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4月分産業機械受注状況および輸出契約状況 

産業機械工業会がこのほどまとめた平成23年4月分の産業機械受注状況および輸出契約状況は以下のとおり。4月の受注は2981億6100万円、前年同月比108.1%となった。・内需内需は1955億8700万円、前年同月比99.3%となった。内需のうち、製造業向けは前年同月比94.7%、非製造業向けは同94.6%、官公需向けは同111.4%、代理店向けは同117.3%であった。増加した機種は、ボイラ・原動機(101.0%)、化学機械(113.2%)、タンク(111.6%)、プラスチック加工機械(129.8%)、ポンプ(101.6%)、圧縮機(131.4%)、送風機(118.8%)、変速機(115.1%)、金属加工機械(159.9%)の9機種であり、減少した機種は、鉱山機械(99.3%)、運搬機械(66.1%)、その他機械(91.0%)の3機種であった(括弧の数字は前年同月比)・外需外需は、1025億7400万円、前年同月比130.0%となった。本月、プラント案件はなかった。増加した機種は、ボイラ・原動機(142.5%)、鉱山機械(103.0%)、化学機械(139.2%)、圧縮機(179.0%)、運搬機械(154.1%)、金属加工機械(139.0%)、その他機械(121.2%)の7機種であり、減少した機種は、タンク(4月の受注がないため比率を計上できず)、プラスチック加工機械(75.0%)、ポンプ(96.1%)、送風機(29.9%)、変速機(92.2%)の5機種であった(括弧の数字は前年同月比)。●3月分産業機械輸出契約状況は以下のとおり。4月の主要約70社の輸出契約高は、933億300万円、前年同月比133.7%となった。本月、プラント案件はなかった。単体は933億300万円、前年同月比133.7%となった。地域別構成比は、アジア77.3%、ヨーロッパ8.5%、北アメリカ7.7%、中東4.0%、南アメリカ1.1%、オセアニア0.6%となっている。

「世界最高水準の技術で貢献する」 日本工具工業会

日本工具工業会が6月2日、東京・銀行倶楽部で通常総会を開いた。
役員改選が行われ新理事長に増田照彦三菱マテリアル執行役員加工事業カンパニーバイスプレジデントが就任した。

総会終了後の懇親会で増田理事長は、「この災害でピンと張りつめていた業界のサプライチェーンが少しほころんでしまった。しかしながらリーマンショックのように需要がなくなったわけではありません。われわれは世界最高水準の熱処理技術、微細加工、生産性向上まで皆様方に貢献しています。今回、私は新理事長を仰せつかりましたが、諸先輩方がつなげてきた文化、伝統を守りつつ、つなげていくことがとても大切だと感じております。皆様方よりアドバイスをいただきながら頑張っていきますのでよろしくお願いいたします」とあいさつした。





来賓の挨拶を藤木俊光経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつした。この中で藤木課長は、「3月11日に未曾有の大震災が起こりました。ところが当初思っていた最悪のシナリオよりは日本の産業は復興していると感じます。日本の現場力の力強さを改めて認識している次第です。自分の力を信じてしっかりやっていくということが1日も早い復興に繋がっていくのではないかと思っています。しかしながら世界のマーケットは日本を待ってくれないわけですので、国際競争力の中でしっかり勝っていくためにも、今、何をしなければならないのか、われわれも次に向けたステップを皆様とともに歩んでいきたいと思っています」と述べた。


1000億円超えの力強い見通し

役員改選にあたり、新理事長に就任した増田理事長は6月6日、東京・機械振興会館で記者会見を開き、就任にあたって豊富を次のように語った。
「伝統ある日本工具工業会の理事長を仰せつかり気の引き締まる思いです。また、今はまさに復興・復旧の時期ではありますが、需要はあると思っています。今年度は3年ぶりに1000億円を超えるという力強い見通しもあります。正会員、賛助会員お互い切磋琢磨しながら絆を高め、日本が得意とした熱処理技術やコーティング技術についても各社協力しながら頑張っていきたい。ISO規格やグローバル化への対応をすすめていき、環境問題への対応としても工具工業会の活動を活性化したいと思っています」。

また、記者からの「1000億円を超えるバックボーンは?」との問いに対して、「歯切り工具、ブローチ、ソリッドツール関係は下期は若干影響を受けるがカバーできると思う。生産量は大きく下がることはないだろう。ソリッド関係やタップ関係は需要が強く、震災面からサイズ切れを起こしているくらいで、顧客に迷惑をかけています。需要のほうは心配していません」とした。

●プロフィール
増田照彦、1952年12月生まれ。
1975年3月 上智大学外国語学部卒業後、同年4月三菱金属入社(現:三菱マテリアル)東京製作所、東京支店、加工事業カンパニー超硬製品事業部、三菱マテリアルツールズ 東アジア営業部、営業・マーケティング室など勤務、2009年6月 執行役員東京支店長(兼)超硬製品事業部副事業部長、2010年6月 執行役員加工事業カンパニーバイスプレジデント(兼)超硬製品事業部長、2011年6月 執行役員加工事業カンパニーバイスプレジデント(兼)超硬製品事業部長(兼)ダイヤモンド工具事業部長。信条は、昨日まではリハーサル。天地有情。趣味は散歩、葉書絵、エッセイ、カフェ巡り。

「厳しいレアメタル事情に苦しむ中小メーカーのお手伝いをしたい」 超硬工具協会

超硬工具協会が、6月3日に通常総会を開催し、役員改選の結果、新理事長に田中啓一氏(日立ツール社長)が就任した。これに伴い6日に開いた記者会見上で抱負を語った。

現在超硬工具協会は正会員37社、準会員7社、賛助会員23社、会員総数67社が加盟している。超硬工具出荷額は平成22年度に入ると4~6月気679億円(前年比174.7%)、7~9月期(同149.6%)、10~12月期720億円(前年比127.9%)、1~3月期734億円(前年比119.7%)と推移した結果、改正需要見通しの2800億円を達成し、3年ぶりに前年度実績を超えている。ところが、3月11日に発生した東日本大震災の復旧復興はいまだ災害の全容解明も進まない状況と、自動車および部品産業の被災により生産停止とその影響による自動車産業の生産ストップをはじめ、福島第一原子力発電所等の停止による今夏の電力使用の削減など、需要産業の生産活動は難しい状況にあるとしている。

平成23年度の事業計画の中に需要見通しが見送られている理由を田中理事長は、「当工業会は年2回見通しを発表しているが、今回、需要見通しアンケート調査を実施している時期と重なって震災が起きてしまった。地区懇委員から需要見通しは困難であり、想像がつかないと意見が寄せられた。最大の需要業界である自動車の生産活動も停止などかつてない状況下もあって、正式に当初需要見通し策定を行わないことを決定しました。下期にわたっては発表できると思います」と述べた。

レアメタルの高騰について問われると、「現在経産省のバックアップもあるが、各社独自の対応をされている。経産省はレアメタルを少なく使った製品に補助金をつけた。中小メーカーにとってはそれらの書類が不慣れな場合、事務作業についてもお手伝いをして、なんとかレアメタル事情の厳しさを助けていけたらと思っています」とした。

最後に田中理事長は、「これから専務理事をはじめベテランの方に助けていただきながら努力をしていきたいと思います」としめくくった。

●プロフィール
田中啓一。神奈川県出身。昭和24年12月生まれ。昭和47年3月慶應義塾大学経済学部卒業後、同年4月 日立金属入社。平成14年2月 Hitachi Metals America,Ltd.取締役社長、平成18年4月 日立金属事業役員海外事業企画センター長、平成18年4月 Hitachi Metals America,Ltd.取締役会長、Hitachi Metals Europe Gmbh取締役会長、同年9月 宝鋼日立金属軋輥(南通)有限公司董事長、平成21年4月 日立金属執行役員常務 営業センター長、平成22年6月 日立ツール代表取締役社長(現任)

日工会推薦図書「初歩から学ぶ工作機械」

「初歩から学ぶ工作機械~共通な基本構造と仕組みがわかる~」(清水伸二上智大学理工学部機能理工学科教授著:大河出版)が好評である。写真、図表、3次元モデル図を豊富に使用し、工作機械本体の全体像が簡単につかめる内容となっている。
この本は、①学ぶ人が学びやく教える人が教えやすい教科書、②学ぶ人のレベルに合わせて、選択的に工作機械が学べる、③理屈で理解することにより、工作機械を楽しく学べる――を狙いとして書かれたもの。日本工作機械工業会推薦図書である。





■□詳細目次□■

図も豊富で分かりやすい
図も豊富で分かりやすい
●第一章 工作機械とは
1. 1 工作機械の役割と定義
1. 2 工作機械の特質  
1. 3 工作機械を学ぶ意義

●第2章 ものづくりに使われている除去加工法と主な工作機械
2. 1 ものづくりに使われている除去加工法の種類 
2. 2 主な切削加工法と切削加工工作機械
旋削加工と旋盤/フライス加工とフライス盤/穴加工と穴加工用工作機械/平削り加工、形削り加工、立て削り加工とその工作機械/ブローチ加工とブローチ盤/歯切り加工と歯切り盤/のこ引き加工と切断機(金切りのこ盤)/各種加工機能を統合する多機能切削加工工作機械
2. 3 主な研削加工法と研削加工工作機械(研削盤)
円筒研削加工と円筒研削盤/心なし研削加工と心なし研削盤/内面研削加工と内面研削盤/平面研削加工と平面研削盤/歯車の研削加工と歯車研削盤/ねじの研削加工とねじ研削盤/工具の研削加工と工具研削盤
2. 4 研磨加工法と研磨加工工作機械(表面仕上げ機械)
ホーニング加工とホーニング盤/超仕上げ加工と超仕上げ盤/ラッピング加工とラップ盤
2. 5 その他の機械的除去加工法とそのための工作機械
超音波加工と超音波加工機/噴射加工と噴射加工機
2. 6 熱的除去加工法とそのための工作機械

●第3章 工作機械に共通な基本構成要素と工作機械の分類  
3. 1 工作機械の基本構成要素
3. 2 機械本体に共通な構成要素とその基本的な役割
3. 3 工作機械の分類
工作物に関する分類/加工機能に関する分類/構造形態に関する分類/基本仕様に関する分類
3. 4 現在の工作機械の体系的整理

●第4章 加工性能への影響因子と工作機械が有すべき基本特性
4. 1 工作機械の加工性能への影響因子
4. 2 工作機械の静特性
4. 3 工作機械の動特性
4. 4 工作機械の熱特性
4. 5 工作機械の運動特性

●第5章 工作機械の主要構成要素の基本構造と仕組み
5. 1 主要構造要素
主要構造要素の種類/構造本体/サドルおよびテーブル主軸頭(主軸台)および砥石頭(砥石台)本体/主軸・砥石軸
5. 2 結合部
工作機械の結合部/ボルト結合部(常時固定形結合部)/回転移動形結合部/直進移動形結合部/その他の結合部
5. 3 駆動機構
主軸の回転駆動機構/テーブル・主軸頭の回転・旋回駆動機構/直進駆動機構/送りサーボ機構/新しい駆動機構
5. 4 数値制御装置
数値制御(NC)とは/NC情報の流れ/NC装置の基本構成/NC装置の基本的な機能
5. 5 周辺装置・ツーリングシステム
主な周辺装置/ツーリングシステム

●第6章 最近の工作機械
6. 1 切削加工工作機械
切削加工工作機械の概要/工作物回転形切削加工工作機械/工作物非回転形切削加工工作機械/複合切削加工工作機械
6. 2 研削加工工作機械(研削盤)
研削加工工作機械の概要/工作物回転形研削加工工作機械/工作物非回転形研削加工工作機械
6. 3 研磨加工工作機械
6. 4 その他の機械的エネルギ加工工作機械
6. 5 非機械的エネルギ加工工作機械
6. 6 最近の異種複合加工工作機械

付表 さらに工作機械の理解を深めるための参考書

「設備投資マインドは衰えていない」輸入協会

日本工作機械輸入協会(会長=千葉雄三氏)が5月27日、東京・日比谷の松本楼で平成23年度通常総会を開催した。

総会後の懇親会で千葉会長が、「第震災のあと、私どもは大変な状況化にありました。100年に1度の大不況といわれたリーマンショック後もようやく上昇に転じ、今年は力強い回復を感じていましたが、震災によってこの先が不安になった方も多くおられると思いますが、設備投資に対するマインドは全く衰えていないということが分かりました。これはリーマン不況と決定的に違う点です。私どものように機械を、工具を、周辺機器を売るという商売につきましては、近いうちに必ず今年年初の状況に復帰すると確信しています。会員の皆さまにおかれましても、明るい希望のもとにご商売に邁進していただきたいと祈念する次第です」とあいさつした。





来賓の挨拶を永山純弘経済産業省製造産業局産業機械課課長補佐が述べた。この中で永山課長補佐は、「この震災を経まして、大自然の力の恐ろしさを目の当たりにしたのですが、同時に日本のものづくりの力強さを再認識しました。ものづくりの現場では地震があった翌日から必ずしも完全ではない生産設備を用いてお客様のために生産活動を始めたときております。多くの工場で1週間後、2週間後には操業を開始したと聞いております。世界は待っていてくれませんので、世界の経済に対抗していく日本の力強さを取り戻すために政府としても新成長戦略実現会議を再開しました。われわれ製造産業局としましても、現場力の再構築のため注力する次第です」とした。

「Mastercam X5」 アップデート版をリリース! 

ゼネテック(社長=上野憲二氏、本社:東京都新宿区)は、3 次元CAD/CAM システム「Mastercam」用のポート加工専用オプション「PortExpert(ポートエキスパート)」、および 昨年11月にリリースしたMastercamの最新バージョン「Mastercam X5」のアップデート版をこのほどリリースした。

「PortExpert」は、シリンダーヘッドやインテークマニホールドなどが持つポート形状の高精度加工を簡単なオペレーションで実現することを目的に開発された Mastercamの新オプション。ポート加工は通常、すべての加工領域を同時5 軸によって切削するため加工時に振動が発生しやすく、加工スピードと精度の面に課題が残されていた。しかし、「PortExpert」で生成されるツールパスは同時3 軸がメインとなり、必要な箇所にのみ同時5 軸による加工動作が加わる。このため、同時5 軸のみで加工を行った場合と比較して、「PortExpert」ではスピード・精度の両面を大幅に向上させるポート加工を実現する。

製品価格は60 万円(税別)で、最新バージョンのMastercam Mill Level-3(マシニング用CAM)、および同 Router Pro(NCルーター用CAM)上で動作する。

なお、「PortExpert」のリリースとあわせ、Mastercam X5 のアップデート版 「Mastercam X5 MU1」も同時リリースした。今回のマイナーバージョンアップでは、Mastercam X5 のリリース以降に全世界のユーザーから寄せられたリクエストを中心に、Mastercam の安定性を高め、より快適に操作するための機能改善と強化が多数図られている。

なお、両製品は6 月22 日より開催される「第22 回 設計・製造ソリューション展」にて展示・紹介する。

複雑なポート加工ツールパスを最小限のオペレーションで生成

「PortExpert」では、ポート加工における加工動作のほとんどをシステム側が自動計算するため、複雑なパラメタ設定は一切必要ない。例えば、荒取りと仕上げの設定はモードを選択するだけで加工パターンが切り替わるため、1 回あたりの切り込み量と切削ピッチを設定するだけでツールパスの生成が可能。また、加工はトップ・ボトムの両方向から行うことが可能だが、ツールパスのオーバーラップ量もシステム側が自動的に設定を行うため、段差のない滑らかな仕上がり面が得られる。さらに、5 軸ツールパス作成時に求められるCADデータの編集作業も「PortExpert」ではほとんど必要ない。図形選択はポート加工を行う面を選択するのみで、工具の軸方向を設定するための補助線等も不要。また、加工時に最も懸念される工具とホルダの干渉についても、「PortExpert」では干渉箇所を判別して自動的に干渉を回避するツールパスを生成する。

5軸マシニングセンタ 「DMU 60 eVo」販売開始! 森精機

森精機製作所は、提携先である独国ギルデマイスター社製5軸制御マシニングセンタ「DMU 60 eVo」の受注を開始した。

「DMU 60 eVo」は世界中で3,000台以上の納入実績を誇るeVoシリーズの新たなモデル。近年、航空機や医療などの分野において複雑形状ワークの加工に対する需要が高まっており、そのニーズに応えるとしている。





DMU 60 eVoの特徴は以下の通り。
①高剛性・高精度を実現する新しいコンセプトの門形構造。
②進化した回転傾斜テーブル
③リニアモータ駆動(オプション)
④省スペース

①新しいコンセプトの門形構造
 DMU 60 eVoはX、Y軸を機械上部に配置した門形構造を採用。この構造により主軸のオーバハングを最小限にすることで機械の安定性と剛性を向上させ、高精度を長期間維持できる。またY軸サドルの配置方法を最適化し、機械前部を円弧状に設計することで作業エリアへの接近性と段取り性が向上した。

②進化した回転傾斜テーブル

軸構成
軸構成
定評あるeVoシリーズの回転傾斜テーブルを更に強化した。600×500 mm(コーナー部φ630 mm)の回転傾斜テーブルはそのコンセプトを保ちつつ、テーブル最大積載質量は従来機比2倍の400 kgにアップしている。旋回範囲は-5°から+110°で、幅広い加工が可能。オプションでC軸回転速度1,000 min-1の旋削仕様(FD仕様)も用意している。

③リニアモータ駆動(オプション)
 DMU 60 eVoのX軸、Y軸の送り駆動方式はボールねじ駆動(早送り速度50 m/min)を標準とし、更なる高効率な加工を要望される顧客には、リニアモータ駆動(早送り速度80 m/min)仕様を用意している。高速・高加速度での送りが可能な上、位置決め誤差もボールねじ駆動に比べ10分の1の高精度を実現。また消耗部品が少なく、メンテナンス頻度を抑えて生産効率を飛躍的に向上させる。

④省スペース
DMU 60 eVoの機械構造は設置スペースにおいても所要床面積6.1 m2と同クラスの5軸マシニングセンタの中でもトップレベルのコンパクトさを実現。また独自の機械構造により、工具マガジンの大小に関わらず所要床面積がほとんど変わらない。

4月分超硬工具主要統計

超硬工具協会がまとめた4月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】439トン(前年比105.8)。【超硬工具生産額】切削工具161億5400万円(前年比97.1)、耐摩工具33億700万円(同106.8)、鉱山土木工具6億6800万円(同107.1)、その他工具4億2800万円(同108.4)、焼結体・工具17億6400万円(同112.7)、合計223億2100万円(同100.1)。【輸出入】輸出60億7400万円(前年比95.2)、輸入36億3700万円(同105.5)。【超硬工具出荷額】切削工具168億3800万円(前年比99.6)、耐摩工具30億9600万円(同103.7)、鉱山土木工具7億1700万円(同108.6)、その他工具3億7100万円(同100.5)、焼結体・工具18億3700万円(同115.7)、合計228億5900万円(同101.6)。【刃先交換チップ】生産1855万5000個(前年比88.2)、出荷2千30万個(同111.0)。

新会長に横山ジェイテクト副会長 日工会

日本工作機械工業会が都内のホテルニューオータニで第33回通常総会を開催し、横山元彦ジェイテクト副会長が新会長に就任した。副会長の牧野二郎牧野フライス製作所社長、稲葉善治ファナック社長、森雅彦森精機製作所社長は留任。





世界最高の工作機械を供給する

総会終了後の懇親会で横山新会長が、「当工業会でも会員企業は被災されたユーザー企業の復旧支援、夏場にかけた節電対応など当面の震災対策に全力をあげて取り組んでおります。このたび理事全員のご推薦を頂きまして、中村前会長から日本工作機械工業会会長のバトンを引き継ぐことになりました。会長職の責任の重さを痛感しております。まさに今年、日本工作機械工業会は60周年を迎え、大変恐縮しておりますが、一方で、なんとしても皆様のご期待に応えられるよう皆様のお力添えをいただきながらこの使命をまっとうしたい。先人たちが築き上げた長い歴史は重んじつつ、新しい時代でのさらなる飛躍を期して新たな礎を築くというのが会長たる私の重要な役目であろうと考えております。この大任を果たすためには私自身、必死に、一生懸命努力してまいりますので、皆様方のご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。さて、この工作機械産業をとりまく環境の変化を本日まとめました。まず、平成22年度の工作機械の受注実績は前年度比で約2倍の1兆1100億円強となりました。これは年度での史上最高額を記録した平成19年度以来、3年ぶりの1兆円超えであります。これは国内市場を含めた世界市場でわが国の工作機械のファンの多さ、需要の強さの表れだと思っております。一方で、工作機械産業を取り巻く環境というのはリーマンショックを経まして極めて大きく変化をしております。外需比率は中国をはじめとする新興国市場の急成長により今やほぼ7割まで伸長しています。これら新興諸国による工作機械の急速な需要増に加えて生産だけでなく、技術レベルにおいても急速な向上が見られます。日本、中国、韓国、台湾の4カ国を合わせますと世界生産の65%を占めるという状況になりました。まさに工作機械産業は新しい新興国地域が牽引するという新しい時代に突入したのだと思います。市場構造が内需中心から外需へ転換する中で、昨年来の大幅な円高、あるいは原材料の高騰など、私ども工業会の会員企業の皆さまは総じて厳しい状態が続いているとも言えます。また、技術や労働面において、ひとつは少子高齢化の伸展、あるいは団塊世代の定年退職もあり、若年労働力の不足、あるいは技術や技能の継承問題も顕在化など、われわれ工作機械産業を取り巻く経営環境はかなり転換期を迎えています。こうした現状で、わが業界としては時代の変化に即応するとともに、世界最高の工作機械を供給するというのがミッションだと思います。これが世界のものづくりを支えてゆくと確信しています。そのためには業界が結束をして共通の課題に取り組まなければならないと思っています」とあいさつした。

変化を先取りして日本経済を復興を

来賓を代表して、鈴木正徳経済産業省製造産業局長があいさつした。この中で鈴木局長は、「今回の大震災で感じたことですが、復旧の速さには驚くものがありました。被災された地域には1万以上の部品の工場が工作機械を使われて部品を製造されていました。当初は復旧までに時間がかかるのではないかと危惧をしていましたが、工作機械メーカーの余震の中での復旧活動、業界を挙げて1500名以上のメンテナンスの方々が被災地に入られたと伺っております。余震が続く中、大変だったとは思いますが、ほとんどの企業が1週間から2週間で復旧されたとのことで、こんなことができる国が他にあるのかとつくづく感じた次第です。日本の部品、素材、様々な機械が世界にとって不可欠なものである、ともう一度世界各国も認識したのではないかと思っています。私ども、復旧のために第一次補正予算で、大企業・中堅企業向けに2兆8000億円の融資の規模など復旧のための予算措置をとりました。これは単なる復旧には終わらせたくない、ぜひ、復興につなぎたいと。変化に対応するような10年後、20年後を見据えた復興にしたいと考えております。新たな生産システムを皆様で考えてゆけば、これまで海外に出て行った工場も国内に回帰することができるのではないかと感じています。今回の震災を踏まえて、次のリスクを少なくするような工場をどうするべきか、政策的にもご支援申しあげまして新たな生産システムを今回ぜひやらせていただきたいと思っております。ぜひ、変化に対応し、変化を先取りするような日本経済にしていきたいと思います」と述べた。

皆で力を合わせて頑張っていきたい 日本金型工業会東部支部

日本金型工業会東部支部(支部長=牧野俊清氏・長津製作所会長)が5月26日に東京・五反田・ゆうぽうとで17回通常総会を開催した。








総会終了後、川田康夫トヨタ自動車常務役員が「トヨタ自動車のモノづくり革新と金型の果たす役割」をテーマに講演し、続いて懇親会に移った。

懇親会の中で牧野支部長は日頃の感謝の意を表したあと、「最近、ものづくりの観点からですが、トヨタが海外展開をしなければならなくなるかもしれないというのと、円高対策へのメッセージがメディアに伝わらなかったのは残念な思いです。ごく最近の工業統計が出てきましたが、金型で働いている人数は2003年から2005年までは14%増加していましたが、その後2008年は元にもどって14%減でした。厚生年金の加入の数を見てもここ数年は14%同じように減少しています。非常に厳しい状態です。このような中で、非常に残念なことではありますが、金型工業会西部支部の1/3が脱会されたということです。今、われわれが厳しい環境の中ですから、皆で力を合わせて頑張っていきたいと思っています」とあいさつした。


ものづくりが元気になるには金型業界の力が必要

来賓を代表して佐々木啓介経済産業省製造産業局素形材産業室企画官が、「去る3月11日、大変な被害が発生しました。被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。私も被災地に出向きました。印象に残ったのは市内を歩いておりますと、ありがとう、頑張ろう、という張り紙が至るところに貼ってありました。それを見て胸がいっぱいになりました。被災地の皆様方含めて日本全体が元気になるためには、やはりものづくりの力を欠かすことはできないということ。ものづくりが元気になるには、本日集まりの金型工業会の皆さまが元気にならなければ日本全体が元気にならないと確信しております」とあいさつした。


続いて増田仁経済産業省関東経済産業局産業部長が、「私ども今年度も中小企業の皆さまの戦略的基盤技術の開発、いわゆるサポインをやっております。全国で562件、関東で268件の応募がありました。その中で、金型は20、これは立派な数字だと思います。この中で審査を進めてまいりますのでよろしくお願いいたします。現在、東部金型工業会の天青会の皆さま、金型イレブンということですが、海外のアウェーでしっかりPRしてください。ジャパンブランドを、日本の金型の良さをご理解いただけると思います」とあいさつした。


中里栄常務理事が、上田勝弘日本金型工業会会長のあいさつを代読した。この中で、「今回の東日本大震災は日本経済に大きな打撃を与えました。とりわけ製造業の被害は大きく、金型関連産業にも直接的、間接的に大きな影響を与えております。日本金型工業も金型の全国団体として新しい時代の新しいスタイルの団体として積極的な提案をしたいと思っています。そのためには全国一枚岩として団結して正会員・賛助会員の力を結集したいと思いますので、ご協力のほどをよろしくお願いいたします。しかし、残念ながら、このような状況の中で西部支部の一部に分化活動がありました。さらに別団体を設立して、その団体名を意図的に日本金型工業会西部支部とまったく間違いやすい同じ名称を名乗っております。理解に苦しみますが、半数以上の西部支部会員の皆さまは、今の状況を踏まえ残られました。今後は残られた会員の皆様ととも風通しのよい活動ができることで、魅力ある工業会活動を推進してまいります。どうか東部支部の会員・賛助会員の皆さまにおかれましてはご理解いただき、今後とも工業会運営にご協力くださいますようお願い申し上げます」と述べた。

牧野二郎牧野フライス製作所社長の乾杯の発声で和やかな歓談がはじまり、宴たけなわのころ、散会した。