® systems』を紹介していた。無潤滑製品には、「エネルギー供給システム」、「高柔軟性ケーブル、「すべり軸受け」「リニアベアリング」など、インダストリー4.0向けの〝スマートプラスチック〟が含まれるという。またreadychainのエコラックは、後付けソリューションとして簡単に取り付け、設置できる。

 RENISHAWは、専門家がブースにて来場者の対応をする。スマートマニュファクチャリング、プロセスの自動化、CNC加工を中心としたデジタル化の推進など、幅広い技術を紹介する。製造の生産性とトレーサビリティの工場、ユーザーエラーの排除、生産プロセスの最適化に向けて提案するという。

 

 

 SIEMENSは、「サピエンスの未来をつかむ」をテーマに展開。中でも本年3月に発表した〝Sinmerik工作機械ロボット〟は〝インテリジェンス制御コンセプト〟で生産性の向上を図るという。EMOでは、デモンストレーションとしてAI対応のデジタルスレッドに注目! 安全で高性能なコンポーネントの開発で、工程削減に貢献する。

 

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