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JMAが優良工場表彰制度「2018 年度(第8 回)GOOD FACTORY 賞」決定 ~中国、マレーシア、日本の3ヵ国から5工場を表彰~
日本能率協会(会長=中村正己氏、略称:JMA)は、日本およびアジア地域に進出している製造業の生産性や品質の向上、改善活動に成果をあげた工場を表彰する「GOOD FACTORY 賞」を2011 年に創設し、優秀事例を紹介する活動を行っているが、このほど第8回の受賞企業として、NEC、オークマ、コマツ、東レ、ブラザー工業、の5社・5工場を決定したと発表した。
「GOOD FACTORY賞」は、日本およびアジア地域で、工場の生産性向上、品質向上など体質革新活動に取り組まれている事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働く方々の意識改革、社会的貢献などの内容を日本製造業の範として顕彰するもの。優良工場の事例を産業界に広く紹介することで、製造業の体質強化と発展に寄与することを目的としている。
GOOD FACTORY賞審査委員会(委員長:東京工業大学工学院経営工学系教授伊藤謙治氏) の書類審査・現地審査を経て、以下の企業に決定した。
コマツ、オプティム、ランドログ、被災状況の把握を目的としたドローン測量を無償で実施

なお、この支援は、オプティムの「DRONE CONNECT」と、コマツの「EverydayDrone」を活用して提供される。支援を活用することで、人員を割り当てることなく、被災状況を素早く可視化・把握することが可能となる。
■各社の役割
●オプティム:ドローンパイロットシェアリングサービス「DRONE CONNECT」に登録しているプロフェッショナルドローンパイロットの無償派遣
●ランドログ: データプラットフォームの無償提供
●コ マ ツ: 3D 現況測量データ生成サービス「EverydayDrone」と、スマートコンストラクションアプリの無償提供
■申し込み期間
2018 年8 月3 日(金)~2018 年9 月3 日(月)
(*状況に応じて提供期間は変更する可能性がある)
■申し込み方法
「平成30 年7 月豪雨」の被災自治体の皆さまが対象となる。必要項目(住所・氏名・利用用途など)を記載し、下記フォームより申し込むこと。詳細は申し込み後、メールにて案内する。
▼申込みフォームURL
https://goo.gl/forms/oRBPtlmG2yoO0IiX2
タンガロイが焼入れ鋼仕上げ切削用「HP」チップブレーカ付CBN発売
タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、このほど焼入れ鋼の仕上げ加工で抜群の切りくず処理性を持つ『HP』チップブレーカ付CBNを発売した。
発売済みの焼入れ鋼の深切込み加工用「HM」「HF」チップブレーカ付きCBNは、すでに高い評価を博しているが、仕上げ加工用の「HP」チップブレーカを追加発売することで、全ての焼入れ鋼加工領域で切りくず処理性の向上が可能となる。「HP」チップブレーカは、切込み0.2mm以下の仕上げ加工領域で安定した切りくず処理ができ、切りくずトラブル解決により、作業能率を大幅に改善できる。
●主な特長
(1)切れ刃とブレーカの位置を最適化することにより、クレータ摩耗を抑制し、安定した切りくず処理性が可能
(2)低抵抗の刃先仕様により、ワークの変形とびびりの発生を抑制
(3)切りくず処理性と優れた加工面精度を両立させるワイパー刃付きHPインサートを設定
(4)連続加工に適するBXM10インサートと断続加工に適するBXA20インサートを設定
【レポート】OKKの東日本プライベートショーが大盛況! 協賛企業の最新製品を使った“お客様の手を助ける”デモ加工が大人気!
OKK(社長=宮島義嗣氏、本社:兵庫県伊丹市)が、7月12日~13日の両日、東日本プライベートショーを開き、多くの来場者で賑わった。今回は協賛企業の最新製品を使ったデモ加工に注目が集まり、“高剛性のOKK”を存分にアピールした。
今回のプライベートショー開催にあたり、宮島社長は、「現在、業界は活況に溢れており、こうした中でどういう提案がわれわれから出来るかが問われている。加工現場で活躍されている皆様はご多忙であり、人手不足に悩まされている。こうしたことは、機械本体ではなく、周辺機器を含めて自動化等を活用し、“お客様の手を助ける”といった提案ができたらと思い、周辺機器メーカーさんと一体になって訴求していきたい。」とコメント。

「今年はJIMTOFの年。OKKが展示する内容を期待してください。」と元気いっぱい応えてくれた。
周辺機器メーカーとのコラボで来場者を魅了!

さて、OKKが提案していたのは“生産性アップ”。従来の機種と、最新VM/Rシリーズでスペックの比較をしていた。特に非切削時間が削減され、加工全体のサイクルタイムを短縮するという箇所には力がこもる。例えば従来の「MCV410」と「VM53R」と比較すると、加工能力を比較しても切削量が4倍以上で荒加工の時間短縮に威力を発揮する、といった具合だ。工具収納本数も20本から30本と増加していることも見逃せない。


さて、「VM76R」にジャストフィットさせた超低床 超ロングスチールバイス「VE200LWN」は北川鉄工所 キタガワグローバルハンドカンパニーのもの。コラム側、スプラッシュガード側への干渉を無くし195~605mm)まで把握可能。0~3レンジまでの締付力が自由自在の新商品だった。

独自のシーリング機構により防水・防塵効果がアップした。高剛性&コンパクト設計で扱い安いのも特長だ。刃具突き出し量も短くなりATCやマガジン周辺での干渉が最小限で済む。
「VC-X500」では、三菱日立ツールのバレル工具による高能率加工をデモ。バレル工具では、同じ理論カスプハイト値で等高線加工をすると同一工具径のボールエンドミル比約1.7倍、R3ラジアスエンドミル比約3倍のピッチで加工できるという。

高剛性がウリのOKKと周辺機器が一体となって、新たな高能率加工方を提案していた今回の展示会は回を重ねるごとにパワーアップしている。
三菱日立ツールと牧野フライス製作所がコラボ! 「金型加工イノベーションセミナー」を開く
三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)と牧野フライス製作所(社長=井上真一氏)がm7月18日、牧野フライス製作所加工技術センター(東京都目黒区)で、最新5軸加工機のコラボレーションにより金型加工のリードタイム短縮と無人化を提案するセミナー、「金型加工イノベーションセミナー ~無人化に対応する高能率ソリューション」を開いた。
小櫻一孝 三菱日立ツール営業本部国内営業部長が、「5軸加工機も見かけることが珍しくなくなった時代になったが、旧来のユーザー様は割り出してご利用になっている現状と伺っている。なぜ割出なのか、私が伺っている限りでは、プログラムの作成に時間がかかるというのが大きな理由のひとつだった。本日は牧野フライス製作所のFFCAMはその時間短縮に大きく役立つというところと、さらには3軸加工との比較もできるようになっている。また、わたしどものバレル工具をご利用いただくと、加工改善にお役に立てつものだと思っている。」とあいさつをした。
今回は、三菱日立ツールのGALLEAシリーズをはじめとした“とんがった製品”による加工能率・品質改善の提案、牧野フライス製作所の最新⒌軸加工機と「FFCAM2018」を用いた簡単加工時間短縮の提案、ゲストのZOLLER Japanからは金型加工におけるインダストリー4.0と工具測定の提案が説明された。
バリエーションに飛んだデモ加工で注目されたのは、5軸制御立形マシニングセンタ「D200Z」で行われた加工。壁面からなだらかな曲面の仕上げ加工まで1本の工具で加工。レンズバレル工具の対応は、工具設定画面でR1、R2、R3の寸法を登録するだけでそれぞれの数値を考慮したパスを簡単に作成。機械動作シミュレーションやCAM操作時間の簡便化がもたらすメリットを大いに披露した。
アマダホールディングスが米国ノースカロライナ州 新工場およびテクニカルセンターの起工式を開催

式典には、ノースカロライナ州政府関係者、米国東部地区の顧客など約100 名が出席し、鍬入れ式などを行った。
アマダグループは、中期経営計画において北米市場での拡大を成長戦略の一つとして掲げている。新工場は、製造業の集積地である米国東部地区において、商品供給力を強化する拠点として、2020 年1 月より稼働を開始する予定。
また、東部地区の販売力強化に向けて新設した拠点は、2018 年4 月に営業を開始するとともに、西部地区においても2018 年10 月より、製造2 拠点の生産能力の拡大を図るなど、北米市場での現地生産・販売の一貫体制の確立を進めていく。
アマダグループは、これら一連の施策により、2021 年度までに北米での売上高700 億円を目指すとしている。

■新工場およびテクニカルセンター概要
所 在 地 : 米国ノースカロライナ州ハイポイント市
敷地面積 : 160,000 ㎡
新工場>
延床面積 : 16,000 ㎡
生産品目・台数 : ベンディングマシン(曲げ加工機械)月間30台
板金加工用自動化装置 月間20台
稼働時期 : 2020 年1 月予定
テクニカルセンター>
延床面積 : 5,440 ㎡
稼働時期 : 2020 年4 月予定
三菱マテリアルが座ぐり加工用超硬ソリッドドリルシリーズ「MFE」の小径サイズを追加
三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)が、このほど座ぐり加工用超硬ソリッドドリルシリーズ「MFE」の小径サイズを追加し、販売を開始した。
座ぐり加工用超硬ソリッドドリルシリーズ「MFE」は、切れ刃が先端角をもたないため、穴底がフラットになるように設計されたドリル。また傾斜面や曲面の穴加工や薄板加工にも適しており、多様な加工が可能となることから工程短縮を可能にする。今回、小型自動旋盤にも適する小径サイズを追加し、シリーズの拡大を図る。
主な特長は、以下の通り。
① 中心部の切りくずポケットを確保しながら、R形状にしたシンニングにより、切りくずをスムーズにカールさせ、切削抵抗を低減。
② 異なる曲率のRを組み合わせた溝形状により、高い切りくず処理性を確保。
③ 切れ刃コーナ部にフラットランドを設け、切れ刃強度を保持。
④ 新ドリル専用PVDコーテッド超硬材種「DP102A」を採用し、小径穴加工での低速低送り条件による耐摩耗性を大幅に向上。
標準価格 MFE0075X02S030 DP102A:7,130円
(代表型番) MFE0080X02S030 DP102A :6,550円
MFE0200X02S040 DP102A :6,160円
MFE0250X02S040 DP102A:6,160円
MFE0295X02S040 DP102A :7,130円
(いずれも税抜価格)
FA・ロボットシステムインテグレータ協会が発足

この協会は、ロボット・FAシステムの構築等を行うシステムインテグレータの共通基板組織としてSIerの事業環境の向上及び能力強化に取り組み、SIerを取り巻く関係者間の連携を促進させることにより、あまねく産業における生産活動の高度化を推進し、日本産業の持続的発展と競争力の強化に寄与することを目的に設立された。
初代会長に選出された久保田和雄 三明機工社長は会見の中で、「昨年11月7日、第1回の設立準備総会以来、ようやく本日設立することができた。私は100社を目標にして会員を募りたいとしましたが、予想を超える123社のSIer会員、21社の協力会員という多くの同志とともに第一歩を踏み出すことができた。業界として皆様の大きな期待を背負うとともに私自身大きな責任を感じている。近年、少子化、高齢化の急速な進展のもとに自動化、ロボット化はわが国の喫緊の課題となっている。わが国の生産性を維持し、ものづくり強国の国際的地位を維持するためには、大企業の自動化はもとより中小のものづくり企業へのロボット導入を進めていかなければならない。」と述べた。
なお、入会会員として、SIer会員はシステムインテグレーション業を営む法人およびこれらの者を構成員とする団体で会費は30万円/年。協力会員はSier 会員に該当しないものであって、協会の目的に賛同し、その事業に協力をしようとする法人及びこれらのものを構成員とする団体で会費は20万円/年となる。
■システムインテグレータ協会(SIer協会)
会 長:久保田和雄 三明機工(株)社長
副会長:渡辺 亙 (株)バイナス 社長
幹事会社>
IDECファクトリーソリューションズ(株)、(株)HCI、(株)オフィスエフエイ・コム、松栄テクノサービス(株)、高丸工業(株)、(株)戸苅工業、(株)ヒロテック、(株)VRテクノセンター、ミツイワ(株)、(株)ヤナギハラメカックス、(株)豊電子工業、リンクウィズ(株)
監事会社>
筑波エンジニアリング(株)、東洋理機工業(株)
日立建機が中央アジア市場でさらなる事業拡大を目指し販売会社を設立

中央アジアはシルクロードの交易の歴史があり、現在でもユーラシア大陸の重要な交流拠点であり、近年では豊富な天然資源や、今後の重要な経済圏として注目されている。中華人民共和国の進める一帯一路構想でも、ヨーロッパ経済圏につながる交通の要衝として注目されており、中央アジア地域一帯は、インフラ整備や産業開発が今後大いに期待される地域であり、また、石油や天然ガス、鉄鉱石、銅、ウラン、レアアースなど、豊富な天然資源に恵まれていることから、同社では、これまでも鉱山用油圧ショベルおよびダンプトラックを多数納入しており、中央アジア市場で高いシェアを有している。
従来、同社は同市場で代理店を通じた機械販売を続けてきましたが、事業拡大に向け、同市場でさまざまなノウハウを持つニッポンマシナリー社と販売・サービス会社の設立に合意し、今後は、新会社を通じて中央アジアの建設機械市場でのさらなる事業拡大に取り組んでいくとしている。
■販売会社の概要
会社名:Eurasian Machinery B.V.(ユーラシアンマシナリーB.V.)
合弁設立:2018年7月中(予定)
資本金:100万USドル(約1億円)
出資比率:日立建機40%、ニッポンマシナリー社60%
本社所在地:オランダ王国
拠点開設予定:カザフスタン共和国、キルギス共和国、タジキスタン共和国、トルクメニスタン、ウズベキスタン共和国、アゼルバイジャン共和国
事業内容:建設機械の販売・サービス
アマダが北陸初のサテライトセンターをオープン ~地域に密着した板金加工の技術提案、情報発信を推進~
アマダ(社長=磯部 任氏)は、7月5日、金沢市に金属加工業の顧客向けに「北陸サテライトセンター」をオープンした。北陸において同社初となるこのセンターは、最新の板金加工機械を用い、金属板の切断、曲げなどの加工を実演したり、顧客の品質や生産性の向上に資する加工技術の提案、あるいはIoTを活用した生産工程の改善提案を行う場として機能する。
北陸地域には、産業機械、サッシなどの建材、電子部品・デバイスなどに使われる金属部品・部材の加工を担う工場が集積している。昨今、域内製造業の生産が高水準で推移していることを背景に、同社では、「お客さまの工場では、生産性の向上や人手不足の解消といったニーズが高まっています。こうしたニーズに対して、これまでは愛知県や神奈川県の拠点で対応してきましたが、北陸サテライトセンターの開設により、地域に密着した迅速でよりきめ細やかな提案やサポートを行うことが可能になります。」とコメントしている。

同社では、「北陸サテライトセンターを通じて、地域に密着したトータルソリューションを提供するとともに、金属加工分野における技術の向上や人材育成を推進することで、域内製造業の発展や課題解決に貢献していく。」としている。
■北陸サテライトセンター概要
所 在 地: 石川県金沢市古府3-88
敷地面積: 1,490 m²
延床面積: 830 m²
展示場面積: 200 m²
建 屋: 2 階建て (1F 展示場、2F セミナールーム、事務所など)
問い合わせ先: (株)アマダ 金沢営業所
電話:076-269-0215
■北陸サテライトセンター展示概要
最新の板金加工機械を展示、実演や加工技術の提案を行う。
1. 省エネ・変種変量・ワイドレンジ・ファイバーレーザマシン(切断加工用)
ENSIS-3015AJ (3kW) + LST3015G
2. パンチ・ファイバーレーザ複合マシン(切断・成形加工用)
LC-2512C1AJ (2kW)
3. ハイブリッド・ドライブシステム搭載高速・高精度ベンディングマシン(長尺もの曲げ加工用)
HG-1303
4. 高速・高精度サーボベンディングマシン(小もの曲げ加工用)
EG-4010
5. アマダのIoT ソリューション
V-factory (ヴィファクトリー)