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SME日本支部創立55周年記念式典を開催

主催者を代表して、松原支部長が、「2017年度のSME International Honor Awardを受賞されたオークマの花木社長に記念講演を頂けることは支部にとっても非常に喜ばしいことだと感じている。55年の長きに亘り、SME日本支部を継続して来られたのは、先生方、先輩方、皆様方のお陰であると感謝申し上げる。それとともに今後のSME日本支部の継続発展を皆様と進めていきたい。」とあいさつした。

青山藤詞郎 精密工学会会長の代読を夏 恒 理事が行った。その中で、「SEM日本支部の前進であるSME東京支部の設立以来、永きに亘りものづくり技術者のリーダーシップのもと、アカデミアとの連携のもとに本日まで発展の道を歩まれた。ここに歴代支部長はじめ、顧問、役員、委員会議員、事務局の皆様の献身的なご尽力に改めて敬意を表する次第である。昨今、ものづくり技術を取り巻く社会環境には、世界的に見て大きな変化をみることができる。ドイツを中心にしたインダストリー4.0の構想は新たなものづくり技術に還元する技術のグローバル化に対する今後の方向性を示したもので、産業界における様々な形での関与が進められている。」と示唆し、祝辞を述べた。
前支部長の青山英樹 慶応技術大学理工学部教授から、歴代支部長3名、永年勤続会員(40年間2名)、特別功労社3名、月例会高出席者(2012~2016年)法人9社(延べ20名以上)、個人8名(10回以上)が表彰された。
現支部長(右)から前支部長(左)へ

第三部の祝賀パーティでは、伊藤伸英 茨城大学工学部機械工学科教授が、「55周年が過ぎたが、100周年に向けて頑張っていくためには、皆様のSM愛が必要。皆様の愛でこの会を盛り上げていきたいと思う。」とあいさつしたあと、乾杯の発声を40代支部長の長江昭充氏が行い、宴もたけなわの頃、散会した。
SME日本支部創立55周年記念 表彰
■歴代支部長(2013年~2017年)3名
・森 雅彦(第39代 2011~2013年)
・長江昭充(第40代 2014~2015年)
・青山秀樹(第41代 2016~2017年)
■永年勤続会員(40年間)2名
・稲葉清右衛門(1976/6)
・武野仲勝(1976/8)
■特別功労者 3名
・高山一成
・田中克敏
・中村迪彦
■月例高出席者
法人9社(延べ20名以上)
・ヤマザキマザック
・日本精工
・ハイデンハイン
・DMG森精機
・三菱電機
・黒田精工
・ファナック
・福田交易
・しまね産業振興財団
個人8名(10回以上)
・水上悦郎
・白川 周
・谷口 修
・森田譲之
・津屋和夫
・加納健司
・桝田正美
・中村晋也
DMG森精機が画期的なプログラミング不要の新ロボットシステム「MATRIS」の販売を開始

MATRISとは、「Module Automation Transfer Robot Intelligence System」を表している。周辺機器をモジュール化することで、導入時の据付やシステム構築を短期間で実装できるだけでなく、導入後のレイアウト変更も短期間で完了できるロボットシステムだ。ロボットと周辺機器、そして機械本体をつなぐ制御装置MAPPSconnected(マップスコネクティッド)を搭載し、ロボットプログラムを標準化することで、専門的な技術や知識がなくても、誰でも容易にロボットシステムを操作できるようになる。医療、自動車、産業機械市場に貢献する。定価は、13,400,000円から。販売は100台/年(2018年)を予定している。
MATRISの特長

●システムを構成する搬送装置、ワークストッカ、機外計測装置、洗浄装置などをモジュール化
・サイズを規格化した設計により、パズルを組み合わせる感覚で自由自在にレイアウトやカスタマイズが可能。
●モジュール化することで、導入時のリードタイムを80 %短縮(仕様条件により異なる場合がある)導入後のレイアウト変更も1日で完了。
(2)操作性
●ネットワークを活用してロボット、各種モジュール(周辺機器)、機械本体を接続し、システム全体の自動運転を制御する「MAPPSconnected」を搭載。
●稼働状況のモニタリングやスケジュール、生産工程などを一元管理
・ロボットティーチングの専門知識が無くても設定や保守が可能。
●タッチパネル式の操作盤「COMPACTline」から、簡単な操作でジョブ作成や動作設定が可能。
●計測、搬送、操作などの履歴や、ジョブ別の稼働履歴などをデータで蓄積
・状態を見える化することで、効率的な生産を実現。
(3)パッケージ化
要望の多い装備をパッケージ化し、高品質、短納期で提供。
●ハンドリングパッケージ(ワークストッカ)
・10面/14面のパレットを搭載したロータリワークストッカ。機内計測にて自動で不良ワークを判別し排出するため、システムを停止せずに連続稼働が可能。
●ハンドリングパッケージ(IN/OUTコンベヤ)
・前工程と後工程のワーク自動受け渡しが可能なコンベヤ
●ハンドリングパッケージ(トレイチェンジャ)
・段積みトレイ方式を採用し、最大8枚のトレイが保管可能なトレイチェンジャ。
・ワークを自動でトレイに並べるため、そのままで出荷可能。
●メジャリングパッケージ(機外計測装置)
・高精度な測定だけでなく、ワークの良否判別を行う計測装置。
・測定結果を機械本体にフィードバックし、安定した加工精度を実現。
●メジャリングパッケージ(3次元測定機)
・多品種ワークにフレキシブルに対応する3次元測定機でワークの任意の箇所を測定可能。
(4)対応機種バリエーション
ターニングセンタ、マシニングセンタ、5軸加工機など、同社製工作機械に幅広く対応。
(5)顧客サポート
●法令に基づく初期講習や、ロボット操作の資格*もDMG森精機アカデミーでバックアップ。
・ロボットを使用した「基礎安全講習」を開講。
・工作機械本体と併せてロボットの操作も同時にサポート。
・ロボットメーカーのスクールの受講が不要な「MATRISコース」も2019年以降開講予定。
●工作機械本体と同様のサービス、メンテナンス体制を提供
・トラブル時もサービスセンタで24時間365日受付、早期復旧を実現
なお、MATRISの導入に当っては、ロボット操作の資格が必要となる。
三菱マテリアルが続々新製品を発表! チタン合金高能率加工用ラジアスエンドミル「VQT5MVRB」を発売、「FMAX」にインサートを追加も!
三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)が続々と新製品を投入している。①チタン合金高能率加工用ラジアスエンドミル「VQT5MVRB」、②高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」にインサート――を追加した。
チタン合金高能率加工用ラジアスエンドミル「VQT5MVRB」
チタン合金高能率加工用ラジアスエンドミル「VQT5MVRB」は5枚刃とセンタースルークーラントホールにより、チタン合金の高送り溝加工を実現したラジアスエンドミル。エンドミル外径16mm、20mmと25mmの3サイズを発売し、コーナ半径違いについても発売に合わせて対応を開始した。
■特長
① コーナRと外周刃のシームレス化により、つなぎ部の異常摩耗を抑制し、安定した工具寿命を実現。
② 5枚刃仕様とした形状の最適化とセンタースルークーラントホールにより、溝加工時の切れ刃冷却と切りくず排出性を向上。
③ 不等リード形状により、高切り込み側面加工でもびびり振動を抑制。
■標準価格(税抜)
・VQT5MVRB160R300N048C:69,000円
・VQT5MVRB200R400N060C:104,000円
・VQT5MVRB250R400N075C:146,000円
・特殊対応範囲
・エンドミル外径16mm コーナ半径1-5mm
・エンドミル外径20,25mm コーナ半径1-6mm
高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」用汎用インサートに材種を追加
この製品は、高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」は軽量化と高剛性を両立した高速回転対応カッタ。従来品以上の多刃設計により、アルミニウム合金などの非鉄金属を、工具径125mm24枚刃にて、テーブル送り速度毎分20m以上で加工することが可能となり、自動車部品などの加工の高能率化を実現できる正面削りカッタである。
このほど汎用インサートに耐摩耗性重視の材種「MD220」を追加し、使用用途をさらに拡大する。
■特長
① 中粒のダイヤモンド粒子を採用することで、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れ、アルミニウム合金の一般仕上げ加工をはじめ、様々な加工に対応。
② 刃先エッジの微小損傷が原因のバリ発生を抑制し、長寿命を実現。
■標準価格(税抜)
・GOER1404PXFR2 MD220:7,500円
・GOER1408PXFR2 MD220:7,500円
テグテックジャパンがヘッド交換式穴あけ加工用工具「DRILL RUSH(ドリルラッシュ)」の販売を開始
テグテックジャパンは、このほどヘッド交換式穴あけ加工用工具、「DRILL RUSH(ドリルラッシュ)」の販売を開始した。
最新ドリルラッシュヘッドTCDは、独自の曲線切刃形状採用により、低切削抵抗、優れた切屑処理、スムーズな加工を実現。革新的なクランプシステムの採用により、機上で簡単迅速にヘッド交換可能。機械稼働率を大幅に向上させ、加工時間を短縮する。
炭素鋼/合金鋼(P)・ステンレス鋼(M)・鋳鉄(K)の加工に対応する3種の標準タイプヘッドの他、平底穴加工用のフラットタイプや、高精度仕上げ用のダブルマージンタイプもレパートリー化している。
ヘッド材質は最新多層PVDコーティングのTT9080を採用。耐摩耗性・耐チッピング性に優れ、長い工具寿命を実現。高速・高送り加工の条件下でも安定した加工性能を発揮する。
また、ドリルラッシュホルダーは、ツイストクーラント穴を備え、フルート断面積が大きく、耐久性と安定性に優れたボディ構造を採用。ホルダー先端にクーラント穴を設け、ワーク侵入時のクーラント効果を最大に発揮する。ポリッシュ仕上げの幅広いフルート部は、スムーズな切屑排出性を可能とし、工具寿命の向上と高精度な穴加工を実現する。
標準穴あけ加工に加え、面取り加工(穴あけ・面取り同時加工) /ねじ下穴加工の多機能加工にも対応。加工効率向上かつ経済性にも優れた工具シリーズだ。
■レパートリー
・ヘッド :TCD--P(炭素鋼/合金鋼)/-M(ステンレス鋼)/-K(鋳鉄用)φ6.0mm-φ25.9mm
・TCD-F(フラットヘッドタイプ)φ8.0mm-φ25.5mm
・TCD-P2(ダブルマージンタイプ)φ8.0mm-φ19.5mm
・ホルダー : TCD-T/S
希望小売価格 参考 >
・TCD--P/M/Kヘッド:7,200円(φ6.0mm)、8,900円(φ15.0mm) * PVDコーティング
・TCDホルダー :30,600円(φ6.0mm, 3xD)、47,900円(φ15.0mm, 8xD)
三菱日立ツールが人気の「APRF形」と「ASC形」にラインナップを拡大!
三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、このほど刃先交換式仕上げ用ラジアスエンドミル、アルファラジアスプレシジョン「APRF形」に、隅R除去加工に適したSQタイプインサートを加えたほか、モジュラーミル専用シャンクシリーズ「ASC形」のラインナップを拡大した。
刃先強度と切れ味を合わせもつねじれ刃形インサートに隅R除去加工に適した「SQタイプ」を追加
アルファラジアスプレシジョンARPF形は刃先強度と切れ味を合わせもつ独自のねじれ形状のインサート(SGタイプ、SWタイプ)は、金型構造部の仕上げ加工の用途などで威力を発揮しているが、加工現場では金型構造部の隅部の加工では、一般的にコーナーRをR0.5未満にすることが行われている。しかし、隅部にスクエア形状を求められる場合では工具を替えて加工しなければならないという課題があった。そこで同社では、こうした悩みを受け、ラジアス工具で加工した後に残る隅R部の除去加工に適したスクエアタイプインサート「SQ」を発売し、ラインナップの拡大を図った。金型構造部の隅R部の除去加工、金型構造部の平面・側面の加工に威力を発揮する。対象被削材は、炭素鋼、合金鋼、FC/FCD、高硬度鋼、アルミニウム合金。
■特長
(1)SQタイプインサートはよりスクエア形状に加工することができるR0のインサート。
(2)金型構造部の隅R部の除去加工などに適している。
(3)独自の刃形と新材種PN215の採用で高精度で長寿命な加工が可能。
■仕様
SQタイプインサート:φ8~φ26 全10アイテム
■価格(税抜)
ZCFG〇〇〇SQ:(φ8~φ26):8,330~12,200円
モジュラーミル専用超硬シャンクシリーズ「ASC形」のラインナップ拡大
今回すでに好評を博しているモジュラーヘッド用超硬シャンクASC形に8サイズを追加し、全サイズセンタースルー対応となった。
この製品は、クーラントやエアーを内部供給にすることにより、切りくずの排出性が向上し切りくずの噛みこみなどのトラブルを低減する効果がある。同社では、「このほど全サイズでクーラントやエアーの内部供給が可能な仕様となり、お客様にはより安心してモジュラーヘッドをお使いいただけるようになりました。今後ともセンタースルー対応モジュラーヘッド製品の拡充をすすめてまいります。」としている。
■特長
(1)モジュラーヘッド専用に設計された、最新のマシニングセンターに対応した製品。
(2)鋼シャンクと比較して高剛性でより高精度な加工が可能。
(3)高能率な加工が容易になるため、自動加工など加工の合理化に寄与。
(4)クーラントやエアーを内部供給にすることでより切りくずの排出性が向上。
■価格(税抜)
ASC:(M6~M16):22,000~173,000円
●商品コードの変更●
一部商品においてこのほど商品コードが変更になった。詳細は下記の通り。
ASC16-8.5-95-30 ⇒ ASC16-8.5-95-30Z
ASC16-8.5-120-55 ⇒ ASC16-8.5-120-55Z
ASC16-8.5-140-75 ⇒ ASC16-8.5-140-75Z
ASC16-8.5-160-95 ⇒ ASC16-8.5-160-95Z
ASC16-8.5-160-30 ⇒ ASC16-8.5-160-30Z
日本建設機械工業会の需要予測がまとまる
日本建設機械工業会(会長=平野耕太郎 日立建機社長)が需要予測をまとめ、2月27日に経団連会館(東京都千代田区大手町)で会見を開いた。
この需要予測は同工業会の正会員である建設機械メーカー67社を対象に、冬期1月と夏季7月の2回実施し、それぞれ2月と8月に結果を発表しており、1992年に調査を開始してから今回で53回目になる。
2017年度の通期の出荷金額において国内は、前年度比3%増の8,895億円。輸出は前年度比29%増の1兆3936億円、全体では前年度比17%増加の2兆2831億円になるとの見込み。これは、前回予測した2兆1165億円を上回り、直近のピークであった2007年度に次いで過去2番目の出荷金額となる見通しとなっている。
2018年度通期では国内は前年度比、4%減の8571億円、輸出は同11%増の1兆5,427億円、全体では前年度比5%増の2兆3,998億円と予測。2年連続で2兆円を超える予測となった。輸出比率は2013年度以降50%台で推移していたが、2017年~2018度の2年度は60%を超える比率となっている。
国内出荷
2017年度は、2014年次排ガス規制生産猶予期間終了に伴う旧型機需要に加え、安定した建設投資やオリンピック関連の需要により、下期はミニショベル、道路機械、基礎機械、油圧ブレーカ圧砕機、その他建設機械が増加すると見込まれる一方、前述の駆け込み需要の反動減が下期から生じていることから、油圧ショベルをはじめ5機種が減少し、4,524億円(前年同期比5%減)と見込まれる。ただし、上期が好調だったことから2017年度合計では8,895億円(同3%増)となり、2年ぶりに増加すると見込まれる。2018年度は、引き続き堅調な公共・民間建設投資による需要が予測される一方、前途の駆け込み需要の反動源が継続すると想定され、上期計では4,076億円(同7%減)、下期計では4,495億円(同1%減)となり、2年ぶりに減少すると予測している。
輸出
2017年度は、上期から北米、欧州、アジアの3大輸出先を中心に需要が好調に推移して、下期は8機種が増加し、下期計では7,525億円(前年同期比32%増)と見込まれる。この結果、2017年度合計では、1兆3,936億円(同29%増)となり、3年ぶりに増加すると見込まれる。2018年度は引き続き、北米、欧州、アジア向け等の需要が堅調に推移すると予測し、上期計では、7,102億円(同11%増)、下期では8,325億円(同11%増)と予測している。この結果、2018年度合計では、1兆5,427億円(同11%増)となり、2年連続で増加すると予測している。
オーエスジーが第105回定時株主総会を開く
オーエスジー(社長=石川則男氏)が、2月17日(土)に同社アカデミー グローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町)で第105回定時株主総会を開催した。
2017年度は販路拡大を目指しM&Aに取り組み、アフリカに進出するなど新たな販路開拓に注力した。また、国内外で増加する受注に対応すべく国内主力工場におけるスマートライン構築における設備投資を行った。タップの八名工場、超硬製品の大池工場を中心に連続加工が可能な最新の機械を導入した。
この結果、売上高は、1,201億9,800万円(前期比13.9%増)、営業利益は191億3,700万円(同4.9%増)、当期純利益は139億9,300万円(同38.1%増)となった。
地域別の経済環境は、欧米は消費、生産、輸出に支えられ堅調に推移した。中国も堅調な個人消費、輸出を中心に持ち直しの動きが続き、その他アジアの新興国は、以前の高い伸びと比べ鈍化したものの一定の成長を持続した。国内においては個人消費の伸び悩みはあるものの、自動車販売、輸出、投資に支えられ、拡大を維持した。この結果、国内は主要ユーザーである自動車関連産業を中心に需要は拡大した。主力のタップ、超硬ドリル、超硬エンドミル及び転造工具の売上が増加し、前期と比較して増収増益となった。米州においては、主要市場の北米で航空機関連産業向けが底堅く推移し、メキシコ、ブラジル他の自動車関連産業向けが好調だったため、増収増益となった。欧州・アフリカでは、既存の売上増加に加え、M&Aによる売上が増加したことにより増収となった。アジアでは主力のタップを中心に売上が増加したが韓国での労務費一時金計上等により営業利益は減少した。

なお、同社の今後対処すべき課題については、「2020年度に売上高1,500億円を達成する」とし、次の諸施策に取り組むとした。
1.大手ユーザーの開拓
最適な加工方法の提案、最先端技術を取り入れた製品を投入するとともに、対面型販売組織をグローバルで拡充することにより、自動車、航空機産業をはじめとする大手ユーザー開拓を推進する。また、医療分野など今後成長が期待できる市場での顧客開拓を推進する。
2.カタログ品戦略
主力製品ごとにフラッグシップである「Aブランド製品」のラインナップを拡充することにより、OSGブランドの価値向上を図るとともに、海外販売代理店網の強化に取り組むことにより、ボリュームゾーンでのシェアアップを目指す。
3.海外市場でのシェアアップ
グローバルで積極的に経営資源を投入し、競合他社との差別化を図るための生産、販売組織の増強を図る。海外においてテクニカルセンターを拡充し、ユーザー対応力を強化する。またM&Aを継続的・効果的に行うことで、そのスピードを高めていく。
剰余金処分の件、取締役(監査等委員である取締役を除く。)1名選任の件、監査等委員である取締役6名選任の件、役員賞与支給の件が上程され、それぞれ満場一致をもって承認可決し閉会となった。
なお、本総会に関連して恒例のプレゼンテーションでは、総会開会前に新製品等の紹介、総会終了後には成長戦略について海外動向を中心に報告があった。
OKKが東日本プライベートショーを開催

今回の見所は、「VC51」の多機能ハンドによるワーク搬送と自動面取り加工の実演。機械とロボットが連動する姿を見せてくれた。また、また周辺機器を担う協賛メーカー19社の製品も多数並び、華やかなプライベートショーとなった。
近年、製造現場もIT化の流れが加速しているが、データ通信技術に注力している同社が提案していたのは『OKK NetMonitor』。これは、「事務所で工場内の各機械の加工実績を管理したい」、「自宅から工場の機械の稼働状況をモニタしたい」、といった要望に応えるための技術。機械とパソコンをイーサネットで接続し、パソコン上で機械の状態のモニタ、実績管理、加工プログラムの入出力を行うもの。同社では、「お客様の生産効率向上に貢献出来るようネットワークを活用した機能として提案しています。工作機械の情報管理やダウンタイム削減に貢献する機能としてご検討をお願いします。」としている。

同社のマシンづくりの姿勢といえば、“忠実に基本なものづくり”。安定した工具交換と耐久性のためには、同社独自のカム式高速同期工具交換装置を採用している。また、厚肉リブとダイヤゴナルリブ(三角リブ)の組合せ構造による高い剛性本体で、重切削を安心して維持できるマシンとなっている。
機械加工で得ることができないと言われている平面土、直角土、真直度の実現するためには、熟練の職人による基本に忠実なキサゲ面が必要であり、これらを実現する職人技が、潤滑油の油止まりをつくり、固着や焼き付きを防止している。
IT技術と工作機械の融合を見せつけたOKKは、“使う人の立場に立った”マシンで加工現場に貢献するとしている。
コマツが超小旋回型油圧ショベル「PC138UU-11」を新発売
コマツ(社長=大橋徹二氏)は、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合した超小旋回型油圧ショベル「PC138UU-11」を、このほど発売した。
このマシンは、新たな建設機械用排出ガス後処理システムを採用した新世代エンジンを搭載し、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減している。加えて、機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)のさらなる進化やオートアイドルストップ機能などにより、燃料消費量を当社従来機に比べ10%低減(※同社従来機との比較)した。
KomVision(機械周囲カメラシステム)を標準で装備するほか、最新のKOMTRAX(機械稼働管理システム)は、オペレーターごとの車両運転情報の管理を可能にするとともに、排出ガス後処理システムの選択触媒還元(SCR)に必要なAdBlue®(※ドイツ自動車工業会の登録商標)の残量についても確認可能にするなど、最新のICTを搭載している。
また、ロックレバー自動ロック機能や、バケットの車体への干渉を防ぐ干渉自動回避システムを新たに採用し、安全性も高めている。さらに、国内で初めてパワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れたサービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」が新車購入時から付帯され、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。
「HANNOVER MESSE2018」~ジャパンパ・ビリオン 出展企業がブースを儲けて紹介~

安江あづさ 日本能率協会産業振興センター センター長は、「ハノーバーメッセは世界最大の産業見本市であり、世界のものづくりの関係者に大きな影響を与える展示会である。毎年世界100カ国以上から5,000社以上の出展者、20万人以上の来場者が訪れる。開催国のドイツにおいては近年取り組んでいるインダストリー4.0を国内外に広げるためのプラットフォームとして活用している。また、ドイツ以外にもアメリカ、フランスなど各国の政府、関連団体、企業においてもものづくりにおけるIoTやデジタル技術を活用した新しい技術や考え方の普及を目的にこの展示会を活用している。日本能率協会はドイツメッセにおける日本のパートナーとしてこの3月で丸3年を迎えることになる。初回は1942年の設立以来産業の振興を目的に活動を行ってきた。産業を活性化するにあたり、ハノーバーメッセを活用し、世界に日本の技術、考え方を発信すべく、このほどロボット革命イニシアティブ協議会と共催でハノーバーメッセの中に日本パビリオンを構築することになった。経済産業省が掲げるコネクテッドインダストリーズのうち、ものづくり、ロボティクスの領域における日本の国際プレゼンス向上と、関連技術を持つ企業の海外展開支援を行うことを日本パビリオンの設置目的としている。」と話した。
開催概要
会 期:2018年4月23日(月)~27日(金)
会 場:ハノーバー国際見本市会場
主催 ・運営:ドイツメッセ(株)
同 時 開 催:CeMAT(セマット)
展 示 内 容:Integrated Automation,Motion&Drives(IAMD);Digital Factory;Energy;Industrial Sipply;Research&Technorogy
メインテーマ:Integrated Industry-Connect&Collaborate
出 展 者:約70カ国から約5,000社が出展予定
入 場 料 金:ドイツメッセ日本代表部HPにて販売中
・一日券:5,000円 ・通し券:10,000円(前売り券の購入(ユーロ)は、HANNOVER MESSE公式HPでも購入可能。