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日立建機が中期経営計画のバリューチェーン深化のために北米レンタル事業へ参入
日立建機株式会社(社長=平野 耕太郎氏)は、グループを挙げて推進中の中期経営計画「CONNECT TOGETHER 2019」の深化を図るため、このほど米国のレンタル機器会社のACME Lift Company (本社:米国アリゾナ州、Chairman and Chief Executive Officer: Woodrow D. Weld(ウッドロウ D. ウェルド)/以下ACME)の持分の33.3%を取得し、順次北米建設機器市場でレンタル事業を強化していくと発表した。 ACMEは米国で高所作業車を中心とする機器をレンタル会社にレンタルし、レンタル会社が再レンタルできるように機器を提供するリ・レント事業の先駆者。ACMEでは、このリ・レント事業モデルを土木建機分野へ拡大すべく事業パートナーを探してきたが、このほど日立建機と思惑が一致し、事業パートナーとして選んだもの。日立建機としては、世界最大のレンタル市場である米国でレンタル事業を伸ばし、事業のノウハウを習得し、今後、他地域へのレンタル事業の拡大も視野に入れてACMEに資本出資する。 具体的には、ACMEを資金面で支えるだけでなく、既存の北米の商流を活用するなどして、ACMEの土木建機 リ・レント事業進出をはじめ、同社の事業全般を支援していく考え。■ACME の概要1. 商号: ACME Lift Company 2. 代表者: Woodrow D. Weld 3. 本社所在地: 4751 E. Indigo St., Mesa, AZ 85205, USA (米国アリゾナ州) 4. 創業年: 1997 年 5. 事業内容: リ・レント事業 6. Web サイト: https://acmelift.com/
コマツカスタマーサポート(株)「国際物流総合展2018」に出展

この展示会は、経済活動のインフラとして不可欠な物流・ロジスティクスの先進情報が収集できるアジア最大級の専門展示会。1994年の初回以降隔年で開催され、今回は「ロジスティクスの今を知り未来に触れる」をメインテーマに、国内外の最新物流機器・システム・サービス等のソフトウェアとハードウェアを一堂に結集し、交易振興・技術の向上・情報の提供・人的交流等を目的としている。
コマツカスタマーサポートは、本年4月に建設機械の販売・サービスを手がけるコマツ建機販売、同じくレンタルを行うコマツレンタル、およびフォークリフトの販売・サービス・レンタルを手がけるコマツリフトの3社の統合により新たな体制でスタートした新会社。「国際物流総合展2018」では、コマツ独自の技術を採用したバッテリーフォークリフト「FEシリーズ」、油圧駆動式エンジンフォークリフト「FHシリーズ」など、統合によるシナジーを活かした商品ラインナップを、実機展示およびデモンストレーションにて紹介する。
2018年7月分工作機械受注総額は1,511.4億円 日工会
日本工作機械工業会がこのほどまとめた2018年7月分の受注実績は以下の通り。2018年7月分工作機械受注総額は、1,511.4億円(前月比△5.1% 前年同月比+13.1%)となった。2カ月連続の1500億円超。7月として過去最高額(従来:2007年7月 1,359.7憶円)旺盛な国内需要が継続。1,000憶円超は21カ月連続。 内需は674.3億円(前月比+7.1% 前年同月比+22.1%)で、5か月連続の600憶円超。リーマンショック以降で3番目の高水準。自動車や半導体関連を中心に堅調。 外需は837.0億円(前月比△13.1% 前年同月比+6.7%)で、12カ月連続の800憶円超。7月では過去2番目(過去最高:2014年7月 850.5億円)夏季休暇やスポット受注の反動減で前月比減少も依然高水準が継続。 1,500憶円レベルの高水準が継続。今後も高原状態で推移するものと期待。他方、通商問題等の海外リスクや、納期の長期化による影響などを注視。
7月分内需
674.3億円(前月比+7.1% 前年同月比+22.1%)。・5カ月連続の600億円超。7月での600憶円超は、1991年(725.2憶円)以来27年ぶり。・前月比2カ月連続増加。前年同月比18カ月連続増加。・「ものづくり補助金」一次公募採択後の採択漏れ事業者からの受注が増加に寄与。① 一般機械 307.9億円(前月比+23.9% 前年同月比+36.4%) うち金型 26.3億円(前月比+1.3% 前年同月比+29.7%)② 自動車 207.8億円(前月比△3.8% 前年同月比+8.4%) うち部品 141.2億円(前月比+9.1% 前年同月比+14.4%)③ 電気・精密 50.5億円(前月比△24.0% 前年同月比△4.8%)④ 航空機・造船・搬送用機械 20.8億円(前月比+46.2% 前年同月比+0.9%)
7月分外需
837.0億円(前月比△13.1% 前年同月比+6.7%)・2か月ぶりの900憶円割れ。12カ月連続の800憶円超。・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比20カ月連続増加。・北米は夏季休暇、アジアはスポット受注の反動減などで前月比減少も高水準持続① ア ジ ア:350.8億円(前月比△22.1% 前年同月比△1.5%)・東アジア:261.8億円(前月比△25.6% 前年同月比△6.8%)〈韓 国〉33.8憶円(前月比△11.0% 前年同月比+3.3%) 〈中 国〉205.4億円(前月比△28.1% 前年同月比△8.5%)・その他アジア89.0億円(前月比△9.6% 前年同月比+18.3%)〈イ ン ド〉39.0億円(前月比+24.2% 前年同月比+14.9%) 欧 州:215.4億円(前月比+0.5% 前年同月比+17.5%)〈ド イ ツ〉47.2億円(前月比△9.5% 前年同月比+13.9%) 〈イタリア〉28.5億円(前月比△23.3% 前年同月比△11.5%) ② 北 米:259.1億円(前月比△9.2% 前年同月比+16.8%)〈アメリカ〉214.3億円(前月比△6.2% 前年同月比+12.1%)〈メキシコ〉 30.7億円(前月比△20.3% 前年同月比+90.0%)
日本建設機械工業会 需要予測まとまる

・2018年度の出荷金額は2兆3,709億円(前年度比5%増加)と予測
・2019年度の出荷金額は2兆3,861億円(前年度比1%増加)と予測。
【国内出荷】 2018年度は、一部機種で2014年次排ガス規制生産猶予期間終了に伴う旧型機需要の反動源が想定される結果、上期計では、油圧ショベルの前年比20%減少を始め6機種が減少すると見込み、3,939億円(前年同期比10%減少)となると見込まれる。下期は、旧型機駆け込み需要の反動減の影響がなくなり、下期計では、4,353億円(前年同期比2%増加)と予測。この結果、2018年度合計では、8,292億円(前年同期比4%減)となり、3年連続で減少すると予測。2019年度は、一部機種でオリンピック関連需要が減少する一方、消費税増税前の駆け込み需要が想定される結果、上期計では、4,012億円(前年同期比2%増加)、下期計では、4,188億円(前年同期比4%減少)と予測。この結果、2019年度合計では、8,200億円(前年同期比1%減)となり、ほぼ2018年度並みと予想。
【輸 出】 2018年度は、世界的な好景気に加え、資源価格の上昇から鉱山向け需要の増加により、7機種が増加すると見込み、上期計では7,304億円(前年同期比14%増加)と見込まれる。下期計では8,113億円(前年同期比6%増加)と予測。この結果2018年度合計では、1兆5,417億円(前年同期比10%増加)となり、2年連続で増加すると予測。2019年度は、北米向けを中心に多野地域も堅調に推移すると予測し、上期計では7,414億円(前年同期比2%増加)、下期計では8,247億円(前年同期比2%増加)と予測。この結果、2019年度合計では、1兆5,661億円(前年同期比2%増加)となり、3年連続で増加すると予測。
ヤマザキマザックが中国 遼寧工場製 CNC旋盤を日本に輸入 ~旺盛な需要による長納期化を緩和~

同社では、「昨年来、工作機械市場は大変活況であり、今年上半期の日本工作機械工業会の受注総額は、前年同期比+26.1%の9,640億円となるなど、異例のハイペースで成長を続けている。その中でも内需は、半導体や自動車関連を中心に幅広い業種で好調を持続し、同+33.7%と特に大きな伸びを見せている一方、供給能力を超える高い受注が続くことで、受注残が増加し、業界全体で長納期化が進んでいる。」としており、同社でも業界トレンドと同様、日本市場は過去最高レベルの受注が続いているため、需要に十分応えることができない状況となっている。このような状況を少しでも改善するため、本年9月より中国 遼寧工場製の小型CNC旋盤QUICK TURN 200Lを日本に輸入・販売することを急遽決定した。
同社は2000年に稼働を開始した寧夏小巨人机床有限公司(小巨人工場)と、2013年に稼働した遼寧工場の2つの生産拠点を中国に有している。遼寧工場は過去にも供給支援として日本や欧州への輸出を行っており、その累計は1700台以上に及び、性能・品質は各市場で高く評価されている。中国市場・欧州においても引き続き高いレベルの受注が続いているが、一昨年より中国2工場の生産能力増強を進めており、旺盛な需要が続く日本へ供給が可能となった。
量販機種である小型CNC旋盤「QUICK TURN 200L」は、現在、日本の顧客より多くの受注されている。遼寧製の同機種の輸入台数については当面 約10台/月を予定しており、日本製と併売し供給量を増やすことで納期を短縮し、日本国内の需要に対応していくとしている。
同社は中国以外にも米国・英国・シンガポールに海外生産拠点を持ち、変化する市場環境に柔軟に対応できる生産体制を構築しており、「今後もグローバルな生産体制を活用し、お客様のニーズに迅速に対応していきます。」としている。
「QUICK TURN 200L」の主な仕様
■遼寧工場の概要
会 社 名 : 山崎馬扎克机床(遼寧)有限公司
所 在 地 : 中華人民共和国 遼寧省 大連市 経済技術開発区鉄山東路1号
敷地面積 : 約116,000 m2 (35,200 坪)
延床面積 : 約 31,000m2 (9,400 坪)
生産内容 : CNC 旋盤、レーザ加工機
生産能力 : 月産 約150 台
DMG森精機 上方修正

第2四半期における業績は、売上収益2352億8300万円、営業利益157億6300万円、税引前四半期利益136億300万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益88億8600万円となった。
工作機械関連の受注金額は、2661億円で前年同期比24%増となり好調に推移した。機械本体に加え、同社が力を入れてきた多軸機、自動化システムの受注が拡大しており、販売単価の上昇を伴い各地域とも増勢基調を維持した。日本は53%増、米州は27%増、欧州は17%増、中国は36%増、中国を除くアジア・オセアニアは8%増となった。なお、2018年通期の受注計画について、従来の4700億円からさらに引き上げ4800億円以上を目指す。
同社の事業戦略として製造現場での自動化・複合化の促進と5軸加工機の普及に取り組んでいる。自動車(EV)の増加など社会の変化を受け、製造業では、従来型の大量生産と複雑形状の少量多品種生産の二極化が進んでいる。同社は、生産の効率化をさらに高める自動化システムと複雑形状の加工を可能にする5軸加工機・複合加工機を組み合わせ、どちらの顧客に対しても最適な提案をしている。同社はあらゆる顧客の生産活動の課題解決を一手に引き受け、激しく変革する社会の中で重要な役割を果たし続けていく。
新製品開発では、高い剛性と精度が求められる量産部品加工に最適な横型マシニングセンタNHX4000/5000 3rd Generationを開発し、5月の自社展示会伊賀イノベーションデーにて国内初出展した。3年保証付きの高性能主軸speedMASTERに加えて、切削油剤のタンク内に堆積する微細な切りくずを効率的に回収する新技術ゼロスラッジクーランドタンクを標準搭載することで、高速加工を実現しつつメンテナンス性を大幅に向上させた。また、オープンイノベーションを積極的に推進し、コンパクトなスペースで導入できる搬送用ロボット「D-Carry」をデンソーと、1台に機能を集約したロボットシステム「MATRIS mini」を不二越と共同開発した。
一方、同社は社員が働き続けやすい環境整備にも引き続き取り組んでいる。総労働時間を年間2000時間以内に抑え、メリハリをつけた働き方により有給休暇の完全取得を目指す。加えて、4月には社員の子どものためにDMG MORI保育園を開園した。“よく遊び、よく学び、よく働く”をモットーに、今後とも広い分野での社員の活躍を支援し、全社一体となって成長していく。
今後については、日本、米州、欧州の各地域ともに受注環境は引き続き堅調に推移すると思われ、同社では開発・製造・販売・サービスの各分野でAG社と連携を進め、営業サービス拠点がフルに稼働し、さらなる企業価値の向上に努めるという。次期業績(連結)は、営業収益4500億円、営業利益350億円、親会社の所有者に帰属する当期利益200億円を見込んでいる。なお、米ドルレートは110円、ユーロレートは130円を想定している。
アマダホールディングスが金属プレス加工の自動化装置メーカーを買収 ~自動車部品向け加工ラインの自動化ソリューションを提供~
(株)アマダホールディングス(社長 磯部 任氏)は、このほど、(株)名村造船所(社長=名村建介氏)との間で、同社が100%の株式を保有するオリイメック(株)(社長=髙畠 一氏)の全株式を取得する株式譲渡契約を締結し、完全子会社とすると発表した。 これにより、同社は、主に自動車部品の加工ライン向けに、当社グループの金属プレス加工機械とオリイメックの搬送ロボットなどの周辺装置を一体化させた自動化ソリューションを提供し、顧客の生産性向上、機械と周辺装置の導入コストや工数の削減、さらにはメンテナンスの効率化に貢献していく。 オリイメックは、金属プレス加工ラインの自動化に必要な材料供給装置や搬送ロボットなどの周辺装置におけるリーディングカンパニー。市場ニーズを的確に捉えた商品や加工ラインシステムを創出する技術開発力と、国内外の販売・サービス網を通じた提案力に強みを発揮している。近年、自動車業界のEV 化、自動運転化、軽量化などの流れを受けて、自動車部品には、複雑な形状や多品種少量生産への対応が求められるようになり、素材の多様化も進んでいる。また、働き方改革や人材不足、海外の人件費高騰を背景に、生産現場の自動化、ロボット化へのニーズが高まっている。こうしたことから、アマダホールディングスは、プレス事業の競争力強化を目的に、金属プレス加工のトータルソリューションを提供できる体制を早期に確立することを目指して、このたびの合意に至ったとした。 アマダホールディングスは、名村造船所との間で、同社が保有するオリイメックの発行済株式を全て取得する株式譲渡契約を締結、取得価格は、125 億円。株式譲渡は10 月初頭を予定しており、オリイメックは手続き完了後も顧客、取引先との関係を維持しながら、主要商品の製造、販売・サービスを継続していく。 今後は、アマダグループのプレス加工機械とオリイメックの周辺装置を一体化させた総合的な自動化ソリューションをワンストップで提供する。具体的には、主に自動車部品の加工ライン向けに、複数のプレス加工機械と搬送ロボットをつなげて同期制御を行うタンデムラインシステムを展開していく。また、両社が持つ販売・サービス網や技術提案力を相互に活用することで、グローバルでプレス事業の拡大を目指す。 両社の技術を融合させた金属加工の新たな自動化ソリューションの開発を進め、加工ラインの設計、導入から、メンテナンス等のサービスに至るまでを全面的に支援する。 アマダホールディングスは、中期経営計画における成長戦略の施策として、自動化ソリューションビジネスの推進とグローバル市場の拡大を掲げているが、今回の買収を通じて、プレス事業の売上高を2021 年度までに250 億円、2016 年度の94 億円から2.7 倍に拡大することを目指すとしている。■オリイメック株式会社 概要社 名: オリイメック株式会社所在地: 神奈川県伊勢原市鈴川設 立: 1962 年代表者: 代表取締役社長 髙畠 一事業内容: プレス加工自動化装置、ばね成形機などの開発、製造、販売、サービス資本金: 1,491 百万円 (2017 年12 月末)売上高: 8,999 百万円 (グループ計、2017 年12 月期)従業員: 408 名 (グループ計、2017 年12 月末)
DMG森精機が創業70周年記念 顧客70社とDMU 50 3rd Generation 70機で「5軸加工研究会」を発足

同社では、「昨年から今年にかけて、日本に留まらず世界中の製造現場で、工程分割から工程集約へと流れが急激に変化している。それに伴い、IoTやAIを活用した自動化や省人化への関心・需要の高まりは、どの業界においても顕著になっている。工作機械業界では、5軸加工機への関心の高まりとしてそれが現れている。」としており、この潮流を勢いづけるべく日本国内の5軸加工機普及を推進し、顧客の生産性向上に貢献することを目的としている。

顧客の工場で働く5軸加工機の操作に不慣れなオペレータの育成・指導支援を行ない、抵抗なく、自信を持って5軸加工機を使用できるようサポートする。さらに、今後5軸加工研究会において、空間精度や加工誤差補正などについての最先端研究を行う大学教授による講演や意見交換会を開催していく。
同社では、「今回の5軸加工研究会の発足が、5軸化の遅れが指摘される日本国内の製造現場への5軸加工浸透、延いては人手不足解消や、生産性向上、SMEsのイノベーション活性化の一助になればと考えている。」としている。
アマダホールディングスが米国・切削機械メーカーを買収 ~北米でバンドソーのリーディングカンパニーへ~

マーベル社は、北米地区で100 年以上にわたり、切削機械・器具およびブレードの製造、販売を手掛けてきた老舗メーカー。同社の主力商品である竪型チルトバンドソーは、建材、各種車両、農業機械などに使われる鋼材の一種、軽量形鋼の切断加工機として、北米で高いシェアを維持している。アマダグループは、今回の買収を通じて軽量形鋼用のバンドソーを新たに商品ラインナップに加えることにより、北米においてバンドソーの売上高で第1位メーカーとなる。
今後は、竪型チルトバンドソーの専用ブレードを日本で開発し、アマダ・マーベル社が北米で販売するほか、アマダグループの現地法人を通じて北米以外の地区でアマダ・マーベル社の商品を販売するなど、グループの開発・営業基盤を活かして切削事業をグローバルで拡大していく。
また、同社の工場を切削機械の周辺装置を生産する製造拠点として活用することも視野に入れている。同社は中期経営計画における成長戦略としてグローバル市場の拡大を掲げており、この買収を通じて、商品ラインナップの拡充、およびグローバルで製販体制の強化を図り、グループの切削事業の売上高を2021 年度までに500 億円、2017 年度の340 億円から1.5 倍に拡大することを目指す。
■アマダ・マーベル社概要
社 名: AMADA MARVEL, INC.
所在地: 3501 Marvel Drive, Oshkosh, WI 54902, USA
設立: 1904 年(マーベル社設立年)
代表者: Archie Stam, CEO (アーチィ・スタム)
事業内容: 切削機械・器具の開発・製造・販売・サービス、ブレードの開発・製造・販売
売上高: 約 26 億円 (2017 年)
従業員: 101 名 (2017 年末)
三菱マテリアルが高能率加工用両面インサート式ラジアスカッタ 「WJXシリーズ」とチタン合金仕上げ加工用バレルエンドミル「VQT6UR」を発売
三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)は、このほど、高能率加工用両面インサート式ラジアスカッタ「WJXシリーズ」と、チタン合金仕上げ加工用バレルエンドミル「VQT6UR」の販売を開始した。
高能率加工用両面インサート式ラジアスカッタ 「WJXシリーズ」
高能率加工用両面インサート式ラジアスカッタ「WJXシリーズ」は、独自逃げ面形状の両面インサートを採用し、ネガインサートの経済性、高強度とポジインサートの切れ味、多機能性を融合させた荒切削領域用のカッタ。アーバタイプ、シャンクタイプを同時に発売する。
●特長
① 切削開始時の抵抗上昇が少なく、断続切削や高切り込みでも、安定した静かな加工を実現。
② 切れ刃は、最大切り込み量まで直線を確保し、高切り込みでも安定した高送り加工を実現。
③ ダブテイル構造により、インサートの浮き上がりを抑制し、クランプ駒なしで安定したクランプを実現。
④ インサートの独自切れ刃稜線はコンパクトなカール状の切りくずを生成させ、工具本体やチップコンベアの切りくず詰まりを抑制。
⑤ インサートの厚みを増すことで、インサートの欠損および本体の破損を防止。
「WJXシリーズ」は、アーバタイプは最大切削径 Φ63mmからΦ160mmの20アイテム。シャンクタイプは最大切削径Φ50mmの2アイテム。インサートは1形状 8材種。
・標準価格 WJX14R06305BA:80,000円
(代表型番) WJX14R10006DA :123,000円
WJX14R16009FA:190,000円
WJX14R5003SA42S:58,500円
JOMU140715ZZER-M MP6130:2,200円
(いずれも税抜価格)
チタン合金仕上げ加工用バレルエンドミル「VQT6UR」
チタン合金仕上げ加工用バレルエンドミル「VQT6UR」は、航空機エンジン部品などの加工に求められる高品位・高能率を実現するための工具。先端Rと外周Rによるバレル(樽)形状を採用し、先端のRでR面取り加工を行うとともに、外周Rで翼面加工を行うといった複合加工に対応したエンドミルである。このほど難削材加工用の“SMART MIRACLEエンドミルシリーズ”から外径φ8mm~φ12mmの4アイテムを発売した。
●特長
① ボールエンドミルに比べて外周Rが大きく、理論上の仕上げ面粗さが抑えられるため、加工ピッチを大きくした高能率加工が可能。
② 先端3枚刃は、広いチップポケットを確保することにより、切りくず排出性の向上を実現。
③ 外周6枚刃は、多刃設計による高能率加工の実現と、不等分割設計でびびり振動を防止。
標準価格
・VQT6URR020R075S08:27,900円
・VQT6URR020R085S10:36,200円
・VQT6URR030R075S10:36,200円
・VQT6URR040R100S12:44,000円