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ダイジェット工業 「QM マックスシリーズ」ラインナップ拡張!
ダイジェット工業は、このほど、かねてから好評を博している多刃高能率加工用工具「QM マックス」に、ラインナップを追加発売した。
特長は以下の通り。
●高精度版QM マックスモジュラーヘッド MQT 形
現在発売中の「高精度版QM マックスモジュラーヘッドMQT 形」は、今後ますます普及が進む5 軸加工機のみならず従来の3 軸加工機にも対応、より高精度な加工を求めるユーザーに好評を得ていることを受け、今回、工具径φ32 の6 枚刃タイプモジュラーヘッドを追加ラインナップ。
この製品は、「QM マックス」の高精度タイプ。従来タイプよりボディバランスを向上させ5 軸加工機等の複合加工機にも対応。インサートはH 級。併せて多刃仕様により高能率加工が可能。マスターインサートによる本体外径許容差-0~-0.03を実現(側面仕上げ用のYPHW 形インサート使用時)。炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、焼入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼の側面仕上げ加工、傾斜面仕上げ加工、および肩削り中仕上げ~仕上げ加工用に威力を発揮する。
<サイズ・価格>
・形番:MQT-6032A00-M16 形(φ32 の6 枚刃タイプモジュラーヘッド、本体傾斜角度0°)(1 形番)
・標準価格:62,500 円(税抜き)
●QM マックス肩削り用インサートZPMT-PL 形(材種JC8050)
黒皮級でありながら底面・側面の中仕上げ~仕上げ加工まで可能な同インサートに、ステンレス鋼や炭素鋼・工具鋼の強断続加工に最適なPVD 材種「JC8050」を追加し、さらに適用範囲の拡大を図った。
特長は、(1)インサートの外周切れ刃を大きな曲線形状とすることにより、ピックの重なり部が滑らかになり、かつ側面たおれ量0.01 ミリ以下を実現できる(被削材S50C、Z ピック3 ミリ加工時)、(2)インサート材種は既存の「DH102」「JC8118」「CX75」に加え、ステンレス鋼や炭素鋼・工具鋼の強断続加工に最適なPVD 材種「JC8050」を新たにラインナップした。炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、焼入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、アルミ合金、チタン合金などの肩削り、平面削りに威力を発揮する。
<サイズ・価格>
・形番:ZPMT-PL 形(ステンレス鋼・鋼用)インサート材種:JC8050 コーナR0.4、R0.8、R2.0 をラインナップ(3 形番)
・標準価格:910 円(税抜き)
タンガロイ 刃先交換式サイドカッタ「TungThinSlit」シャープエッジインサート拡充
タンガロイがこのほど、刃先交換式サイドカッタ「TungThinSlit(タング・シン・スリット)」にシャープエッジインサートを拡充した。
「TungThinSlit」は、独自のインサート形状を有した刃先交換式サイドカッタ。このインサートは、片面を右勝手、もう片面を左勝手とした左右両勝手タイプで、計6コーナが使用できることにより、優れた経済性を発揮し、同時にインサートの集約にも大きく貢献する。
溝幅4~8mmの溝加工は、自動車部品のシャフトやナックルなどの低剛性ワークが多く、送りをあげにくい加工環境であり、また使用されるカッター径も切削幅に対して大きいため、切りくず厚みが薄い加工になりやすい傾向がある。このような加工では、切れ刃がシャープなロウ付けのサイドカッタを使用している場合が多く、インサートにホーニングが施された従来の刃先交換式サイドカッタでは、ビビリの発生やバリの発生などの問題が生じる場合があることを受け、今回新たに、「TungThinSlit」にシャープエッジのインサートを設定した。切削抵抗を低減し、ビビリ発生の抑制やワーク上でのバリ発生の低減が可能となる製品である。また、刃先交換式による経済性の向上や工具管理の容易性だけでなく、加工ワークの品質向上にも大きく貢献する。
主な特長
●切削抵抗の低いシャープエッジを適用
●刃立ち性の高いコーティング材種SH725を採用
●ビビリの抑制やバリの低減に効果的
●左右両勝手仕様のインサートは、多コーナの使用が可能で経済性が高く、工具管理も容易
主な形番と標準価格(税抜)
●インサート
・TVKX020202FN-MJ SH725 1,890円
・TVKX050402FN-MJ SH725 2,450円
全アイテム:4形番
DMG森精機がニコンと業務提携へ
DMG森精機が、このほど、ニコンと包括的な業務提携を行うことで基本合意したと発表した。 DMG森精機は、「今回の業務提携を行うことで、世界的な光学機器メーカーであるニコンの計測およびカメラに関連する技術を弊社の工作機械に適用し、より高度な製品を両社で開発する。また、ニコンは、当社のグローバルな販売網を活用し、レーザーによる様々な金属加工を高精度で行うことができる独自の光加工機の販売を展開するなど、ニコンの材料加工事業の立ち上げを加速する。」としている。 今回の合意により、光利用技術と精密技術をコアとして幅広い技術力を持つニコンとDMG森精機のそれぞれのリソースを組み合わせることでシナジーを創出する。 「近年、工作機械を使用する生産現場では多品種少量生産化が進む中、高精度化、デジタル化、自動化された機械の活用が増えている。加えて機械加工と計測の複合化により非接触計測技術の重要性がますます高まっている。」と、DMG森精機。 同社は、ニコンの技術を活用し、これまで以上に高精度でデジタル化を加速させる製品を開発していく。また、ニコンは、2019年度~2021年度までの中期経営計画期間中に注力するテーマとして掲げた材料加工事業において、光加工機の拡販を含め、事業立ち上げの加速を実現する。
アマダ 高速・高機能ベンディングマシン「HRB」シリーズ 日米同時発売
アマダは、このほど、高速・高機能ベンディングマシン「HRB」シリーズを日本および北米にて発売した。今後、グローバル市場へ順次展開していく予定。
「HRB」シリーズは、スキルや年齢、性別、国籍などにかかわらず、簡単に曲げ加工ができるベンディングマシン。NC装置の「AMNC 3i」には、加工プログラムを容易に作成できる「LITEモード」を新たに搭載している。23言語に対応し、タッチパネル上でナビゲーションに沿って曲げ加工の設定が直感的にできるため、個人の能力や経験に依存することなく、高精度の加工が可能。
さらに、同シリーズは、全自動金型交換装置を標準搭載した機種をラインナップ。金型選定と交換に加え、熟練技能を要する複雑な金型レイアウトも自動化する。板金加工において難しいとされる曲げ工程を効率良く進めることができる。
同社では、「近年の少子高齢化に伴う人手不足に加え、日本の板金加工現場では、熟練技能者の引退により、外国人や女性など多様な人材が増えつつある。熟練技能者の不足は、北米の現場でも深刻化している一方で、昨今変種変量生産への要求の高まりなどから、板金加工の切断工程では、機械の高速・自動化が進み、生産性が飛躍的に向上している。しかし、次の曲げ工程には、加工プログラムの作成や適切な金型選定と交換、試し曲げといった角度の精度補正などが必要となり、曲げ工程は、複数かつ複雑な作業が多く、多くの現場でボトルネックになっている。」と、板金加工の背景を述べている。
同社では、こうした曲げ工程の自動化とマシンの操作性向上のニーズに応え、「HRB」シリーズをグローバル市場における幅広い業種の生産性向上に貢献していくとしている。
「HRB」シリーズ 主な特長
(1)1. AMNC 3iに「LITEモード」を新たに搭載。初心者や外国籍の方でも簡単に操作が可能
・ オペレータ認証や多言語(英語、仏語、中国語、ポルトガル語、韓国語など、23 言語に対応、操作ナビゲーションによりマシンを使う人に合わせた画面表示が可能)
・ 形状タッチ入力により、曲げ形状を作成することができ、図面を見ながら簡単に曲げ加工のプログラムを作成することが可能。
2. 全自動金型交換装置による変種変量生産への対応 (「HRB-ATC」シリーズ)
・ 全自動金型交換装置を標準搭載した機種をラインナップ。複雑な金型レイアウトを自動化することで、熟練技能を要する金型交換が不要となり、変種変量生産における生産性を向上させる。
(3) 高速・安定加工を実現する充実した本体機能
・ 油圧ピストンポンプとそれを制御する高精度サーボモーターのハイブリッド・ドライブシステムにより、高速で安定した曲げ加工を実現する。
・ 旧来のベンディングマシンから、オープンハイトとストロークがそれぞれ150mm拡がり、深曲げや箱曲げに対応し加工範囲が拡大した。
(4) 後付け可能な多彩なオプション機能※ 3により、多種多様な曲げ加工に対応
・ 曲げ角度を自動補正する接触式角度センサーや、材料の腰折れを防止し、作業者の負担軽減と安定加工を実現する追従装置など、多彩なオプション機能を後付け可能(導入後に追加装着できるオプション。装着には条件がある)。
(5)マシンのIoT化を実現する「V-factory」対応
・ アマダと顧客がクラウドネットワークでつながることで、マシンの稼働実績や加工コストを見える化し、生産効率向上のための安心サポートを提供する。
(※ 「HRB」シリーズはオプションにて対応し、「HRB-ATC」シリーズは、標準対応)。
【事前登録受付中】「NS TOOLプライベートショー2020」が2020年1月29日(水)から2日間、パシフィコ横浜で開催(無料)
日進工具(社長=後藤弘治氏)が、2020年1月29日(水)~30日(木)の2日間、パシフィコ横浜 展示ホールCで「NS TOOLプライベートショー2020」を開催する。入場料・セミナー聴講料は無料で、事前登録制。 この展示会は、急速に進むAI・IoTにおけるSOFTの活用、機会や工具などのHARD、精緻な加工に欠かせない創り手のHEARTを融合させ、同社が考える精密・微細加工を提案することが狙い。また、講演やセミナー等も充実し、“「つくる」の先をつくる”を掲げている同社ならではの革新的な内容となっている。事前登録はコチラ↓www.ns-tool.com/nstool2020/
展示会内容
日進工具ブース ●新製品紹介 ●新しい加工技術の提案 ●精密・微細加工相談コーナ設置 ●来場者限定の記念セール開催出展者 ●機械メーカー、CAD/CAMメーカー、測定器メーカー、ツーリングメーカー、周辺機器メーカー、大学・研究機関――――工作機械計12大、その他機器多数。■1月29日(水) <基調講演> 11:25~12:25 (株)松岡技術研究所 代表取締役 博士(工学)/技術士(機械) 松岡甫篁氏<主催者セミナー> 13:25~14:35 日進工具(株)<出展者セミナー> 10:30~11:10 安田工業(株) 12:30~13:10 シチズンマシナリー(株) 14:50~15:30 東芝機械(株) 15:45~16:25 ヤマザキマザック(株)■1月30日(木)<特別講演> 10:30~11:20 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 インベストメントリサーチ部 チーフエコノミスト 李 智雄氏<主催者セミナー> 13:25~14:35 日進工具(株)<出展者セミナー> 11:35~12:15 碌々産業(株) 12:30~13:10 (株)ソディック 14:50~15:30 (株)牧野フライス製作所 15:45~16:25 三菱重工工作機械(株)
「対人地雷禁止条約第4回検討会議」のサイドイベントで対人地雷除去活動が紹介
2019年11月25日~29日にノルウェーのオスロで開催された「対人地雷禁止条約第4回検討会議」のサイドイベントにおいて、コマツと、外務省から支援を受ける認定特定非営利活動法人「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」が提携して行っている、カンボジアおよびラオスでの対人地雷除去活動が紹介された。
「対人地雷禁止条約第4回検討会議」は、164カ国の対人地雷禁止条約締結国による国際会議であり、世界中の政府機関やNGO等が一堂に集い、各国の地雷問題について議論する会議。コマツとJMASは2008年より提携し、対人地雷の被害に苦しむ地域の地雷や不発弾の除去活動、ならびに復興までのコミュニティ開発事業のプロジェクトを行っている。
2019年9月末までの実績として、累計で5700個以上の対人地雷や不発クラスター子弾を処理し、10校の小学校の建設、70kmを超える道路の建設/整備を行った。
日立建機 日本IR 協議会「 IR 優良企業特別賞」を初受賞
日立建機が、このほど日本IR協議会が主催する「IR優良企業賞2019」において「IR優良企業特別賞」を初めて受賞した。
「IR優良企業賞」は、IRの趣旨を深く理解し、積極的に取り組み、市場関係者の高い支持を得るなどの優れた成果を挙げた企業を選び表彰することを目的としている。今年度は315社の応募があり、「IR優良企業大賞」1社、「IR優良企業賞」7社、「IR優良企業特別賞」4社、「IR優良企業奨励賞」2社の計14社が選定された。
[参考]IR 優良企業賞について
▼日本IR協議会のウェブサイト▼
https://www.jira.or.jp/activity/bluechip.html
アストロスケール 元ORBCOMM・OneWeb 出身者が経営陣に就任
宇宙機の安全運行を目指し、スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去サービスに取り組むアストロスケールホールディングスは、新たにエンジニアリング部門を統括する経営陣としてジーン・フジイ(チーフエンジニア)氏とマイク・リンジー(最高技術責任者 CTO)氏を12月9日付けで迎えた。 宇宙業界において長年のキャリアと経験を持つ両名が、本社・開発拠点の日本に在席することでエンジニア組織内の意志疎通や運営のさらなる向上を目指す。
【切削工具・周辺機器編】「メカトロテックジャパン(MECT)2019」をレポート! (後編)
10 月23 日(水)から10 月26 日(土)までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で「メカトロテックジャパン2019(通称MECT) 」(主催=ニュースダイジェスト社)が開催された。前回の「工作機械編後編」に続き、「切削工具・周辺機器編」を掲載する。
(切削工具・周辺機器編:イスカルジャパン、イワタツール、オーエスジー、北川鉄工所、サンドビック、ジェイテクト、住友電気工業、大昭和精機、ダイジェット工業、タンガロイ、日進工具、不二越、ブルーム-ノボテスト、三菱日立ツール、三菱マテリアル、ユキワ精工)
賢い工具がズラリと並ぶ!
●イスカルジャパン

飛躍っぷりには目を見張るものがあった!
●イワタツール

参考出品の展開に期待大!
●オーエスジー

時流を捉えた画期的な展示に釘付け!
●北川鉄工所

IoT時代のデジタル・ソリューション
●サンドビック

ものづくりの中心は「人」 工場全体の見える化に貢献!
●ジェイテクト

万能工具っぷりを拝見!
●住友電気工業

高精度加工を強力サポートする商品群がズラリ!
●大昭和精機

5軸加工に的を絞り、より高能率へ貢献!
●ダイジェット工業

「倍速切削」のディープインパクト!
●タンガロイ

ステンレス加工の概念が変わる!
●日進工具

これは凄い! オイルホールに大注目!
●不二越

製造現場の信頼性を高めるための必要なアイテム
●ブルーム-ノボテスト

金型業界とともに歩む心意気!
●三菱日立ツール

コーティング技術の進化が止まらない!
●三菱マテリアル

日本初出展! テーブルφ200 CNC 傾斜2連円テーブルが登場!
●ユキワ精工

日進工具が無限コーティングプレミアムSUS用高能率“Z”エンドミル「MSUSZ440・MSUSZ440-LN」を新発売
日進工具(社長=後藤弘治氏)は、日進工具は、このほどステンレス加工の概念を変える新たなエンドミル「無限コーティングプレミアム SUS用高能率 "Z"エンドミル 」を発売した。
様々な部品の素材として多く採用されているステンレス鋼は、その特性から難削材とされている。ステンレス鋼の高能率加工ニーズが以前から高く、各工具メーカーが多くのエンドミルを開発してきたが、今回、同社が発売する「無限コーティングプレミアムSUS用高能率"Z"エンドミル」は、その高能率加工ニーズに応えるとともに、多機能で高能率にステンレス加工を実現。既存の概念を変える新しいエンドミルだ。
今回、工具形状は高剛性なレギュラータイプのスクエアエンドミル「MSUSZ440」と、被削材との干渉を防ぐロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」の2機種をラインナップしている。不等分割・不等リードの採用と外周刃の剛性を高める新刃形状を開発し、びびり振動の抑制とともに、φ1のような小径サイズでも安定した高能率加工に成功した。

これら考え尽くした工具形状に、耐酸化温度が1,300℃の無限コーティングプレミアムを施すことで、より安定した工具寿命が得られる。
●レギュラータイプ「MSUSZ440」
・全62サイズ。
・刃径:φ1~6(0.1mmとび)
・刃長:刃径の2倍(一部3倍タイプも規格化)
●ロングネックタイプ「MSUSZ440-LN」
・全33サイズ
・刃径:φ1~6
・有効長:刃径の3倍・4倍5倍をラインナップ