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「世界一のロボット利活用社会の実現へ」ロボット関連三団体が賀詞交歓会を開く
3団体を代表して津田会長があいさつをした。あいさつの概要は次のとおり。
昨今の世界経済は米国が順調な景気回復をみせる中、中国の景気減速をはじめ、新興諸国では景気回復に弱さがみられる。わが国経済は政府の経済政策効果もあり、全般的には緩やかな回復基調にある。ロボット業界においては一昨年の安倍総理のロボット革命宣言にはじまり、昨年2月に取りまとめられたロボット新戦略において明確な政策目標が示されたことは極めて大きな異議を持つ。ロボット新戦略の目標実現に向けて、5月にはロボット革命イニシアティブ協議会が設立され具体的活動がスタートしたが、このような官民を挙げた取り組みが本格的に動き出すことで、ユーザー側のロボット導入気運も大いに高まった。このような中で昨年12月に開催された国際ロボット展ではその開催規模が前回の1.5倍と過去最大となるとともに来場者数も約2割増の13万人と、大盛況の中で終了した。以上のような状況の中、わが国の昨年のロボット政策は国内出荷の二桁台の伸びと堅調な輸出を受けて対前年比6%増の6300億円となりそうである。2016年は引き続き、国内での需要増に加え、米国でのさらなる景気拡大と製造業回帰による堅調な伸び、中国での減速経済の中にあっても高い自動化投資意欲、さらに欧米におけるインダストリー4.0などIoTを通じた産業用ロボットへの関心の高まりなど今年も海外事業の拡大が期待されている。そのため、本年のロボット生産額の見通しは、昨年と同程度の伸びで6700億円と公式にまとめさせていただいた。しかしながら自動化の流れというものは非常に強く、私個人的な考えだが、7000億円という数字を期待しているところである。
次に三団体の今年の豊富等だが、まず日本ロボット工業会では中長期視点に立った業界の活性化を図る必要があるが、以下の三点を重点項目として取り組む所存である。第一は市場拡大に対する取り組みである。ロボット新戦略での世界一のロボット利活用社会の実現にあたり、当会ではロボット革命イニシアティブ協議会と連携のもと、ロボット利活用推進ワーキンググループの事務局を担当している。ロボット市場拡大に向けてその役割を積極的に進めていく。第二は産学官の連携を通じた研究開発の促進である。競争力をベースとしたグローバル市場での優位性確保や、今後の潜在市場の顕在化を図るうえでのイノベーションの加速を通じた市場の獲得・拡大が急務となっている。特に欧米先進国での技術革新に加え、新興国でのロボット技術のキャッチアップは目覚ましく、わが国としてもイノベーションの加速を図るためにも、引き続き日本ロボット学会をはじめ、関係学会および関連業界との連携に務めていく。第三は国際標準化の推進である。国際協調・協力の推進である。国際標準化活動に対して引き続き積極的に取り組む所存である。
次に製造科学センターでは昨年6月に30周年を迎えた。現在、ロボット、ファクトリーオートメーションおよびこれらを統合したものづくりの各分野における調査研究・標準化に取り組むとともに関連分野での事務局事業を実施している。ロボットでは現在ロボット革命イニシアティブ協議会の活動に参加すると共に内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムの先端的な研究開発をテーマに参加している。今後もロボットを含むものづくり分野において次世代をさらに先取りをした産業開発のニーズに関するソリューションの調査企画、提案において会員企業、関係団体、アカデミアとともに新たな活動を展開する予定である。ファクトリーオートメーション分野では新たに今年度からは設計・製造におけるITツールに関するデータ基盤の国際標準化について関係工業会とともに取り組みを開始した。またオートメーションシステムとインテグレーションに対する国際規格であるISO-TC184の国内審議団体として活動を樹立させる予定である。その他関連分野では省エネルギー型の建設機械の導入を促進するための補助金交付事業などの事務局を務めていく。
マイクロマシンセンターの取り組みでは、当センターが活動するMEMS産業分野の国内市場規模が1.5兆円と年率2桁の伸びが見込まれるに加え、MEMSデバイスの応用普及は着実に進展している。加速度センサ、圧力センサ等多くのMEMSがスマホなど身の回りの製品にふんだんに使われており、今や各種製品の小型化・高機能化を実現するための必須デバイスとなった。さらにIoT、インダストリー4.0などのインターネット活用など新たな取り組みの中ではMEMSデバイスが大半を占める先進センサを用いたスマートセンシングは現実社会とITを連結させる重要なツールとして注目されている。
「社会課題を解決するロボット革命の実現」
「人材教育に注力したい」日本産業機械工業会が賀詞交歓会を開く
佃会長は、「今年は平穏な幕開けをするかと思ったところ株価が大幅下落し、サウジアラビアとイランとの国交断絶。いいよいよスンニ派とシーア派が正面から両派を代表する大国同士が正面からぶつかるという状況になった。挙げ句の果ては北朝鮮までが不穏な幕開けとなった。経済成長については、個々の製品、ハードの開発に加えて、今話題のロボットやIoT、ビッグデータ、artificial intelligence(AI)などの先端技術を取り入れて製品のオペレーションやメンテナンスまでを取り込んだビジネスモデルを広げて付加価値を上げ、その結果として生産性を上げるというイノベーションに取り組んでいく努力をわれわれは続けていきたいと思う。私自身、今後の日本企業最大の不安要素は人材だと考えている。教育は学校で、といって学校に任せるのではなく、インターシップの充実等々、企業が大学生や高校生により積極的に課業して、実業に関心を持って貰いたい。父や母が働いている姿に関心を持ってもらい、できれば実業の世界での野心を持って貰う、という活動が必要なのではないかと考える。老人から若者へ、という投資の配分を替えることにより将来世代への責任を果たすべきだろう。政府においては、法人実効税率20%への引き下げの前倒し、TPP交渉の大筋合意など、経済最優先の政策を強力に推進していただいている。今後ともさらなるご指導ご支援をお願いしたい」とあいさつした。
「未来への投資をしっかりと進める年に」
「自らが切り拓いていく努力が必要」日本歯車工業会が賀詞交歓会を開く
澤田会長は、「昨年当工業会は円安の恩恵を受け、収益が改善された企業が多かったのではないか。しかしながら量の拡大までは至っていないという状況である。今年は工業会としてもぜひ成長路線を牽引したい。従来は経済政策に頼っていた面もあるが、今年は自らが切り拓いていく努力が必要であろうと思っている。歯車工業会は小さな団体だが、キラリと光る活動を心がけており、日本の経済成長においても、教育というのはキーになるだろうということでギアカレッジに注力している。また技術開発においても工業会としても取り組み、新しい時代を切り拓いていこうと考えている。今年は魅力ある工業会を目指して活動していく。皆様にもぜひ参画していただき、盛り上げていきたい」とあいさつした。
「日本のものづくりは世界最高水準」、「歯車工業会は日本の歯車そのもの」
続いて、宮沢洋一 参議院議員 自由民主党税制調査会長が、あいさつの中で「日本の鋼材にいろいろ懸念されることがあると聞いた。日本のしっかりとした鋼材が使えるような状況をつくることは日本の産業にとって大切なことなの
浅川泰秀副会長(セイサ顧問)の乾杯の発声で開宴した。新規入会企業の紹介があったのち、宴たけなわのころ、猪村美之副会長(ナゴヤギア会長)の中締めで散会した。

「過去最高額を達成」日本工作機械輸入協会が賀詞交歓会を開く
あいさつに立った中川会長は、「昨年、当協会も60周年を迎えた。私自身この節目の年に会長職に就任し、今日まで務めてこられたのも皆様方の力添えがあったからと感謝を申し上げる。昨年度の工作機械の輸入通関実績は、1100億円超えを達成し、最高額の達成となった。政府による設備投資優遇策や円安による輸出の恩恵を受けた企業が設備投資をしたことと皆様方の努力の賜だと思っている。今年はいよいよJIMTOFの年。会員企業も多数出展されるが、当協会はJIMTOFの成功に向け邁進していく所存である。9月にはシカゴでIMTS2016が開催されるが当協会では今年も恒例の輸入促進ミッションを派遣する。当協会は61年目の第一歩を輸入工作機械の推進を通して、グローバル時代における日本人のものづくりを支えるため、気持ちも新たに進んでいく所存である。日本の和包丁は世界が認めているが、スイスのアーミーナイフもこれまた素晴らしいものである。われわれの輸入工作機械はスイスのアーミーナイフである。」と述べた。
新規会員4社の紹介をした。これをもって同工業会は会員数48社、賛助会員8社の計56社となった。
生産性を高めるための投資の動きが出ている
乾杯の発声はエリック・キッシュアメリカ大使館 商務部上席商務官が行った。
「現場には宝の山がある」日本工作機械販売協会が賀詞交歓会を開く
あいさつに立った冨田会長は、「2015年の工作機械の受注をここ数年みていると、内需は4000億円ほどだった。それが6000億円ほどということは、省エネ減税などの刺激策のお陰があったと思う。来年以降も様々な減税があるようで期待したい。中期的なことだが、5年から10年のスパンでみると工作機械の外需が1兆5000億から2兆円になると思う。内需は2000億円から4000億円の間で落ち着くのではないか。この数字に対して日工販のメンバーはどう対応していくのか、ということで、日工販の経営陣が判断をするに必要な情報提供とまた戦力アップになるようなものを提供していきたいと思っている。IoTの時代というのはどうしても避けて通れないが、工場の現場にはまだ宝の山がたくさんある。お客様が困っている問題を日工販のメンバーの営業マンが解決策を提供すればまだまだ活躍する余地がある。具体的には、営業マンの教育の強化、情報の提供、各メーカーとの情報交換会等を利用して人脈の確保をしていきたい。」とあいさつした。
「国内は好環境が続いている」
新規入会企業の紹介のあと、中川貴夫 日本工作機械輸入協会会長が乾杯の発声を行い開宴した。

「中小零細まで好況感が行き渡る年になることを期待」NaITOが賀詞交歓会を開く
NaITO(社長=坂井俊司氏)が1月6日、東京・京王プラザホテルで新春賀詞交歓会を開催した。
新年のあいさつに立った坂井社長は、「昨年はギリシャ危機、難民問題、VW問題、パリの同時多発テロといった欧州を取り巻く問題、また、中国経済の減速と東南アジアでの景気の停滞という逆風があったものの、米国の経済が好調であったことやわが国においても円安並びに原油安や政府の諸施策もあって、国内の景気はゆるやかに成長していたと感じている。但し、地方というファクターからでは強弱はあるものの比較的好況感が行き渡ってきたという感触はあるものの、中小零細のファクターでは、NaITOの最も多くを占めるお客様の層である中小零細はまだまだ景気回復の実感は薄いように感じている。今年はぜひ、中小零細まで好況感が行き渡るような年になって欲しいと願っている」とあいさつし、2015年度の第三四半期までの実績と活動状況と来年に向けたビジネススタンスについてスライドを見せながら説明をした。
それによると第三四半期の損益状況は、売上高は前年同期比7.9%増の327億2700万円、営業利益は13.0%増の4億4300万円、経常利益は10.0%増の6億600万円となった。通期業績予想は420億円、経常利益7億1000万円、当期純利益を4億2000万円とした。
2015年度の活動報告の中で、坂井社長は、「引き続き対面営業を大切にしたい。得意先様とものづくり補助金に関するユーザー様情報の共有を物件受注に注力してきた。また、拠点づくりとして4月に山形事務所、郡山事務所、1月に北九州に事務所を開設した」と述べた後、商品PR冊子『A to Z』の発刊について触れ、第五弾は『バリ取りA to Z』、今春予定の第六弾『切削・空気圧A to Z』を充実させるとした。また、同社では対面営業・専門力発揮の場としてユーザー及び得意先にて商品セミナーを積極展開しており、引き続き“NESSセミナーの”推進に注力するとした。
また、「3月より全国で約280回開催し、集客数はユーザー様販売店様を合わせ約4300名となっている。切削や産業機器分野のほか、計測開発部による計測分野での実施回数が増えている。専門力の強化策として、①専門販売員研修、商品知識研修の実施、②MECT2015出展、③計測開発部、商品開発室、工作機械販売推進担当等の営業支援部門によるPR及び営業活動を実施してきた」と説明し、海外展開については、「海外岡谷鋼機メカトロ部との協業を挙げ、岡谷鋼機広州との協業(設備はメカトロ部が、消耗品はNaITO が受注)、海外拠点(インドネシア)への社員出向、ベトナムではメカトロ部からの情報を活かし、設備から消耗品までをNaITOが一括受注することを行った」と述べた。
2016年度方針については、①専門力強化、②地域密着・対面営業、③情報発信機能の強化、④積極的な海外展開を行うとした。
乾杯の発声は増田照彦三菱日立ツール社長が行った。この中で増田社長は、「新年は、時の悪魔である惰性に陥りがちな日常をリセットしてくれる仕掛けである。年度替わりや上期下期の期替わり、誕生日、結婚記念日などいろいろあるが、新年はリセットいう意味において格別な仕掛けであると思う。周りはなにも変わっていないのに、新年というだけで心持ちを切り替えるだけで見える景色が変わる。人間が創り出したリセットするための仕組みとしては素晴らしいものであると感じる」とあいさつをした。
ダイジェット工業が「アルミ用Sヘッド」の販売を開始
ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)は、このほど、オール超硬シャンク「頑固一徹」にセット可能なソリッドモジュラーヘッドで、アルミ用ソリッドエンドミルの刃先諸元をモジュラーヘッドにも採用できる「アルミ用Sヘッド SMAL形」の販売を開始した。
この製品は、超硬シャンクとの組合せによりソリッドに匹敵する性能を備え、ヘッド交換式による大径ソリッドエンドミルのコスト削減を実現。また「頑固一徹」の寸法バリエーションにより、多様な突出し長さに対応が可能になる。アルミ合金、銅合金の肩削り、溝削り、ポケット加工、突込み加工などに威力を発揮する。
特長は以下の通り。
●アルミ用ソリッドエンドミルAL-SEE形で定評の有るアルミ合金加工に最適な刃先諸元を採用。ねじれ角45゚、すくい角20°のポジ刃形で切れ味に優れるため加工面粗さが良好かつ高精度な加工が可能。
●3枚刃の採用により、良好な切り屑排出性と高能率加工を両立。
●各刃へのクーラント穴が付いているため、確実に刃先を冷却し被削材の溶着を防止するとともに、切り屑排出性も向上。
●オーバーサイズ(工具径>シャンク径)も取り揃え、壁際の加工にも対応。
サイズは、φ18、Φ20、Φ22、Φ25、Φ28の5型番 刃長は1D(工具径=刃長)。
標準価格は、φ18:25,500円 ~ φ28:40,900円 (税抜き)。
初年度の販売目標は2,000万円としている。
2015 年(暦年)工作機械受注実績の概要
日本工作機械工業会がまとめた2015年(暦年)工作機械受注実績は以下のとおり。
1.受注額
・概 況 2015 年の工作機械受注額は、前年比▲1.9%の1 兆4,806 億円となった。5 年連続で1 兆円を超え、2007 年(1 兆5,900 億円)、2014 年(1 兆5,094 億円)に次ぐ、史上3 番目の受注額となった。このうち、NC 工作機械は、1 兆4,500 億円(同▲1.6%)で、受注額全体に占めるNC 工作機械の比重は97.9%(同+0.2pt)で、2 年連続で過去最高比率を更新した。受注総額の内訳をみると、内需は5,862 億円(同+18.1%)、外需は8,944億円(同▲11.7%)で、外需比率は▲6.7pt の60.4%に低下した。・内需の動向 2015 年の内需は、3 年連続の増加となる5,862 億円(前年比+18.1%)で、リーマンショック以降では初めて5,000 億円を上回った。年間を通じて為替水準が安定したことで、企業収益が継続的に改善し、老朽設備の更新が捗った他、一部に円安を受けての国内生産回帰の動きも窺えた。また、生産性向上設備投資促進税制、ものづくり補助金及び省エネ補助金等、各種政策効果が中小製造業を中心に設備投資を下支えした。 業種別では、「一般機械」同+10.9%(2,218 億円)、「自動車」同+21.6%(2,039 億円)、「精密機械」同+23.2%(211 億円)、「航空機・造船・その他輸送用機械」同+51.5%(312 億円)等、全11 業種中9 業種で前年実績を上回り、減少は「電気機械」同▲1.7%(269 億円)及び「官公需・学校」同▲17.6%(34 億円)の2 業種となった。また、「電気機械」、「精密機械」、「官公需・学校」を除く8 業種でリーマンショック以降の最高額を更新した。例年通り「一般機械」の受注額が最多となったが、「自動車」等伸び率で「一般機械」を上回った業種が多く、結果として、「一般機械」が内需全体に占める比重(37.8%)は、2004年(39.3%)以来11 年ぶりに4 割を下回った。・外需の動向 2015 年の外需は、中国経済の不振が世界各国の設備投資の重しとなったほか、昨年の外需をけん引した、アジアのEMS(電子機器受託製造サービス)関連特需の剥落、大幅な原油安による米国でのエネルギー関連需要の減少等が影響し、前年比▲11.7%の8,944億円と、2 年ぶりに減少した。但し、2014 年(1 兆130 億円)、2011 年(9,046 億円)に次ぐ史上3 番目の受注額であり、高水準の受注が継続している。アジアは同▲14.5%の4,435 億円で、2 年ぶりに減少した。 このうち、東アジアは同▲13.5%(3,268 億円)、その他のアジアは▲17.1%(1,167 億円)となった。主要国別にみると、円安により、日本製工作機械の割安感が向上したことから台湾は同+20.2%(282億円)、韓国は同▲2.3%(428 億円)と健闘したが、最大需要国である中国は、設備過剰が改善されない状況下で、四半期実質GDP 成長率の7%割れ、株価の急落、通貨人民元の切り下げ等、取り巻く経済状況は厳しく、更にEMS 関連特需が剥落したことで、同▲17.7%(2,552 億円)に留まった。但し、自動車及び航空機関連需要等は前年実績を上回っており、不安定な状況下でも一定の成長需要が見受けられた。東南アジアは最大輸出先である中国経済の低迷が大きく響いた。欧州は、同▲4.5%の1,810 億円で、3 年ぶりに減少した。緩やかな景気回復が持続したものの、ギリシャ債務危機の再燃、独フォルクスワーゲンのディーゼル車違法ソフト問題、テロ事件の頻発等厳しい社会経済情勢下にあって、自動車や航空機向け受注が下支えする形となった。 主要国別では、航空機の大口スポット受注が見られたフランス同+42.7%(228 億円)を除き、ドイツが同▲12.2%(496 億円)、イギリスが同▲18.9%(224億円)、イタリアが同▲12.9%(213 億円)と概ね減少した。北米は、同▲10.4%の2,562 億円で、6 年ぶりに減少したものの、5 年連続で2,000 億円を上回り、史上3 番目の受注となった。中核の米国は同▲8.8%(2,271 億円)で、自動車や航空機関連は堅調が続いたものの、原油安によりエネルギー関連の商談が先送りとなったほか、中国経済の 低迷及びドル高による輸出が低迷し、一般機械向けが減少した。またメキシコは同国への自動車向け投資が一巡したこともあり、同▲30.6%の156 億円に留まった。各地域別の受注シェアは、アジアが49.6%(同▲1.6pt)、欧州が20.2%(同+1.5pt)、北米が28.6%(同+0.4pt)となった。受注額自体は3 極とも前年比マイナスであったが、とりわけアジアの減少幅が大きかったことから、相対的に欧州と北米のシェアが増加した。国別シェアでは、1 位が中国の28.5%(同▲2.1pt)、2 位が米国の25.4%(同+0.8pt)、3 位は年央までEMS 向け特需が発現したベトナムで5.8%(前年の国別公表なし)の順となった。なお、2015 年より国・地域別統計を細分化し、アジアの「その他アジア」にフィリピン、インドネシア、ベトナムを、また、欧州の「その他の西欧」に、トルコ、スイスの内訳を加えた。また、その他の地域を「オセアニア」、「中近東」、「アフリカ」に分けて掲載している。・機種別の動向 受注額を機種別(含むNC 機)でみると、全11 機種中6 機種が前年比減少となった。 主な機種別の受注額は、旋盤計が前年比▲6.4%(4,348 億円)となり、マシニングセンタは、「うちその他」同+17.5%(612 億円)が過去最高額を記録したものの、EMS関連特需剥落により、「うち立て形」が同▲9.0%(4,075 億円)と減少し、マシニングセンタ計も同▲3.9%(6,670 億円)と減少した。その他の機種では、研削盤 同+12.9%(1,036 億円)や、歯車機械 同+28.7%(334 億円)、専用機 同+15.4%(348 億円)など機種が、内外需とも堅調に推移した自動車関連需要の影響もあり、前年を上回った。その結果、機種別構成比では、受注総額に占める割合が最も高いマシニングセンタが前年比▲0.9Pt の45.1%、旋盤が同▲1.4Pt の29.4%となった。機種別のNC 比率については、全11 機種のうち8 機種で上昇し、全体では前年比+0.2Pt の97.9%となった。なお、2015 年より機種別の内訳を細分化し、旋盤計の内訳に「横形」、「立て・倒立形」を追加し、それぞれの項目に更に「うち複合加工機」の内数を併載したほか、研削盤に「うち円筒研削盤」と「うち平面研削盤」を、マシニングセンタには「立て形」、「横形」、「その他」の項目に「うち5 軸以上」の内数を追加した。その結果、旋盤計(4,348 億円)のうち、旋盤(横形)が3,996 億円(機種内構成比91.9%)、旋盤(立て形)は352億円(同8.1%)となった。なお、旋盤計における『うち複合加工機』は1,311 億円(同30.2%)となった。マシニングセンタ計(6,670 億円)における『うち5 軸以上』は1,084億円となった。
2.販売額
販売額は前年比+7.8%の1 兆5,326 億円で、2007 年(1 兆5,226 億円)を上回り、過去最高額を更新した。うちNC 機は同+8.3%の1 兆5,031 億円となり、総額・うちNC 機共に2 年連続で増加した。機種別(含むNC 機)にみると、全11 機種中、8 機種が前年比増加となった。主な機種別販売額は、旋盤計が前年比+6.2%(4,633 億円)、マシニングセンタ計は同+7.9%(6,872 億円)となった。
3.受注残高
2015 年末の受注残高は、前年比▲6.9%の6,075 億円となり、4 年ぶりに減少した。当該年末の受注残高を直近3 カ月(15 年10~12 月期)の販売平均で除した「受注残持ち月数」は5.0 カ月で前年末と比べ0.5 カ月減少した。また、NC 工作機械の受注残高は同▲7.3%の5,790 億円となった。
12月分工作機械受注総額は1,071.8億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた12月分の受注実績は以下の通り。2015年12月分工作機械受注総額は、1,071.8億円(前月比△6.3% 前年同月比Δ25.7%)となった。2カ月ぶりの1,100億円割れ。1,000億円超えは28カ月連続。 内需は425.7億円(前月比△6.4% 前年同月比△11.6%)で、2カ月ぶりの450億円割れも11カ月連続の400億円超。4カ月連続の前年同月比減少ながら国内需要は堅調持続。外需は646.1億円(前月比△6.3% 前年同月比△32.8%)で、前月のスポット受注の反動もあり、アジア、北米で前月比減少。2カ月ぶりの650億円割れ。前年同月比は7カ月連続減少。 内需は堅調ながら引き続き様子見感有り。外需では世界経済やEMS特需について今後の動向を注視。
12月分内需
425.7億円(前月比△6.4% 前年同月比△11.6%)。・11カ月連続の400円超。・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比は4カ月連続減少。・補助金等の政策待ちもあって足元減少するも、堅調持続。① 一般機械 150.0億円(前月比△11.5% 前年同月比△14.5%) うち金型 19.5億円(前月比△26.1% 前年同月比△1.2%)② 自動車 150.8億円(前月比△5.3% 前年同月比△12.7%) うち部品 106.7億円(前月比△2.4% 前年同月比△13.5%)③ 電気・精密 35.7億円(前月比+11.9% 前年同月比Δ22.1%)④ 航空機・造船・搬送用機械 22.6億円(前月比△15.9% 前年同月比△4.8%)
12月分外需
646.1億円(前月比△6.3% 前年同月比△32.8%)・2カ月ぶりの600億円超。・前月比は2カ月ぶり増加。前年同月比は6カ月連続減少。・北米でのスポット受注、アジアでのEMS特需により前月から増加。①ア ジ ア:263.9億円(前月比△8.1% 前年同月比△46.4%)・東アジア:216.7億円(前月比△9.9% 前年同月比△16.6%)〈中 国〉162.9億円(前月比△13.9% 前年同月比21.0%)・その他アジア47.2億円(前月比+1.0% 前年同月比△79.7%)〈タ イ〉9.9億円(前月比△31.4% 前年同月比△37.4%)〈ベトナム〉5.4億円(前月比△34.9% 前年同月比-)〈イ ン ド〉23.5億円(前月比+50.3% 前年同月比+24.4%)②欧 州:145.9億円(前月比+3.0% 前年同月比△16.8%)〈ド イ ツ〉36.2億円(前月比△0.5% 前年同月比△20.4%)③北 米:222.4億円(前月比△9.9% 前年同月比△20.0%)〈アメリカ〉196.1億円(前月比△12.4% 前年同月比△18.3%)〈メキシコ〉 15.1億円(前月比+60.8% 前年同月比△22.0%)
11月分超硬工具主要統計及び機械工具生産動態調査
日本機械工具工業会がまとめた2015年11月分超硬工具主要統計及び機械工具生産動態調査は以下の通り。
超硬工具主要統計
【超硬合金重量】477トン(前年比99.2)。
【超硬工具生産額】切削工具199億900万円(前年比97.3)、耐摩工具30億5600万円(同91.9)、鉱山土木工具7億7900万円(同95.0)、その他工具15億200万円(同323.0)、焼結体・工具19億2300万円(同94.3)、合計271億7000万円(同100.2)。
【輸出入】輸出97億9100万円(前年比98.4)、輸入63億4900万円(同113.2)。
【超硬工具出荷額】切削工具206億200万円(前年比94.8)、耐摩工具30億4700万円(同93.6)、鉱山土木工具8億3900万円(同92.9)、その他工具14億3600万円(同366.3)、焼結体・工具22億4600万円(同95.3)、合計281億7100万円(同98.4)。
【刃先交換チップ】生産2763万8000個(前年比100.9)、出荷2814万9000個(同97.9)。
機械工具生産動態調査表
