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第13回(平成27年度)新機械振興賞 経済産業大臣賞にトヨタ自動車「FC(燃料電池)駆動システム」

 機械振興協会(会長=庄山悦彦氏)は、このほど平成27年度の新機械振興賞の受賞者を決定し、2月18日に機械振興会館ホールにて表彰式を開いた。

 新機械振興賞は、従来の機械振興協会賞(昭和40年度創設)と中堅・中小企業新機械開発省(昭和45年度創設)を統合し、平成15年度に発足したもので,今回は第1回の機械振興協会賞から数えて50回目にあたる。前回(平成26年度)より業界団体等からの推薦のほか、自薦での受付を開始し、また小規模事業者を対象とした審査委員長特別賞を新設した。

 新機械振興賞の表彰対象は独創性、革新性及び経済性に優れた機械工業技術に係る研究開発およびその成果の実用化により新製品の製造、製品の品質・性能の改善または生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業等及び研究開発担当者である。

 今年度は、経済産業大臣賞に「FC(燃料電池)駆動システム」(トヨタ自動車)、中小企業長官賞に「極めて平坦な基準ガラス基盤の開発」(テクニカル)、機械振興協会会長賞に「人の視覚特性を再現可能としたレーザースペックル測定装置」(オキサイド)、「プレスベンド鋼管の高能率製造プロセス」(JFEスチール)、「ドライバビリティと使い勝手を向上させたAMTの開発」(スズキ)、「世界最高出力の深紫外ピコ秒パルスレーザー」(スペクトロニクス)、「横流れ電流低減化加工した小型誘導電動機」(三菱電機)、審査委員長特別賞に「無粉塵型土壌自動粉砕篩分け装置の開発」(大起理化工業)がそれぞれ受賞した。

遊びのオリンピック「WAZA-One GP(ワザワングランプリ)が福山で開催

 子ども達が手作りおもちゃで腕を競う「遊びのオリンピック」が3月26日(土)、福山のビッグローズ(広島県ふくやま産業交流館)で開催する。今回は当日先着300名にノギスのストラップのプレゼントがある。

 この大会は、昔の遊びを活性度の高いルールに統一し、新しい遊びとして復活させ、さらに子ども達の活力高揚の場を提供し、遊びの『技』を競う大会で、技術者の育成、世代間交流、青少年健全育成、思考力や創造力アップ、地球環境保護を目的に、(株)アドテックプラズマテクノロジー、(株)キャステム、(株)ホーコス(株)、安田工業(株)、ローツェ(株)、(株)古川製作所が設立協賛企業として発足した大会。






競技は5種目。

①ビー玉
1辺が50cmの三角形枠内のビー玉を離れたところから狙い、はじき出す三角出しという競技。

②ベーゴマ
直径75cmのベーゴマ床で対決。ベーゴマは高角六(対辺2.7cm 高さ1.4cm 重さ33g)を使用。

③めんこ
WAZA One GPオリジナルの長方形めんこを使用。各自コートに5枚づつ置き、投げ専用めんこで相手めんこを返す。返されためんこは相手に取られ、3分後に枚数が多い方が勝ち。

④紙トンボ
材料は串と紙のハネを使用し、切ったり削ったりひねったりして作る。できあがった紙トンボで飛距離を競う。

⑤折り紙ヒコーキ
A5サイズの競技用紙で折り紙ヒコーキを作り滞空時間を競う。8人くらいのグループで一斉に投げて、最後まで飛んでいた人が勝ちあがる。

日時> 2016年3月26日(土曜日) 9:30~15:30
場所> ビッグ・ローズ(広島県立ふくやま産業交流館)
競技参加対象者> 3月1日時点で小学生以下の方
※各種体験会は誰でも参加できる。

費用>
入場料・参加料は無料。別途材料費が必要。
材料の持込およびビー球、ベーゴマの改造はできない。
パンフレットの「材料代割引券」を印刷又はコピーし持参した方は材料代を割引する。

日立建機が本社を移転

 日立建機(社長=辻本雄一氏)が、東京都文京区の本社を、東京都台東区へ移転する。

1.新本社 住所
〒110-0015
東京都台東区東上野2丁目16番1号上野イーストタワー12階~16階

2.電話番号
03-5826-8100 (代表)
※運用開始は3月28日(月)から。

3.業務開始日
2016年3月22日(火)営業統括本部、経営管理統括本部、監査室
2016年3月28日(月)人財本部、IT推進本部


「LX VisualAppletsカメラ」で、高度な事前画像処理を簡単に実現

 Baumer(バウマー)の新コンセプトのカメラが注目である。
 事前画像処理機能を内蔵した「LX VisualAppletsカメラ」は、カメラ内のFPGAで事前画像処理を直接行うため、伝送して処理すべきデータ量が減少し、大きな演算能力を必要とするアルゴリズムをPC上の画像処理システムで実行する必要がない。そのため、アプリケーションの性能向上と同時に、システム費用を削減できるという利点が生まれる。

 「LX VisualAppletsカメラ」は、画像処理用の包括的なFPGAとメモリーを備えている。このFPGAのプログラミングには、Silicon Software社のグラフィカル開発環境VisualAppletsを用いるため、高度な検査プロセスに向けた複雑なアルゴリズムでさえ、アプリケーションに応じた特殊仕様で迅速かつ容易に実装可能。さらに、FPGAプログラミングに十分精通されていないエンドユーザーでも行える。こうした簡単なプログラミングで、高解像度かつ高速な画像データをリアルタイムに高効率・低コストに処理できる。また、画像最適化やデータ圧縮、プロセス制御といった事前画像処理の典型的なタスクについて、多くのサンプル・アプレットが用意されており、「LX VisualAppletsカメラ」の広範な機能群を手軽に試して、顧客のアプリケーションで簡単に応用できる。

 「LX VisualAppletsカメラ」には、CMOSIS社のグローバルシャッタCMOSセンサと、GigE Vision準拠のインターフェイスを搭載して、確実に迅速・容易な組み込みを可能にすると同時に、高感度の優れた画像品質も実現した。また、同カメラでは、最大フレームレート74fps、解像度は4、12、20メガピクセルの製品を用意している。

岡本工作機械製作所 PSG会東部支部連絡会を開催

 岡本工作機械製作所(社長=石井常路氏)が2月10日、横浜市内にある新横浜国際ホテル マナーハウス南館で2015年度下期「東部支部連絡会」を開催した。

 第一部の研修会は、同社が推奨する高能率研削を実現する「研削革命」についてのセミナーが開かれた。その中で、高能率研削の提案として、従来、難削材の研削加工は粗取り工程砥石1回の切込み量は5~10µm程度だが、同社の提案では、一粗取り工程の切り込み量を50~100µm、②テーブル左右駆動リニアモーター採用によりテーブル反転回数をアップさせる旨の説明があった。また、複合研削加工についても、工程集約により生産性を向上させるための手法について述べた。また、汎用平面研削盤新ラインナップについて紹介があった。続いて「研削盤の未来について」をテーマに特別講演が開かれた。

石井社長
石井社長
 閉会のあいさつに立った石井社長は、「岡本機械製作所は昨年80周年を迎えることができた。弊社は昨年度の決算期の目標が売上235億円、営業利益12億円という目標に対し、結果として265億円、営業利益14億円という10%増の形で終わった。これもひとえにご列席の皆様のご協力のものと思っている」と感謝の言葉を述べたあと、今年度の目標については、「売上265億円、営業利益14億5,000万円という目標を掲げている」とした。

 商品ラインナップについても触れたあと、今後の展開について、「弊社グループの中には、広島に岡本工機という歯車の製造販売を行っている会社がある。製造している歯車は、ロボット、減速機、工作機械、電動工具、自動車用等の歯車からベベルギヤまで、さまざまな歯車を生産している。特に研削が必要としている歯車は得意としているところである。約10億円をかけて新工場を取得し、生産能力を現在の月産50万個から100万個に増強する目処がついた。また、弊社タイ工場においては、月産2,000トンの鋳物工場を有しており、弊社の鋳物はもとより、他メーカーの鋳物、エレベータ、エスカレータ用の鋳物等を製造販売している。歯車、鋳物の商売は機械の商売と違い、商売をまとめ上げるまで時間はかかるが、一度、商売をまとめれば注文書が続くという商売であるので、ぜひご協力を願いたい。販売サービス網においては、グローバル化を目指し、昨年度、中国の大連、またアメリカのケンタッキーに販売サービスの拠点を開設した。この結果中国では4箇所、アメリカも4箇所、ヨーロッパに3箇所、タイ、シンガポールと世界13箇所の販売サービス網を築き上げることができた。今後もアメリカや中国においては、グローバル化を目指し、拠点の増設を考えていく所存である。昨年に弊社は創立80周年を迎えたが、さらに100周年に向かって新しい20年を本日ご列席のPSG会会員の皆様と歩んでいきたいと考えている」と力強くしめくくった。

渡邊常務
渡邊常務
 第二部の懇親会であいさつに立った渡邊哲行常務は、「PSG会は全国51事業所で構成されている。本日は22社78名の会員の皆様にお越しいただいている。この3日間、西部支部、中部支部、そして本日の東部支部、総勢220名の会員の方に来場いただいた。私どもの受注の機種構成をみると、最近は汎用機が少なくなっている。どちらかというとカスタマイズされた特殊仕様であるうえ、現在、超精密機械等が増えている。こういった勉強会を通じて皆様の販売の参考になればと思っている」と述べた。

 懇親会の中では、ビンゴゲーム大会が行われ、会場内は大いに盛り上がった。
 宴もたけなわのころ、散会した。

アマダホールディングスが日本機械工業連合会の優秀省エネルギー機器表彰「資源エネルギー庁長官賞」を受賞

 アマダホールディングス(社長=磯部 任氏)が、このほど、日本機械工業連合会が主催する「第36 回優秀省エネルギー機器表彰」において、資源エネルギー庁長官賞を受賞した。
受賞製品は、変種変量・ワイドレンジ対応ファイバーレーザマシン「ENSIS-AJ シリーズ」。

 「優秀省エネルギー表彰」は、優秀な産業用省エネルギー機器の開発、実用化を通じて、エネルギーの効率的利用の促進に貢献していると認められる企業、企業グループを表彰するもので、昭和55 年度より毎年実施している。特に優秀な省エネルギー機器を、「経済産業大臣賞」、「資源エネルギー庁長官賞」、「日本機械工業連合会会長賞」に選定、表彰している。今回の表彰では、「経済産業大臣賞」1 点、「資源エネルギー庁長官賞」2 点、「日本機械工業連合会会長賞」10 点の計13 点が受賞した。

 アマダホールディングスの受賞製品「変種変量・ワイドレンジ対応ファイバーレーザマシン(ENSIS-AJ シリーズ)」は、高い省エネ性能を持つファイバーレーザマシンを独自の技術でさらに進化させ、現場での実運用目線から必要最小限の設備ながらもワンランク上の加工を実現させたマシンである。

変種変量・ワイドレンジ対応ファイバーレーザマシン「ENSIS-AJ シリーズ」の技術的特長


(1)ENSIS テクノロジー(ビーム可変ユニット)
 独自技術「ビーム可変ユニット」を搭載したオリジナル発振器「ENSIS-2000」を開発したことにより、『加工対象に合わせて』、『自動的に』、『可変に』加工を行うマシンの開発に成功。薄板の高速切断時は板金加工に適したエネルギー密度の高い極細のビーム形状、厚板切断ではCO2 と同等のビーム形状にすることで、従来では不可能だった2kW 発振器での厚板加工を可能にしている。厚板加工においても2kW の出力で加工を行うことにより、大幅な省エネルギー化につなげることができる。

(2)ワイドレンジ自動連続運転
 「ビーム可変ユニット」は、ビームの品質・形状を変えることが可能なため、従来マシンで必要だったレンズ交換なしで薄板から厚板までの連続加工を実現した。さらに、様々な生産形態に対応するため、多様なバリエーションを持つ周辺装置を用意。板厚が変わってしまうような状況においても連続自動運転が可能である。

(3)高出力・高品質なレーザビームを実現
 「ENSIS-AJ シリーズ」は、ファイバーレーザの特性によるCO2 レーザと比較した省エネルギー効果はもとより、従来ファイバーレーザで4kW 相当の電力が必要であった厚板加工を2kW 相当の電力で切断可能とすることで、約39%の省エネルギー効果を得られる。また、受電容量に関しても、4kW ファイバーレーザと比較すると32%削減され、設備導入時の省エネルギー効果を得られる。独自技術を搭載したENSIS-AJ シリーズは、省エネ性能において従来ファイバーレーザマシンを上回る。普段は薄板加工で、スポット的に厚板加工を行う必要があるユーザーは4kW 発振器搭載のレーザマシンを導入する必要がなくなり、こうした用途には特に大きな効果を発揮する。こうした理由から、同シリーズは、高効率とされるファイバーレーザマシンをさらに高効率化した省エネのマシンといえる。

 近年では、製品の多様化や変種変量生産への対応が求められており、これらに対応するENSIS-AJ シリーズは、板金加工分野において今後も多くの需要が見込まれる。

DMG森精機 全世界46ヵ国165ヵ所でフル稼働!

説明をする森社長
説明をする森社長
 DMG森精機(社長:森 雅彦氏)は、2月10日、同社東京グローバルヘッドクォーター(森社長出席場所)並びに名古屋本社にて2015年12月期(決算期変更につき9ヶ月決算)の連結決算を発表した。

 同社は、欧州の工作機械メーカーAG社との経営統合により、さらなるシェア拡大、収益性向上、資産効率改善に取り組んできた。

 その結果、売上収益は3,184億4,900万円、営業利益311億4000万円、税引前当期利益296億8100百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は269億円となった。

 地域別の動向および受注状況は、国内市場では政府の設備投資減税や補助金等の投資促進策の効果もあり、堅調な受注で推移した。

 北米市場では、代理店ビジネスモデルから直接販売・サービスのビジネスモデルに変革を進めており、一時的な売上減および大幅な人員増などにより大きな赤字となったが、2016年度にはその効果が寄与し黒字を達成する見込みである。

 欧州市場では、「EMO Milano 2015」が開催されたイタリアやスペインを含め比較的好調に推移した。

 アジア市場では、前半は韓国・台湾などが大きく貢献し、受注は好調に推移したが、後半にかけてやや鈍化してきた。

 中国市場では、マクロ経済の減速がみられるなか、いわゆる安物・ニセ物の時代が終わり、日米欧と同等の品質、性能が求められるようになり、比較的堅調な受注を確保した。

 今後については、日本・米州・欧州の各地域ともに受注環境が引き続き堅調に推移するものと予想され、同社グループでは、開発・製造・販売・サービスの各分野でAG社と連携を進め、全世界46ヵ国165ヵ所の営業サービス拠点がフルに稼働し、さらなる企業価値の向上に努めていく。次期連結業績(通期)見通しは、売上収益4,100億円、営業利益250億円、親会社の所有者に帰属する当期利益130億円を見込んでいる。なお、米ドルレートは115円、ユーロレートは130円を想定している。

アマダミヤチがパルスTIG 溶接電源「MAWA-050A」(高電圧スタート専用機/タッチスタート専用機)を新発売

MAWA-050A
MAWA-050A
 アマダミヤチ(社長=辻岡寿康氏)は、このほど新商品としてパルスTIG溶接電源 「MAWA-050A」を発売した。この製品は、高融点材料や種類の異なる金属の溶接など、幅広い分野に対応可能な溶接電源。

 パルスTIG 溶接は、タングステン電極と被溶接物の間にアークを発生させ、その熱で溶接を行うため、特に銅の溶融接合など、レーザ溶接では困難な反射率の高い材料の加工に適している。また、抵抗溶接と比較して熱伝導の影響を受けにくく、容易に加工を行うことができるという特長から、高融点材料、種類の異なる金属の溶接のほか、φ0.02mmの細線マグネットワイヤの溶接まで、幅広い分野で対応可能である。

 アークを発生させる方式として、「高電圧スタート専用機」と、新たにタッチスタート方式を採用した「タッチスタート専用機」の2種類をラインナップした。高電圧スタート専用機は電極とワークの間に直流高電圧を加えアークを発生させる。タッチスタート方式は、電極をワークに接触させ、電極を引き上げることで電極とワークの間に高い磁界を生じさせ、アークを発生させる。
加工製品に合わせたスタート方式を選択することで、溶接の信頼性が向上する。
モーターコイルリード線、φ1.0mm以下のパイプ先端封止、熱電対、自動車用ECU 構成部品(バスバーやコンデンサリード線)、チョークコイル、リレー部品、銅より線のばらけ防止などのワークに適している。

「MAWA-050A」の 主な特長

 ●高電圧スタート専用機・タッチスタート専用機共通
 1.パルス変調機能
 ・断続的に入熱することにより、溶接時に発生するブローホールを低減。溶接部を滑らかにでき、形状の管理がしやすい均一の仕上がりが可能。

 2.2段通電機能
 ・1 段通電だけでは困難な溶接も、2 段目の通電が1 段目の通電を補う役割を果たし、より高品質な溶接を行うことが可能。

 3.エンベローブ機能
 ・実際の測定電流波形が許容範囲(エンベローブ)内か比較し、良否判定を行う。

●高電圧スタート専用機
 1.非接触
 ・非接触でアークを飛ばすので、狭小部への溶接時に有効。

 2.非加圧
 ・電極がワークにタッチしないためワークのひずみを軽減できる。

 3.高タクト
 ・タッチスタート方式と比較して電極を上下する動作が不要なため、タクトタイムに優れる。

●タッチスタート専用機
 1.ノイズ影響を大幅に抑制
 ・溶接部近傍の電子機器の誤動作や耐電圧の弱い電子部品等の破壊を抑制する。

 2.任意ポイントを確実に溶接
 ・電極がワークにタッチした場所からアークを飛ばすため、溶接個所を確実に狙う。

 3.消耗品のランニングコスト低減
 ・高電圧スタート方式と比較して電極の寿命が長くなり、消耗品のランニングコスト低減が図れる。

【告知】4月から主要地方都市でDMG MORIプライベートショーが開催 

 DMG森精機は、本年4月から日本全国の主要地方都市において、プライベートショーを開催する。近隣で大型展示会の開催がない顧客や、DMG森精機のショールームから遠方地域の顧客に、同社の製品を直接見学できる展示会となる。

 同社では、東京グローバルヘッドクォータ(東京都江東区潮見)と伊賀事業所(三重県伊賀市)のソリューションセンタに最先端の工作機械および周辺機器を常設展示しており、テスト加工やデモ加工、各種セミナーなどを通じて、多くの顧客に利用されているが、各地域で事業をしている顧客は、JIMTOFなどの大型展示会を含めても、実機の前で直接話をする機会は限られている。こういった現状を踏まえて、各地域の顧客にも気軽に来場できるよう、北陸、中四国、九州でプライベートショーを開催する運びとなった。

 まず初回として、4月7日(木)~9日(土)の3日間、石川県金沢市にある石川県産業展示館にて、DMG MORI 金沢プライベートショーを開催する。金沢プライベートショーは、北陸エリア最大規模の地域密着型の展示会となり、最新の5軸加工機を含む全14台の工作機械を展示する。主要地方都市における地域密着型のプライベートショーは、9月8日(木)~10日(土)に福岡県北九州市、12月15日(木)~17日(土)に岡山県岡山市でも開催を予定している。

 DMG MORI 金沢プライベートショーでは、5軸加工機を中心にCNC旋盤 「NLXシリーズ」や「ECOLINEシリーズなど、同社の主力製品である全14台の工作機械を展示し、全ての機械で最新技術を駆使したデモ加工を実演する。専任スタッフが豊富な事例やデモ加工を交えた実践的な技術ノウハウを分かりやすく解説し、顧客の生産性向上に貢献するべく、周辺機器を含めたトータルソリューションを提案する。

 また、1台の機械でギヤ加工を実現する「DMG MORI gearMILL」などのテクノロジーサイクルの紹介や、機械の稼働状況をリアルタイムでモニタリングして、生産工程を最適化する「DMG MORI Messenger」によるインダストリー4.0の事例も展示する。

 展示会場には、治具・工具・CAMなどの協賛メーカーの出展コーナーや地域とのコラボレーション企画として、同社の北陸地域ユーザーも出展する。また、北陸物産展や同社がプレミアムパートナーシップを締結しているポルシェのグッズ展示も行う。

 期間中は毎日セミナーを開催する。5軸加工の最先端技術情報など、生産現場を最適化する未来志向の技術情報や、協賛メーカーも各種技術情報などを紹介するとしている

 来場には、JR金沢駅と会場を往復する無料専用シャトルバスを用意している。

プライベートショーの概要

 日時: 2016年4月7日(木)~9日(土) 10:00~17:00
 場所: 石川県産業展示館 4号館(石川県金沢市袋畠町南193番地)

・アクセス方法
 ■DMG MORI専用シャトルバス
 金沢駅西口⇔会場 9:30~17:30(1時間毎運行)
 ■公共の交通機関
 JR金沢駅から
  ・北鉄バス「下安原」行に乗車、「袋畠町西部緑地公園」下車後、徒歩5分
  ・北鉄バス「済生会病院」行に乗車、「西部緑地公園」にて下車
  ・タクシーで約15分

JBMが関東支社移転後初のプライベートショーを開く

 ジェービーエムの関東支社が自社ビルへと移転をし、丸2年を迎えたとして、2月10日(水)にジェービーエム関東支社(住所=横浜市港北区小机町)にて移転後初のプライベートショーを開催した。「Mastercam」を始めとし、話題の「ロボティクスOCTOPUZ」など同社主力4商品と協賛メーカー16社の技術を展開した。



宮沢関東支社長
宮沢関東支社長
宮沢昭仁 関東支社長は、「この事務所に移転して丸2年。こちらへ来て機械も入れたし、本日はロボットアームも2台設置しました。Mastercamのお客様向けにいろいろとご提案をさせていただき、今年度の設備のお役に立てれば、というのが狙いです。Mastercamを使った高効率の加工、DYNAMIC MOTION(ダイナミックモーション)という名称ですが、このセミナーも充実しており、工作機械、工具、周辺機器のご提案も一緒にさせていただくため各メーカー様にもご協力をいただきました」と、プライベートショーの狙いについてコメントをしたあと、「自分たちでもビックリするぐらい来場者が来てくれた」と喜びの声をあげた。

 部品加工ユーザーが多いジェービーエムだが、宮沢関東支社長いわく、「Mastercamの効率の良い使い方に興味をお持ちの方が多いという印象を受けます。自動化の流れもありますし、弊社もこのトレンドを受け、自動化を目的としたロボットアームをコントロールするソフトとシミュレーションをするソフトを扱っています。それも併せて御提案しています」としめくくった。