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天田財団が「技能検定の受検手数料の助成」を開始

 天田財団(理事長=岡本満夫氏)は、従来の「金属等の加工に係る研究への助成」のほかに「金属等の加工業に従事する人材の育成と技能の向上に有益な資格の取得に対する助成」を今年から行う。これまでの公益目的事業に加え「技能検定の受検手数料の助成」を10 月1 日(火)から開始している。 2019 年度は、職業能力開発促進法施行令で指定され、都道府県職業能力開発協会が実施する技能検定の職種である「工場板金」技能検定に係る「受検手数料の助成」を実施する。 2019 年度は、技能検定「工場板金」の後期受検から助成先を募集する。 (1) 助成金予算額 : 1,350 万円(約650 名相当)一法人10 名以内 (2) 申請受付期間 : 10 月1 日(開始)~2020 年2 月29 日(または予算終了時) (3) 助成金振込日 : 11 月~3 月までの月末日、5 回を予定 技能検定とは、働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」で、技能に対する社会一般の評価を高め、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的として、職業能力開発促進法に基づき実施されている。(中央職業能力開発協会ホームページより) 助成金申請には、技能検定受検申請書・受検票・受検手数料領収書等のコピーが必要。助成を希望する方は、同財団ウェブサイト(https://www.amada-f.or.jp/)に掲載している詳細を確認のうえ、応募すること。

天田財団が2019年度前期助成先を決定! 95件 総額2億5,333万円

 天田財団 (理事長= 岡本満夫氏)が、このほど2019年 度の前期助成先を決定した。助成総数は 95件、助成金総額は 2億 5,333万円 。

 1987年(昭和62年)の設立以来、32年間で累計助成件数は1,803件、助成金総額は29億5,240万円となった。うち、研究開発助成の合計は81件、2億4,761万円、国際交流助成の合計は14件、572万円。なお、今回決定した助成研究者に対して、11月30日(土)13時から神奈川県伊勢原市のFORUM246ホールにおいて、助成金目録を贈呈する「天田財団助成式典」を開催する。

 後期も引き続き、国際交流助成の追加募集を12月20日(金)まで行うとしている。

研究開発助成 詳細内訳

国際交流助成 詳細内訳

【動画】黒田精工が新バージョンの会社案内動画をリニューアル

 黒田精工(社長=黒田浩史氏)が、このほど新バージョンの会社案内並びに事業紹介動画をリニューアルした。一般にも会社概要や製品を理解できるようアニメ動画を多く取り入れ、躍動感のある仕上がりとなっている。▼会社案内動画&feature=youtu▼事業紹介動画&feature=youtu

民間世界初! 宇宙ごみ除去のアストロスケールが除去実証実験機「ELSA-d」のシステム組立・試験を始動

ELSA-dのFMモデル外観
ELSA-dのFMモデル外観
 宇宙機の安全航行を目指し、スペースデブリ(宇宙ごみ、デブリ)除去サービスに取り組む、アストロスケールホールディングス(CEO=岡田光信氏)が、このほど、2020 年半ばの打上げを予定するデブリ除去実証実験機「ELSA-d(エルサディー)」の詳細設計審査やサブシステム単位での各種試験を経て、衛星システム組立・試験(AIT:Assembly, Integration& Test)に移行していると発表した。

 ELSA-d プロジェクトマネージャー飯塚 清太氏は、「ELSA-d プロジェクトが、衛星システムの組立・試験へと重要な局面を迎え、着実に進行していることを喜ばしく思っている。同プロジェクトは、前例のない非常に複雑なランデブ・ドッキング及び近接運用の実証実験を宇宙空間で行うもで、この革新的なミッションが、軌道上の持続性確保へ寄与する第一歩となることはもちろん、従事するエンジニアにとって、大変刺激的な挑戦であると捉えている。」としている。

 民間で世界初となるデブリ除去実証実験機「ELSA-d(エルサディー)」は、捕獲機(約180kg)と宇宙ごみを模擬した人工衛星(約20kg)を結合した状態で低軌道へ打ち上げ、軌道上において、難易度の高い捕獲実証実験を行う。磁石を用いた複数回に及ぶ捕獲とリリースによって、接近(相対航法)、診断(近傍制御・作業)、捕獲(ランデブ・ドッキング)、捕獲後の軌道変更まで、デブリ除去に必要なコア技術を一連のシステムとして実施する。

 ランデブ・ドッキングの内、国際宇宙ステーションと補給船「こうのとり(HTV)」などで見られるような「協力接近・捕獲」の技術実証例はこれまで存在していたが、同プロジェクトが実施する「準協力接近・捕獲」は、捕獲対象の姿勢制御や捕獲対象が通信機能を持たない条件下となり、世界でも初の試みとなる。

 また、実証では将来の商業サービス提供の際の顧客要求や想定条件を見据えており、具体的には、捕獲対象を意図的に回転させることで、姿勢制御機能を失いデブリ化した人工衛星の状態を意図的に生み出したり、捕獲対象を相対航法センサーの視野から敢えて見失わせ、ドッキングプレートや捕獲機搭載のカメラや光学センサー等により、軌道位置の特定や接近が可能なことを実証する。

 低軌道での大規模コンステレーション計画の勃興により、機能停止中の人工衛星と稼働中の衛星の衝突可能性はこれまで以上に高まり、さらなる衝突予測がなされている。衝突確率の増加は、現存の衛星だけでなく、今後打上がる衛星も含めた社会活動を支える衛星データ利用すらも危険に晒すことになることも予測され、同プロジェクトは、軌道上の故障機を除去することで、延いては低軌道の安全性確保へ資する重要な役割を担う。

 創業者兼CEO の岡田氏は、「スペースデブリ問題の解決策は、長きに亘り議論がなされてきたが、以前に増して、世界中で解決を求める声が高まっている。ELSA-d は、デブリ低減における革新的な技術実証の一端として重要な意味を持ちながら、解決における一要素でしかないと捉えている。弊社では、宇宙が持続可能で安全に確保されるよう、そして人類が宇宙での経済活動を継承するために、法規制やビジネスモデルの確立に同時に取り組む所存である。」としている。

 なお、本プロジェクトの組立作業では、バス機器(電源系、姿勢制御系、推進系、熱・制御系、計装系、通信系、データ処理系)、ミッション機器(磁石を含む捕獲機構系、航法センサー等GNC 類)を搭載後、各種環境試験を終え、出荷・打上げを迎える。捕獲機と模擬デブリは、2020 年半ばにカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地より打ち上げられる予定。

名古屋機工新聞社が事務所移転

 名古屋機工新聞社(社長=岩田健嗣氏)がこのほど事務所を移転した。 新住所は下記の通り。【新住所】 〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南4-8-17(ダイドー名駅南第2ビル2A)【電話】052-565-1231 【FAX】052-586-4789(電話・FAX番号は従来通り)

コマツ 台風19号による被災地へ支援

 コマツ( 社長=小川啓之氏) は 、被災地で必要とされる機材・物資の提供をはじめとする 1000 万円相当の支援を以下の通り行った。 ・建設機械関連の支援 ・決壊などの被害が発生した河川のドローンによる三次元測量の支援 ・義援金等 なお、同社による生産および販売・サービス活動に大きな影響はない見通し。

ブラッドケン社が日立建機グループリジッドダンプトラック向け純正荷台を出荷開始 ~軽量化した荷台をオーストラリア市場に拡販~

ブラッドケン社が製造したリジッドダンプトラックの荷台
ブラッドケン社が製造したリジッドダンプトラックの荷台
 日立建機(社長=平野耕太郎氏)の100%子会社で、鉱山機械向け部品を製造するBRADKEN PTY LTD(以下、ブラッドケン社)は、このほど日立建機が従来と比べて約1割(3トン相当)分の重量を軽く設計した、日立建機グループのリジッドダンプトラック向け純正荷台をイプスウィッチ工場(オーストラリア連邦クイーンズランド)で製造し、出荷を開始した。初のブラッドケン社製となる荷台を取り付けたリジッドダンプトラックEH5000AC-3は日立建機オーストラリアから、燃料炭を供給するオーストラリアの鉱山会社Bengalla MiningCompany Pty Ltdに2台納入する予定。

イワタツールが6年ぶりに新製品「SPセンターゼロ」を発表! 

新製品の概要を説明する岩田社長
新製品の概要を説明する岩田社長
 同社において6年ぶりとなる新製品は、『SPセンターZERO』。同社の主力製品である『SPセンター』は、今から20年ほど前に市場投入され、現在、売上げの約50%強を占めるほどのヒット商品だ。1㎜以下の位置決めでは日本を含むアジアではトップシェアを誇る。

 岩田社長は新製品名について、「弊社の主力製品はSPセンターだが、この進化バージョンにあたる。位置決めが限りなくゼロに近づく、ということでこの製品名となった。」と述べ、特長を、①ドリル位置精度1µmを実現、②穴の入口と出口のバリを低減、③薄板加工にも最適――であると説明した。

 現在、海外拠点の増強に注力するとしている同社では、現在、イタリアのtte社製の製品も在庫販売している。エンドミルで横にオイルホールが施されている切削工具は日本でほとんど見かけることはない特長ある工具の説明があった。

トライエンジニアリングにて。MECT2019でどんな展開をみせるのか楽しみだ。
トライエンジニアリングにて。MECT2019でどんな展開をみせるのか楽しみだ。
 今回、10月23日(水)から26日(木)までの4日間、ポートメッセなごやにて「メカトロテックジャパン(MECT)2019」が開催されるが、同社では、企画展示コンセプトゾーン(1号館内特設会場)」にて、「ロボット切削で広がる可能性」をテーマに、トライエンジニアリングと安川電機とともに切削加工システムを展示するに先立ち、トライエンジニアリングの見学を行い、ロボットマシニングシステムの説明があった。

 また、共同出展するヒーバックシステムや、協力出品をするかいわの2社からそれぞれ会社概要等の説明があった。

ユキワ精工が速くキレイに削れるecoなホルダ 「グリーンG1チャック」のラインナップを拡充

 ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏)は、このほど、“速くキレイに削れるecoなホルダ”として発売以来、好評を博している「グリーンG1チャックシリーズ」に新たにBBT40シャンク・BBT50シャンク・HSK63Aシャンクを追加し、ラインナップを拡充した。

 ツーリングシステムは、切削工具と機械主軸をつなぐアダプターの役割を果たし、機械加工における精度を引き出すために重要な役割を果たしているが、生産現場では常に「効率化」や「工程集約」、「コストダウン」といった課題を抱えている。同社では、それらの課題を解決するために、ツーリングシステムにおいて、「高剛性」「高振れ精度」「高把握力」の三要素が不可欠であると考え、それらの課題に対し、従来よりも“より速く、よりキレイに”加工を行う為のツールホルダとして、グリーンG1チャックを開発している。今回は、顧客の要望により新たにラインナップを拡充するに至った。

4つの特長

1.切削工具が長持ちする。
 ベストセラー商品であるスーパーG1チャックと同様に総合芯振れ精度5μm以内を保証している。高い振れ精度で加工を行うことが出来るため、加工時の工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命を延ばすことが可能。また、高い振れ精度で加工を行うことにより、「切削工具の交換時期も安定し、管理がしやすくなった。」とユーザーの評価も高い。

2.ワークの加工面がきれいに仕上がる。
 ホルダ内部の振動減衰構造で振動を発生しにくくすることにより、高速・重切削でもワークの仕上がりが良好である。

3.加工送り速度を上げられる。
 振動減衰構造により、高速・重切削時の振動を発生しにくくする。振動が発生しにくくなるので、現状よりも条件を上げた加工にトライすることができる。

4.切削音が静かになる。
 振動減衰構造にくわえ、ホルダの高い剛性によりミーリング加工時に発生するビビリ音を抑えることが出来る。実際に使用されたエンドユーザーからも「以前のホルダに比べて加工音が静かになった」という声が多く寄せられ、高評価。

■仕様
 ●シャンク形状:BBT30 / BBT40 / BBT50 / HSK63A
 ●コレットサイズ(専用コレットSGコレット):φ1.0~φ25
(※SGコレット、ロックナット締め付け用フックスパナ、プルスタッドは別途ご注文が必要)

問合せ先
 本社営業グループ: TEL:0258-81-1111
 東京営業所 : TEL:048-434-7101
 名古屋営業所 : TEL:0561-64-0300
 大阪営業所 : TEL:06-6748-2020
 海外営業グループ: TEL:0561-61-1400

▼ホームページ
http://www.yukiwa.co.jp

ヤマザキマザック「Mazak Solution Partners」によるコラボレーションでソリューション提供力を拡大 

 ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)は、このほど、スマートファクトリーの深化とソリューション提供力の拡大を目指し、ロボットメーカやソフトウェアメーカとの連携を強化するコラボレーション「MazakSolution Partners(マザックソリューションパートナーズ)」を発表した。

 同社では、近年、スマートファクトリー化が求められている背景に、「労働人口の減少と熟練作業者の不足への対応、マスカスタマイゼーションに代表される多品種少量生産の効率化などがあり、こうしたグローバル規模の多岐にわたるニーズに迅速かつ、きめ細かく対応することは工作機械メーカだけでは困難である。」との認識のもと、ロボットメーカやソフトウェアメーカとの連携を強化した。同社製工作機械との接続インターフェースをパートナー企業に公開することで、個々のユーザーニーズを反映したロボットによる自動化セルの構築や、オフィスPCによる段取り作業を支援するソフトウェアとのデータ連携を容易にし、さらなる生産効率の向上と顧客の工場のスマートファクトリー化を実現する。

 去る9月16日よりドイツで開催された欧州国際工作機械見本市(EMOHannover 2019)の同社ブースでは、各ソリューションパートナーと連携し、新製品の「INTEGREXi-450H ST」や「VARIAXIS C-600」などでのデモ展示を行い、好評を博している。

「MazakSolution Partners」で提供力を拡大

■ロボットコラボレーション( ロボットを活用した自動化セル連携)
 ・パートナー企業(順不同 敬称略)
 ファナック、三菱電機、 KUKA AG

 従来から工作機械オペレータの課題となっていたロボットのティーチング作業の簡易化と、長時間の無人運転を行うためのスケジューリング・ソフトウェアとのインターフェースを開発した。ロボットの専門知識がなくても、マザックの工作機械操作パネルから簡単にスケジューリングやティーチング作業を行うことが可能となる。今後、これらロボットメーカのSIer(システムインテグレータ)とも協業することで、世界各地のユーザへの個別対応力を高めていく。

■CAD/CAMインタラクティブ(CAD/CAMソフトウェア連携)
 ・対応ソフトウェアとパートナー企業(順不同敬称略):
 ESPRIT(DPTechnology社)/ FUSION360(AUTODESK社)
 hyperMILL(OPEN MIND社)/Mastercam(CNCSoftware社)

 工場の工作機械のリアルデータを取得し、オフィスPC上のソフトウェア(サイバー空間)で仮想機械(デジタルツイン)を構築、プログラミング作業の効率化やシミュレーションによる機械稼働率の向上を実現する。マザック製の工作機械専用パラメータや稼働データを利用するための専用インターフェースを公開し、パートナー各社がCAD/CAMソフトウェアのさまざまな機能開発を行う。

 EMO Hannover 2019で発表したソフトウェアシリーズ「MAZATROLTWINS」に対応しており、パートナー各社のブースでも紹介が行われた。

EMO Hannover 2019のマザックブース