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ダイジェット工業が高能率荒加工用工具「マックスマスター」発売!

GMX
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 ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、9月16日(金)より、炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、焼入れ鋼、鋳鉄、高強度ステンレス鋼などの平面・ポケット、ヘリカル、曲面、溝削り加工に優れた威力を発揮する、高能率荒加工用工具「マックスマスター」を新発売する。

 小型で切削抵抗が低い独自の3次元チップを採用した多刃工具かつチップ両面が使用可能な4コーナ仕様の経済的な高能率加工用工具が開発のコンセプト。

 特長は以下の通り。



MXG
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① チップ厚みを4mmと厚くし、断面強度は従来品比20%UP。また刃先形状を最適化して幅広い切削条件下で安定加工が可能。
② 3次元ブレーカーを採用したチップにより、切削抵抗は従来品とほぼ同等ながらも両面4コーナと従来品比、2倍のコーナ数で経済的。
③ 切屑排出量・・・φ50の炭素鋼加工で切りくず排出量Q=225cm3/minを実現。
④ チップ材種は新PVDコーティングJC8118PとJC7560Pを採用。炭素鋼からプリハードン鋼、焼入れ鋼、高強度ステンレスなど幅広い被削材に対応する。
⑤ 長い突出し(L/D=6以上)の加工でも安定した加工が可能。
⑥ ホルダ-は高剛性「Gボディ」を採用、全サイズク-ラント穴付き。

■サイズと販売価格

・モジュラーヘッドタイプΦ16(2枚刃)~Φ42(6枚刃)
標準価格:23,000円(Φ16)~49,000円(Φ42)

・ボアタイプフライスΦ50(7枚刃)~Φ66(7枚刃)
標準価格:75,000円(Φ50)~79,000円(Φ66)
・チップ標準価格:1,180円

DMG森精機がドミネーション・アグリーメントを発効

 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は、DMG MORI AKTIENGESELLSCHAFT(以下、「AG」)との一体性を強化することを目的として、連結対象会社であるDMG MORI GmbHとAG間で締結した、ドミネーション・アグリーメントの登記が完了し、このほど発効した。 同社は本年6月2日の取締役会において、ドイツ連邦共和国の法令に基づくドミネーション・アグリーメントの締結を決議し、同年7月15日にAG株主総会において95%以上の賛成をもって承認を得た。8月24日にAGの商業登記簿への登記が完了し、ドミネーション・アグリーメントの発効に至った。 これにより、同社とAGの経営資源を一体のものとして活用することができ、完全一体経営となる。具体的には、部品共通化、機種統合、購買システムの統合、グローバル生産能力の最適活用をグループ全体で強力に推進する。同社は、製品とサービスのより一層の品質向上と顧客への高付加価値ソリューションの提供、オープンイノベーションの推進をはじめとしたパートナー企業との連携と共存共栄、同社の企業価値の最大化を促進していくとしている。

タンガロイがブレーカ付きM級ねじ切りインサートを拡充

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、このほどTungThreadシリーズにブレーカ付きM級ねじ切りインサートを拡充し、全国で発売を開始した。

 拡充アイテムは、ISOメートル外径ねじ加工のピッチ3.5 mmと4 mm用、DIN405丸ねじ加工用およびさらい刃が無くピッチ3.5~5 mm(7~5TPI)の60°ねじに対応可能な内外径用。ブレーカ付きM級ねじ切りインサートは、インサート上面に3次元ブレーカを設けており、ねじ切り加工で問題となる切りくず処理性に優れ、かつ従来の研削級ねじ切りインサートよりも最大で40%安価な標準価格設定を実現した。

■主な特徴
① インサート上面の3次元ブレーカは、従来の研削級ねじ切りインサートで問題となりやすい、工具や加工物への切りくずの巻き付きを改善できる。この改善効果により、切りくず除去のための機械停止時間を削減し、生産性の向上に貢献する。
② プレス品仕様の拡充アイテムは、従来の研削級ねじ切りインサートよりも最大で40%安価な標準価格設定が可能となった。
③ 既存のタンガロイ製ホルダに装着可能なので、インサートを交換するだけで工具費削減を実現できる。

日立建機が中型油圧ショベルZAXIS-6 シリーズ3 機種を発売 ~排出ガス規制のオフロード法2014 年基準対応~

 日立建機(社長=辻本雄一氏)は、9月1日から新型油圧ショベルZAXIS-6シリーズのZX240-6(標準バケット容量1.0m3、運転質量24.5t)、ZX300-6(標準バケット容量1.25m3、運転質量28.7t)、ZX330-6(標準バケット容量1.4m3、運転質量32.6t)を発売した。
ZX240-6、ZX330-6 は、従来機(ZX240-5B、ZX330-5B)の「スムーズな複合動作」、「作業量と燃費のバランスの良さ」などの優れた機能を踏襲しながら、最新の省エネ油圧システム「TRIAS(トライアス)Ⅱシステム」および新型エンジンの採用により、低燃費と高い作業性能を実現した。また、ZX300-6 は、従来機(ZX280-5B)に対して出力を向上させた新型エンジンを採用し、大作業量を実現した。

 販売目標は、国内向けに3 機種合計で年間400 台の見込み。

セコ・ツールズの超硬ソリッドエンドミルに小さいネック径が加わり、用途が拡大!

 セコ・ツールズの超硬ソリッドエンドミルシリーズに、より小さいネック径のオプションが追加され、実用性と汎用性がさらに高まった。最新の工具では、航空宇宙、医療、一般加工用途などの複雑なコンポーネント加工時に逃げを大きくできる。

 この製品は、ネック径が小さくなったため、複雑な取り付け配列で配備された部品にも容易にアクセスできるとともに、4 軸および 5 軸加工能力をフルに活用できる。ネックサイズの最適化により、工具剛性が保持され、標準の工具ホルダ接続システムと完全に互換する。ISO P、M、S およびその他の被削材グループの被削材でも、性能を維持して、高い生産性で加工できる。

 JS554 エンドミルは安定性が高く、工具のたわみを抑える。さらに、幅広い用途で優れた価格性能比を実現し、新たに追加されたオプションがこのシリーズの先進機能をさらに拡充する。

 JS554 エンドミルシリーズでは、工具径 3 ~ 20mm を用意しており、標準切削長 2xD + 2mm に対応する。到達長は 3xDc。また、コーナ R と 45 度の面取り仕様も用意しているため、ストレートシャンクとウェルドンシャンクのいずれも使用できる。

2016年7月分工作機械受注総額は1,043.9億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2016年7月分の受注実績は以下の通り。2016年7月分工作機械受注総額は、1,043.9億円(前月比Δ4.3% 前年同月比Δ19.7%)となった。世界経済の先行きに不透明感が増し、外需が減少するも、内需は増加。受注総額は3カ月連続の1,000億円超。 内需は513.0億円(前月比+1.1% 前年同月比△14.3%)で、補助金効果により、2カ月連続の500億円超。内需比率は、リーマンショック以降で最高(従来:2009年4月 48.4%)。外需は530.9億円(前月比△8.9% 前年同月比△24.3%)で、主要3極はアジア、北米で減少し、2カ月連続の600億円割れ。500億円を下回るのは39カ月ぶり(2013年4月:547.2億円) 国内需要は、今後も底堅く推移すると見込まれるが海外経済の先行きや為替の動向について今後を注視。

7月分内需

513.0億円(前月比+1.1% 前年同月比△14.3%)。・2カ月連続の500億円超。・前月比2カ月連続増加。前年同月比は6カ月連続減少。・補助金効果で引き続き高水準。前年同月比は前年の省エネ補助金の反動で減少。① 一般機械  205.9億円(前月比Δ6.1% 前年同月比△13.0%)  うち金型   30.7億円(前月比Δ4.5% 前年同月比△9.4%)② 自動車   165.5億円(前月比+15.5% 前年同月比△18.2%)  うち部品   117.9億円(前月比+16.4% 前年同月比△17.5%)③ 電気・精密 42.1億円(前月比Δ5.3% 前年同月比△24.4%)④ 航空機・造船・搬送用機械 19.2億円(前月比Δ29.6% 前年同月比Δ10.5%) 

7月分外需

530.9億円(前月比△8.9% 前年同月比△24.3%)・2カ月連続の600億円割れ。39カ月ぶりの550億円割れ。・前月比は2カ月連続減少。前年同月比は14カ月連続減少。・アジア、北米が前月比減少するも欧州は横ばい圏内の動きが継続。①ア ジ ア:211.2億円(前月比△17.4% 前年同月比△30.4%)・東アジア:154.2億円(前月比△24.2% 前年同月比△37.0%)〈中 国〉114.4億円(前月比△27.0% 前年同月比△39.7%)・その他アジア56.9億円(前月比+8.9% 前年同月比△2.9%)〈タ  イ〉14.2億円(前月比Δ22.0% 前年同月比+26.4%)〈ベトナム〉6.5億円(前月比Δ3.1% 前年同月比+30.1%)〈イ ン ド〉20.1億円(前月比+98.6% 前年同月比+2.9%)②欧 州:144.1億円(前月比+2.4% 前年同月比△17.5%)〈ド イ ツ〉32.5億円(前月比△4.8% 前年同月比△33.1%)③北   米:163.8億円(前月比△7.8% 前年同月比△23.7%)〈アメリカ〉134.3億円(前月比△12.1% 前年同月比△25.5%)〈メキシコ〉 22.0億円(前月比+20.4% 前年同月比+33.5%)

OKKが東日本プライベートショーを開催 ~充実の内容で大盛況~

 OKK(社長=宮島義嗣氏)が8月4日(木)~6日(土)までの3日間、東日本プライベートショーを同社東京テクニカルセンター(埼玉県さいたま市北区日進町)で開催し、多くの来場者で賑わった。

 今回の目玉は、「HMC400」、「VC51」、「VB53」、「VM76R」、「VC-X350」の5機種において、売り切れ御免の大商談会。東京テクニカルセンターは竣工25周年記念を迎え、ショールームのリフレッシュ工事を終えた。建物にある看板もLEDに変え、日が落ちるとライトアップされたOKKの文字が目立つ。

 従来、東日本プライベートショーは2日間の開催だが、今回は3日間に延長し、協賛メーカーによる新製品やセミナーも充実していた。

「VM53R」が限定特別販売! しかも安心の3年保証!

 重切削・高精度加工を可能にし、優れた操作性を追求した本格派マシンの「VM53R」が、今回100台限定の特別販売企画としてPR。「VM/R」シリーズといえば、従来のベストセラー機を一新させ、本体剛性を高めて切削性能をさらにアップさせたマシン。各送り案内面は精度と剛性に優れた角形すべりガイドを踏襲し、一般部品加工からチタン等の難削材部品の加工まで対応している。
 
 キャンペーンの「VM53R」は、広い加工エリアが特長。X軸移動量1050mm、Y軸移動量530mm、X軸移動量510mmと幅広いストロークを確保している。オプションでロングテーブル使用(1260mm×560mm)も準備し、幅広なワークにも対応している。

 また、機械の無償修理保証期間を従来の1年間から3年間に延長したというから嬉しい。同社では、日本国内納入機種(原則として機械本体)に適応する。(2015年7月1日以降に発注分)。

 今年はJIMTOFの年だが、さらなる進化をし続けているOKKがどんな展開を見せてくれるか楽しみだ。

 

AG社との統合加速 ~DMG森精機が2016年度第2四半期決算説明会を開く~

説明をする森社長
説明をする森社長
 DMG森精機(社長=森 雅彦氏)は、8月5日、2016年12月期 第2四半期(2016年1月1日から2016年6月30日)の連結業績について、東京グローバルヘッドクォータで森社長出席のもと記者会見が開かれた。会見は、テレビ会議方式で名古屋会場と同時に行われた。

 同社の第2四半期の売上収益は1853億2000万円、営業利益は34億800万円、税引前四半期利益は23億円4000万円となり、四半期利益は19億7300万円となった。親会社の所有者に帰属する四半期利益が7億2500万円、四半期包括利益の合計額は△258億3700万円となった。

 なお、同社は2015年12月より決算日を3月31日から12月31日に変更しており、これに伴い、第2四半期(2016年1―6月)の比較期間を前年同期間(2015年1-6月)としている。また、昨年4月よりAG社を連結対象としており、比較期間の一部(2015年1-3月)にはAG社の数値は含まれていない。また、比較期間にはAG社を連結対象会社としたことにより発生したAG社株式評価差益(段階取得に係る差益)372億9600万円が含まれている。

 同社グループは、2016年4月6日にAG社の株式12,108,437株を追加取得し、持ち株比率は76.03%となった。グループの結束強化と経営資源の有効活用のために、同社連結対象会社であるDMG MORI GmbHとAG社との間でドイツ連邦共和国の法令に基づくドミネーション・アグリーメントの締結準備を進め、本年7月15日にAG社の株主総会で承認を得た。これにより工作機械事業を一層発展させ、企業価値の最大化に努めるとしている。

 同社の事業環境はソリューション提供の強化を推進するとしており、周辺機器パートナーとのオープンイノベーションにより生産設備のトータルソリューション提供を行っている。自社開発インターフェイス、ソフトウエアなどから収集する膨大な情報を解析し、同社が蓄積してきたノウハウと組合せ、顧客の加工をサポートする「テクノロジーサイクル」を充実させて全世界で開催される展示会やオープンハウスで紹介している。また、インダストリー4.0への対応も加速しており、社内工場の製造効率改善のために伊賀事業所をスマートファクトリーと位置付け、発注、作業工程、品質、在庫の管理体制の構築を進めている。

 製品開発については、最も競争力のある標準機「CMX Vシリーズ」の発表を予定している。この機種は全283種類におよぶオプションを標準化し、顧客の多様なニーズにカスタマイズができるうえ、テクノロジーサイクルの搭載も可能。今年9月から受注を開始する予定である。

 受注環境について、国内市場は、円高進行やユーザーの補助金待ちなどもあって、前半の受注力は強さを欠いていたが、7月に補助金が採択されたことで受注状況は回復した。下期にはJIMTOF2016の開催もあり、国内需要は堅調に推移すると見込んでいる。
 北米市場は、代理店ビジネスモデルから直接販売・サービスのビジネスモデルに変革を進めており、ほぼ北米全域が直販体制となる。現在、ソリューション提供も軌道にのりつつあり、北米受注は順調。
 欧州市場も底堅く推移し、イギリスのEU離脱問題はあるものの、需要は大きな混乱なく順調に推移する見通し。
 中国市場については受注が横ばいで推移しているものの、自動車産業向けの自動化設備が堅調となっており、中国の経済高度化の中でシェア拡大を推進していく。台湾、ベトナム、インドでの受注は健闘しているが、概ね底打ちしたものと考え、今後の回復を見込んでいる。

 同社では、今後も顧客ニーズに応える、より高機能で信頼性の高い、投資価値のある製品を市場投入していくとしている。

ダイジェット工業がドイツに販売子会社を設立

 ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、このほどドイツに販売子会社を設立すると発表した。同社は昨年1月、営業拠点をイギリスからドイツに「欧州支店」として移転するとともに、物流体制を整備するなど欧州における販売体制の再構築を行っている。事業環境の急速な変化に迅速に対応し、欧州における販売の拡大を図るため「欧州支店」を発展的に解消し、新たに販売子会社を設立した。■子会社の概要・名  称:DIJET GmbH・所 在 地:ImmermannStr.9,404210 Duessel Germany・代 表 者:高柳文雄・事業内容:欧州における同社製品の販売・資 本 金:100,000ユーロ(約1200万円)・設立年月:平成28年9月(予定)・営業開始:平成29年4月(予定)

タンガロイが焼入れ鋼加工用新コーテッドCBN『BXA20』を発売

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)が、焼入れ鋼加工用コーテッドCBN新材種「BXA20」の発売をこのほど開始した。この製品は、焼入れ鋼の仕上げ加工・深切込み加工(浸炭層除去加工)の幅広い領域で、安定した長寿命加工を提供できる新世代コーテッドCBN。

 「BXA20」は低・中速領域での耐摩耗性と耐欠損性に優れたCBN材種であり、連続加工および断続加工で長寿命加工が可能。さらに高送り加工で良好な加工面が得られるさらい刃付きインサート、深切込み加工で切りくず処理性に優れるブレーカ付きインサートを標準設定し、多種多様な加工に対応できる。

 主な特長は以下の通り。

 ① 厚膜多層PVDコーティング従来比約2倍の厚さを持つ新多層PVDコーティングにより、耐摩耗性を向上、更に表層コートとして摩擦抵抗が低い特殊コーティングを採用して、クレータ摩耗発生を抑制した。剥離防止層を含む多層PVDコーティングにより、コーティング剥離に起因するチッピング発生を防ぎ、優れた加工面粗さを維持できる。

 ② 耐欠損性を大幅に改善した新開発の専用母材断続加工、深切込み加工の負荷に十分耐えることができ、工具寿命の安定が図れる。

 ③使用済みコーナ識別が容易な刃先色銀色刃先色により、一目で使用済みコーナ識別ができる。

■主な形番と標準価格
・ネガ2QP-CNGA120408(BXA20)5,900円(税込み6,372円)
・ネガ3QP-TNGA160408(BXA20)7,600円(税込み8,208円)
・ワイパー付き2QP-CNGA120408WL(BXA20)6,700円(税込み7,236円)
・ブレーカ付き2QP-CNGM120408-HM(BXA20)6,700円(税込み7,236円)
・ポジ2QP-CCGW09T308(BXA20)7,000円(税込み7,560円)
・ポジ3QP-TPGW110308(BXA20)9,000円(税込み9,720円)

全アイテム:95形番