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タンガロイ 先端交換式ドリル「DrillMeister(ドリル・マイスター)」DMPヘッド新材種AH9130拡充
タンガロイは、このほどヘッド交換式ドリル「DrillMeister(ドリル・マイスター)」DMPヘッドに新材種AH9130を拡充し、発売した。
DrillMeisterは独自の自己拘束型クランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。工具交換は、ヘッドを付け替えるのみでツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。
既に高精度加工用ヘッドDMCで好評の新材種AH9130を汎用ヘッドDMPに拡充。AH9130はドリル用に開発された新材種で、3種類のNano積層膜を融合した「トリプルNanoテクノロジー」を盛り込んだコーティング膜種を適用した。このコーティングにより、ドリル加工に必要な「耐摩耗性」「耐欠損性」「耐酸化性」「耐溶着性」「耐被膜剥離性」を高次元で共存させることで、様々な加工状況において、長寿命を実現する。
同社では、「今回の拡充により、DrillMeisterは工具寿命の改善に大きく効果を発揮し、お客様の加工コスト低減に大きく貢献する。」としている。
主な特長は以下の通り。
●ヘッド径:φ10.0~φ19.5mmサイズを拡充。
●3種類のNano積層膜を融合した「トリプルNanoテクノロジー」を盛り込んだコーティング膜種を適用。
●「耐摩耗性」「耐欠損性」「耐酸化性」「耐溶着性」「耐被膜剥離性」を高次元で共存させることで、様々な加工状況において長寿命を実現。
■主な型番と標準価格
●ヘッド
・DMP100 AH9130:8,590円
・DMP150 AH9130:10,020円
・DMP190 AH9130:13,900円
(税抜価格)
全アイテム:25形番
アマダホールディングス 欧州・板金切断加工機用自動化装置メーカーを完全子会社化 ~欧州向け自動化装置の供給を強化し、地産地消体制を確立~

今回の背景について同社では、「近年の板金加工業界では、発振器の高出力化とレーザ技術の高度化により、ファイバーレーザマシンの需要が急速に拡大している。欧州のアマダグループでは、CO2 レーザマシンやパンチングマシンからの置き換えに加え、厚板を扱う業界からの新規引き合いが増加している。」とし、さらに欧州では、「労働時間の制約と人件費の高騰等により、板金切断工程において設備の自動化が前提となっている。」と述べている。
同社では、2009年からLKIと資本業務提携を行い、欧州向けの板金切断加工機用自動化装置の製造において協業することで、欧州の顧客からの要望に対応していた。

今回の完全子会社化により、欧州向けのすべての自動化装置をアマダオートメーションヨーロッパが供給することになる。すでに板金加工機械においては、フランスのシャルルビル=メジエール工場の拡張を完了し、生産能力を増強するなど、現地ニーズに対応した商品を迅速に供給できる体制を整えてきた。欧州のファイバーレーザ市場および自動化ニーズの拡大を視野に、引き続き商品の供給体制を強化することで、2021年度までに売上高4,000 億円の達成を目指す。
■アマダオートメーションヨーロッパ 概要
三菱マテリアル 自動盤・小型旋盤用超硬ソリッドドリル“WSTARドリルシリーズ”「DWAE」を発売
三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、このほど自動盤・小型旋盤用超硬ソリッドドリル“WSTARドリルシリーズ”「DWAE」の発売を開始した。
自動盤・小型旋盤用超硬ソリッドドリル“WSTARトドリルシリーズ”「DWAE」は、低抵抗で切りくず処理に優れ、自動盤・小型旋盤において安定した穴加工を実現する超硬ソリッドドリルで、今回、外部給油式の加工径3mmから12mmまでの122アイテムを発売した。
主な特長は以下の通り。
① 小型旋盤の加工スペースに合わせてフルート長さを短く適正化し、機械や被削材への干渉を防止。
② ワーク剛性やクランプ剛性の確保が難しい状況でも、低抵抗設計なため穴あけ加工が容易。
③ 独自開発のウェーブ刃形が切りくずをコンパクトに分断し、溝形状の最適化で切りくず詰まりを防止。
④ 独自表面平滑化処理により、切削抵抗の低減や優れた切りくず排出を実現。
⑤ 新開発のPVDコーテッド超硬材種「DP102A」は、潤滑性と耐熱性に優れ、特に低速から中速領域の切削条件下において優れた耐摩耗性を発揮。
・標準価格 : DWAE0300X02S030 DP102A:7,540円
(代表型番) DWAE0300X04S030 DP102A:8,900円
DWAE0600X02S060 DP102A:10,900円
DWAE0800X04S08 DP102A:15,200円
DWAE1200X04S120 DP102A:21,500円
(*いずれも税き価格)
「つながる社会 5Gに期待」オーエスジー 賀詞交歓会を開く

あいさつに立った石川社長は、日頃の感謝の意を表したあと製造業界のトレンドでもある5Gと産業革命について触れ、「20世紀の半ばにコンピュータを活用したものづくりが始まり、パソコンの普及が大きな役割を果たした。今から約30年前1990年前後に普及したインターネット抜きには第3次産業革命の発展は語れない。このインターネット革命の先にあるのが、デジタル革命といわれる第4次産業革命だ。ロボット工学、人工知能AI、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、IoT、3Dプリンター、自動運転など、さまざまにわたる分野で大きな技術革新が実用化される時代、通信速度を飛躍的に高める5Gの技術は第4次産業革命をけん引する。ありとあらゆる情報が一気にダウンロードできるようになると、一つ一つ単独した情報の価値というものは必ずしも高くなく、情報はつながることが重要になる。つながった情報を活用し、生かすことができれば、情報には大きな価値が生まれる。」との見方を示した。
また、同社が製造する切削工具について、「工具は総合的につながった形の商品とサービスが真の価値を生むものと思われる。オーエスジーは皆さまと共に、切削工具だけではなく、周辺技術、周辺機器をつなぎ、そしてアフターサービスまでつなぎたいと考えている。」と意気込みを示した。

鏡開きが行われ、乾杯の発声を三橋 誠 テヅカ社長が行い開宴した。宴もたけなわの頃、散会した。
「企業価値を高める!」 DMG森精機 2019年12月期(1~12月)連結決算

当期における連結業績は、売上収益4,857億78百万円(前年同期5,012億48百万円)、営業利益373億39百万円(前年同期362億61百万円)、税引前当期利益314億51百万円(前年同期312億75百万円)、親会社の所有者に帰属する当期利益179億95百万円(前年同期185億17百万円)となった。なお、当期の利益配当金は、1株当たり年間60円(前期50円)を実施する。
当期の受注額は、4,094億円で前年同期比23%減となった。一方で、5軸・複合加工機など工程集約を目的とした機械の構成比が64%まで向上し、あわせて自動化・デジタル化が進展したことから1台当たりの受注単価は前年度に比べ6%上昇した。また、機械復旧サービス、補修部品の受注額は堅調に推移し3%増となった。
地域別では、前年度まで好調に推移した反動から、日本が前年同期比42%減、米州は同27%減、中国を含むアジアは同29%減となったが、53%を占めるEMEAは同16%減と比較的減少幅は軽微にとどまった。産業別には、航空機・医療関連・金型業界向けが比較的堅調に推移した。2018年半ば以降大きく落ち込んでいた半導体製造装置業界向けは漸く引合いが増加しており、今後の受注増へ期待がもてる。一方、自動車関連業界向けは、自動車需要が調整局面にあること、技術変化への見極めを進めていることなどから弱含みの状況が続いている。
同社の事業戦略については、工作機械が使用される製造現場では10年ごとに飛躍的な技術革新が起こっており、同社は、新時代の技術要求に応えられる生産設備を顧客に提供すべく、5軸・複合加工機やアディティブマニュファクチュアリング(積層造形技術)機をプラットフォームとした自動化・デジタル化の促進を掲げている。5軸・複合加工機によって生産工程が集約されることで、搬送や計測の自動化の需要が高まり、その帰結として、デジタル技術を活用したセンシングやAIを用いたデータ解析が進み、そこから学習された結果が工作機械本体の更なる高性能をもたらすという好循環を生み出す。そしてアディティブマニュファクチュアリングは、従来の切削加工では不可能だった複雑形状や軽量化を実現できる点で、導入した顧客にとって新たなビジネスチャンスとなる。同社には、テクノロジーサイクルやDMQP(DMG森精機認定周辺機器)などの取組みを通じてこれまで蓄積してきた、加工技術や周辺機器に関する豊富なノウハウがあり、こうした知見を強みに上述の好循環を加速化し、工場全体の稼働率を向上させるトータルソリューションプロバイダーを目指していくという。
一方同社では、社員が自律的に自身の時間をマネジメントし、心身ともに充実した生活を送ってスキルアップできる風土を重視しており、“よく遊び、よく学び、よく働く”をモットーに掲げている。2020年も総労働時間の上限を見直し、全社員が定められた在社制限時間内で効率的に働きつつ、全社をあげたTQM活動による業務の本質的改善や新規システムの勉強などを進めている。環境保護の取組みとしては、ドイツではCo2-Neutralをめざした活動を始めており、日本でも太陽光発電の利用や緑化政策、バイオマス発電の研究を進めている。さらに、将来の工作機械産業の発展のための優秀な人材の育成支援をとして、森記念製造技術研究財団を通じた博士課程の学生への給付型奨学金の支給を行っている。同社は、グローバルにステークホルダーを持つ企業として社会的に求められる責任を果たし、持続可能な発展によって継続的に企業価値を高めていくという。
次期の見通しについては、受注の微増を見込んでおり、開発・製造・販売・修理復旧の各分野での活動を通じ、さらなる企業価値の向上に努めていく。その通期業績(連結)予想は、売上収益4,000億円、営業利益200億円、親会社の所有者に帰属する当期利益85億円を見込んでいる。また、次期配当金についても、1株当たり年間60円の配当を予定。なお、米ドルレートは110円、ユーロレートは120円を想定している。
一般財団法人「産業デザイン」創立

この「産業デザイン」は、新興セルビックの元経営者である竹内 宏氏が「わが国におけるあらゆるものづくりにかかわる研究や技術の中で、特に樹脂を含む新素材の開発や新加工分野に対して、わが国の産業や経済の発展に貢献し寄与する」ことを目的とし、資産3憶円を投じて活動を開始したもの。
財団の創設者である竹内氏は、14才より叔父の都南金型製作所に出入りし、高校生の頃にはすでに新入社員に金型や成型技術の指導をする腕を持った。27才で父とともに新興金型製作所を設立したのち、開発子会社新興セルビックを設立した。以降、オリジナルな製品開発に特化し、開発を繰り返す過程で成形機周辺や射出成形機等の新たな生産装置の開発へと大きく進化し、その研究熱心な姿勢から、平成30年春には文部科学大臣より科学技術賞、秋には経済産業大臣よりグッドデザイン賞、同年秋の叙勲では旭日単光章を受章している。
橋本代表理事は、「この財団は、個人及び中小企業の自立化と新工法開発に関わる育成助成事業を柱としており、新素材開発に関わる育成助成事業を側面支援することを目的とし、わが国の産業発展のために創造的に取り組む人々への支援を通じ、豊かで快適な暮らしの実現に貢献していきたい。」との考えを示した。
2020年1月分工作機械受注総額は807.8億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2020年1月分の受注実績は以下の通り。
2020年1月分工作機械受注総額は、807.8億円(前月比△10.4% 前年同月比△35.6%)となった。受注総額は、2013年2月(808.7億円)以来、6年11カ月ぶりの810億円割れ。1,000億円割れは6カ月連続。国内外とも依然弱含みの状況が継続。
内需は295.9億円(前月比△20.7% 前年同月比△36.7%)で2013年5月(291.7億円)以来、6年8カ月ぶりの300億円割れ。国内需要が低迷する中、補助金待ちなどもあり、7年ぶりの低水準。
外需は511.9億円(前月比△3.1% 前年同月比△34.9%)で、引続き主要3極すべて弱含みで、6カ月連続の550億円割れ。1月としては2013年(476.4億円)以来7年ぶりの低水準。
米中貿易摩擦により、内外需とも設備投資需要は弱含みの状況が続く。今後も通商問題や、感染症による経済活動への影響等を注視。
1月分内需
295.9億円(前月比△20.7% 前年同月比△36.7%)。
・2013年5月(297.7億円)以来、6年8カ月ぶりの300億円割れ。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比14カ月連続減少。
・国内需要は全般的に弱含み。とくに主要4業種では一般機械で補助金待ちもあり減少。
(出所:日本工作機械工業会)
1月分外需
511.9億円(前月比△3.1% 前年同月比△34.9%)
・6カ月連続の550億円割れ。1月の550憶円割れは2013年(476.4億円)以来7年ぶり。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比16カ月連続減少。
・19年後半から主要3極とも概横ばい圏内の動きが継続。
(出所:日本工作機械工業会)
「アマダAIイノベーション研究所」設立 アマダホールディングス

アマダグループは、1946年の創業以来、一貫して「金属加工機械の総合メーカー」を目指し、板金事業を中核として発展した。多様化するニーズや社会に必要とされるモノづくりを、エンジニアリングと最新技術で解決するソリューションビジネスにより、世界中の顧客に選ばれるメーカーを目指している。
同社によると、「昨今の製造業を取り巻く環境の変化は激しく、人手不足への対応を目的とした自動化や、熟練工の不足に対応する知能化への対応、また異業種連携などを見据え、次世代のモノづくりのための中核研究機関として『アマダAIイノベーション研究所』の設立に至った。」としている。
同研究所の主な役割は次の通り。
① AIなどの先端技術を活用して板金加工の可能性を広げる。グループ各社と連携し、世界中の地域別ニーズに合わせ、生産工程全体の最適化や熟練技術の伝承、加工支援などに取り組む。
② 数十年後の社会を見据え、まだ顕在化していないニーズを探索し、新事業や新技術の育成に向けたマーケティング活動の実施。
これらの活動の一環として、「アマダ AI イノベーション研究所」では大学や専門機関・研究機関などと積極的に連携していく。また、これらの活動を行うための利便性を考慮し、拠点を都内2カ所に設置し活動を開始する。
■ アマダ AIイノベーション研究所概要
社 名: ㈱アマダAI イノベーション研究所 AMADA AI Innovation Laboratory Inc.
本 社: 神奈川県伊勢原市石田 200
事務所: 東京都千代田区日比谷
設 立: 2020 年1月7日
代表者: 代表取締役 所長 鹿志村 洋次
三菱マテリアル 高能率加工用多機能カッタ“VPXシリーズ”に深切込み用長刃形を追加
三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、このほど高能率加工用カッタ“VPXシリーズ”に深切込み用長刃形を追加し、販売を開始した。
高能率加工用多機能カッタ“VPXシリーズ”は高負荷加工において耐欠損性に優れる縦刃インサート設計、ランピング加工やヘリカル加工など、さまざまな加工形態に対応でき、経済性にも優れる両面インサートを採用した多機能カッタ。今回、深切込み用長刃形を追加し、使用用途をさらに拡大した。
主な特長は、以下の通り。
① インサートを縦に配置することで、高いホルダ剛性を確保。
② 複数のインサートを組み合わせることで最大切込み63mmを実現。(VPX300 シェルタイプ 加工径80mm)
・標準価格 : VPX200R202SA20S01404:78,700円
(代表型番) VPX200R404SA32S04224:172,000円
VPX300R402SA32S03106:104,000円
VPX300-040A02A031R06:104,000円
VPX300R08005CA06330: 279,000円
(*いずれも税抜価格)
アマダホールディングス 「湘南ベルマーレ」のスポンサーに!
アマダホールディングス(本社:神奈川県伊勢原市、社長=磯部 任氏)は、2月1日より湘南ベルマーレ(会長=眞壁 潔氏)が運営するJリーグプロサッカーチーム「湘南ベルマーレ」の『2020 オフィシャルクラブパートナー』として、サポートを行っている。
2月 16 日(日)より開催される『2020 J リーグ ルヴァンカップ』、および2月 21 日(金)に開幕する 2020 J1リーグのホームゲームの計20戦において、ゴール裏のフィールド看板にアマダグループのロゴマークが掲出される。また、今期中のホームゲーム1試合において、「アマダ スペシャルデー」を開催する予定。
磯部社長は、「このたび、湘南ベルマーレのオフィシャルクラブパートナーに加わることとなり、大変光栄に思います。アマダグループは、皆さまの身近にある金属加工部品を生み出す機械をつくる“金属加工機械の総合メーカー”として、神奈川県に本社を置いています。湘南ベルマーレが目指す“チャレンジする人の成長を支え、夢と感動を提供する”というミッションは、世界中のお客さまのモノづくりに貢献し、チャレンジし続ける私たちの企業姿勢と通じるものであると感じています。ぜひ地域の皆さまとともに、ホームタウンの一員として湘南ベルマーレを応援し、豊かな未来と社会の発展に向けて積極的に取り組んでいきたいと思います。」とコメントしている。