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高信頼性の立形マシニングセンタ「CMX 600 Vi」インドで現地生産開始 現地生産開始式を行う
生産を委託するLMWは1962年に繊維機械の企業として設立され、DMG森精機とは約30年前よりパートナーシップを開始し、現在、LMWの工作機械部門では、旋盤、フライス盤、ターンミル機を製造しており、自動化ソリューションも提供している。
インドのLakshmi Machine Works Limitedに生産を委託することで、日本で生産して販売する場合よりも顧客に納品するまでのリードタイムを短縮する。
「CMX 600 Vi」の特長
「CMX 600 Vi」は、省スペース設計ながらワイドな加工エリアを確保している。特にY軸はクラス最大の560㎜を実現し、同クラスの機械では加工が難しいギヤボックスハウジングなど円形状の大型ワークの加工にも対応する。加工エリアに十分な余裕があるため、ロータリテーブルを用いてワークを旋回させて行う加工の場合でも干渉の可能性を軽減する。
(2)高剛性
基本設計の段階からFEM解析を活用し、さまざまな動作条件や環境変化などをシミュレーションすることで、ベッドの厚さやリブの形状、配置などを最適化している。基本的な剛性が安定した切削能力を支え、重切削加工にも対応する。
(3)高信頼性主軸
幅広い加工に対応する最高回転速度12,000 min-1の高信頼性主軸を搭載している。高圧クーラントを多用する加工でも、主軸のラビリンス構造を強化することで主軸内部へのクーラント浸入を防ぎ、主軸の耐久性を高めている。特に精度や剛性が求められる主軸は、同社伊賀事業所の主軸工場内で部品加工から組立、検査まで一貫して行ったものを採用している。
(4)作業性・保守性・信頼性
「CMX 600Vi」は、実際に機械を操作するオペレーター目線で設計され、使いやすさを徹底的に追及している。主軸やテーブルへの接近性に優れているため、工具やワークの取り付けなどの段取り作業をスムーズに行うことが出来る。また正面カバーに若干の窪みを付けることで、オペレーターがもう1歩テーブルに近づけるようにするなど細部にまでこだわったデザインにしている。正面ドアには大きな窓を採用し、視認性を大幅に向上させることで、加工状況等の確認が容易に可能。さらに、マガジン内の工具の入れ替えなど日々の業務で発生するマガジンでの保守や作業をスムーズに行うためにマガジンドアを標準搭載している。機械停止や加工不良の大きな原因の1つである切りくずへの対策も万全にし、信頼性を向上。機内カバーには30°の傾斜を設けることで、加工時に発生した切りくずの機内での堆積を防止する。また、ATCシャッタを標準装備し、マガジン内への切りくず侵入を防ぐ。
令和元年度 「卓越した技能者(現代の名工)表彰」にヤマザキマザック社員2 名が選出
ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)の社員2 名が、各産業分野の卓越した技能者を表彰する令和元年度「卓越した技能者(現代の名工)」に選出された。
選出されたのは、ヤマザキマザックオプトニクス 生産技術課に所属する 坂口 好彦氏と、ヤマザキマザックマニュファクチャリング いなべ製作所 組立二課に所属する 金森 仁司氏。
「現代の名工」は、きわめてすぐれた技能を有し、他の技能者の模範となる卓越した技能者を厚生労働大臣が表彰する制度。
坂口氏は、昭和53 年に入社し、NC 旋盤の組立・調整、米国赴任などを経験し、現在はレーザ加工機を製造するヤマザキマザックオプトニクス 生産技術課に所属している。国内・海外でNC 工作機械の組立・調整・修理作業に長年従事し、機械調整時の精度出しにおいて卓越した技能を有しており、現在は設備機械の加工精度をミクロン単位で維持するための予防保全や保守作業に従事している。また技能伝承のため、社内でのOJT とともに、ものづくりマイスターとして県内の中小企業へ出向き、技能検定仕上げ職種の実技指導を行なうことで、次世代技能者の指導・育成に貢献していることなどが評価され今回の選出となった。
金森氏は、昭和55 年に入社し、立形マシニングセンタの主軸ヘッドやチルトテーブルの組立に従事し、現在はヤマザキマザックマニュファクチャリング いなべ製作所組立二課に所属し、最終工程での機械精度や完成確認作業と後進の育成指導に従事している。入社以来38 年間に亘り生産現場での業務に従事し、主軸ヘッドやチルトテーブルなどの品質向上と量産化に貢献。また、さまざまな専用組立治具を自ら考案して製作し、現場へ導入することで生産性と安全性の向上に大きく貢献したことなどが評価され今回の選出となった。
なお、同社の「現代の名工」は、1997 年から昨年までに計6 名が選出され、今回で計8 人となる。
アマダグループ 岡本会長兼CEOが相談役に ~2020年4月に向けて構造改革を実施、グローバル市場対応型事業体制へ~
アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、11 月7 日開催の取締役会において、2020 年3月31 日付で17 年間の長きにわたりグループの経営トップを務めた岡本満夫代表取締役会長兼CEO が退任し、取締役相談役に就任すると発表した。
また、国内外における顧客の多様なニーズに応える商品・サービスをより迅速に提供し
ていくために、組織体制の改革(機構改革)を実施するとともに、役員体制について変更する。
岡本代表取締役会長兼CEO は、2003 年に創業家以外から初の社長に就任して以来、グループのトップとして、「販売のアマダ」から「エンジニアリングのアマダ」への転換を図
るとともに、ソリューション提案や海外市場の拡大、コーポレートガバナンスの強化などを推進し、同社グループを金属加工機械の総合メーカーとして業界トップの地位に導いてきた。100 年企業に向け、機構改革を行うとともに次世代に経営を委ね、2020 年4 月以降は取締役相談役として、豊富な経営経験を活かし、大所高所からの観点をもって業界の発展ならびに幅広く人材育成に貢献していくとしている。
構造改革の概要
【レポート】「JTF2019(ジェイテクト・テクニカルフェア2019)」を開催
ジェイテクト(安形哲夫氏)が「Just for your best」をテーマに、11月13日(水)~15日(金)(10:00~17:00)の3日間、同社刈谷工場をメインに「JTF2019」を開催した。前日の12日には開催に先立ち、見どころなどを記者団に説明した。
今回のプライベートショーは労働人口の減少、自動車産業の変革、AIの活用等、時代の構造変化に伴い、製造現場の方々への“困りごと”を共有しながら、具体的な解決策を提案するのが狙い。
ものづくりを時代に導くキーテクノロジー「TAKTICA(タクティカ)」
(1)顧客の製品改革に貢献する「プロダクト・イノベーション」
(2)ものづくりの効率化・省人化を促進する「スマート・イノベーション」
(3)人の成長をサポートし、能力を最大化する「マネジメント・イノベーション」
加藤常務は、「時代の構造変化が進んでいる。変化の中でイノベーションを実現し、ものづくりを次世代に導くために、私たちが持っているキーテクノロジーを『TAKTICA』と名付け、お客様に貢献したい。」と、新たな技術を打ち出した。
ものづくりを次代に導くキーテクノロジーの『TAKTICA』は、次の意味を持つ。

これらは、ものづくりを支える基盤技術“TEC”に、知能化“SMART”を加え、その先にある“BEYOND”までも技術でものづくりに貢献したいという思いが込められている。
今回の「JTF2019」では、開発を進めてきた様々な『TAKTICA』をそれぞれの工作機械に搭載している。
自動化・知能化の進化で良品を出し続ける・止まらないシステム
まずは、自立型研削システムのCBNカムシャフト研削盤「GC20S, GL32S + 壁掛け走行ロボット搬送システム」を拝見。マシンは、エンジンの小型化に対応し、高性能でありながら小型化を実現させることで工場スペースの有効活用に貢献している。具体的には、GC20S2台、GL32S1台の場合、フロアスペースを35%減、ラインスペースを21%減。同社によると、クラス最小のフロアスペースかつ、クラス最速のサイクルタイムを誇るとのこと。小型で高速・高精度のキモは、温度変化に対するロバスト性向上だ。熱変位を監視して寸法のバラツキを低減している。また、設備の自動化にも注目。今回、保全性が高いライン構築ということで、フレキシブル性が魅力だった。姿勢自由度の高い搬送装置「TRANSPIDER」は、姿勢自由度の高い多関節ロボットを使用しており、安全柵レスで工作物を窓越しに視認できた。
参考出品の“進化し続ける自立型研削システム”は設備の知能化をアピール。研削理論や設備性能、熟練者のノウハウなど、知識の多様なつながりを表現し、最適な加工条件を導き出す。
ここで驚いたのは、AR(拡張現実)で段取り作業をアシストするというデモを行ったこと。参考出品だったが、治具/工作物と3D段取りデータをiPadに重ねて表示していた。段取り図がバーチャル指示で分かりやすい! 必要な情報と正誤がひと目で分かる仕組みなので、誰でも、素早く簡単に正確な段取りができる仕組みだ。
続いて、どんなギヤでも高能率複合加工ができるギヤスカイビングセンタ「GS200H + 協調ロボット搬送システム」を拝見。こちらは全ての工程をワンチャックで高精度加工するという高能率がウリだ。今回は参考出品だがオペレータの代わりに自動化対応をしているデモを見ることができた。ビジョンで工作物を識別し、ロボットが扉を開けて工作物を着脱している。ロボットは簡単に設置できるうえ、オペレータと同一エリアで作業ができる“安全柵レス”が特長。しかもロボット台車は手動で移動も可能だ。こうした仕組みは、休日時の生産対応や必要な時に設置して使用できるというフレキシブルさが嬉しい。
他にも、いつまでもより良く使用できるために多彩なメニューを提案する「ライフサイクルサポート」や、ミニマムコストから始められる「JTEKT - IoE ソリューション」など見どころが豊富だった。
「第4回YASDAカップ 少年サッカー大会(U-12)」優勝は矢掛フットボールクラブ(矢掛FC)
地域貢献と青少年の健全育成に寄与することを目的に、安田工業(社長=安田拓人氏 本社:岡山県浅口郡里庄町)大会事務局が主催する「第4回YASDAカップ 少年サッカー大会(U-12)」が11月10日、寄島三ツ山スポーツ公園多目的広場で開催された。大会当日は天候にも恵まれ、晴天の中、10チームの戦いとなった。優勝を果たしたのは矢掛フットボールクラブ(矢掛FC)。
大会事務局の大室成弘 安田工業総務課長は、「2016年に第1回を開催し、2017年、18年と2年続けて台風の影響で中止になったが、なんとか3年ぶりに開催することができ非常に嬉しく思っている。出場した子ども達が5年、10年後に“YASDAカップに出場しました!”と当社に応募してくれたらこんなに嬉しいことはない。」と子ども達の将来に期待を滲ませた。
第4回YASDAカップ最終順位表

●優勝
矢掛フットボールクラブ(矢掛FC)
●準優勝
井原フットボールクラブ(井原FC)
●第3位
鴨方サッカースポーツ少年団(鴨方SSS)
●第4位
アルコバレーノフットボールクラブ(アルバレーノFC)
●第5位
笠岡フットボールクラブ(笠岡FC)
●第6位
ラファーガフットボールクラブ(ラファーガFC)
●第7位
笠岡中央サッカー少年団(笠岡中央SS)
●第8位
芳井少年サッカークラブ(芳井SSC)
●第9位
里庄フットボールクラブ(里庄FC)
●第10位
金光ジュニアサッカークラブ(金光JSC)
最優秀選手賞・優秀選手賞
( )内は学年
最優秀選手賞1名
●矢掛フットボールクラブ
佐藤 旬(小6)
優秀選手賞10名
●矢掛フットボールクラブ
石川竜次(小6)
●井原フットボールクラブ
小玉 廉(小5)
●鴨方サッカースポーツ少年団
門田和樹(小6)
●アルコバレーノフットボールクラブ
平田琥絆(小6)
●笠岡フットボールクラブ
徳山歩真(小6)
●ラファーガフットボールクラブ
小野 洸(小5)
●笠岡中央サッカー少年団
川相雄佑(小6)
●芳井少年サッカークラブ
内田幸希(小6)
●里庄フットボールクラブ
髙丸大和(小6)
●金光ジュニアサッカークラブ
掛川仁太(小6)
産業用からサービス用まで最新のロボットが一堂に展示! 「2019国際ロボット展」が12月18日(水)~21日(土)まで開催
「2019国際ロボット展」は、前回2017年を上回る、637社・団体、3060小間(前回612社・団体2,775小間)の過去最大規模での開催となる。
今回は東京ビッグサイトの「青海」「西」「南」ホールを使用しての開催となり、産業用ロボットメーカーによる大規模展示を始め、国内外より、IoT、AI、関連技術など、ロボットに関わる製品・技術が一堂に揃い、最先端のロボットに振れられる4日間となる。
また、最終日12月21日(土)は、ロボットの操作体験や工作教室などを行う「つくる☆さわれる国際ロボット展」を開催し、来場者も楽しめる企画を行う。
シンポジウム・フォーラムでは、初日にロボットメーカーとユーザー企業による「iREXロボットフォーラム2019」を開催し、ロボットはパートナー・変わりつつある働く現場をテーマにロボット導入が進む社会や未来を探る。
その他、海外から著名なロボット開発者を招いて「NEDO ロボット・AIフォーラム2019」やロボット革命・産業IoT国際シンポジウム2019」など、注目のフォーラムを連日開催する。
見どころ
●過去最大規模の産業用ロボット・ゾーン
産業用ロボットは、従来の自動車や電子部品業界での利用から、食品、衣料品等への導入が拡大し、近年では物流や建設など幅広い業界で注目されているが、今回青海ホールに新設した「ロボットSIerゾーン」では、実際の現場を想定し、適切なシステムを提供するロボットシステムインテグレータ(SIer)が展示を行う。このゾーンは3会場全てに展開しており、最も大きなゾーンとなっている。
●災害対応から介護・福祉、農業、教育まで幅広いサービスロボットゾーン
サービスロボットゾーンでは、NEDOブースを中心とした最新ロボットの実演の他、農林水産省は、農業ロボットの合同展示を行う。また、2020年に経済産業省とNEDOが主催する「World Robot Summit2020」のトライアル競技会(製品組立チャレンジ、フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ)を開催する。その他、介護・福祉、教育など実生活で活躍するロボットを展示する。
●国際色豊かなシンポジウム・フォーラムを連日開催
会期初日には、国際会議場で開催する「iREXロボットフォーラム2019」をはじめ、産業用ロボットに関する著名なロボットの開発者、技術者を国内外より招きフォーラムを開催する。また、西ホール4Fの目インテージでは「建設生産・管理システムにおけるAI・ロボットの活用」や「ロボット・ICTが拓くSMART農業の未来」を2日目に開催し、インフラ・農業・会議といったサービスロボットに関連する各種フォーラムを開催する。
「HNNOVER MESSE 2020」 来年4月20日(月)~24日(金)まで開催
最新の産業技術・製品が一堂に会する「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ)」が、2020年4月20日(月)~24日(金)、独・ハノーバー国際見本市会場で開催されるに先立ち、東京都内のステーションコンファレンス東京で概要の発表があった。
この展示会は「Industrial Transformation(インダストリアル・トランスフォーネーション)」をメインテーマに、Industry4.0 、FA、IIoT、AI(人工知能)、5Gmスマートロジスティクスなどの最新トレンドとトピックスに光を当てる。
今回は、Automation,Motion&Drives(自動化、駆動技術)、Digital Ecosystems(デジタルエコシステム)、Energy Solutions(エネルギー書リューション)、Engineered Parts&Solutions(高度な技術部品)、Future Hub(未来の新技術)、Logistics(物流)といった6つの展示部門を取り上げ、産業界の主要トレンドとトピックスをカバーする80余りの会議とフォーラムも開催する予定。
なお、2020年のパートナーカントリーは、同年までに東南アジア最大のデジタル経済国になることを標榜しているインドネシア。
2020年は70カ国から6,000社を上回る出展企業と80カ国から20万人を超える来場者が参加する見込みで、出展企業の約60%、来場者の約40%はドイツ国外からの参加となる。2019年の実績では、アジアからの出展企業は全体の約28%(1,715社)、アジアからの来場者は全体の約8%(17,300人)に上った。
日本能率協会、ドイツメッセ日本代表部は現在日本企業の出展を募集している。出展料金は最小出展面積9㎡あたり2,852.00ユーロ。
<問合せ先>
ドイツメッセ日本代表部 電話:03-3434-6447
2019年10月分工作機械受注総額は874.5億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2019年10月分の受注実績は以下の通り。
2019年10月分工作機械受注総額は、874.5億円(前月比△11.6% 前年同月比△37.4%)となった。受注総額は2カ月ぶり900憶円割れ。1,000憶円割れは3ヵ月連続。10月の900憶円割れは、2010年(802.3憶円)以来9年ぶり。
内需は334.2億円(前月比△27.4% 前年同月比△42.0%)で、国内需要が弱含みの中、一般機械や電気・精密当で減少が大きく、2014年4月(348.6憶円)以来66カ月ぶりの350憶円割れ。
外需は540.3憶円(前月比+2.1% 前年同月比△34.1%)で、前月比2カ月連続増加も、3カ月連続の550憶円割れと弱含み。主要3極では、アジア、北米が前月比増加。
米中貿易摩擦により、内外需とも設備歳需要は弱含みの情況が継続。今後も通商問題や中国経済の回復動向、地政学的リスクを注視。
10月分内需
334.2億円(前月比△27.4% 前年同月比△42.0%)。
・66カ月ぶりの350億円割れ。10月の400憶円割れは、2013年(366.5憶円)以来6年ぶり。
・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比11カ月連続減少。
・年度反期末の前月からの反動減もあり前月比大幅減。国内需要は依然として弱含み。

(出所:日本工作機械工業会)
10月分外需
540.3億円(前月比+2.1% 前年同月比△34.1%)
・3カ月連続の550憶円割れ。10月の550憶円割れは2016年(525.3憶円)以来3年ぶり。
・前月比2カ月連続増加。前年同月比13カ連続減少。
・アジア、北米で前月比増加も、主要3極全てで受注レベルが低い状況が継続。

(出所:日本工作機械工業会)
日本の産業用ロボット販売台数が21%増加で過去最高に ~国際ロボット連盟(IFR)World Robotics Report~
国際ロボット連盟(以下IFR)の最新World Robotics Reportによると、2018年の日本のロボットの年間販売台数は、21%増の約55,000台で過去最高となった。2018年の世界の年間ロボット販売は、165億米ドルに達し、新記録となった。IFRは、2019年の出荷台数が2018年の記録的なレベルから減少するとの見通しを立てているが、2020年から2022年までの年間平均成長率は12%になると予想している。 2013年以降の日本の平均年間成長率は17%で、すでに高度に自動化された工業生産が行われている市場では顕著なものとなっている。 日本は世界最大の産業用ロボットメーカー国であり、2018年には世界のロボット出荷の52%を占めた。アジア、欧州、米州の概要 アジアは世界最大の産業用ロボット市場。 2018年は、中国と韓国でのロボットの導入が減少した一方で、日本は大幅に増加した。アジア全体では、1%の成長。欧州でのロボットの導入は14%増加し、6年連続で新記録を塗り替えた。米州では、成長率は前年の20%増しで、6年連続の新記録となった。 津田純嗣IFR会長は、「2018年は、ロボットの主要顧客である自動車および電気電子産業にとっては厳しい年であったにもかかわらず、販売新記録によりダイナミックな動きが見られた。」とコメントしている。
【工作機械編】「メカトロテックジャパン(MECT)2019」をレポート! 前編
10 月23 日(水)から10 月26 日(土)までの4日間、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で「メカトロテックジャパン2019(通称MECT) 」(主催=ニュースダイジェスト社)が開催された。注目企業の動向を前編「工作機械編」、後編「切削工具・周辺機器編」に分けてレポートする。
(工作機械編:アマダグループ、オークマ、OKK、岡本工作機械製作所、黒田精工、DMG森精機、東芝機械、ナガセインテグレックス、牧野フライス精機、牧野フライス製作所、三井精機工業、安田工業、ヤマザキマザック、碌々産業)
4つのエリアでグループの総合力をアピール!
●アマダグループ(アマダ/アマダマシンツール/アマダオリイ)
簡単ロボットパッケージ! マシンを手軽に自動化!
●オークマ
こんなマシンが欲しかった! と言わしめる鋼材用加工機「F300V」
●OKK
自動ドレスサイクル&平面研削の簡易化を実現!
●岡本工作機械製作所
消費電力約50%ダウン! 伝統と革新を合わせ持つ「GS-30Vs」
●黒田精工
アディティブマニファクチャリングで新たな製造の可能性を見た!
●DMG森精機
なんという迫力! 高速5軸門形型彫盤に圧倒される
●東芝機械
広範囲な研削加工ができるのになんと20%以上も省スペース化を実現!
●ナガセインテグレックス
マキノと共同で“工具を整する”をテーマに自動搬送
●牧野フライス精機
金型加工に最適な「D200Z」でデモ!
●牧野フライス製作所
「Vertex」は頂点・頂上を指す!
●三井精機工業
独創的なメカニズムで驚異の加工能力をアピール
●安田工業
ロボットに関する専門知識がなくても簡単に運用できる!
●ヤマザキマザック
重切削から鏡面仕上げまで1台で実現するマシン!
●碌々産業
(後編の切削工具・周辺機器編は次号掲載)
