注目記事 2020年分

【レポート】ナガセインテグレックス 「NAGASE NANO SOLUTION FAIR 2020」を開催

 ナガセインテグレックス(社長=長瀬幸泰氏、本社:岐阜県関市)は、11月30日(月)~12月18日(金)まで、本社工場で最新の超精密マシンと加工技術を紹介する完全招待制の内覧会「NAGASE NANO SOLUTION FAIR 2020」を開催した。内覧会のテーマは、「本気で戦え!! 働けない時代の生産性改革2.0」。

 同社にとっては6年ぶりの開催となったが、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して1日の来場者数を限定し、1日限定6組の入場制限が設けられたが、工場にはこの期間でしか見ることの出来ない特別なマシンを多数設置し、先日終了した「JIMTOF2020 Online」向けに開発した最新鋭の機械を実際に見ることができることもあって、本気で生産性を上げたい来場者たちが足を運んだ。「NAGASE NANO SOLUTION FAIR 2020」をレポートする。
 

HCI 奥山社長に聞く ~泉大津市に『HCI ROBOT・AI LAB』をオープン~

 HCI(社長=奥山剛旭氏、本社:泉大津市)が11月12日、ロボット・AIラボラトリーとしては国内最大級の『HCI ROBOT・AI LAB』を泉大津市の商業施設内(アルザタウン3F)にオープンした。この日は、南出賢一 泉大津市長、米村 猛 経済産業省近畿経済産業局長(以下米村近畿経済産業局長)も視察に訪れ、多数の来場者で賑わった。

 この施設の特長は、川崎重工や三菱電機など大手ロボットメーカーも含め26社からロボットや関連部品の提供を受けて、具体的なテストを実施できるうえ、おおよその見積り金額の確認まで可能なこと。従来ならば数週間以上を要していたロボット導入テストだが、要素技術検証をする場合、検証を注文(有償)すれば、工程に基づき、スピーディに対応してくれるという貴重なラボとなっている。また、HCIはロボットメーカーではないため、自社の製品にこだわらず、客観的な立場で顧客のニーズに対して最適なロボットを提案できる点も魅力的だ。
 

「JIMTOF2020 Online」注目各社の情報まとめ

 「JIMTOF2020 Online」 (主催:日本工作機械工業会/東京ビッグサイト)が、2020年11月16日(月)~27日(金)の12日間、Webサイト上で開催される。製造現場ドットコムでは、注目メーカー各社の情報をまとめ、「工作機械」編(14社)と「切削工具・周辺機器」編(14社)に分けて一挙に見やすく公開! ①オンライン展示会で訴求している点、②絶対に見て欲しい製品、③動画のあり・なし、④チャットのあり・なし、⑤セミナーの配信内容 ⑥特設サイトやホームページのURLを掲載。これを読めばJIMTOF2020 Onlineをさらに深めることができかも!?

↓JIMTOF2020 Onlineの入場はコチラ↓
http://jimtof.org/online/jp/index.html

【前編】プライドをかけた熱い想い こんなドリルをつくりたい! ~超硬ソリッドドリルの歴史と小径穴加工の難しさ 三菱マテリアル~

 三菱マテリアル・加工事業カンパニーが精力的に画期的な新製品を開発し、いよいよ市場投入直前段階まで来ていると聞きつけた。そういえば、前回取材した『MS9025』も振動切削に対応するという次世代の安定した加工を求める現場のためにつくられた工具であり、最先端技術と独自性が際立っていた。このとき、「今後も世界で存在しない画期的な工具をつくる予定です!」と力強い意気込みを示していたことをふと思い出した筆者。「ひょっとしたら世界初になるかもしれない工具が登場するかも!?」と期待に胸を躍らせながら、愛用カメラをひっさげ、開発が行われている同社岐阜製作所へ向かった。

 今回、新たに開発されたのは新小径ドリル『DVAS』。前編・後編に分けて掲載する。

↓後編はコチラ↓
https://seizougenba.com/node/12526

「デジタルソリューションで高効率を目指す」サンドビック株式会社 山本社長に聞く

 サンドビック・コロマント(www.sandvik.coromant.com)は、様々な工具や加工ノウハウを提供する世界的な大手メーカーだ。現在、働き方改革も推奨され、自動化・省人化で高効率へのニーズが高まっているが、IoTを意識した商品を提供するなど、独創的なイノベーションで加工現場の課題に応えている。

 本年4月1日付けで、サンドビック株式会社の代表取締役社長に就任した山本雅広氏。日本市場でさらなるビジネスの成長を牽引し、顧客と強いつながりを意識しながら、生産性向上とより効率的な製造活動を目指してユーザーが直面する課題に真摯に向き合っている。現在、コロナ禍において働き方改革が加速しているが、すでに10年以上前から、場所や時間を有効に活用できる体制を取っていたという同社の強みと未来像について山本社長にお話を伺った。
 

【レポート】予想以上の反響だった「3社合同WEBセミナー」 ~牧野フライス精機、アライドマテリアル、アクシスマテリア~

 コロナ禍により、最近はオンラインセミナーが活況を呈している。その中でも、9月10日(木)に開催した牧野フライス精機、アライドマテリアル、アクシスマテリアの「3社合同WEBセミナー」は聴講者の募集をかけたところ、告知早々満員となり、予想以上の反響もあって多数の方が受講できない事態になってしまったほどだ。そこで今回、工具研削技術向上のチャンスを逃してしまった方のために、9月17日(木)にも急遽、追加開催(内容は9月10日の実施と同一)した。大人気セミナーをレポートする。

「変化の厳しい時代に即応する体制強化へ」 三井精機工業 加藤社長に聞く

 約92年前、ブロックゲージの国産化、高圧圧縮機の製造をスタートし、国産初のジグボーラを開発した三井精機工業(社長=加藤欣一氏)。戦後はオート三輪をはじめとした小型トラックの製造も手掛け、ここで培われた技術を用いて自動車部品用に加工精度と量産性に優れた専用機やトランスファーマシンなどを次々に開発し、市場に提供してきた。同社の高精度加工に対する積極的な姿勢と、新技術へのチャレンジ精神は、脈々と受け継がれ、現在に至る。同社では、工作機械部門とコンプレッサ部門の2つの柱を持っており、産業の発展と地球環境保全、その両立を目指すことは、これからの企業の課題であると捉えている。その象徴が、本社のある川島工場(埼玉県比企郡)であり、各種製品はこの豊かな自然環境の中でつくられている。

「製造現場の自動化・省人化に貢献」 ~ブルーム-ノボテスト 山田社長に聞く~

 近年、製造現場において、急速に自動化・省人化が加速している。効率良く安定して高品質なモノを生み出すためには高度な技術が必要不可欠だ。そのため、工作機械もさらにパワーアップしているが、この工作機械用コンポーネント分野において画期的な製品を提供しているのがグローバル企業のブルーム-ノボテストである。熱変位などの物質的なパラメータと加工対象物の変数を識別し補正をする技術を用いて世界中の工作機械産業、自動車産業、航空機産業などに貢献している。

 同社日本法人の山田 亨社長は、世界中を飛び回りながら、グローバルな視点で製造現場の時流を見つめており、国際性豊かな視点を持っている。山田社長に自動化・省人化をテーマにお話を伺い、また、同社の最新技術についても取材した。
 

MOLDINOファン必見! 「MOLDINO WEB EXPO」の魅力に迫る! 

 本年4月、三菱日立ツールがMOLDINO(社長=菊池 仁氏)に社名を変更し、4カ月以上が経過したが、その名は早くも製造業界に浸透している。MOLDINOとは、MOLD&DIE(金型)+Innovation(革新)の意味を持つ。社名からも金型業界に貢献するという姿勢が強く表れており、評判も上々だ。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を懸念して、ビジネスチャンスである大型展示会が続々と中止され、出展メーカーにとっては痛い年となってしまったが、新たにWEB展示会が予定されるなど、インターネットを活用した新たな〝見せ場〟が登場している。最近は、機械・工具・周辺機器メーカーも、どんどん自社サイトでWEB展示会を開催しており、今までにはない工夫を見ることができる。新たに生まれ変わったMOLDINOでは、現在、「MOLDINO WEB EXPO」を展開しており、培われた技術の蓄積を武器に〝とんがった〟イメージをさらに際立たせながら、最新技術の詰まった商品群を示している。
 

ナガセインテグレックス 新技術が詰まったコンテンツを充実! ~全てはお客様のために~ 

 新型コロナウイルスの影響から、主力展示会が国内外を問わず中止となり、開発新製品のお披露目をする機会がめっきり減ってしまったが、ナガセインテグレックス(社長=長瀬幸泰氏、本社:岐阜県関市武芸川町跡部)は、超精密加工を極める加工現場の〝お役立ち情報〟の発信を目的として、動画コンテンツを充実させている。現在、様々な産業が停滞している中においても、期待が高い分野に5Gを背景とする半導体産業が挙げられるが、ここで必要とされるのは、ナノメータの面粗さ、サブミクロンの形状精度を実現させる超精密加工を実現させるマシンである。

 今回、長瀬社長に、動画コンテンツを充実させたいきさつや、今後の展開についてオンラインにてお尋ねし、同社の最新技術についても掲載する。