ニュース
JMAが優良工場表彰制度「2016年度(第6回)GOOD FACTORY賞」を決定
日本能率協会(JMA、会長=中村正己)は、日本およびアジア地域に進出している製造業の生産性や品質の向上、改善活動に成果をあげた工場を表彰する「GOOD FACTORY賞」を2011年に創設し、優秀事例を紹介する活動を行っているが、このほど第6回の受賞企業として、NEC、オリンパス、東レ、トヨタ自動車、パナソニックの5社・6工場を決定したと発表した。 「GOOD FACTORY賞」は、アジア地域で工場の生産性向上、品質向上など体質革新活動に取り組まれている事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働く方々の意識改革、社会的貢献などの内容を日本製造業の範として顕彰するもの。優良工場の事例を産業界に広く紹介することで、製造業の体質強化と発展に寄与することを目的としている。 GOOD FACTORY賞審査委員会(委員長:電気通信大学 情報理工学研究科 教授 新 誠一 氏)の書類・現地審査を経て、以下の企業に決定した。 ※受賞企業(社名 五十音順)、受賞部門、所在地の順■NECNECネットワークプロダクツ株式会社 ファクトリーマネジメント賞 日本(福島県)■オリンパス長野オリンパス株式会社ファクトリーマネジメント賞 日本(長野県)■東レThai Toray Synthetics Co., Ltd. Ayutthaya Factoryものづくりプロセス革新賞 タイ(アユタヤ)■トヨタ自動車PT. Toyota Motor Manufacturing Indonesia (TMMIN) Karawang Plantファクトリーマネジメント賞 インドネシア(カラワン)■パナソニックパナソニックエコシステムズ株式会社 春日井工場ファクトリーマネジメント賞 日本(愛知県)■パナソニック無錫松下冷機有限公司ものづくり人材育成貢献賞 中国(無錫)
日立建機、茨城県の情報化施工(建設ICT)講習会に協賛

講習会は、国土交通省が推進するi-Constructionへの理解と、情報化施工を実感してもらうことを目的として、茨城県職員および茨城県建設業協会会員を対象に、茨城県と協賛で行ったもの。具体的には、i-Constructionの説明から、UAV(Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機)やトータルステーションによる測量、建設機械に搭載したマシンコントロールやマシンガイダンスの機能などの技術説明に加え、実際の機械を使ったデモンストレーションを通して、情報化施工が生産性向上に寄与することへの理解を深めた。
なお、今回講習を行った会場は、顧客が情報化施工のデモンストレーションを体感できる施設「日立建機ICTデモサイト」として、10月に開設の予定。
コマツが ICT油圧ショベル「PC128USi-10」を販売開始
コマツ(社長=大橋徹二氏)は、このほどICT油圧ショベル「PC128USi-10」をスマートコンストラクションサポート契約とともに販売を開始した。同社は、建設現場のあらゆる情報をICTで繋ぎ、安全で生産性の高い「未来の現場」を実現するソリューション事業「スマートコンストラクション」をそれまでのグループレンタルでの提供に加え、本年4月より販売での導入を開始している。この製品は中型ICT油圧ショベル「PC200i-10」に続き、顧客による購入が可能なコマツ製ICT油圧ショベルの系列拡大商品であり、後方超小旋回油圧ショベル「USシリーズ」に、先進のICTコンポーネントを工場で標準装着している。国内の小規模開発の道路工事、管工事、小規模造成等の幅広い現場でのICT施工に活用できる。
国土交通省は、労働力不足など建設業の抱える様々な問題を解決し、建設現場の生産性向上に取り組む方策として「i-Construction」の推進を発表している。2016年度からは直轄工事の土工ではICT土工の全面的な活用に向け、調査・測量、設計、施工、検査のプロセスにおいて3次元データによる新基準に加え、ICT土工の活用に必要な経費を計上するための新たな積算基準が導入されている。コマツのスマートコンストラクションは、国土交通省の「i-Construction」の各工程にも対応するものである。
【募集中】『EUROBLECH 2016 国際板金加工見本市 & K2016 国際プラスチック・ゴム産業展とドイツ自動車メーカー工場視察 8日間』
インターモールド振興会では、ドイツで開催される素形材産業見本市と自動車関連工場を巡る視察団への参加募集を開始した。内容は、『EUROBLECH2016』国際板金加工見本市、『K2016』国際プラスチック・ゴム産業展という世界を代表する素形材産業見本市を視察。また、ドイツの自動車メーカー、ダイムラーとフォルクスワーゲンの工場視察、現地部品加工メーカーの視察も予定している。 多くの最先端技術が披露される産業見本市視察、最先端技術が導入・実用されているドイツの自動車工場視察、現地ローカル企業視察を行うことで、世界に誇るものづくり大国「ドイツ」の今の姿を実感してもらうことが狙い。また、この視察を通じて、展示会主催者や現地工業会、現地企業など、多くの業界関係者とビジネス交流の場を設定している。●日程2016年10月23日(日)から30日(日)同行:特別協力 東京工科大学 名誉教授 福井雅彦氏●予定訪問先(1)『K2016』視察(2)ダイムラー社(Daimler AG) ラシュタット工場見学またはクッペンハイム工場見学(3)CBV社(板金加工)工場視察(4)フォルクスワーゲン ブラウンシュワイク工場視察(5)フォルクスワーゲン ザルツギッター工場視察(6)『 EUROBLECH2016 』視察(7)現地部品加工工場視察▼詳細はコチラ▼http://www.intermold.jp/germany/inspection/
6月分超硬工具主要統計
日本機械工具工業会がまとめた2016年6月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】522トン(前年比98.5)【超硬工具生産額】切削工具209億7800万円(前年比91.2)、耐摩工具32億6000万円(同96.3)、鉱山土木工具6億8600万円(同68.4)、その他工具14億9600万円(同289.9)、焼結体・工具19億3300万円(同88.7)、合計283億4500万円(同94.0)。【輸出入】輸出100億5300万円(前年比93.1)、輸入59億5700万円(同91.3)。【超硬工具出荷額】切削工具214億9500万円(前年比91.3)、耐摩工具32億7200万円(同100.6)、鉱山土木工具7億7500万円(同69.7)、その他工具13億8600万円(同337.2)、焼結体・工具23億3400万円(同91.4)、合計292億7200万円(同94.8)。【刃先交換チップ】生産2987万4000個(前年比96.0)、出荷3111万4000個(同101.5)。
DMG森精機が運営に参加している「MTTRF年次総会」が開催される
DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が主要な支援会社として運営に参加している、アメリカ政府認可公的非営利慈善団体の工作機械技術研究財団(英文名:MTTRF-Machine Tool Technologies Research Foundation-)の年次総会が、2016年7月6日~7月7日の間、米国カリフォルニア州サンフランシスコにあるインターコンチネンタルマークホプキンスホテルで、世界各国の工作機械研究者約70 名の参加のもと、開催された。
総会では、DMG森精機・森社長の「DMG MORI 統合したグローバル工作機械メーカーとして」の講演に続き、今後の工作機械の開発や加工技術に大きな影響を与える最先端の研究成果が発表された。同社は、今後も工作機械に関する革新的技術の研究開発を行う大学及び公的研究機関を対象に、工作機械の提供など研究助成活動を世界的な規模で進めていくとしている。
*※MTTRF(Machine Tool Technologies Research Foundation:財団法人工作機械技術研究財団)とは
2002年10月にDMG森精機(当時は森精機製作所)が基本財源を拠出して設立した米国政府公認の非営利財団法人。理事長はカリフォルニア大学デービス校及びバークレー校の山崎和雄教授、理事をDMG森精機株社長の森雅彦氏、および顧問の岡田夏生氏が務めている。
MTTRF 年次総会 発表内容
(1)ESPRIT 2016 最新情報
(D.P. Technology Corp CEO Mr. Frayssinet)
(2)フィルタードアーク蒸着法(FAD)により成膜した超硬エンドミルの切削特性-TiCN・DLC成膜の物理特性-
(金沢大学 細川教授)
(3)精密工作機械の消費電力に関するデータ駆動型・経験的予測モデルの改良
(カリフォルニア大学バークレー校 Robinson博士)
(4)複合加工機を用いた複雑形状部品の切削加工と選択的レーザ焼き入れ
(ルーヴァン・カトリック大学 Lauwers教授)
(5)ナノ多結晶ダイヤモンド工具を用いた超硬合金の直彫り加工
(住友電工ハードメタル株式会社 深谷様)
(6)動作条件下における工作機械のダイナミクスの同定
(フィレンツェ大学 Campatelli教授)
(7)5軸工作機械における切削液影響の補正
(チューリッヒ大学 Wegner教授)
(8)ミルターン加工における切削模様の研究
(大阪工業大学 井原教授)
(9)予測切削力に基づくエンドミル加工の適応制御 5軸加工機における機内計測を使用した加工ワークの形状誤差補正
(神戸大学 白瀬教授・佐藤准教授)
(10)高速切削加工におけるびびり同定とプロセス最適化のため視覚システム
(カリフォルニア大学デービス校 曽雌准教授)
(11)工作機械の動作に対する最適な省エネルギー軌道の生成と実験検証
(豊橋技術科学大学 内山教授)
(12)金属シャドウマスクを用いた切削温度測定用薄膜熱電対実装超硬インサートの作製
積層-除去加工のエネルギー分析
(ウィスコンシン大学 Pfefferkorn准教授)
(13)金型及び燃焼エンジン部品加工における表面のトライボロジー挙動の改善
(ウィーン工科大学 Bleicher教授)
(14)医療部品向けコバルトクロム合金の切削加工における工具摩耗
(ダブリン大学 Byrne教授)
(15)ノース・カロライナ大学での新しいMTTRFプロジェクトについて
(ノース・カロライナ大学 Goch教授)
ヤマザキマザックが自動車部品の量産加工ラインに最適な高速マシニングセンタ「UN-600/30V」と「UN-600/30H」の販売を開始
ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)が、このほど自動車部品量産加工向けに、生産性・信頼性・保守性をさらに向上させた立形マシニングセンタ 「UN-600/30V」と横形マシニングセンタ「UN-600/30H」の2機種の販売を開始した。 7月14~15日に美濃加茂製作所のワールドテクノロジーセンタで開催する「MAZAK マスプロマシンフェア」に実機を展示し、早くも注目を集めた。
自動車部品の量産加工においては、機械単体の高生産性、高信頼性、高保守性とともに、省スペースな自動化ライン構築への対応が求められるが、立形マシニングセンタ「UN-600/30V」及び横形マシニングセンタ「UN-600/30H」は、これらを高次元で実現するためのマシンだ。従来からの特徴である極座標制御方式(UN-600/30V)、相対制御方式(UN-600/30H)の採用による極限までコンパクト化された機械幅は、限られた工場面積を最大限活用する省スペースの自動化ラインの構築を可能とする。
「UN-600/30V」、「UN-600/30H」では主軸出力特性を見直すことで加減速時間を短縮、生産性をさらに高めた。また防塵仕様のLMガイド及びボールねじの新採用などの徹底した耐切粉対策や、点検・整備・調整を簡略化する為の機械構造の改良など、信頼性・保守性も向上させた。
「UN-600/30V」及び「UN-600/30H」は、自動車部品の量産加工に求められる単位面積当たりの生産性や、稼働率を維持する為の信頼性・保守性を高いレベルで兼ね備えた省スペース・高速マシニングセンタである。
主な特長
(1)自動化ライン対応
●省スペースの自動化ライン構築が可能な極限までコンパクト化された機械幅。
機械幅 : 695mm (UN-600/30V) ※極座標制御方式採用 /990mm (UN-600/30H) ※相対制御方式採用。
コンパクトな機械幅を実現する制御方式>
(2)高生産性
●主軸出力特性の見直しにより従来モデルより非切削時間を短縮:
0~20,000rpmの主軸加減速時間は 0.44秒 (従来モデル0.55秒)
同クラス最高レベルの軸送り加減速度 :
・UN-600/30V : Y軸1.6G、 Z軸1.8G
・UN-600/30H : X軸2.0G、Y軸1.5G、 Z軸2.0G
(3)高信頼性、高保守性
●防塵仕様のLMガイドやボールねじを新たに採用、加工室内の密閉化などにより耐切粉性能を向上
●機械構造を改良し、整備・調整をさらに簡略化
●潤滑油・油圧・空圧機器を機械背面(UN-600/30V)・側面部(UN-600/30H)に集中配置し、さらにカバーレスとすることで日常点検の手間を削減
仕様
同社では、販売目標台数を「UN-600/30V」及び「UN-600/30H」の合計で200台/年としている。
販売価格は、立形マシニングセンタ「UN-600/30V」 \18,100千円 (税別)
横形マシニングセンタ UN-600/30H \25,000千円 (税別)
三菱マテリアルが刃先交換式中心刃付きスクエアエンドミル「AQXシリーズ」にインサート材種を追加発売
三菱マテリアル・加工事業カンパニ-(カンパニ-プレジデント=鶴巻二三男氏)は、このほど、刃先交換式中心刃付きスクエアエンドミル 「AQXシリーズ」にPVDコーテッド超硬材種の販売を開始した。
この製品は、中心底刃付きによりドリル加工からエンドミル加工まで1本の工具に集約できる多機能なエンドミルとして、好評を博している「AQXシリーズ」に耐熱性、耐摩耗性を大幅に向上させたPVDコーテッド超硬材種。追加される材種は、Al含有量を高め、切削加工時の耐摩耗性、耐クラック性、耐溶着性を向上させたベース層と被削材ごとに最適化されたコーティング被膜を積層とさせることにより、被削材別の加工時に発生しやすい損傷を抑制するもので、鋼加工用は「MP6120」「MP6130」、ステンレス鋼加工用は「MP7130」「MP7140」、チタン合金加工用に「MP9120」の5材種となる。
転削加工用PVDコーテッド超硬材種の主な特長は、以下の通りです。
① 鋼加工用「MP6120」「MP6130」はベース層に加え、(Al,Cr)N系の皮膜により熱の膨張と収縮による損傷を抑制。
② ステンレス鋼加工用「MP7130」「MP7140」はベース層に加え、TiN系化合物により加工硬化層による損傷を抑制。
③ チタン合金加工用の「MP9120」はベース層に加え、CrN系の皮膜により高温下の加工時に発生しやすい刃こぼれを防止。
標準価格: QOMT0830R-M2 MP6120 720円(税込価格778円)
(代表型番) QOGT2576R-G1 MP9120 1,940円(税込価格2,095円)
三菱日立ツールが「エポックコンビネーションリブボール」を発売 ~リブ溝加工の常識が変わる新加工方法放電加工から切削加工へ!~
三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、リブ溝加工の常識が変わる新加工法を提唱する工具「エポックコンビネーションリブボール」をこのほど発売した。
樹脂製品においては、補強用のリブが多く存在する。特に自動車等の大型樹脂金型に存在する補強リブ溝は、その要求精度を達成するのは非常に困難であり、放電加工等では最終仕上げの磨き工程に多大な時間がかかってしまう等の問題点があった。こうした現状を受け、同社ではより高品質な仕上げを短時間で実現するために、仕上げ前工程の高精度化を推進する“Hi-Pre2”コンセプトを市場に向け提唱しているが、今回発売した「エポックコンビネーションリブボール」は、この“Hi-Pre2”コンセプトをもとに開発を行った超硬テーパーボールエンドミルである。なお、新商品は、特に上面幅と底幅が規定されたリブ溝に対応したラインナップとなっている。
リブ溝を往復切削にて加工することで高精度なリブ溝が加工でき、従来の深彫り加工用工具では切削困難な放電加工領域においても切削化が可能となり、次工程である磨き工程の大幅な時間短縮に繋がる。往復切削に適した特殊刃形を採用し、送り速度・切込みを上げた高能率切削が可能となり、さらにコーティングは密着性と耐摩耗性に優れた同社オリジナルのPNコートを採用することで、大幅な寿命の向上を実現した。
■特長
① 往復切削にてリブ溝を加工することで、工具のたわみ無く高精度なリブ溝加工が可能。また、それにより従来の放電加工の一部を切削へ切替えることが出来る。
② 上面幅と底幅が規定された3 サイズのリブ溝に対応したラインナップであり、上面幅と底幅を加工する工程を組み合わせた新加工法により高能率・高精度なリブ溝加工が可能。
③ ボール刃断面形状の適正化や刃数の適正化(工具先端刃を2 枚、外周刃を4 枚)により、従来と比較し送り速度・切込みを上げた高能率切削が可能。
④ 外周刃には高能率加工でも良好な加工面が得られる専用設計の刃形を採用している。
⑤ 密着性と耐摩耗性に優れた当社オリジナルのPN コートを採用することで、大幅な寿命の向上を実現。
■価格
エポックコンビネーションリブボール ¥12,500~¥16,400
ジェイテクトがJTEKT EUROPE S.A.Sにてステアリングシステムの評価・解析を行うテストコースをオープン!
ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)は、このほど、フランス国内にあるヨーロッパ地域統括拠点JTEKT EUROPE S.A.S(JEU)で、ステアリングシステムの評価・解析を行うテストコース「IRY JTEKT EUROPEAN PROVING GROUND」を開所したと発表した。
同社では、欧州市場でのステアリングビジネスのさらなる強化を目指し、自社製品の評価、解析を行える施設を開設することで技術力と営業力の強化をすすめ、欧州市場での顧客のニーズに応えるとしており、高度運転支援(ADAS)に対応する製品技術を開発・提案することで、今後の自動車市場の発展に貢献していく構え。
また、開所式には、フランス国経済産業大臣エマニュエルマクロン氏、メトロポールドリヨン区長ジェラードコロム氏が参加し、安形社長やJEU代表フランシスフォルタン氏が出席をした。会場内では同社EPSを搭載した自動運転バス、NAVYA-ARMAも登場し式典を盛り上げた。
欧州テストコースの概要