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日立建機がインドの製造現場の中核を担う人材育成をめざす「ものづくり技能移転推進プログラム」に参画

 日立建機(社長=平野耕太郎氏)は、このほど日本およびインド政府が共同で進める「ものづくり技能移転推進プログラム」に、インド国内で建設機械の製造および販売・サービスの事業を展開する連結子会社、タタ日立コンストラクションマシナリー Company Private Limitedを通じて参画すると発表した。

 「ものづくり技能移転推進プログラム」は、中長期的に経済成長が期待されるインドの製造分野において、インドが掲げる「メイク・イン・インディア」、「スキル・インディア」に貢献するためのプログラムで、 日本・インドの官民連携の下、10年間で3万人のものづくり人材を育成することを目的としている。2016年11月11日に、経済産業省およびインド技能開発・起業省が、同プログラムを促進し、協力していくことについて覚書に署名している。

 今回、日立建機は、本プログラムの目的および両国政府の取り組みに賛同し、同プログラムの柱の一つであるインドにおける製造現場の中核を担う人材を育成する人材育成機関「日本式ものづくり学校(Japan-India Institute for Manufacturing/以下、JIM)」に、経済産業省から認定を受けた上で、教育施設の整備および教育プログラムの構築を行う。タタ日立社の所有するダルワッド工場敷地内の教育施設にて、JIMの取り組みを進めていく予定。

■タタ日立社概要
社名
Tata Hitachi Construction Machinery Company Private Limited
従業員数(2017 年3 月31 日現在)
2,052 名
拠点数(2017 年3 月31 日現在)
製造拠点: 3 拠点
販売・サービス拠点: 237 拠点
インド事業売上収益(日立建機連結 2016 年度実績)
約486 億円

セコ・ツールズがドリル技術をさらに進化させた 「Feedmax – P」 を発売

 セコ・ツールズが「Feedmax(セコ・フィードマックス) – P」を発売した。
従来のドリル技術からさらに進化し、ISO P(鋼)、鋳鉄、被削材種の穴加工性能が大幅に向上する。超硬ソリッド Feedmax – P ドリルによってドリル生産性を最大 35 %向上できるほか、新たな形状と高度なコーティングを合わせて採用したことにより、長い工具寿命を実現している。

 「Feedmax – P」では新たな形状とダークカラーの TiAlN コーティングを採用している。切り屑管理の改善と高い加工安全性によって、穴加工の効率が上がり、少ないドリル数で済む。ドリルには強力でまっすぐな刃先のほか、刃先の近くにクーラント穴を備えており、冷却効率が向上している。さらに、狭いマージン部により、熱によるドリルへの影響を最低限に抑え、フルートデザインでドリル先端のコーナ部を保護し、切り屑制御と排出が最大限にまで改善される。

2017年8月分工作機械受注総額は1,335.4億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2017年8月分の受注実績は以下の通り。2017年8月分工作機械受注総額は、1,335.4億円(前月比△0.1% 前年同月比+36.2%)となった。受注総額は10カ月連続の1,000億円超。8月単月での過去最高。内外需とも堅調な需要が継続。 内需は517.8億円(前月比△6.2% 前年同月比+20.1%)で、季節要因の影響で前月比減少も、6カ月連続の500億円超。主要業種を中心に堅調持続。 外需は817.6億円(前月比+4.2% 前年同月比+48.8%)で、中国でEMS関連需要が再び増加し、2カ月ぶりの800億円超。主要3極とも総じて高水準の受注が継続。 国内外ともに公共が概ね継続。各種海外リスクや部品調達難に伴う納期の長期化など今後を注視。

8月分内需

517.8億円(前月比△6.2% 前年同月比+20.1%)。・6カ月連続の500億円超。・夏季休暇の影響で前月比は4カ月ぶり減少も、前年同月比は7カ月連続増加。・自動車、一般機械等、主要業種は堅調持続。① 一般機械  225.2億円(前月比△0.2% 前年同月比+27.0%)  うち金型   29.2億円(前月比+43.8% 前年同月比+29.5%)② 自動車   166.6億円(前月比△13.0% 前年同月比+36.6%)  うち部品   120.4億円(前月比△2.4% 前年同月比+56.4%)③ 電気・精密 58.5億円(前月比+10.4% 前年同月比+63.7%)④ 航空機・造船・搬送用機械 13.2億円(前月比△36.1% 前年同月比△62.9%) 

8月分外需

817.6億円(前月比+4.2% 前年同月比+48.8%)・2カ月ぶりの800億円超。6カ月連続の750億円超。・前月比2カ月ぶり増加、前年同月比9カ月連続増加。・欧州は季節要因等から前月比減少も、中国のEMS関連需要が全体を押し上げ。①ア ジ ア:420.1億円(前月比+20.4% 前年同月比+82.0%)・東アジア:358.8億円(前月比+27.7% 前年同月比+131.7%)〈韓 国〉 40.1億円(前月比+22.5% 前年同月比+36.9%)〈中 国〉302.7億円(前月比+34.9% 前年同月比+184.5%)・その他アジア:70.3億円(前月比△6.6% 前年同月比+13.2%)〈イ ン ド〉24.7億円(前月比△27.1% 前年同月比+5.8%) ②欧 州:150.3億円(前月比△18.0% 前年同月比+23.2%)〈ド イ ツ〉38.6億円(前月比△6.8% 前年同月比+40.3%)  〈イタリア〉21.4億円(前月比Δ33.6% 前年同月比+59.7%) ③北   米:229.2億円(前月比+3.3% 前年同月比+24.5%)〈アメリカ〉207.1億円(前月比+8.3% 前年同月比+27.6%)〈メキシコ〉 10.6億円(前月比△34.1% 前年同月比+33.0%)

牧野フライス製作所が名古屋支店で新製品発表会を開催 ~セミナーも充実~

注目が集まった「V80S」
注目が集まった「V80S」
 
 牧野フライス製作所(社長=井上真一氏)が、8月24日~25日の2日間、名古屋支店(名古屋市守山区花咲台2-301)で新製品発表会を開き、多くの来場者が足を運んだ。

 5軸制御立形マシニングセンタ「V80S」、型彫放電加工機「EDNC17」の新製品が展示され、併せてセミナーも開催された。


金型に関しては確固たる意志をもって取り組む!

「金型業界に貢献する」と力強く話す髙山取締役
「金型業界に貢献する」と力強く話す髙山取締役
 名古屋支店は、古屋市名東区内にあった名古屋支店を本年、同市守山区内のテクノヒル名古屋内に移転し、同建物内にテクニカルセンタも新設している。主力の金型分野に軸足を置き、自動車部品の量産ラインを含む自動車分野への販売の強化が狙い。技術サポートおよび販売・アフターサービス体制を拡充し、新技術・新製品の提案拠点となっている。

 この建物が出来て全国的なイベントは初めて。同社の取締役営業本部本部長の髙山幸久氏は、今回のイベントについて、「今までは地方は地方、で開催しておりましたが、自動車関係に力を発揮する新製品の立形5軸の『V80S』は、この地区が1番メインになると言うことで改めて機械を持ってきました。加えて大型の放電加工機『EDNC17』、それに使用するグラファイトの電極加工仕様の『D200Z』と、金型と一体的にお見せしています。今までのテクニカルセンタは手狭であったため、今回のような展開をすることができなかったのですが、自動車関係というと名古屋地区が主体ですから、お客様にアピールさせていただきました」とコメント。

 最後に髙山氏は、「金型に関しては、確固たる意志をもって今後も取り組んでいくので、今後ともよろしくお願いします」と力強く述べた。

三菱日立ツールが高硬度鋼加工用 高送りラジアスエンドミル エポックハイハードラジアス「EHHRE-TH3形」を発売

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、このほど高硬度鋼加工用 高送りラジアスエンドミル エポックハイハードラジアス「EHHRE-TH3形」を発売した。

 同社では、開発の背景について、「昨今の金型市場では金型の長寿命化の要求から金型材料の高硬度化が進み高硬度鋼の直彫り加工を高能率に行ないたいとのニーズが増えている。従来はラジアスエンドミルで荒加工をして高硬度鋼を高送り加工すると一般的に切削抵抗が高いためびびり振動が発生しやすく、高能率加工を行う上で課題があった。また同社高送りラジアスミルASR形のような刃先交換式の高送り工具はあったが、小型精密金型に対応するような小径工具の選択肢が少ない状況だった。これらのニーズに応えるため、高硬度鋼を高能率に加工できる高送りラジアスエンドミルを開発した。冷間鍛造金型や小型精密金型など高硬度鋼の高能率加工に是非お試しください」としている。

●特長
 ①複合ラジアス形状(底刃の複合R)の採用で従来ラジアス形状(正R)と比較して切りくずの厚みを薄くすることができ、高硬度鋼の高送り加工でも低抵抗な加工ができる。
 ②底刃を強ねじれ形状にすることで優れた切りくず排出性を実現し、切りくずの噛みこみを抑制する。
 ③外周刃に微小な径逃がしを設けることでコーナー部などのびびり振動を抑制し、突発的な欠けを抑える。
 ④新開発の「TH3」コーティングの採用により高硬度鋼の加工において優れた耐摩耗性を発揮し長寿命なため削り残り量のばらつきを抑えることができる。

●用途
 冷間鍛造金型、小型精密金型、パンチングダイなど高硬度鋼の高能率加工。

●仕様
 EHHRE-TH3:(φ1~φ12) 全13アイテム。

●価格(税抜)
 EHHRE-TH3:(φ1~φ12):10,500~31,800円(消費税別)。

アマダホールディングスとアマダマシンツールが切削ビジネスの拡大に向けた投資戦略とM&A の実施 ~超硬ブレード生産能力拡大投資と新素材対応による非金属加工市場への拡大~

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)とアマダグループで切削・プレス・工作機械の販売・サービスを担当するアマダマシンツール(社長=田所雅彦氏)は、このほど現在推進中の切削機械事業の中期経営計画(売上高:320 億円→450 億円)達成に向け、「超硬ブレード生産能力拡大」のための投資を進めるとともに、「新素材加工市場への参入」を目指したM&A を実施すると発表した。1. 超硬ブレード生産能力拡大への投資 切削機械事業では、金属切断の高速化や難削材切断対応に不可欠な、マシン、ブレード両面での超硬対応を強化しており、昨年5 月、世界最高速度の切断技術とエコロジー・エコノミーなどの環境面への配慮を両立したバンドソー「HPSAW-310」(ハイパーソー)と 専用超硬ブレードAXCELA HP シリーズをリリースした。 超硬ブレードのニーズは航空宇宙産業に代表される難削材加工の増加や、大型の鋼材を速くきれいに切断することを目的に年々高まっており、その傾向は特に欧米で顕著であることを踏まえて、超硬ブレードのさらなる生産体制の強化を図るべく、欧州のブレード工場を中心として、総額30 億円規模の投資計画を順次実施していく予定。2. 新素材加工市場への参入を目指したM&A アマダホールディングスは、三和ダイヤ工販(社長=松田雄策氏)の発行済み株式100% (1,000 株)を取得して、10 月1 日付けでアマダマシンツールの完全子会社とすることを決定した。三和ダイヤ工販は、ファインセラミックス・石英ガラス、特殊カーボン等を中心とした新素材加工の精密切断工程に強みを持っており、ダイヤモンドブレード・バンドソーマシンともに製造する独自技術を保有する唯一の企業。一方、アマダマシンツールは、長年にわたる金属加工領域でのビジネスノウハウを基軸として、現状のビジネス領域をさらに広げた非金属市場での事業拡大を目指す体制づくりを進めており、今回の出資は、三和ダイヤ工販が保有する新素材加工技術を礎に、今後継続的な拡大が見込まれる新素材市場への早期参入を図っていくものとしている。 出資の目的は以下のとおり。  (1) 新素材切断加工技術の取得による電子部品・半導体・光学業界への展開。 (2) ダイヤモンド・バンドソーの開発・製造・販売・メンテナンス体制の構築。 (3) 新素材対応ブレードの導入によるトータル商品ラインナップの整備。■三和ダイヤ工販の概要(1) 本社所在地: 大阪府大阪市中央区南船場2-5-12(2) 設立: 1991 年1 月(3) 代表者: 代表取締役社長 松田 雄策(4) 事業内容: ダイヤモンドブレード、バンドソーマシン、ダイヤモンド・cBN といし、ドレッサー等の製造販売、ならびに硬質・脆性材料の加工事業(5) 資本金: 5 千万円(6) 発行済株式総数: 1,000 株(7) 従業員: 54 名(8) 売上高: 701 百万円(2016 年9 月期) 今後の予定として、出資後に称号を株式会社アマダサンワダイヤに変更(2017年10月1日予定)。

DMG MORIが45%の省電力を実現する「GREENmode」の標準搭載へ

 DMG MORIは、このほど従来機比45%の省電力(買替え見込み機:1997年同社製比)を実現する、「GREENmode」の標準搭載を開始した。

 加工条件の向上による加工時間の「最短化」、「見える化」、「無駄削除」、「最新技術」の視点から、機械毎に加工用途や機械特性を反映、最適化させた様々な機能を搭載。中でも、制御によって加工条件の向上、加工時間の最短化に貢献する機能が9機能と充実している点が特長。消費電力の低減を通じて、顧客の生産効率向上に寄与すると同時に、環境保護という観点から社会貢献をしていくのが狙い。

 2013年より同社独自のヒューマンマシンインタフェース(Human Machine Interface)であるCELOSの販売を開始してから、省エネルギー機能の研究にも力を入れ、納入実績15万台以上の同社では、工作機械1台あたり年間2,650 kgのCO2を削減し、20 年後にはトータル800万トン以上の削減効果を見込んでいる。

 同社では、「工作機械の省エネは地球環境に大きな影響を与えます。この新機能を全世界の生産機にGREENmodeとして順次搭載していき、さらに今後も本機能の拡充を進めていくことで、お客様のご要望の一歩先を行くサービスに繋げていく」としている。

「GREENmode」とは

●GREENコントロール
 ・ATC動作中の同時主軸加速。←Patent
 ・標準Mコードのクイック化(動作完了から次工程へ移行するまでのタイムラグを最適化)。
 ・省エネペッキングサイクル。←Patent   
(切り屑の堆積により掛かる負荷を感知し、必要最低限のペッキング実施)。        
 ・対話によるクイックMコード出力(工具交換完了から加工開始までの待機時間を短縮)。
 ・3次元干渉チェック量産モード(同一条件での加工が繰り返される場合、DMG MORI独自の高性能オペレーティングシステム「MAPPS」の干渉チェックを介さずに開始)。
 ・主軸と送り軸の同期加減速。←Patent
 ・インバータを用いた切りくず除去クーラントの制御(加工条件、切り屑の量に合わせて自動でクーラントの量を調整)。
 ・チップコンベヤ動作速度のプログラマブル制御(加工条件、切り屑の量に合わせて自動でチップコンベヤの速度を調整)。
 ・エアパージ自動停止機能(常にフル稼働するのではなく、必要最低限に制御)。

●GREENモニタリング
 ・モニタリング機能(電力使用量や機械、工具の疲労状態を見える化し、非効率・非生産的な作業を削減)。

●GREENアイドリングストップ
 ・駆動機器待機時のスリープ機能(機械停止時にサーボモータ、主軸、クーラントポンプなどの動力を遮断。一定時間、機械操作が無い場合に操作盤の画面をオフ)。
 ・多系統機における系統別動力遮断機能←Patent
(複数の刃物台を備えた機械において、稼動していない工具を自動でスリープ状態に変換)。

●GREENデバイス
 ・高輝度のLED照明を採用。
 ・アキュムレータ保圧型油圧ポンプを採用。
 ・インバータ搭載の油圧ポンプを採用。

  

ヤマザキマザックが幅広い加工ニーズに対応する複合加工機「“INTEGREX i-500」を発表! ~EMOに出展 全世界での販売開始~

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、このほど複合加工機 INTEGREX iシリーズの最上位機種「INTEGREX i-500」を発表した。

 複合加工機の代名詞ともいわれる「INTEGREX(インテグレックス)」の中でも「i」シリーズは最も同社で販売台数の多いベストセラーモデル。今回発表する「INTEGREX i-500」は、「INTEGREX i」 シリーズにおいて最大の加工能力を持つ最上位機種に位置付けられる。

 シリーズ中最大となるφ700mmまでの加工ワークに対応、高出力・高トルクのビルトインモータを搭載しながらも、全長をこれまでより短縮した新開発のコンパクトミル主軸を採用し、生産性の向上と加工領域の拡大を同時に実現しているのが特長だ。また機械構造の改良・高剛性化や高精度スケールの標準採用などにより、さらなる高精度化を実現している。人間工学に基づく機能的デザインもさらに進化させ、機械前面に配置されたツールマガジンには、より使いやすいスライドドアを採用するなど作業性・保守性を向上させている。

 今回、「INTEGREX i-500」ではモジュラー・コンセプトを新たに採用、旋削主軸やミル主軸など各部仕様の選択の幅を広げ、多様な仕様展開を行っている。ギア加工や高精度5軸加工など、自動車や航空機などの各業種で求められる専門的で付加価値の高い加工を含め、さまざまな加工ニーズに最適な仕様の一台を選択することが可能となった。

 昨今高まる自動化ニーズに対しても、多関節ロボットや左右どちらにでも配置可能な高速ガントリーロボットなど、さまざまなオプションを用意しているのも嬉しい。

 同社では9月18日から23日までドイツ・ハノーバーで開催される欧州国際工作機械見本市「EMO Hannover 2017」に同機を出展し、全世界での販売を開始する。

特長

1. INTEGREX i シリーズ最大の加工能力
 a) 生産性を高める大きな加工エリア(最大加工径 φ 700mm、Y 軸ストローク 430mm)
 b) 高出力・高トルク・コンパクトミル主軸を採用(標準仕様) 、従来機に比べ、高出力・高トルクのビルトインモータを搭載し生産性向上、全長をコンパクト化することで干渉領域が低減、長い加工ワークやより長い工具の装着が可能。

2. 高精度を実現する機械構造
 さらなる高精度を実現する為に機械構造を改良・高剛性化、B軸/C軸に高精度スケールを標準採用し位置決め精度を向上。

3. モジュラー・コンセプトを採用、さまざまな加工ニーズに対応
 a) ミル主軸4 種(標準#40、高速#40、高出力#40&#50)、旋削主軸4 種(貫通径:φ 91, φ 112, φ 132, φ 185mm)をラインナップ、第二旋削主軸・下刃物台・ツールマガジン等の各部仕様を含め、さまざまな加工ニーズに対応する幅広い仕様展開。
 b) 左右どちらにでも配置可能な高速ガントリロボットやロボットインターフェースなど各種オプションを用意、自動化ニーズにも柔軟に対応。

4. 人間工学に基づくデザインをさらに進化、作業性・保守性を向上
 a) オペレータの移動距離が少ない機械前面配置型ツールマガジンにスライド式ドアを採用、フロントドアには段取り時の確認作業が容易な前面4 枚ガラス窓、正面エプロンカバーの高さを低くし(605mm)作業性を向上。
 b) 機械背面にバルブや潤滑装置を集中配置し、保守性を向上。

主な仕様

ジェイテクトが簡単に設備稼動状態を見える化「「JTEKT-SignalHop」販売開始

 ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)が、このほど設備の稼働状態を表示する状態ランプを監視し、稼働状態を見える化する「JTEKT-SignalHop」の販売を開始した。

 同社では、「モノだけではなく、人やサービスもつなげる」という意味でIoT(Internet of Things)ではなく、IoE(Internet of Everything)としており、IoEの導入・進化のステップを次のように定義し、それぞれのステップで4つのIoEソリューションを提案している。

「JTEKT-SignalHop」は、ステップ1「つながる」、ステップ2「見える化」の両方を実現する、簡単に設置可能な“つなげて、見える化する”ソリューション。また、実際に設備が使用される現場のミストや粉じんといった環境リスクにも対応しており、工作機械メーカー、そして長年にわたりTPS(トヨタ生産方式)を支えてきたラインビルダーでもあるジェイテクトならではの特長がつまっている。

●既存の設備にアドオン
「JTEKT-SignalHop」は、離れた場所の状態ランプの点灯状態を監視し、“導入コストを抑え”、かつ“すぐに見える化”を実現。設備の稼動状況をリアルタイムに把握する。

① あらゆるメーカー製の状態ランプに対応できる機構となっており、既存の状態ランプを交換する必要がない。
② 送信機は、電池で動作するため、外部からの電源線等の配線作業は一切不要。電気工事者の手配不要・コスト減となる。
③ 既存の状態ランプへ接着するだけなので、工場の稼働日でも取り付けは可能。
④ 切削加工で発生するミストや粉じん等、工場内の環境リスクにも対応した仕様。
⑤ 設備の稼働状態は送信機から受信機へ無線で自動転送され、稼働状態を見える化する。

●見える化機能を標準で搭載
「JTEKT-SignalHop」の受信機は最大50台の送信機に対応可能。設備の稼働状態を標準で搭載した各種見える化機能により、顧客のPC等で簡単に表示することができる。設備の稼働累積時間表示、異常発生回数表示、異常発生累積時間のリアルタイム表示、データ保存(CSVファイル)等が可能。

 なお、同社では送信機を年間500台、受信機は年間50台の販売を目標としている。

 希望小売価格(税別)は以下の通り。

■JTEKT-SignalHop  送信機
・一般環境仕様品 40,000円
・耐環境仕様品 50,000円 *1
※IP55 等級

■JTEKT-SignalHop  受信機
・標準仕様品 500,000円 *2
・高機能仕様品 650,000円 *2
※ガントチャート表示機能付

*1:充電機能付タイプもラインナップしている。
*2:受信機1 台で送信機50 台まで対応できり。

ヤマザキマザックが高出力ファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX FIBER Ⅲ (8kW)」シリーズをリリース

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)はこのほど高出力の8kW発振器を搭載し、さらに加工能力を高めたファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX FIBER Ⅲ(8kW)」シリーズを発表した。

 「OPTIPLEX FIBER Ⅲ (8kW)」シリーズは、高出力化と送り軸の加速度向上により、従来機と比較して素材や板厚を問わず生産性が大幅に向上、さらには厚板軟鋼の窒素加工にも対応するなど高い加工性能を実現している。

 CNC装置は19インチの大型タッチパネルを採用した「MAZATROL PreviewG」を搭載し、加工プログラミング時の操作性を向上させている。また、レーザ光を最適制御する「マルチコントロールトーチ」や各種「インテリジェント機能」、加工条件の一元管理・他機への展開を容易にする「加工条件ネットワーク共有機能」やQRコードの読み取りで加工プログラムを呼び出す「QRコードリーダ機能(オプション)」などにより、高品質な加工と段取り時間のさらなる削減を実現している。

 自動化対応では、拡張性のある自動化システムとして定評のあるEMC(Extensible Manufacturing Cell)やQUICK CELL 3015などマザック製システムとの接続のほか、システムインターフェースのオープン化により他社製システムとの接続にも対応し、柔軟なシステム構築を可能としている。

 なお、同社では9月5日、6日の2日間、美濃加茂製作所ワールドテクノロジーセンタで開催した「マザック レーザテクノロジーフェア」に同機を出展し、全世界での販売を開始した。

特長

1. 高出力8kW ファイバーレーザと送り軸の加速度向上による高い生産性と加工性能
 OPTIPLEX 3015 FIBER Ⅲ(8kW)の場合、従来機比で生産性が15%以上向上。特に厚板加工において大幅な向上を実現。(例:OPTIPLEX 3015 FIBER Ⅱ(6kW)と比較して銅15mmで約65%、真鍮15mmで約80%生産性向上)、出力アップにより厚板軟鋼の窒素加工にも対応(例:軟鋼9mm の窒素加工が可能)。

2.CNC 装置MAZATROL PreviewG を搭載
 高速・高精度制御と19 インチの大型タッチパネルやエルゴノミクスデザインを採用し、生産性と操作性がさらに向上。

3. 高品質な加工と段取り時間の削減
 a)マルチコントロールトーチと各種インテリジェント機能
 板厚や材質にあわせた調整を自動化、最適な加工制御により高品質な加工と段取り時間を削減。
 b)加工条件ネットワーク共有機能
 ネットワークを介して複数台のレーザ加工機の加工条件をデータベースで一元管理、一台の機械でチューニングした加工条件をネットワーク上の他の機械に容易に展開・共有が可能。
 c)QR コードリーダ機能(オプション)
 加工図面に印字したQR コードをリーダで読み取ることで、加工プログラムをデータベースより素早く呼び出すことが可能。プログラムを探す手間を省くだけでなく、プログラム作成ミスを防止。

4. ニーズに合わせた柔軟な自動化システム対応
 生産量の増加にあわせて後から拡張可能なEMC(Extensible Manufacturing Cell)やQUICK CELL3015 などマザック製システムとの接続のほか、システムインターフェースをオープン化することにより、マザック製以外のシステムとの接続にも対応、柔軟なシステム構築が可能。

主な仕様