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DMG MORIがFAMOT工場 グランドオープン~大規模なデジタル化投資により最先端の生産拠点へ~

1877年に小さな農業機械メーカーとして創業したFAMOT工場は、1999年にDMG MORIグループの一員となった。5軸制御マシニングセンタ CMXシリーズやターニングセンタCLXシリーズの製造拠点でありながら、工作機械用の大型鋳物部品などの主要部品を他の生産拠点に供給する欧州最重要拠点のひとつでもある。
このほど約80億円に上る投資を行い、総面積を20,000㎡から50,000㎡へと拡張した。そのうち製造・組立エリアは21,000㎡を占め、5軸加工機への需要増加に応えるべく、組立能力・加工能力の増強を行なった。さらに、集中的なデジタル化投資により、計画・段取り・生産・モニタリング・保全情報のシステムによる一元管理を実現している。

同社では、「Industry 4.0とConnected Industriesの実証工場として生まれ変わったFAMOT工場は、今後も、最新のデジタルツインやエッジコンピューティング技術を積極的に取り入れ、最先端の部品加工工場として進化していきます。」としている。
■FAMOT工場
所在地 :Fabryczna 7, 63-300 Pleszew, ポーランド
敷地面積 :50,000㎡
新設・拡張施設 :組立工場、主軸工場、XXL工場、焼入れ工場、物流センタ、鋳物倉庫、事務所、倉庫
生産品目 :5軸制御マシニングセンタ CMXシリーズ、ターニングセンタ CLXシリーズ、自動化システム等
日進工具が本社移転
日進工具(社長=後藤弘治氏)が、業務拡大に伴い本社を下記に移転する。 営業開始日は平成30年11月26日(月)より。移転先新住所〒140-0014 東京都品川区大井1丁目28-1住友不動産大井町駅前ビル6F新 連 絡 先・代表(営業部) 電話:03-3774-2459 FAX:03-3774-2460・海外営業部 電話:03-6423-1191 FAX:03-6423-1192・管理部門 電話:03-6423-1135 FAX:03-6423-1186
【米国】アメリカの高齢者向け公的医療保険「メディケア」が、アザラシ型ロボット・「パロ」によるバイオフィードバック・セラピーを「非薬物療法」として保険適用に!
産業技術総合研究所(理事長=中鉢良治氏)などが1993年から研究開発し、2013年に第9世代が発表され、(株)知能システム(社長=大川丈男氏)が知的財産権のライセンスを受けたアザラシ型ロボット「パロ」が、アメリカ合衆国において、認知症、パーキンソン病、PTSD、ガン、脳損傷等の患者が、うつ、不安、痛み等を診断された場合の治療に、アメリカ仕様の神経学的セラピー用医療機器(クラスII)のバイオフィードバック・セラピーとして処方された場合、そのトリートメントの医療費用が公的医療保険のメディケアにおいて、保険適用になったと、このほど知能システム並びにPARO Robots USが発表した。
また、脳梗塞後等の身体的あるいは認知的なリハビリテーションのためのBFT-PARO も同様にメディケアの保険適用になった。 処方者(Prescriber:医師、ナース・プラクティショナー等)は、ICD10(国際疾病分類)に基づいて患者を診断後、CPT(Current Procedural Terminology:現行医療行為用語)コードを用いて、治療について処方する。
BFT-PARO は、複数のCPT コードで処方することができる。病院(入院患者)、Skilled Nursing(高度看護施設)、ホスピスでのBFT-PARO の処方の他、Home Health Service(在宅医療サービス)の処方もメディケアで精算が可能である。
現在、向精神薬や認知症薬は、副作用の問題があるため、海外では投薬をできるだけ低減しようとの動きがあり、非薬物療法として、BFT-PARO は看護・介護の質を高めることが期待できる。また、パロには副作用が無いため、本当に必要な薬物とBFT-PARO を組み合わせて用いることも可能だ。 例えば、「痛み」に対して、1 回当たり25 分間のトリートメントとしてBFT-PARO が処方された場合に、処方者自身によりBFT-PARO を実施するCPT コードでは1 回当たりの費用は約125 ドルであり、処方に従い各種のセラピスト等(理学療法士、作業療法士等)がBFT-PAROを実施する場合には、別のCPT コードで約85 ドルとなっている。
アメリカのメディケアは、高齢者および障害者向け公的医療保険制度であり、連邦政府が管轄している社会保険プログラム。原則として、アメリカ合衆国に合法的に5 年以上居住している65 歳以上のすべての人が給付の対象となる。また、民間医療保険会社のBlue Cross Blue Shield も、メディケアと同様に、BFT-PARO の処方に関するCPT Code の保険適用を開始しており、今後、他の民間医療保険会社でも、同様に保険適用になることが期待できるとされている。
今後は、アメリカの処方者に対して、臨床エビデンスを示して、パロとそのセラピー効果を認知してもらい、各種の疾患の診断結果に対して、非薬物療法として、BFT-PARO が処方されるようにする必要があるため、時間をかけて、普及に努める必要があるとしている。
この詳細については、2018 年11 月1 日に開催される「第10 回アザラシ型ロボット・パロによるロボット・セラピー研究会」(会場:IKE Biz としま産業振興プラザ、東京都豊島区西池袋2-37-4)において、パロの治験を実施後、BFT-PARO を処方している、アメリカ・テキサス州立大学Sandra Petersen 教授から紹介される予定だ(Web 会議により参加)。
日本では、海外との医療福祉制度の違いにより、パロを高齢者のケアを目的とする「福祉用具」としている。2013 年度から現在、岡山市が、総合特区事業「岡山市介護機器貸与モデル事業」の対象機器として、パロに介護保険を適用する毎月のレンタル対象として、10%の費用負担で、在宅介護の要介護者(1~5)がパロと生活する実証実験を行っている。
これまでに、認知症の要介護者の「問題行動の改善」、「認知レベルの維持」、「家族等の介護者の負担の軽減」が示され、パロとの生活が、認知症の要介護者の在宅期間を維持しやすくする可能性が示された。詳細については、第10 回パロ研究会で岡山市から発表される。
一方、今後、日本向けの医療機器として、安全性とセラピー効果を謳う「医療機器版のパロ」の研究開発も進め、急性期から慢性期にかけて、様々な患者に利用しやすくなるように、医療制度への組込みも目指す。
ニュースダイジェスト社が産業用ロボットに特化したwebマガジンを創刊
設備財の専門誌「月刊生産財マーケティング」を発行するニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)が、本年11月1日に、産業用ロボットに特化したウェブマガジン「robot digest(ロボットダイジェスト)」を創刊すると発表した。
「生産現場のロボット化と自動化を支援する」をキーワードに、最新の産業用ロボットの性能の紹介や導入事例、それらのロボットと必要な機器を組み合わせて顧客に提案するシステムインテグレーター(SIer、エスアイアー)の取り組みなどを発信する。
同社によると、「少子高齢化が進み、人手不足に直面する国内の生産現場でロボットを導入するニーズが高まっている一方で、匠の技に支えられる現場でどのように品質の安定を図るか、自動化技術に人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)をどのように取り込んでいくかなど、課題も増えつつある。」としており、産業用ロボットを取り巻く課題は多岐にわたる中、「どのように導入すればよいか分からない」といった初心者から活用実績の豊富な上級者まで、あらゆる人に満足してもらえる“情報の集積地”を目指すとしている。
なお、同社の八角 秀編集長は、今回の創刊について、「ロボットダイジェストは、B to B の視点にこだわる産業用ロボット専門ウェブマガジン。専門知識がない、ロボットの導入を考え始めたばかりの人でも読みやすいメディア。産業用ロボットに関わる全ての人に有益な情報を発信するメディアを目指します。専門記者が独自に取材し、ロボット化と自動化の最新キーワードを深掘りします。」と意気込みを見せている。
■概要
【名 称】robot digest(ロボットダイジェスト)
【URL】https://www.robot-digest.com
【発行元】(株)ニュースダイジェスト社
【創刊日】2018年11月1日(木)※10月15日(月)からプレオープンとして一部記事の閲覧が可能
【購読料】無料(会員登録も不要)
【創刊記念企画】
創刊を記念して以下2つの特別企画を順次公開
①対談 経済産業省・石井孝裕ロボット政策室長×FA・ロボットシステムインテグレータ協会・久保田和雄会長(三明機工社長)
②インタビュー国際ロボット連盟・津田純嗣会長(安川電機会長)
【主なコンテンツ】
・注目製品Pick up!(ロボット、周辺機器などの特長をわかりやすく解説)
・SIerを訪ねて(SIerの企業訪問ルポ)
・気鋭のロボット研究者など(大学、高専などのロボット研究者を紹介)
2018年9月分工作機械受注総額は1,534.5億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2018年9月分の受注実績は以下の通り。 2018年9月分工作機械受注総額は、1,534.5億円(前月比+9.3% 前年同月比+2.9%)となった。2カ月ぶりの1,500億円超。9月では初の1,500億円超。(従来最高:2017年1490.9億円)。1,000億円超は23カ月連続。国内外で依然堅調に推移。 内需は644.1億円(前月比+3.3% 前年同月比+5.6%)で、年度半期末の影響や、ものづくり補助金の発注分等が寄与。7カ月連続の600億円超と、高水準の受注が継続。外需は890.4億円(前月比+14.1% 前年同月比+1.1%)で、2カ月ぶりの800億円超で、9月での過去最高額を更新(従来:2017年880.7億円)。欧州、北米が前月から増加し、前年同月比は2カ月ぶり増加。 高水準の受注が継続しており、今後も高原状態で推移するものと期待。他方、通商問題や中国経済動向、納期の長期化による影響などを注視。
9月分内需
644.1億円(前月比+3.3% 前年同月比+5.6%)。・7カ月連続の600億円超。9月での640億円超は、2007年(647.4億円)以来11年ぶり。・前月比2カ月ぶり増加。前年同月比20カ月連続増加。・自動車、半導体関連を含め、幅広い業種で堅調持続。① 一般機械 247.9億円(前月比△6.1% 前年同月比+2.8%) うち金型 24.1億円(前月比△18.6% 前年同月比+17.3%)② 自動車 196.3億円(前月比△2.7% 前年同月比△0.5%) うち部品 127.6億円(前月比△3.7% 前年同月比+8.9%)③ 電気・精密 62.3億円(前月比+10.6% 前年同月比+40.6%)④ 航空機・造船・搬送用機械 20.9億円(前月比+18.0% 前年同月比△34.1%)
9月分外需
890.4億円(前月比+14.1% 前年同月比+1.1%)・2カ月ぶりの900億円超。9月での過去最高額(従来:2017年880.7億円)。・前月比3カ月ぶり増加。前年同月比2カ月ぶり増加。・夏季休暇明けの欧州、展示会効果があった北米で前月比増加。アジアは横ばい圏内。①ア ジ ア:349.3億円(前月比+2.9% 前年同月比△8.9%)・東アジア:235.7億円(前月比△3.5% 前年同月比△26.1%) 〈韓 国〉 21.1億円(前月比△27.6% 前年同月比△52.9%) 〈中 国〉189.3億円(前月比△0.2% 前年同月比△22.0%)・その他アジア:113.6億円(前月比+19.1% 前年同月比+75.7%) 〈インド〉49.5億円(前月比+19.5% 前年同月比+139.6%) ②欧 州:201.7億円(前月比+13.0% 前年同月比△10.2%) 〈ド イ ツ〉59.4億円(前月比+10.0% 前年同月比△9.5%) 〈イタリア〉35.6億円(前月比+27.8% 前年同月比△4.6%) ③北 米:328.2億円(前月比+31.0% 前年同月比+26.7%) 〈アメリカ〉297.6億円(前月比+30.6% 前年同月比+27.4%) 〈メキシコ〉 19.6億円(前月比+108.1% 前年同月比+49.0%)
「ナガセでいこう!!」ナガセインテグレックスがJIMTOF出展機説明会および懇親会を開催 ~新機種5機をリリース~
ナガセインテグレックス(社長=長瀬幸泰氏)が9月28日、岐阜県関市の本社工場でJIMTOF2018出展機説明会を行ったあと、場所を移して岐阜県市内のニュー岐阜ホテルプラザで懇親会を開いた。
今回のJIMTOFでは、超精密ロータリマルチ研削盤『RG-500SLDS-Neo2』、超²精密微細加工機『NIC-300α S6-N6』、超精密立型歯車研削盤『NGC300BS3BSL2-N9』、超精密成型平面研削盤『SGi 520α S4-Zero3』、超精密定圧定量制御両頭研削盤『NSF 440WS』の新規開発5機種を初披露すると発表した。

渾身の5機種をリリース!

(1)超精密成形平面研削盤『SGi 520α S4-Zero3』
あらゆる要素において最適化を実現した小型超精密平面研削盤の新たなスタンダードマシン。
特長は、小型サイズのワークを対象とした超精密成形平面研削盤。可能な限りの諸要素の最適化によりたどり着いた理想的な機械構造による圧倒的な加工性能。左右送り速度60m/minの超高速平面研削や驚異のピッチ送り精度と同期運動精度を実現。小型の樹脂金型や半導体の封止金型、コネクタ金型などの超精密パーツの加工に最適。また、徹底的な最適化により、従来機の44%の省スペース化を実現。独自の断熱温調カバーにより、機械精度を維持。
【仕様】有効加工範囲:500mm×2,004mm、砥石径:φ180~225×幅8~25mm
(2)超精密定圧定量制御両頭研削盤『NSF 440WS』
6面体の両平面を簡単に短時間で超精密に研削加工することができる両頭研削盤。
特長は、チャッキングが不要か!? 置くだけで超精密という、生産性を激変させる超精密両頭研削盤。つまり、ワークを置くだけでセッティングが完了するのだ。砥石軸には上下ともに非接触油静圧軸受けを採用し、また、定圧定量複合制御システムを採用している。常に砥石にかかる圧力を検知し、切り込み量と圧力を複合的に制御する。ワークの歪みを修正しながら、常に最高の条件での加工を実現。多関節ロボット(OP)によるワーク自動供給に対応。
【仕様】最大ワークサイズ:φ170mmの範囲内、砥石径:φ440×35×φ140mm
(3)超精密ロータリマルチ研削盤『RG-500SLDS-Neo2』
コストパフォーマンス抜群の超精密ロータリ研削盤。
特長は、広範囲のテーブル面積において、非常に高い平面精度を実現する超精密ロータリ研削盤。回転テーブルには独自の油静圧案内を採用している。他にはない平面精度・回転精度を実現する。コストと設置面積の最適化を図り、省スペース化を実現。使いやすく、機能性抜群の対話式加工ソフト「NEO」シリーズを搭載。平面のみならず、階段形式の加工も簡単に設定可能である。高精度他数個同時加工、半導体製造装置の静電チャック等の加工に最適。
【仕様】有効加工範囲:φ500mm、砥石径:φ200~355×幅25~38mm
(4)超精密立型歯車研削盤『NGC300BS3BSL2-N9』
量産の創生研削加工にも、他品種少量の成型研削加工にも多既往。かつてない精度を実現する立型歯車研削盤。
特長は、新JIS1級の歯車研削加工を狙える超精密立型歯車研削盤。独自の油圧静圧案内とDDモータ駆動の組合せによる超精密割出盤を搭載している。かつてない精度・品位の歯車研削加工を実現。ヘリカル・スプライン形状の歯車はもちろんウォームやねじ加工、さらには創成加工にも対応できる機械構成。高精度スキャニングプローブを搭載することにより、加工後に机上での歯車形状測定を実現。創生研削のみ、成型研削のみのマシンも製造可能である。
【仕様】ワーク加工径:φ15~300mm、モジュール:0.1~5.0、ネジレ核:+46°~96°、最小割出分解能:0.00001°、テーブル回転速度:~1000min
(5)超²精密微細加工機『NIC-300α S6-N6』
自由曲面上への多彩な超微細形状加工を実現するために開発された他に類をみないマシン。最小分解能を0.1nmに向上。
特長は、中~大面積の自由曲面微細加工に対応できる同時5/6軸サブナノ制御微細加工機。全ての直線軸(X/Y/Z)で最小設定単位0.1ナノメートル仕様に対応。全軸に油静圧案内を採用氏、熱変位・振動などの外部・内部擾乱を徹底的に抑制。ナノメータ精度での位置決め繰り返し再現性、驚愕の同期運動特性を実現し、自動車の大きな構造変化に対応する光学部品・各種光学レンズ・高機能フィルム製造用金型に求められる超高品位・超高精度加工が可能。エンドミル等の工具を用いた加工にも対応(OP)
【仕様】テーブル作業面の大きさ:φ350mm、最大ワーク高さ:200mm
「時代に対応する機械をつくらなければならないという使命感」と長瀬社長

懇親会に先立ち、ナガセインテグレックスの冨田善光 営業本部副本部長が日頃の感謝の意を表したあと、「JIMTOFでのナガセのテーマは、“Be a High Performer ナガセでいこう”。これは技術革新に伴い、新しい仕事が増え、従来のやり方ではなかなか達成することができない――それをナガセの機械で達成していただこう、ということが今回のテーマに含まれている。新しい技術革新にはナガセの機械をということをお願いしたい。」とあいさつをしたあと、声高らかな乾杯の発声を佐古晴彦 ユアサ商事 執行役員機械エンジニアリング本部長行い開宴をした。

金型設備総合商社である植田機械の金沢龍浩 上席執行役員国内統括副本部長に、商社からみたナガセインテグレックスの強みを尋ねたところ、「ナガセさんは、お客様の仕事に対してプラスアルファの情報、例えば、もう数年経つとこういう流れになりますよ、といった未来を見据えたトレンドを教えてくれる。研削盤の世界は長く使う機械なので、余計に今の投資がとても大切。補助金も今後期待できる今こそ、われわれもこのチャンスを活かして、お客様に良い機械を見ていただきたい、と強く思う。」と声援を送った。
宴もたけなわのころ、篠原 修 三井物産マシンテック 社長が中締めを行い、散会した。
「第29回JIMTOF2018」が11月1日から東京ビッグサイトで開催! テーマは「未来へつなぐ、技術の大樹」
「JIMTOF2018(第29回日本国際工作機械見本市)」が本年11月1日(木)から6日(火)の6日間、東京ビッグサイト(東京国際展示場)全館で開催する。入場料は、前売り1,000円(税込)、当日3,000円(税込)、学生無料。いずれも完全登録制。
今回の出展規模は、1,085社(直接出展832社〈重複除く〉、共同・内部出展253社)、5,524小間(9月30日現在)。出展参加国・地域は、オーストリア、中国、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、インド、イスラエル、イタリア、日本、韓国、リヒテンシュタイン、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、トルコ、イギリス、アメリカ。
JIMTOF半世紀の歴史の中で初! 出展者数1,000社超えの過去最多を記録

会見の席で、日本工作機械工業会の天野正義専務理事が、「1962年の開催以来今回で29回目を迎える。今回のテーマは『未来へつなぐ、技術の大樹』。第四次産業革命を迎えている中で、JIMTOFは、これからも時代のニーズを的確に捉えて、最先端の技術を世界に発信し続け、来場者とものづくりの未来を繋げていきたいという思いのもと、このテーマにさせていただいた。この展示会は単なる商談の場ではなく、ものづくり技術の祭典という側面を持っている。企画展示等も充実させ、工作機械への理解と知識の普及に努めていく。」としたうえで、最近の工作機械を取り巻く環境について触れた。
それによると、「業界はインダストリー4.0やわが国のコネクテッドインダストリーなど、新たな情報化の時代に直面している。ものづくりと情報の融合化が急速に進展しつつあるということで、工作機械を中心とした設備状況をリアルタイムに把握することが新時代への対応だろうと認識している。」と述べ、「今回のJIMTOFでは、IoTプラットフォームのつながりを介して、時代に即した魅力ある“見える化システム”のソリューションが各社とも多く出展される。こうした中で、われわれもIoTプラットフォームを活用しながら、日工会会員メーカーの展示機をつなぐことにより、ビッグサイトを巨大な工場に見立てて、これにより来場者の皆様にIoTの一環を実感していただきたい。これを機械に工作機械ユーザーのIoT導入機運を高めていきたい。」とした。

開催概要
(1)名 称:JIMTOF2018(第29回日本国際工作機械見本市)
(2)テーマ:「未来へつなぐ、技術の大樹」
(3)会 期:2018年11月1日(木)~6日(火) 6日間(9:00~17:00)
(4)会 場:東京ビッグサイト(東京国際展示場)全館
(5)主 催:(一社)日本工作機械工業会、(株)東京ビッグサイト
(6)後 援:外務省、経済産業省、東京都、日本商工会議所
(7)協 賛:日本工作機械輸入協会、(一社)日本鍛圧機械工業会、日本精密機械工業会、日本機械工具工業会、(一社)日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、研削砥石工業会、ダイヤモンド工業協会、日本光学測定機工業会、(一社)日本フルードパワー工業会、日本試験機工業会、(一社)日本歯車工業会
(8)出展物:工作機械、鍛圧機械、工作機器、機械工具、ダイヤモンド・CBN工具、研削砥石、歯車・歯車装置、油圧・空気圧・水圧機器、精密測定機器、光学測定機器、試験機器、制御装置及び関連ソフトウェア(CAD/CAM等)、その他工作機械に関連する環境対応機器装置・機器・資材・製品・技術及び情報
(9)入場料:前売:1,000円/当日:3,000円(いずれも税込)学生:無料
*いずれも完全登録制
大垣精工が創立50周年、セイコーハイテックが創立35周年を迎え「感謝記念食事会」を開催

第一部は、「未来への挑戦 ~社会の生産性とレジリエンス向上を目指して~」をテーマにセコムの中山泰男社長が講演をした。続いて、びわ湖ホール声楽アンサンブル、長崎芸子連、元宝塚歌劇団のこだま愛氏が、歌と踊りで会場を魅了した。
鏡開きと小川敏大垣市長をはじめ多数の来賓からお祝いのあいさつがあった。
小川大垣市長は、「大垣精工グループは高度な技術力とグローバルな視野をもって会社を大きく発展させてこられた。この大垣市を支えていただき、大変ありがたく思っている。これも大垣精工グループの皆様の抜きんでた力を発揮した結果ではないかと感じている。こうした企業が大垣市を支えている。」と地域へ貢献する大垣精工グループに感謝の意を表した。

「どんなに物質文明が発展しても、いつの時代も“人”が主役である。」という上田社長は、本年、本社工場前に超精密金型・次世代プレス部品工場を新たに設立した。生産体制を強化し、次世代の自動車向け部品増産に対応するとして、ますます注目度が高まっている。
キタムラ機械が世界最小スペースの最新型同時5軸制御立形マシニングセンタ「MedCenter5AX」を開発
マシニングセンタ専業メーカーのキタムラ機械(社長=北村彰浩氏)が、このほど、世界最小スペース(公衆電話ブーススペース)機械幅が1.2mで所要床面積が2.4㎡でも、直径180㎜、高さ175㎜の加工ができる最新型同時5軸制御立形マシニングセンタ「MedCenter5AX」を開発したと発表した。
このマシンは、最小スペースでも独自の工具交換装置(特許申請済)の開発により、省スペース機では不可能だった大容量40本の工具収納を可能とし、毎分3万回転(無制限1年間保証)の高速回転主軸を標準搭載している。搭載できる最大工具は(直径50㎜、長さ200㎜)となり、高速回転のマシニングセンタとしては、異例の大型工具が大容量で利用できるマガジンを内蔵している。A軸(傾斜軸)は毎分36,000度、C軸(回転軸)は毎分200回転の追従性の高い回転動作を実現した本格高速高精度切削機である。
5軸加工物は同時5軸移動でも俊敏で干渉が少なく、加工物への接近性に優れている。今回の開発は、消費者ニーズの高機能化やデザイン性が高まり、多品種少量生産の高生産性と、部品の複雑化・微細化・軽量化、高精度化の要求とともに材質がチタンやコバルトクロム合金などの高硬度、難削材の高精度加工が求められるユーザーニーズに対応した。
納入後数年度でも拡張可能な12面自動パレットチェンジャーにも対応しており、初期投資が少なくても長時間無人加工にも容易に対応できる。
高分解能光学式スケールフィードバックや独自の熱変位補正システムを標準装備し、 微細複雑形状の長時間加工にも高精度加工を実現。加工機内での自動計測機能も可能。制御装置は、2008年に世界で初めて開発した第4世代コンピューター数値制御装置「Arumatik-Mi」を搭載。インターネットテクノロジーを駆使した使い易さが特徴で、あらゆる操作方法をオンデマンドでガイダンスするシステムが好評を博している。
また、高解像度CCDカメラ、マイク、スピーカーを標準搭載し、ネットを介して作業者と会話して加工現場の状況をより明確に把握できる。PCやモバイル端末での工場外からの機械監視、通知も実現。世界中のどこからでも工場の稼働状況などの管理が可能である。
この「MedCenter5AX」の完成により、直径170㎜から直径1000㎜までの同時5軸制御立形マシニングセンタ6機種のラインアップを揃えた。
このマシンは、11月1日から東京ビックサイトで開催される国際工作機械見本市「JIMTOF2018」に初出品する。
タンガロイが焼入れ鋼仕上げ切削用「HP」チップブレーカ付CBNインサートを拡充
タンガロイ(社長=木下聡氏)が、焼入れ鋼の仕上げ加工で切りくず処理性に優れる「HP」チップブレーカ付CBNインサートを拡充し、このほど販売を開始した。
焼入れ鋼の仕上げ加工用「HP」チップブレーカは、切込み0.2 mm以下の仕上げ加工領域で安定した切りくず処理性が得られ、切りくずによる不具合を改善し生産効率を大幅に改善できるとしてすでに好評を博しているが、今回、アイテムを拡充することで、より幅広い焼入れ鋼の仕上げ加工に対応が可能となった。豊富なインサートのラインナップにより、多様な加工ニーズに対応する。
●主な特長
(1)切れ刃とブレーカの位置を最適化することにより、クレータ摩耗を抑制し、安定した切りくず処理性が可能
(2)低抵抗の刃先仕様により、ワークの変形と、びびりの発生を抑制
(3)切りくず処理性と優れた加工面精度を両立させるワイパー刃付きHPインサートを設定
(4)連続加工に適するBXM10インサートと断続加工に適するBXA20インサートを設定
●主な形番と標準価格
・2QP-GNGG120408-HP BXM10:6,700円
・2QP-GNGG120408-HP BXA20:6,700円
・2QP-DNGM150404-HP BXM10:6,700円
・3QP-TNGM160408-HP BXM10:8,700円
・2QP-VNGM160408-HP BXM10:6,700円
・2QP-CCGT060204-HP BXM10:9,310円
・2QP-DCGT070204-HP BXM10:9,310円
(いずれも税抜価格)