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2023年4月分 機械工具生産額まとまる 日本機械工具工業会
日本機械工具工業会がこのほどまとめた2023年4月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。
■生産額
切削工具 356.3億円(96%)、耐摩耗工具 29.9億円(97%)、総合計 394億円(96%)。
■ドリル生産額
特殊鋼工具 15.8億円(99%)、超硬工具 35.7億円(92%)、ダイヤ・CBN 1.3億円(146%)、総合計 95億円(94%)。
■エンドミル生産額
特殊鋼工具 4.3億円(94%)、超硬工具 36.7億円(95%)、ダイヤ・CBN 1.3億円(94%)、総合計 42.2億円(95%)。
■カッタ生産額
特殊鋼工具 0.8億円(114%)、超硬工具 4.7億円(87%)、ダイヤ・CBN 0.4億円(79%)、総合計 6億円(89%)。
■ギヤカッタ生産額
総合計 7億円(94%)。
■ブローチ生産額
総合計 6.7億円(88%)。
■ねじ加工工具生産額
特殊鋼工具 32.8億円(101%)、超硬工具 3.2億円(89%)、総合計 36億円(100%)。
■バイト生産額
特殊鋼工具 0.1億円(33%)、超硬工具 8.1億円(86%)、総合計 8.2億円(84%)。
■リーマ生産額
特殊鋼工具 2.7億円(191%)、超硬工具 1.7億円(56%)、総合計 4.4億円(98%)。
■鋸刃カッタ生産額
特殊鋼工具 1.5億円(107%)、超硬工具 0.5億円(74%)、総合計 2億円(96%)。
■インサート生産額
超硬工具 139.5億円(98%)、ダイヤ・CBN 20.7億円(92%)、総合計 160.3億円(97%)。
■ボディ関係生産額
総合計 17.1億円(100%)。
■超硬合金生産額
切削用 119億円(81%)、耐摩耐触用 13.3億円(88%)、総合計 133.6億円(82%)。
天田財団 「第6回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」を開催

天田財団(理事長=末岡愼弘氏)が4月19日、パシフィコ横浜で「高付加価値製造を実現するレーザアディティブマニュファクチャリング」をテーマに「第6回レーザプロセッシング助成研究成果発表会」を会場とオンラインのハイブリッドで開催した。なお、同発表会は「OPIE ’23」の併設イベント。
末岡理事長はあいさつの中で、「パンデミックの3年間、社会活動に甚大な支障をきたし、産業界や多くの研究機関などに多大な影響があったと思われる。天田財団は、1987年に創立され、今年で36年目を迎える。金属の塑性加工分野、レーザプロセッシング分野を対象に研究開発と国際交流促進のための助成を行っており、創立以来累計の助成金額は37億1551万円、累計助成件数は2108件となった。現在、先行き不透明感が増しているが、その一方、科学技術分野ではDXの対応やSDGsの達成、カーボンニュートラルの実現など喫緊の課題が山積している。私はいつの時代も科学技術のイノベーションこそが課題解決をして次の時代を切り拓くための原動力だと考えている。」と声援を送った。
「カーボンニュートラル社会実現に貢献するレーザアディティブマニュファクチャリング」をテーマに塚本雅裕大阪大学教授が基調講演を行ったあと、第一部で助成研究成果発表会が行われた。
(1)「X線透視法を用いたPBF-LB/Mの溶融挙動のその場観察」
佐藤直子氏(産業技術総合研究所 主任研究員)
(2)「選択的レーザー溶融法で造形したNi 基超合金のクリープ特性劣化と後処理による改善」
筧 幸次氏(東京都立大学 教授)
(3)「金属AMによる高機能金型製造のためのレーザ焼結プロセスの可視化」
楢原弘之氏(九州工業大学 教授)
(4)「雰囲気制御を利用したWC-Co超硬合金のレーザメタルデポジション技術の開発」
山口拓人氏(大阪産業技術研究所 主任研究員)
第二部に企業講演が行われた。
(1)「できるのかAMの実製品活用」
澤越俊幸氏(日本AM協会 専務理事)
(2)「2023年AM動向」
小山博子氏(矢野経済研究所)
総評を塚本大阪大学教授が行った。
場所を横浜グランドインターコンチネンタルホテルに移して交流会が開かれた。
牧野フライス製作所 カーボンニュートラルの実現に向けた製品の販売をスタート

(〝environment(環境)〟と〝STABILIZER(安定させるもの)〟をつなげた登録商標)
牧野フライス製作所は、2050 年のカーボンニュートラルへの実現に向け、このほど同社独自の技術による高い生産性と省エネルギーを実現した製品の販売を開始した。なお、省エネルギーと高い生産性を実現する機能とは以下のとおり。
(1)eSTABILIZER(機械安定化制御技術)
(2)GI 制御・スーパーGI.5 制御(高速高精度技術)
(3)省エネルギー機能
同社は「クオリティ・ファースト」の企業理念に基づき、高い信頼性を実現する機械設計(発熱対策、切りくず対策など)、安定した高い製品精度を実現する作りこみ技術、最新のオリジナル制御技術において高精度で持続可能性を追求した製品を提供している。
同社は2030 年度の目標として、会社全体でのCO2 削減率38%、製品の消費電力削減率38%以上(実加工時における削減率)を目指して活動しているが、しの一環として、国内外生産拠点、テクニカルセンタにソーラーパネルを設置。工作機械製造現場の空調にかかる電力消費量削減策として、工場内の壁には断熱材を使用し、屋外の温度変化の影響を低減。神戸テクニカルセンタでは、年間を通じて一定の温度を保つ地中熱を利用することにより、室内温度の変動を抑制、シンガポール工場においては、赤道に近く直射日光が強いという立地条件から天井に冷却水を循環させることで、空調にかかるエネルギーを抑制等、国際社会の課題である地球温暖化とエネルギー消費問題に対して数年にわたりサステナブルな社会を持続させるため、CO2 排出削減へ取り組んできた。
特長
消費電力削減率:12%(2013年比、機械設置環境や機械の大きさにより削減率は異なる)
機械内部に設置した温度センサの値を用いて環境温度によって生じるわずかな機械変形を予測し、自動制御することで高精度加工を維持する。厳密な工場空調機器がない環境においても安定的な高い加工精度を実現する環境対応・省エネルギー技術。工場環境の気温9℃変化においても位置決め誤差を±3μm 以内に安定させることができた。(V56i 実機検証結果、保証値ではない)
(1) STABILIZER (機械安定化制御)
(2) MONITOR (機内温度の見える化)
(3) OPTIMIZER (工場環境に合わせた最適化制御)(特許出願中)
〈訴求点〉
(1) STABILIZER (機械安定化制御)~安定的な加工の実現~
工場内の温度変化があっても加工精度を維持する機能。
空調にかかる工場の消費電力量削減に寄与する。
(2)MONITOR(機内温度の見える化)~機械状態の判断~
制御装置画面で加工機内部の温度を見ることができる。機械内部の温度がわかることで不要な暖機運転時間の削減などの効率化が可能。また、加工中の機内温度状況も把握することができる。
(3)OPTIMIZER (工場環境に合わせた最適化制御)(特許出願中)~顧客ごとの最適制御~
顧客環境下での温度と変位の関係を取得し、分析することにより、機械安定化制御の最適化を行うことが可能。より高精度な加工の実現に寄与する。なお、同機能を使用する場合、顧客おいて、テーブル上に設置・固定したリングゲージまたは測定球をワーク測定プローブにて連続測定した後、制御画面上で簡単に使用が可能(対象機種:V33i、V56i、V56i PLUS、V80S、V90S、V100S、D800Z)
■GI 制御・スーパーGI.5 制御(高速高精度技術)
消費電力削減率:9% (2013 年度比、加工プログラムにより削減率は異なる)
滑らかで無駄のない送り軸動作で、加工時間短縮と高い加工精度を両立させる同社独自の技術。消費電力削減と生産性向上へ寄与する。
■省エネルギー機能
消費電力削減率:30%(待機時)(機種、使用条件により削減率は異なる)
加工における電力消費の大きな部分を占める物が補器類。各補器類の運転を最適化させることで消費電力削減に寄与する。

(対象機種:V33i、V56i、V56i PLUS、V80S、V90S、V100S、DA300、DA300 自働化パッケージ、D800Z、a51nx、a51nx-5XR、a61nx、a61nx-5XR、a71nx、a81nx、a92、a120nx、a500Z、a800Z(制御装置Professional 6 搭載機)
同社では、世界のものづくりを支える工作機械を提供する上で、地球環境へ配慮した、優れた性能の工作機械・省エネルギーにつながる加工技術を開発し、顧客の多様なものづくりを具現化すると共に、持続可能な社会の実現に貢献していく方針。
三菱マテリアル 転削加工用コーテッド超硬材種“MV1000シリーズ”に「MV1030」を追加

三菱マテリアル 加工事業カンパニーがこのほど、転削加工用コーテッド超硬材種“MV1000シリーズ”に「MV1030」を追加し販売を開始した。
転削加工用コーテッド超硬材種“MV1000シリーズ”は、新開発Al-Richコーティング技術の採用により、高いAl含有比率と高い硬さを兼ね備える(Al,Ti)N膜を採用し、耐酸化性も大幅に向上させたことで、極めて優れた耐摩耗性を実現しているが、このほど工具の突発欠損が問題となる断続加工・湿式加工・ステンレス鋼加工において、特に高いパフォーマンスを発揮する「MV1030」をラインアップに追加した。なお、同製品は計67アイテム。対応カッタは以下の通り。
WWX400/WSX445/WJX/WSF406W/VPX200/VPX300/AHX440S/AHX475S/ASX445/ASX400
〈特長〉
① 高い硬さを持った(Al,Ti)N膜を採用し、硬さに加え耐酸化性も大幅に向上させ、優れた耐摩耗性を実現。
② 耐熱衝撃性に優れ、熱亀裂の発生しやすい湿式切削においても加工安定性が向上。
③ 耐欠損性の向上により、断続加工・湿式加工・ステンレス鋼加工に最適。
■標準価格(税抜価格)
(WWX400用インサート) 6NMU1409080PNER-M MV1030:2,150円
(代表型番)(WSX445用インサート) SNMU140812ANER-M MV1030:2,200円
(VPX200用インサート) LOGU0904080PNER-M MV1030:3,360円
タンガロイ 人気の2製品を拡充!
タンガロイがこのほど、人気の「AddForceCut(アド・フォース・カット)」と、カウンターボーリング工具 「TCB形」の2製品を新たに拡充し、販売を開始した。
深溝加工・突切り加工用工具「AddForceCut」に内部給油式CHPタイプホルダを追加!

高剛性クランプにより深溝加工・突切り加工で高能率加工が可能な「AddForceCut(アド・フォース・カット)」に、高圧クーラントにも対応する内部給油式ホルダを追加した。
「AddForceCut」は、1コーナ仕様のインサートと、高剛性セルフクランプ機構により、深溝加工や突切り加工に対し、安定した切削性能と優れた切りくず排出性を可能にする溝入れ工具シリーズ。独自の高剛性クランプ機構を採用したインサートポケットは、上側一か所、下側二か所の3点クランプによってインサートを確実に保持し、高いクランプ剛性を確保する。また下側に設けたストッパー部分で切削力を確実に受止め、深溝加工や最大Φ120mmの突切り加工でも安定した加工が可能だ。
今回、この「AddForceCut」シリーズに高圧クーラントにも対応可能な内部給油式のCHPタイプホルダを拡充した。角シャンクホルダのほか、突切り加工用ブレードタイプにも内部給油機構を設け、上側のクランプ部とインサート逃げ面の下部2か所にクーラント穴を設置することで、切れ刃近傍へ確実に切削油を供給できる。これにより、高能率加工においても切りくず排出性が安定し、インサート寿命の延長が可能となる。
■主な形番と標準価格(税抜)
・QSER2525-3D66-CHP:29,600円
・QSER2525-5D82-CHP:29,600円
・QSP32-4D-CHP:30,900円
(計7アイテム)
カウンターボーリング工具 「TCB」形インサートのコーナR設定を拡充

「TCB」形は、汎用性に優れた刃先交換型のカウンターボーリング工具で、マシニングセンタだけでなく、旋盤でも使用可能。ボディの工具径はφ10~φ59mmまで幅広く設定しており、キャップボルト座などの座繰り加工や、内径繰り広げ加工に最適。また、φ26~φ59mmはカートリッジ式を採用しており、別売りのセッティングプレートとの組合せにより、0.1mm単位で工具径の微調整が可能だ。今回、この「TCB」形用インサートについて、コーナR設定を拡充した。
従来、小径側はR=0.4mm、中・大径用はR=0.8mmのみだったが、小径用SPMP83サイズにR=0.8mm、中・大径用SPMP04、SPMM32、SPMM43の各サイズにR=0.4mmのインサートを設定することによって、スミRに指定があった場合でも柔軟に対応可能となった。
インサート材種には、最新の「AH6225」を設定。「AH6225」材種は、チタン高含有の高硬度PVD被膜と高い熱伝導率と靭性備えた専用母材を組合せており、高い信頼性を誇る。
同社では、「コーナR仕様の設定を拡充することで、TCB形はより幅広い加工形態への対応が可能となり、お客様の加工費低減に大いに貢献いたします。」と意気込みを示している。
■主な形番と標準価格(税抜)
・SPMP832-CG AH6225:1,360円
・SPMM431ER-CG AH6225:2,020円
(計4アイテム)
ヤマザキマザック 加工現場のDXを促進する「MAZATROL DX」の販売開始

ヤマザキマザックがこのほど、加工の見積もりから工具取付けなどの段取り作業をデジタル技術で変革するソフトウエア「MAZATROL DX(マザトロールDX)」の販売を開始した。
昨今、グローバルで労働力人口が減少し、特に製造業は熟練技能者の引退による人手不足や、技能継承などの課題に直面している状況から、IoT、AI(人工知能)などのデジタル技術やロボットを活用した省人化、自動化ニーズが高まっているが、同社はこれまで生産支援ソフトウエア「Smooth CAM Ai」の提供を通して、加工プログラミングとシミュレーションをオフィスPC上で完結する「デジタル段取り」を推進、現場での段取り時間を削減し、工場の生産性向上に貢献してきた。
今回、新たに開発した「MAZATROL DX」は「Smooth CAM Ai」の後継ソフトウエアとなる。従来から提供しているデジタル段取りの各種機能に加えて、3Dモデルを活用し、加工時間や加工費を算出する自動見積もり機能「クイック見積もり」や、不足している工具の取付け指示や工具計測などの段取り支援機能「セットアップガイド」を新たに追加している。これらの機能を活用することで、加工前の段取り作業を効率化し、製造リードタイムの大幅な短縮に貢献する。

「MAZATROL DX」は、オフィスPCの仮想モデルと実機の間で工具などの情報を同期させることで、オフィスで正確な加工シミュレーションを行うことができる。その結果、従来よりも加工現場で効率よく段取り作業を行うことが可能になる。熟練技能者のカン・コツに頼っていた見積もり作成や加工現場でのプログラム作成などの作業を効率化することで、加工開始までに掛かる時間を大幅に短縮する。「MAZATROL DX」は、〝Mazak iCONNECTTM 〟(インターネットを使って顧客を支援する会員サービスの名称)から簡単にダウンロード・更新ができる。
「MAZATROL DX」の特長

(1)クイック見積もり
加工部品の3Dモデルを読み込むことで、オフィスPCから加工時間や加工費を自動計算、誰でも簡単に見積もり作成ができる。見積もりの際に使用したプログラムはデータベースに蓄積されるため、即座に生産を開始できる。
(2)セットアップガイド
「MAZATROL DX」から工場の実機へ加工に必要なデータを転送するとその情報をもとに、機上での工具取付や工具の突き出し量などの段取り指示を自動で生成する。現場オペレータはNC装置のモニタ上の指示に従い、治具やワークなどの取付けを行うことで、簡単に段取り作業ができる。誰でも正確に段取り作業を行えるため、作業者のスキルのばらつきによるミスの発生を抑制する。

(3)常に最新のバージョンにアップデート
「MAZATROL DX」は、Mazak iCONNECTTM から簡単にダウンロードすることが可能。従来のソフトウエアよりも安価な初期費用で導入することができ、契約期間内であれば追加費用不要でアップデートが可能(3年ごとの契約更新が必要)。ユーザは常に最新のバージョンの状態で作業できます。

アマダグループ 「新商品WEEK」開催中
アマダグループは、5月10日(水)から6月2日(金)まで「アマダグループ新商品 WEEK」を伊勢原本社内の新施設「AMADA GLOBAL INNOVATION CENTER (AGIC)」にて開催する。 AGIC は、「お客さまとともに金属加工の未来(あす)を共創する空間」というコンセプトをもとに、 世界の顧客が求める「新素材や新加工技術への対応」、「自動化・生産性の向上」などの山積する課題を解決し、生産革新の提案をすることを目的にしたイノベーション創造の新施設。90機種のマシンを展示しており、そのうち約85%が新商品となっている。
今回の新商品WEEKでは、ヒト・モノ・コトをつなぎ製造DXを実現する新しいソフトウエア「LIVLOTS」と、新NC装置「AMNC 4ie」を搭載した誰でも・どこでも使える環境にやさしい板金加工マシンの新商品を中心に紹介する。
さらに、開発者によるプレゼンテーションとして、サステナビリティの実現に向けた取組み、少子高齢化に伴う労働者不足への対応や熟練技能の継承、情報技術の進展によるAI・DX化への対応などを切り口に、各種新商品の魅力から技術的な優位性などを開発者自らが解説しながら、顧客の課題解決に向けた提案を実施する。新商品のデモンストレーションは、最新のマシン とテクノロジーを体感するゾーンである「Innovation SITE」にて、「何ができる」から「何故できる」をコンセプトに、アマダグループが持つ要素技術と機構や構造などの最新テクノロジーを体感できる。イベントは事前予約制。問い合わせは近くのアマダグループ営業所まで。
AGIC 新商品 WEEK 開催概要
日程:2023年5月10日(水 ~ 6月2日(金)
場所:アマダ伊勢原本社 (神奈川県伊勢原市石田 200) AMADA GLOBAL INNOVATION CENTER
■ス ケ ジ ュ ー ル
13:00 新商品 デジタルアンベールセレモニー
13:10 開発者による紹介プレゼンテーション
13:40 デモンストレーション、見学会
14:10 自由見学
ヤマザキマザック 社員が令和5年春の褒章「黄綬褒章」を受章
ヤマザキマザックグループの社員2名が、令和5年春の褒章において「黄綬褒章」を受章した。
「黄綬褒章」は工業、商業、農業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する個人に対して与えられる褒章で、今回、「黄綬褒章」を受章した同社社員は以下の2名
・纐纈鎌吉 氏 大口製作所 勤務
・五嶋武弘 氏 いなべ製作所 勤務
纐纈氏は1974年に入社後、工作機械の組立・サービス業務に40年以上にわたり従事してきた。特にマシニングセンタのNCロータリーテーブルの組立では、テーブルユニットの耐久性・位置決め精度向上に貢献したことが評価された。

五嶋氏は、1977年に入社後、大型工作機械の組立・据付業務に40年以上にわたり従事してきた。大型工作機械の迅速な据付手法の確立、国内外のサービスエンジニアへの技術指導、若手社員への技能伝承に貢献したことが評価された。

なお、ヤマザキマザックグループで「黄綬褒章」を受けた社員は、今回の受章で累計9名となった。同社では、今後も高度な技能を有する人材の育成に努め、高性能な工作機械の提供を通して世界のものづくりの発展に貢献していく方針。
2023年3月分 機械工具生産額まとまる 日本機械工具工業会
日本機械工具工業会がこのほどまとめた2023年3月分の機械工具生産額は次のとおり。〈( )内は対前年比〉。
■生産額
切削工具 371.8億円(93%)、耐摩耗工具 32億円(95%)、総合計 412.4億円(94%)。
■ドリル生産額
特殊鋼工具 17.3億円(108%)、超硬工具 36.2億円(88%)、ダイヤ・CBN 0.9億円(89%)、総合計 54.3億円(94%)。
■エンドミル生産額
特殊鋼工具 4.8億円(105%)、超硬工具 39.2億円(99%)、ダイヤ・CBN 1.5億円(116%)、総合計 45.4億円(100%)。
■カッタ生産額
特殊鋼工具 0.8億円(100%)、超硬工具 5.9億円(94%)、ダイヤ・CBN 0.6億円(95%)、総合計 7.2億円(95%)。
■ギヤカッタ生産額
総合計 7億円(93%)。
■ブローチ生産額
総合計 7.4億円(90%)。
■ねじ加工工具生産額
特殊鋼工具 35.1億円(100%)、超硬工具 3.5億円(96%)、総合計 38.6億円(100%)。
■バイト生産額
特殊鋼工具 0.1億円(33%)、超硬工具 10.1億円(95%)、総合計 10.2億円(94%)。
■リーマ生産額
特殊鋼工具 1.3億円(102%)、超硬工具 2.4億円(95%)、総合計 3.7億円(98%)。
■鋸刃カッタ生産額
特殊鋼工具 1.5億円(115%)、超硬工具 0.7億円(87%)、総合計 2.2億円(104%)。
■インサート生産額
超硬工具 144.5億円(91%)、ダイヤ・CBN 18億円(78%)、総合計 162.4億円(89%)。
■ボディ関係生産額
総合計 18.9億円(98%)。
■超硬合金生産額
切削用 124.9億円(79%)、耐摩耐触用 15.1億円(88%)、総合計 141.6億円(79%)。