ニュース

ダイジェット工業が人気の座ぐり加工用ドリル「タイラードリル」が寸法拡張! 「ワンカットボール」も新登場!

 ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、続々と新製品をリリースしている。
 
 11月25日からは、好評発売中の座ぐり加工用ドリル「タイラードリル」に、φ3~φ12までの0.1ミリとびサイズを、また、70HRCの高硬度材まで加工可能な4枚刃ソリッドボールエンドミル「ワンカットボール70」は、12月1日から発売すると発表した。

「タイラードリル」はニーズに応えて寸法拡張!

 炭素鋼、プリハードン鋼、工具鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、アルミ合金の座ぐり、穴あけ加工に威力を発揮する「タイラードリル」が寸法を拡張する。

この製品は傾斜面への穴あけ・座ぐり加工や交差穴加工において、下穴なしでも安定した加工が可能であり、広い溝形状のため切り粉処理性に優れ、また先端角を180°フラットにすることによりエンドミルでの座ぐり加工に比べ安定かつ高精度な加工が可能という特長を持つ。薄板の穴あけ加工において通常のドリルよりバリの発生が少ないことや、他社品比、切削抵抗を約2割低減し、加えてプリハードン鋼の加工でも長寿命を実現した製品である。

 追加サイズは、 現在φ3~φ14まで29型番に、今回φ12まで0.1ミリとびの66型番を追加、全95型番と大幅寸法拡張。加工深さは工具径×2倍までとなっている。
 
 標準価格は、 φ3.1:5,670円~(税抜き)。
 初年度販売目標を3,000万円(全サイズ)としている。

70HRCの高硬度材まで加工可能な「ワンカットボール70」が登場!

 金型加工におけるコスト削減とリードタイム短縮を実現するために、高硬度材の直彫り加工が進む中、より高能率・高精度な加工が可能で、かつ長寿命な工具が求められていることを受け、同社ではこの要求に応えるため、70HRCの高硬度材まで加工可能な4枚刃ソリッドボールエンドミル「ワンカットボール70」を開発し、12月1日より販売を開始する。

 70HRCまでの高硬度材の曲面加工、ポケット加工、ヘリカル加工、溝削り加工に威力を発揮する「ワンカットボール70」の特長は以下のとおり。

●4枚刃と多刃化したことにより加工の高能率化が可能。高い工具剛性と不等分割の採用で加工時のびびりを低減。
●ねじれ角は45°で低抵抗、良好な切削性能を実現。
●刃先中心部に独自の刃形状を採用することにより、切粉詰まりを起こしやすい工具先端部の加工においても良好な切粉排出性を実現。安定した加工が行える。
●R公差は±8μmと高精度、荒加工から仕上げ加工まで幅広く使用が可能。
●高硬度材・高速加工向け新PVD被膜「新DH(ダイジェットハード)コート」と高硬度材用超微粒子超硬合金の組合せによる新材種「DH102」を採用し、安定した長寿命化を実現。

サイズはφ6(R3)~φ12(R6.0)の4型番。
標準価格…φ6:12,200円~φ12:30,400円(税抜き)
初年度の販売目標は3,000万円としている。

大澤科学技術振興財団が「平成27年度助成費贈呈式」を開催

 公益財団法人大澤科学技術振興財団(理事長・大澤輝秀オーエスジー(株)代表取締役会長)が、10月26日、オーエスジー(株)ゲストハウス内(豊川市一宮町)で、「平成27年度助成費贈呈式」を開いた。日本のモノづくりを支える科学技術の振興に寄与したいという趣旨から、平成3年7月18日に設立され、国内の大学・研究所等、非営利の研究機関に所属する研究者に助成を行っている。

本年度は、19件の研究開発助成および、10件の国際交流助成を行い、
助成金の合計は3千5百18万円となった。また、設立来25年間の研究開発助成は300課題、国際交流助成も241件にのぼり、助成累計額は5億7千2百13万9千円に達している。

研究開発助成

1.「回動ワイヤガイドを用いたワイヤ放電ミーリング法による機能性セラミックスの形状加工」
筑波技術大学・産業技術学部 助教 後藤啓光

2.「電場を利用した酸化物セラミックスの低温・高速超塑性加工技術の開発」
物質・材料研究機構・セラミックス材料グループ 主幹研究員 吉田英弘

3.「ナノ多結晶ダイヤモンド工具によるSiC製ガラス成形金型加工の研究」
理化学研究所・大森素形材工学研究室 専任研究員 片平和俊

4.「PCDエンドミル工具による冷間鍛造用超硬金型の直彫り加工に関する研究」
日本工業大学・工学部 准教授 二ノ宮進一

5.「超硬合金への赤外線加熱ラジカル窒化処理」
千葉工業大学・工学部 教授 坂本幸弘

6.「逐次成形法の知見を統合するための知的な複合加工機の開発」
木更津工業高等専門学校・電子制御工学科 助教 関口明生

7.「機械加工材の表面残留応力および塑性ひずみのマイクロスケール分解能分布計測技術の開発」
中央大学・理工学部 准教授 米津明生

8.「マイクロスケール医療機器開発のためのチタニウム合金微細加工技術の開発」
新潟大学・工学部 教授 安部隆

9.「レアメタルフリー超硬質ナノ複相構造膜の創製」
富山大学・芸術文化学部 教授 野瀬正照

10.「ダイヤモンドの超高速成長技術の開発」
金沢大学・理工研究域 准教授 徳田規夫

11.「骨に近い低弾性率を有する超弾塑性ベータ型チタニウム合金の微細・高品位加工技術の構築に関する研究」
金沢工業大学・工学部 教授 加藤秀治

12.「不均一被覆の残留膜ひずみを利用したナノベルトのゼンマイ形成」
名古屋大学・工学研究科 助教 徳悠葵

13.「水素フリーDLCオーバーコートによるダイヤモンドコート工具の性能向上」
豊橋技術科学大学・電気・電子情報工学系 教授 滝川浩史

14.「転動体を用いた軸受・案内要素における接触熱抵抗に関する研究」
豊田工業大学・機械システム分野 教授 武野計二

15.「高耐酸性部分導電皮膜を有する電着工具用ダイヤモンド砥粒の開発」
立命館大学・総合科学技術総合研究部 准教授 張宇

16.「大気圧プラズマプロセスをベースとしたパワーデバイス用大口径単結晶ダイヤモンド基板の高能率ダメージフリー平坦化・平滑化プロセスの開発」
大阪大学・附属超精密科学研究センター 准教授 山村和也

17.「超ナノ微結晶ダイヤモンド膜の切削工具への応用」
九州大学・総合理工学研究院 准教授 吉武剛

18.「立方晶AIBNナノ微結晶膜の成長とハードコーティングへの応用」
久留米工業高等専門学校・電気電子工学科 助教 吉田智博

19.「石英板を用いたCBN工具性能の高度化技術の開発」
熊本大学・先進マグネシウム国際研究センター 教授 峠睦

国際交流助成

K-1.「第17回機械、航空および生産技術に関する国際会議(イギリス)」
奈良工業高等専門学校・機械工学科 教授 和田任弘

K-2.「第17回材料の強度に関する国際会議(チェコ共和国)」
豊橋技術科学大学・工学部 教授 福本昌宏

K-3.「第13回チタンに関する国際会議(アメリカ)」
神戸大学・工学研究科 助教 菊池将一

K-4.「光学部品加工会議2015(アメリカ)」
千葉工業大学・工学部 教授 瀧野日出雄

K-5.「第4回ナノトゥディ会議(アラブ首長国連邦)」
北海道大学・工学研究院 教授 米澤徹

K-6.「第7回高強度低合金鋼に関する国際会議(中国)」
長野工業高等専門学校・機械工学科 教授 長坂明彦

K-7.「第65回国際生産加工アカデミー総会(南アフリカ)」
金沢大学・理工研究域 助教 小谷野智広

K-8.「国際先端砥粒加工シンポジウム2015(韓国)」
防衛大学校・システム工学群 教授 由井明紀

K-9.「国際先端砥粒加工シンポジウム2015(韓国)」
一関工業高等専門学校・機械工学科 准教授 原圭祐

K-10.「国際先端砥粒加工シンポジウム2015(韓国)」
岐阜大学・複合材料研究センター 特任教授 深川仁

産業用からサービス用まで最新のロボットが一堂に! 「2015国際ロボット展」が過去最大規模で開催 ~12月2日(水)~5日(土)まで~

稲葉善治 運営委員長(ファナック社長)
稲葉善治 運営委員長(ファナック社長)
 日本ロボット工業会と日刊工業新聞社は、2015年12月2日(水)~5日(土)までの4日間、東京ビッグサイトで「RTロボットと共に創る未来」をテーマに「2015国際ロボット展」を開催する。この展示会は、国内外における産業用・民生用ロボットおよび関連機器を一堂に集めて展示公開し、利用技術の向上と市場の開拓に貢献し、ロボットの市場創出と産業技術の振興に寄与する趣旨のもと2年に1度、開催する世界最大規模のロボットトレードショー。今回で21回目を迎える。

 今回は、前回(2013年)よりも大きく上回り446社・団体1,882小間(前回334社・団体1,266小間)の過去最大規模での開催となる。特に産業用ロボットメーカーによる大規模展示のほか、最新の介護・福祉ロボット、災害対応ロボットが一堂に揃う。

 開催に先立ち11月2日に東京プリンスホテルで記者発表が開かれた。この中で、2015国際ロボット展 運営委員長の稲葉善治ファナック社長が、「今年で21回目を迎える国際ロボット展では、ロボットと共につくる未来をメインテーマに東京ビッグサイトの1~3、および5~6の5ホールを使用し、12月2日~5日までの4日間で開催する。本展では、製造分野ではもちろんのこと、今後その市場が期待されるサービス分野までの各種ロボットやシステム、要素技術など最新の製品展示と共に最新の技術情報を発信する。特に政府が今年2月に発表したロボット新戦略ではロボットイノベーションの拠点に、さらにはIoT時代のロボットで世界をリードしよう、と目標をうちたてており、ロボット業界は非常に盛り上がりをみせているところである。このような中、今回で21回目を数える展示会ではメーカーをはじめ、自治体および大学・研究機関などから多数の出展をいただいた。その出展規模は総数446社・団体の1,882小間と前回の2013年開催時よりも大幅に上回り、過去最大の開催規模となった。運営委員長として心から感謝するとともに嬉しく思っている」とした。

見どころ

①産業用ロボットゾーンでの多様な事例展示
 産業用ロボットは、これまでの自動車や電子部品業界での利用に加えて、食品、医薬品、化粧品等への導入が拡大しており、小型化と機能を特化したロボットが次々と開発されている。今回、多くの出展社がブース内で、様々な用途に応じたロボットシステム、活用事例を展示し、パートナー企業やシステムエンジニアとの合同展示も数多く紹介されるため、来場者は具体的事例を見ながら商談や交流ができる。

②災害対応から介護・福祉、農業まで幅広いサービスロボットゾーン
 NEDOブースを中心とした最新の災害大雨ロボットの実演の他、農林水産省ブースでは、農林水産業ロボットの展示を行う。その他、AMED(日本医療研究開発機構)による介護・福祉ロボットの合同展示など、幅広分野のロボットが展示される。海外からの展示も増えており、イギリス、フランス、アメリカ、台湾、韓国等から最新のサービスロボットが参加する。

③国際色豊かな大型フォーラムを連日開催
 初日の「ロボットサミット2015」をはじめ、海外から著名なロボットの開発者、技術者を招いてフォーラムを開催する。初日の「英国ロボットフォーラム」では、英国よりロボット等の先端技術の開発を進めるRACEのロブ・バッキンガム氏を招いて、英国のロボット動向を紹介する。また、12月3日の「NEDOロボットフォーラム」では、お掃除ロボット「ルンバ」を開発したiRobot社の元CEOであり、現在、人型ロボット「バクスター」を開発するRethink Robotics CTOのロドニー・ブルックス氏が特別講演を行う。そのほか、AIロボットフォーラム、農業ロボットフォーラム等、幅広い分野から第一人者を招いてフォーラムを開催する。

④今話題の超人スポーツ等、異端の技術を体験できる
 ロボット展にはロボットに興味を持つ子どもから大人まで、10満員を超える来場者が訪れる。特に一般の来場者が多い5日(土)には、超人スポーツ協会による新しいスポーツ競技の体験ができる。ARやモビリティ等、先端技術の体験ができる。

注目! ロボットサミット/Robot Summit2015 ロボット革命元年 -ものづくりの未来を開く

【日時】12月2日(水)14:15~17:00
【会場】東京ビッグサイト会議棟7F 国際会議場
【定員】1,000名 *日英同時通訳あり(聴講無料)

●基調講演:「ロボット革命の実現を目指して(仮)」 経済産業省(調整中)
●パネルディスカッション
モデレーター=ジャーナリスト 三上万里子氏

・川崎重工業 執行役員精密機械カンパニー ロボットビジネスセンター長
橋本康彦氏

・ファナック 専務取締役
稲葉清典氏

・不二越 執行役員ロボット事業部長
国崎 晃氏

・安川電機 取締役常務執行役員 ロボット事業部長
南 善勝氏

・ABB グループシニアバイスプレジデント ロボティクス事業責任者
パーベガード・ニース氏

・KUKA Roboter 最高経営責任者
ステファン・ランバ氏


・ホンダエンジニアリング 取締役常務執行役員
柴山孝男氏

・富士通 テクノロジ&モノづくり本部 共通生産技術センター センター長
松枝 準氏

[内容]:国内4社、海外2社のロボットトップメーカーと、ユーザー企業2社を交え、ロボット活用の未来を探るシンポジウム。今年のサミットでは、2020年に向けたわが国のロボット戦略、ロボットの用途拡大に向けた取組とロボット活用の未来を探る。

日本金型工業会が「金型シンポジウムin北陸」を開く

 日本金型工業会(会長=牧野俊清氏)が、10月28日、ホテルニューオータニ高岡で、「第2回金型シンポジウムin北陸」を開催した。

 今回のテーマは「変化する得意先市場をどう察知するか」。得意先企業の需要動向をいかに察知するかを捉え、考えるよい機会となった。

 機械産業振興会経済研究所 次長兼調査研究部長 北嶋 守氏が「グローバル経済下における競争条件の変化とビジネス展開」をテーマに基調講演を行った。

 日本金型工業会 学術顧問 横田悦二郎氏をモデレーターとして、パネリストを北嶋氏、岡本武史 経済産業省 製造産業局素形材産業室 室長補佐、牧野日本金型工業会会長、上田勝弘 大垣精工社長、魚岸 力 魚岸精機工業社長を迎え、「変化する得意先市場をどう察知するか!」をテーマにパネルディスカッションが行われた。

 翌日29日は、正会員限定の工場見学会が行われ、アイシン軽金属、タカギセイコーを見学した。

タンガロイが耐熱合金旋削加工用新シリーズ 新PVD材種「AH8000 シリーズ」、新ブレーカ「HRF & HRM」を発売

 タンガロイ(社長=木下聡氏)がこのほど、耐熱合金旋削加工用新シリーズとして、新PVD材種「AH8000 シリーズ」、新チップブレーカ「HRF & HRM」を発売した。

 耐熱合金旋削加工用新PVD材種「AH8000 シリーズ」は、世界初となる高Al積層被膜技術を採用したことで、驚異的な耐摩耗性と耐欠損性を両立し、耐熱合金加工で発生しやすい境界損傷、クレータ損傷、溶着の抑制に優れた効果を発揮する。「AH8000 シリーズ」のラインナップには、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた第一推奨材種である「AH8015」、耐摩耗性に優れた高硬度材種「AH8005」の2材種を設定した。この新材種には、従来から好評を博している新表面平滑化技術『PremiumTec』を採用し、さらなる安定加工と長寿命化を実現した。

 新チップブレーカ「HRF & HRM」は、耐熱合金加工における仕上げ~中切削までの幅広い範囲の加工に対応可能。仕上げ加工用「HRF」チップブレーカは、大きなすくい角とインクリネーション付き切れ刃により低抵抗な加工を実現、特に低切込み加工の切りくず処理において、抜群の切りくず処理性を発揮する。仕上げ~中切削加工用「HRM」チップブレーカは、特徴的なすくい面のドットによりすくい面と切りくずとの接触面積を減少させ、これによりすくい面への凝着を大幅に抑制する。

10月分工作機械受注総額は1,030.8億円 日工会 

日本工作機械工業会がこのほどまとめた10月分の受注実績は以下の通り。2015年10月分工作機械受注総額は、1,030.8億円(前月比△6.0%・前年同月比Δ22.9%)となった。前年同月比は3カ月連続減少で、3カ月連続の1,100億円割れ。1,000億円超えは26カ月連続。内需は444.9億円(前月比△7.1% 前年同月比△0.9%)で、9カ月連続の400億円超えと国内需要は堅調持続。前年同月比は2カ月連続減少。外需は586.0億円(前月比△5.2% 前年同月比△34.0%)で、欧州、北米が前月から増加したものの、アジアが減少。外需総額は2カ月ぶりの600億円割れ。内需は政策効果発現も、一部に来年度の補助金待ちの動き有り。外需では世界経済やVW問題の影響等について今後の動向を注視。

10月分内需

444.9億円(前月比△7.1% 前年同月比△0.9%)・9カ月連続の400円超。・前月比2カ月ぶり現象。前年同月比は微減で2カ月連続減少。・受注額は比較的高水準を維持。国内需要は堅調持続。① 一般機械  146.3億円(前月比△20.3% 前年同月比△23.8%)  うち金型   21.0億円(前月比△27.1% 前年同月比△24.2%)② 自動車   154.2億円(前月比Δ3.5% 前年同月比+10.5%)  うち部品   102.0億円(前月比△9.0% 前年同月比△7.6%)③ 電気・精密 39.2億円(前月比+7.6% 前年同月比Δ6.5%)④ 航空機・造船・搬送用機械 22.2億円(前月比△21.3% 前年同月比+35.9%) 

10月分外需

586.0億円(前月比△5.2% 前年同月比△34.0%)・2カ月ぶりの600億円割れ。・前月比は2カ月ぶり現象。前年同月比は5カ月連続減少。・主要3極は欧州、北米が前月から増加したが、アジアのみ減少。①ア ジ ア:212.2億円(前月比△25.7% 前年同月比△53.0%)・東アジア:173.3億円(前月比△20.7% 前年同月比△32.5%)〈中 国〉123.1億円(前月比△24.5% 前年同月比△30.0%)・その他アジア38.9億円(前月比△42.0% 前年同月比△80.0%)〈タ  イ〉11.1億円(前月比Δ46. 7% 前年同月比△67.7%)〈ベトナム〉3.2億円(前月比△32.6% 前年同月比-)〈イ ン ド〉14.2億円(前月比△46.8% 前年同月比+7.8%)②欧 州:153.8億円(前月比+12.5% 前年同月比+5.4%)〈ド イ ツ〉38.0億円(前月比Δ14.9% 前年同月比△20.3%)③北   米:210.9億円(前月比+16.4% 前年同月比△21.5%)〈アメリカ〉191.3億円(前月比+16.1% 前年同月比△15.5%)〈メキシコ〉 8.9億円(前月比Δ5.3 % 前年同月比△69.3%)

9月分超硬工具主要統計

【超硬合金重量】496トン(前年比97.8)。【超硬工具生産額】切削工具222億6800万円(前年比104.5)、耐摩工具31億3600万円(同91.5)、鉱山土木工具8億5700万円(同109.6)、その他工具4億7200万円(同105.5)、焼結体・工具22億1900万円(同105.9)、合計289億5200万円(同1043.2)。【輸出入】輸出103億1900万円(前年比110.8)、輸入59億1700万円(同95.8)。【超硬工具出荷額】切削工具225億7900万円(前年比100.8)、耐摩工具32億2400万円(同93.3)、鉱山土木工具9億5900万円(同108.6)、その他工具3億2200万円(同80.0)、焼結体・工具24億48万円(同105.8)、合計295億3200万円(同100.3)。【刃先交換チップ】生産2974万5000個(前年比100.7)、出荷2951万4000個(同98.2)。

「第11回切削加工ドリームコンテスト」受賞作品が決定!

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が、「第11回切削加工ドリームコンテスト」を開催し、このほどその受賞作品が決定した。

 切削加工ドリームコンテストは、日本国内において切削加工に携わり、切削型工作機械を使用している企業および学校、研究機関を対象に、切削加工業界全体の技術・技能の交流と向上を目的として、毎年1回開催している。今年は、審査委員長の慶應義塾大学 教授 工学博士 青山 英樹氏をはじめ、審査委員に大学教授の4名を迎え、厳正な審査の結果、全応募作品の中から、製品部品加工部門6点、試作・テスト加工部品部門4点、金型・造形加工部門4点、微細加工部門4点、アカデミック部門5点の受賞作品を決定した。

 表彰式は、11月9日(月)に弊社東京グローバルヘッドクォータで行い、受賞者には賞状と賞金が贈呈される。東京グローバルヘッドクォータでは11月9日(月)~13日(金)の間オープンハウスを開催しており、期間中に全応募作品の展示を行う。

 同社では、「熟練の技術と斬新なアイディアが生み出す作品の数々をご覧ください。今後もDMG森精機は様々なイベントを通して、切削加工業界全体の技術向上につながる交流の場を提供してまいります」とコメントしている。

 ●第11回切削加工ドリームコンテスト審査委員
 ・慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 教授
 工学博士 青山 英樹 氏(審査委員長)

 ・中部大学 教授 工学部長 機械工学科 大阪大学名誉教授
 工学博士 竹内 芳美 氏

 ・京都大学 教授 大学院 工学研究科 マイクロエンジニアリング専攻
 工学博士 松原 厚 氏

 ・東京大学 教授 大学院 工学系研究科長 工学部長 
 工学博士 光石 衛 氏

製品部部品加工部門

■金賞■
「削出し180度エルボ」 野田金型有限会社

■銀賞■
「シャフト」 石山ネジ株式会社

■銅賞■
「多数角ネジ加工の新工法(ロボット旋回部 減速機)」 株式会社カドワキ
「SUSフレーム」 有限会社湘南オートカット工業

■技能賞■
「リボンガイド」 有限会社小川鉄工所

■アイディア賞■
「サクソフォン・マウスピース」 有限会社 日双工業


チタンのブロック材を高精度かつ薄肉の180度のエルボ形状に削り出している点を高く評価した。難削材である64チタンの内面まで精度よく加工できている。

試作・テスト加工部品部門

■金賞■
「メッシュフィルター付T字ジョイント」 株式会社長坂

■銀賞■
「放電加工用グラファイト微細電極」 イビデングラファイト株式会社

■銅賞■
「バランス」 太陽ゴム工材株式会社

■技能賞■
「セラミックロングボルト」 有限会社ほさか工業


削り出しで、T字ジョイントを作成するだけでなく、両サイドに網状のメッシュを形成している点を高く評価した。

金型・造形加工部門

■金賞■
「ミルククラウン」 野田プラスチック精工株式会社

■銀賞■
「大きなステント」 アキヤマエヌシーテープセンター株式会社

■銅賞■
「フィギュア(趣味)」 有限会社鬼頭精密工業

■アイディア賞■
「不可能立体」 株式会社 仙北谷


立形マシニングセンタでは、難しい形状の加工を達成している点を高く評価した。難しい柔軟材料の薄内部加工をさりげなく見せており、技術力も非常に高い。

微細加工部門

■金賞■
「折鶴」 野田プラスチック精工株式会社

■銀賞■
「ガラス深穴」 株式会社信栄テクノ

■銅賞■
「極薄フィン加工」 株式会社信栄テクノ
「0.25ミリ×0.25ミリ福沢諭吉翁肖像」 サークルアンドスクエア株式会社


鉛筆の先端に微小な折鶴を加工しているだけでなく、微細加工用の工具を自作している点を高く評価した。

アカデミック部門

■金賞■
「中央ダイス」 埼玉県立中央高等技術専門校 機械制御システム科

■銀賞■
「インデューサのモデル」 大阪工業大学 工学部 機械工学科 精密工学研究室

■銅賞■
「ナノスケール微細軸」 京都工芸繊維大学 機械工学系 マイクロ・ナノ加工学研究室

■アイディア賞■
「日本蝮(マムシ)」東京農工大学大学院 工学研究院 先端機械システム部門 中本研究室

■芸術賞■
「チェスセット」 中国職業能力開発大学校 生産技術科


多くの要素を6重の入れ子形状にし、治具や固定方法を工夫している点を高く評価した。 

「山梨県製造業の将来を考えるセミナー」を開催 ~来年3月11日まで延べ26日間~

 「山梨県製造業の将来を考えるセミナー」(主催=山梨県、高齢・障害・求職者雇用支援機構山梨支部)が10月26日(月)~来年3月11日(金)まで延べ26日間 153時間、ポリテクセンター山梨他で開催するにあたり、初日にベルクラシック甲府にてオープニングセミナーが開催された。

 このセミナーは、インダストリー4.0の世界的な潮流や、AI技術の進歩など製造業を取り巻く環境の変化を背景に、日本製造業界のグローバル化やその影響等についての課題解決を導く狙いがある。また、山梨県内の産業構造や、市場特性に捕らわれず、今後、地域製造事業者として事業を継続していくための考え方や将来への展望を提供する機会を提供しながら、日本の機械加工分野の強みの再確認を目的として、経営者層、次世代の現場の中核技術者を対象とした教育訓練プログラムを実施している。

 オープニングセミナーでは、「インダストリー4.0の現状と将来動向」をテーマにベッコフオートメーション 川野俊充社長が基調講演を行った。

 午後からは、パネラーに、川野 ベッコフオートメーション社長、海藤 満 碌々産業社長、大坪正人 由紀精密社長、長谷川 洋 経済産業省製造産業局参事官室 参事官補佐を迎え、「インダストリー4.0は日本の製造業のあり方を変えるか」をテーマにパネルディスカッションが行われた。なお、ファシリテーターは、永沼良彦 高齢・障害・求職者光洋支援機構山梨支部 山梨職業能力開発促進センター ポリテクセンター山梨 所長。

【注目】タンガロイが続々新製品を投入! 「DrillMeister」サイズ拡充、「MATRIX シリーズ」に廉価版の「DLS キャビネット」を追加

 タンガロイ(社長=木下聡氏)が、続々と新製品を市場投入している。
 先端交換式ドリル『DrillMeister』工具径φ20.0-25.9mmサイズを拡充し、MATRIX シリーズ 「エコノミータイプ」DLS モデルも登場した。

「DrillMeister」工具径φ20.0-25.9mmサイズを拡充

 「DrillMeister」は、独自の自己拘束型クランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。工具交換は、ヘッドを付け替えるのみでツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。さらにヘッドは小さな力で取付け・取り外しができ、必要に応じて機上での交換も可能である。

 今回の拡充は、フランジ付きボディTIDに工具径φ20.0-25.9、加工深さL/D=1.5~8をラインナップし、様々な被削材での大径の穴あけ加工で驚異的な性能を発揮する。フランジ付きボディは強ねじれ溝を採用し、さらに溝面に特殊な磨き処理を施すことで、安定した切りくず排出性を実現している。これによって、特に切りくず排出が難しくなるL/D=5以上の深穴加工時に、抜群の切りくず排出性能を示す。

 「DrillMeister」は、加工能率の向上だけでなく、工具交換時間の大幅短縮、再研削にかかわる費用をゼロにできるなど、トータル加工コスト削減に大きく貢献する。
主な特長は以下のとおり。

 ●工具径:φ20.0~φ25.9(0.1mm飛び)、加工深さ:L/D=1.5, 3, 5, 8に対応
 ●強ねじれ溝と特殊な磨き処理の採用で、抜群の切りくず排出性能を実現
 ●独自の自己拘束型クランプシステムによって、簡単かつ高精度のヘッド交換が可能
 ●本体部分の変形が少ないクランプ機構により、ヘッドの交換可能回数を大幅に増加
 ●革新的な刃先処理と材種性能により驚異的な寿命性能を発揮

 主な形番と標準価格
 ●ヘッド
 DMP200 AH72514,200円(税込み15,336円)
 DMP230 AH72515,300円(税込み16,524円)
 DMP259AH72516,600円(税込み17,928円)

 ●ボディ
 TID200F25-1.544,800円(税込み48,384円)
 TID230F32-358,600円(税込み63,288円)
 TID250F32-894,400円(税込み101,952円)

 

MATRIX シリーズ 「エコノミータイプ」DLS モデル

 工具在庫管理の効率化、管理コストの可視化ツール「MATRIX シリーズ」に、廉価版の位置づけとなる「DLS キャビネット」を新たに追加し、このほど発売を開始した。

 好評の工具管理ツール「MATRIX シリーズ」は、ハードウェアとソフトウェアが一体となった工具収納・管理システム。工具のトータルマネージメントで在庫管理を簡略化でき、出入庫作業の効率化が可能である。今回このMATRIX シリーズにDLS「エコノミータイプ」が登場した。DLS は、従来のビドマー感覚で在庫管理ができるエコノミー仕様で、間仕切りは可動式でレイアウトをお好みに設定できる。好評の既存モデルMATRIX「MAXI」「MINI」にこのDLS を追加し、場所をとるアイテムをDLS に収納するなどの活用ができる。

 複数台のキャビネットであっても同様に一元管理を確立できるため、複数台の導入コストを抑えることが可能。また、既存モデルMATRIX シリーズと同等のソフトウェアを搭載しているので、工具の入出庫や発注管理などの包括管理ができ、分析作業やレポートの作成も可能である。
主な特長は以下のとおり。

 ●工具管理、入出庫作業の効率化が可能
 ●管理コストの可視化(工具入出庫、手持ち在庫コントロール、在庫コストの収縮化)
 ●専用ソフトによる在庫のコントロール、レポート作成/分析を実現
 ●既存MATRIX シリーズ連結での在庫の一元管理
 ●可動式間仕切り装備で、引き出し内の自由なレイアウトが可能

 ■主な形番
 ●MATRIX DLS T0001 キャビネットモニター付き
 ●MATRIX DLS P0001 キャビネットモニター無し