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森精機がイタリアの販売店Micron S.p.A.を買収
森精機製作所(社長=森 雅彦氏)は、DMGとの合弁会社であるDMG MORI SEIKI ITALIA S.R.L.(※)を通じ、2013年5月7日にイタリアの販売店であるMicron S.p.A.を買収する契約書を締結したことをこのほど発表した。
Micron社は1991年に創業され、イタリアの北東部ヴェネト地域の販売店として同社の工作機械の販売を行っている。DMG MORISEIKIでは、欧州内での協業推進に伴い直販体制に移行しており、イタリア国内においても同様に直販体制の移行を進めている。このような状況の中で、Micron社側からも販売体制強化の申し出があったため、今回同社を買収し、DMG MORI SEIKI ITALIAの子会社として再編することになった。これにより、イタリア全地域で直販体制を確立し、顧客との関係をより緊密に構築することが可能となる。
なお、Micron社の人員の雇用はそのまま維持する。
(※)DMG MORI SEIKI ITALIA S.R.LはDMG MORI SEIKI EUROPEの100%子会社。DMG MORI SEIKI EUROPEには、DMGより60%、森精機製作所より40%を出資。
代表者 : Mr. Antonio Rebizzi
住所 : イタリア Veneto州Padova県Veggiano
社員数 : 27名
設立 : 1991年
ダイジェット工業が連結決算発表 北米向け輸出が好調
ダイジェット工業(生悦住 歩 社長)は、平成25年3月期(2012年4月1日~2013年3月31日)連結決算を発表した。当期におけるわが国経済は、国内需要を中心に緩やかな回復基調にあったが、欧州の金融不安や新興国経済の減速に加え、歴史的な円高水準により輸出が低迷した。このような中で、期後半に新政権が発足し、財政・金融政策への期待感から円高修正や株高が進んだものの、実体経済の回復には至らなかった。このような情勢下で同社グループは、新製品を積極的に投入するなど販売の拡大に努めたが、売上高は前年同期比4.0%減の87億44百万円となった。このうち、国内向けは前年同期比7.7%減の54億62百万円、海外向けは2.9%増の32億81百万円となり、輸出割合は37.5%と前年同期から2.5ポイント上昇した。製品別では、焼肌チップが前年同期比14.5%減の15億15百万円、切削工具が前年同期比0.1%減の57億60百万円、耐摩工具が前年同期比6.6%減の14億45百万円となった。今後については、金型用工具など得意分野の育成強化とともに切削工具を軸に好調な北米向けや、中国、東南アジア、インド向けを中心に輸出を拡大し、売上の増大を図っていく。また、時代の要請に適応した新製品及び新材種の開発に努め、製品の選別や絞込みを一層進めるなど収益性の向上に繋げていく。なお、次期の為替レートは1米ドル90円、1ユーロ120円を想定している。
工作機械技術振興財団が贈賞および試験研究助成の対象を選定
公益財団法人工作機械技術振興財団(鈴木直道代表理事)は14 日、第34 次工作機械技術振興賞および試験研究助成の対象を選定した。同財団は、工作機械関連技術の向上促進を目的に、牧野フライス製作所創業者 故・牧野常造の私財を基金として、1979 年に設立されたもので、今回は、工作機械技術振興賞・論文賞3 件、同・奨励賞10 件、試験研究助成10 件を選定した。また、海外国際会議への参加支援も行っており、平成25 年6 月期は既に5 名へ助成を行っている。贈賞・助成は累計810 件(2,241 名)、総額5 億1 千万円を超える。贈賞式は6 月18 日に東海大学校友会館(東京都千代田区)で開催し、各賞の授与ならびに工作機械技術振興賞・論文賞を受賞した上野友之氏(住友電気工業株式会社)および堤正臣氏(東京農工大学副学長)による講演を予定している。
三菱マテリアルが“新世代超硬ソリッドドリル” WSTARドリルシリーズ「MVS, MVE」を発売
三菱マテリアルツールズ(社長=滝沢俊夫氏)は、このほど三菱マテリアルが開発製造する“新世代超硬ソリッドドリル”WSTARドリルシリーズ「MVS(内部給油タイプ), MVE(外部給油タイプ)」の販売を開始した。
穴あけ加工は、自動車産業をはじめ建機、造船、重電といったさまざまな分野で行われており、切削工具には、多様な被削材に対応できる汎用性、突発的なトラブルを引き起こさない安定性、生産コストを低減できる経済性が求められており、同社の“新世代超硬ソリッドドリル”WSTARドリルシリーズ「MVS, MVE」は、2002年に発売して以降、評判も高い。WSTARドリル「MWS, MWE」と同様に、多様な被削材、幅広い切削領域で安定加工を実現しながら長寿命が得られる工具である。
型番 :
・MVS(内部給油 ドリル径 3~12mm L/D 3、5、8) ;426型番
・MVE(外部給油 ドリル径 3~12mm L/D 2、3) ;284型番
標準価格
・MVS(内部給油) 11,000~32,200円
・MVE(外部給油) 6,650~19,300円
(代表型番)
・MVS0300X05S030 DP1020 12,700円(税込み13,335円)
・MVE0400X02S040 DP1020 7,560円(税込み7,938円)
主力の伊賀事業所に女性社員専用寮を建設 森精機
伊賀事業所では、2009年に女性社員専用寮として第2伊賀寮を建設し、全56室を確保していたが、年々増加する女性社員により満室状態が続いており、新たに全96室を設けた女性専用寮として、今回、第3伊賀寮を建設した。これまで使用していた第2伊賀寮は、男性社員用に転用する。
今後も、伊賀事業所周辺に合計617室の快適な生活環境を整備することで、男性女性を問わず、多方面から優秀な人材を確保できるよう取り組んでいくとしている。
■第3伊賀寮概要
延床面積:1,287.48坪
室 数:96室(部屋面積:25.5㎡、7階建)
設 備:レクリエーションルーム、フィットネスエリア、調理コーナー、駐車場(97台分)
費 用:7億円
「メカトロテックジャパン(MECT)2013」満小間で申し込み終了! 最終規模は1700小間に!
「メカトロテックジャパン2013」(MECT2013)を主催するニュースダイジェスト社(社長=岩波 徹氏)は、MECT2013の出展申し込み小間数が予定した募集定数に達したため、2013 年4月26日の申し込み期限をもって通常小間、中小企業支援ブースともに出展募集の受付を締め切った。今回の最終小間数は前回展比約14%増の1700小間規模を見込んでいる(2011年展:1490小間)。これにより、今年国内最大規模の工作機械見本市となることが確実となった。今年10月に名古屋市で開催されるMECT2013は、2年に一度東京で開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に次ぐ国内で2番目の規模の工作機械・技術の専門見本市。前回のMECT2011では、365社・団体(1,490小間)が出展参加、約8万人が来場し、13年展は昨年10 月1日に出展募集を開始して以来、1月末日段階で前回展よりも約2割増のペースで出展申し込みが進んでいた。また、今回の新規出展者数は約120社と前回の95社を大幅に上回る見込みである。また、出展者への説明会は6月中旬に開催する予定。MECT2013概要●会場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)●開催期間:2013年10月23日(水)~10月26日(土)の4日間●会場時間:10:00~17:00※25日(金)は19:00までナイター開催、最終日26日(土)は16:00まで●主催:株式会社ニュースダイジェスト社●共催:愛知県機械工具商業協同組合●出展対象製品:工作機械/鍛圧・板金加工機械/射出成形機/工作機器/精密測定機器、光学測定機器、試験機器/機械工具/切削工具/研削砥石、研磨材/鋸刃物/油圧・空気圧・水圧機器/歯車、歯車装置/環境・安全対応機器装置/CAD、CAM、CAE/産業用ロボット/物流搬送機器/制御装置、関連ソフトウェア/洗浄機械装置/品質管理・安全・試験認証機関/新素材/マイクロマシン、ナノテクノロジー関連――など。
「自立的に世界に向けて手を打っていくことが必要」 日本工作機器工業会が総会を開く
総会後の懇親会で寺町会長は、「2007年のピークをいまだ更新できずにいるのですが、世界の様々なところを見ますと、業界や企業の中ではピーク越えをしているところがあります。そこから見ますと、われわれの欠けているところはなにかと考えさせられます。そんな中、おわれわれが置かれている状況は、新たな市場や技術をさらに生み出していくことであり、現在アベノミクスの第三の矢が放たれようとしていますが、本来、われわれが自立的に色んな手を世界に向けて打っていくことが必要ではないかと感じます」とあいさつをした。
「景気回復に依存するのではなく自ら需要を創出することで発展」フルードパワー工業会が総会を開く
日本フルードパワー工業会(
総会後の懇親会であいさつに立った脇会長は、「日本経済は第二次安倍政権発足後、日本銀行との連携による金融緩和、緊急経済対策の柱となる補正予算の執行、TPP交渉への参加表明などの新たな政策が次々打ち出されました。為替市場では野田前総理が解散の意向を表明した昨年の11月から円安は20%以上も進行し、今月の10日には100円の壁を超え、企業の業績や輸出を押し上げています。ただし、この円安も行き過ぎると原材料価格の上昇や電気料金の値上げなどを招き、企業の収益を圧迫するのが懸念されます。新政権には一歩も二歩も踏み込んだ構造改革や、成長戦略に深く切り込む決断力、それを実行する行動力と突破力を強く求めます。夏の参院選を意識するあまり抜本的な改革が先送りし、もしくは棚上げされるようでは日本経済の再生など叶うはずはありません。フルードパワー工業会が3月に発表した事業見通しでは、平成24年度油圧機器の出荷額は、対前年度比2.6%増の3333億円、空気圧の出荷額も対前年度比1.7%増の2880億円とそれぞれ微増を予測しています。しかしながら景気回復に依存すること無く、地球の温暖化や社会インフラの老朽化など時代や社会の課題をフルードパワーの技術と知恵とで解決することにより自ら需要を創出することでわれわれは発展していくものだと思っています」と述べた。
4月分工作機械受注総額は819.6億円 日工会
日本工作機械工業会がまとめた4月分の受注実績は以下の通り。2013年月4月分工作機械受注総額は、819.6億円(前月比△9.4%・前年同月比△23.6%)となった。受注総額は3月の反動減で前月から減少したものの、2月を若干上回る水準。【4月分内需】272.4億円(前月比△18.9% 前年同月比△20.6%)。■内需総額・前月比3カ月ぶり減少、前年同月比11カ月連続減少。・2カ月ぶりの300億円割れ。・3月の反動減による影響が大きいが、自動車の増加など一部に動きもみられる。① 一般機械 109.1円(前月比△24.0% 前年同月比△34.0%) うち金型 14.5億円(前月比△32.0% 前年同月比△32.3%)② 自動車 95.5億円(前月比+3.1% 前年同月比△2.0%) うち部品 56.5億円(前月比△14.0% 前年同月比+3.3%)③ 電気・精密 25.0億円(前月比△23.8% 前年同月比△35.0%)④ 航空機・造船・搬送用機械 12.8億円(前月比△13.5% 前年同月比+8.6%) 【4月分外需】547.2億円(前月比△3.8% 前年同月比△25.0%)。■外需総額・前月比3カ月ぶり減少。前年同月比7カ月連続減少。・3カ月連続の500億円超。・主要3極では、アジアのみ前月比増加し、北米、欧州は減少。① アジア:249.2億円(前月比+2.2% 前年同月比△42.2%)・東アジア:168.7億円(前月比+2.2% 前年同月比△47.6%)〈中国〉:125.1億円(前月比△1.6% 前年同月比△57.5%)・その他アジア:80.5億円(前月比+2.1% 前年同月比△26.0%)〈タ イ〉:31.3億円(前月比+29.2% 前年同月比△45.7%)〈インド〉:18.2億円(前月比+2.0% 前年同月比△22.6%)② 欧州:96.0億円(前月比△17.5% 前年同月比△5.1%)〈ドイツ〉:29.9億円(前月比△22.2% 前年同月比△16.6%)③ 北米:198.8億円(前月比△4.6% 前年同月比+1.1%)〈アメリカ〉:173.5億円(前月比+4.7% 前年同月比+5.2%)
3月分超硬工具主要統計
超硬工具協会がまとめた3月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】418トン(前年比84.3)。【超硬工具生産額】切削工具163億8600万円(前年比84.5)、耐摩工具28億770万円(同87.8)、鉱山土木工具5億6100万円(同98.4)、その他工具5億5100万円(同105.4)、焼結体・工具14億9700万円(同80.8)、合計218億7200万円(同85.4)。【輸出入】輸出83億1100万円(前年比109.4)、輸入49億100万円(同118.8)。【超硬工具出荷額】切削工具184億3500万円(前年比94.3)、耐摩工具29億4400万円(同89.3)、鉱山土木工具6億1600万円(同98.4)、その他工具3億9200万円(同93.8)、焼結体・工具17億9700万円(同87.0)、合計241億8400万円(同93.2)。【刃先交換チップ】生産2374万2000個(前年比82.8)、出荷2672万1000個(同94.8)。
