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いよいよ打ち上げ! 世界初の微小デブリ観測衛星「IDEA OSG 1」 ~11月28日、露ボストーチヌイ宇宙基地~

 スペースデブリ(宇宙ゴミ)の観測・除去サービスの開発に取り組むASTROSCALE PTE.LED(創業者兼CEO=岡田光信氏、本社:シンガポール)は、微小デブリ観測衛星「IDEA OSG 1」を露ボストーチヌイ宇宙基地から国営ロスコスモス社のMeteor-No(öの下にアンダーバー)2-1とともに11月28日14時41分46秒(日本標準時間)に打ち上げる。日本での確認梱包を終えた「IDEA OSG 1」は、すでに輸送が完了している。

 2013年の創業以来、宇宙ゴミに着目し持続的な宇宙利用を目指す同社は、創業から4年半、そして2年半の開発機関を経て、初号機となる微少デブリ観測衛星「IDEA OSG 1」を打ち上げるが、この衛星は、低軌道の中でも高度600-800kmの楕円軌道を周回し、微少なデブリの大きさと位置を計測し、分布状況を把握することを目的としている。

■IDEA OSG 1公式スポンサー
・オーエスジー
https://www.osg.co.jp/

・ポカリスエット
https://pocarisweat.jp/

▼関連する過去記事▼
http://seizougenba.com/node/6737

三菱マテリアルが難削材加工用エンドミル“SMART MIRACLE”のアイテムを追加発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)は、難削材加工用エンドミル“SMART MIRACLE(スマートミラクル)”の4枚刃制振エンドミル「VQMHV」「VQJHV」にアイテムを追加し、このほど販売を開始した。

 難削材加工用エンドミル“SMART MIRACLE”は、耐摩耗性の大幅な向上とコーティング膜の平滑化処理による、切削抵抗の低減、切りくず排出性を大幅に向上させた(Al,Cr)N系コーティングの採用により、チタン合金・耐熱合金などの加工において、加工能率と工具寿命延長を実現し、多くのユーザーから高い評価を博しており、今回、4枚刃制振エンドミル「VQMHV」「VQJHV」にエンドミル外径1mmと1.5mmを追加し、シリーズの拡充を図った。

■特長
 ① 独自の表面処理技術“ZERO-μ(ミュー)サーフェース”により、平滑なコーティング膜を実現し、平滑面とシャープな切れ刃の両立によるスムーズな切りくず排出で切削抵抗が低減し、加工能率、工具寿命を向上。
 ② びびり振動を抑制し難削材や突き出しの長い加工において安定切削を実現。
 ③ 耐欠損性・耐摩耗性に優れた超硬母材で荒加工から仕上げ加工までの幅広い領域に対応可能。

■標準価格(税抜き)
・VQMHVD0100:9,640円
・VQMHVD0150:9,640円
・VQJHVD0100:12,100円
・VQJHVD0150:12,100円

「バリ取り大学」が世界初のバリ取り専門ポータルサイトにリニューアル! ~バリ取りにまつわる全ての情報は「バリ大」に集結~

 ジーベックテクノロジー(社長=住吉慶彦氏)はこのほど、「バリ取り大学」のリニューアルを行い、新たにバリ取り専門のポータルサイトとして公開した。

▼サイトはこちら
https://deburring-u.com/

 バリ取り大学では、関西大学名誉教授である北嶋弘一氏のバリ講義や、様々な業界のバリ取り問題を解決してきた経験豊富なスタッフが講師を勤めるセミナーといった、バリにまつわる講義のサービスを提供している。サイト上では「バリとは?」といったバリに関する基本的な情報をはじめ、「ポアソンバリ」「ロールオーバーバリ」といった様々なバリの種類や、世の中に存在する数多のバリ取り手法を紹介する。また、「WEBバリ取り授業」をはじめとした、バリにまつわる様々なコンテンツの追加を検討しており、バリにまつわる全ての情報を集約するバリ取り専門のポータルサイトとしての機能を強化した。

■適したバリ取り手法を自動的に導いてくれる「バリ取り手法選定」機能
 バリの発生箇所や材質などの質問に答えることで、それぞれに適したバリ取りの手法を提案してくれる「バリ取り手法選定」機能はバリに関わる全ての方におすすめ。

■毎月10日はバリ取り相談の日

 バリ取り大学では、バリ取りの日(8月10日)に因み、毎月10日に「バリ取り相談」をジーベックテクノロジー本社にて無料で対応、同社ツールに限らず、市場にあるバリ取りツールから最適な手法を提案する。参加希望者は、ワークや図面、写真などを持参の上、バリ取り大学サイトより予約すること。

*ジーベックテクノロジー
 宇宙航空産業でも用いられているセラミックファイバー素材を用いた産業用特殊工具の製造・販売を行う。(※国際特許を取得)。これまで人が手作業で行っていた「バリ取り」工程を自動化することに強みを持ち、現代のスマートファクトリー化の潮流に合致。唯一無二の製品を扱う会社として国内外から注目を集めている。

タンガロイが溝入れ加工用工具「etraMini-Cut(テトラミニカット)」CG18アイテムの拡充発売

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、このほど溝入れ加工用工具“TetraMini-Cut(テトラミニカット)”TCG18のアイテムを大幅に拡充し、全国で発売を開始した。

 4コーナ溝入れ加工用工具シリーズTetraMini-Cut(テトラミニカット)は、小型かつ4コーナ仕様で経済性に優れ、独自の高剛性クランプシステムの採用で、高い刃先位置安定性を持つ。優れた加工精度、安定した寿命を実現する溝入れ工具シリーズだ。

 今回、TCG18のアイテムを大幅に拡充することで、小物部品加工から一般溝入れ部品加工、または被削材や加工環境などに対し最適なインサートが適用できる。これにより、幅広い溝入れ加工への対応が可能となった。さらに、TCG18には溝入れ加工で要求される耐チッピング性と耐塑性変形性に優れる溝入れ専用新材種AH7025を設定しており、加工の安定性および加工能率の向上が実現した。

■主な特長
・TCG18のアイテムを大幅に拡充し、小物部品から一般部品の溝入れ加工に適用。
・TCP18とTCG18のシリーズにより、被削材や加工環境に最適なインサートを選定可能。
・溝入れ専用新材種AH7025は、耐欠損性および耐塑性変形性に優れ、安定した溝入れ加工を実現。

締固め機械に採用の「後方ガードセンサ」技術がNETISに登録 ~ 公共工事の安全性向上に寄与 ~

 日立建機(社長=平野耕太郎氏)は、連結子会社の日立建機カミーノ(社長=飯野昌司氏)が製造するタイヤローラやマカダムローラなどの締固め機械に採用している「後方ガードセンサ」の技術が、このたび、国土交通省の新技術情報提供システムNETISに、事後評価未実施技術として新たに登録された。

 今回新たにNETIS登録された「後方ガードセンサ」技術は、赤外線式センサによる障害物検知を行い、運転者や周囲の作業者に対し障害物の接近を警報音と回転灯で警報することで、安全性の向上に貢献する技術。

 NETISは、公共事業等に関するさまざまな課題を解決し、同時に優れた技術を持つ企業を支援し、さらなる新技術開発を促進するために国土交通省が推進しているシステム。新技術は、登録後、全国の地方整備局や工事事務所で情報が共有され、優れた技術に関しては、各公団や地方自治体が行う公共事業全般に積極的に利用される。NETIS登録した新技術を活用することで、総合評価落札方式や工事成績評定における加点の可能性が高まる。

 日立建機グループでは、これまでも現場の安全性向上に取り組んでおり、2017年1月には、人と障害物を判別し、オペレーターに警報で知らせる視認支援装置「ブラクステール」の販売およびレンタルを開始している。

後方ガードセンサ装備例

コマツがICT油圧ショベル「PC78USi-10」を新発売

 コマツ(社長=大橋徹二氏)はこのほど、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」2014年基準に適合したICT油圧ショベル「PC78USi-10」をスマートコンストラクションサポート契約とともに発売した。

 同機は、同社がこれまで他のクラスのICT油圧ショベルで蓄積してきたノウハウと技術を活かした系列拡大商品であり、業界初となる7トンクラスの後方超小旋回ICT油圧ショベル。GNSS(全地球衛星測位システム)アンテナと補正情報を用いて算出したバケット刃先の位置情報と、3次元の施工設計データをもとに、作業機(ブーム、アーム、バケット)操作をセミオート化するマシンコントロール技術「インテリジェントマシンコントロール」を実現し、自動停止制御、自動整地アシスト機能などを搭載している。

 また、日本のみちびき(QZSS)を含むマルチGNSSに対応することで衛星受信性能を向上させ、後方超小旋回とも相まって小規模な現場でも扱い易い機体となっている。キャブ内には視認性を向上させた情報化施工専用の12インチ大型モニタを搭載し、スムーズに操作を行うことができる。また、車両前方の地形を3次元データ化できるステレオカメラ(KomEye)は、目の前の地形を高速・高精度に計測する。ICT建機以外の従来型の建機が施工した地形や、人の手による施工後の地形を撮影することにより、スマートコンストラクションアプリで最新の地形データへ反映させることができ、効率的な施工進捗の管理を可能とする。

Vero SoftwareLimitedが金型加工向けAutomatic CAM 最新版「WorkNC 2017 R2」をリリース!

 Vero SoftwareLimitedが金型加工向けAutomatic CAM の最新版「WorkNC 2017 R2」をリリースした。
 今回の主な強化ポイントは、以下の通り。

Waveform荒加工にヘリカル直径設定追加
 バーション2016で新規追加されたWaveform荒加工は、ポケット形状加工時に3度傾斜したヘリカルアプローチを実施、刃長を有効活用した深切り込みを実現。自動設定であったヘリカル直径は、大きな直径では形状との干渉回避の関係で想定した深さまで加工できないケースがあったが、最新版の2017 R2ではヘリカル直径を任意値に設定可能になり、小さなヘリカル直径設定により形状深くまでの加工を実現。

ダイ平面仕上げ加工にラジアルステップ追加
 テーパーシャンクサポートや形状穴無視、加工領域延長など多彩なオプション設定が特長の「ダイ平面仕上げ加工」にラジアルステップ機能を追加。加工時の速度減速に繋がるパス折れをスムーズなステップに置き換えることで、加工時間増大の低減が期待可能。

【注目イベント】産業用からサービス用まで最新のロボットが一堂に! 「2017国際ロボット展」 ~過去最大612社が東京ビッグサイトに集結~

 日本ロボット工業会と日刊工業新聞社は、2017年11月29日(水)~12月2日(土)の4日間、東京ビッグサイトで『ロボット革命がはじまった-そして人に優しい社会へ』をテーマに、「2017国際ロボット展」を開催する。この展示会は、2年に一度開催する世界最大規模のロボットトレードショーとして、今回で22回目を迎える。 「2017国際ロボット展」は、前回2015年を大きく上回り、612社・団体2,775小間(前回446社・団体1,882小間)の過去最大規模での開催となる。特に産業用ロボットメーカーによる大規模展示の他、ロボットに関連する要素技術、最新の介護・福祉ロボット、災害対応ロボット、生活支援ロボットが一堂に揃う。 また、最終日の12月2日(土)は、東8ホールを開放し、来場者も楽しめる様々な「ロボット体験企画」を行うなど、最先端の技術に触れる4日間となる。 シンポジウム・フォーラムでは、初日にロボット大手メーカー6社とユーザー2社による「iREXロボットフォーラム2017」を開催し、“働く現場を変える!ロボットとともに”をテーマに、ロボット活用の未来を探る。その他、海外から著名なロボット開発者を招いて「NEDOロボット・AIフォーラム2017」「RRI国際シンポジウム」を開催するなど、大型のフォーラムを連日開催する。 入場料は、1人につき会期4日間通して1,000円。 なお、招待券持参者、公式Webサイト事前登録者、中学生以下は無料。

2017年10月分工作機械受注総額は1406.6億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2017年10月分の受注実績は以下の通り。2017年10月分工作機械受注総額は、1406.6億円(前月比△5.7% 前年同月比+49.8%)となった。2カ月連続の1400億円超。10月としては過去最高(従前:07年10月1359憶円)。国内外ともに需要が旺盛。1000憶円超は12カ月連続。 内需は567.0億円(前月比△7.1% 前年同月比+37.1%)で、展示会効果もあって8カ月連続の500億円超。堅調持続。期末効果の反動で前月から減少するも、本年2番目の高水準。  外需は839.6億円(前月比△4.7% 前年同月比+59.8%)で、3カ月連続の800憶円超。欧州(展示会効果)や北米が引き続き堅調。アジアも前月からほぼ横ばい。東アジアを中心に高水準の受注継続。 国内外ともに今後も堅調に推移するものと期待。他方、各種海外リスクや、部品調達難に伴う納期の長期化などを注視。

10月分内需

567.0億円(前月比△7.1% 前年同月比+37.1%)。・2カ月連続の550億円超。受注額は9月に次ぐ本年2番目の高水準。・前月比2カ月ぶり減少。前年同月比は9カ月連続増加。・国内需要の堅調さに展示会効果も加わり、10月としてリーマンショック以降の最高額。① 一般機械  249.1億円(前月比+3.3% 前年同月比+66.5%)  うち金型   25.6億円(前月比+24.4% 前年同月比+12.7%)② 自動車   177.0億円(前月比△10.3% 前年同月比+12.7%)  うち部品   122.3億円(前月比+4.3% 前年同月比+31.2%)③ 電気・精密 13.4億円(前月比△57.6% 前年同月比△23.8%)④ 航空機・造船・搬送用機械 25.6億円(前月比+29.0% 前年同月比△6.0%) 

10月分外需

839.6億円(前月比△4.7% 前年同月比+59.8%)・3カ月連続の800億円超。・前月比3カ月ぶり減少、前年同月比11カ月連続増加。・主要3極すべて前月比減少も以前高水準の受注が継続。① ア ジ ア:381.6億円(前月比△0.5% 前年同月比+104.9%)・東アジア:304.5億円(前月比△4.5% 前年同月比+115.5%)〈韓 国〉36.9憶円(前月比△17.6% 前年同月比+48.8%) 〈中 国〉238.2億円(前月比△1.8% 前年同月比+137.0%)・その他アジア77.1億円(前月比+19.2% 前年同月比+71.5%)〈イ ン ド〉29.8億円(前月比+44.2% 前年同月比+160.1%) 欧 州:209.8億円(前月比△6.6% 前年同月比+58.9%)〈ド イ ツ〉43.6億円(前月比△33.5% 前年同月比+49.4%)〈イタリア〉38.6億円(前月比+3.4% 前年同月比+88.3%) ② 北   米:229.0億円(前月比△11.6% 前年同月比+15.1%)〈アメリカ〉197.1億円(前月比△15.6% 前年同月比△8.6%)〈メキシコ〉 15.6億円(前月比+19.1% 前年同月比+27.7%)

ヤマザキマザックがプライベートショー「Touch the Future 2018」を開催。「今回の見所は自動化提案」と中西常務

 ヤマザキマザックが11月30日(木)から12月2日(土)の3日間、プライベートショー「Touch the Future 2018」を開催するにあたり、10月18日から21日までポートメッセなごやで開催されたMECTの会場内で、同社の常務執行役員営業本部長の中西正純氏に意気込みを聞いた。

中小企業が導入しやすい自動化の提案に注力

 11月30日(木)~12月2日(土)まで同社の美濃加茂製作所において開催される「Touch the Future2018」。今回は9月にドイツで開催されたEMOショーに出展した新しい機械や、10月に名古屋で開催したメカトロテックジャパンで出展しきれなかった機種を展示する。中でも注力するのは、「自動化の提案」と中西常務。

 自動化を推進する背景について中西常務は、「欧州は自動化の提案がものすごく進んでいいます。作業者、オペレータが見つからないというのは日本でも共通した認識です。人手不足やコストダウンをどう解決していくか。世界一労働時間が短くて賃金が高い国でも国際競争力があるのは、自動化が支えているからです」と話す。

 今回のプライベートショーについて、「日本のお客様にぜひ見学していただきたいのは、IoTを使った自動化です。昨年のJIMTOFに出展し、大変好評だったMPP(Multi Pallet Pool)500は、世界中で高まる自動化の要求に応えた省フロアスペースでコンパクトな多段パレットストッカシステムが特長でしたが、これが日本のお客様に大変人気が高い。人気の理由は場所を取らないうえ、拡張もできるというところにありました」とのこと。

 MECTが開催されたのは自動車産業が盛んな中部地区だが、自動車産業が求めている新技術について尋ねると、「ワイヤーアークを使った金属積層が自動車産業のニーズに合致しているようです。自動車は金型をたくさん使います。金型は消耗していくので、それを修理してまた使う。肉盛りをして加工をするのに最適です。ワイヤーアークは特殊な粉も不要なので粉塵対策にもなります。また粉は爆発することもあり、チタンやアルミは粉になると危険。暴爆を防ぐという理由からもワイヤーアークの技術が役立ちます。加工時間も早い。肉盛りをする材料費も安価なので、非常に優れた技術だと思っています。現在、お陰様で金型の補修用で多くの引き合いを頂いています」と、最新技術を搭載したマシンがトレンドとなりつつあるようだ。

 現在ヨーロッパが絶好調の同社。EMOショーでも会期中に受注目標を達成することができたという。

 「メカトロでは中部地区の産業に合致した新技術を提案しましたので、『Touch the Future 2018』では紹介しきれなかった機種を含む最新鋭の機械も多数展示します。皆様のご来場を心よりお待ちしております」(中西常務)

Touch the Future 2018概要

■日時
平成29年11月30日(木)から12月2日(土)10:00~17:00
■会場
●ワールドテクノロジーセンタ/美濃加茂製作所
岐阜県美濃加茂市蜂谷屋町中蜂屋山崎333/TEL:0574-24-1121
●ヤマザキマザックオプトニクス地下恒温工場
岐阜県美濃加茂市前平町3-1-2/TEL:0574-28-2123

参加申込み
同社のウェブサイトに必要事項を記入のうえ、11月24日(金)までに申し込むこと。

▼参加申込みフォームはこちら▼
http://www.mazak.co.jp/event/form46.html

不明な点は同社のウェブサイト、またはヤマザキマザックシステムセールス 販売企画課(TEL:0587-95-9301)まで問い合わせること。