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三菱マテリアルが「2016年度東日本三菱拡販戦略会議」を開催 ~海外の地産地消や国内のマザープラント強化を狙う~

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(加工事業カンパニープレジデント=鶴巻二三男 三菱マテリアル常務執行役員)は、5月20日に、都内の東京マリオットホテルで「2016年度東日本三菱拡販戦略会議(MSM)を開催した。

 第一部の総会で、鶴巻加工事業カンパニープレジデントが「顧客目線に根ざした真の製品供給力、ソリューション提供力を堅持し、お客様からパートナーとして信頼を得る事業体となることを目指している」とあいさつしたあと、今年度の活動方針、昨年度の状況等について説明があった。

 それによると、「事業の基本は人である」という理念のもと、「ワクワクプロジェクト」を立ち上げ、2020年までに「社員と顧客のワクワクを叶えつづけて顧客満足度ナンバーワンのプロ集団になる」とのビジョンを掲げているとした。また、「いつでもどこでもオンリーユーのソリューションとサービスを提供し顧客と感動を共有できる唯一の総合工具工房である」とのブランド戦略を示した。

今後の開発の方向性は「ソリューション型の開発」

説明をする鶴巻 加工事業カンパニープレジデント
説明をする鶴巻 加工事業カンパニープレジデント
 投資について説明があった。2013年に筑波製作所が大きな投資を完了しているが、昨年度、本年度は海外での地産地消や国内のマザープラントの強化を狙い、過去最高の投資金をつぎ込む予定。具体的には、欧米での地産地消の強化を挙げ、スペイン工場(インサート、ドリル、エンドミル)、アメリカ(ドリル、エンドミル)工場の生産能力増を狙う。インドネシア工場はコスト競争力強化を視野に入れ、ドリルの生産を開始し、エンドミルの生産能力を倍増する。なお、このインドネシア工場が完成すると岐阜・明石工場で生産している一部の量産品を移行すると説明があった。インドネシア工場は今年度の大きな投資となる。

 国内については、特殊品、あるいは短納期品のきめ細やかな対応、さらに開発品、難易度の高い製品について岐阜・明石工場が取り組むとした。特殊工具や金物製品についても、能力を増強し、協力工場含め、万全の体制で取り組む旨の説明があった。

 鶴巻加工事業カンパニープレジデントは、開発の方向性について、「良い製品をいかにつくるかが鍵になるが良いものをつくれば良い、というだけではない。お客様ごとのニーズに応えるソリューション型の開発、あるいは新加工技術の提案が不可欠。加工技術そのものを新しくしていくということまで含めて取り組んでいく。筑波・岐阜・明石の開発部隊と総合力を活かして中央研究所、加工技術センタ、大学・研究機関等々と連携して開発力を高めていく」と述べた。また、高性能・高評価の新製品を次々にリリースしていることに触れたあと、三菱の総合力を活かす社内外・グローバルの連携により、ソリューション力を向上させることを狙いとして、大宮にあるテクニカルセンタの強化や中国の天津にある菱雲テクニカルセンタのリニューアル、中部テクニカルセンタを新設(来春オープン予定)すると説明した。

安心の供給能力アップと新製品群でユーザの裾野拡大へ!

山本営業本部長
山本営業本部長
 山本元治営業本部長が、「インサートは筑波で大きな投資をして相当数の供給能力を備えることができ、国内はお陰様で数字を伸ばすことができた。ドリルは海外で比較的戦っていきやすい製品である。エンドミルについて昨年度はあまり伸長することがなかったが、2014年度下期にIT関連企業から大きな受注があったので、幸いにして供給能力をつけることができた。したがってインサート、エンドミル、ドリル、本年度は皆様方に供給能力でご迷惑をかけることはないと確信している」旨の説明があり、供給力を十分に確保していることを強調した。また欠品発生時のリカバリー体制を構築していると述べた。

特約店表彰の様子
特約店表彰の様子
 2015年度優秀特約店表彰が行われたあと、長田 晃開発本部長が、「開発本部では、営業本部と同じく三菱の総合力でお客様の声にスピーディにお答えします、をモットーに日々精力的に開発に取り組んでいる。三菱マテリアルならではのユニークな技術を使って、お客様も私どももワクワクするような新製品、新技術、お客様ごとのソリューションを提供していきたい」と意気込みを示したあと、本年度の新製品2件の説明をした。
説明にあった新製品は、鋼、旋削用のコーティングシリーズ「MC6000シリーズ」と、スモールツール用PVD材種「MS6015」。

 これによると、今回発表した「MC6000シリーズ」は、鋼旋削加工のスタンダードとして、均一な強靱層を持った専用超硬基体を持つ「MC6025」、厚膜+Al₂0₃配向制御技術により高い対摩耗性を実現した高速領域加工用「MC6015」に、新しく、異常損傷を抑制し断続加工での安定性を確保した、断続・中低速旋削加工用「MC6035」が加わった。これにより「MC6000シリーズ」は、鋼旋削加工の全ての領域をカバーすることができるようになった。

 一方、小型自動旋盤用PVD材種「MS6015」は、自動盤に用いられる丸棒の多くが炭素鋼で占められることを受け、溶着しやすい炭素鋼切削でも安定した寸法精度と仕上げ面を実現するべく、低摩擦かつ、平滑性・密着力の高いTiCN膜で良好な耐溶着性を誇る製品。

 続いて潮田良一 営業本部流通営業部長が流通営業部の方針を説明した。それによると、営業支援システムを活用し、ユーザの案件毎の活動体制強化を挙げ、新規ユーザの掘り起こしで顧客の裾野拡大を狙うと説明があった。

 第二部の講演会は、フジテレビ系の「ほんまでっか!?TV」等でお馴染みのエコノミスト 角倉貴史BRICs経済研究所 代表が「アジア経済の現状と今後の見通し」をテーマに講演した。

 場所を移して第三部の懇親会は、三橋 誠テヅカ社長の乾杯の発声で開宴し、宴もたけなわのころ、金子善昭戦略部長兼営業企画部長が参会者へ御礼のあいさつを述べ、淵本友隆 淵本鋼機社長の中締めで散会した。

「次の70周年に向け新たな飛躍を」日本工作機器工業会が第24回通常総会・懇親会を開く

寺町会長
寺町会長
 日本工作機器工業会(会長=寺町彰博 THK社長)が、5月24日、東京都港区の芝パークホテルで第24回通常総会・懇親会を開催した。
 総会後の懇親会で寺町会長が、「当工業会の生産は、昨年8月まで24カ月連続して前年同月比増で推移してきた。その結果、生産額は1784億円、前年比7%増となった。また、販売額は2年連続増の1820億円、4%増となった。本年の受注見通しは、今後のことはまだまだ分からないこともあるが、半導体や製造装置においても堅調に推移しているということもあり、本年度は4.7%増の1905億円を想定している。しかしながら変化の激しい難しい時代である。なんとか本年度もプラスの方向にいけるよう会員一同頑張っていきたい。昨年の工業会の出来事だが、60周年を挙行し、多くの方々に参加いただき、無事に終えることができた。また次の70周年に向け、新たな飛躍をしていこうと活動を進めていく」とあいさつをした。

佐脇 経産省産業機械課長
佐脇 経産省産業機械課長
 来賓を代表して佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長があいさつをした。この中で佐脇課長は、「寺町会長が今年度の意欲的な目標を掲げられている一方で、さまざまなリスクがあったかと思う。3月に中国に出張をしたおり、現地にいる私どもの仲間がぜひ、日本のいろんな場面で話してくれ、といっていたことがある。それは、中国の経済情勢は重厚長大産業を筆頭に大きな様相が報じられるだろうが、中国は広くて多様な国であるため、全ての分野が落ち込むわけではない。そこを間違えると重要な新しいビジネスチャンスを失いかねないので、ぜひそこは注意して欲しいんだ、という話だった。なかなか先が読みにくい状況ではあるが、花開いている分野は必ずある」と期待を込めた。

 北川祐治副会長(北川鉄工所社長)の乾杯の発声で開宴し、宴もたけなわのころ、散会した。

アマダホールディングスが台湾 台南市にサテライトセンターをオープン! ~新社屋と実証加工提案でユーザーサポート体制を充実~

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、4月22 日(金)、台湾の現地法人AMADA TAIWAN INC.(以下天田台湾)を通じて、台南市に新社屋ならびにサテライトセンター(SLC)を新たに竣工し、オープンした。オープン当日には、台南の政府関係者をはじめ、台南・台中地域より顧客を招待し、式典を行った。

 サテライトセンターは、アマダが世界各地において展開しているビジネスモデルであり、最新のマシンやソフトウエア、金型等を実際に地域の顧客に使用してもらうとともに、加工の課題を解決する加工技術提案を積極的に行っていく拠点。台南サテライトセンターは、サテライトセンター機能に加えてボケーショナルセンター機能も有し、台南地域の顧客にマシンとソフトウエアの操作から知識習得までを行っていく教育訓練のための場とてして設立する。

■天田台湾 概要
資本金: 82,670 千NT ドル(2015.12.31 現在)
従業員: 97 名(2016.03.31 現在、台南SLC 含む)
売上高: 1,825,131 千NT ドル(2015.1.1~12.31)

■台南サテライトセンター概要
従業員: 16 名
敷地面積: 8,185.7 m²
延べ床面積: 4,639.93 m²
2016 年5 月24 日(2/2)
主要展示設備: 371.97 m²
投資総額: 341,005 千NT ドル(約12 億円)

*台南サテライトセンター展示マシン
1.グローバルスタンダードファイバーレーザマシン LCG-3015AJ(4kW)
2.ファイバーレーザマシン ENSIS-3015AJ(2kW)
3.新・AC サーボ・ダイレクトツインドライブNCT EMZ-3612MⅡ
4.ハイブリッド・ドライブシステム搭載 高精度ベンディングマシン HG-1303
5.ベンディングマシン HS-2204

 また、台南サテライトセンターのオープンに伴い、「日本と台湾の製造業がともに発展していくための一助として、将来を期待されている台湾の若者達の教育現場からモノづくりに関わっていただける機会となれば」との思いから、国立高雄応用科技大学にアマダのベンディングマシン 「ES-3613」 を寄贈した。

 天田台湾は、今回の台南サテライトセンターのオープンにより、台南地域の顧客にきめ細やかな提案営業が可能となった。ニーズに対応した最新のトータルソリューションを提供することで、モノづくり、ひいては台湾製造業のさらなる発展に貢献していくとしている。

オープニングの様子

ヤマザキマザックの中国パーツセンタがオープン! ~中国国内のパーツセンタを統合、効率化し即納率を95%に~

中国パーツセンタ外観(手前が中国パーツセンタ、奥が上海テクノロジーセンタ)
中国パーツセンタ外観(手前が中国パーツセンタ、奥が上海テクノロジーセンタ)
 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、中国国内の顧客への各種アフターサービスを行なう「中国パーツセンタ」を5月23日にオープンした。既存の上海テクノロジーセンタの隣接地に新設し、敷地面積6,561㎡、延床面積4,411㎡の規模となる。

 施設内には、日本および中国で製造された当社製品の保守用パーツを中国国内の顧客へ発送するパーツセンタの他に、顧客や同社のサービスマンに教育を行なうトレーニングスクール、365日24時間対応のテレフォンサポートなど各種アフターサービス機能を備えている。

 従来は同社の上海テクノロジーセンタ、小巨人工場などに各々パーツセンタを設け保守用パーツを顧客に届けていたが、今後は中国パーツセンタに全ての業務を統合し効率化を図る。中国パーツセンタには最新の自動倉庫を設備しており、小物から超大物パーツまで十分な在庫量を効率的に維持・管理し、受注後同日内にパーツ発送を行なう「即納率」を95%にアップさせ、中国国内の顧客へいち早く必要なパーツを届ける。また、顧客への保全技能教育や同社サービスマンの教育を行なうトレーニングスクールには、同社製工作機械の主軸ユニット、テーブル、ミル主軸などを常備し、実物を用いた故障診断などの実践的かつ効果的な教育を行なうことが可能となっている。

 同社は中国パーツセンタのこれら機能を生かして、今後も中国の顧客へのサポート向上と充実をおこなっていくとしている。

■中国パーツセンタの概要
・所在地 : 上海テクノロジーセンタ(上海市内)の隣接地
・敷地面積 : 6,561㎡
・延床面積 : 4,411㎡
・施設概要 : パーツセンタ、サービストレーニングスクール、テレフォンサポートなど
<パーツセンタ自動倉庫概要>
① 小物パーツ用ミニロード(4,924棚)
② 中大物パーツ用スタッカークレーン(716棚)
③ 超大物パーツ用自動倉庫(21棚)

アマダマシンツールが超速切断の最新型バンドソー「HPSAW-310」(ハイパーソー)を新発売 ~高速切断から超速切断へ 超硬丸鋸盤の2倍の生産性を実現~

 アマダマシンツール(社長=田所雅彦氏)は、このほど新しい機構により誕生した新型バンドソー 「HPSAW-310」(ハイパーソー)を発売した。
 この製品は、ブリッジ型ソーヘッドフレームと高剛性ダブルポスト門型ガイドの採用により、マシンフレームの剛性を確保すると同時に大容量ブレードモーターの搭載が可能であり、さらにはハイパーソー専用ブレード「AXCELA HP1」との相乗効果により、超硬丸鋸盤では対応が難しかった大径材料の大量連続切断を実現する世界最高速の切断技術とエコロジー・エコノミーなどの環境面への配慮を両立した最新型バンドソー。

主な特長

1.世界最高速切断テクノロジー
・新設計「ブリッジ型ソーヘッドフレーム(特許出願中)」と「高剛性ダブルポスト門型ガイド」により、大容量ブレードモーターを搭載。

・高速切断に対応したハイパーソー専用ブレード「AXCELA HP1」と、今回採用した「ブレードひねり角度0°」のハウジング構造の相乗効果により、超硬丸鋸盤と比較した生産性は約2倍を達成(同社調べ)

2.省エネ・環境への配慮
・アマダの超硬ブレード技術により、同クラスの超硬丸鋸刃に対し切り代を約60%削減(同社調べ)
・サーボモーターを活用した「高速送りバイス」と「FR3バイス構造」により残材歩留りとタクトタイムを向上
・ブレード交換などの作業を考慮した最新デザインによる、カバー開閉構造を採用
・ダブルダンピングローラーによる静粛性の実現
・ミストコレクター搭載(オプション)

3.高精度監視
・「ダブル切れ曲がり検出センサー」により切れ曲がり検出精度を向上

4.オプション
・顧客の生産現場の環境に合わせた、各種前後装置ソリューションによる構築が可能(材料搬入装置、搬出開閉テーブル)

 現在、バンドソー市場では自動車や鉄道車両の増産や環境・先端分野などの受注が増加傾向にあり、超硬丸鋸盤では対応が難しい大径材の大量切断の需要ニーズも高まりを見せている。ハイパーソーはアマダグループの創業当時からの事業である「鉄の塊を切断する」切削事業(バンドソー)の新商品であり、これまでの長年にわたる技術研鑽とマシン本体の設計とブレード(鋸刃)との一体開発による加工技術の成果として、ユーザーの成長戦略に合わせたシステム構成を提案していくとしている。

三菱マテリアルが続々と新製品をリリース! 

 三菱マテリアル 加工事業カンパニ-(カンパニ-プレジデント=鶴巻二三男氏)がこのほど、炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」、多コーナ形汎用正面削りカッタ“AHXシリーズ”に小サイズインサートを搭載した「AHX440」、アルミニウム合金・難削材加工用カッタ “AXDシリーズ”に鋼転削加工用PVDコーテッド超硬材種「MP6120」の3つの新製品をリリースした。

炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」

 炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」は小型自動旋盤での、純鉄、炭素鋼、快削鋼の旋削加工において専用超硬母材と新PVDコーティングのコンビネーションにより、安定した仕上げ面と寸法精度を実現させる製品。このほど部品加工用としてコーナRをマイナス公差に設定したアイテムで発売する。
 炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」の主な特長は、以下の通り。

① TiCN積層コーティングは、小物部品加工のような切削速度50~150m/minの低~中切削領域での炭素鋼加工に対し耐摩耗性に優れ、積層構造を最適化することにより密着性を向上。

② 炭素鋼従来材種に比べ、切れ刃への切りくず溶着性に優れ、外径寸法の変化が小さく、安定した仕上げ面を実現。

③ 小型自動旋盤加工用の3ブレーカを規格在庫化し、幅広い加工に対応可能。

●標準価格
・CCGT060201MR-SS MS6015 :1,350円(税込価格1,458円)
・CCGT09T304M-SMG MS6015 :1,540円(税込価格1,663円)
・DCGT070201MR-SN MS6015:1,610円(税込価格1,739円)
・DCGT11T304M-SMG MS6015:1,850円(税込価格  1,998円)

多コーナ形汎用正面削りカッタ「AHX440」

 多コーナ形汎用正面削りカッタ“AHXシリーズ”は7角形両面14コーナ使用可能なインサートにより、経済性に優れるミーリング加工用工具だが、小サイズインサートで多刃による高送り加工を実現する「AHX440」を加えて発売する。
 多コーナ形汎用正面削りカッタ「AHX440」の主な特長は、以下の通り。

① 両面使用でありながら低抵抗なダブルポジ刃形を採用し、多刃による高能率加工を実現。

② 従来品と比較してインサートの厚みを厚く設計することで、高送りなどの負荷がかかる加工に対応。

③ 円錐(えんすい)形をした着座はインサートの着座面積を確保しつつ、万が一の突発欠損でも着座損傷やボディへの擦過損傷を抑制。

●標準価格
■カッタボディ
・AHX440S-040A03AR:54,500円(税込価格 58,860円)
・AHX440SR16016FA:214,000円(税込価格231,120円)
■インサート
・NNMU130508ZER-L MP6120:1,590円(税込価格1,717円)
・NNMU130532ZEN-R MC5020:1,590円(税込価格1,717円)

鋼転削加工用PVDコーテッド超硬材種「MP6120」

 低抵抗設計でアルミニウム合金・難削材を高能率に加工可能なカッタとして好評を博している“AXDシリーズ”。その特長を鋼切削にも使用できないかとのユーザーの要望にこたえるべく、鋼転削加工用PVDコーテッド超硬材種「MP6120」を発売した。また、難削材転削加工用PVDコーテッド超硬材種「MP9120」を、大型インサートを搭載する「AXD7000」に追加発売する。
 鋼転削加工用PVDコーテッド超硬材種「MP6120」「MP9120」の主な特長は、以下の通り。

① 耐摩耗性・耐熱性・耐溶着性に優れる(Al,Ti,Cr)N系積層コーティングを採用。

② (Al,Ti,Cr)N系積層コーティングは、積層構造によりクラック進展を抑制することで耐欠損性を向上。

③ 被削材別の最適被膜を採用し、難削材用「MP9120」は耐溶着性を発揮し、鋼用「MP6120」は熱亀裂を抑制。

●標準価格
・XDGX175004PDER-GM  MP6120:2,600円(税込価格2,808円)
・XDGX227050PDER-GLA MP9120:4,160円(税込価格4,493円)

ジェイテクトが低トルク・高耐摩耗性ボールハブユニットを開発

 ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)は、軸受事業のブランド「Koyo」に新たにタグライン「Key of your operation」を設定し、「お客様とともに課題を解決し、嬉しさを提供するパートナーとしてあらゆる産業に貢献しています」をテーマに掲げているが、このほど軽自動車からSUVまでの幅広い車種向けに、従来よりも大幅な低トルク化を実現し燃費向上に貢献するとともに、寒冷地での車両輸送時の耐摩耗性能を大幅に向上したホイール用ボールハブユニット(以下、HUB)を開発した。

 HUBは、自動車のホイールを支える軸受として使用されている。自動車業界を取り巻く環境として、グローバルな燃費・CO2規制が継続して強化されており、同社では、HUBのトルク低減による、燃費向上への貢献を目指した。

 HUBは、「円滑にタイヤを回転させる機能を持つ軸受」と「タイヤに掻き上げられた泥水を軸受内部に浸入させないシール」とで構成されており、トルク損失として「①軸受転がり抵抗」と「②シール摺動抵抗」とがある。今回開発品は、これらの抵抗を低減するために、特にグリースとシール形状に着目している。
 グリースに関して、軸受部については、これまで基油に鉱油を使用していたところを、低粘度合成油へ変更するなど、グリース組成の全要素をHUB使用環境に最適化し、軸受寿命と低トルク化の二律背反をブレークスルーし、両立している。

 耐摩耗性については、ロシア・北欧など極寒環境では列車で完成車を輸送する際、レールの継ぎ目からの振動によってHUBの軌道面が摩耗する現象がある。開発品では軸受部グリースに低温環境に適した添加剤を使用することで、HUBの耐摩耗性能を向上させ、従来比で摩耗量70%低減を実現することができた。

この製品の特長は、ダントツの低トルク化を実現したこと。この開発ポイントは、独自開発の低粘度グリースを採用したこと。構成成分を最適化し、低トルク化を実現している。シール形状は、ダブルアキシャルシールを採用し、シール性と低トルク性を両立した。これにより、従来比でトルク50%減を実現し、車両の4輪全てに用いることで、自動車の燃費0.5%向上に貢献した。また、寒冷地での車両輸送時の耐摩耗性能を向上させたことも優位性のひとつ。これは、軸受け部グリースに低温環境に適した添加剤を使用したことが開発の鍵となった。これにより、完成車を列車輸送する際の振動によるHUBの軌道面摩耗を従来品比で70%低減(特に、ロシア・北欧等の極寒冷地域)する。

タンガロイが耐熱合金旋削加工用「AH8000シリーズ」ポジインサートのアイテムを拡充

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、このほど耐熱合金旋削加工用「AH8000シリーズ」にポジインサートを加えてアイテムを拡充し、販売を開始した。

 耐熱合金旋削加工用新PVD材種「AH8000シリーズ」は、世界初となる高Al積層被膜技術を採用したことで、驚異的な耐摩耗性と耐欠損性を両立し、耐熱合金加工で発生しやすい境界損傷・クレータ損傷・溶着の抑制に優れた効果を発揮する。同シリーズのラインナップには、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた第一推奨材種である「AH8015」、耐摩耗性に優れた高硬度材種AH8005」の2材種を設定した。またこの新材種には、従来から好評の新表面平滑化技術「PremiumTec」を採用し、さらなる安定加工と長寿命化を実現した。

 今回、ポジインサートを拡充することにより、ネガインサートとの組み合わせでトータルツーリングが実現でき、耐熱合金旋削加工のあらゆる切削領域をカバーし、幅広い加工に適用可能となる。

主な特長
●世界初となる高Al積層被膜技術を採用し、耐熱合金旋削加工において驚異的な耐摩耗性と耐欠損性を両立。

●同社メインポジインサート用ブレーカであるPS・PSS・PSFブレーカを設定し、補助ブレーカとして全周ブレーカも設定。耐熱合金旋削加工のあらゆる切削領域をカバー。

主な形番と標準価格
●インサート
CCMT09T308-PS AH8015 970円 (税込み 1,048円)
CPMT120408 AH8005 1,500円 (税込み 1,620円)
DCMT11T308-PSS AH8015 1,130円 (税込み 1,221円)
RCMT1204M0-RS AH8015 1,060円 (税込み 1,145円)
VCMT160404-PSF AH8005 2,310円 (税込み 2,495円)

「今年はビッグイベントの年」 日本工作機械輸入協会が総会を開く

中川会長
中川会長
 日本工作機械輸入協会(会長=中川貴夫 シーケービー社長)が5月23日、東京の松本楼で平成28年度通常総会ならびに懇親会を開催した。総会では平成27年度事業報告、決算報告、平成28年度事業計画案、予算案が承認された。
 総会後の懇親会で中川会長は、「当協会会員は、正会員、賛助会員をあわせて57社となっている。来年のこの場では会員数60社という発表ができるよう努力していく所存である。当協会は今年で創立61年目を迎えている。昨年は60周年を記念してEMO・ミラノ訪問時に各国関係団体にご挨拶をし、記念品を贈呈した。昨年は1月から12月の輸入工作機械通関実績で1,100億円を超えた。これは2002年以降で最高の数字である。政府からの支援策や為替の影響もあるが、ここに列席される企業の努力に対して拍手を送りたい。さて、今年はシカゴ・IMTS、JIMTOFのビッグイベントの年である。当協会でもIMTSでのミッションを組んでいるので、多数の参加を期待したい。JIMTOFに関して出展者数はもとより多くの来場者数を期待する。会員企業の多くはヨーロッパにパートナーを持っているが、ご承知のとおり、欧州は今大変な時代を迎えている。無差別テロ、押し寄せる移民、ロシアとの対峙等、いずれも安易な答えのない難題である。欧州におけるわれわれのパートナーは、これら社会問題に直接影響を受ける日々を送っている。われわれは少なくとも彼らの立場を理解・想像し、思いやることが必要であろう」とあいさつをした。

佐脇経産省産業機械課長
佐脇経産省産業機械課長
 来賓を代表して佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「10年来最高の輸入額だったと聞いている。国内においても昨年非常に大きな商いの規模になった。世界的にもまだまだ工作機械の需要は高まっているのではないか。ものづくりにおいて不可欠な工作機械だが、この工業会は日本の工作機械では満たせない特別な需要にしっかり応えていると聞いている。日本のものづくりの基盤において不可欠な輸入工作機械のベースを提供いただき、ありがたい。われわれも例年にも増して日本国内における様々な施策を立案し、展開するスピードを加速している。この後も特別な施策の類いも繰り出していく所存である」とあいさつをした。

 新規会員の紹介のあと、Holger Wittich ドイツ機械工業連盟日本代表事務所 日本代表が乾杯の発声を行った。

日本フルードパワー工業会が創立60周年記念式典及び祝賀懇親会を開催

あいさつする田中新会長
あいさつする田中新会長
 日本フルードパワー工業会(会長=田中治 油研工業社長)が5月19日、東京・港区の品川プリンスホテルで創立60周年記念式典・祝賀懇親会を開催した。

 記念式典ではこの日の定時総会で新会長に選任された田中油研工業社長が、「昭和31年に油圧機器工業会が、また同年、のちの空気工業会の母体となった日本自動機器工業会が設立され、昭和61年には両工業会が対等合併して社団法人日本油空圧工業会を発足させるに至った。平成18年に実施した創立50周年式典に続き、本日ここに60周年記念式典を開催できることはわれわれ業界にとって非常に喜ばしく思っている。さて10年一昔といわれるが、この10年を振り返ってみると大きな動きがあった。いざなみ景気のあと、リーマンショックが起こり、非常に厳しい状態となった。その後、中国インドとの新興諸国の景気回復による外需に支えられ、平成23年にははじめて7000億円産業に成長したが、翌年には円高等の六重苦に苦しめられた。平成25年になると、安倍内閣発足に伴うアベノミクス政策で経済環境は明るさが戻ったが最近では資源価格や中国をはじめとする新興諸国経済低迷の影響を受け、様々な課題を持つ厳しい状況下にある。当会ではこの60周年記念式典に併せてグローバル化が進むフルードパワー工業会の一層の発展のためになにをすべきか、というテーマに座談会を設け、課題と解決策を模索した」とあいさつをした。

 続いて表彰式では、経済産業大臣表彰に、澤田敬之タイヨーインタナショナル会長、十万幹雄神威産業社長、杉村宣行日本アキュムレータ会長、宮内壽一甲南電機会長に、若井英二経済産業省製造産業局審議官から経済産業大臣表彰並びに記念品が授与され、宮内 江南電機社長が謝辞を述べた。来賓を代表して鈴木淳司経済産業副大臣から謝辞があった。(代読)

 第二部の記念講演会は、西垣淳子経済産業省商務情報政策局生活文化創造産業課課長が「IoTによる製造業の変革」をテーマに講演した。

 場所を移しての祝賀会では田中会長のあいさつ、来賓代表として佐脇紀代志 経済産業省製造産業局産業機械課 課長のあいさつがあり、小山 紀日本フルードパワーシステム学会 副会長の乾杯で開宴した。