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「研削革命」―― 岡本工作機械製作所がJIMTOF出展製品を発表! ~研削の常識を一新するマシンがズラリ~
岡本工作機械製作所(社長=石井常路氏)が、このほど「JIMTOF2016(日本国際工作機械見本市)」に出展する機種を発表した。従来の切りこみ量を10倍にする門形平面研削盤、同時5軸制御での研削を実現する超精密成形研削盤、ヨーロッパで主流となりつつある精密複合円筒研削盤、ボタン1つしかない近未来の全自動平面検索システムなど、研削の常識を一新する画期的なマシンを展示する。
これが出展機だ!
(1)CNC門形平面研削盤「PSG208CHLi」
このマシンは高能率研削を行うために剛性のある門形構造を採用した、高剛性、超精密を兼ね備えたコンパクトなマシン。「キュービトロン™Ⅱといし」、「GRIND-BIX」の相乗効果によって100µmの切込みを実現している。リニアモータ駆動で、同時2軸制御の研削が実現する。静圧仕様にすることで超精密の研削にも対応する。標準で、クラウニング研削やテーパ研削ができるのが嬉しい。左右と前後駆動は静圧案内面で、砥石軸も油制圧仕様になっている。機上測定が可能な高精度タッチプローブも搭載。
「優位性のひとつに弊社の研削盤でしかできないと思われる砥石幅100mmをつけられます。よって能率よく加工できます」と同社の営業管理課の西上和宏氏。超精密研削の精度(真直度)は、1µm/2m(左右)、0.5µm/1m(前後)動的精度が6点ピース0.002mmを誇る。
なお、JIMTOFでは100µm研削実演をするとのこと。
(2)超精密平面研削盤「UPG63CA1」
来年4月の発売になる機種として参考出展マシン。高剛性で定評のある汎用平面研削盤「CA1シリーズ」のテーブル左右駆動を静圧仕様にしたものを、驚くほど嬉しい価格帯でラインナップするという。CAの特徴でもある剛性構造のT型一体フレームとダブルシリンダー駆動方式を採用することで鏡面研削のような高精度研削に対応可能。
「なぜ、嬉しい価格帯で市場投入できるのか」と質問をしたところ、「静圧など自社で型をイチからつくることができることによる」とのことだった。
JIMTOFでも鏡面研削ワークのサイクルを行うとしている。
(3)CNC超精密成形研削盤「UPZ52Li」
このマシンは、同時5軸制御を可能にする超精密成形研削盤。高能率・高剛性・リニアモータによる高速化と使いやすさを追求している。左右リニアモータ駆動により正確な位置決め研削・高速反転研削・マルチポジション研削・クラウニング研削等の様々な研削にも対応。タッチプローブやCCDカメラを搭載することで研削後の機上測定と自動補正にも対応する。注目したいのは、研削盤でも同時5軸制御が実現した、ということだろう。これにより、パソコンで使用するマウスのような丸い形状のものも研削できるようになった。
「こうした形状のものを実際に研削したい、あるいはこうした形状のもので相談があれば、一緒に考えていきたいですね」(西上氏)
ワークを研削しない空走距離を短くすることでサイクルタイムに大きく貢献することもメリットである。
(4)CNC高精度成形研削盤「HPG500NC」
同社の人気小型研削盤「HPG500」を、ユーザーの要望でNC化したマシン。小型の成形で同時2軸制御ができる。テーブルはモータ駆動で電気制御。したがってCO2の削減効果は抜群。油圧レスなのでエコでもあり、様々な税制に対応できるというメリットもある。特別仕様として、芯無研削装置「FRIND-スマート」を搭載して、小型センタレス研削盤と同様のサイクル運転を行う。本年9月、シカゴで開催されたIMTSではファナック社製のロボットを使用し、医療機器メーカーのワークを完全自動で披露した。
(5)CNC精密複合円筒研削盤「UGM3100NC」

ヨーロッパで人気の外周・内面・端面研削を1機種で行う複合研削盤が、サイズアップし、加工長さを1,000mmまで伸ばすことにより長尺ワークも対応可能になった。複合検索の良いところは、段取りミスがなくなるのと、工程削減による作業時間の大幅短縮があげられる。また、今まで2台のマシンで加工をしていたところ、複合マシン1台にすることによって千湯面積も抑えることができる。1,000ミリを出すことによって、例えば、工作機械メーカーのスピンドルケースの研削等に貢献できる。操作画面もユニークで、文字を完全になくして、画で分かりやすく操作できるようにしている。機上測定装置も特徴のひとつで、ワークの端面を測定する装置と直接定寸装置がついている。研削後にワークを外さず、全てが終わるようにできているのだ。NC制御で六角のものを研削するのは難しいとされているが、「弊社は複合研削盤でできるというところをアピールしたい」と自信たっぷり。
(6)オペレータless&セットアップless研削盤「MUJIN」
このシステムは最も注目したい。なんと操作盤を研削盤からなくしたという。ひとつだけ付いているボタンを押せば加工が始まり、終了すると離れた作業者に自動でお知らせをするという、まさに近未来の全自動平面研削盤だ。(特許出願済)。会期中は研削実演をするというから、見逃せない!
三井精機工業が、新規開発機Precision Profile Center 「PJ812」5 軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」JIMTOF2016 にて初公開!
三井精機工業(社長=奥田哲司氏)は、第28 回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)にて、Precision Profile Center(高精度立形マシニングセンタ)「PJ812」と5 軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」を世界初披露する。
Precision Profile Center 「PJ812」
金型、試作部品、光学関連部品、航空宇宙関連部品、医療機器関連などの高精度加工を実現するため、静的精度はもちろん、動的精度を徹底して追求した。ジグボーラーの高精度位置決めと高品位形状加工を実現する究極のマザーマシンを開発した。
■主な特長
(1)熱変形を考慮した門形シンメトリー構造。
(2)新摺動機構で0.1μm 送りに追従。
(3)ボールねじ軸心冷却、摺動面冷却等による発熱対策で安定した軸送りを実現。
(4)新開発の主軸熱変位補正でZ 軸の変位量は従来の約1/3 に改善。
(5)主軸中心とZ 軸駆動部の距離を最小化。Z 軸静剛性が従来機に比べ6 倍以上に向上。
(6)省エネ回路の採用で非稼働時の電力90%削減、エアー量40%削減。
(7)15”LCD を装備した新操作盤。
5軸制御立形マシニングセンタ「Vertex55XⅢ」
「最小の設置スペースで最大の加工エリア」を実現した初代Vertex の特長はそのままに、精度・剛性にさらに磨きをかけた。今回のマイナーチェンジはベッド剛性の向上と主軸熱変位補正機能のバージョンアップを重点としている。
■主な特長
従来のVertex から継承している特長は、①2m×3m の設置スペースで最大φ750mm×高さ525mm のワークが積載可能、②自社製の傾斜・回転テーブルを採用。高精度で高速な割出しを実現、③工具やワークへの接近性が容易、④センタートラフで良好な切粉処理。
新たに「Ⅲ」として追加された特長は、①さらに強力になった主軸熱変位補正機能でZ 軸の変位量は従来の約1/3 に改善、②ベッド・コラム剛性の向上で微小線分送りによる3 次元形状面品が向上、③オプションでHMI 機能を搭載した15カラーLCD 付き操作盤に対応。
ユキワ精工が“機械のスペースを最大限に活かす薄型のCNC円テーブル”「TNC200」を発売
ユキワ精工(社長=酒巻和男氏)は、このほど、機械のスペースを最大限に活かす薄型のCNC円テーブルTNC200を発売した。
CNC円テーブルは、専用コントローラや搭載機械のNC装置の制御によりワークの角度割出を行う機器だが、昨今の金型部品・機械部品・自動車部品の加工ラインでは、BT30マシンの設置が飛躍的に増加し、省スペース・省エネの小型マシニングセンタで量産加工を行うケースが増えている。そこで同社では、活躍の場が増えている小型マシニングセンタの機内スペースを最大限に活かす薄型のCNC円テーブルのニーズを受け、「TNC200」の開発に至った。
薄型CNC円テーブル「TNC200」の特長
1.世界最高クラスのコンパクト設計
胴厚97mmと世界最高クラスのコンパクト設計。省スペースな工作機械に搭載しても、治具エリアを広く取ることが可能。
2.薄型サイドテーブルとセットで、さらにスペースを有効に
CNC円テーブル TNC200と同時開発の薄型のサイドテーブル STT160をセットで使用する事により、機械スペースを最大限に活用出来る治具設計が可能。
3.抜群の防水性
同社の特許でもあるオートエアパージを標準装備しているので、切削水に対して抜群の防水性を誇る。クランプ用エアを接続するだけで円テーブル内部の圧力が上がり、且つ内圧を一定に保つことで外部からの切削液などの浸入を防ぐ。
製品仕様
ダイジェット工業がブレードチッパー5Rタイプを追加発売!
ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、近年需要が拡大するエネルギー産業などのブレード加工で使用される丸駒カッタで、既に発売済みの6Rチップを使用するタイプに加え、中~小型のタービンブレード用に5Rチップを使用した小径タイプをラインナップした。
ステンレス鋼などの平面削り、ポケット加工、曲面加工、ヘリカル加工に威力を発揮する。
特長は、以下の通り。
・タービンブレード加工に適した、切れ味と刃先強度を兼ね備えた丸駒チップを使用。
・加工状況に応じて2種類のチップを使い分け可能。
<ブレーカ形状>
MM4…快削タイプ。
MH4…刃先強化タイプ。過酷な状況下での加工に使用。
・加工時のびびりを防止するため、刃先諸元は不等分割を採用(3枚刃を除く)。
・チップ材種は耐欠損性に優れ耐熱衝撃性に優れた新PVDコーティング材種「JC7560」
をさらに進化させた「JC7560P」を採用。
サイズ
【本体】
ボアタイプフライス:φ40、φ42の2型番。
シャンクタイプフライス:φ25、φ32の2型番
モジュラーヘッドタイプ:φ25、φ32の2型番
【チップ】
RPMT10T3MOE-MM4/MH4の2型番。
販売価格は本体φ25:33,000円~φ42:52,900円、チップ780円。
三菱マテリアルが高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」に小径サイズを追加発売すると共に、「MS plusエンドミルシリーズ」を拡大!
三菱マテリアル 加工事業カンパニ-(カンパニ-プレジデント=鶴巻二三男氏)は、このほど高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」に加工径Φ50mmとΦ63mmを販売開始するとともに、超硬エンドミル「MSplusエンドミルシリーズ」にラジアス形状を追加し、販売開始した。
高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」
高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」は、軽量化と高剛性を両立させ、従来品以上の多刃設計により、アルミ合金などの非鉄金属を、工具径125mm、24枚刃において、テーブル送り速度毎分20m以上の高能率で加工することが可能となった。自動車部品などの加工の高能率化を実現できる正面削りカッタである。加工径Φ50mmとΦ63mmの小径サイズを追加することにより適応範囲が広がった。
高能率仕上げ切削用正面削りカッタ「FMAX」の主な特長は、以下の通り。
① インサートのすくい面上に設けたボディプロテクタと切れ刃に向かうクーラント効果により、理想的な切りくずを生成し、カッタボディへの擦過損傷を抑制。
② アルミ合金と特殊スチール合金の組み合わせにより、カッタボディの軽量化と高剛性を両立させ、ダブテイル拘束(逆テーパ溝形状)構造とすることで、高速回転時のインサートの飛び出しを防止。
③ インサートの振れ精度調整機能により、複数回の再研磨に対応した調整量を確保し、高精度なセッティングを容易に行うことが可能。
■標準価格
・FMAX-050A08R 133,000円(税込価格 143,640円)
・FMAX-050A10R 153,000円(税込価格 165,240円)
・FMAX-063A10R 155,000円(税込価格 167,400円)
・FMAX-063A12R 175,000円(税込価格 189,000円)
超硬エンドミル「MS plusエンドミルシリーズ」
一般鋼から50HRC程度までの高硬度鋼の金型材や部品加工の幅広い範囲で安定した寿命を発揮する“MS plusシリーズ”に、ステンレス鋼や炭素鋼などの部品加工に高能率加工を実現する4枚刃制振ラジアスエンドミル「MPMHVRB」をシリーズ追加し、先に発売のスクエア形状の外径16mmと20mmを追加することで、シリーズの拡充を図った。
超硬エンドミル“MS plusエンドミルシリーズ”「MPMHVRB」の主な特長は、以下の通り。
① 「MS+(エムエスプラス)コーティング」を採用。炭素鋼から50HRC程度の高硬度鋼まで、幅広い被削材で優れた耐摩耗性を発揮。
② 異なるねじれ角による不等リード形状により、びびり振動を抑制し、突出しの長い加工での安定した切削が可能。
③ 刃長と全長を従来品より長い設定としたことでより高い汎用性を実現。
・標準価格 : 6,150円~67,800円
(代表型番)・ MPMHVD1600 36,400円(税込価格 39,312円)
・MPJHVD2000AP80 67,800円(税込価格 73,224円)
・MPMHVRBD0200R010 6,150円(税込価格 6,642円)
・MPMHVRBD2000R500 58,500円(税込価格 63,180円)
三菱日立ツールが『アルファラジアスミルプレシジョン ARPF形 ねじれ刃形インサート』を開発
三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)の刃先交換式のアルファラジアスプレシジョンARPF形は、金型の構造部仕上げ加工用途にご好評を博しているが、このほど、加工精度と加工能率の向上を目的とした新インサートを開発し、平面、傾斜面を含む3次元形状部の中仕上げ、仕上げ加工に性能を発揮するSGタイプと、金型構造部の基準となる垂直側面部(立壁部)の仕上げ加工に性能を発揮するSWタイプの2種類のインサートを商品化した。金型、金属部品の中仕上げ加工、仕上げ加工に威力を発揮する。
特長は以下の通り。
インサートの切れ刃形状をソリッドエンドミルのねじれ刃形に近づけると共に、刃先交換式工具に求められる切れ刃の信頼性を高めたことで快削性と耐欠損性に優れる商品になっている。
(1)SGタイプは、R切れ刃部の刃先強度と切れ味のバランスを考慮すると共に、ラジアスタイプの刃先交換式工具において最大級のねじれ角を採用したことで、加工能率の向上を図った。
(2)SWタイプは、切れ刃先端部の食付き性を高めた刃形を採用したことで、削り残しが抑えられ垂直側面部(立壁部)の加工精度向上が図れる。
(3)インサート単体のR精度は工具軸中心基準により±10μm以下とより高精度な設計にした。
(4)新材種TH308の採用により、焼入れ鋼の高速仕上げ加工に性能を発揮する。
(5)新材種PN215の採用により、炭素鋼からプリハードン鋼の高速仕上げ加工に性能を発揮する。
■価格
・SGタイプ (外径:φ6~φ32、コーナR:0.3~3.0、計96アイテム):8,330~15,100円
・SWタイプ(外径:φ6~φ32、コーナR:0.5、1.0、計26アイテム):8,330~15,100円
ヤマザキマザックが拡張性に優れた省フロアスペース多段パレットストッカシステム「MPP 500」をリリース!

「MPP 500」は、世界中で高まる自動化の要求に応えた省フロアスペースでコンパクトな多段パレットストッカシステム。既存の同社自動化システム(モジュラーテックシステム)に比べ更に省フロアスペースを希望されるユーザーに最適なシステムで、例えば12PC(パレットチェンジャ)で比較した場合、フロアスペースを約50%削減している。さらに、最初に6PCを導入後、生産量の増加に合わせて18PCまで顧客の工場で段階的な拡張が可能である。
システムを管理するソフトウェアは、これまでに2,500セット以上の納入実績を誇る同社モジュラテックシステムの自動運転・管理ソフトウェアをベースにさらに進化させた「Smooth MPP」を採用、抜群の操作性と生産性向上を実現する。またネットワークに接続すれば、事務所のパソコンやタブレット、スマートフォンでも稼働状況を閲覧することができ、顧客の生産管理をサポートする。
特長
(1)導入後も生産量の増加に合わせて拡張可能
MPPシステムを導入後でも、生産量の増加に合わせて6PC→12PC→18PCまで拡張が可能。
(2)既存自動化システムに比べ、さらにコンパクトで省フロアスペース
例えば12PC(パレットチェンジャ)で比較した場合、既存の自動化システム(モジュラテックシステム)に比べフロアスペースを約50%削減。
(3)最大搬送重量500kg(パレット含む)、最大ワークサイズφ600mm ×H425mm
(4)多品種少量生産に対応した管理ソフトウェア 「Smooth MPP」
「Smooth MPP」はMPP500の自動運転・管理を行うソフトウェア。MAZATROL SmoothXでの運転データの作成、スケジュール進捗や運転状況を確認でき、タッチパネルにより直感的な操作が可能。各種実績データを多彩なグラフで表示し、システム管理者の稼動解析をより簡単にする。また、ネットワークに接続すれば、事務所のPCやタブレット、スマートファンでも稼働状況を観覧することができる。
販売価格は6PC Y15,900,000(税別)~18PC¥27,832,000(税別)
同社では年間80台の販売を見込んでいる。
ナガセインテグレックスがJIMTOF2016にて新規開発5機種を発表
ナガセインテグレックス(社長=長瀬幸泰氏)は、このほど、JIMTOF2016にて、「まだ見ぬ未来のその先へ LEAP INTO THE FUTURE」をテーマに、言葉を失う程に、想像の先を行くマシン5機種を発表する。かつてない精度を実現する超精密立型歯車研削盤「NGC-300」、新たな概念の小型の超精密ロータリ研削盤「RG-200」、研削盤の次元を超えた10nm分解能の超精密成形平面研削盤「SGC-630PREMIUM」、新制御システム搭載で、より汎用的、より機能的な小型高精度・高能率平面研削盤「SGE-520Neo3」、自由曲面微細加工に対応できる同時5/6軸サブナノ制御微細加工機「NIC-300α」、新規開発機及び多彩な周辺機器をJIMTOF2016(11/17~11/22)にて初披露すると発表した。
商品の特長と仕様
(1)超精密立型歯車研削盤 NGC-300BS3BSL2-N9
量産加工にも、多品種小量加工にも対応。かつてない精度を実現する、新JIS1級の歯車研削加工を狙える超精密立型歯車研削盤。独自の油静圧案内とDDモータ駆動の組み合わせによる超精密割出盤を搭載している。かつてない精度・品位の歯車研削加工を実現し、ヘリカル・スプライン形状の歯車はもちろんウォームやねじ加工、さらには創成加工にも対応できる機械構成を持つ。高精度スキャニングプローブを搭載することにより、加工後に機上での歯車形状測定を実現。
【仕様】ワーク加工径:Φ15~300mm、モジュール:0.1~5.0、ネジレ角:+46°~-96°、最小割出分解能:0.00001°、テーブル回転速度:~1000min-1。
(2)超精密ロータリマルチ研削盤 RG-200SL2S-N2
フォーマー用金型やベアリングの間座合わせなどの小物部品の超精密研削加工のために開発した。フォーマー用金型などの上下面、側面加工に最適な、小型の超精密ロータリ研削盤。独自の油静圧案内面によるΦ200mmのロータリテーブルにより、想像以上の平面度を実現。本体は高いマシン剛性を持つT字一体型ベッドを採用。安定した精度・品質の加工を実現している。同期制御による形状創成加工や高能率な前加工から高番手砥石を用いた仕上げ加工にも対応可能だ。テーブルのマグネットチャックからシステム治具への変更も可能(op)。
【仕様】テーブル作業面の大きさ:Φ200mm、砥石サイズ:Φ200~305×幅25~38mm、テーブル回転速度:10~200min-1。
(3)超精密成形平面研削盤 SGC-630 PREMIUM
世界最高品質を追い求め、全ての要素の性能を極限まで追求。研削盤の次元を超えた超精密成形平面研削盤で、驚異の真直運動精度と圧倒的な加工点の剛性を併せ持つ。他の機械では出すことのできない加工精度を実現。独自の多面拘束非接触油静圧案内を全軸に採用している。リニアモータ駆動との組み合わせにより、従来の研削盤の常識を越えた超鏡面、超平面、超形状創成加工が可能である。NCは10nm分解能の最新インターフェイスを採用。IoTにも対応。機上三次元測定システムや、各種ツルア・ドレッサ、超精密小型インデックスや超精密ロータリテーブルなど超精密ユニットの搭載も可能。(op)
【仕様】有効加工範囲:600mm×300mm、砥石径:φ200~305×幅25~38mm。
(4)高精度平面研削盤 SGE-520SLD2-Neo3
より機能的なのに、汎用機感覚で使える小型平面研削盤による、高精度・高能率研削加工の実現のために開発した、最高の使い易さ、抜群の精度と能率を実現する小型高精度平面研削盤。0.1μmのNC指令値を活かせる高剛性な本体構造が特長。一般砥石のみならず、高番手のCBN、ダイヤ砥石を用いた加工も可能。NCには新制御システムNeo3を搭載している。タッチパネルを採用し、平面・溝の自動研削加工を画期的な使い勝手で設定が可能である。ハンドルは、機械に正対した状態で、手動操作が可能なボタン配置により、より手動機に近い構成である。最大40m/minの高速左右送りに対応でき、従来にない高能率な加工を実現した。
【仕様】有効加工範囲:500mm×200mm、砥石径:φ180~255×幅8~19mm。
(5)超2精密微細加工機 NIC-300αS4B2-N6
自由曲面上への多彩な超微細形状加工を実現するために開発された他に類をみないマシン。最小分解能を0.1nmに向上した中~大面積の自由曲面微細加工に対応できる同時5/6軸サブナノ制御微細加工機。全ての直線軸(X/Y/Z)で最小設定単位0.1ナノメートルの仕様に対応している。全軸に油静圧案内を採用し、熱変位・振動などの外部・内部擾乱を徹底的に抑制する。ナノメータ精度での位置決め繰り返し再現性、驚愕の同期運動特性を実現し、光学レンズ・フィルム金型に求められる高品位・高精度加工が可能である。エンドミル等の工具を用いた加工にも対応(op)。
【仕様】テーブル作業面の大きさ:φ350mm、最大ワーク高さ:200mm。
(6)真直度測定機 SMU-02
【開発の狙い】機械精度に左右されず、2m以上のワークの高精度な真直度測定を実現するために開発。
機械精度に左右されず、加工機上で大型ワークの真直度測定が可能な超精密真直度測定ユニット。マシンニングセンタや門型研削盤に取付けて、工作機械ベッドのレール取付面や精密長尺部品、スリットダイの精密金型部品、マスタゲージなどの真直度を測定可能。さらに短尺ゲージの併用で、水平面内の測定も可能である。
【仕様】測定範囲:マシンのサイズまで測定可能。
セコ・ツールが鋳鉄旋削用 Duratomic® TK チップ材種を発売
セコ・ツールズがこのほど、鋳鉄旋削用 Duratomic® TK チップ材種を発売した。新しい TK1501 および TK0501 チップ材種には、最新の次世代 Duratomicコーティング技術が採用されている。この新しい鋳鉄旋削専用材種は靭性と耐摩耗性が一段と向上しているだけでなく、工具の消耗が少なく、刃先あたりの部品処理数も増えた。より幅広い用途に対応し、総合的な工具寿命と生産性が向上している。同社独自の Duratomic コーティングプロセスがアルミニウムと酸素を原子レベルで加工処理して、比類ない靭性と耐摩耗性を備えたチップコーティングを作り出す。
TK1501 および TK0501 に組み込まれているセコ・ツールズの 刃先検出機能には、高性能チップに関する広範な経験と、あらゆる用途要件に応じたすべての切れ刃に関する知識が集約されている。クロム使用済み刃先検出機能により、チップ刃先が被削材に接触したかが簡単に判別できる。チップは出来る限り高い対照性を示すように最適化されているため、刃先をいつ使用したかが暗い場所でもすぐにわかる。
TK1501 と TK0501 材種のクロム使用済み刃先検出機能により、チップを短期間で廃棄してしまうことによる無駄を 30 %削減できる。
愛知産業が「JIMTOF2016」にハームレ社の同時5軸マシニングセンタとSLMソリューションズ社の3D金属積層造形システムを出展

今回は、同時5軸加工の実績あるドイツ ハームレ社の同時5軸立形マシニングセンタと、金蔵3Dプリンターを出品する。
ハームレ社の同時5軸マシニングセンタは、人造石一体フレームとハイデンハインのコントローラを搭載し、剛性、サイクルタイム、面品質、工具寿命などトータル品質の高さで世界中のユーザから高い評価を受けている。難削材でも同時5軸の高精度な切削を実現することはもちろん、余力を持って加工を難なくこなす抜群の安定感、ユーザに信頼感や安心感を与え、高い再現性をもつ。さらに5軸加工用に開発されたドイツ ラング社の高効率クランプシステムを展示する。
また、現在主流の選択的レーザ溶融方式のドイツSLMソリューションズ社3D金属積層造形システムと、英国 LPW社の金属積層造形専用の高品質パウダーを展示する。永年蓄積された溶接・溶解ノウハウで、金属積層造形ソリューションのトータル提案を行い、金属積層技術についてコンサルティングや、受託加工相談もブース内で行う。