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アマダ・土岐事業所の展示会 「プレス・モールドフェア in 土岐」 盛況のうちに終了

アマダマシンツール(社長 末岡愼弘氏)は、6 月18 日から20 日までの3 日間、アマダ土岐事業所(岐阜県土岐市)のテクニカルセンターにおいて、工作機械・プレスマシンを対象とした展示会「プレス・モールドフェア in 土岐」を開催し、会期中1000人の来場者が足を運んだ。

この展示会は、本年4 月に開催された公共展「INTERMOLD 2015」のアフターイベントであるとともに、INTERMOLDを見学できなかった方に向けた展示会でもある。

複合加工機、デジタル研削盤などの工作機械、デジタル電動サーボプレスおよび加工サンプルをそれらに関連する最新加工技術を提案しており、今回はアマダグループだけでなく、プレスおよび工作機械の周辺装置や機器を扱う多くの協賛企業が出展。プレス加工・金型製作の最新技術を訴求していた。

会場ではプレスと工作機械のコラボレーションを意識した展示を行った結果、予想を上回る来場者数となった。プレスマシン、工作機械双方の会場を何度も行き来する来場者も多く見られ、土岐事業所のテクニカルセンターでは今年最大のイベントといえる実績となった。

会期中には特別講演会・セミナーを複数開催し、多くの来場者が聴講した。

初日に開催した本山合金製作所 製造部長・池内恒二氏(岡山県津山市)を講師に招いた特別セミナーでは、金型部品製造現場におけるポイントなどを分かりやすく説明、最終日に開催されたファインテック社長・東京大学名誉教授の中川威雄氏の特別講演会では、自身の半世紀以上に渡る加工技術研究、会社設立などの貴重な内容を講演した。協賛企業のセミナーを含め、いずれのセミナーも大好評で、フェアは盛況のうちに幕を閉じた。

同社では、「アマダグループは、アマダの所管事業であったプレス事業を本年度よりアマダマシンツールに移管いたしました。プレス・モールドフェアは、アマダマシンツールにおける工作機械とプレスのシナジー効果を狙った取り組みの一環でもあります。プレス・モールドフェアでは、新商品をはじめとした多くの商品を、中部地方を中心としたお客さまに訴求することができました」と今回の展示会の感想を述べている。

これほどまでに工具に特化した技術書は世の中にない! 日本機械工具工業会が「切削工具の手引き書」を発刊 

日本機械工具工業会(会長=本間博夫氏)は、旧日本工具工業会の「切削工具の手引き書」をこのほど発刊した。

A4版・155ページのこの手引き書は、工具材料及び工具処理、バイト(旋削加工)、ドリル加工、フライス加工、歯切加工、ねじ加工に分類され、それぞれの工具種類・加工特性、使用上のトラブルと原因、それらの対策などを分かりやすく解説している。

旧工具工業会前理事長の堀 功氏は、切削工具手引き書発刊にあたり、「本書は、工具材料や表面処理といった工具の基礎から始まり、最新の工具や加工法までを網羅した手引き書というよりは、工具及び加工技術を極めるためのバイブルだと思っています。世の中にはこれほど工具に特化した技術書はないといっても過言ではありません。日本の産業界を支えているのは,工作機械の先端に装着される工具のポテンシャルが鍵を握っています。加工面の粗さや加工精度を決定するのは、工具そのものの出来具合も重要ですが、どんな切削条件で加工するのか、クランプ状態はどうなっているのか、ツーリングの把握状態はどうか、工具の選択は正しいのかなど、複雑な加工の基礎を理解することだと私は考えています。そしてその結果を加工現場で実際に見ることがさらに重要です。出てくる“切りくず”は加工状態を雄弁に物語っているのです。私達の培った技術は、大きなものを加工・研削する技術であり、複雑な形状のものを作り上げる技術であり、アスペクト比の高いものを加工する技術であり、いずれも未来を支える技術だと思います」と述べている。

発行部数は会員企業無償配布も含めて2,500部の予定。一般価格は1500円。送料は工業会が負担する。

問合せ先は日本機械工具工業会まで。
TEL:03-3526-6200
E-Mail : info@jta-tool.jp

DMG森精機が運営参加しているMTTRFが年次総会を開催

DMG森精機(社長=森 雅彦氏)が主要な支援会社として運営に参加している、アメリカ政府認可公的非営利慈善団体の工作機械技術研究財団(英文名:MTTRF-Machine Tool Technologies Research Foundation-)の年次総会が、2015 年6月30日から7月2日の間、米国カリフォルニア州サンフランシスコにあるインターコンチネンタルマークホプキンスホテルで、世界各国の工作機械の研究者約80 名が参加して開催された。

総会では、森社長の「DMG MORIの協業とイノベーションン」の講演に続き、今後の工作機械の開発や加工技術に大きな影響を与える最先端の研究成果を発表した。

同社では、今後も工作機械に関する革新的技術の研究開発を行う大学及び公的研究機関を対象に、工作機械の提供など研究助成活動を世界的な規模で進めていくとしている。

MTTRF年次総会発表内容は以下のとおり。

1、SmartSCALEの開発
(マグネスケール スマートスケール技術製造部 丸山氏)

2、5軸加工機の熱変位抑制
(チューリッヒ大学 Wegner教授)

3、工作機械のコンタリング動作における省エネ制御
(豊橋技術科学大学 内山教授)

4、UC-DavisにおけるManufacturing教育コースとプログラム
 (カリフォルニア大学デービス校 曽雌教授)

5、製品3次元モデルにからアジャイル型加工操作をサポートするフレキシブルCAPPシステムの開発
(神戸大学 白瀬教授 佐藤准教授)

6、ESPRIT最新情報
(D.P. Technology Corp CEO Frayssinet博士)

7、先進加工と医療部品用アップリケーションのためのレーザ技術
(IMRA America, Inc. Technical section leader太田氏)

8、ウィスコンシン大学におけるMTTRF関連の研究と教育
(ウィスコンシン大学 Pfefferkorn教授)

9、複合加工機における高速薄板造形の研究
(ルーヴァン・カトリック大学 Lauwers教授)

10、複合加工機における、加工物の精度に関する研究
(大阪工業大学 井原教授)

11、フィルタード・アーク成膜法によりPVDコーティングした超硬工具の切削特性
(金沢大学 細川教授)

12、フライス加工によるギヤと大型ギヤセグメントの品質改善
(ブレーメン工科大学 Goch教授)

13、工作機械の消費電力に関する不確実性に対する一般予測手法
(カリフォルニア大学バークレー校 Dornfeld教授)

14、加工音モニタとその補正によるびびり検出
(フローレンス大学 Campatelli教授)

15、ダブリン大学の教育研究報告と難削材としての医学等級コバルクロム合金ASTM1537の評価
(ダブリン大学 Byrne教授)

16、長尺ボーリング工具を使ったアルミ鋳鉄合金の精密加工
(ウィーン工科大学 Bleicher教授)

※MTTRF(Machine Tool Technologies Research Foundation:財団法人工作機械技術研究財団)
2002 年10 月にDMG森精機(当時は森精機製作所)が基本財源を拠出して設立した米国政府公認の非営利財団法人。理事長はカリフォルニア大学デービス校及びバークレー校の山崎和雄教授、理事をDMG森精機 森雅彦社長、および顧問の岡田夏生氏が務めている。

タンガロイがMillLine刃先交換式サイドカッタ『TungSlot』(タングスロット)刃幅4mm~5mmを拡充

タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、このほど刃先交換式サイドカッタ『TungSlot』(タングスロット)を拡充し、発売を開始した。

サイドカッタは、建設機械、重電重工の大型部品や、自動車関連部品など幅広い産業の溝入れ加工に使用されている。これらの溝入れ加工は、溝幅に対する溝深さの比率が大きく、切りくず排出の不備や噛み込みによる切れ刃の突発欠損が発生しやすいという問題があった。そのため、サイドカッタには良好な切りくず排出性、切れ刃の高い耐欠損性など、信頼性が第一に求められている。

『TungSlot』は、これらの市場の要求に対応できる刃先交換式サイドカッタで、高い性能と信頼性を誇る。高い切りくず処理性能を持つインサートは、右勝手の3コーナと左勝手の3コーナを備え、6コーナ使用できる経済性にも優れた設計となっている。さらにボディの溝形状は、最適な設計により抜群の切りくず排出性能を備えている。

経済的で高性能なインサートとボディの組合せによって、『TungSlot』は高い信頼性と切削性能を発揮し、幅広い被削材で高能率溝入れ加工を実現している。

『TungSlot』はすでに刃幅6mm~16mmのシリーズを発売しており、多種多様な部品加工で高い評価を得ている。今回、刃幅4mm~5mm、工具径φ80mm~φ160mmのシリーズを追加することで、より幅の狭い深溝加工や切断加工にも対応できるようになり、適用範囲がさらに拡大した。

■主な特長
●経済的な6コーナ仕様インサートを採用した、刃先交換式サイドカッタシリーズ
●1種類のインサートで、左右両勝手に使用できるので、工具管理が容易
●刃幅4mm~5mmサイズを拡充。工具径はφ80mm~φ160mmに対応
●カッタボディは、理想的な溝形状によって確実に切りくずを排出
●多刃仕様ボディの採用で、高能率溝加工を実現

セコ・ツールズ 新しい取り付けシステムにより、「Square T4-08 ヘリカルカッタ」の強度と安定性が向上

セコ・ツールズは4 つの切刃に対応するよう設計されたチップ取り付けシステムを新たに「Square T4-08ヘリカルフライスカッタ」のラインナップに追加した。さらに、この製品ラインナップには、MS2050 チップ材種も追加されている。

「Square T4-08ヘリカルカッタ」は2次元方向のコンタリングフライス加工に最適で、特に鋳鉄、鋼、ステンレス鋼など、難加工材の機械加工で優れた性能を発揮する。強固で信頼性の高いポケットシートに複数刃チップを組み合わせることにより、切削の安定性が最適化され、直角の側面加工が可能になる。チップの最も厚い部分に強い切削力が加わるように、チップがカッタに接線方向に取り付けられており、小径で切り込みが深い用途に求められる強度を実現する。

「Square T4-08 ヘリカルカッタ」は高い切り屑除去率とコスト効果に優れた加工を実現するほか、汎用性にも優れる。溝加工やコンタリング加工にはノーマルピッチが利用できるほか、コンタリング加工にはクロスピッチも利用できる。

「Square T4-08」 には、「M08」 および「MD08」チップ形状と、「MP3000」、「MK2050」、「F40M」、新しく加わった「MS2050」 の 4 種類の材種を用意している。取り付けタイプは、「Seco-Capto™」、「ウェルドン」、「アーバ」、「Combimaster™」などの各種ヘッドに対応している。

ショットモリテックスがモリテックスへ社名変更

マシンビジョンと画像関連機器メーカーのショットモリテックス株式会社(社長=佐藤隆雄氏)は7 月1 日より、「株式会社モリテックス」へ社名を変更した。また、同社は中国最大級の産業・金融の企業集団であるシティック・グループ傘下のMV ジャパンと資本提携関係を構築した。今後はシティック・グループの経営資源・ネットワークを活用し、企業価値向上に努めていく方針。

【レポート】アマダが業界最大規模のプライベートイベントを開催 先端のデジタル工場の提案に未来のものづくりを見た!

アマダ(社長=磯部 任氏)はグループ各社と共同し、5月16日(土)から6月27日(土)までの毎週金・土曜日の13日間、神奈川県伊勢原市にある本社アマダ・ソリューションセンターで、プライベートイベント『AMADA INNOVATION FAIR2015(通称:AIF2015)』を開催した。期間中の来場者数は約5000人。

今回のメインコンセプトは『V-FACTRY 先進デジタル工場のご提案』。最新ソリューションと加工技術をテクニカルデータや導入事例を用いて訴求していた。

デジタルで繋がる近未来工場「V-FACTORY」

同社ではこれまでにも業界に先駆けてものづくりのデジタル化を推進してきたが、情報改革による創意工夫を中心に、すべてがデジタルでつながり、スマートに生産される近未来工場「V-FACTORY」を打ち出している。

この「V-FACTORY」は、Visual(見える化)、Value(価値)、Victory(勝利)の3つのVをコンセプトに持つ。IoTにより生産に必要な様々な情報をデジタル化し、会社の財産として活用できるシステムで、インダストリー4.0等との接続を見据えた新しい工場の形である。

アマダグループの推奨している「V-FACTORY」は、工場運営に関わる経営者、管理者、担当者、それぞれに最適なデータを提供し変革をもたらすものとしているが、具体的には、まず様々なデータに裏付けされた精度の高い見積を算出できるようになる。

最先端マシンで高品位加工と作業効率の改善が実現
最先端マシンで高品位加工と作業効率の改善が実現
受注から製造手配に関わる部分について、担当者に話を聞いてみたところ、「従来の生産管理システムでは受注情報の製品マスターにて生産計画を立てるが、実際の製造現場では、段取り作業などで生産が遅れたり、計画変更にフレキシブルに対応できないことがあった。そういったことから、製造手配も生産ネットワークを活用することで協力工場などへの手配も簡単に行えるようにした。生産管理と製造現場がつながることができれば工程負荷を把握して製造手配をかけることができるため、現場での滞留が改善され、製造生産がスピーディに行えます。」とのこと。

また、アッセンブリモデルを使いながら全工程でバーチャル試作を行い、品質・コスト・納期を考慮した最適な加工データを簡単に作成することを可能にしたが、最大の強みは、現物をつくる前にコンピュータ上ですべて確認できるバーチャル・プロトタイプ・シミュレーション・システム「VPSS」があることだ。これは、立体姿図により頭の中で検討していた“頭脳展開”の時間を削減し、あらゆる工程において時間の短縮を実現する。

加工ノウハウを含む加工データはその都度デジタル化され、社内に共有される。これらの取り組みで重要なことは、引き合いがあったら取引先へ即座に精度の高い見積を出して、納期を伝え、仕事の受注に結びつけることだ。受けた仕事がどれだけ利益になるのかも簡単にシミュレーションができれば経営管理にも役立つ。

こういった取り組みは製造現場で起きている課題を顕在化することもできる。アクシデントが起きる前に問題が起きそうなポイントをあぶり出し、対処できればその分、全工程のトータルリードタイムの短縮にもつながる。リードタイムが短縮できれば、品質を維持しつつコスト削減が可能になる。製品価値を高めることは競争力強化にもつながる。

ここで、アマダグループの近未来工場への取組み事例をあげる。
①生産管理システムと、製造現場を繋ぐ工程管理ソフトにより、製造現場における負荷状況が見え、割り込み品の製造手配で工程負荷を確認して無理のない手配と指示がリアルタイムで行うことができる。

②プログラム工程では、独自ソフトにて受注した製品の最終製品形状から各工程での加工検証を行い、加工データを作成することで、加工工程、工数、マシンが決定される。
③この情報が先述の工程管理ソフトの製造計画に反映される。

④その日の加工品や作業内容・次工程などをナビゲートするタブレット型端末でリアルタイムな作業指示と進捗把握が誰でもどこにいても行える(工程待ちや作業段取りが軽減する)。

⑤マシンの稼働状況や金型使用状況と消費電力から、改善ポイントを“見える化”することで各種マシンの安定稼働と稼働率向上を図る。

同グループは、「お客様さまとともに発展する」を経営理念に掲げているが、金属加工のものづくりはユーザーの声に耳を傾けることで技術が発展していくといっていい。製造の段階から商品やサービスが顧客に届くまでを視野に入れて日々研究開発をしている。日本が得意とするきめ細やかな視点が強みであった。

ジェイテクトが中期経営計画を発表 営業利益率8.0%を目指す

説明をする安形社長
説明をする安形社長
ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)が6月19日、名古屋市内のキャッスルプラザホテルで2014年度の企業活動の総括並びに中期経営計画について記者説明会を開いた。

安形社長より2015年3月期の決算状況と16年の業績予想について説明があった。
15年3月期の売上高は1兆3,559億円、営業利益741億円、経常利益793億円、純利益425億円となり、売上高、経常利益は過去最高となった。

安形社長は「中期経営計画を見据えて、積極的かつ戦略的に基盤確立に向けた仕掛けや不良資産の処分を実施した」と説明した。

中期経営計画(2015~2019年度)は「No.1&Only One~より良い未来に向かって~」をスローガンに掲げ、19年度は、営業利益率8.0%、設備投資額750億円、減価償却率650億円、研究開発比率4.0%、ROA5.0%以上とする数値目標を示した。

事業別の中期目標は以下のとおり。

●自動車部品事業「自動車用ステアリンググローバルトップシェアを維持」

重点取組として、競争力のある商品の市場投入など商品力強化、グローバル商談対応力・フロントローディング活動強化などのビジネスモデルの変革、メキシコ拠点設立や北米下流アシストEPS展開に伴う生産再編など供給体制を整備するなどして、18年度のステアリング市場シェア25%を目指す。

●軸受事業「グローバル市場の伸びに追随し、体質の強化を図る」

国内外工場を再編し、多品種・小ロット対応ラインを強化し、生産力や生産技術力を強化。商品力強化の事例として、更なる低損失軸受けを開発するとした。また、軸受け事業の長期ビジョンに、自動車軸受は、フロントローディング活動の強化、タイムリーな高付加価値商品の投入などや、産機市販軸受では、ソリューション提案型ビジネスモデルの確立、ブランド力を向上させ、グローバルシェアを拡大するとした。

●工作機械メカトロニクス事業「お客様から信頼される真の総合生産システムサプライヤ」

商品別方針では、研削盤についてはダントツの精度・生産性で世界シェアNo1 を維持、切削機/MCは精度と難削材加工技術で高付加価値分野に展開、制御/システムは最適システムで業界トップ3を目指すとした。

また、マーケティング強化によるターゲットの絞り込みやアフターサービスのビジネスモデルを確立、設計プロセスの標準化など営業力・商品力ともに強化する。省人化や生産方式を見直し、モノづくり改革活動「刈谷ReBORN」による設計リードタイム削減、機械加工の生産性向上、きさげレスの達成などを重点取組事項とした。

安形社長は、「わたしどもは4万4,000人の連結で事業を行っているが、日本人は本体1万1,000人、国内子会社6,000人、海外の子会社2万7,000人、製販合わせて世界140拠点あるグローバルカンパニーだが、グローバル経営人材の発掘や育成に注力する」とし、2015年度からは、個々人の能力強化のひとつとして英語能力教育の拡充を掲げ、組織能力の向上にダイバーシティ推進を行うとした。

ヤマザキマザックが中国・四国地区の顧客を対象に「ソリューションフェアIN瀬戸内2015」を開く

ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)が、新たなサポート拠点として「瀬戸内テクノロジーセンタ」を岡山県に開設するに先立ち、6月19日(金)~20日(土)の両日、岡山市内の総合展示場コンベックス岡山にて「ヤマザキマザック ソリューションフェアin瀬戸内2015」を開催した。同社の工作機械計6台及び各種周辺機器メーカー約40社の製品が並び、多くの来場者が足を運んだ。

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展示会の見所は、①先進的な機械デザイン、②進化したマザトロールとソフトウェア群、③先進的な技術サポートの3つのコア技術から構成される「スムーステクノロジー」。

今回は昨年のJIMTOF2014で発表した次世代CNC装置「MAZATROL SmoothX」を搭載した最新鋭マルチタスキングマシンの展示をはじめ、タブレット感覚の操作性能や3Dモデルによる対話型プログラムを実感するコーナーも用意していた。

今回は顧客を対象に、同社の機械を設備する日本ホイスト(社長=村上正士氏、本社:広島県福山市)への見学会も併催しており、大型ホイスト(10t以上)の巨大なワイヤドラムをマルチタスキングマシン「INTEGREX e-650H」で加工する様子や、中型ホイスト(3~10t)のモータフランジ、エンドブラケット、φ180、φ250、φ380のクレーン走行車輪等を加工し、ロボットの採用で最大48個のワークの無人加工を実現する5軸制御複合旋盤&ワーク着脱用ガントリロボット「INTEGREX400-IV」&「FLEX-GL500F」を見学した。

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黒田精工が直動ガイドの販売を開始

駆動関連商品として1962より精密ボールねじの製造販売をおこなってきた黒田精工(社長=黒田浩史氏)は、今後、トータルソリューションを顧客へ提案・提供するため、ボールねじを使用する際、セットで使用される「直動ガイド」を7月から販売を開始する。

同社の得意とする中小径ボールねじの主要サイズをカバー可能なレール幅9番~25番までの5サイズをシリーズ化し、また、「潤滑チューブ」とも呼ばれるコンパクトな自動給油気候を内蔵することで「長期メンテナンスフリー」にも対応し、半導体製造装置、中小工作機械、測定分析装置、一般機械全般など顧客装置のランニングコスト低減に貢献する。

これにより「ボールねじ」、「直動ガイド」を一括して提供することが可能となり、顧客の利便性が向上する。販売は、黒田精工の駆動関連機器グローバルブランドの「KURODA JENA TEC」で行う予定。

対応サイズは、9、12、15、25番の5サイズ。
材質は9~12番:ステンレス鋼、15~25番:炭素鋼。

同社では年間6000本の販売を見込んでいる。