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民間世界初! 宇宙ごみ除去のアストロスケールが除去実証実験機「ELSA-d」のシステム組立・試験を始動
ELSA-d プロジェクトマネージャー飯塚 清太氏は、「ELSA-d プロジェクトが、衛星システムの組立・試験へと重要な局面を迎え、着実に進行していることを喜ばしく思っている。同プロジェクトは、前例のない非常に複雑なランデブ・ドッキング及び近接運用の実証実験を宇宙空間で行うもで、この革新的なミッションが、軌道上の持続性確保へ寄与する第一歩となることはもちろん、従事するエンジニアにとって、大変刺激的な挑戦であると捉えている。」としている。
民間で世界初となるデブリ除去実証実験機「ELSA-d(エルサディー)」は、捕獲機(約180kg)と宇宙ごみを模擬した人工衛星(約20kg)を結合した状態で低軌道へ打ち上げ、軌道上において、難易度の高い捕獲実証実験を行う。磁石を用いた複数回に及ぶ捕獲とリリースによって、接近(相対航法)、診断(近傍制御・作業)、捕獲(ランデブ・ドッキング)、捕獲後の軌道変更まで、デブリ除去に必要なコア技術を一連のシステムとして実施する。
ランデブ・ドッキングの内、国際宇宙ステーションと補給船「こうのとり(HTV)」などで見られるような「協力接近・捕獲」の技術実証例はこれまで存在していたが、同プロジェクトが実施する「準協力接近・捕獲」は、捕獲対象の姿勢制御や捕獲対象が通信機能を持たない条件下となり、世界でも初の試みとなる。
また、実証では将来の商業サービス提供の際の顧客要求や想定条件を見据えており、具体的には、捕獲対象を意図的に回転させることで、姿勢制御機能を失いデブリ化した人工衛星の状態を意図的に生み出したり、捕獲対象を相対航法センサーの視野から敢えて見失わせ、ドッキングプレートや捕獲機搭載のカメラや光学センサー等により、軌道位置の特定や接近が可能なことを実証する。
低軌道での大規模コンステレーション計画の勃興により、機能停止中の人工衛星と稼働中の衛星の衝突可能性はこれまで以上に高まり、さらなる衝突予測がなされている。衝突確率の増加は、現存の衛星だけでなく、今後打上がる衛星も含めた社会活動を支える衛星データ利用すらも危険に晒すことになることも予測され、同プロジェクトは、軌道上の故障機を除去することで、延いては低軌道の安全性確保へ資する重要な役割を担う。
創業者兼CEO の岡田氏は、「スペースデブリ問題の解決策は、長きに亘り議論がなされてきたが、以前に増して、世界中で解決を求める声が高まっている。ELSA-d は、デブリ低減における革新的な技術実証の一端として重要な意味を持ちながら、解決における一要素でしかないと捉えている。弊社では、宇宙が持続可能で安全に確保されるよう、そして人類が宇宙での経済活動を継承するために、法規制やビジネスモデルの確立に同時に取り組む所存である。」としている。
なお、本プロジェクトの組立作業では、バス機器(電源系、姿勢制御系、推進系、熱・制御系、計装系、通信系、データ処理系)、ミッション機器(磁石を含む捕獲機構系、航法センサー等GNC 類)を搭載後、各種環境試験を終え、出荷・打上げを迎える。捕獲機と模擬デブリは、2020 年半ばにカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地より打ち上げられる予定。
名古屋機工新聞社が事務所移転
名古屋機工新聞社(社長=岩田健嗣氏)がこのほど事務所を移転した。 新住所は下記の通り。【新住所】 〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南4-8-17(ダイドー名駅南第2ビル2A)【電話】052-565-1231 【FAX】052-586-4789(電話・FAX番号は従来通り)
コマツ 台風19号による被災地へ支援
コマツ( 社長=小川啓之氏) は 、被災地で必要とされる機材・物資の提供をはじめとする 1000 万円相当の支援を以下の通り行った。 ・建設機械関連の支援 ・決壊などの被害が発生した河川のドローンによる三次元測量の支援 ・義援金等 なお、同社による生産および販売・サービス活動に大きな影響はない見通し。
ブラッドケン社が日立建機グループリジッドダンプトラック向け純正荷台を出荷開始 ~軽量化した荷台をオーストラリア市場に拡販~
イワタツールが6年ぶりに新製品「SPセンターゼロ」を発表!
岩田社長は新製品名について、「弊社の主力製品はSPセンターだが、この進化バージョンにあたる。位置決めが限りなくゼロに近づく、ということでこの製品名となった。」と述べ、特長を、①ドリル位置精度1µmを実現、②穴の入口と出口のバリを低減、③薄板加工にも最適――であると説明した。
現在、海外拠点の増強に注力するとしている同社では、現在、イタリアのtte社製の製品も在庫販売している。エンドミルで横にオイルホールが施されている切削工具は日本でほとんど見かけることはない特長ある工具の説明があった。
また、共同出展するヒーバックシステムや、協力出品をするかいわの2社からそれぞれ会社概要等の説明があった。
ユキワ精工が速くキレイに削れるecoなホルダ 「グリーンG1チャック」のラインナップを拡充
ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏)は、このほど、“速くキレイに削れるecoなホルダ”として発売以来、好評を博している「グリーンG1チャックシリーズ」に新たにBBT40シャンク・BBT50シャンク・HSK63Aシャンクを追加し、ラインナップを拡充した。
ツーリングシステムは、切削工具と機械主軸をつなぐアダプターの役割を果たし、機械加工における精度を引き出すために重要な役割を果たしているが、生産現場では常に「効率化」や「工程集約」、「コストダウン」といった課題を抱えている。同社では、それらの課題を解決するために、ツーリングシステムにおいて、「高剛性」「高振れ精度」「高把握力」の三要素が不可欠であると考え、それらの課題に対し、従来よりも“より速く、よりキレイに”加工を行う為のツールホルダとして、グリーンG1チャックを開発している。今回は、顧客の要望により新たにラインナップを拡充するに至った。
4つの特長
1.切削工具が長持ちする。
ベストセラー商品であるスーパーG1チャックと同様に総合芯振れ精度5μm以内を保証している。高い振れ精度で加工を行うことが出来るため、加工時の工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命を延ばすことが可能。また、高い振れ精度で加工を行うことにより、「切削工具の交換時期も安定し、管理がしやすくなった。」とユーザーの評価も高い。
2.ワークの加工面がきれいに仕上がる。
ホルダ内部の振動減衰構造で振動を発生しにくくすることにより、高速・重切削でもワークの仕上がりが良好である。
3.加工送り速度を上げられる。
振動減衰構造により、高速・重切削時の振動を発生しにくくする。振動が発生しにくくなるので、現状よりも条件を上げた加工にトライすることができる。
4.切削音が静かになる。
振動減衰構造にくわえ、ホルダの高い剛性によりミーリング加工時に発生するビビリ音を抑えることが出来る。実際に使用されたエンドユーザーからも「以前のホルダに比べて加工音が静かになった」という声が多く寄せられ、高評価。
■仕様
●シャンク形状:BBT30 / BBT40 / BBT50 / HSK63A
●コレットサイズ(専用コレットSGコレット):φ1.0~φ25
(※SGコレット、ロックナット締め付け用フックスパナ、プルスタッドは別途ご注文が必要)
問合せ先
本社営業グループ: TEL:0258-81-1111
東京営業所 : TEL:048-434-7101
名古屋営業所 : TEL:0561-64-0300
大阪営業所 : TEL:06-6748-2020
海外営業グループ: TEL:0561-61-1400
▼ホームページ
http://www.yukiwa.co.jp
ヤマザキマザック「Mazak Solution Partners」によるコラボレーションでソリューション提供力を拡大
ヤマザキマザック(社長=山崎高嗣氏)は、このほど、スマートファクトリーの深化とソリューション提供力の拡大を目指し、ロボットメーカやソフトウェアメーカとの連携を強化するコラボレーション「MazakSolution Partners(マザックソリューションパートナーズ)」を発表した。
同社では、近年、スマートファクトリー化が求められている背景に、「労働人口の減少と熟練作業者の不足への対応、マスカスタマイゼーションに代表される多品種少量生産の効率化などがあり、こうしたグローバル規模の多岐にわたるニーズに迅速かつ、きめ細かく対応することは工作機械メーカだけでは困難である。」との認識のもと、ロボットメーカやソフトウェアメーカとの連携を強化した。同社製工作機械との接続インターフェースをパートナー企業に公開することで、個々のユーザーニーズを反映したロボットによる自動化セルの構築や、オフィスPCによる段取り作業を支援するソフトウェアとのデータ連携を容易にし、さらなる生産効率の向上と顧客の工場のスマートファクトリー化を実現する。
去る9月16日よりドイツで開催された欧州国際工作機械見本市(EMOHannover 2019)の同社ブースでは、各ソリューションパートナーと連携し、新製品の「INTEGREXi-450H ST」や「VARIAXIS C-600」などでのデモ展示を行い、好評を博している。
「MazakSolution Partners」で提供力を拡大
■ロボットコラボレーション( ロボットを活用した自動化セル連携)
・パートナー企業(順不同 敬称略)
ファナック、三菱電機、 KUKA AG
従来から工作機械オペレータの課題となっていたロボットのティーチング作業の簡易化と、長時間の無人運転を行うためのスケジューリング・ソフトウェアとのインターフェースを開発した。ロボットの専門知識がなくても、マザックの工作機械操作パネルから簡単にスケジューリングやティーチング作業を行うことが可能となる。今後、これらロボットメーカのSIer(システムインテグレータ)とも協業することで、世界各地のユーザへの個別対応力を高めていく。
■CAD/CAMインタラクティブ(CAD/CAMソフトウェア連携)
・対応ソフトウェアとパートナー企業(順不同敬称略):
ESPRIT(DPTechnology社)/ FUSION360(AUTODESK社)
hyperMILL(OPEN MIND社)/Mastercam(CNCSoftware社)
工場の工作機械のリアルデータを取得し、オフィスPC上のソフトウェア(サイバー空間)で仮想機械(デジタルツイン)を構築、プログラミング作業の効率化やシミュレーションによる機械稼働率の向上を実現する。マザック製の工作機械専用パラメータや稼働データを利用するための専用インターフェースを公開し、パートナー各社がCAD/CAMソフトウェアのさまざまな機能開発を行う。
EMO Hannover 2019で発表したソフトウェアシリーズ「MAZATROLTWINS」に対応しており、パートナー各社のブースでも紹介が行われた。
EMO Hannover 2019のマザックブース
オーエスジーが豊川市のマンホールに広告を掲載!
オーエスジー(社長=石川則男氏、本社:愛知県豊川市)が、豊川市のマンホールのふたに企業広告を入れた。
マンホールの広告デザインは「ロゴマーク」とオーエスジー公式のマスコットキャラクターの「タップくん」の2種類。広告を設置した場所は全国から多くの参拝者が訪れる豊川稲荷のすぐ近く。
同社広報担当者は、今回、広告の募集に申し込んだ理由について、「全国でも珍しい取り組みのため、チャレンジをモットーとする弊社の社風にぴったりだった。マンホールという公共性の高さのもと、企業広告のコラボレーションは地域活性化にも繋がると思った。また、社員の約半数が豊川市在住であり、社員やその家族に見ていただくことで、モチベーションのアップにつながれば嬉しい。」とコメントしている。
今年国内最大の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019」が過去最多の477社・団体が出展!
会見の席上で、樋口社長は、「今回の出展者数は過去最多となる477社・団体。うち全出展者の12.1%にあたる58社(前回77社)が初出展となる。展示規模はリーマン・ショック前の2007年展の1,953小間に次ぐ1,941小間で、前回展の1,933小間を上回った。これは、今年国内で開催される工作機械見本市としては、最大規模となる。」と説明した。また、企画展示についても触れ、「今回は産業用ロボットにテーマを当てている。数々の企画を用意しているので、この展示会が景気回復の起爆剤となるように頑張っていきたい。」とあいさつをした。
また、毎回、世界最先端の技術の実演展示に挑戦する主催者コンセプトゾーン(企画展示)では、人手不足の深刻化や生産性向上への期待から大企業だけでなく中小企業からも関心が高まる「ロボット」にスポットを当て、中小企業に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介し、新たな生産現場の可能性に迫る。また主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車、日産自動車、ボーイングらが、それぞれの分野から、ものづくりの今後について講演する。
概要
【開催期間】2019年10月23日(水)~26日(土)10:00~17:00
※25日(金)は18:00まで、最終日26日(土)は16:00まで
【開催場所】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
【主催】株式会社ニュースダイジェスト社
【共催】愛知県機械工具商業協同組合
【入場料】大人1人=1,000円、団体10人以上1人=500円
*公式ウェブサイトからの事前登録者、海外来場者、学生は無料
【出展者数】477社・団体(うち58社が初出展)
【展示規模】1,941小間
【主な出展製品】工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、鋸刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
企画展示コンセプトゾーン
◇テーマ:中小必見!!ロボットで現場が変わる
◇開催場所:ポートメッセなごや1号館内特設会場
◇実施期間:10 月 23 日(水)~ 26 日(土)
◇展示内容
●A:ロボット切削で広がる可能性(協力 トライエンジニアリング、イワタツール、安川電機)
愛知県のシステムインテグレーター(Sler 、エスアイアー)であるトライエンジニアリングとロボットメーカーの 安川電機による世界初披露の国産高剛性ロボット「MOTOMAN (モートマン GG250 」を使った切削加工システムを展示する。ロボット向けに開発した工具と組み合わせ、複数素材を多方向から加工。ロボットによる最新の切削加工技術を披露する。
●B:軽くて小さいロボットはこう使う(協力:デンソーウェーブ)
設置面積約200㎠、重量わずか約4kgのデンソーウェーブ製協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」。コボッタによるネジ締めをはじめ、初披露となるラベル貼りや精密部品の組み付け、ロボット化が難しかったFPC(*薄い絶縁材)の組み立てなど、軽くて小さいロボットならではの生産現場に適した具体的な活用例を複数提示する。
●C:重作業を肩代わりする(協力:ファナック)
作業現場に数多く存在する筋力が必要な「重筋作業」。作業者負担を軽減する解決策の一つとして、協働ロボット最大の可搬質量35kgを誇るファナックが開発した「CR-35iA」を活用し、重さ20kgのロボットアームの組み立て工程を披露する。大きくて安全な協働ロボットの最適な使い方、魅力を紹介する。
D:小型部品を一緒に器用に組み立てる(協力:ABB 体験可)
高度な自動化を実現するABB製協働型双腕ロボット「YuMi(ユーミィ)」と共に、塗装機部品の組み立て作業を体験できるコーナーを設置。人との真の協働作業が可能となる双腕ロボットの魅力、活用法を提示する。
セミナー
◇開催場所:ポートメッセなごや 交流センター3階会議ホール
◇開催時間:10月23日(水)~25日(金)①13:00~14:00 ②14:20~15:20
◇聴講料金:無料※MECT会場への入場料1,000円は別途必要です
◇申し込み方法:公式ウェブサイト(mect-japan.com)セミナーページから受け付け
◇定員:各セミナーとも400人(先着順)
◇講演内容
●10月23日(水)テーマ「自動車」新時代のクルマづくり
講演①:13:00~14:00
「変革期を乗り切る取り組み」
トヨタ自動車 執行役員 生産企画本部副本部長 ユニット系工場担当 三好・明知工場長 岡田政道氏
講演②:14:20~15:20
「日産自動車パワートレイン生産技術開発の取り組み」
日産自動車アライアンスグローバルVP常務執行役員パワートレイン生産技術開発本部本部長 村田和彦氏
●10月24日(木)テーマ「航空機」航空機製造の最新トレンド
講演①:13:00~14:00
「ボーイングと日本のパートナーシップ、航空機産業を取り巻くビジネス環境と最新動向」
ボーイングリサーチ&テクノロジージャパンディレクター根岸英一氏
講演②:14:20~15:20
「先進ものづくりシステム連携研究センター最新の取り組みと航空機用材料の加工における一工夫」
東京大学生産技術研究所教授先進ものづくりシステム連携研究センターセンター長臼杵年氏
●10月25日(金)テーマ「ロボット」広がるロボットの可能性
講演①:13:00~14:00
「Our Mission in Japan:ロボットの可能性を広げるユニークな活動および導入事例」
ABBロボティクス&ディスクリート・オートメーション事業本部事業本部長中島秀一郎氏
講演②:14:20~15:20
「2019年のFA・ロボットシステムインテグレータ協会の取り組みとロボット社会実装」
FA・ロボットシステムインテグレータ協会会長久保田和雄氏
【動画】牧野フライス精機が会社紹介動画を製作 ~ほぼ全編4Kカメラを使用し映像美にこだわる~
牧野フライス精機(社長=清水大介氏)が、10月1日から、同社ホームページとyoutubeに会社紹介動画をアップした。▼映像美に注目!(クリックすると動画再生) https://youtu.be/ZYEW2HHccc8 この動画の見どころは、ほぼ全編4Kカメラを使用して撮影し、映像美にこだわったところだ。序盤の研削画面(研削液が飛び散っている場面)はハイスピードカメラを使用して撮影おり、工具研削の躍動感を表現している。 また最後の「Everything is for long lasting trust over decades, will always be your best choice.」には同社の『お客様から“牧野精機の機会を入れて本当に良かった”と10年後も20年後も言ってもらいたい―――』との思いが込められている。
