ニュース

ビューワ・コミュニケーター 『WorkXPlore 3D』 の 30日 無償評価版ダウンロードサイトを開設! 

 セスクワ(社長=ブルーノ・マルコ氏)は、2このほど ”ビューワ+ 情報共有”を可能にする3D ビューワ・コミュニケーター『WorkXPlore 3D(ワークエクスプロア 3D)』の無償評価版 ダウンロードサイト(日本語版)を開設した。
  『WorkXPlore 3D』は、世界中の製造現場からの意見を取り入れて製作したツール。軽く素早く動作するので、手軽にどこでも利用することが可能である。また、ビューワとしての検証、測定機能はもちろんのこと、CADデータをコアとして設計者から加工現場への情報伝達、取引先との情報交換など、ものづくりに携わるすべての関係者間で情報を共有できるビューワである。 ダウンロードしてすぐに使用できる。

↓30日 評価版無償ダウンロードサイト
http://www.workxplore-3d.com/jp/contact/trial/

特長は以下のとおり。
●簡単な操作性
・製造現場で使われる多くのCADデータに対応する。
・各作業者、取引先との情報共有が容易 である。
・グラフィックアイコンで、スムーズに運用可能 である。
●高速表示・高精度測定
・検証、高精度測定など、軽快動作で実現 。
・加工現場でNCデータ表示、位置測定ができる。
●軽量データ、コメント挿入など、多彩な機能を搭載
・電子メール送信に適した軽量データ作成可能 ・CADデータにコメント挿入でき、情報伝達がスムーズ である。
・WorkXPlore 3Dがなくても実行ファイルのみで形状・コメントを確認できる。

【読み込み対応CAD】 (注:製品バージョンにより異なる)
・IGES ・STEP ・STL ・Parasolid ・DXF ・DWG ・CATIA V4、V5 ・NX(Unigraphics) ・Pro/E(Wild Fire) ・SolidWorks 他

日工会が「工作機械基礎講座」を実施

 日本工作機械工業会(会長=横山元彦氏)が、「工作機械の基礎講座」を来年1月23日~25日の3日間、実施する。同工業会では、次代を担う研究者・技術者の確保・育成を最重要課題としているが、この一環として工作機械メーカーの新人技術者に対し工作機械の基礎を教育するのが狙い。工作機械メーカー各社では、それぞれ技術者教育が行われているが、工作機械技術が高度化する中で教育すべき内容は多様化しており、技術者教育にかかる負担は増加している。そこで、工作機械技術者として最低限必要となる基礎知識について、共通に教育する場を設けることにより、業界として効率的な人材育成を推進するとしている。■開催概要【開催講座名】工作機械基礎講座【開催日程】2012年1月23日~25日(3日間)【会場】機械振興会館6D-4号室【受講対象者】日工会会員メーカー入社後1~3年程度の新人技術者【受講定員】40名【受講料】2万円/人

「G空間EXPO2012」は最先端の社会システム基盤が満載

 産学官が連携して衛星測位と地理空間情報の利活用を促進し、新たな産業・サービスの創出を狙いとした「G空間EXPO2012」が来年6月21日(木)~23日までの3日間、パシフィコ横浜で開催される。 この展示会は、G空間社会の具体的なイメージについての国民各層の理解を促すとともに、関連産業を振興するため、①技術・製品・サービスなどの展示、②講演やシンポジウム、③実際に体験できるイベント等を産学官の連携のもとに展開するもので、2万~3万人の来場者が見込まれる。入場料は無料。●展示会・出展の申し込み(〆切は2012年1月31日)●・小間料金(通常小間)126,000円/1小間(消費税込)【小間サイズ】間口2m×奥行き2m(4㎡)【会場】展示ホールD【出展小間数】2小間以上【小間備品】バックパネルのみ(その他の小間備品は付属していない)*共同出展(1小間以上/1出展者)も可*小間備品パック:115,000円~131,250円/2小間(小間料金は別)・小間料金(アカデミック小間)105,000円/1小間(消費税込)【1小間】間口2m×奥行き2m(4㎡)【会場】アネックスホール・フォワイエ【出展者】出展については、学会や学校のみ【出展小間数】1小間以上【小間備品】装飾、カーペット、出展者名板、照明、机、椅子などの備品はあらかじめ据付済み。

放電加工情報変換ソフトウェア「K-ha! EPX」を発売開始! アルモニコス

 アルモニコスが牧野フライス製作所と共同で、あらゆる3次元CADに対応できる放電加工情報変換ソフトウェア「K-ha! EPX(ケーハ・イーピーエックス)」の発売をこのほど開始した。K-ha! EPXは、3次元モデルのCADデータ(IGESフォーマット)から放電加工情報(EPXフォーマット)を出力するソフトウェア。出力されたEPXファイルは放電加工機へデータを直接渡すことができるため、手入力による入力ミスを根絶して、作業の効率化を図ることができる。 また、読み込んだCADデータに加工位置や加工パラメータを設定し、各設定  データを元にMicrosoft Excelの形式で加工指示書を生成できるため、作業者への情報伝達を省力化するだけでなく、作業の可視化も図ることができる。なお、システムはアルモニコスのwebサイトよりダウンロードすることができ、初回インストールより2週間は無償体験期間となる。期間中はすべての機能を体験することができる。詳細・無償体験版のダウンロードはコチラ↓↓↓http://www.armonicos.co.jp/products/k-ha/epx/index.html

「TECHNO-FRONTIER」 出展社募集のための1月17日に概要説明会を開催

日本能率協会(会長=山口範雄氏)は、2012年7月に開催する電子・機構部品の展示会「TECHNO-FRONTIER 2012(テクノフロンティア2012)」の出展企業の募集に伴い、2012年1月17日(水)、経団連会館にて出展対象となるエレクトロニクス・メカトロニクス領域の企業・団体等に向けて「開催概要説明会」を開催する。説明会では全体開催概要および、分散型エネルギー・センシング技術・ワイヤレス給電技術などの2012年の新企画を紹介する。さらに、売上に繋げる展示会の活用方法について、シンフォニーマーケティングの代表取締役 庭山一郎氏が講演を行う。説明会の参加にはホームページ(http://www.jma.or.jp/tf)から事前申込みが必要(無料)、1月12日(木)まで申込みを受け付ける。【名 称】TECHNO-FRONTIER 2012 開催概要説明会【日 時】2012年1月17日(火) 15:00~16:30【会 場】経団連会館 国際会議場(東京都千代田区大手町1-3-2)【料 金】無料(先着250 名)【参加対象】 メカトロニクス・エレクトロニクス領域の企業・団体・学術機関・その他【申込方法】 『TECHNO-FRONTIER』ホームページ(http://www.jma.or.jp/tf)より申込み【申込締切】 2012年1月12日(木) (ただし定員250 名に達し次第締め切り)【問合せ先】 日本能率協会テクノフロンティア事務局 (TEL.03-3434-0587)

11月分工作機械受注総額は1120.0億円 日工会

日本工作機械工業会がまとめた11月分の受注実績は以下の通り。2011年11月分工作機械受注総額は1120.0億円(前月比+10.8%・前年同月比+15.8%)となった。【11月分内需】377.3億円(前月比+19.0% 前年同月比+22.0%)。■内需総額・前月比3カ月ぶり増加。前年同月比24ヶ月連続増加。・受注額は2カ月ぶりの350億円割れ。・足踏み状況に変化は見られないものの、タイ洪水関連需要もあり増加。① 一般機械  155.1億円(前月比+6.7% 前年同月比+12.7%)。  うち金型   21.3億円(前月比+39.5% 前年同月比+52.2%)。② 自動車  121.4億円(前月比+27.0% 前年同月比+34.2%)。  うち部品 79.4億円(前月比+7.6% 前年同月比+20.4%)。③ 電気・精密 49.1億円(前月比+95.8% 前年同月比+39.9%)。④ 航空機・造船・搬送用機械 11.3億円(前月比+65.7% 前年同月比△23.6%)。 【11月分外需】742.7億円(前月比△7.0% 前年同月比+12.9%)。■外需総額・前月比2カ月ぶり増加。前年同月比25ヵ月連続増加。・2カ月ぶりの700億円台。・タイ洪水の復興関連需要によってアジアが増加。①アジア:428.2億円(前月比+13.9% 前年同月比+9.9%)。・東アジア:261.6億円(前月比+8.9% 前年同月比△20.0%)。〈中国〉:230.7億円(前月比+9.5% 前年同月比△16.8%)。・その他アジア:166.6億円(前月比+22.9% 前年同月比+165.6%)。〈タ イ〉:108.1億円(前月比+79.4% 前年同月比+468.3%)。〈インド〉:17.7億円(前月比△60.8% 前年同月比+26.9%)。②欧州:161.9億円(前月比△7.3% 前年同月比+31.9%)。〈ドイツ〉:41.8億円(前月比△6.4% 前年同月比△10.0%)。③北米:161.9億円(前月比△7.3% 前年同月比+31.9%)。〈アメリカ〉:137.7億円(前月比△12.3% 前年同月比+18.6%)。

10月分超硬工具主要統計

超硬工具協会がまとめた10月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】518トン(前年比107.0)。【超硬工具生産額】切削工具185億6600万円(前年比98.9)、耐摩工具33億3800万円(同104.9)、鉱山土木工具5億8700万円(同88.1)、その他工具億200万円(同94.2)、焼結体・工具15億400万円(同85.9)、合計244億9700万円(同98.3)。【輸出入】輸出70億9200万円(前年比99.4)、輸入35億7900万円(同99.8)。【超硬工具出荷額】切削工具187億3100万円(前年比103.5)、耐摩工具32億300万円(同105.5)、鉱山土木工具6億1100万円(同87.2)、その他工具3億4900万円(同89.3)、焼結体・工具18億3500万円(同108.0)、合計247億2900万円(同103.4)。【刃先交換チップ】生産2756万2000個(前年比106.7)、出荷2737万3000個(同108.7)。

10月分産業機械受注状況および輸出契約状況 

産業機械工業会がこのほどまとめた平成23年10月分の産業機械受注状況および輸出契約状況は以下のとおり。10月の受注高は2901億2800万円、前年同月比104.0%となった。・内需内需は2149億9900万円、前年同月比1113.8%となった。内需のうち、製造業向けは前年同月比99.5%、非製造業向けは同131.8%、官公需向けは同117.6%、代理店向けは同107.5%であった。増加した機種は、ボイラ・原動機(111.2%)、化学機械(112.8%)、タンク(607.3%)、ポンプ(103.1%)、運搬機械(109.8%)、変速機(108.6%)、金属加工機械(128.1%)、その他機械(142.5%)の8機種であり、減少した機種は、鉱山機械(63.1%)、プラスチック加工機械(66.6%)、圧縮機(98.5%)、送風機(19.9%)、の4機種であった(括弧の数字は前年同月比)。・外需外需は、751億2900万円、前年同月比83.4%となった。同月プラント案件はなかった。増加した機種は、ポンプ(204.1%)、送風機(106.6%)の2機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(82.7%)、鉱山機械(62.6%)、化学機械(89.8%)、タンク(16.9%)、プラスチック加工機械(99.6%)、圧縮機(89.4%)、運搬機械(45.6%)、変速機(97.6%)、金属加工機械(90.2%)、その他機械(61.8%)の10機種であった(括弧の数字は前年同月比)。●10月分産業機械輸出契約状況。10月の主要約70社の輸出契約高は、669億4200万円、前年同月比82.4%となった。同月、プラント案件はなかった。単体は669億4200万円、前年同月比82.4%となった。地域別構成比は、アジア67.5%、ヨーロッパ12.0%、北アメリカ9.2%、中東5.2%、オセアニア2.8%、アフリカ1.8%となっている。

日工会が創立60周年を迎え記念式典を開催

 日本工作機械工業会(会長=横山元彦氏、ジェイテクト会長)が、都内のホテルニューオータニで創立60周年記念式典ならびに祝賀会を開催した。
冒頭に中村健一副会長(中村留精密工業社長)が開会の辞を述べ、次いで横山会長が挨拶をした。挨拶の概要は次のとおり。





臥薪嘗胆を重ねつつ世界最高水準の工作機械で世界に貢献

あいさつをする横山元彦会長
あいさつをする横山元彦会長
 「昭和26年、1951年12月に任意団体として創立されて以来、昭和53年の社団法人への改組を経て平成23年の今日、創立60周年を迎えました。わが国工作機械産業は、他の産業と同様に文字通りゼロからのスタートを切りましたが、先人たちは諸産業の基礎である工作機械工業の使命をよく認識し、産学官の緊密な連携のもとに、優秀な欧米の工作機械の水準に追いつき、追い越すことを目標にして互いに切磋琢磨し、日々地の滲む努力をされてまいりました。わが国工作機械の性能は飛躍的に向上し良質な製品を適正な価格で迅速かつ安定的に供給できるに至り、1982年からの27年間にわたり、工作機械の生産額において連続して世界一を記録するまでに成長しました。今日におきましてもわが国工作機械産業は世界最高水準の技術力で世界のものづくりに貢献しております。しかしながら世界一になってからの道のりも決して平坦なものではありませんでした。思い起こせば特に60周年を迎えるこの10年間を振り返りますと、前半はITバブルの崩壊と同時多発テロに伴う不況に見舞われました。その後、BRICsを中心として新興諸国の目覚ましい経済発展を支えにして世界経済は大きく好転しました。工作機械の受注額も2003年以降急速に回復し2004年から5年連続で1兆円を超える高水準を確保したのち、2007年には史上最高となる1兆5900億円を記録するに至りました。しかし2008年のリーマンショックを境に世界経済は100年に1度と言われる大不況に突入し、受注額もピーク時の1/4近くまで激減するなど、業界は存亡の危機に立たされました。この未曾有の不況において業界は一致団結して臥薪嘗胆を重ね、円高に苦しみながらも中国をはじめとする新興諸国からの旺盛な工作機械需要を糧にようやく捲土重来を果たせる土壌にまで回復してまいりました。これに伴いまして、従来5割程度であった外需比率が今ではほぼ7割の水準にまで伸長し、世界経済の牽引役が欧米から新興国にシフトするなど業界を取り巻く市場環境は一変するに至りました。加えまして工作機械の新需要として台頭したこれらの新興諸国では、工作機械の生産、技術レベルも急速に向上しました。今日では日本、中国、韓国、台湾のアジア勢が世界生産の約65%を占めるに至っております。一方で技術面におきましてはコスト削減と品質維持の両立を可能にした多軸、複合化技術が大きく進展したほか、難削材加工、超精密加工、ロボット等を組み合わせた知能化などわが国の工作機械は多面的な進化を遂げており、実質的なトッププレーヤーとして引き続き世界をリードしております。このようにわが国工作機械産業は、技術的優位に立ちながらも、大きな環境変化に直面する中、本年春先に発生しました東日本大震災によりまして、日本経済も大きな影響を受けました。会員企業の懸命の努力により、震災時の生産設備は早期に復旧を果たしましたが、今なお震災による電力不足の長期化が懸念されています。また最近では欧米の財政問題を引き金とし、急速に円高が進行し、10年前は1ドル120円程度であった為替相場も最近では1ドル70円台半ばで推移するなど、外需が拡大する中におきまして、われわれ業界は極めて厳しい状況に追い込まれております。加えてこの歴史的円高により一部のユーザー産業では海外移転が急速に進展するなど国内製造業の空洞化問題が再燃しているのが現状であります。しかしながら、今や世界の総人口は70億人を突破しました。新興国を中心とした自動車や家電などの工業製品の生産増加に伴いまして、工作機械の需要もグローバルマーケットの中では更に拡大していくことが期待をされています。このように考えれば工作機械産業はまだまだ成長産業であり、その展望は極めて明るいと確信をしております。この確信を具現化するためには、市場拡大の期待がもたれる中国、インド、ASEAN地域について一層の需要開拓を推し進めるとともに、現地のニーズに適した製品の開発、供給からアフターサービスに至るまで競合する国々との差別化を図るべく、業界の知恵を絞って総合的な戦略を構築する必要があります。このような状況下でわが国工作機械産業が今後とも成長を確かなものにするには、まずは優位な人材が不可欠であることはいうまでもありません。近年では少子高齢化による若年労働力の不足や団塊世代の定年退職に伴う技術、技能の継承問題が深刻化する中、次代を担う人材の確保と育成が喫緊の課題となっております。経営面でも多くの会員企業が世代交代の時期を迎えております。幸いにして当工業会は会員が一丸となり、その時々の難関を乗り越えて行くという長く培われた素晴らしい伝統があります。今後とも世界トップクラスのマザーマシンの供給国として、この地位を維持強化すべく産学官の連携強化をはじめ、次世代技術開発の促進、会員各社の経営基盤の向上など工業会が全力を挙げて取り組む所存です」。

受賞者を代表して謝辞を述べる牧野二郎副会長
受賞者を代表して謝辞を述べる牧野二郎副会長
 経済産業大臣表彰、製造産業局長表彰が行われ表彰状並びに記念品がそれぞれ授与され、牧野二郎副会長(牧野フライス製作所社長)が受賞者を代表して「創立60周年記念式典にあたり、経済産業大臣ならびに製造産業局長より表彰状を賜り厚く御礼を申し上げる次第であります。当工業会がここまで発展しましたことは、経済産業省をはじめご列席の皆さま方の温かいご指導ご支援によるものであり、工作機械産業は自国産業の行く末とともに発展してまいりました。産業構造の変化する中にあって、日本工作機械工業会メンバーはあらゆる局面に対応するべく技術開発を進め、研鑚を進めてまいります」と謝辞を述べた。

あいさつする黒田篤郎大臣官房審議官
あいさつする黒田篤郎大臣官房審議官
 続いて会長感謝状並びに表彰状が贈呈された。来賓を代表して上田隆之経済産業省製造産業局長の代理である黒田篤郎大臣官房審議官が、「様々な産業の礎として工作機械は日本の産業を支えてきたと思って過言ではありません。また、代表的な輸出製品として長年貢献してきました。今では世界でトップクラスの技術を活かして東アジアをはじめ世界中の製造業を支える大きな力になっていると周知しています。会員企業の皆さまのご尽力に心から敬意を表したいと思います」と祝辞を述べた。閉会の辞は森雅彦副会長(森精機製作所社長)が述べ、第一部の記念式典は終了した。


業界は中国・インド・ASEAN 巨大市場が横たわっている環境下にある

第2部・開会の辞を述べる稲葉善治副会長
第2部・開会の辞を述べる稲葉善治副会長
場所を移して第二部の祝賀会が開かれた。
開会の辞を稲葉善治副会長(ファナック社長)が述べた。この中で稲葉副会長は、「こうしたたくさんの方々と60周年、還暦を迎える祝賀会を迎えることができて大変嬉しく思います。10年前の50周年からを振り返ってみますと、まさに試練の連続というような10年間でした。50周年を迎えたときにITバブルの崩壊、それから3年前のリーマンショック、今年に入ってからは東日本大震災、そして現在も続いておりますタイの洪水では多くの日経企業が被災されております。これに追い打ちをかけるように超円高という、私どもの業界をこのような試練が降りかかっております。このような中で27年間守り通してきた世界一の工作機械の生産高も中国に首位の座を明け渡しておりますが、こういったネガティブな面だけではありません。業界が一致団結して乗り越えております。日本がこれまで培ってきた技術力、勤勉な国民性、また、極端な個人主義に走ることのない協調性をともなった国民的な性格、こういった強い見方がある限り、品質・性能に関して世界のトップを走っていけると思っております。そして隣にアメリカ、ヨーロッパを凌ぐマーケットができたと考えれば今後中国、インドとASEANという巨大な市場が横たわっています。日本の工作機械業界は大変明るいと感じています」と述べた。
 横山会長があいさつを述べたあと、黒田審議官が来賓の祝辞を述べた。鏡開きが行われ、宴たけなわのころ散会した。

■経済産業大臣表彰(役員歴順)
・松浦正則 松浦機械製作所会長
・鴫谷 定昌 シギヤ精機製作所相談役
・牧野二郎 牧野フライス製作所社長
・中村健一 中村留精密工業社長
・野田謙一 碌々産業会長
・北村耕一郎 キタムラ機械会長

■製造産業局長表彰
・山口元造 新日本工機副会長

■会長表彰■
学識経験者(五十音順)
・青山藤詞郎 慶應義塾大学理工学部長・教授
・上野 滋 機械振興協会元理事・技術研究所次長
・齋藤義夫 東京工業大学教授
・清水伸二 上智大学教授
・新野秀憲 東京工業大学教授
・竹内芳美 中部大学教授
・堤 正臣 東京農工大学教授
・光石 衛 東京大学教授
・諸貫信行 首都大学東京教授

役員 会長歴任者
・大西 匡 ジェイテクト顧問

役員 副会長歴任者
・山田隆哉 ジェイテクト相談役

役員 永年役員(役員歴順)
・柏 淳郎 オークマ前会長
・樫藤達郎 カシフジ社長
・森 昌彦 森精機製作所社長
・山岡靖幸 神崎高級工機製作所社長
・高松喜与志 高松機械工業社長

永年会員(アルファベット順)
創立以来の会員(20社)
・大日金属工業
・浜井産業
・ジェイテクト
・唐津鐵工所
・カシフジ
・牧野フライス製作所
・三菱重工業
・三井精機工業
・新潟マシンテクノ
・野村製作所
・岡本工作機械製作所
・オークマ
・オーエム製作所
・大阪機工
・碌々産業
・新日本工機
・滝澤鉄工所
・トーヨーエイテック
・ツガミ
・和井田製作所

在籍50年以上の会員(12社)
・シチズンマシナリーミヤノ
・エンシュウ
・不二越
・富士機械製造
・キタムラ機械
・コマツNTC
・村田機械
・日進機械製作所
・大垣鐵工所
・西部電機
・ヤマザキマザック
・安田工業

在籍40年以上の会員(16社)
・エグロ
・ホーコス
・豊和工業
・市川製作所
・神崎高級工機製作所
・コンドウ
・光洋機械工業
・倉敷機械
・松浦機械製作所
・中村留精密工業
・シギヤ精機製作所
・静岡鐵工所
・スター精密
・東洋精機工業
・山崎技研

在籍30年以上の会員(10社)
・ファナック
・ホンマ・マシナリー
・キリウテクノ
・紀和マシナリー
・三菱電機
・森精機製作所
・小川鉄工
・桜井製作所
・ソディック
・津根精機

在籍20年以上の会員(6社)
・アマダマシンツール
・ブラザー工業
・黒田精工
・共和産業
・大鳥機工
・高松機械工業

事務局永年職員
・山本元芳
・大槻文芳
・本多啓子
・佐藤節子
・峰 葉子
・田中一彦
・市村 修

日本金型工業会が「第38回金型の日」記念式典を開催

 日本金型工業会(会長=上田勝弘氏・大垣精工社長)が11月25日、名古屋・ANAクラウンプラザホテル・グランコート名古屋で第38回「金型の日」記念式典を開催した。

 開催にあたり上田会長が日頃の感謝の意を述べたあと、「今年は予期せぬ大震災の発生から、台風15号、タイの大洪水、トルコ大地震と地球の大変動の年に直面した。災害は忘れたころにやって来るということわざは通用しない。基幹産業である金型産業を衰退していく産業にしてはならない。われわれは海外の競争に負けない企業に成長してく術もある。われわれは人間の叡智絞って切磋琢磨していきたい」と挨拶した。

上田勝弘会長
上田勝弘会長
 また、上田会長は金型の日を迎えるにあたって、「われわれ金型産業は生き延びるため、地球が市場であるという考え方で日本の底力を結集して、ビジネスチャンスの拡大を目指すべきであると思う。差別化技術や特殊技術に叡智を集結して世界の潮流にどううまく対応していくかを業界の皆さまとも考えて実行しましょう」としている。

続いて永年勤続優良従業員表彰が行われた。次いで叙勲受章者(瑞宝単光賞)として小豆畑 征勝氏(大西ライト工業所・技術顧問)、卓越した技能者表彰受賞者の脇坂文男氏(三井ハイテック)のそれぞれに記念品が贈呈された。


伊奈知子経済産業省素形材産業室課長補佐
伊奈知子経済産業省素形材産業室課長補佐
 来賓を代表して伊奈友子経済産業省製造産業局素形材産業室課長補佐が「今年は日本の製造業にとって打撃となることが多い年だった。震災直後には皆様が一致団結して復興支援をした。改めて日本の製造業や日本人の気質の素晴らしさが浮き彫りになったと感じている」とあいさつをしたあと、「日本金型産業の現状と支援政策」をテーマに記念講演を行った。講演会の中で伊奈課長補佐は、①日本製造業の現状と課題、②事業環境の改善のための施策、③外需の撮り込みのための施策、④新規分野開拓のための施策をそれぞれ分かりやすく説明した。

 場所を移して懇親パーティが開催され、宴たけなわのころ散会した。


第38回金型の日永年勤続優良従業員表彰者(支部別 社名50音順、敬称略)


【東部支部関係】
●秋田扶桑精工 ・工藤 修 ・川田和彦
●アジアエンジニアリング ・信末一夫 ・染谷幸男 ・赤荻由一 ・植木悦子 ・上野 修 ・冨田浩一 ・山﨑友和 ・大武昭好
●石川製作所 ・大田 裕
●オギハラ ・稲垣秀美 ・美斉津 守 ・西村一志 ・山崎博基
●キヤノンモールド ・鈴木好男 ・山中 悟 ・隈 武章 ・木名瀬理臣 ・木村 守 ・奥 裕次
●小林工業 ・斎藤 晃 ・小松賢悦 
●精技金型 ・小林幸二 ・大橋和則 
●早川ダット工場 ・村上安雄
●扶桑精工 ・松橋亮浩 ・杉田 茂
●マルスン ・阿部 隆治 ・若森隆治 ・秋山宏樹 ・小川 穣 ・中村英俊 ・小川淳樹 ・篁 章司 ・森田晃史 ・深澤剛寿 ・井上友樹 ・大橋竜也 ・伊藤大介 ・北川靖弘 ・傍島隆之
●三井ハイテック ・有田和廣 ・眞有賢二 ・坂本信明 ・高野浩司 ・梶原義節 ・柴田昌彦 ・堀 千城
●明輝 ・小林慎太郎 ・中村茂雄 ・佐々木健一

中部支部関係
●魚岸精機工業 ・船木悦子 
●大垣精工 安達政人 ・市村寿英 ・大井公法 ・大角啓介 ・近藤美佐 ・高橋秀幸 ・谷 清和 ・寺町裕司 ・中川伸和 ・仲本豊子 ・林 誠司 ・堀 真士 ・森 小賀美
●クリエイトダイス ・谷川敏夫 ・二川辰夫
●小出製作所 ・馬渕 仁
●斎藤金型製作所 ・前田英宏
●正和鉄工所 ・瀧本健一
●高橋精機工業所 ・後藤幸喜 ・長井利男
●名古屋精密金型 ・田村八代子 ・上坂信二 ・坂元正孝 ・吉岡昭宏 ・桝本博文 ・宍戸政夫
●榛原工機 ・松浦 剛
●日嶋精型 ・津田鉄哉
●フジタ ・柴 康俊
●ホーエ ・藤井秀夫 ・畑山良三 ・長田加津子 ・松本 智 ・前田 直
●吉田金型工業 ・水野隆司

西部支部関係
●積水工機製作所 ・南 隆司 
●扶桑精工 ・奥田浩史 ・北原真吾

平成23年度 褒章、叙勲受賞者
・瑞宝単光章 大西ライト工業所 技術顧問 小豆畑征勝

平成23年度 卓越した技能者表彰受賞者
・三井ハイテック 脇坂文夫