佐野社長率いるCAMSUPS(キャムサップス)がいよいよ始動! ~ENCY Software(エンシーソフトウエア)社製の CAD/CAMが日本上陸~
これがENCYのCAD/CAMだ! 特長はテクノロジープラットフォーム!

さて、ここからENCY製品を説明する。
ENCYが他のCAD/CAMと違う点は〝テクノロジープラットフォーム〟があること。他社とは違うのはこの部分だと鳥羽副社長は強調する。この基盤は、CNCマシン用のプログラミングソフト『ENCY』、産業用ロボットのオフラインプログラミングを実現する『ENCY Robot』、Gコードの検証と編集に特化した『ENCY Tuner』の3つの柱で成り立っている。
差別化しているのは、CNCマシンとロボットの統合アプローチだ。通常はCNCマシンと産業ロボットのプログラミングは全く別物として扱われるが、ENCYなら、CNCマシンでもロボットでも同じ感覚で直感的にプログラミングが可能である。つまり、ひとつのインターフェースで、両方の世界を操作できるのである。
従来のCAD/CAMシステムは、そうではなかった。多くの場合、ロボットを動かすには追加のソフトが必要になる。ツールパスの計算や複雑なロボットの動作に合わせた軌跡の変換、さらにシミュレーション、複数の工程を別のソフトで扱うのが一般的だった。
「エンシーならCADでの図形作成からCNCマシンやロボット用のツールパス生成のためのCAM、さらにはシミュレーションやポストプロセスまで全てがENCYのなかに組み込まれているのです。」と鳥羽副社長。
多くのCAD/CAMシステムにおいて機械モデルやキネマティクスを使うのは、シミュレーションやポスト処理の時だけであり、実際の加工に近い状況の確認できるのはツールパスを作った後になってからだ。CAMプログラマーが加工方法を決め、工具を選び、条件を設定し、ツールパスを生成するが、シミュレーションを実行して、そこで食い込みや干渉、軸のオーバートラベルといった問題が見つかると、問題を解決するため、ツールパスの再調整、再シミュレーションを繰り返す必要がある。
一方ENCYは全く異なるアプローチを取る。〝Mashine Awareness(マシン・アウェアネス)技術〟により、機械の制約やストックの追跡をツールパス計算に最初から組み込む。つまり加工の最初の段階から必要な変更過程を含めた完全なツールパスが生成されるのだ。
これにより後からの修正が不要、ポストプロセッサーもシンプルになり、処理はより早く、より正確に行える。さらにツールパスが作成されると同時にENCYは自動で、バックグランド検証を実行し、万が一問題があれば、その場ですぐに警告が表示される。
シミュレーションを実行する前に確認できるため、プログラミング時間が大幅に短縮し、後工程での手戻りを防ぐことができるメリットがあるのだ。特に複雑な5軸加工機や複合加工機を扱うユーザーにとっては大きな恩恵に繋がる。治具、工具、ワークの位置決めまで多層的なセットアップを完全に定義することが可能だ。


