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天青会 新会長に伊藤敬生 日進精機社長が選任

 日本金型工業会東部支部の若手経営者の会である天青会が5月10日、東京都内の上野精養軒で第7回定時総会を開催した。議事では平成30年度事業報告、同決算報告並びに監査報告、役員改選、新年度事業計画などについて審議が行われ、いずれも承認された。令和元年の新会長に伊藤敬生 日進精機社長が選任された。

懇親会であいさつをする伊藤会長
懇親会であいさつをする伊藤会長
 懇親会の中で伊藤会長は、「本年度の天青会の活動テーマは、Think Global, Make Globally。ハードとソフトの両面、目に見えるものと見えないもの、それに感性を織り交ぜて多面的にグローバル市場を考える機会を設けたい。また、スタートアップやMaas等、世界のビジネスに即して見識を深めることを考えている。本来、日本が得意とするMakeに一層のマインドを注ぎ込むことを心がけ活動をしていきたい。」と意気込みを示した。

ヴェロソフトウェアが事務所移転

 英国の Vero Software Limiteの日本法人、ヴェロソフトウェアが、このほど事務所を移転した。 新事務所は以下の通り。 新 住 所:〒105-0012 東京都港区芝大門1-16-3 芝大門116ビル 3階  電   話:03-5777-2045 (変更なし)  F  A  X :03-5777-2046 (変更なし)

【レポート】INTERMOLD2019(東京)で見た各社の注目点!

 去る4月17日(水)から20日(土)までの4日間、東京ビッグサイト青海展示場で開催されたINTERMOLD2016/金型展2016」「金属プレス加工技術展2016」は、日本のものづくりを根底から支える工作機械・工具・周辺機器がズラリと並んだ。注目した企業の製品&新技術をレポートする。

GLS 150GL UP
GLS 150GL UP

 アマダマシンツールは、昨年開催されたJIMTOF2018以降大人気となったオプティカルプロファイル研削盤「GLS 150GL UP」に注目が集まった。その理由のひとつに、ワンチャック工程集による約異形状ワークの連続加工が挙げられる。シームレス研削、エアスピンドルで加工面品質も向上され、これが来場者から高い評価を得ていた。また、同社ブースでは、自動砥石交換と自動ワーク交換による工程間段取りレスを実現した高精密成形研削盤「MEISTER G3 UP」のプレゼンに多くの来場者が足を止めて見入っていた。


AM-EBT/AM-CRE
AM-EBT/AM-CRE
 オーエスジーは新商品を豊富に展示していた。中でも注目したいのは、アディティブ・マニュフクチャリング用エンドミル(AM-EBT:ボールタイプ、AM-CRE:ラジアスタイプ)だ。深切込みに耐えられる鍵を握るのは、強靱な3次元ネガ形状に加えて、“DUROREYコーティング”。超耐熱層と超微細ナノ周期積層構造で超耐熱性と高靱性を発揮、高硬度加工でもチッピングを抑制し、工具の長寿命かを実現している。次世代の切削加工への追求を見ることが出来た。

VB53α
VB53α
 重切削、高剛性の100年品質といえばOKK
 今回は、立て形マシニングセンタ「VB53α」を展示していた。このマシンは一般工場環境での温度変化に適応し、加工精度の安定化をサポートする環境熱変位補正「ソフトスケールCube」を搭載している。注目したいのは、マシンに取り付けられたセンサの出力(温度情報)を基に、その立方体の変形を推定しリアルタイムで加工点の変位を補正するというシステム。これを使うことにより加工点の変位が10µ以内に管理できていることが確認できるというスグレモノだった。

Mytrunnion-4G
Mytrunnion-4G
 中小企業の救世主的なマシンを世に送り出しているキタムラ機械のモットーは、“より末永く資産として活用してもらうこと”。真の機械姿勢・幾何学精度1µ未満の高精度という真実の質を追い求めている。特に注目が集まったのはトラニオンタイプ5軸制御立形マシニングセンタ「Mytrunnion-4G」。精密金型から複雑形状の部品加工まで広範囲に加工を網羅する。追従性に優れ、高速加工に最適。また、世界初アイコン制御CNC「Arumatik-Mi」で簡単操作を追求している。

TungForce-Feed
TungForce-Feed
 最近、ものすごい勢いで新製品を市場投入しているタンガロイ。その中でも特にキラリと光新製品は、刃先交換式小径高送りエンドミル「TungForce-Feed」。この工具の特長は、良好な切りくず処理性で突発的な欠損を抑制すること。溝加工やポケット加工でも嫌な切りくず噛み込みを防止してくれるので、美しい面品位と安定した工具寿命が得られる工具だ。






Factory Manager
Factory Manager
 BIGといえば大昭和精機。総合ツーリングメーカーの強みを生かしたシステム全体をPRしており、時流に乗った展示をしている印象を受けた。特に注目したいのは生産性向上のためのシステム「Factory Manager」。各社工作機械と各社ツールプリセッタと連動し、これらの有効活用で工具補正値の登録ミスを防止することができる。ミス無く外段取りを行うので機械稼働率が向上する。IDラベル(2次元コード)の読み活用で様々な管理が実現するうえ、既存設備&工具で製造現場のIoTを実現する。

SKS-GⅡ
SKS-GⅡ
  ダイジェット工業は、高能率荒加工用工具「SKS-GⅡ」はシリーズが拡張して新たに登場! 驚異の切りくず排出量を実現するとして早くも話題を集めていた。安定した高送り加工ができる鍵となるのは“経済的な4コーナ使用の四角ポジインサート”の採用。今回はチタン等の難削材および金型材加工用のブレーカ付きインサートをラインナップした。



DMU 60 eVo
DMU 60 eVo
 DMG森精機は、同時5軸加工が可能なマシニングセンタ「DMU 60 eVo」を展示。このマシンは最新の多機能ミーリング加工機のフレキシブルな動きとマシニングセンタの加工性能を合わせ持つ一石二鳥的なマシン。旋回範囲の広いNCテーブルは精密加工および同時加工を可能にしているので、単品ワークの全加工から量産加工まで、分野を問わず最高の生産性を実現するマシンとして注目を浴びた。



SGi 520α
SGi 520α
 ナガセインテグレックスは、従来機と比較して44%省スペース化を実現した超精密成形平面研削盤「SGi 520α」を展示。省スペース化を実現することができたのは、油静圧に使用する油量を半減するなど徹底的な合理化によるもの。専用治具なしで磁性体ワークの歪み取りも可能になった。段取り替えも必要ないうえ、歪み量が約1/10に低減したという。現在、売れまくっているというモータコア金型等大型金型の平面研削加工に最適な「SGD SERIES」はパネル展示だったが、こちらも要注目だった。

銅電極用ロングネックエンドミルシリーズ
銅電極用ロングネックエンドミルシリーズ
 日進工具の注目製品は、銅電極加工に特化し、同タングステンの加工も長寿命を誇る銅電極用ロングネックエンドミルシリーズ。このシリーズは、切れ味と耐久性を兼ね備えた刃形状とDLCコーティングの相乗効果で一般的な電極材のタフピッチ銅だけでなく難削材の同タングステンでも長寿命で安定した加工品質が得られると好評だが、今回、ラジアスタイプ「DHR237R」が新登場していた。刃径はφ0.2から6まで、コーナー半径はR0.05~R1まで計82サイズを規格化、ボールタイプ・スクエアタイプと合わせてトータル193サイズと幅広いラインナップ。

アクアREVOドリル
アクアREVOドリル
 不二越は、マテリアル事業部から、ハイス、マトリックスハイス、熱間ダイス鋼を含んだ金型用鋼「DUROシリーズ」を、工具事業部からは昨年開催されたJIMTOF2018でも大注目を浴びた「アクアREVOドリル」を展示し、見どころが満載だった。アクアREVOドリルは、表面がツルツル! 展示品はクロスを使用して触れられるようになっていたが、驚くほどにツルツル&滑らか! このツルツルが切りくず排出性を向上させている。これは超平滑化処理によるもので、同社の強みでもある“素材から開発した商品”からは、さらなる超硬工具の進化を見学することができた。

LC50-DIGILOG
LC50-DIGILOG
 “DIGILOG技術搭載”のレーザ測定システムといえば、ブルーム-ノボテスト。同社の技術は、工作機械における工具レーザ測定に革命をもたらすものとして注目を浴びている。デジログレーザー「LC50-DIGILOG」の特長は、計測時間を約60%短縮すると共に、レーザビームの最適化で0.2μmの繰り返し精度と、5μm工具の折損検知を実現すること。短時間で非常に多くの測定値を取得する。しかもクーラント環境下で計測信頼性を確保するなど、心強い製品である。

大注目のまだ名前がないマシン
大注目のまだ名前がないマシン
 今回のINTERMOLDで来場者の話題を集めたマシンといえば、牧野フライス製作所の「CONCEPT2」だろう。といってもこのマシン、名前がまだ付いていない。ロゴデザインも従来とは違っている。このマシンはリニア駆動方式で3万回転の主軸が搭載されていた。狙いは、“段取替えゼロ”。金型を作成するにあたりマシニングの加工後に仕上げの放電加工をすることが多い。電極をつくるには電極用のパスを作り、電極を削るためのマシニングの工程が入る。その後に放電加工の工程が入るが、もし、マシニングセンタ1台で仕上げまで完了できたなら究極の工程短縮につながる――という加工現場の夢が詰まった、まだ名も無いマシンだったのだ。加工現場と一緒にアイデアを拾い集めてさらに進化する未来の1台だった。

PJ812
PJ812
 三井精機工業は、ジグボーラの高精度位置決めのノウハウを持ちつつ、マシニングセンタの高精度形状加工も実現したという一石二鳥のマザーマシン「PJ812」を展示。このマシンの凄みは、徹底した熱変形対策にある。主軸、ボールねじ軸心に加えて摺動による発熱が鋳物部位に伝わり変形するのを防ぐためにX,Y摺動面の冷却気候を標準搭載したというこだわり! 機械が完全左右対象構造なのは、熱変位があっても左右均等に変形するので、精度への影響は極めて小さいという工夫から。また、同社といえば“きさげ”が有名だが、このマシンも焼き入れ研磨された角ガイドレールにはきさげが施されている。

α高送りラジアスミル TD6N形
α高送りラジアスミル TD6N形
 三菱日立ツールは、斬新なアイデアの展示で来場者の足を止めていた。金型そのものをつくり、それをどのように製作するのか――タブレットを金型にかざすと、金型を置いている空間と連動してバーチャルな説明が受けられるという最先端の展示内容には仰天した。新製品は、「α高送りラジアスミル TD6N形」。R状刃形が進化したことにより、平面加工や彫込み加工など、加工部位によらず一定の切り取り厚さで加工できるため、様々な形状や部位でも一定の加工条件で加工が行える。

YMC650
YMC650
 

 安田工業は、同社のベストセラーマシン「YMC430」の特長を引き継ぎながらストロークを拡張し、高精度、後面品位を実現する際し婦負のハイエンドマシン「YMC650」を展示。特長は全軸リニアモータ駆動で長時間の稼働でも安定した高精度加工を実現する熱変位対策を施している。オペレータに優しい直感操作、自己診断、解析を分かりやすく提供する“OpeNe Version2.0”を搭載。微細加工ワークの大型化ニーズに応えるマシンだ。



Vision
Vision
 微細加工機のあるべき姿を追い求める碌々産業
 今回は重切削から鏡面仕上げまで1台で加工可能な汎用性のある微細加工機「Vision」を展示。このマシンにおける最大のメリットは、わたり加工をできるだけ少なくし、荒加工、中仕上げ、仕上げ加工を1台で完結すること。加工現場においては加工領域や用途が広がるので、使い勝っての良いマシンとなっている。また同社では、デジタルデータを駆使しながらマシンを扱う方を『マシニングアーティスト』と呼び、現在、普及活動を行っている。

テクノ小千谷名匠塾が新塾舎開所式を開く

新しくなったテクノ小千谷名匠塾内
新しくなったテクノ小千谷名匠塾内
 小千谷鉄工電子協同組合(理事長=山﨑 亨 日本ベアリング社長)が、かねてから建設を進めてきた「テクノ小千谷名匠塾新塾舎」の完成に伴い、4月25日に見学会と開所式を行った。

 テクノ小千谷名匠塾は、中越大震災をきっかけにして平成19年度に当時の小千谷鉄工電子協同組合の丸山春治理事長が平成19年度より若手社員への技能継承を目的として立ち上げた。当初は訓練施設や機械設備も専門講師もいない状態で、実技実習を外部の訓練期間に依託していたが、その後、県復興基金事業の産業対策事業補助金を申請し、テクノ小千谷名匠塾技術支援センターを立ち上げ、小千谷市や地元の商工会議所からも支援され、現在に至っている。

 新しくなった新塾舎は、小千谷市上ノ山4-4-2(楽集館施設内)に設置された。特定分野で高いシェアを誇る優秀企業が多く点在している小千谷だからこそ、世界に誇る技術を高い水準のままどう維持していくかが課題だが、テクノ小千谷名匠塾は、心もモノも技も磨くという基本にのっとりながら技能者の基礎固めに注力しており、汎用旋盤、NC旋盤などの工作機械ごとに実技・学科を学び、国家技能士の資格習得を推奨している。

人材育成が鍵

あいさつする山﨑理事長
あいさつする山﨑理事長
 開所式は、小千谷市内のサンプラザで行われた。あいさつに立った山﨑理事長は、日頃のお礼を述べたあと、「ものづくりの技能継承をテーマに人材を育てていくことは今後の財産となる。最終的には小千谷鉄工電子のものづくり、全国だけでなく世界中に知られ、注文を出せば良い品物が出来上がってくるという結果にまで繋がっていただければと思う。」と新塾舎の完成に喜びを滲ませた。



説明する酒巻塾長
説明する酒巻塾長
 酒巻弘和 テクノ小千谷名匠塾塾長(ユキワ精工社長)から立ち上げの経緯と今後の展望について説明があった。それによると小千谷の鉄工業の強みについて、①小ロットで質の高い製品が作れる、②企業城下町ではない。各社が独自技術を持ち、大手の下請けにならず、取引先を自ら切り拓いてきた独立心の強い企業が多い。③海外で製造している企業は少ない――ことを挙げた。

 設立の目的については、技能を伝承することで、①企業としての生き残りを図り、地場産業を活性化させる、②技術力を持った人がいることで、小千谷に仕事が来る。なぜなら“名匠塾があるから”というようにしたい――とした。また、今後については2120年までの説明があった。3年後には技能士200名突破、23年後は同500名突破、56年後には同1,000名突破。そして約100年後には技能士が1,700名を超え、名匠塾舎が世界文化遺産に登録したい旨を話し会場内は大いに盛り上がった。

 来賓を代表して大塚昇一 小千谷市長、宮崎悦男 新潟県議会議員総務委員長、小宮山佳秀 小千谷商工会議所会頭(公認会計士税理士)がそれぞれあいさつをした。乾杯の発声は大宮武一 小千谷市総合産業会館サンプラザ 小千谷市産業開発センター理事長が行った。和やかな雰囲気の中、宴もたけなわの頃、散会した。

 テクノ小千谷名匠塾は、技能士がいる街、小千谷の情報発信を強化することで仕事が来る・人が集まることを目指して、小千谷市の活性化にも貢献する。

三菱マテリアルが難削材転削加工用PVDコーテッド超硬材種「MP9140」を発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント:中村伸一氏)は、このほど難削材転削加工用PVDコーテッド超硬材種 「MP9140」の販売を開始した。

 難削材転削加工用PVDコーテッド超硬材種 「MP9140」は、耐熱合金やチタン合金の転削加工において耐溶着性、耐熱性、耐欠損性を向上させることにより荒加工に適したインサート材種。高送り加工用ラジアスカッタ“AJXシリーズ”の搭載インサート材種として追加し、使用領域の拡大を図る。

主な特長
 ① インサート表面を従来品より平滑化させ、耐溶着性を大幅に向上。
 ② Al含有量を高めたAlTiN系皮膜により、耐摩耗性と耐熱性を大幅に向上。
 ③ 耐亀裂進展性を向上させた専用超硬合金母材により、耐欠損性を向上。

・JOMT06T216ZZER-JL MP9140:830円
・JOMT080322ZZER-JL MP9140: 890円
・JDMT09T323ZDER-JL MP9140: 1,050円
・JDMT120423ZDER-JL MP9140: 1,280円
・JDMT140523ZDER-JL MP9140: 1,460円
(*いずれも税抜価格)

三菱日立ツールがアルファ高送りラジアスミル「TD6N形」を発売

 三菱日立ツール(社長=菊池 仁氏)が、このほどアルファ高送りラジアスミル「TD6N形」を発売した。

 同社では開発にあたって、「自動車部品などを量産するためのダイカスト金型や樹脂金型は、製品サイズを超えるブロック状の鋼材からφ50~125の高送り工具で削り出して製作されるのが一般的です。大型金型の基礎加工工程では、高能率な加工を求めるため高送り工具が使用されますが、意匠面形状をより高精度に仕上げたいとのニーズから、削り残し量の少ない高送り工具が求められています。このような背景の中、“高能率な加工”と“削り残し量の低減”を両立させ、経済性に優れる工具を開発しました。」としている。ダイカスト金型や樹脂金型、プレス金型の形状部の荒加工や金型構造部の平面加工に威力を発揮する。

特長とメリット
(1)中大径(φ50~125)高送り工具において、1mm以下の削り残し量を実現。適正なプログラミングRを設定することで、1mm以下の削り残し量を実現。
(2)高送りインサート(最大ap=1.5mm)および、高切込みインサート(最大ap=3mm)   をラインナップ。加工環境に合わせた幅広い加工アプリケーションへの対応が可能。
(3)高送りインサートで2種類のブレーカ形状をラインナップ。幅広い鋼種に対応する。
(4)軟鋼向け新コーティング材種「JS4030」を新発売。
(5)インサートは両面6コーナ仕様で経済的。

仕様
ホルダ:φ50~φ125 (全16アイテム)
インサート:3材種 (全9アイテム)

価格
ホルダ:¥48,860~¥129,540
インサート:¥1,840
(*いずれも税抜価格)

アマダグループが「AMADA INNOVATION FAIR 2019」を開催 ~革新的な光技術と多彩な自動化ソリューションを一挙公開~

 アマダグループは、5 月18 日(土)から6 月29 日(土)まで「AMADA INNOVATION FAIR 2019(アマダ イノベーション フェア 2019)」を伊勢原事業所にて開催する。今回は、「進化が加速する」をテーマに板金加工技術の進化として、レーザ光の革新的な技術の紹介と多彩な自動化ソリューションの展示を中心に、変種変量生産への対応や人手不足の解決へ向けた提案をしていく。期間中の来場見込み者数は、約2,000 社、約4,000 人の見込み。

 板金事業のアマダは、独自に開発した革新的な「軌跡ビームコントロール( LBC )テクノロジー 」および、高速・高品位・高い安定加工で定評のあるビーム制御技術「ENSIS テクノロジー」の2 つの光技術を紹介するとともに、それらの技術を搭載したファイバーレーザマシンを出展。また、本年4 月に発足したプレス事業のアマダオリイは、自動化ソリューションとして、複数のプレスマシン間を材料搬送ロボットでつなげたタンデムラインのデモンストレーションを行う。切削事業を展開するアマダマシンツールは、昨年7 月末にアマダグループに加わった米国現地法人アマダマーベル社の竪型チルトバンドソーを国内で初めて披露する予定。

 これらの新しい技術や商品の発表に加え、実機デモンストレーションによる最新加工技術の紹介や、加工事例・最新加工法などをテーマにした各種セミナーも実施し、顧客の課題解決に最適なソリューションを多数提案するとしている。

AIF2019開催概要

テーマ : 「進化が加速する」
日 程 : 2019 年5 月18 日(土) ~ 6 月22 日(土)
場 所 : 株式会社アマダホールディングス 伊勢原本社
アマダ・ソリューションセンター (神奈川県伊勢原市石田200)
参加グループ会社 : アマダ、アマダマシンツール、アマダミヤチ、アマダオリイ、アマダサンワダイヤ
(*本フェアは、事前予約制となっている。問合せは近くのアマダグループ営業所まで連絡のこと)

■AIFの主な見どころ

■AIF2019 期間中のイベントスケジュール(予定)

タンガロイが続々新製品を市場投入! 外径旋削加工用ホルダシリーズ「TurningA(ターニング・エース)」ショートシャンクタイプを、耐熱合金高能率加工用カッタ「CeramicSpeedMill」(セラミック・スピード・ミル)を発売!

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、続々新製品を市場投入している。発売以来好評の外径加工用ホルダシリーズ「TurningA(ターニング・エース)」にショートシャンクタイプを拡充し、耐熱合金高能率加工用カッタ「CeramicSpeedMill」(セラミック・スピード・ミル)をそれぞれ発売した。

TurningA(ターニング・エース)」ショートシャンクタイプ

 近年の切削加工機の小型化に伴い、ホルダ取り付け形状は多様化しているが、これに対応すべく同社では、ホルダの長さのバリエーションを充実させると共に、ユーザが選択しやすい使いやすいシリーズを目指して今回、全長150mmを125mmとした25mm角シャンクタイプのホルダ、全長125mmを100mmとした20mm角シャンクタイプのホルダを拡充発売した。

 ラインナップはCNMG1204インサートタイプ用及びWNMG0804インサートタイプ用にそれぞれ20mm角シャンク及び25mm角シャンクの全8アイテム。これにより、ユーザにより選択して頂けるホルダシリーズとなっている。同社では、外径加工用ホルダシリーズ「TurningA」の使用を強く推奨しており、「今後もユーザ様に選択して頂けるような革新的な商品を市場へ供給していきたい。」としている。

主な特長
(1)取り付け形状の多様化に対応するべく、ホルダ長さのバリエーションを強化
(2)CNMG1204インサート対応角シャンク
全長100mm/20mm角、及び全長125mm/25mm角
(3)WNMG0804インサート対応角シャンク
全長100mm/20mm角、及び全長125mm/25mm角

主な形番と標準価格
・ACLNR2525K12-A:9,720円
・ACLNL2020H12-A:8,800円
・AWLNL2525K08-A:9,720円
・AWLNR2020H08-A:8,800円
(*いずれも税抜価格)

「CeramicSpeedMill」(セラミック・スピード・ミル)

 この製品は、丸駒セラミックインサートを使用して耐熱合金を高速、高能率で加工できるセラミックインサート用カッタ。インサートは刃先強度が高く、かつ両面が使用できる経済的なネガティブタイプを採用している。また、多刃設計と耐摩耗性・耐欠損性に優れるサイアロンセラミック(TS200・TS300)により、ニッケル基耐熱合金を切削速度Vc = 500m/min以上の高速かつ高テーブル送りで加工することができ、航空機部品などに使われる耐熱合金の高能率加工を行うことが可能である。

 インサートには、仕上げ加工に適するTS200と、スケーリング(変質層)除去加工および荒加工用途に適するTS300を標準設定した。カッタボディは、工具径φ63mmとφ80mmのボアタイプを標準設定する。

主な特長
(1)経済的なネガティブタイプ丸駒インサートを使用する耐熱合金高能率加工用カッタ
(2)新開発のサイアロンセラミックインサートは耐摩耗性・耐欠損性に優れ、高速・高テーブル送り加工に対応

主な形番と標準価格
●カッタボディ
・工具径φ63mm TFMRN563-22R-12FL:74,200円
・工具径φ80mm TFMRN580-27R-12FL:85,800円

●インサート
・RNGN120700-E TS200 :2,710円
・RNGN120700-T1 TS200:2,710円
・RNGN120700-E TS300:2,710円
・RNGN120700-T1 TS300:2,710円
(*いずれも税抜価格)

NaITO 引続き増収増益!

説明する坂井社長
説明する坂井社長
 NaITO(社長=坂井俊司氏)は、2019年2月期(2018年3月1日~2019年2月28日)連結決算を発表した。

 同社を取り巻く経済環境は、原材料費高騰の影響などによる製品値上げの動きがあったものの、設備投資・生産活動は引続き底堅く、国内の企業収益も好調に推移した。

 このような状況下で同社は、中期経営計画「Achieve2020」の2年目として、「地域密着」「専門力」「対面営業」を軸とした重点施策を着実に実行するとともに「新しいコトに挑戦!」をテーマとした活動を営業部門およびプロジェクトチームを中心に推進してきた。併せて、「新情報満載!新たな“モノ”で新たな“コト”の取組みをお手伝い」をコンセプトとして、東京・大阪で開催された「機械要素技術展」に出展して、NR商品(同社オリジナルブランド商品)等のPR活動を実施した。また、海外展開については、人員増強による輸出販売の強化およびタイ・ベトナム・中国の各拠点において収益拡大に向け積極的な営業展開を図るとともに、岡谷鋼機グループのネットワークを活用した北米・インド・インドネシアの市場開拓も推進してきた。

 この結果、当連結会計年度における売上高は500億14百万円(前年同期比7.4%増)、営業利益9億28百万円(前年同期比27.5%増)、経常利益11億75百万円(前年同期比22.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は8億12百万円(前年同期比24.3%増)と増収増益となった。

 今後の見通しについては、米中貿易摩擦、中国経済の減速や半導体需要の低迷等を背景に、国内においても輸出の低迷および設備投資の伸びが鈍化する等も懸念され、景気の先行きは不透明な状況が当面続くものと予想している。このような認識のもとで、2017年度よりスタートした「中期経営計画Achieve2020」の達成を最大の経営課題と捉え、2020年2月期の業績は、売上高508億円、営業利益10億円、経常利益12億50百万円、親会社株主に帰属する当期純利益8億50百万円を見込んでいる。

ロボット統計受注・生産・出荷実績(2019年1~3月期)

 ロボット工業会がまとめた2019年1~3月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。業況について 2019年1~3月期は、受注額が対前年同期比28.7%の減少。生産額が同二桁の減少となった。前年同期が17年比大幅増(受注額24.2%増)だった影響もある程度考慮されるが、昨年下期から続く鈍化傾向はより鮮明となっている。 国内は出荷額トータルでは対前年同期比増加を維持。主要業種である電子・電気機械、自動車製造業用とも底堅く推移している。 輸出は各用途向けで減少、溶接用輸出額は2016 年7~9期以来10 期ぶりに200 億円を切っている。主要国に目を向けると米国・中国向けに加えて、比較的堅調であった欧州においても減速となっている。一方、東南アジアは堅調に推移している。 受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。受注・受注台数(台) : 41,075(前年同期比▲35.4%) 【3四半期連続の減少】 ・受注額(億円) : 1,560(同▲28.7%) 【2四半期連続の減少】生産・生産台数(台) : 42,185(前年同期比▲24.4%) 【3四半期連続の減少】・生産額(億円) : 1,625(同▲11.6%) 【3四半期連続の減少】出荷・総出荷台数(台) : 43,089(前年同期比▲24.2%) 【3四半期連続の減少】・総出荷額(億円) : 1,676(同▲11.3%) 【2四半期ぶりの減少】・国内出荷台数(台): 13,233(同+2.2%) 【8四半期連続の増加】・国内出荷額(億円): 582(同+4.3%) 【2四半期連続の増加】・輸出台数(台) : 29,856(同▲31.9%) 【3四半期連続の減少】・輸出額(億円) : 1,094(同▲17.9%) 【3四半期連続の減少】国内出荷内訳■電機機械産業向け・国内出荷台数(台) : 3,600(前年同期比+8.2%) 【9四半期連続の増加】・国内出荷額(億円) : 164(同+0.5%) 【3四半期ぶりの増加】■自動車産業向け・国内出荷台数(台) : 4,289(前年同期比▲3.0%) 【7四半期ぶりの減少】・国内出荷額(億円) : 205(同+1.3%) 【2四半期連続の減少】輸出内訳■電子部品実装用・輸出台数(台): 2,388(前年同期比▲17.1%) 【2四半期ぶりの減少】・輸出額(億円): 421(同▲10.7%) 【2四半期ぶりの減少】■溶接用・輸出台数(台): 6,802(前年同期比▲29.5%) 【4四半期連続の減少】・輸出額(億円): 180(同▲25.6%) 【4四半期連続の減少】