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日本金型工業会が「金型アカデミー(第2部)」、「シニア金型マスター」、「第2期生金型マスター」認定式を開催

 日本金型工業会(会長=小出 悟 氏)が10月18日、都内の上野精養軒で、「金型アカデミー(第2部)」、「シニア金型マスター」、「第2期生金型マスター」認定式を開催した。
 今年度は、第2期生金型マスター36名が誕生すると同時に第1期生金型マスターから新たにシニア金型マスターが誕生した。

 講演会では、乙部信吾 LIGHTz社長が「AI金型の現状と将来性」をテーマに講演した。続いて「AI金型で作る未来 ~僕らは次のスティーブ・ジョブズになる~」をテーマにパネルディスカッションが行われた。

「Grinding Technology Japan 2021(研削加工技術と工具製造技術展)」開催概要説明会を開く

 本年3月、日本で初となる「Grinding Technology Japan (研削加工技術と工具製造技術展)」(主催:日本工業出版、フジサンケイビジネスアイ)が開催され、盛況のうち幕を閉じたが、2回目にあたる「Grinding Technology Japan 2021(研削加工技術と工具製造技術展)」の開催概要説明会が、10月29日、都内の大手町サンケイプラザで開かれた。



あいさつをする日本工業出版 小林社長
あいさつをする日本工業出版 小林社長
 主催者を代表して、小林大作 日本工業出版 社長が、「この展示会は今年の3月に第1回目を開催したが、お陰様で大変高い評価を得ることができた。第2回目も第1回の経験を活かしながら業界を盛り上げていきたい。」とあいさつをした。

 続いて、清水伸二 日本工業大学 工業技術博物館 館長/上智大学名誉教授が「研削盤の最新技術動向と今後の課題」をテーマに講演を行った。

開催概要を、小山 宏 日本工業出版「機械と工具」編集長、荒井一則 フジサンケイビジネスアイ執行役員がそれぞれ説明した。

 それによると、来場対象は、研削加工技術者・研究者、工具製造者、切削加工業者、学生など。今回も前回に引き続き、基調講演、特別講演、セミナーも開催する。また、新テーマを「磨く」(予定)とし、レンズ磨きなどの実演を行う予定だ。

 この展示会の特長は“課題解決型”だが、来場者の課題解決に貢献する「研削コンシュルジュ」も前回の成功に基づいて、さらに増やす方向とした。

 予定として砥粒加工学会関連事業では、「砥粒加工技術ポスター展」が開催される。前回は15研究室(大学・高等専門学校)が出展した。また、今回は新しく、「砥粒加工学会 先進テクノフェア(ATF2021)」も開く予定。ここでは①卒論発表(予定)、②リクルートコーナー(予定)、③技術セミナー、④企業発表等を予定している。

開催概要

会期:2021年3月2日(火)~4日(木)までの3日間(以降2年に1度開催)
開場時間:10:00~17:00
会場:幕張メッセ 4.5ホール
入場料:2000円(ただし招待券持参者・インターネットからの事前登録者は無料)
主催:日本工業出版(株)、フジサンケイビジネスアイ(日本工業新聞社)
企画:日本工業出版(株)「機械と工具」編集部
後援:在日ドイツ連邦共和国大使館(予定)
特別協賛:切削フォーラム21
特別協力:公益財団法人 砥粒加工学会
協賛:日本工作機械工業会、日本工作機械輸入協会、日本工作機械販売協会、日本鍛圧機械工業会、日本精密機械工業会、日本機械工具工業会、日本工作機器工業会、日本精密測定機器工業会、研削砥石工業会、ダイヤモンド工業協会、日本光学測定機工業会、ンホンフルードパワー工業会、日本歯車工業会、日本機械鋸・刃物工業会、精密工学会、日本フルードパワーシステム学会、ターボ機械学会(予定)

出展料と小間企画

Aタイプ
[出展小間規格]
1小間=9m(間口3m×奥行き3m×高さ2.7m)

[出展料(1小間)]
◎一般 385,000円(税込)
・10~19小間 -5%
・20小間~  -10%
◎会員 330,000円(税込)
*切削フォーラム21の会員のみ  

[募集小間数]
500小間

Bタイプ 1社1小間限定
[出展小間規格]
1小間=間口2m×奥行き2m×高さ2.7m
*一定装飾付き(角小間側壁なし)

[出展料(1小間)]
◎一般 220,000円(税込)
◎会員 198,000円(税込)
*切削フォーラム21の会員のみ

開催までのスケジュール(一部予定含む)

2019年12月2日(月):出展申込受付開始

2020年10月21日(水):出展者説明会

2020年11月中旬:展示会招待状の完成⇒配布(出展者には無料で希望枚数を配布)

2021年12月中旬:出展ブースに関わる書申込み締切(電気、備品など)

2021年2月27日(土)~3月1日(月):展示品搬入・ブース装飾

2021年3月2日(火)~4日(木):展示会開催

2021年3月4日(木):搬出・撤去(17:00~21:00)
〃3月5日(金):搬出・撤去(9:00~17:00)

2019年9月分工作機械受注総額は989.7億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2019年9月分の受注実績は以下の通り。
 2019年9月分工作機械受注総額は、989.7億円(前月比+11.9% 前年同月比△35.5%)となった。受注総額は、前月比2カ月ぶり増加も2カ月連続の1,000億円割れ。9月での1,000億円割れは、2010年(920.1億円)以来9年ぶり。

 内需は460.7億円(前月比+22.7% 前年同月比△28.5%)で、年度半期の期末効果もあって、2カ月ぶりの400億円超も力強さに欠ける。9月での500億円割れは2016年(455.2億円)以来3年ぶり。  

 外需は529.1億円(前月比+3.9% 前年同月比△40.6%)で、前月比4カ月ぶり増加も2カ月連続の550億円割れと弱含み。9月での550億円割れは2009年(235.2億円)以来10年ぶり。

 米中貿易摩擦により、内外需とも設備投資需要は弱含みの状況が継続。今後も通商問題や、中国経済の回復動向、地政学的リスクを注視。

9月分内需

460.7億円(前月比+22.7% 前年同月比△28.5%)。

・2カ月ぶりの400億円超(6カ月ぶりの450億円超)。
・前月比2カ月ぶり増加。前年同月比10カ月連続減少。
・年度半期の期末効果により前月比増加も、需要回復の兆しは見られず弱含み。


(出所:日本工作機械工業会)

9月分外需

529.1億円(前月比+3.9% 前年同月比△40.6%)

・2カ月連続の550億円割れ。9月の550億円割れは2009年(235.2億円)以来10年ぶり。
・前月比4カ月ぶり増加。前年同月比12カ月連続減少。
・欧州、北米で前月比増加も、主要3極全てで受注レベルが低い状況。


(出所:日本工作機械工業会)

ロボット統計受注・生産・出荷実績(2019年7~9月期)

 ロボット工業会がまとめた2019年7~9月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。業況について 2019年7~9月期は、受注額が対前年同期比7.7%の減少。生産額が同7.2%の減少となった。昨年下期からの減速が長期化している中、底堅く推移しているものの、未だ持ち直しの兆候は見られない。 国内は前四半期に続き出荷額トータルでは対前年同期比増加で増加。溶接用やハンドリング・組立用などが堅調、業種では自動車製造業向けが引き続き堅調。 輸出は主用途向けで軒並み現象。溶接用は6四半期連続での前年同期比減少となった。輸出先では中国・欧州向けの減少傾向に変化はみられない。中国向けは昨年並みで低調。昨年好調だった欧州向けの減速が目立つ。 受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。受注・受注台数(台) : 44,275(前年同期比▲13.5%) 【5四半期連続の減少】 ・受注額(億円) : 1,706(同▲7.7%) 【4四半期連続の減少】生産・生産台数(台) : 44,275(前年同期比▲13.5%) 【5四半期連続の減少】・生産額(億円) : 1,724(同▲7.2%) 【5四半期連続の減少】出荷・総出荷台数(台) : 46,161(前年同期比▲10.6%) 【5四半期連続の減少】・総出荷額(億円) : 1,759(同▲5.5%) 【3四半期連続の減少】・国内出荷台数(台): 11,328(同▲1.5%) 【2四半期連続の減少】・国内出荷額(億円): 541(同+12.7%) 【4四半期連続の増加】・輸出台数(台) : 34,833(同▲13.2%) 【5四半期連続の減少】・輸出額(億円) : 1,218(同▲11.8%) 【5四半期連続の減少】国内出荷内訳■電機機械産業向け・国内出荷台数(台) : 2,785(前年同期比▲10.8%) 【2四半期連続の減少】・国内出荷額(億円) : 145(同+2.8%) 【2四半期ぶりの増加】■自動車産業向け・国内出荷台数(台) : 4,147(前年同期比+4.2%) 【2四半期連続の増加】・国内出荷額(億円) : 183(同+14.2%) 【4四半期連続の増加】輸出内訳■電子部品実装用・輸出台数(台): 3,075(前年同期比▲14.6%) 【3四半期連続の減少】・輸出額(億円): 504(同▲12.3%) 【3四半期連続の減少】■溶接用・輸出台数(台): 7,412(前年同期比▲13.3%) 【6四半期連続の減少】・輸出額(億円): 164(同▲24.5%) 【6四半期連続の減少】

日本機械工具工業会が令和元年度「秋季総会」並びに「日本機械工具工業会賞」表彰式を開く

 日本機械工具工業会(会長=石川則男 オーエスジー社長)が、10月9日、アーバンネット大手町ビル(東京都千代田区大手町)内の東京會舘で令和元年度「秋季総会」並びに「日本機械工具工業会賞」を開催した。受賞者は次のとおり。





業界功労賞

■中河 清氏(元、株式会社不二越)

平成20年6月~平成21年6月 日本工具工業会 理事長 1年0カ月
平成16年6月~平成24年3月 日本工具工業会 中部支部長 7年9カ月
(企業経歴)
昭和50年4月 株式会社不二越入社
平成16年2月 取締役
平成19年2月 常務取締役
平成23年2月 同社退任

【功績の概要】
 平成20年6月、日本工具工業会第11代理事長に就任、就任中は日本工具工業会創立60周年記念事業を成功裏に遂行された。特に、創立60周年記念誌では経済産業省をはじめ関連業界のトップから今後の機械工具の進むべき方向など幅広く寄稿いただき取りまとめられた。また、製品技術・開発技術、資源問題、さらに環境問題の解決について工業会の各委員会から意見を集約された。一方、平成16年から7年余りに亘って、日本工具工業会中部支部長を歴任され、中部支部の会員の活性化に取り組まれ、毎回趣向を凝らした会合を企画立案されるなど、工業会の基本理念である会員の全員参加に尽力された。その経験を理事長時代にも生かされ、総会、理事会はじめ製品別部会や各委員会活動の活性化を図られた。また、機工グループ展のメンバーとして、10年以上毎年作品を出展され、不二越退職後も当業界のメンバーはもちろん幅広く関連業界との交流も続けられている。

■藤井裕幸氏(元、サンドビック株式会社)

平成12年6月~平成21年6月  超硬工具協会 理事       9年0月
平成21年6月~平成23年6月  〃 国際関係担当常任理事    2年0月
平成23年6月~平成25年6月  〃 副理事長国際関係常任理事  2年0月
平成25年6月~平成27年6月  〃 国際関係担当常任理事   2年0月
平成27年6月~平成28年6月 日本機械工具工業会理事      2年0月
(企業経歴)
平成17年 4月   取締役副社長兼コロマント事業部長
平成19年11月   代表取締役社長
平成28年11月   同社退任

【功績の概要】
 平成12年6月より旧、超硬工具協会理事に就任、以来16年の長きにわたり役員を務められた。平成21年6月倉阪克秀理事長により新設された国際関係対策常任理事に就任。世界はまさに猛烈な勢いで変革を始めた年で、リーマンショックに端を発した世界不況、その一方で、その後中国などの新興国の目覚ましい発展。このような中で、協会発展のため海外からの情報収集や海外の切削工具団体などとの情報交換を展開された。
 特に、1998年から米国、欧州、日本の3極で3年おきに開催されている世界切削工具会議(WCTC)では、5回目にあたる2013年5月京都会合の実行委員長として両団体から選考されたプロジェクトメンバーを主導された。準備段階では、USCTI(米国切削工具協会)、ECTA(欧州切削工具協会)両工業会の理事会や総会に出席され、日本会合に何を期待、望まれているか等、きめ細かな内容調査を行うなど周到な準備をされ、会期中には「匠とおもてなし」を掲げられ各国のVIPからご婦人までその企画運営に賞賛が送られるなど成功裏に終えられた。

技術功績大賞

●「Silent Toolsプラスの開発」
サンドビック(株) 河田洋一

[新規性]
 従来、工作機械にセンサーを取り付けて加工のモニタリングを行う製品・ソリューションはあったが、本来の加工部位である刃先から距離があるため(特に今回のような深い内径用の突き出しの長い工具では)、機械側で得られるデータと刃先での現象に乖離があった。本製品においては、より刃先に近い工具内部にセンサーを内蔵とした点、それにより、刃先で起きている現象と得られるデータの整合性が大幅に向上した点が新しい。

技術功績賞

●「アルミ加工用Tung Speed Millの開発」
(株)タンガロイ 阿曽孝洋、竹澤大輔、服部隆幸

[新規性]
本開発品の最も大きな特徴は、刃先調整機構付きカッタでありながら、調整用のカム部品をレンチに配置し、ボディから調整用の部品を排除した事である。こうする事で、調整機構やその操作に必要なスペースをミニマム化し、φ100で22枚刃を達成した。レンチを持ち替えず調整できるように工夫されており、操作時間を約45%短縮した。

●「ハイパー Z スパイラルタップ チタン合金用の開発」
(株)不二越 高見俊輔

[新規性]
 これまでのチタン合金用タップは、加工しためねじに通りねじゲージが入らない、突発折損するなどの問題があった。原因調査したところ、分断型切りくずを逆転時に噛み込む様子が観察された。比較的切りくずが小さく分断される低延性材料に対し溝形状を2段溝とし、主溝と副溝の間に凸部形状を設けることで逆転時の噛み込みを抑制する点に新規性がある。

技術奨励賞

●「低嵩炭化タングステン(WC)粉末の開発」
(株)アライドマテリアル

[新規性]
 従来WC粉末は、微粒であるほど凝集粒子が多く嵩高となる課題があった。
今般、原料、還元工程、炭化工程の最適化を図ることにより、W粉やWC粉の凝集を抑制したことに新規性がある。

●「アルミニウム合金加工用高能率カッタANX型の開発」
住友電工ハードメタル(株)  木下啓次、沖田泰彦、金田泰幸

[新規性]
 ①高速回転対応構造と4.5刃/inchの多刃設計(従来比1.5倍)により、 超高能率加工を実現。
 ②クランプ時のボディ撓みによる刃先位置の変動を抑制する構造にしたことで、正面振れ5μm以下に高さ調整する作業時間の大幅な短縮に成功。
 ③新技術のブレード(超硬)スルーで、刃先近くへ高い圧力のクーラントを噴出することにより、切りくずを細断することが可能。

●「溝入れ突切りバイトGWシリーズの開発」
三菱マテリアル(株)  木曽拓真、渡辺彰一郎

[新規性]
 従来主流であったインサートをハンマーで叩いてクランプする方法から、専用レンチを使用したクランプ方法に一新することで刃先位置再現性や作業性、安全性を向上させた。またクランプ方法の変更に伴い、インサートクランプ面の逆テーパ化を実現し、抜け防止効果を高めることで、切削性能に加え作業性も向上した突切り用バイトを製品化した。

環境賞

(1)環境大賞 日本特殊陶業(株)
(2)環境特別賞 (株)東陽

「こだわりは日本流の製品に対する熱い思いとサービスの向上」

あいさつする石川会長
あいさつする石川会長
 懇親会の中で石川会長は、日頃の感謝の意を表したあと、「日米の新しい貿易協定が決まったということで、私どもにとっては追い風になる。」とし、最近、大いに賑わいをみせたラグビーの話題に触れたあと、「世界で活躍できる企業を目指す。国籍も民族もこだわってはおらず、こだわっているのは日本流の製品に対する熱い思いとサービスの向上。世界経済はやや下降気味だが、こうした気概をもって残りの数カ月間、皆様と一緒に発展したい。」とあいさつをした。

 来賓を代表して松本 崇 経済産業省産業機械課生産機械課長補佐が、ドイツで開催されたEMO Hannover(エモ・ハノーバー)国際金属加工見本市での出来事を話した。塚本 裕副会長(不二越 取締役)が乾杯の発声を行い開宴し、参会者は親睦を深めた。

イスカルジャパンが超高送り加工対応、高剛性、強化タイプ突切・溝入れ工具「マルチFグリップ」(MULTI F GRIP)を新発売

 イスカルジャパン(社長=岡田一成氏)が、このほど、超高送り加工対応、高剛性、強化タイプ突切・溝入れ工具「マルチFグリップ」(MULTI F GRIP)をリリースした。

 この製品は、突切・溝入れ加工時にブレードに掛かる負荷を、従来のX軸方向からY軸方向に分散させる角型ブレードを採用し、極めて高い剛性での加工を可能とする工具で、耐久性の高いブレードは、防振性に優れ、加工中のビビリを抑制する。

 また、優れた仕上げ面と真直性で、高圧クーラント対応の内部給油式で、良好な切屑排出も実現した。

 マルチFグリップには、2種類の角型ブレードが取付けられる。特長は以下のとおり。

「タングFグリップ」
 ・縦置き構造、タンググリップチップ取付用
 ・最大突切径Φ120mm (3~5mm幅チップ使用時) 
  →加工の無駄を省き、コスト削減
 ・高送り対応「HFブレーカー」の使用により、従来の2倍以上の送りで加工が可能
  →高生産性を実現

「ドゥーFグリップ」
 ・2コーナー使い、ドゥーグリップチップ取付用
 ・加工中のビビリを抑制し、優れた仕上げ面と真直性を実現
 ・最大突切径Φ120mm (4~5mm幅チップ使用時) 
 ・高生産性を実現

■レパートリー
 ●マルチFグリップ (ホルダー)
 高圧クーラント対応
 TGTBQ…JHP、突切・溝入加工用ホルダー

 ●角型ブレード
 TGAQ-JHP タンググリップチップ用ブレード
 DGAQ-JHP ドゥーグリップチップ用ブレード

タンガロイがヘッド交換式リーマ「ReamMeister」を発売

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、このほどヘッド交換式リーマ「ReamMeister(リーム・マイスター)」を発売した。

 この製品はH7公差のような高精度な穴仕上げ加工が可能な高精度ヘッド交換式リーマ。ヘッド製造時の精密な径・振れ精度管理と、ヘッド取付け部に設けたテーパーと端面の2面拘束による同心性の高いクランプ機能により精度の高いリーマ加工を実現する。

 特殊ねじと専用キーを利用した独自のクランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしている。工具交換はヘッドを付け替えるのみで、ツールホルダからの工具の脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できる。

 今回、加工用途に応じた2種類のヘッドラインナップを揃えた。ストレート刃仕様のASヘッドは、穴形状や被削材を問わず汎用的に使用が可能なヘッド。貫通穴用に設定されたBLヘッドは、左ねじれ刃を採用し、切りくずを前方に排出することが出来るため、貫通穴加工時の切りくず処理改善に大きく貢献する。これらヘッドにはコーティングが施されているため、従来のノンコートのソリッドリーマやロウ付けリーマでは適用の難しかった高速切削が可能になり、また寿命延長にも効果的である。

 同社では、「この新製品は、加工能率と寿命延長に加え、工具交換時間の大幅短縮および再研削にかかわる費用を無くせるなど、トータルの加工コスト削減に大きく貢献します。」としている。

主な特長
 ●工具径:φ11.5~32.0 mm、加工深さL/D = 1.5, 3, 5, 8に対応するツールを設定
 ●H7公差を達成する高精度ヘッド
 ●独自のクランプシステムにより、ヘッド交換時の繰り返し精度に優れる
 ●1本の特殊ねじと専用キーでのクランプにより、ヘッド交換が簡易かつ迅速
 ●コーティングヘッドと独自の切れ刃形状により高能率なリーマ加工が可能
 ●穴形状により、2種類の切れ刃形状を持つヘッドが選択可能

主な形番と標準価格
【ヘッド】
 HRM-11.501-AS-T5 AH725:37,400円
 HRM-32.000-AS-T9 AH725:60,400円
【ツール】
TRM-T5-R16-1.5:52,000円
TRM-T9-R32-8: 99,100円
(いずれも税抜き価格)

三菱マテリアルが高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”用インサートを追加発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)が、このほど、高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”用インサートに切れ味優先形と刃先強度優先形を追加し、販売を開始した。

 高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ “WJXシリーズ”は、独自逃げ面形状の両面インサートを採用し、ネガインサートの経済性、高強度とポジインサートの切れ味、多機能性を融合させた荒切削領域用のカッタ。今回、インサートに切れ味優先形と刃先強度優先形を追加し、使用領域の拡大を図る。

■特長
 ① 切削開始時の抵抗上昇が少なく、断続切削や高切り込みでも、安定した静かな加工を実現。
 ② 切れ刃は、最大切り込み量まで直線を確保し、高切り込みでも安定した高送り加工を実現。
 ③ ダブテイル構造により、インサートの浮き上がりを抑制し、クランプ駒なしで安定したクランプを実現。
 ④ インサートの独自切れ刃稜線(りょうせん)はコンパクトなカール状の切りくずを生成させ、工具本体やチップコンベヤーの切りくず詰まりを抑制。
 ⑤ インサートの厚みを増すことで、インサートの欠損および本体の破損を防止。
 ⑥ 切れ味優先のインサートは安定切削加工時の寿命延長やチタン合金の切削に最適。
 ⑦ 刃先強度優先のインサートは不安定切削加工時の耐欠損性が向上。

・標準価格 : JOMU140715ZZER-L MC7020:2,200円
(代表型番)JOMU140715ZZER-R MP6130:2,200円
(*いずれも税抜価格)

サンドビック・コロマントのSASEAジェネラルに山本雅広氏が就任

 サンドビック・コロマント(本社=スウェーデン-サンドビケン、社長:ナディーン・クラウヴェルス氏)は、10月1日付で山本雅広をセールスエリア・サウス・アンド・イースト・アジア(以下、SASEA)1のジェネラルマネージャー兼コロマントカンパニーのカンパニープレジデントに任命したと発表した。 山本氏は、2018年11月にサンドビック・コロマントに入社し、コロマントジャパンの西日本クラスターマネージャーを務めており、1994年に入社したサンドビック・マテリアル・テクノロジー(SMT)で20年以上にわたり営業業務に従事し、2010年からはSMTのストリップビジネスのアジアパシフィックセールスエリアマネージャー(中国を除く)として、コストを適切に管理しながら顧客ベースを拡大し、利益成長を達成しながらセールスエリアを率いてきた。 今回の任命について、サンドビック・コロマントのグローバルセールス担当上級副社長であるエドアルド・マーティン氏は、「山本は、リーダーとしてアジアのセールスエリアを統括してきた豊富な経験を有しており、SASEA地域とグローバル・セールス・マネジメント・チームに大いに貢献してくれるものと確信している。」と期待を込める。 なお、これまでSASEAジェネラルマネージャー兼カントリープレジデントを務めてきたマイケル・エネベリ氏は、社外で要職に就くため2019年9月30日付で退職した。

オーエスジーが11月1日を「三枚刃ドリルの日」としてイベントを実施

 オーエスジー(社長=石川則男氏)は、昨年の11月1日、日本国際工作見本市(JIMTOF2018)においてAブランドに加わる新たな3枚刃油穴付き超硬ドリル「ADO-TRS」を発表し、そのニックネームを一般公募して、「Triple Revolution(トリプルレボリューション)」と命名発表したが、このほど、同社では、この記念日である11月1日(1+1+1=3)を「3枚刃ドリルの日」として新たなイベントを実施すると発表した。

■イベント内容

 2019年11月1日のみ当日限定で、オーエスジーの3枚刃ドリルを標準価格(税別)で合計3万円以上購入の方から抽選で1名様に商品券3万円をプレゼント。また3名に3枚刃電動シェーバーをプレゼント。(当選の発表は、発送をもって行う)

  同イベントへの応募は、オーエスジー公式ウェブサイトから専用チラシをダウンロードし、必要事項を記入の上、オーエスジー取引販売店へ注文書として提出すること。

↓3枚刃ドリルの日 サイトはこちら↓(専用チラシダウンロード先あり)
https://www.osg.co.jp/news/2019/10/campaign1101.html

 同社では、「これまでの汎用超硬ドリルは2枚刃が常識。2枚刃に匹敵する低抵抗と切りくず排出性で進化を遂げた3枚刃ADO-TRS Triple Revolution(トリプルレボリューション)。オーエスジーは3枚刃で“ドリル新時代” “オーエスジーの常識から世界の常識へ”を提唱します。」としている。