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2020年1月分工作機械受注総額は807.8億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2020年1月分の受注実績は以下の通り。
2020年1月分工作機械受注総額は、807.8億円(前月比△10.4% 前年同月比△35.6%)となった。受注総額は、2013年2月(808.7億円)以来、6年11カ月ぶりの810億円割れ。1,000億円割れは6カ月連続。国内外とも依然弱含みの状況が継続。
内需は295.9億円(前月比△20.7% 前年同月比△36.7%)で2013年5月(291.7億円)以来、6年8カ月ぶりの300億円割れ。国内需要が低迷する中、補助金待ちなどもあり、7年ぶりの低水準。
外需は511.9億円(前月比△3.1% 前年同月比△34.9%)で、引続き主要3極すべて弱含みで、6カ月連続の550億円割れ。1月としては2013年(476.4億円)以来7年ぶりの低水準。
米中貿易摩擦により、内外需とも設備投資需要は弱含みの状況が続く。今後も通商問題や、感染症による経済活動への影響等を注視。
1月分内需
295.9億円(前月比△20.7% 前年同月比△36.7%)。
・2013年5月(297.7億円)以来、6年8カ月ぶりの300億円割れ。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比14カ月連続減少。
・国内需要は全般的に弱含み。とくに主要4業種では一般機械で補助金待ちもあり減少。
(出所:日本工作機械工業会)
1月分外需
511.9億円(前月比△3.1% 前年同月比△34.9%)
・6カ月連続の550億円割れ。1月の550憶円割れは2013年(476.4億円)以来7年ぶり。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比16カ月連続減少。
・19年後半から主要3極とも概横ばい圏内の動きが継続。
(出所:日本工作機械工業会)
「アマダAIイノベーション研究所」設立 アマダホールディングス

アマダグループは、1946年の創業以来、一貫して「金属加工機械の総合メーカー」を目指し、板金事業を中核として発展した。多様化するニーズや社会に必要とされるモノづくりを、エンジニアリングと最新技術で解決するソリューションビジネスにより、世界中の顧客に選ばれるメーカーを目指している。
同社によると、「昨今の製造業を取り巻く環境の変化は激しく、人手不足への対応を目的とした自動化や、熟練工の不足に対応する知能化への対応、また異業種連携などを見据え、次世代のモノづくりのための中核研究機関として『アマダAIイノベーション研究所』の設立に至った。」としている。
同研究所の主な役割は次の通り。
① AIなどの先端技術を活用して板金加工の可能性を広げる。グループ各社と連携し、世界中の地域別ニーズに合わせ、生産工程全体の最適化や熟練技術の伝承、加工支援などに取り組む。
② 数十年後の社会を見据え、まだ顕在化していないニーズを探索し、新事業や新技術の育成に向けたマーケティング活動の実施。
これらの活動の一環として、「アマダ AI イノベーション研究所」では大学や専門機関・研究機関などと積極的に連携していく。また、これらの活動を行うための利便性を考慮し、拠点を都内2カ所に設置し活動を開始する。
■ アマダ AIイノベーション研究所概要
社 名: ㈱アマダAI イノベーション研究所 AMADA AI Innovation Laboratory Inc.
本 社: 神奈川県伊勢原市石田 200
事務所: 東京都千代田区日比谷
設 立: 2020 年1月7日
代表者: 代表取締役 所長 鹿志村 洋次
三菱マテリアル 高能率加工用多機能カッタ“VPXシリーズ”に深切込み用長刃形を追加
三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、このほど高能率加工用カッタ“VPXシリーズ”に深切込み用長刃形を追加し、販売を開始した。
高能率加工用多機能カッタ“VPXシリーズ”は高負荷加工において耐欠損性に優れる縦刃インサート設計、ランピング加工やヘリカル加工など、さまざまな加工形態に対応でき、経済性にも優れる両面インサートを採用した多機能カッタ。今回、深切込み用長刃形を追加し、使用用途をさらに拡大した。
主な特長は、以下の通り。
① インサートを縦に配置することで、高いホルダ剛性を確保。
② 複数のインサートを組み合わせることで最大切込み63mmを実現。(VPX300 シェルタイプ 加工径80mm)
・標準価格 : VPX200R202SA20S01404:78,700円
(代表型番) VPX200R404SA32S04224:172,000円
VPX300R402SA32S03106:104,000円
VPX300-040A02A031R06:104,000円
VPX300R08005CA06330: 279,000円
(*いずれも税抜価格)
アマダホールディングス 「湘南ベルマーレ」のスポンサーに!
アマダホールディングス(本社:神奈川県伊勢原市、社長=磯部 任氏)は、2月1日より湘南ベルマーレ(会長=眞壁 潔氏)が運営するJリーグプロサッカーチーム「湘南ベルマーレ」の『2020 オフィシャルクラブパートナー』として、サポートを行っている。
2月 16 日(日)より開催される『2020 J リーグ ルヴァンカップ』、および2月 21 日(金)に開幕する 2020 J1リーグのホームゲームの計20戦において、ゴール裏のフィールド看板にアマダグループのロゴマークが掲出される。また、今期中のホームゲーム1試合において、「アマダ スペシャルデー」を開催する予定。
磯部社長は、「このたび、湘南ベルマーレのオフィシャルクラブパートナーに加わることとなり、大変光栄に思います。アマダグループは、皆さまの身近にある金属加工部品を生み出す機械をつくる“金属加工機械の総合メーカー”として、神奈川県に本社を置いています。湘南ベルマーレが目指す“チャレンジする人の成長を支え、夢と感動を提供する”というミッションは、世界中のお客さまのモノづくりに貢献し、チャレンジし続ける私たちの企業姿勢と通じるものであると感じています。ぜひ地域の皆さまとともに、ホームタウンの一員として湘南ベルマーレを応援し、豊かな未来と社会の発展に向けて積極的に取り組んでいきたいと思います。」とコメントしている。
「5G時代の到来」 日本機械工具工業会 新年賀詞交歓会を開く

あいさつに立った石川社長は、日頃の感謝の意を表したあと、業界を取り巻く環境に触れ、「第4次産業革命、5Gが、私たちの生活、私たちのものづくり、販売活動、様々なものに影響を与えるだろうと言われている。今から30年ほど前にインターネットが公開され、私たちの生活を大きく変えた。デジタル化を大前提とした第4次産業革命は、ロボット工学、人工知能、ナノテクノロジー、バイオ、IoT、3Dプリンター、自動運転等、多岐にわたる分野においてデジタル化の後押しをする5G時代の到来でもある。」と述べ、切削工具業界についても、「切削工具、耐摩耗工具も、工具単独では顧客に選んでいただける最重要な要因にはなりにくいのが5G時代ではないか。顧客に選ばれる要因は総合的につながった形での商品とサービスを提供していき、他の業界の皆さまと交流を広げることを考えながら、当工業会として備えていきたい。」と意気込みを述べた。

中村伸一副会長(三菱マテリアル常務)が乾杯の行い、開宴した。宴もたけなわの頃、散会した。
「デジタルテクノロジーの進展をサポート」日本工作機器工業会 賀詞交歓会を開く

あいさつに立った寺町会長は、「2019年を振り返ると特に生産財関係では調整に急ブレーキをかけた時代のように思う。一方、2020年はデジタル化を進めていかざるを得ない。今後は消費財の関係でも、さらにインダストリー4.0、ソサエティー5.0のとおり、デジタルとは共存していかなければいけないということが明確になっている。日本では今年、オリンピック・パラリンピックが開催されるが、われわれ自身が商機を盛り上げていく、また、消費が盛り上がることによって生産財がしっかりとそれを支えていけるようにすることが重要だと思っている。なかなか見通せない時代だが、間違いなく2021年、2022年に向けて、半導体業界やデジタルテクノロジーは進んでいく。それをサポートしながら、私どももこれに対応して、どこにも負けない形にしたいと思う。」と力強いあいさつをした。

乾杯の発声を北川祐治 北川鉄工所会長兼社長が行い開宴した。宴もたけなわの頃散会した。
「経済の回復に期待」 日本ロボット工業会 ロボット関連三団体 賀詞交歓会を開く

三団体を代表してあいさつに立った橋本会長は、昨年開催された2019国際ロボット展について、「出展規模が過去最大規模となり、来場者も過去最大の14万1千余名となった。」と盛況に閉幕したことの報告とお礼を述べたあと、世界情勢について、「昨年は米中貿易摩擦の影響が実体経済にも繁栄するなどにより世界的な景気減速が見られ、また年末には英国の欧州離脱が決定的となった。その一方で、米中通商協議の第一弾が昨年末に合意されるということは、世界経済の回復に期待感を抱かせるものであった。」と振り返った。
また、わが国のロボット産業について、「需要の約7割を占めている輸出で、依然としてマイナスの傾向が続いたが、年初を底に年後半よりマイナス幅に改善が見られた。このような状況から、2019年の受注額は対前年度比14%減の8,240億円、生産額においても同様に約14%減の7,800億円にとどまる。」と見通しを示したあと、「自動化に対する潜在ニーズは大変強く、5G関係でも半導体関連の投資も上昇しており、ひとたびきっかけが得られれば、これらの投資が一気に加速することも期待される。このようなことから、本年のロボット受注額は対前年度比6%増の8,700億円、そして生産額も6%増の8,300億円と、昨年からの回復を期待している。」とした。

小笠原 浩 副会長(安川電機社長)の乾杯の発声で開宴した。宴もたけなわの頃、散会した。
「ONE TEAMとなってよい年に!」日本金型工業会 東部支部 新年懇親会を開く

第一部では、講談師の神田すみれ氏が「日本躍進の立役者“資本主義の父”渋沢栄一伝 ~誕生180周年を記念して~」をテーマに特別講演を行い、続いて、第二部では懇親会が開催された。
開催のあいさつに立った鈴木支部長は、「昨年は、中国とアメリカの問題や、香港、韓国、北朝鮮の問題など、世界的な問題で仕事の影響もあったのではないか。自動車の販売台数も落ち、携帯電話関係の量も落ちたが、今年度はオリンピックもあり、前向きな年。先ほど東部支部の理事会があったが、決算の内容を見ても、大変、各会が活発に会合や研修会、視察を含めて行事を行っている。先行き不透明な経済ではあるが、ぜひ東部支部の皆様と日本金型工業会がONE TEAMとなって、この一年を良い年にしていきたい。」とあいさつをした。


木下易之 三井ハイテック金型事業部 金型生産技術部長が黄綬褒章受章の表彰を受けたあと、新入会員の紹介があった。
乾杯の発声を、井上真一 牧野フライス製作所社長が行い開宴した。宴もたけなわの頃、散会した。
「品質管理ニーズの高まりに期待」日本精密測定機器工業会 日本光学測定機工業会 合同賀詞交歓会を開く

あいさつに立った中川日本精密測定機器工業会会長は、「中国の成長率が鈍化しているところへ、貿易摩擦が足を引っ張り、そのあおりを受け、中国経済の依存度が高い欧州、特に自動車業界を中心に低迷した。比較的良いと言われていたアメリカも、製造業に関する限りは、夏以降、陰りが出ている。私ども工業会の販売額は、まだ確定はしていないが、一昨年比で10%弱ぐらいのマイナスの1,050億円ほどではないか。年始の1、2月は比較的順調で、前年を上回っていたが、それ以降、は先述の景況を受けてしまった。しかしながら、1,050億円は、私どもの工業会で言えば、過去3番目に高い数字である。品質問題が経営に与える影響が強く認識され、間違えの起こらない品質管理ニーズが高くなっている。さらには世界的に人手不足を受けて、自動化ニーズが非常に高まっている。測定計測器需要が底上げしている証左であると感じている。」と述べた。


「明るい光が見え始めた」 日本フルードパワー工業会 賀詞交歓会を開く

あいさつに立った石川会長は、昨今の経済情勢に触れ、「地政学リスクは引き続き大きなリスク要因だが、アメリカの経済は引き続き堅調であったように思う。順調な雇用環境に支えられて、穏やかに成長を続けているという状況だ。フルードパワー工業会の昨年の油圧出荷額は、足元の推定値で、一昨年比でマイナス4.4%の3,800億程度。一方、空気圧は、同じく一昨年比マイナス9.8%の4,300億程度で、あまり芳しい結果ではなかったが、今年は工作機械業界も年の半ばから後半にかけて底を打ち反転してくる、あるいは半導体製造装置の業界では既に穏やかながら回復を始められ、今年は対前年で8%程度の成長と予想されている。まだら模様ながらも明るい光が見え始めたというような状態にあるのではないか。」と期待を滲ませた。
