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イノベーションデー2011“次世代加工機ショー”盛況のうちに閉会 森精機
森精機製作所が11月17日(木)~19日(土)の3日間、イノベーションデー2011“次世代加工機ショー”を開催した。会期中、約7,000名が来場し、盛況のうちに閉会した。
今回は、従来の切削型工作機械に加え、超音波加工機やレーザ加工機など次世代加工機を展示し、幅広いユーザーニーズに応えた展示会となった。
会場では、次世代の新機種13台を含む計39台の工作機械を展示し、全てでデモ加工を行った。中でも、ギルデマイスター製品は小型機から大型機まで様々な5軸マシニングセンタを展示し、金型、ギヤ、医療部品など多彩なワークのデモ加工が来場者の注目を集めた。また、超音波加工機「ULTRASONIC 20 linear」やレーザ加工機「LASERTEC 40 Shape」など最先端加工機も展示し、難削材加工やシボ加工*の高効率化を提案した。なお、第8回切削加工ドリームコンテストの作品展示コーナーでは応募作品全80点を展示した。
三井精機が中国全土へ販売拡大
三井精機工業(本社 埼玉県比企郡川島町、社長 岩倉幸一)が、自社の100%子会社である三井精機上海の株式を増資し、今までサービス会社であった同社を、販売会社として定款を変更した。これにより、いままで日本から送付していた保守部品を中国に在庫して迅速なサービス対応を行える。また、同時にサービス・セールスも陣容を拡大するとしている。同社では高精度な機械の需要の多い中国全土に対して、上海を拠点として顧客満足度を高める事により、更なる販売拡大を行っていく計画。【会社名】三井精機(上海)設備維修服務有限公司 (MITSUI SEIKI (SHANGHAI) SERVICE CO.,LTD)【住 所】上海市淮海西路432号 凯利大厦 6F-E 200052(432 Huai Hai West Road Shanghai,200052,P.R.China)
ダイジェット工業豊田営業所が移転・改称
ダイジェット工業の豊田営業所が知立市牛田から安城市三河安城に移転し、併せて名称を三河営業所に改称した。これにより一層の顧客サービスの向上ならびに業務の効率化を図るとしている。〈strong〉■新営業所名三河営業所〈/strong〉【新住所】〒446-0058 愛知県安城市三河安城南町1丁目15番10シティータワー 8F【TEL】 0566-71-0505 【FAX】 0566-74-3717
同時5軸加工に最先端加工機能を融合した新複合加工機 森精機
森精機製作所は、提携先である独国ギルデマイスター社製の5軸制御マシニングセンタ「DMU 65 monoBLOCK®」に超音波加工機能を搭載した「ULTRASONIC 65 monoBLOCK®」とレーザ加工機能を搭載した「LASERTEC 65 Shape」の販売をこのほど開始した。
「DMU 65 monoBLOCK®」はコストパフォーマンスに優れた次世代の「DMU monoBLOCK®」シリーズ。本シリーズ初採用となるトラニオン構造*1の回転傾斜テーブルにより高いテーブル剛性を実現し、最大1,000 kgの大型ワークが加工可能だ。また、本機は所要床面積わずか7.5 m2というコンパクトさと、開口幅1,430 mmの大きなドアがデザイン上の特長である。ドア開口幅が広いことで、作業エリアの拡大と接近性の向上を実現している。クレーンでの作業も容易となり、大型で重量のあるワークの着脱を容易に行うことができる。
ハイパワーシンプルドーム照明「MSDCシリーズ」を発売 モリテックス
マシンビジョンと画像関連機器メーカーのモリテックスは、従来型ドーム照明に比べ、照度を約3倍に高めた低価格高性能ドーム照明「MSDCシリーズ」を開発し、2012年1月より販売開始する。
「MSDCシリーズ」は、最新型のハイパワーLEDを採用し、高水準の均一拡散光を実現した高性能ドーム照明。直径156mmタイプと400mmタイプの2つのサイズを開発し、それぞれ「赤」、「緑」、「青」、「白」の4色を取り揃えている。400mmタイプは300mmウェハ検査用の一括照明に用いることも可能だ。156mmタイプは設計段階から徹底した軽量化を図り、さまざまな検査場所での取扱い利便性を高めている。また、間接光照射のためLEDの映り込みが無く、食品、化学、医療品のパッケージ検査や電子部品検査など、光沢のある対象物、曲面形状対象物の検査用途に最適である。
オーエスジーが環境大賞を受賞! 日本工具工業会
日本工具工業会(理事長=増田照彦氏)が11月17日、東京・高輪和彊館で「5回環境賞表彰式」を開いた。
この賞は自主行動計画に基づいて、温暖化対策エネルギー起源二酸化炭素を2004年度に基準年として、絶対量及び生産高原単位を削減する改善活動と、廃棄物の総量削減及びリサイクル率向上活動を基本とし、従来から評価していた教育訓練・社会貢献・情報公開と環境マネジメントについては、環境マネジメントシステム認証以外にも「エコアクション21」のガイドラインにある取り組みなどを評価の対象として、会員各社から提出された2010年度の環境調査結果を厳正に評価したものである。
1. 環境大賞(1社)
●オーエスジー
高い完成度で維持されている環境マネジメントシステムのもとで環境管理活動が進められ、リーマンショック後の生産縮小およびその後の生産拡大の局面で、環境パフォーマンスの維持向上が困難な状況にあって、廃棄物再資源化率99.9%以上を2007度以後維持し、二酸化炭素原単も前年比にて15%削減率を達成するなど、その環境パフォーマンスとそれを生み出した環境マネジメントシステム、環境管理活動は他社の規範となると評価された。
2. 環境特別賞(2社)
(1)地球温暖化防止
本年度は該当社なし。
廃棄物対策(.2社)
●トットリレッキス工業
再資源化のための産業廃棄物処理業者との契約を見直す等、継続的な改善活動の結果、再資源化率が18.3%から2010年度は90%の大台を超え、2011年度は98%以上を達成する見込みまで改善した。その活動は他社の模範となると評価された。
●高周波精密
再資源化率の高い産業廃棄物処理業者への変更など、再資源化率向上に地道に取り組まれ、その結果6年連続で再資源化率が33.6%から81.7%まで向上した。その着実な活動が、他社の模範となると評価された。
3. 環境貢献賞
(1)エコプロダクト部門
本年度は該当社なし。
(2)エコファクトリー部門
●彌満和プレシジョン会津工場
切削油給油・戻り配管への遮熱塗料塗布することで、研削油配管の放射熱を抑え、工場内温度上昇の軽減を図ると言う、新しい着想が評価された。
東日本日立ツール特約店会が総会を開く
「第20回東日本日立ツール特約店会総会」(会長=田中七郎埼京工機社長)が11月14日、東京・帝国ホテルで開催された。今回、会員会社相互の合理化を図り、持続的な成長のため、東日本日立ツール特約店の発展的な解散をするとしたが、解散後も講習会の開催、技術サービス、同行販売、キャンペーン、新製品ニュース提供、現特約店制度も継続する。来年以降は、日立ツール主催として、同社の方針、近況報告会として開催していく。開催の案内は日立ツール製品を主力に販売していく販売店に案内を予定している。
市場別営業体制の確立と技術サポート体制の構築に注力し、金型加工用工具でシェアアップを図る

田中社長はこの中で、「工場の生産性品質管理の抜本的改善や価格競争力の獲得、製品性能の向上など、ものづくり基盤の強化に注力する。今後もお客様のニーズに合わせ、特長のある製品をつくりたい。また、今後もお客様の声を開発に反映したい」と述べた。
続いて同社取締役販売担当の相本和貞氏が営業方針を説明した。同社では、今後、金型加工用工具を強みとして、シェアアップを図るとしている。

田中七郎氏が幹事代表としてあいさつを述べた。この中で「われわれは日立ツールと一体なんだ、という形で進めて行きたいと思っている。今後、日立ツールの特約店会という名前は改称される。どういう名称になるか不明だが今後も日立製品の販売をいただければ幸いである」とした。
続いて優秀特約店表彰が行われたあと、場所を移して懇親パーティが開かれ宴たけなわのころ散会した。
注目! ダイジェット工業のサーメタル「CT500」

同社が昨年発売したこの素材は、ステンレス鋼・アルミニウムの絞り加工・しごき加工、耐熱合金の精密熱間鍛造金型や高温環境化で使用される部品・型ならびにこれら加工・工具に最適な新しい炭窒化チタン系複合材料である。
高温化における耐酸化性に優位! 900℃でも質量はほとんど変化せず!

コストパフォーマンスをお考えの方は、サーメタル「CT500」を試してみるのも一案だろう。
双葉電子のロボット用コマンド式サーボは容易に制御可能!
シリアル通信で簡単に制御可能な双葉電子工業のロボット用コマンド式が注目されている。この製品はDCモータ、減速機、各種センサやシリアル通信回路を一体化したモジュールで、PCから簡単に移動特性の変更を指示したり、内蔵されたセンサ情報を読み取ったりすることが可能な製品である。
コマンド方式サーボは全て同じ書式のコマンドで制御されるので、同じ目標角度と移動時間を指示すれば性能の異なるサーボでも同じタイミングで動作させることができる。また、サーボ出力に弾力性を持たせるコンプライアンス機能により、出力軸にバネを組み込んだような柔軟な動きを行わせることもできる。コマンド方式サーボは角度センサや温度センサ、負荷センサを内蔵しており、それらの情報を自由に読み取ることが可能だ。また内部が高温になったときは、自動的に出力をカットして破損を防ぐ温度リミット機能を備えている。
コマンド方式だからできること

伊賀事業所に組立工場の建設を開始 森精機
森精機製作所(社長=森雅彦氏)は主力生産拠点の伊賀事業所(三重県伊賀市)内に、新たに工作機械および工作機械ユニットの組立を目的とした組立工場の建設を開始した。
同社では、今年度からスタートした第3次中期経営計画「GQ-C-SI 123」の中で20%の生産性向上を目標とし、工程の見直しなど行い一層の生産性の向上に努めており、伊賀事業所では建設中の新加工工場(2012年2月操業開始予定、延床面積約13,000㎡)と併せ、工作機械の部品加工・ユニット組立・機械組立の工程の整流化を進めている。
●新組立工場概要
1.所在地 :三重県伊賀市御代201番地伊賀事業所内
2.延床面積 :約13,000㎡
3.操業予定 :2012年5月
4.投資額 :約30億円
写真右:新組立工場の完成予想図 左:赤マル印の新組立工場と新加工工場完成予想図
