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タンガロイ 高送りカッタ「DoFeed」(ドゥ・フィード)新材種AH3225拡充

 タンガロイがこのほど、高送りカッタ「DoFeed」(ドゥ・フィード)に新材種AH3225を拡充し、全国で発売を開始した。

 この商品は、多刃仕様の高送りカッタで、豊富なチップブレーカとインサート材種により、あらゆる加工に対応するもので、今回拡充する新材種AH3225は、鋼加工の第一推奨材種として驚異的な超寿命を実現する。

 AH3225は、3種類のNano積層膜を融合した「トリプルNanoテクノロジー」を盛り込んだコーティング膜種を適用している。このコーティングは、「耐摩耗性」「耐欠損性」「耐溶着性」「耐被膜剥離性」を高次元で共存させ、加えて、母材には耐熱衝撃性に優れた高靭性母材を採用することで、サーマルクラックによる突発欠損を防止し、工具寿命の安定化を図っている。

 これにより、AH3225は加工初期のコーティングの剥離や微小チッピングといった異常損傷の防止しつつ、正常摩耗の進行を抑制することで安定した長寿命を提供する。

●主な特長
 新材種AH3225は安定した長寿命加工が可能。

主な形番 標準価格
■インサート
 ・LNMU0303ZER-MJ AH3225:1,310円
 ・LNMU0303ZER-ML AH3225:1,310円
 ・LNMU0303ZER-MS AH3225:1,310円
 ・LNMU06X5ZER-MJ AH3225:2,170円
 ・LNMU06X5ZER-ML AH3225:2,170円
 (いずれも税抜価格)

三菱マテリアル センタリング・面取り加工用超硬ソリッドドリル “リーディングドリルシリーズ”「DLE」の小径サイズを追加

  三菱マテリアル 加工事業カンパニーがこのほどセンタリング・面取り加工用超硬ソリッドドリル “リーディングドリルシリーズ”「DLE」の小径サイズを追加し、販売を開始した。

 この製品は、複合旋盤、小型自動旋盤で使用されるセンタリングや面取り加工などに対応したドリルで、今回、先端角90°のドリル径2.5mm以下を追加し、使用用途の拡大を図った。

 特長は以下の通り。

 ① 中心部の切りくずの排出スペースにより、食い付き性が向上し、良好な穴品位を実現。
 ② 二段先端角形状により、中心の強度を確保し突発欠損を抑制。
 ③ すくい角が大きく、切れ味に優れた切れ刃により、バリの発生を抑制。
 ④ PVDコーテッド超硬材種DP102Aは、潤滑性と耐熱性に優れ、特に低速~中速の切削条件下において優れた耐摩耗性を実現。
 ⑤ 首下長が長く、穴奥の加工にも使用可能。

標準価格
 ・DLE0100S030P090 DP102A:6,990円
 ・DLE0150S030P090 DP102A:6,990円
 ・DLE0200S030P090 DP102A:6,990円
 ・DLE0250S030P090 DP102A:6,990円
 (いずれも税抜価格)

コマツが第48回北國広告賞「金賞」を受賞

 コマツがこのほど、北國新聞社が主催する「第48回北國広告賞」にて金賞を受賞した。
 今回金賞を受賞した「人間の道をつくるなら、動物の道もつくれ。~ドイツの森が、そう語りかけている気がした。~」(2019年6月17日 北國新聞朝刊掲載)の作品について、「人間社会の利便性を求めるだけでなく、動物の生態系を守ることの重要性を訴えた社会性のある広告である。デザイン、コピー、写真いずれも洗練されており、広告として非常に完成度が高い」と評価された。

 同社は企業広告活動において、1965年より顧客の現場にクローズアップし、機械が稼働している様子を通じて、同社の企業姿勢や技術革新への取り組みなどを紹介している。今後も品質と信頼性を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな現場の実現を顧客とともに目指していくとしている。

MAN理事に日立建機クレー射撃部の中山選手が就任

 本年3月3日に設立した一般社団法人MAN(代表理事:上野眞奈美氏)の理事に日立建機クレー射撃部の中山由起枝選手が就任した。MANは、女性アスリート(主に産前・産後のママアスリート)のサポート組織として、2014年度より文部科学省(現スポーツ庁)の受託事業「Mama Athletes Network(MAN)」として活動しており、子どもを持つアスリートのサポートを通じて健全な社会の実現をめざし、より活発な活動遂行のため一般社団法人化された団体。中山選手は、「Mama Athletes Network」のワーキングメンバーとして参加しており、今後も自身の競技活動の経験に基づく情報提供に尽力していくとしている。

●中山由起枝氏 プロフィール
 所属:日立建機 クレー射撃部。
 高校生までソフトボール選手として活躍後、日立建機入社を機にクレー射撃競技へ転向。 シドニー、北京(4 位入賞)、ロンドン、リオデジャネイロと五輪4大会のクレー射撃日本代表。東京五輪クレー射撃出場内定。

2020年2月分工作機械受注総額は772.2億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2020年2月分の受注実績は以下の通り。
2020年2月分工作機械受注総額は、772.2億円(前月比△4.4% 前年同月比△29.6%)となった。受注総額は、2013年1月(716.6億円)以来、7年1カ月ぶりの800億円割れ。1,000億円割れは7カ月連続。新型コロナウイルスの影響もあり、弱含み。

 内需は320.0億円(前月比+8.1% 前年同月比△23.2%)で2カ月ぶりの300億円超。前月比は増加するも、受注環境に変化はなく、国内需要の低迷が継続。

 外需は452.3億円(前月比△11.7% 前年同月比△33.6%)で、2013年1月(476.4億円)以来、7年1カ月ぶりの500億円割れ。新型コロナウイルスの影響により、中国やイタリア等で大幅減。

 これまでの弱含みの投資環境に加え、新型コロナウイルスの影響もあり低水準の受注。今後も国内外で影響が懸念され、動向を注視。

2月分内需

 320.0億円(前月比+8.1% 前年同月比△23.2%)。

 ・2カ月ぶりの300億円超え。2月の350億円割れは、2014年(340.0億円)以来6年ぶり。
 ・前月比2カ月ぶり増加。前年同月比15カ月連続減少。
・国内需要は全般的に弱含み。新型コロナウイルスの影響は軽微にとどまる。


(出所:日本工作機械工業会)

2月分外需

 452.3億円(前月比△11.7% 前年同月比△33.6%)

 ・2013年1月(476.4億円)以来、7年1カ月ぶりの500憶円割れ。
 ・前月比2カ月連続減少。前年同月比17カ月連続減少。
 ・このところ横ばい圏内の動きが続いていたが、新型コロナウイルスの影響により下振れ。


(出所:日本工作機械工業会)

オークマ 「2020 オークマ東京マシンフェア」を開催

 オークマが2月20日(木)~21日(金)の2日間、オークマ東京支店(神奈川県厚木市)で「2020オークマ東京マシンフェア」を開催し、多数の来場者で賑わった。

 今回プライベートショーでは、ロボット専用知識やシステムインテグレータが不要な人気の次世代ロボットシステム「ARMROID」や「STANDROID」の他、多様なニーズに応える立形マシニングセンタ「MB-56VA」、詮索に特化した高品質コンパクト旋盤「CENOS L250Ⅱ」などが展示されていた。

 今回、中でも注目したのは、機械をネットワークでつないで、工場の稼働状態を見える化する『Connect Plan(コネクトプラン)』。これは工作機械をつなぎ、工場の稼働実績を見える化することで、稼働率向上に向けたカイゼン活動を促進するシステム。工作機械とPCを接続し、Connect PlanをPCにインストールするだけで、機械の状況をどこからでも把握することができるソリューションだ。

 機械の前に設置すれば、ワークが到着しているか、段取りができているか、などの確認ができ、機械の中で設置すれば、加工の状況がリアルタイムで分かるというユーザーの用途に合わせた使い方ができるようになっている。しかもオークマの機械だけでなく、他社製の機械でも稼働の状態を集計できるというから嬉しい。また、ネットワークがないような古い機械でも、パトライトに装置を追加することで稼働の状態を知ることができることも特長だ。

 同社では工場のありのままを見える化し、〝カイゼン活動〟を促進している。製造現場の機械稼働率を向上させて利益向上に貢献するためのノウハウを披露していた。

機械振興協会 「第54回機械振興賞表彰式」を開く

 機械振興協会(会長=釡 和明氏)は、このほど「第54回機械振興賞」の受賞者を決定し、2月19日都内の東京プリンスホテルで表彰式を開いた。
 
 機械振興賞は、経済産業省、中小企業庁、中小企業基盤整備機構、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、東京中小企業投資育成、名古屋中小企業投資育成、大阪中小企業投資育成、日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会、発明脅威会、JKA、日本機械工業連合会、日本技術士会、中小企業診断協会、日本経済新聞社および日刊工業新聞の後援を受け、機械産業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって機械産業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業・大学・研究機関および研究開発担当者を表彰することによって、わが国機械産業の振興に役立てようとするもの。

 「第54回機械振興賞」は、機械産業にかかわる関係団体、地方公共団体、国公立試験研究機関および学会等からの推薦および自薦による応募の計42件の受賞候補者の業績について、審査委員会における慎重審議の結果、12件の受賞が決定した。

 あいさつに立った釡会長は、「年明けから生じつつある国際課題とともに高齢化や環境課題への対応が求められている。IoTやAIの活用を通じた大きな変革の時期にある。特に今年はオリンピック・パラリンピックの年である。わが国の産業と経済が改めて大きな存在感を持ってイノベーションと世界の進歩に寄与すべく、その契機となる年としたい。」と述べた。

 受賞者は以下の通り。

■経済産業大臣賞
 ○最先端電子部品向け高感度超音波検査装置
 (株)日立製作所、(株)日立パワーソリューションズ

■中小企業長官賞
 ○油圧ショベルの汎用無線遠隔操縦ロボットの商品化
 コーワテック(株)

■機械振興協会会長賞
 ○機械加工用プッシュプル式粉塵回収機
 (株)アントレット

 ○世界最速を実現する調質圧延装置の開発
 JFEスチール(株)

 ○高性能ポリエステル延伸糸製造装置の開発
 TMTマシナリー株

 ○鶏肉袋自動開発機と脱水機
 (株)なんつね

 ○世界初量産化変圧縮比エンジンの開発
 日産自動車(株)

 ○鉄道用低騒音歯車装置の開発
 日本製鉄(株)

 ○防錆を革新する耐食性の迅速評価技術と装置
 マツダ(株)

 ○心なし研削盤による高精度・高能率ねじ加工
 ミクロン精密(株)

【審査委員長特別賞】
 ○歯科治療用高速ピストンエンドコラ
 ノイシュタットジャパン(株)、鶴見大学歯学部

■航空宇宙産業用おねじ形状測定装置
 (有)丸之内マシーナリ

イスカルジャパン ねじれ形状チップ採用高送りミーリング工具「ロジック4フィード」好評発売中!

 イスカルジャパンが、ねじれ形状チップ採用高送りミーリング工具「ロジック4フィード」を好評発売中だ。

 この商品の特長は、両面4コーナー使い、ハイポジ形状チップを採用していること。ハイポジ形状の切刃はビビリと切削抵抗を抑制し、金型加工のような長い突出しの加工にも対応している。高剛性のダブテイルクランプ構造を採用し、プランジ加工や斜め沈み込み加工のような高負荷加工時も滑らかな加工が可能だ。

 内部クーラント付きホルダーは、チップ冷却効果と良好な切屑処理を実現。ねじれ形状採用の両面使いチップ、ハイポジすくい角は加工時のビビリや切削抵抗を抑制するため、長い突出しや斜め沈み込み加工にも対応している。

■レパートリー 
 ・エンドミル FFX4 ED..04 φ12mm~φ32mm
 ・フェースミル FFX4 FD..04 φ32mm~φ52mm
 ・チップ FFX4 XNMU 04…HP/T/RM

 ※HP:オーステナイトステンレス鋼/耐熱合金加工用、
 T:鋼/フェライト•マルテンサイトステンレス鋼/鋳鉄/高硬度鋼加工用
 RM-強化タイプ

ダイジェット工業 「QM ミルシリーズ」ラインナップ拡張!

ダイジェット工業がこのほど、好評の小径多刃・高能率加工用工具「QM ミル」に肩削り用インサート(ZOMT-PL 形)を追加発売した。今回の拡張で、肩削り用インサートのさらなる加工性能向上と幅広い被削材への対応ができるようになった。主力製品の高能率加工用工具「QM マックス」と同様、PL ブレーカー 採用の新インサートだ。炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、鋳鉄、ステンレス鋼などの肩削り、平面削りに威力を発揮する。

 特長は以下の通り。

 ●底面、側面の荒~中仕上げ加工領域をカバーする肩削り用黒皮級インサー ト。
 ●外周切れ刃は、3Dブレーカー形状による低切削抵抗刃形と大きな曲線形状を採用し、側面加工時のピックの重なり部が滑らかとなり、良好な加工精度とたおれ量が得られる。
 ●インサート材種は汎用性の高いPVDコーティング材種「JC8118」に加え、ステンレス鋼や炭素鋼・工具鋼の強断続加工に最適なPVDコーティング材種「JC8050」をラインナップ。

■サイズ・価格
 ●形番:ZOMT-PL 形(ステンレス鋼・鋼用)インサート材種:JC8050、JC8118
 ※それぞれコーナ R0.2、R0.4、R0.8 を揃える(計 6 形番)
 ●標準価格:740 円(税抜き)

天田財団 2019度後期助成先決定 35 件総額1,188万円

 天田財団(理事長=岡本満夫氏)は、毎年、金属をはじめプラスチック、CFRP、セラミックスなどの塑性加工、および高密度エネルギー下での諸特性を利用したレーザ加工に必要な技術、またはそれらの加工に間接的に影響を及ぼすIoT、AI、CPS等の技術の調査・研究に対する研究開発、ならびにそれらの普及啓発に対する国際交流に対し、助成を行っているが、このほど2019年度後期の助成先を決定した。後期の助成は、その国際交流を対象とし、助成総数は35件、助成金総額は約1,188万円。研究開発助成を含む前期分と合わせた 2019年度の助成総数は130件で、助成金総額は2億6,520万円。1987年の設立以来、32 年間で累計助成件数は1,838件、助成金総額は29億6,428 万円となった。

2019年度後期の国際交流助成 内訳