ニュース

ヤマザキマザックが 汎用複合加工機に歯車加工専用機を融合させたハイブリッド複合加工機“INTEGREX AGシリーズ”を発表

「INTEGREX AGシリーズ」2機種
「INTEGREX AGシリーズ」2機種
 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、同時5軸複合加工機に歯車加工専用機の機能を融合させたハイブリッド複合加工機「INTEGREX AG(Auto Gear)シリーズ」を開発し、「INTEGREX i-200ST AG」と「INTEGREX e-1250V/8AG」の2機種を米国国際製造技術展(IMTS2018)に出展し、販売を開始した。

 「昨今、マスカスタマイゼーションという言葉に代表されるように、ニーズの多様化による多品種少量や変種変量、更には一品生産への対応が求められており、このトレンドは、歯車加工の領域についても同様である。」と同社。

 従来は歯車加工専用機による工程分割による生産が主流だったが、リードタイムの短縮や生産量と品目の多寡に左右されないフレキシブルな生産ラインを構築するため、汎用機を用いた歯車加工の工程集約のニーズが高まっている。また、求められる歯車のサイズや種類も多岐にわたり、自動車のトランスミッションで使用されるモジュール(歯の大きさを表す単位で、歯車の基準円直径を歯数で割った値)が0.5~1.5といった小型ギアから、建機の機構部品や航空機エンジンの高効率化を実現するギアードターボファンで使用されるモジュール8程度までの大型遊星歯車などがあり、求められる加工機のサイズもさまざまである。

 こうした時流を受け、今回同社が新たに開発した「INTEGREX AGシリーズ」は、同時5軸複合加工機であるINTEGREXシリーズにスカイビング加工などの高度な歯車加工機能と機内計測機能を融合したマシンだ。従来複数の専用機で行っていた歯切り加工から旋削・マシニング加工、さらにはレニショー製スキャニングプローブSPRINT™を用いた歯形と歯すじの機内計測と補正追加工など、全加工を1台で完結することで、大幅な生産リードタイムの短縮と高精度な加工を実現する。

 INTEGREX AG専用の制御技術と同社独自のCNC装置マザトロールSmoothXに搭載された対話式プログラミング機能により、専門知識が無くても簡単かつ短時間で高精度な歯車加工を実現することも特長のひとつ。同社はこのハイブリッド複合加工機「INTEGREX AGシリーズ」から、中小型歯車加工に対応した「INTEGREX i-200ST AG」と大型歯車加工に対応した「INTEGREX e-1250V/8AG」の2機種を9/10(月)からアメリカ・シカゴで開催された米国国際製造技術展(IMTS2018)に出展し、全世界での販売を開始している。

INTEGREX AG(Auto Gear)シリーズの優位性

 複合加工機INTEGREXに歯車加工機能と計測機能を融合(歯車加工に必要な機能を集約)している歯車専用機能付き複合加工機。部品サイズに合わせた2機種をラインナップし、今後、シリーズ化を拡大するとしている。

 従来は、加工完了までに複数の機械をわたり歩く工程分割が主流だったが、複合加工機INTEGREXでは、旋盤加工、マシニング加工に加え、スカイビング加工やホブ加工といったギア加工、更には計測やバリ取り、補正追加工までを段取り替え無く本機一台で完結する。これは、同社が“DONE IN ONE”と呼称する工程集約の考え方で、リードタイムの短縮と高精度加工を実現する。

 また、CNC装置マザトロールSmoothXに搭載された対話式プログラミング機能では、歯車加工プログラムの作成に必要な専門知識(歯車諸元の複雑な計算)やCAD/CAMソフトが不要。図面に記されている諸元や、送り速度などの条件をグラフィカルなガイダンスを見ながら設定するだけで簡単かつ短時間で加工プログラムを作成できる。歯車の機内計測機能についても同様で、計測結果に基づく補正追加工やバリ取り加工が段取り替え無しで可能である。

■INTEGREXAG(Auto Gear)シリーズの歯車加工機能
(1)ギアスカイビング加工
 専用のスカイビングカッタで内外歯車およびスプラインを高効率に加工。加工精度(実績):ISO 7級(旧JIS 3 級, JIS B1702-1976)。

(2)ホブ加工
 歯切り専用のホブカッタによる歯切り加工。ホブ工具の使う場所をずらしながら加工する「ホブシフト機能」を搭載、工具の長寿命化を実現。加工精度(実績):ISO 7級(旧JIS 3級, JIS B1702-1976)。

(3)エンドミルによる加工
 市販のエンドミルで高精度な歯車加工が可能。専用工具を準備する必要がなく、小ロット生産におけるリードタイムを大幅に削減。加工精度(実績):ISO 5級(旧JIS 1級, JIS B1702-1976)

■INTEGREXAG (Auto Gear)シリーズの歯車計測機能
(1)位相検出機能
 ギアスカイビング加工やホブ加工後の歯底または歯山の位相検出機能を搭載。ほかの加工部位との位相を合わせが可能。(特許出願中)。

(2)歯面測定機能(オプション)
 形状が複雑で、既存の歯面測定機では測定できない加工物のスキャニングが可能。レニショー製スキャニングプローブSPRINT™(オプション)を用いた歯形と歯すじの機内計測を行い歯面上のうねりや傾斜などを検出。計測結果に基づいてクラウニングやレリービングといった補正追加工が可能。

オークマが 韓国現地法人「Okuma KoreaCorporation」新社屋オープン

 オークマ(社長=花木義麿氏)が、大韓民国仁川広域市延寿区に建設していたOkuma Korea Corporationの新社屋が完成し、8月30日に開所式を行った。

 同社韓国現地法人の新社屋は仁川国際空港から車で20分の距離にある仁川経済自由区域(IFEZアイフェズ) にある。北東アジアのビジネスハブとなるこの地区には、最先端のハイテク産業が数多く進出し、活気ある国際企業都市に急成長している。同社はこの新社屋のショールーム機能を活用し、韓国における販売・サービス体制を強化して、年間40億円の受注獲得を目指すとしている。

 同社では、「新興国の経済発展と世界中で進む生産革新の取り組みの中で、工作機械市場はグローバルに拡大を続けている。世界中のものづくりの高度化に貢献すべく、グローバル販売体制の強化を進めており、特に、今後も需要拡大が期待できるアジア市場における販売・サービス拠点の拡充を図り、お客様の近くで高度なものづくりをサポートする体制整備を進めている。」としている。世界第6位の工作機械市場である韓国は、今後も半導体や自動車産業向けに市場の拡大が見込まれ、オークマが得意とする門形マシニングセンタのほか、5軸制御マシニングセンタや複合加工機等の高付加価値マシンの需要拡大が期待される。

 また、韓国での営業活動、技術支援、アフターサービスを一層強化し、新規顧客開拓を進めるとしており、具体的には、①最新鋭機による現地でのテストカット対応、加工サポートの強化、②機械操作指導の充実、③サービスパーツ在庫の充実による迅速なアフターサービス――に注力する。

<概要>
(1)名  称:Okuma Korea Corporation
(2)所 在 地:大韓民国仁川広域市延寿区尖端大路60番道16
(3)代表者名:亀井弘幸
(4)敷地面積:2,853m2(建屋面積1,789 m2うち、ショールーム面積213m2)
(5)展示機:最新CNC工作機械4台
・5軸制御マシニングセンタMU-6300V
・5軸制御マシニングセンタMU-400VⅡ
・立形マシニングセンタMB-56VA
・複合加工機MULTUS U3000
(6)社 屋 内:1階ショールーム、事務所、修理工場 2階:セミナー室、スクール室、会議室、応接室
(7)従業員数:7名
(8)資 本 金:94億ウォン(約9.4億円)[1ウォン=0.1円]
(9)設立年月:2017年4月

村田機械がスマートAGV「Premex X10」を開発

 村田機械(社長=村田大介氏)は、無人搬送台車のスマートAGV「Premex X10(プレメックス ジオ)」を開発し、このほど販売を開始した。

 この製品は、幅700mm×全長985mm×高さ350mmのコンパクトボディで最大負荷量1tのパレット積載が可能な小型低床式AGVである。コンパクトな期待により、生産設備の愛大や下の狭い空間も、最高走行速度120m/minで走行する。本体(工藤部)と荷物を移載するターンテーブルがそれぞれ独立して360度旋回するため、各種装置へのアクセスや荷姿方向を配慮した移載も容易である。障害物を感知するセーフティースキャナを搭載し、狭い道路で複数台が走行しても安全。

 また、AGVの多数台運用時は、最適割り付けなどの運用制御をシステム全体で行うため、生産能力の増強や繁閑に合わせた運用台数の増減調整も容易。パレット搬送仕分け台車やコンベヤ等の固定設備を代替しながら、柔軟性に富むパレット搬送システムとして、様々な生産現場、物流現場に活用できる新しいソリューションである。

来年10月に「Industrial Transformation MEXICO-a HANNOVER MESSE event」をメキシコ・レオンで開催

 ドイツメッセ社がこのほど「Industrial Transformation MEXICO-a HANNOVER MESSE event」をメキシコ中部グアンファト州の都市レオンにて2019年10月9日(水)~11日(金)に開催すると発表した。グアンファト州は日系自動車関連企業が数多く進出している同国最大の自動車製造拠点。 世界最大規模の産業技術の展示会であり、インダストリー4.0のプラットフォームである「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ)」の名称を冠したイベントは、ドイツ国外ではシンガポールに続いて2展目であり、インダストリー4.0関連のイベントとしても、ラテンアメリカ地域においては初開催である。この展示会をきっかけに、メキシコとその近隣諸国からの来場者が工場やプラントをデジタル化するノウハウを得て進化した製造がメキシコの更なる経済成長を推し進めることが期待されている。 この展示会は製品展示・カンファレンス・教育プログラムの三本柱で構成され、うち製品展示は、4つのカテゴリー(スマートマニュファクチャリング、インダストリアル・オートメーションとロボット技術、デジタルファクトリーとICT、スマートロジスティクス)を出展対象とし、別途デモンストレーションと1対1のコンサルティングを受けられる場も設けている。 出展についての問い合せは、ドイツメッセ日本代表部まで。■出展予定規模名  称:Industrial Transformation MEXICO-a HANNOVER MESSE event  (インダストリートランスフォーメーション・メキシコ ハノーバーメッセイベント)主  催:Hannover Fairs Mexico(ハノーバー・フェアーズ・メキシコ)会  期:2019年10月9日(水)~11日(金)会  場:Poliforum Leon convention and exhibition center   (ポリフォーラム・レオン・コンベンション・エキシビジョン・センター)出展対象:スマートマニュファクチャリング/インダストリアル・オートメーションとロボット技術/デジタルファクトリーとICT/スマートロジスティクス出展予定社数:150社来場対象:航空宇宙産業/自動車産業/エレクトロニクス/飲食品製造産業/金属加工産業/包装産業/鉄鋼産業/石油化学産業  来場予定者数:4,000人

リンクスが事業所を移転

 IIoT(Industrial IoT)分野における最先端技術の技術商社のリンクス(社長=村上 慶氏)が事業拡大に伴い、ビジネススペースの確保とさらなる充実化を図るため、このほど事業所を東京都品川区に移転した。 1.新住所: 〒141-0021 東京都品川区上大崎2-24-9 アイケイビル4F  2.電話番号: 03-6417-3371  3.FAX番号: 03-6417-3372

【出展募集中】来年4月開催『INDUSTRY-FRONTIER 2019(インダストリー・フロンティア)』 

 日本能率協会(JMA、会長=中村正己氏)は、2019年4月17日(水)~19日(金)の3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で、『INDUSTRY-FRONTIER 2019(インダストリー・フロンティア)』の総称のもと、生産技術、製造、およびそれらを支援する技術・システムにフォーカスした4つの展示会「“つながる工場”推進展」「生産と工場の設備・機器展」「開発・設計・生産システム展」「AIとロボティクス産業展」を初開催する。 「INDUSTRY-FRONTIER」および「TECHNO-FRONTIER」は、特定の業界や分野に特化した展示会ではなく、あらゆる製造業の関係者を対象とした展示会。また、従来の技術部門だけでなく、ものづくり全般に関わるプロフェッショナルに向け、幅広く開催告知と来場動員を行う。 出展対象および来場対象が従来以上に拡大する本展は、各社のPRの場として、また直接顧客の声を聴く場としての効果的な催しとなる。現在出展を募集しており、出展料金は1ブースあたり税込で、日本能率協会会員は442,800円、会員外は475,200円となる。なお、2018年10月31日(水)までに申し込むと、早期申込特典として、1ブースあたり10,800円割引となる。 出展募集の締切りは、2018年12月21日(金)。問い合せは日本能率協会・産業振興センターINDUSTRY-FRONTIER事務局(TEL 03-3434-0587)まで。■公式サイト↓http://clk.nxlk.jp/38YSSAsZ■名   称 :INDUSTRY-FRONTIER 2019(インダストリーフロンティア、総称)■構成展示会 :第1回“つながる工場”推進展         第1回 生産と工場の設備・機器展         第1回 開発・設計・生産システム展         第1回 AIとロボティクス産業展■会   期 :2019年4月17日(水)~19日(金)■会   場 :幕張メッセ■主   催 :一般社団法人日本能率協会■展示予定規模:500社/1,000ブース(※同時開催展示会含む)■来場予定者数:32,000名(※同時開催展示会含む)

アマダホールディングスが新卒採用活動にAIを導入「第3回 HRテクノロジー大賞」にて奨励賞を受賞!

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は、自社の新卒採用活動におけるAI を活用した「エントリーシートを読み解く2つの技術」について、経済産業省などが後援する「第3 回 HR テクノロジー大賞」(主催:「HR テクノロジー大賞」実行委員会)の「奨励賞」を受賞した。 新卒採用の売り手市場が続くなか、業務の効率化や人材の戦略的活用を目的として、採用選考にAI を導入する企業が増えている。同社は、2018 年4 月に入社した新卒者の採用活動から、人事担当者の経験や知識では気付かない個々の学生の良さや可能性を考慮に入れることを目的に、AI を導入した。 具体的には、多数のエントリーシートの分析にAI を用いることにより、学生を多角的かつ客観的にとらえ、同社の求める人材像である「挑戦し続ける人」としての志向性やマインドを持つ人材を採用できるように努めている。さらに、既採用者から得られた志向性データを、2019 年4 月以降に入社する予定の新卒者への採用広報活動にも役立てるなど、AI を幅広く活用している。 「HR テクノロジー大賞」は、人材採用・人材育成・労務管理などの人事領域において、ビッグデータやAI を活用した取り組みのなかで特に優れた活動を表彰するもので、2016 年より毎年実施されている。今回の審査では、同社がAI を選考過程だけではなく、採用活動全般において幅広く活用することで、受験者数の拡大などにつなげた点が、高く評価された。 アマダグループでは「お客さまとともに発展する」という経営理念のもと、「変革」と「挑戦」をキーワードに、時代の変化に対応した事業展開を進めており、採用活動においても、「挑戦しつづける人」を求める人材像としている。 同社では、「今後も、より多くの学生と真摯に向き合うことで、アマダグループの将来を支える人材の採用活動を進めていく。」としている。

三菱マテリアルが「iMXエンドミルシリーズ」に高硬度鋼加工用4枚刃ボールヘッドを、炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」のブレーカを、それぞれ追加!

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=中村伸一氏)は、このほど、ヘッド交換式エンドミル“iMXエンドミルシリーズ”に高硬度鋼加工用4枚刃ボールヘッドと、炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」のブレーカをそれぞれ追加し、販売を開始した。

ヘッド交換式エンドミル“iMXエンドミルシリーズ”高硬度鋼加工用4枚刃ボールヘッド

 ヘッドとホルダの拘束面を全て超硬製とすることで、ソリッド工具に近い剛性を発揮する“iMXエンドミルシリーズ”は、多彩なヘッド交換が可能で経済性に優れ、高精度・高剛性・高能率加工の実現により、高い評価を博していることを受け、高硬度鋼加工用4枚刃ボールヘッド「iMX-B4S」を追加し、シリーズの拡充を図った。

主な特長
 ① 短刃の有効角を大きくすることにより、先端部を使用した加工でも高能率加工を実現。
 ② 弱ねじれ設計により、仕上げ加工に最適。
 ③ 新材種「EP8110」は、耐酸化性と潤滑性に優れるコーティング層と、耐摩耗性と高密着性に優れるコーティング層の組み合わせにより高硬度鋼加工に最適。

標準価格>
IMX16B4S16016 EP8110:25,100円
IMX20B4S20020 EP8110:32,200円
(*いずれも税抜価格)

炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」ブレーカ

 炭素鋼旋削加工用PVDコーテッド超硬材種「MS6015」は小型自動旋盤での、純鉄、炭素鋼、快削鋼の旋削加工において、専用超硬母材とPVDコーティングのコンビネーションで安定した仕上げ面と寸法精度を実現させる商品として好評だが、このほど前挽き軽切削用「LS-Pブレーカ」と精密仕上げ切削用「R/L-FSブレーカ」を追加することにより、“小型自動旋盤用工具シリーズ”の拡大を図る。

主な特長
 ① Ti-C-N系積層コーティングは、小物部品加工のような切削速度50~150m/minの低~中切削領域での炭素鋼加工に対し耐摩耗性に優れ、積層構造を最適化することにより密着性を向上。
 ② 前挽き軽切削用「LS-Pブレーカ」は、超硬母材の平滑化により、コーティング粒子が一定方向に成長し、より緻密で平滑なコーティング膜を構成することで、耐溶着性に優れ、安定加工を実現。
 ③ 精密仕上げ切削用「R/L-FSブレーカ」は、切りくず処理優先の幅の狭い研削リードブレーカにより、シャープな切れ味で良好な面粗度を実現。

標準価格> CCGT060201M-LS-P MS6015:1,490円
(代表型番) DCGT11T304M-LS-P MS6015:2,090円
TNGG160408R-FS  MS6015:1,340円
TNGG160408L-FS MS6015:1,340円
(*いずれも税抜価格)

タンガロイが耐熱合金旋削加工用 AH8000シリーズのアイテムを拡充

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、耐熱合金旋削加工用「AH8000シリーズ」が、加工現場から高い評価を博していることを受け、今回新たに、ポジインサート形状、及びネガインサートにインクリネーション付き低抵抗28チップブレーカを拡充し、このほど全国で販売を開始した。

 耐熱合金旋削加工用「AH8000シリーズ」のポジインサートに、CPMT・VBMT形状等を設定。また、仕上げ加工で多く使用されるコーナR0.2mmのポジインサートを追加設定する。ネガインサートには、HRF・HRMチップブレーカに加え、インクリネーション付きで低抵抗な28チップブレーカを拡充。

 この28チップブレーカは、チップブレーカに設けられたインクリネーションにより優れた切りくず処理性の実現と、低抵抗加工により刃先温度の上昇を抑制することで、耐熱合金旋削加工における安定加工を可能にした。今回拡充するアイテム全てに、耐摩耗性と耐欠損性のバランスに優れた第一推奨材種である「AH8015」、耐摩耗性に優れた高硬度材種「AH8005」の2材種を設定する。

 今回の拡充によって、耐熱合金旋削加工用「AH8000シリーズ:は、航空宇宙産業や重工業産業で多く使用されている耐熱合金加工におけるトータルツーリングに貢献する。

主な特長
 ●耐熱合金旋削加工用『AH8000シリーズ』は、高Al積層被膜技術を採用し、耐熱合金旋削加工において驚異的な耐摩耗性と耐欠損性を両立。
 ●耐熱合金旋削加工用『AH8000シリーズ』のネガインサートに、インクリネーション付き低抵抗型28チップブレーカ、ポジインサートにCPMT・VBMTを含むインサート形状を新たに設定。耐熱合金旋削加工のあらゆる切削領域をカバーする。

金型向けAutomaticCAM最新版『WorkNC2018R2』をリリース!

3Dプロファイル加工ツールパス
3Dプロファイル加工ツールパス
 ヴェロソフトウェアがこのほど、Automatic CAMシステムの最新バージョン『WorkNC 2018R2』をリリースした。これにより、多数の新機能を追加・改善し、生産性向上の実現を支援する。
 主な特長は以下のとおり。

●荒加工ツールパスの計算時間短縮
荒加工用形状データを新たに追加。荒加工ツールパスの計算時間を大幅に短縮し、リードタイム削減へ。

●3Dプロファイル加工の新規追加
 ユーザーのリクエストに応え、今までのプロファイル加工を機能アップしたNewツールパス「3Dプロファイル加工」を追加。多彩なパラメーターで工具刃長を考慮したプロファイル加工対応が可能になった。

●Waveform荒加工の機能強化
 2016で追加となり荒加工最新トレンドのツールパスを作成可能なWaveform荒加工を複数機能強化。高能率加工時のかけ上がり加工で工具負荷をコンスタントに保つパラメーターを追加し、加工時間短縮を図る。