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日立システムズグループと日立システムズフィールドサービスが全国約300か所のエンジニアを活用した現場のデジタル化を支援するサービスを開始 ~第一弾は製造業向けに「統合資産管理サービス 金型管理モデル」~
日立システムズ(社長=北野昌宏氏)と、グループ会社の日立システムズフィールドサービス(社長=山本義幸氏)は、全国約300か所のサービス拠点にいる日立システムズグループのエンジニアを活用した企業の現場業務のデジタライゼーションを支援するサービスを拡充する。 自動車や機械、プラスチックなど各種の部品製造業では、金型などの各種の製造に関する資産・設備を多数(数万点規模)保有・管理している。資産管理の効率化のために一部の企業では資産管理システムが導入されているが、多くの企業では資産管理のIT化以前に、台帳上で資産の情報が正確に管理されていないケースが多いのが実情である。例えば、生産のために製作する金型は、1個あたり数千万円から数億円と高額で、金型の種類やサイズ、量も多数あるにも関わらず、手書きや表計算ソフトウェアなどで台帳管理されていることが多く、また、国内外の製造委託先に貸し出すケースもあり管理が非常に煩雑なため、台帳に記載されている内容と実際の資産が一致しないという事象が多数発生しており、資産台帳の精度向上が重要な課題となっていた。 こうした背景を受け、その第一弾として、このほど製造業向けに、資産管理ルールの見直し支援や、工場や倉庫などに点在する金型などの固定資産の実棚卸しの代行、台帳の整備など、資産の正確な把握と維持を支援する「統合資産管理サービス 金型管理モデル」の販売を開始した。このサービスにより、金型などの固定資産を正確に把握できるようになるほか、資産管理の効率化や固定資産税の適正化を実現する。 具体的には、全国に展開している日立システムズと日立システムズフィールドサービスのカスタマーエンジニアが、顧客の現場で各種資産に対する現物確認や管理ラベルの貼り付け、棚卸し作業や資産台帳の整備(現物確認した上でデータの登録・追加・削除を実施)などの業務を代行し、正確な資産の把握・管理を支援する。代行にあたっては、属人性を排除するため、第三者である同社の担当者が顧客と一緒に資産管理ルール(資産管理ラベルの貼り付け位置、手順など)の見直しをするとともに、カラーコード(色の配列によってバーコードやICタグを代替できる認識技術)やRFIDなどのIT技術の活用によって、複数資産の一括読み取りの実現や、データと現物との照合・データ更新を自動化するなど、管理プロセスを効率化する。 さらに、棚卸し作業と同時に、操業に必要な設備と不要な設備に分類するルール作成や保全計画管理などの業務支援をサービスとして提供する。また、ニーズに応じて、設備資産管理システムや遠隔監視システムの導入・運用・保守、データ分析、レポーティングまでも支援することが可能になった。 これらにより、資産台帳の精度向上、設備の有効活用、固定資産税の適正化、棚卸し工数の削減などが実現する。
ヴェロソフトウェアが金型加工向けAutomatic CAM 最新版「WorkNC 2017 R1」をINTERMOLDで初披露
ヴェロソフトウェアが、Automatic CAMシステムの最新バージョン「WorkNC 2017 R1」を2月28日にリリースし、4月12日より東京ビッグサイトで開催された「INTERMOLD2017」にて初披露した。
最新バージョン「WorkNC2017 R1」では、新荒加工パス追加による加工効率アップや機能追加・改善、グラフィック機能のパフォーマンスアップ、ライセンスシステムの更新など、多岐にわたって追加改善を実施したバージョンとなる。
主な強化ポイントは以下の通り。
仕上げツールパス「パラレル仕上げ加工」の追加
レンズ工具に代表される異形工具の設定・計算に対応した走査線系ツールパス。同カスプハイトであれば径方向ピッチを大きく設定することが可能なため、加工時間短縮が期待できる。
荒加工パス「Waveform荒加工」にマイクロリフト速度を追加
アプローチ速度・切削速度・早送りにマイクロリフト速度の追加(デフォルト1.5倍)。
Auto5に加工エリミットに応じた回転機能追加
Auto5>垂直回転ではリミットオーバー時に回転軸を自動回転。リミット内を自動維持する。
ヤマザキマザックが村田機械と協業 合同記者発表会を開く ~スマートファクトリーのロジスティクス・ソリューション「MAZATEC SMS」の販売を開始~
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、村田機械(社長=村田大介氏)とIoT時代の物流と自動化分野で協業に合意し、3月22日、MAZAK ART PLAZA(名古屋市東区)にて合同記者発表会を開いた。顧客の工場のスマートファクトリー化を推進するロジスティクス(物流と自動化)・ソリューションとして、自動倉庫機能を備えたパレタイジング自動化システム「MAZATEC SMS(Smart Manufacturing System)」を共同開発し、販売を開始する。
両社で開発した「MAZATEC SMS」は、マザックのマシニングセンタおよび複合加工機の自動化システムと村田機械の自動倉庫システムを融合した新しいスマート生産システム。「MAZATEC SMS」は、上位基幹システムであるERPやMESとの連携、モバイル端末などのIoT機器の活用、さらに大容量の自動倉庫機能の追加や省フロアスペースかなどに対応し、素材入庫から完成品の出庫までの工場内の物流を効率化することで生産性のさらなる向上を実現するもの。また、倉庫棚の全長や全高・棚サイズも自在に設計可能で、エルゴノミクスを考慮し、かつロボットなどによる長時間無人システム運転にも対応した段取りステーションのオプション展開など、顧客の多様なニーズに柔軟に対応する。

今回の協業で、村田機械の得意とする自動倉庫システムとヤマザキマザックの工作機械による部品加工ラインを高度に融合し、これをERPなどの上位基幹システムと結ぶことで、素材の入庫から完成品の出庫までの物流と情報の流れを同期させ、工場内のサプライチェーンマネジメントを飛躍的に向上させることが可能になった。ヤマザキマザックでは同社が培った自動化技術、IOTを活用して「マザックiスマートファクトリー」と名付けた自社工場のスマート化を現在すすめている。山崎社長は、「今後は村田機械と協力してお客様の工場のスマートファクトリー化へ向けたお手伝いをしていきたい」との考えを示した。

特長は以下の通り。
●パレットサイズ□400~□1000mmまでのマザック製マシニングセンタ・複合加工機に対応
*一部特注対応
●機械加工用の治具パレットだけでなく、倉庫機能としての素材パレットも収納可能
素材供給からバッファ保管、完成品出庫まで一貫した自動化を実現
●倉庫棚の全長、全高、各棚サイズを自在設計により大容量・高効率収納を実現
設備設置面積当たりの収納効率を向上(例:同一設置面積でのパレット棚数が既存の90から150棚に約7割アップ)
●エルゴノミクスを考慮した作業性の良い段取りステーション
同期出庫により段取り効率を湖上させる“シンクロ段取りステーション”、連続無人運転が可能な“ロボットローディング仕様”の選択が可能(オプション)
「照れない、かまさない、いばらない」DMG森精機 森 雅彦 社長訓示
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
これから皆さんとともに働き、成長していくことをうれしく思います。
2016年8月には、2009年から業務・資本提携してきたドイツの工作機械メーカーであるDMG MORI AGとのドミネーション・アグリーメントの発効、完全経営一体化が完了いたしました。統合の成果は、販売・サービス網の拡充、両社の技術を集積させた新製品の開発、購買力の向上、基幹システムの統合から、言語・国籍・性別・専門分野の異なる社員の多様性(ダイバーシティ)をふまえた新しい働き方の推進や、社員一人ひとりの気持ちの統合にまで及んでいます。お客様がお困りの、煩雑で手間と時間のかかる課題を一手に引き受けるトータルソリューションプロバイダとして、より永続的にお客様から信頼される企業へと、ともに成長していきましょう。
当社は、① 製品そのものの品質、② お客様仕様の周辺機器とオプションの品質、③ 組込ソフトウェアの品質を徹底的に改良し、これらを組み合わせて、高品質・高効率なトータルソリューションをお客様に提案します。また、IoT/インダストリー4.0に即した生産最適化を支援し、スマートファクトリーを実現するアプリケーションの開発にも力を入れています。さらに、最新鋭の複雑な加工技術を誰でも簡単に利用できるようにするために独自の組込ソフトウェアを開発し、アディティブ・マニュファクチャリング(積層造形)等の新しい加工技術においても、より信頼性の高いソリューションを提供し、マーケットリーダーとして市場を牽引していきます。お客様に、当社の機械とアプリケーションを最大限使いこなしていただき、10年、20年先まで気持ちよくご使用いただくために、各分野のプロフェッショナルの力を結集させて、お客様からのご期待を上回る価値を提供していきましょう。
楽なこと、単純なことではビジネスはできません。お客様の面倒を一手に引き受けることが大切です。それぞれがプロフェッショナルとなり、自分の役割をしっかりと果たすためには、体力・気力、学力・知識・知恵を習得する必要があります。気力・体力は、話し方・態度・服装などその人の全てに表れます。十分に鍛錬し、仕事もプライベートも充実したものにしてください。また、DMG MORIとして一体となることで、英語をはじめとする語学力がビジネスを行う上で不可欠です。語学力をツールとして、相手とその文化を理解し、多様性を受け入れ、広い視野を持って成長していきましょう。語学に加え、自らのキャリアや人生設計を考えた上で、5年や10年計画で技術・技能を修得することが重要です。知識だけでなく、身につけた知識を活かす知恵も重要です。仕事を続けていく中では、知識と知恵のバランスが非常に大切となります。
毎年新入社員の皆さんにお伝えしていることですが、「照れない、かまさない、いばらない」という言葉を、これから常に念頭において会社人生を送って下さい。この言葉は先代の社長から受け継いだ言葉です。照れずに自分の意見をきちんと話す、知らないことは知らないとして真面目に学び、これから出会う様々な方の話に耳を傾け、常に謙虚な姿勢を心がけて下さい。仕事を通して人生を豊かなものにするために、お互いに切磋琢磨して頑張りましょう。
「“Kenkijin スピリット”を発揮してほしい」日立建機 平野 耕太郎 社長訓示(要旨)
日立建機(社長=平野耕太郎氏)が、 4 月3 日に 入社式を行った。
社長訓示(要旨)は以下の通り。
① 日立建機グループが、グローバル競争の中で勝ち残っていくためには、本年度からスタートする新中期経営計画に基づき、全従業員の力を結集して成長戦略と構造改革に取り組み、持続的に業績を確保し得る高収益体質への変革を成し遂げなければならない。そのような状況下、前向きな気持ちをもって、まずはしっかりと基礎を身に付け、一日も早く当社発展の頼もしい担い手として活躍してほしい。
② 何ごとにも基本があるように、仕事にも基本がある。基本がなければ、必要な技術や知識を体系立てて身に付けることができず、将来の成長は望めない。それに加え、行動に移す際に、それが本質的に正しいことなのか、自分のためだけではなく、周りの人のためになるのか、社会のためになるのかを常に考え、社会人としての義務と責任を果たし、良識ある人間として正しい道を歩んでもらいたい。
③ お客さまを第一に考え、お客さまのニーズや困りごとに対し、自由な発想で知恵を出し、常にスピード感をもって対応すること。刻々と変化する事業環境に先んじて対応していくためには、日頃より感性を研ぎ澄まして世の中の動きを敏感に感じ取るとともに、表面的な事象に囚われず、物事の本質を的確に捉える力を養ってほしい。
④ 国際的な視野を持って、語学力や異文化への適応力をしっかりと身につけてもらうとともに、プロ意識を持って、常に新しいものを吸収しようする前向きな姿勢を持つこと。配属先で、必要な知識や技術、技能を習得し、一日も早く「プロフェッショナル」としてグローバルに通用する人間になれるよう取り組んでもらいたい。
⑤日立建機の社員として第一歩を踏み出すにあたり、先輩たちが築いてきた「Kenkijin スピリット」を貫く3 つの思想である「Challenge(チャレンジ精神)」、「Customer(個客志向)」、「Communication(風通しの良さ)」を十分理解し、身に付け、遺憾なく発揮して、積極的に活躍してほしい。
【新発売】三菱マテリアルが“鋼旋削加工用ブレーカシリーズ”「FPブレーカ」と「VFXシリーズ」のインサートを追加!
三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)は、このほど“鋼旋削加工用ブレーカシリーズ”「FPブレーカ」と、「VFXシリーズ」のインサートを追加し、販売を開始した。
鋼旋削加工用ブレーカシリーズ「FPブレーカ」
この商品は、低炭素鋼から合金鋼までの幅広い領域に対応する仕上げ切削加工用ブレーカで、低切り込み量での切りくずの分断性を向上し、高送り加工での切りくず詰まりを抑制するという特性を持つ。鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種“MC6000シリーズ”「MC6015」「MC6025」と鋼・鋳鉄旋削加工用サーメット材種「MP3025」「NX2525」に追加することで、ネガティブインサートのブレーカ選択範囲が拡大した。
主な特長は、以下の通り。
① 最適化されたコーナ部の2段突起とぬすみ形状によって低切り込み量での切りくず分断性を向上し、高送り加工での切りくず詰まりを抑制。
② 高い突起形状と大きなすくい角により、軟らかい被削材の切りくず乗り上げを抑制。
③ 20°の大きなポジティブすくい角で低剛性ワークの加工においてびびり振動や変形を抑制。
●標準価格 : 690円~2,310円
・(代表型番)CNMG120402-FP NX2525:760円
・DNMG150404-FP MP3025:1,180円
・TNMG160402-FP MC6015:850円
・VNMG160402-FP MC6025:1,300円
(いずれも税抜価格)
チタン合金加工用カッタ“VFXシリーズ”のインサートを追加
チタン合金加工用として、低抵抗・高剛性・優れた冷却機能とΦ63mmの最大切りくず排出量400cm3/minを実現した高能率加工が可能な同社の“VFXシリーズ”は、航空機産業などで高い評価を得ているが、先に発売されているPVDコーテッド超硬材種「MP9130」に「MSブレーカ」「HSブレーカ」を新たに追加し、ブレーカ選択範囲を拡大した。
主な特長は、以下の通り。
① チタン合金加工用の「MP9130」は“Al-Ti-Cr-N系積層コーティング”を採用し、優れた耐熱性と耐摩耗性を確保したほか、Ti合金に対し低摩擦係数であるため、優れた耐溶着性を発揮、積層構造の最適化により耐欠損性を向上。
② 「MSブレーカ」は汎用インサートとしてコーナR展開も豊富で、幅広い切削条件に対応。
③ 「HSブレーカ」は切りくず離れが良く、刃先強度が高いため、切削幅の小さい条件で高能率加工が可能。
●標準価格 : 2,000円~2,500円
・(代表型番) XNMU160708R-MS MP9130:2,000円
・XNMU160708R-HS MP9130:2,000円
・XNMU190950R-MS MP9130:2,500円
・XNMU190912R-HS MP9130:2,500円
JTEKT ROOM Ginzaに「Motion Vision」を新たに展示! ~工作機械がより分かりやすく~
JTEKT ROOM Ginzaが従来の 「ギヤスカイビングセンタ加工デモ映像」に替えて、JIMTOF2016への出展で好評だった 「Motion Vision」 を展示した。
センサー上にかざした手を左右にスライドすることで、工作機械主要5機種の3D画像、加工中の動画、特徴、仕様をモニター画面で見学できる。
<見学できる機種>
・小型汎用円筒研削盤 「GE3i」
・小型生産型円筒研削盤 「e500G」
・カムシャフト複合研削盤 「GC20Ri」
・大型ギヤスカイビングセンタ 「GS700H」
・横形マシニングセンタ 「FH800SX-i」
同社では、「今回の展示で、より多くの方々に当社の製品を知っていただければ嬉しく思います」とコメントしている。
コマツが超小旋回ミニショベル「PC38UU-6」を新発売
コマツ(社長=大橋徹二氏)は、このほどフルモデルチェンジした超小旋回ミニショベル「PC38UU-6」を発売した。 この製品は、エンジンと油圧システムを最適に制御するコマツ独自の電子制御システムに加え、新たにEモード、オートデセル、オートアイドルストップ機能、ダイヤル式燃料コントロールを採用することにより、従来機の作業性能を維持しながら燃料消費量を4%低減した。
同時に、干渉自動回避、深さ測定、高さ自動停止などのUU シリーズ独自の先進システムを織り込んで作業効率の向上を図っている。また、フロアチルトアップ構造の採用により、機体内部の整備作業が的確かつスピーディーに行えるようになった。
さらに、横転時保護構造 TOPS対応キャノピ、ロックレバー自動ロック機能、セカンダリエンジン停止スイッチ、およびシートベルト未装着警報などを新たに加え安全性を高めている。また、多くの情報を見やすく表示する3.5 インチカラー液晶多機能モニタや取得可能なデータが大幅に増えたKOMTRAX の装備により、機械稼働の「見える化」を進めている。加えて、アームクレーン仕様では最大定格荷重を従来機の0.9t から1.2tに増加させさらに汎用性を高めた。なお、国土交通省第3 次排出ガス基準に適合している。
日立建機が中古車流通ソリューションサービスを開始
日立建機は、連結子会社で建設機械の販売、サービス、レンタルを行う日立建機日本を通じて、日本国内で、日立建機ブランド製品の下取り、売却および中古車輸出を検討されるユーザー向けに、流通先の国・地域における排出ガス規制や燃料事情に合わせた仕様に改造する「中古車流通ソリューションサービス」をこのほど開始した。 現在、日本国内の多くの建設機械は、特定特殊自動車2011年基準に適合する超低硫黄軽油(ULSD:硫黄分濃度15ppm以下)を燃料として使用することを前提にしたディーゼルエンジンおよび周辺機器を搭載している。そのため、日本国内の建設機械を超低硫黄軽油の入手が難しい国・地域で稼働させる場合、エンジントラブルを引き起こす可能性が高まる。このサービスは、ユーザーが保有する日立建機ブランドの中古車が、超低硫黄軽油の入手が困難な国・地域でも順調に稼働することを目的とし、まず油圧ショベルZX-5Bシリーズを対象に、現地の規制に合致する形で、排出ガス後処理装置の取り外しや、ソフトウエアの書き換えを行い、稼働時のエンジントラブルのリスクを低減するものである。
ESIと技術パートナーHTC Vive ヘッドマウントディスプレイのプラグインを実現
製造業向けバーチャルプロトタイピングのソフトウェアとサービスを提供するESIグループは、このほど産業用途向けのバーチャルリアリティー(VR)システムIC.IDOの最新版をリリースした。 IC.IDOは、仮想製品をリアルに空間表現し、コントローラーを使用して直感的にその仮想モデルに触れることができ、製造現場において組付け検証・ライン検討・サービス性検証といった工程で実用化されている産業用途向けバーチャルリアリティ(VR)システム。 遠隔でも複数のエンジニアが共同作業で設計を確認できるため、インタラクティブなプロセス検討を促進し、試作品を作る前の早期設計段階で設計ミスや人間工学上の問題点を発見し、改善することができる。 最新版のIC.IDO 11では、ベースのレンダリングパフォーマンスが向上し、またVR CAVEやパワーウォール、デスクトップに加えヘッドマウントディスプレイ(HMD)も使用可能となった。これにより、VR CAVEやパワーウォールに比べ低価格で導入でき、場所を選ばず省スペースかつ短時間での検証が可能になった。また、IC.IDO11. で新たに加わった「チェンジマネージメント」モジュールにより、検証中に部品の置換が自動で可能になり、さまざまな設計条件での検証を短時間で用意に行えるようになった。その他、「ナチュラルインタラクション」モジュールも加わり、より直感的に自然な感覚で狭い部分の手の作業スペースの確認がしやすくなるなど機能面でも強化された。