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セコ・ツールズがカッタの性能を高める両面丸駒チップを備えたボディ設計を導入

 セコ・ツールズは、このほどR217/220.28 カッタに両面丸駒チップを備えた全く新しいボディ設計を導入した。これにより、コスト効果の高い性能を発揮し、生産性が大幅に向上する。既存の R217/220.29I シリーズを補完する新たなチップ材種で、 R217/R220.28 カッタではネガチップの位置決めをポケットシートの 2 ヵ所に配置しているため、直径上 にもう 1 枚チップを取り付けることができ、R217/R220.29I 比で切削性能が向上し、生産性が大幅に改善 される。さらに、このポケットシートではチップ交換が安全かつ簡単に行えるため、時間を節約し、トラブルを抑えることができる。

コマツがトリンブル社と建設現場の地形現況データの相互交換・接続サービス実現に向けた共同開発を開始

 コマツ(社長=大橋徹二氏)は、米国Trimble Inc.(以下「トリンブル社」)と、両社のクラウド型プラットフォーム(コマツ:「KomConnect」、トリンブル社:「Trimble® Connect™」)間で、このほど3次元地形現況データの相互交換・接続のサービス実現に向けた共同開発を開始した。

 コマツは、IoTによる建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション、以下本サービス」を2015年より日本で展開しており、クラウド型プラットフォームKomConnect上で建設現場に携わる人・モノ(機械、土など)についての様々な情報をICTでつなぐことで、現場の「見える化」を進めている。国土交通省が推進する「i-Construction」の本格化などに伴い、サービスはこれまで国内3300現場に導入され、顧客の現場の生産性向上に寄与している。

 一方、トリンブル社はコネクテッドサイトソリューションを展開し、現場全体の生産性に関わる材料別の土量や土の運搬、締固め結果、建機の稼働状況を可視化することでスピーディーな意思決定やコミュニケーションの円滑化を図る。Trimble®Connect™は、顧客のデータ共有や組織間のコラボレーションを加速。トリンブル社製品群以外の多様なデータを管理することも可能である。

 これまでコマツのKomConnectは、Trimble ®Connect™に対し、取り扱う情報の種類が同じ場合でも規格などの違いから相互間のデータのやり取りが困難だったが、コマツとトリンブル社による共同開発でこの課題を解消し、両社のクラウド型プラットフォーム間で3次元地形現況データの円滑な相互交換・接続サービスの実現を目指す。コマツは、これによりプラットフォームのオープン性を拡張させ、これまでつながっていなかった他社メーカーの建設機械の施工結果を共有することが可能となり、ユーザーの利便性が大幅に向上する。

全国約300か所のエンジニアを活用した現場のデジタル化を支援するサービスを拡充

 日立システムズ(社長=北野昌宏氏)と、グループ会社の日立システムズフィールドサービス(社長=山本義幸氏)は、全国約300か所のサービス拠点にいる日立システムズグループのエンジニアを活用した企業の現場業務のデジタライゼーションを支援するサービスを拡充する。

 このほど第三弾として、製造業向けに、さまざまな設備の修理用部品や予備品の正確な管理、複数工場間での融通による在庫の全体最適化、設備保全業務の効率化を支援する「統合資産管理サービス 設備部品・予備品管理モデル」の販売を開始した。このサービスにより、設備部品・予備品の管理効率化や在庫の適正化を通じた廃棄ロスの最小化によるコスト削減、稼働情報取得による設備保全業務の効率化、業務フローに適した運用手順の確立、工場のIoT化に向けた下地づくりを支援する。

 工場の設備管理部門などでは、生産設備の購入・管理に加え、生産設備が故障した際に必要となる部品や予備品の購入・管理、修理実施時の設備保全記録の作成・管理を行っている。一般的に、こうした部品や予備品を管理するための台帳は、表計算ソフトウェアや手書きの台帳などを用いて管理されているケースが多く、また設備保全記録もデジタル化されていないケースが多く見受けられる。また、複数の工場を持っている企業では、それぞれの工場が個別に部品や予備品を管理しているケースが多く、在庫情報の共有もできていないことから、同じ生産設備を活用していても、部品・予備品の相互利用ができていないという実態がある。こうした場合は工場ごとに部品・予備品の在庫を抱えてしまうため、全社では安全在庫数を超えて、過剰に在庫を抱えてしまうことになる。また、生産設備の老朽化に伴い、生産設備の入れ替えが発生した際、古い生産設備用の部品・予備品を新しい生産設備に利用できる場合は少なく、大量に抱えている部品・予備品の廃棄が発生することにもつながり、大きな課題になっていた。

 今回、印刷業などの工場において、設備の部品・予備品管理や設備保全業務の効率化により、10%程度のコスト削減と生産設備において20%程度の故障頻度低下に成功した実事例を基にサービス化したもので、全国に展開している日立システムズと日立システムズフィールドサービスのカスタマーエンジニアが、現場での生産設備だけでなく、部品・予備品の棚卸しや台帳の整備業務を代行するほか、部品・予備品の在庫状況や稼働状況を正確に把握するための設備資産管理システムの導入、業務プロセスに沿ったシステム操作方法を含む業務運用手順書の作成・提供などにより、部品・予備品の正確な管理を支援する。

2017年6月分工作機械受注総額は1429.7億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2017年6月分の受注実績は以下の通り。 2017年6月分工作機械受注総額は、1429.7億円(前月比+10.1% 前年同月比+31.1%)となった。受注総額は3カ月連続の1400億円超。月間受注は過去3番目の高水準。政策効果の継続に加え、スポット受注も寄与。 内需は546.9億円(前月比+7.1% 前年同月比+7.8%)で、4カ月連続の500億円超。本年最高額。国内需要は堅調に推移。ものづくり補助金の効果も一部継続。外需は882.7億円(前月比+12.0% 前年同月比+51.4%)で、2か月ぶりの800憶円超。6月としては過去最高額(従来11月6月:868.9憶円)主要3極すべてでスポット受注が発現。高水準の受注が継続。 国内外ともに市況の回復が窺えるが、海外市場の回復の継続性や納期の長期化など、今後を注視。

6月分内需

 546.9億円(前月比+7.1% 前年同月比+7.8%)。 ・4カ月連続の500億円超。本年最高額。 ・前月比2カ月連続増加。前年同月比は5カ月連続増加。補助金効果の継続に加え、プライベートショー効果も寄与。国内需要は堅調に推移。① 一般機械  233.2億円(前月比+13.8% 前年同月比+6.4%)  うち金型   29.2億円(前月比+39.8% 前年同月比△9.0%)② 自動車   164.3億円(前月比+11.5% 前年同月比+14.6%)  うち部品   113.6億円(前月比+3.6% 前年同月比+12.2%)③ 電気・精密 54.7億円(前月比△12.6% 前年同月比+23.0%)④ 航空機・造船・搬送用機械 25.6億円(前月比+29.0% 前年同月比△6.0%) 

6月分外需

 882.7億円(前月比+12.0% 前年同月比+51.4%) ・2カ月ぶりの800億円超。 ・前月比3カ月ぶり増加、前年同月比7カ月連続増加。 ・主要3極すべてスポット受注が発現し堅調。欧州はリーマンショック以降の最高額。① ア ジ ア:468.7億円(前月比+18.7% 前年同月比+83.3%)・東アジア:362.8億円(前月比+14.2% 前年同月比+78.4%)〈中 国〉309.3億円(前月比+13.3% 前年同月比+97.3%)・その他アジア105.9億円(前月比+37.5% 前年同月比+102.5%)〈タ  イ〉17.9億円(前月比△28.6% 前年同月比△1.4%)〈イ ン ド〉59.4億円(前月比+139.3% 前年同月比+486.1%)② 欧 州:179.8億円(前月比+5.7% 前年同月比+27.7%)〈ド イ ツ〉36.7億円(前月比△12.1% 前年同月比△7.5%)  〈イタリア〉35.0億円(前月比△2.2% 前年同月比+65.3%) ③ 北   米:223.8億円(前月比+7.9% 前年同月比+26.0%)〈アメリカ〉183.2億円(前月比+1.1% 前年同月比+19.9%)〈カナダ〉 21.3億円(前月比+48.9% 前年同月比+228.4%)

ロボット統計受注・生産・出荷実績(2017年4~6月期)

 ロボット工業会がまとめた2017年4~6月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。受注 受注台数は、対前年同期⽐+48.7%の56795 台となり、7四半期連続でプラス成⻑。また、四半期ベースで過去最⾼値を更新した。 受注額は、同+41.5%の2,049 億円と4四半期連続でプラス成⻑となり、初めて2,000億円台になるとともに前期を超え過去最高値となった。生産 ⽣産台数は、対前年同期⽐+49.9%の55,472 台となり、16四半期連続でプラス成⻑。また、前期を更新して過去最⾼値となった。 ⽣産額では、同+33.9%の1,733億円となり、4四半期連続でプラス成⻑。また、2007(平成19)年7~9月期依頼となる、39四半期ぶりに過去最高となった。 昨年2016 年(会員+⾮会員)の年間⽣産額(出荷額)は、引き続き国内での需要増に加え、⽶国での更なる景気拡⼤と製造業回帰による堅調な伸び、中国での減速経済の中にあっても⾼い⾃動化投資意欲、さらに欧⽶におけるインダストリー4.0 などIoT を通じた産業⽤ロボットへの関⼼の⾼まりなどがあり、対前年⽐3.3%増の7,034 億円となった。 また、2017年は、対前年⽐7%増の7,500 億円と過去最⾼値を目標に見据えている。国内の人手不足の解消の一翼として、また中国向け需要の拡大からロボット需要は益々⾼まると⾒られる。出荷 国内は引き続き堅調で、自動車産業向けの下支えだけでなく、今年は電気機械産業向けも伸長している。海外市場は、特に中国では製品の安定供給や生産システムの効率化にロボット導入が不可欠であることから需要は増加している。 総出荷台数は、対前年同期⽐+51.1%の55,140台と、16四半期連続のプラス成⻑となった。また、前期をさらに更新して過去最⾼値となった。 総出荷額では、同+33.2%の1,765億円となり、4四半期連続でプラス成⻑となった。 また、2007(平成19)年7~9月期以来となる、39四半期ぶりに過去最高値となった。 国内出荷台数は、同+12.9%の8,613台と2四半期ぶりプラスとなった。 国内出荷額は同+15.4%の408億円となり、15四半期連続のプラス成長となった。 輸出台数は、同+61.3%の46,527台となり、16四半期連続でプラス成⻑になるとともに、前期を超えて過去最⾼値となった。 輸出額では、同+39.7%の1,357 億円となり、3四半期連続でプラス成長となり、前期を更新し過去最高値となった。国内出荷内訳 ⾃動⾞産業向けは、対前年同期⽐△2.2%の2,636台となり、2四半期連続マイナス成長となった。出荷額は、同+5.1%の119億円となり、2四半期ぶりにプラスに転じた。 電気機械産業向けは、対前年同期⽐で、+26.4%の2,810台となり、出荷額は、同+36.2%の140億円で、ともに2四半期連続でプラス成長となった。電子部品実装用や一般組立、半導体⽤(ウェハ搬送)が伸びている。輸出内訳 溶接⽤は、対前年同期⽐で+23.0%の10,388台、出荷額は、同+20.0%の251億円となり、ともに2四半期連続でプラス成長となった。米国向けが伸び悩む中、中国や欧米向けが好調であった。 電⼦部品実装⽤は、同+50.9%の3,354台となり、4四半期連続でプラス成長となった。出荷額は、同+41.7%の505億円となり、3四半期連続でプラス成長となった。中国向けの需要拡大が増加要因であるが、これは来期もプラス成長になると見込まれる。

アマダホールディングスが欧州製造拠点シャルルビル=メジエール工場(仏)をリニューアルオープン~欧州全域への販売供給体制を強化~

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)は2017年6月2日(金)に、欧州統括会社である現地法人AMADA EUROPE S.A.(以下アマダヨーロッパ)のシャルルビル=メジエール(以下CHV)工場の拡張および新機能である欧州SCMセンターを竣工し、リニューアルオープンした。



オープン式典の様子
オープン式典の様子
 オープン当日には、駐仏日本国特命全権大使ならびに地元シャルルビル=メジエール市長、フランスの政府関係者をはじめ、同社岡本満夫会長兼CEOも参加し、ヨーロッパ各地より顧客を招待してグランドオープン式典を行った。

 CHV 工場は、1986 年からアマダの工場として、同じくフランスにあるシャトー・ドュ・ロワール(以下CDL)工場とともに、CO2 レーザマシン、パンチングマシンなどの板金加工機械の欧州製造を担っている。5 年前からCHV 工場、CDL 工場(一部完成済み)ともに生産能力の拡大を計画し、設備投資を開始した。今回リニューアルオープンしたCHV 工場では、工場拡張に加え、最新の生産設備へ更新した。オープン後の工場生産能力は、5 年前と比べ約3 倍となり、ファイバーレーザマシンを中心に生産を拡大していく。また、現地生産の比率を上げることにより、納期改善も図っていく。

岡本会長兼CEO
岡本会長兼CEO
 アマダヨーロッパでは、2015 年から、欧州全体のサプライチェーンマネージメント(以下欧州SCM)の展開をスタートさせ、生産から供給、そして在庫の一括管理を開始している。今回、CHV 工場内に完成した欧州SCM センターの稼働により、在庫管理の強化を図るとともに、欧州各地域の顧客へ直接工場から出荷できる体制を構築していく。

 同社では、「今回のCHV 工場リニューアルオープンにより、欧州全域への供給体制を強化し、さらなるシェア拡大を目指し、お客さまのモノづくり、ひいては欧州製造業のさらなる発展に貢献してまいります」としている。

■ シャルルビル=メジエール工場 概要
所 在 地: Z.I. Mohon 24 rue Camille Didier 08013 Charleville-Mezieres, France
敷地面積: 101,000 m2
工場棟面積: 22,839 m2
(今回の投資拡張新工場6,821 m2:SCM センター、製造拡張など)
事務棟面積: 1,785 m2
投資総額 : 20,000,000 EUR
従業員数 : 97 名

CHV工場内
CHV工場内

ユキワ精工が“高速・重切削に最適なツールホルダ”スーパーG1チャックアドバンスを新発売

 ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏)がこのほど、発売以来好評を博しているツールホルダ G1チャックシリーズから特殊形状の採用により剛性を高めた“高速・重切削に最適なツールホルダ”「スーパーG1チャックアドバンス」の発売を開始した。

 開発背景について同社では、「ツーリングシステムは、切削工具と機械主軸をつなぐアダプターの役割を果たし、機械加工における精度を引き出すために重要な役割を担います。生産現場では常に“効率化”、“工程集約”や“コストダウン”といった課題を抱えており、それらの課題を解決するため、ツーリングシステムは、“高剛性”、“高振れ精度”、“高把握力”の三要素が求められます。それらの課題に対し、今までよりも“より速く、より強く”加工を行う為のツールホルダとして、発売以来お客様よりご好評をいただいているスーパーG1チャックにさらに剛性を持たせたスーパーG1チャックアドバンスの開発に至りました」としている。

 製品の特長は以下の通り。

1.加工送り速度を上げられる。
 ホルダ外径部の特殊形状により、高速・重切削にも負けない高い剛性を持ち合わせていることにより、エンドミルの高送りをすることで、サイクルタイムの短縮が可能となる。

2.ワークの加工面がきれいに仕上がる。
 高速・重切削が可能で、ワークの仕上がりが良好。荒加工用ホルダと仕上げ加工用ホルダがこれ1本で済む。

3.切削工具が長持ちする。
 同社のベストセラー商品であるスーパーG1チャックと同様、総合芯振れ精度5μm以内を保証している。高い振れ精度で加工を行うことが出来るため、加工時の工具への負担が大幅に軽減し、工具寿命を延ばすことが可能。また、高い振れ精度で加工を行うことにより、「工具交換時期も安定し、切削工具の管理がしやすくなった」と実際のユーザーより高い評価を博している。

問合せ先
本社営業グループ  TEL:0258-81-1111
東京営業所    TEL:048-434-7101
名古屋営業所   TEL:0561-64-0300
大阪営業所    TEL:06-6748-2020
海外営業グループ TEL:0561-61-1400

▼ホームページ▼
http://www.yukiwa.co.jp

三菱マテリアルがヘッド交換式エンドミル“iMXエンドミルシリーズ”に3枚刃制振ボールヘッドを追加発売

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)がこのほどヘッド交換式エンドミル“iMXエンドミルシリーズ”に3枚刃制振ボールヘッドを追加し、販売を開始した。



 ヘッドとホルダの締結面を全て超硬製にすることで、ソリッド工具に近い剛性を発揮する“iMXエンドミルシリーズ”は、多彩なヘッド交換が可能で経済性に優れ、高精度・高剛性・高能率加工が実現できるとして、多くのユーザーより高い評価を博していることを受け、今回、高能率加工用の3枚刃制振ボールヘッド「iMX-B3FV」を追加し、シリーズの拡充を図るとしている。



■主な特長

 ① 強ねじれと最適化された不等分割切れ刃により、荒加工では耐欠損性と高い切りくず排出性を、仕上げ加工では制振効果を高め高能率加工を実現
 ② 強バックテーパの採用により、立壁や深彫り(外径×5以上)の高能率加工が可能
 ③ 新材種「EP8120」は、耐摩耗性に優れ、熱間鍛造型の加工に最適

型番
エンドミル外径Φ10.0mm~Φ20.0mm 4型番
標準価格
・IMX10B3FV10008 EP8120:12,600円
・IMX12B3FV12009 EP8120:15,800円
・IMX16B3FV16012 EP8120:22,800円
・IMX20B3FV20016 EP8120:29,300円
(いずれも税抜価格)

タンガロイが4コーナ溝入れ加工用工具シリーズ「TetraMini-Cut(テトラミニカット)」拡充アイテム発売

 タンガロイ(社長=木下 聡 氏)がこのほど、溝入れ加工用工具「TetraMini-Cut(テトラミニカット)」の拡充アイテムの販売を開始した。

 4コーナ溝入れ加工用工具シリーズ「TetraMini-Cut」は、小型かつ4コーナ仕様で経済性に優れる。また、独自の高剛性クランプシステムを採用し、高い刃先位置安定性により優れた加工精度、安定寿命を実現する工具シリーズである。

 既に好評を博している、切れ味に優れ自動旋盤での加工に最適なTCPブレーカに加え、①自動車部品や一般部品加工に最適な汎用“TCGブレーカ”、②TCPブレーカに最大溝深さ3.5 mmのアイテム、③TCPブレーカにコーナR0.05のアイテム――を追加拡充したことにより、一般加工領域まで広くカバー可能なシリーズとなり、多種多様なニーズに対応する。

 また、溝入れ加工特有の欠け及び塑性変形に強い溝入れ専用新材種AH7025を新規に設定し、安定した加工および高能率加工を実現した。

 4コーナ溝入れ加工用工具シリーズ「TetraMini-Cut」は豊富なインサートのラインナップで、一般旋削加工から自動旋盤加工まで幅広い切削領域をカバーし顧客の生産性向上に貢献するとしている。

■主な特長
 ●シリーズ全体の最大溝深さを3.5 mmへ拡大し、適用範囲を拡大
 ●TCGブレーカは、最適なすくい角と刃先処理で抜群の加工安定性を実現
 ●溝入れ専用新材種AH7025は、コーティングに高硬度かつ密着性に優れる高Al含有積層被膜を採用し、耐摩耗性と耐欠損性を高次元で両立する
 ●TCPブレーカは、大きなすくい角とシャープな切れ刃で、切れ味に優れる
 ●コーナR0.05 mmを追加拡充し、小物部品に多いR0.1以下の隅Rに対応する

■主な形番、標準価格
・TCG18R200-020 AH7025:2,970円
・TCP18R200-010-35 AH725:2,970円
・TCP18R200F-005-35 SH725:2,970円
(いずれも税抜価格)

アイテム数=49アイテム

日進工具 後藤 勇 会長の葬儀がしめやかに営まれる

 6月20日に病気療養中だった切削工具メーカー日進工具(株)の後藤 勇 会長(享年69)の葬儀・告別式(後藤家と日進工具の合同葬)が6月29日、東京・増上寺でしめやかに営まれた。友人や関係者が多数参列し、超硬小径エンドミル分野において貢献をしてきた会長との別れを惜しんだ。