機械振興協会 「第60回機械振興賞」表彰式を開催 ~過去の貴重な受賞製品も展示~

 
表彰式の様子

 

あいさつをする釜会長

  機械振興協会(会長=釜 和明氏)が、2月20日、東京プリンスホテル(東京都港区芝公園)で「第60回機械振興賞」表彰式を開いた。今回は60周年の節目にあたり、過去の貴重な受賞製品が特別に展示された。

 あいさつに立った釜会長は、足元の世界情勢について「依然として不透明感が強い」としながらも、「持続的な賃上げや設備投資の拡大を背景に、わが国経済には成長へ向けた明るい兆しが見えている」との認識を示した。そのうえで「機械産業はこうした動きを下支えする原動力だ」と強調。AIやDXを活用したイノベーションの創出、GXの推進などにおいて、同産業が果たす役割は「極めて重要」と述べた。

 本年度の応募件数は37件。幹事会および審査委員会による厳正な審査を経て、技術の独創性と経済性に優れた18件の研究開発を贈賞対象に決定した。

経済産業省 伊吹製造産業局長

 続いて来賓を代表して経済産業省の伊吹英明製造産業局長があいさつに立った。伊吹局長は、「機械産業は外貨を稼ぐとともに研究開発を通じてイノベーションを創出し、幅広い産業を支える重要な役割を担っている」と強調。「この業界が強い産業であり続けることは日本経済にとって極めて重要だ。日本経済を支えているという自負を持って取り組んでほしい」と呼びかけた。

 そのうえで、「強い経済の実現が大きな目標だが、今回選定された案件には戦略分野の発展に寄与する可能性を秘めたものが数多く含まれている」と評価。受賞者に対し、「今回の受賞を励みに、日本経済を技術の力でけん引していただきたい」とエールを送った。

 受賞者に賞状及び副賞が贈呈された。


 中島尚正 機械振興賞 審査委員会委員長が審査報告を行い、各受賞者に賞状及び副賞が贈呈された。

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過去の受賞作品が展示された

 最後に受賞者を代表して、IHI原動機 保坂知洋 社長が謝辞を述べ式典は閉会した。

 式典後には祝賀会が開かれた。中小企業基盤整備機構の宮川 正 理事長の祝辞を中島泰明 理事が代読した。

 祝辞では、「今回は幅広い分野から受賞者が選ばれ、機械分野における技術開発の多様性を改めて認識した」と評価。そのうえで、「デジタル化の進展や脱炭素化への対応、サプライチェーンの再構築、人材不足など、日本の産業界が大きな転換期にある」とした。

 また、機械産業には革新的な技術開発が求められているとし、「日本の技術力は世界に誇るべき強みだ」と強調。特にIT技術やロボット技術、再生可能エネルギー、省エネルギー技術の高度化は、「産業競争力の強化にとどまらず、世界的に進む脱炭素化への大きな貢献につながる」との期待を示した。

 続いて機械振興協会 西本淳哉 副会長・技術研究所長が60周年の説明をし、東京大学 木内 学名誉教授が乾杯の発声を行った。

 

次のページは技術の力で社会の難題に挑んだ過去の受賞製品について掲載

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