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三菱マテリアルがミーリング加工用コーテッド超硬材種「MV1020」の標準在庫化を開始
三菱マテリアル 加工事業カンパニーが、ミーリング加工用コーテッド超硬材種「MV1020」の標準在庫化を開始した。
ミーリング加工用コーテッド超硬材種 「MV1020」は、独自技術による新しいコーティングプロセスにより、Al含有比率を高めても結晶構造が変化しないAl-richコーティングを開発し、高いAl含有比率と高い皮膜硬さを実現させたインサート材種。標準在庫化を開始したことにより、安定した供給を図る。
主な特長
① 高いAl含有比率と高い硬さを兼ね備える(Al,Ti)N膜を採用し、硬さに加え耐酸化性も大幅に向上させ、優れた耐摩耗性を実現。
② 耐熱衝撃性に優れ、熱亀裂の発生しやすい湿式切削においても加工安定性が向上。
③ 軟鋼、炭素鋼・合金鋼から析出硬化系ステンレス鋼、ダクタイル鋳鉄の加工に最適。
標準価格 : SNMU140812ANER-M MV1020 :2,000円
(代表型番) SNGU140812ANER-L MV1020 :2,480円
SEMT13T3AGSN-JM MV1020 :1,330円
SEET13T3AGEN-JL MV1020 :1,640円
SOMT12T320PEER-FT MV1020 :1,330円
(*いずれも税抜き価格)
ダイジェット工業が多機能座ぐり加工用ドリル「TA タイラーモジュラーヘッド」サイズ拡張!
ダイジェット工業がこのほど、モジュラーヘッドタイプの多機能刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラーモジュラーヘッド」のサイズラインナップを拡張し追加発売した。
今回は、プレス金型や大型構造物のボルト座ぐり穴加工や、干渉物を考慮した座面への加工に最適なモジュラーヘッドタイプのサイズラインナップを拡張。これにより幅広い穴あけ加工に対応できるラインナップを揃えた。炭素鋼、工具鋼、合金鋼、プリハードン鋼、ステンレス鋼、鋳鉄の座ぐり・穴あけ加工に威力を発揮する。
■特長
① 先端180°フラットの刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラードリル」のモジュラーヘッドタイプ。豊富なバリエーションのオール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」との組合せにより突出しの長い加工にも対応。
② TA-EZドリルで定評のあるインサートクランプ方式を採用、工具交換はインサートのみで行なえるため経済的かつインサート交換も容易。
③ ウェーブ刃形に加え広い溝形状のため切りくず処理性に優れ、傾斜面や円筒面など不安定な被削材形状への座ぐり・穴あけ加工や交差穴加工を下穴なしの状態からノンステップで行なえる。
④ インサート材種は耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れたPVDコーティング材種「JC7550」を採用、独自の内部給油方式でプリハードン鋼やステンレス鋼でも長寿命化を実現。
⑤ 有効加工深さは工具径×0.7~1 倍まで。
■サイズ・価格
・本体モジュラーヘッドはφ工具径14~φ32 の19 形番。
・インサートはφ20 以下では0.1 ミリとび、φ20 超では0.5 ミリとびの計85 形番。
・オール超硬シャンクアーバ「頑固一徹」は、TA タイラーモジュラーヘッド専用6 形番を追加ラインナップ。
・本体標準価格: 29,000 円~(税抜き)、インサート標準価格:10,000 円~(税抜き)、オール超硬シャンクアーバ標準価格:40,000 円~(税抜き)
イスカルジャパンが自動車産業のユーザーを対象に「Automotive UTS (オートモーティブ ユーザーテクニカルセミナー) 」を開催
イスカルジャパンが、9月6 日(金)、神戸テクニカルセンターで、全国の自動車産業のユーザー約100 名を対象とした「Automotive UTS (オートモーティブ ユーザーテクニカルセミナー)」を開催した。
このセミナーは、自動車産業のユーザー様を対象にイスラエル本社の担当者が事例紹介を実施し、特殊工具を用いたデモ加工を見学する自動車産業に特化したセミナー。
イスカル本社の自動車部門のインダストリアルマネージャーより、パワートレインの動向説明や、欧州を始めとする、世界市場での成功事例・加工事例を組み込んだプレゼンテーションが実施されたあと、実際に同社の特殊工具等を使用したデモ加工を行った。
デモ加工では、カムシャフトやクランクシャフト、コネクティングロッド等にも対応可能な、ヘッド交換式ドリル、スモウカムでの高精度穴あけ加工や、タービンハウジング等に使用されるオーステナイト系耐熱鋳鋼対応の専用チップ材質での加工、ボーリング・表裏面取り加工が同一工具で行えるミーリング特殊複合工具での加工の様子等が紹介された。
セミナー後はホテルへ会場を移し、懇親会を開催。情報交換や交流の場として有意義な時間を過ごした。同社では、「本セミナーを通し、ユーザー様にイスカル工具の性能を広く知って頂き、更なる高能率加工の実現へと繋げて頂ければ幸いである。」としている。
タンガロイが刃先交換式平行ねじ加工用工具「ThreadMilling(スレッド・ミリング)ETTL形」を新発売
タンガロイがこのほど、刃先交換式平行ねじ加工用工具「ThreadMilling(スレッド・ミリング)ETTL形」の発売を開始した。
刃先交換式ThreadMillingは、インサートとホルダの組合せにより、メートルねじ、ユニファイねじ、ウィット(管用平行)ねじをマシニングセンタのヘリカル機能を使って加工する工具であり、タップよりも切りくずが細かく分断され、切削負荷を軽減することで信頼性の高い加工を実現する。
■主な特長
●ホルダとインサートの組合せにより、メートルねじ、ユニファイねじ、ウィット(管用平行)ねじを加工可能
●ホルダは、工具径ø17(2枚刃)~ø30(5枚刃)の多刃仕様
●切削油吐出口を工具外周に設けたことで、貫通穴加工時でも加工面全体に切削油を供給可能
●インサートは経済的な2コーナ仕様
●ホルダから締め付けねじを外さずにインサート交換を可能にしたため、作業中の締め付けねじ脱落や紛失を防ぐことが可能
●同社従来製品(ETLN形)よりもインサートの締め付け力を向上し、高送り加工時の切削性能を改善
●同社従来製品(ETLN形)を使用しているユーザーは、同じNCプログラムを使って加工可能
■主な型番と標準価格(税抜き)
ホルダ(全9形番)
・工具径ø17(2枚刃) ETTL25M017W25.0F026R02 :39,500円
・工具径ø20.5(3枚刃) ETTL25M021W25.0F037R03:46,500円
・工具径ø30(5枚刃) ETTL25M030W25.0F055R05 :60,500円
インサート(全9形番)
・メートルねじピッチ1.5mm用 TL25DIR1.5ISO:12,900円
・ユニファイねじ 8TPI用 TL25DIR8UN:12,900円
三菱マテリアル「切削アカデミー2019」の新“ミーリングコース”が募集を開始!
三菱マテリアル 加工事業カンパニーは、技術者育成を目的とした切削工具メーカーならではの体系的な研修“切削アカデミー”において、本年度より新しいカリキュラムを提供している。加工原理を学ぶ機械加工基礎コースと、旋盤作業の具体的な加工方法を学ぶ『ターニングコース』は、すでに好評を博しているが、フライス作業向けの“ミーリングコース”を11月21日、1月30日に開催すると発表し、このほど募集を開始した。 同社では、寸法精度や加工品位に関するものづくりのノウハウを学ぶ場を提供することで、機械加工技術者の育成に大きく寄与できるものとしている。
ミーリングコース
○開催日程、開催場所 ・2019年11月21日 三菱マテリアル株式会社東日本テクニカルセンター(埼玉県さいたま市) ・2020年1月30日 三菱マテリアル株式会社中部テクニカルセンター(岐阜県安八郡)○研修内容 フライス加工における ・平面、曲面、溝、ポケットなどの適正な加工法 ・仕上げ面、バリなどの加工品位改善○受講対象 切削工具ユーザーおよび機械系学生 (機械加工基礎コースまたは基礎コース受講済みの方)○募集概要 定員:10名 受講料:5,000円(消費税を含まない)申し込み方法:WEBサイトより申し込み▼http://carbide.mmc.co.jp/solution/purpose/education/training/academy ●東日本テクニカルセンター 埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目600番地 ●中部テクニカルセンター 岐阜県安八郡神戸町横井1528-1
産業用ロボット・自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN」出展募集を開始
ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)と愛知県機械工具商業協同組合(理事長=水谷隆彦氏)は、2020年7月に初開催するFA(ファクトリーオートメーション)ロボットと自動化システムの専門展「ROBOT TECHNOLOGY JAPAN(ロボットテクノロジージャパン)2020」の出展募集を開始した。 この展示会は、金属部品加工や食品などの生産現場や物流拠点を対象とした、産業用ロボットと自動化システムの専門展。生産現場で自動化や省人化を推進するための産業用ロボットやその構成機器、ロボットハンド、各種センサー、物流拠点などで利用される自動倉庫や無人搬送車(AGV)、また、工作機械・食品機械・包装機械・物流機械などにセットアップした各種システムや自動化に関するAI・IoT関連ソフト、装置などが主な出展対象製品となる。なお、受付や介護などに使われるサービスロボットは対象外。また、本展ではロボットの設置やシステムの構築を担当する「ロボットシステムインテグレーター」(SIer)専用の展示ゾーンを設ける。一般の展示ゾーンよりも25%ほど出展料を安価に設定し、具体的な自動化システムの展示の増加につなげ、SIerの商機拡大に貢献するとしている。 ニュースダイジェスト社の樋口社長は、「ものづくり中部のさらなる発展には、産業用ロボットを活用した省人化、自動化が必須だが、現状では、産業用ロボットや自動化システムの本格的な専門展がなく、メーカーや商社にとっては高まるニーズに反し、提案場所がないという状態だった。本展をきっかけにロボットの活用が進むことを期待する。」とコメントしている。
ROBOT TECHNOLOGY JAPAN2020開催概要
●会場:愛知県国際展示場(AichiSky Expo) ●開催期間:2020年7月2日(木)~7月4日(土)の3日間 ●開場時間:10:00~17:00 ●主催:株式会社ニュースダイジェスト社 ●共催:愛知県機械工具商業協同組合 ●目標開催規模:200社・800小間 ●目標来場者数:30,000人 ●対象来場者:生産現場、物流拠点でロボット導入を考えるユーザー(自動車などの製造業、物流、食品・医療品・化粧品産業など)、システムインテグレーター、商社など ●対象用途:溶接、研磨、ハンドリング、検査、塗装、バリ取り、搬送、特殊作業、成形品取り出し、組み立て、はんだ付け、パワーアシスト、包装、洗浄、ピッキング、生産効率向上、省人化関連システムなど ●対象出展者:ロボットメーカー、周辺機器メーカー、システムインテグレーター、商社など ●対象出展製品:垂直多関節・水平多関節・パラレルリンク・直交・協働など各種産業用ロボット、ガントリーローダー、AGV、自動倉庫、ソーター、マテハン装置・機器、ピッキングシステム、その他物流機器、各種ハンド、ロボット構成部品、周辺機器、各種センサー・制御機器、ソフトウエア、AI・IoT関連装置およびシステム、ロボット搭載機械・装置、自動化技術提案など ※サービスロボットは対象外です ●出展料金:一般ゾーン34万円+税(1小間=2,970×2,970mm) ・SIerゾーンA25万円+税(1小間=2,970×2,970mm) ・SIerゾーンB15万円+税(1小間=1,980×1,980mm) ●出展募集期間:2019年9月2日(月)~2020年1月31日(金) ※出展申し込み締め切り日前であっても、満小間の場合は出展受け付けを終了
日立建機が東南アジア市場に「 ConSite ® OIL 」の提供を開始
ConSite®は、顧客のデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速する日立グループの先進的なデジタル技術を活用したソリューション/サービス/テクノロジーの総称「Lumada®」のソリューションの一つ。「ConSite® OIL」は、稼働する建設機械に搭載した「オイル監視センサ」からエンジンオイルや作動油の情報を24時間モニタリングするとともに、建設機械の稼働・位置情報などのビッグデータを蓄積するGlobal e-Service®
(グローバル イー サービス)によってオイルの状態を自動で診断し、顧客と代理店のサービススタッフなどにレポートを自動で配信するサービスソリューションである。
「ConSite® OIL」は、全世界に先立って2017年10月1日より、ヨーロッパ、日本、オーストラリアで順次提供を始め、顧客の建設機械を常に見守ることで、センシングによる遠隔での故障予兆検知率を58%(2019年3月末時点)に高めてきた。今後、2020年度以降の目標として、AIや分析・解析技術を積極的に取り入れることにより、故障予兆検知率を約90%に高めることを目指すとしている。
コマツがBHP社サウス・フランク鉄鉱山(西オーストラリアピルバラ地区)へ41台の超大型ダンプトラック930E-5を導入
コマツのAHSダンプトラックは、現在世界3カ国9鉱山で稼働しており、累計稼働台数は180台、総運搬量は20億トンを達成した。最近ではLTE (Long-Term Evolution) モバイルブロードバンド技術によるオペレーションも一部鉱山で開始している。また本年4月に米国アリゾナ州に新設したAHSを専門に取り扱う組織「AHS Center of Excellence」より、顧客へのイノベーション、トレーニングやサポートを提供していく。またサウス・フランク鉄鉱山で稼働するダンプトラックやAHSを現地にてサポートするため、コマツオーストラリア(株)を通じて西豪州でサポート人員の雇用を創出する。
ゼネテックが3Dシミュレーションソフトウェアの最新版FlexSim 2019日本語版をリリース
ゼネテックが米国ユタ州に本社を置くFlexSim Software Products, Inc.(フレックスシム ソフトウェア プロダクツ社)の離散事象シミュレーションソフトウェアのスタンダードFlexSim 日本語版の最新版をこのほどリリースした。ユーザーインターフェースに加え、ヘルプファイル、チュートリアル等の各種ドキュメントも日本語化。トレーニング教材も日本語で提供している。
最新版の主要な機能強化は以下の通り。
① PLM系システム(ERP)とのダイレクト インポート/エクスポート
事前の構内物流/工程在庫/人員配置/入出庫の各予測&事前再現の検討が可能になる。
② 製造業向けの高性能で軽量な3Dデータを読み込み
設備/機材/金型/ラインの事前見える化で検証やデータに訴求力UP。
③ エミュレーションツール(デジタルツインに対応)
各機器の状態をリアルタイムで確認して適切な状態に保つことができる。
④ A*モジュールの機能強化(動線検証機能)
人個々の動き分析(直行交差/回転数&時間/待機時間/経路分析)と障壁タイプの追加により、より現実に近づいた動線時間と人員数の検討が可能。
⑤ コンベアモジュールの機能強化
このバージョンからリバーシブルコンベアにも対応。メインコンベアの滞留バッファをシミュレートすることができる。工程在庫/待機数の具体表示により、検査待ち数(作業バランス)、タクト/人員配置、ライン長の増減検討が容易になる。
ヴェロソフトウェアが「WORKNC」、「VISI」、「EDGECAM」の最新バージョン2020.0をリリース
「WORKNC」は、操作性が良く、高性能な複雑形状の加工を得意とするCAD/CAMソリューションとして、信頼性のあるツールパスと計算の速さをあわせ持ったシステム。新機能が追加されパフォーマンスが大幅にアップした本バージョンは、2つのワークゾーンの同時計算や異形工具への対応、様々な計算時間の短縮が大きな特長となる。さらにシンプルなインターフェイスで作業効率の向上を実現する。
「VISI」は、サーフェス、ソリッドモデリング機能と高速切削対応2軸、3軸および5軸加工機能が完全に統合された他に類を見ない高機能CAD/CAMソフトウェア。VISI 2020.0では、金型設計を効率化するための各種モデリング機能を拡張し、CAMでは2軸から同時5軸・Wireまで、大幅なパフォーマンスアップを実現した。
「EDGECAM」は市場をリードする部品加工向けCAMソリューションとして、世界中の多くの工業分野で使用されている。新バージョン2020.0では、「バレル工具」 と組み合わせた特定の5軸の 「傾斜」 オプションが最も重要な機能強化である。さらに本年4月にリリースされたダイレクトモデリングが特長の「Designer」と一緒に使用することでCADの作業効率がさらにアップする。