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注目の商品! 栄工舎の超硬ソリッドリーマ「シャンクスルークーラント」

 ニッチな切削工具を製造・販売している栄工舎(社長=安部川洋司氏)の、「超硬ソリッドリーマ シャンクスルークーラント」が注目を集めている。

 この工具はシャンクスルーの採用で高能率加工を実現。秘密はこの形状。溝にそって、クーラントが下に流れるため、被削材にまんべんなくクーラントが行き渡る仕組みである。オイルホールタイプでは狙った箇所に切削油が当たらない場合があるといった現場の声から、生まれた製品だ。切削速度は従来のコーティングリーマの約2.5倍を誇るTiAlNコーティング「CSGR-A」タイプと、高硬度Hv6000以上、耐熱性の向上(耐熱温度550°)、アルミ、非鉄等に抜群の用着性を誇り、薄膜で切削性を損なわない水素フリーDLC「CSGR-DLC」タイプがある。

【注目】ジーベックテクノロジーがバリ取り問題を自分事化して解決できる画期的なサイトにリニューアル!

 バリ取りの自動化を推進するジーベックテクノロジー(社長=住吉慶彦氏)がWEBページを日本語・英語同時にリニューアルした。
 同社では、「バリ取り問題100%解決を目指し、ホームページを訪れてくださる世界中の皆様のバリ取り問題解決の糸口になるようなサイトを目指す」としている。





サイトの見所 ~自分事化できるWEBサイトを目指して~

 今回のWEBリニューアルは、ユーザーが悩んでいるバリ取り・研磨について、ユーザー各自でも解決できると考えてもらえることを最優先している。「10年以上にわたって自動化を提唱し続け、多数の事例をご提案することができるようになった」とのこと。今回は、バリ取り・研磨の自動化事例を50件以上掲載しており、これまで掲載されていた事例も、新たにCGで動画を製作するなど、よりイメージしやすい内容になっている。

 各事例は、目的や業界、バリを発生させる前加工別、採用された設備別など、カテゴリーごとに整理することで、様々な切り口でお客様が悩んでいる内容に近い事例を見つけることができる。
 掲載事例はこれからも追加していき、すべてのユーザーが答えを見つけることができるように進めていくとしており、今回は同社のツールを永らくしているユーザー2社にインタビューを行い、インタビュー記事と事例も掲載している。

 部品が複雑化してきている昨今、バリ発生箇所が多く出てきており、バリ取り工程を見直す必要があったことや、また、手作業での磨きの工程に時間がかかっており、同社の営業担当者と相談を重ねながら自動化を成功させ、作業者の負担が減らせたことなどの具体的な成功事例は見所である。

改善のヒントが見つかるサポートコンテンツが充実! どこよりもバリ取りの相談がしやすいサイトに!

 コンテンツが充実しており、製品ごとに使用方法、使用上のコツなどをまとめ、よりわかりやすく、製品を理解できる設計になっている。
 また、新たに各製品の動画マニュアルを製作し、製品を理解しやすいよう動画マニュアルでは、製品をマシニングセンタに取り付けるところから始まり、摩耗時の管理方法や使用時の注意事項など、使用にあたって必要な情報を網羅している。

 さらに相談しやすい環境を整えるために、バリ取り・研磨相談シート(WEB版)という入力フォームを用意しており、バリ取り・研磨相談シート(WEB版)は、アイコン選択式にすることで、項目を選びやすく、手入力の手間が最小限になった。画像の添付もできるようになり、お伝えいただきたい情報を正確に受け取り、これまで以上に迅速に、かつ最適なツールの提案をすることができるサイトとなっている。個人情報保護のためSSLに対応しており、機密情報が漏れる心配はないので安心だ。

 今回のリニューアルにあたって、製品とスタッフが持つ魅力を伝えるために、魅力を最大限に引き出すカメラマンにそれぞれ撮影を依頼したとのこと。TOPの製品写真は、黒を基調に洗練され佇まいで、工業製品ということを忘れてしまうような仕上がりになっている。写真を通じて、性能以外の製品の魅力を伝える工夫を凝らした画期的なサイトとなった。また、顔写真入りで掲載されたメンバーページにて、様々な強みを持ったスタッフが、バリ取り問題にチーム一丸となって取り組んでいる姿勢を伝えている。

タンガロイが鋳物旋削用CVDコーティング材種『T515』ポジインサート、大型インサート、ワイパーインサートアイテム拡充

 タンガロイ(社長=木下 聡氏)がこのほど鋳物旋削用CVDコーティング材種『T515』のアイテムを拡充し、全国で発売を開始した。

 『T515』は、専用の超硬合金母材及びコーティング膜を採用した鋳物旋削加工に最適な高汎用性材種。超硬合金母材とコーティング膜界面の密着性を向上させたことにより耐チッピング性及び耐剥離性を飛躍的に向上させ、安定した加工を可能とした。さらにアルミナ(Al2O3)被膜を同社従来品よりも1.7倍厚膜化したことにより、高速加工での耐摩耗性を大幅に向上させることに成功、驚異的な長寿命を実現した。

 また、同社独自の特殊表面処理技術であるPremiumTecを採用し、表面平滑性を向上させたことにより抜群の耐チッピング性及び耐溶着性を発揮した。今回、ポジインサートおよび大型インサートを拡充することにより、鋳物旋削加工でのあらゆる切削領域をカバーし、幅広い加工に適用可能となった。さらにワイパーインサートの設定により、高送り加工にも適用可能とし、生産性向上とコストダウンに大きく貢献する。

■主な特長
●超硬合金母材とコーティング膜界面の密着性を向上させ耐チッピング性及び耐剥離性を大幅に向上
 ●アルミナ膜厚を従来よりも厚膜化し、高速加工領域での耐摩耗性を向上
 ●PremiumTecの表面平滑性の向上により、耐チッピング性及び耐溶着性を大幅に改善

■主な形番と標準価格
・CNMG160612 T515 1,890円 (税込み 2,042円)
・CNMG190612 T515 2,400円 (税込み 2,592円)
・CNMG120408-SW T515 850円 (税込み 918円)
・CCMT09T304-CM T515 970円 (税込み 1,048円)
・SCMT120404-CM T515 1,500円 (税込み 1,620円)
 
 全追加アイテム:59形番

 安田工業か家族会社見学会を開く


 安田工業(社長=安田拓人氏)が、4月3日(日)に従業員の家族会社見学会を開催した。
 工場内を見学したり、キサゲも体験できたり、工作機械への理解を深めるよいチャンスとなった。
 なお、同社では人材育成にも力を入れており、技術者の育成や、世代間交流、思考力や創造力アップを目的として地域にも貢献している。

キサゲ体験

Edgecam がバージョン2016 R1をリリース

 エッジキャムが統合CAMソフトウェア「Edgecam」の新バージョンとなる「Edgecam2016R1」をこのほどリリースした。「Edgecam」は年2回のバージョンアップにより、新機能の導入をはじめ、加工機能やインタフェースといった各種機能の拡張を図る事で常に進化し続けている。

 「Edgecam 2016 R1」は、Windowsの新OSであるWindows10に正式対応し、これからの新しいスタンダード環境においても、高いパフォーマンスを発揮させる事が可能で、使い易さという面からは、インタフェースの向上として、従来よりユーザーに定評のあるダイアログ上のパラメータにリンクした画像とツールチップヘルプの表示を、走査線加工、ペンシル加工、正面プライス加工、平坦部仕上げ加工、同心円スキャロップ加工にも搭載し、マニュアルレスの操作性をより多くのコマンドへ拡充させた。 また、“ワイヤ加工で分離検査”オプションの追加により、切り落とし部分の分離検査を可能とした。

 加工面における拡張機能としては、ミリング加工では、面取り加工に、新しく工具径補正、及び工具径補正番号を追加し、機械側での調整を可能にした。また、穴あけ加工では、穴間を移動する際に、治具を避けるように工具を引上げ、指定したイニシャル点に降下するよう機能が拡張され、5軸加工においては、回転引き上げ後の降下の際、従来、全て送り速度にて降下する所を、早送り+送り(新たに追加したオプションの“戻り距離”にて指定した長さ分)に分割できるようにする等、細やかな配慮がなされている。

 旋盤加工では、新たな切削方法として、旋盤荒取り加工に、“斜め”切削を追加し、オプションとしては、旋盤溝仕上げ加工に、“仕上げ前の突き加工”を含むオプションを追加した。

 ワイヤ加工においては、入力図形とコマンドの設定により、2軸、または4軸のどちらを適用する必要があるかを自動認識する、2軸と4軸を統合した“スマートワイヤ加工サイクル”を追加した。

日立建機グループが熊本地震被害地の復興のため総額2000万円を支援

 日立建機グループが、被災者の救援と、被災地の復興に、義援金および被災した地域の復旧に向けて自治体を通じた支援活動に総額2千万円相当の支援を行うと決定した。 また、支援に際しては、グループ会社の従業員による救援募金の寄付も併せて行う予定。

2016年3月分工作機械受注総額は1,161.9億円 日工会 

 日本工作機械工業会がこのほどまとめた2016年3月分の受注実績は以下の通り。 2016年3月分工作機械受注総額は、1,161.9億円(前月比+14.0% 前年同月比Δ21.2%)となった。受注総額は期末高価により4カ月ぶりの1,100億円超。1,000億円超は31カ月連続。 内需は512.6億円(前月比+31.8% 前年同月比△7.8%)で、期末効果により8カ月ぶりの500億円超、様子見感は残るものの、国内需要は堅調。外需は649.3億円(前月比+3.0% 前年同月比△29.3%)、5カ月連続の600億円超。前月から北米で増加したものの、アジア、欧州は減少。 国内需要は政策効果が現れる年後半に期待。一方、国内外の経済動向やEMS特需の動向について今後を注視。

3月分内需

512.6億円(前月比+31.8% 前年同月比△7.8%)。・8カ月ぶりの500億円超。・前月比4カ月ぶり増加。前年同月比は2カ月連続減少。・期末効果により前月から大幅増加。堅調持続。① 一般機械  208.8億円(前月比+51.5% 前年同月比+5.6%)  うち金型   34.3億円(前月比+66.0% 前年同月比+52.1%)② 自動車   152.6億円(前月比+7.4% 前年同月比△29.3%)   うち部品   102.1億円(前月比△1.1% 前年同月比△36.7%)③ 電気・精密 51.1億円(前月比+59.8% 前年同月比+17.3%)④ 航空機・造船・搬送用機械 28.2億円(前月比+11.0% 前年同月比△10.5%) 

3月分外需

649.3億円(前月比+3.0% 前年同月比△29.3%)・5カ月連続の600億円超。・前月比は2カ月連続増加。前年同月比は10カ月連続減少。・主要3極は北米のみ前月比増加。外需全体では横ばい圏内の動きが継続。①ア ジ ア:253.7億円(前月比△0.6% 前年同月比△50.0%)・東アジア:189.9億円(前月比△4.1% 前年同月比△47.9%)〈中 国〉135.5億円(前月比△11.2% 前年同月比△52.9%)・その他アジア63.8億円(前月比+11.5% 前年同月比△55.3%)〈タ  イ〉19.6億円(前月比+42.0% 前年同月比△16.8%)〈ベトナム〉10.9億円(前月比+99.1% 前年同月比△86.0)〈イ ン ド〉18.7億円(前月比△25.7% 前年同月比△16.4%)②欧 州:159.1億円(前月比△5.2% 前年同月比△1.1%)〈ド イ ツ〉37.6億円(前月比△2.1% 前年同月比△20.9%)③北   米:229.3億円(前月比+14.6% 前年同月比△2.4%)〈アメリカ〉200.2億円(前月比+14.2% 前年同月比△3.9%)〈メキシコ〉 17.4億円(前月比+22.9% 前年同月比+8.3%)

ヤマザキマザックが「MAZAK QUICK TURNフェア」を開催 ~IoTに対応した高生産機能を身にまとい、高効率化を推進~

 ヤマザキマザックが、4月8日(金)~9日(土)の2日間、ワールドテクノロジーセンタ・美濃加茂第二製作所・全国テクノロジーセンタ 4か所・テクニカルセンタ 6ヶ所において「MAZAK QUICK TURN フェア」を開催した。

 「QUICK TURN 」は、マザックの代名詞ともいうべきベストセラー機。QUICK TURNシリーズは1981年に世界初の対話式CNC装置「MAZATROL T1」を搭載して発売し、現在までに世界累計販売台数約9万台を記録。業界トップクラスのベストセラー機となっている。この「QUICK TURN」が、このほど最新のCNC装置「MAZATROL Smoothシリーズ」を搭載してIoTに対応した高生産機能を身に纏い、製造現場に新たな高効率化を構築できる機械となって披露された。35年にわたりQUICK TURNとMAZATROL CNCは共に進化している。

プライベートショーかけた思いを説明する中西常務
プライベートショーかけた思いを説明する中西常務
 中西正純常務は、今回のプライベートショーについて、「汎用CNC旋盤QUICK TURN を新たに一新して、基幹産業を支えるお客様に活用していただけるよう工夫した。今回は日本の根幹を支える町工場のお客様が半数以上を占める商品。お客様の用途に合わせた仕様が選択できるようにしている。もうひとつ、QUICK TURN-COMPACTシリーズは、コンパクトでも生産に寄与できるようにした。ミーリング機能付きを主体にデビューさせている。派手さはないが、本当の意味で製造業を支える半数以上の客様が採用していただけるような製品です」と思いを述べた。

 また、「歴史を感じて頂きたくて、35年ほど前に開発した」としている、QUICK TURNに世界初の対話型CNCのMAZATROL T1を搭載した記念すべきQUICK TURNも展示していた。

MAZATROLとQUICK TURNは共に進化

初代MAZATROL T1を搭載したQUICK TURNも展示。
初代MAZATROL T1を搭載したQUICK TURNも展示。
 1980年初期の製造現場で主流の設備というと、汎用旋盤、フライス盤、ボール盤など。NC工作機械への更新が積極的に行われ始めていたのもこの頃だったが、EIA/ISOコードによるプログラミングの難しさ、段取りの煩雑さもあって導入が遅れていたのが現状だった。

 さらにEIAA/ISOプログラムはプログラム作成および、加工までのリードタイムが長く、一方で、選任のオペレータ不足の課題があった。固定サイクル、Gコードなど専門知識が必要でプログラミングが難しかった。これらの問題を一気に解決したのが、世界初の対話方式によるプログラミングが可能な「MAZATROL」だった。マザトロールプラグラムとEIA/ISOプログラム行数を比較すると、EIA/ISOの行数は115行。一方のMAZATROLプログラムは行数20行と約83%も減少している。

さて、新しくなったQUICK TURNの特長だが、回転工具刃物台にはビルトインモータ駆動の回転工具主軸(Smooth Mill Drive)を搭載している。振動を抑えた高精度なミル加工を実現、刃物台内部では発熱による精度変化のないよう冷却対策も万全だ。

 熱変位補正が可能なサーマルシールド・プラスも標準装備されている。これにより、①加工精度に最も有効な熱変位制御機能を強化、安定した加工精度を維持する、②工場環境温度・各軸熱変位補正量・機械温度を見える化し、製造現場の環境に最適な設定が可能になった。

●QT-COMPACTシリーズ

 コストパフォーマンスを追究した複合旋盤のエントリーモデル QT-コンパクトシリーズが誕生したが、このマシンのメリットは“お求めやすい価格でワンランク上の加工を提供する”ということ。新NC「MAZATROL SMOOTH C」を搭載し、インテリジェント機能や工場環境に合わせた熱変位補正が可能なサーマルシールド・プラスももちろん標準装備。また、ビルトイン主軸の採用と全軸ローラーガイドを採用で高精度・高剛性な加工を実現したマシンだ。

 気になる加工能力だが、QT-COMPACT200、300は、切りこみが2~3mmの鍛造品や鋳造品の量産加工に最適で、①中炭素鋼をベースとした鋳鋼、②比較的削りやすいSCM系の鍛造品、③FCまたはFCDの鋳物(難削材のFCD600以上を除く)、④AL鋳物に威力を発揮する。

DMG森精機 金沢プライベートショーが大盛況のうち終了

 DMG森精機が4月7日(木)~9日(土)3日間、金沢市にある石川県産業展示館で、北陸エリア最大規模の地域密着型の展示会となる『DMG MORI 金沢プライベートショー』を開催し、大盛況のうち終了した。

 金沢プライベートショーでは、「DMC 125 FD duoBLOCK」や「DMU 65 monoBLOCK」などの5軸加工機を中心に15台の工作機械を展示し、自動車、航空機、建設機械、エネルギーなどさまざまな業種における最新の加工事例を紹介した。また、ハードウェア(工作機械)とソフトウェア(工具やセンシング技術など)を組み合わせることで、効率的な高精度加工を実現する「テクノロジーサイクル」を新たなソリューションとして発表した。

 金沢プライベートショーでは、第1弾として、4種類のテクノロジーサイクルを発表し、実際にデモで紹介した。

 石川県、富山県、福井県の北陸3県に加え、滋賀県、岐阜県、京都府からのご来場もあり、累計約2,000名が来場し、大盛況の3日間となった。4月9日(土)には、金沢大学教授 細川先生による特別セミナー「駆動型ロータリ工具による難削材の高能率旋削加工および熱硬化性CFRPの高品位エンドミル加工」を開催した。

 また、会場ではDMG森精機が主催している「ドリームコンテスト」の受賞作品を展示したほか、“地域を盛り上げる/楽しめる展示会”となるよう、北陸地域とのコラボレーション企画として、特設ブースを用意した。その中には、同社の北陸地域のユーザー6社や周辺機器メーカー15社の出展、“北陸物産展”コーナーも設け、来場者を楽しませる工夫が溢れていた。

 今後、同社の地域密着型プライベートショーは、九州、中四国、東北で計画している。
 次回は2016年12月15日(木)~17 日(土)に岡山県での開催を予定。業界・業種や加工内容ごとの市場や技術の最新動向を踏まえた豊富な加工事例に加え、補助金・ファイナンシャルサービス・中古機下取りなど、地域密着の特性を活かした実践的な提案やサポートで設備導入についての手伝いをするとしている。

DMG MORI独自のテクノロジーサイクルとは?

 今回の金沢プライベートショーで新たに発表した工作機械における新しいソリューションの形となる「Technology Cycles(テクノロジーサイクル)」とは、機械本体、工具やロボットなどの周辺機器、アプリケーション、ソフトウェア、「CELOS」などのHMIといったあらゆる場面において、最新のテクノロジーによって、最適な加工や操作をサポートする新しいソリューション。今回の展示会では、①MPC-Machine Protection Control、②3D quickSET、③gearMILL、④gearSkiving、の4つを発表した。これにより、専用機、専用のプログラム、複雑な工具に依存していた加工・段取り・計測を標準的な工具、治具などのハードウェアと独自の組み込みソフトウェアを用いて簡単かつ短時間で実現できるようになる。

●振動を検知し機械を保護する「MPC-Machine Protection Control」
【特長】
・主軸に高度なセンサを内蔵し、振動を監視
・振動を監視することで、異常不可、工具摩耗、折損などを検知
・衝突検知時に機械を非常停止し、主軸や工具の損傷を未然に防止
・予備工具への自動交換機能
・加工の切削抵抗を監視し、最適な加工を実現

●5軸機の高精度加工を実現する回転軸中心の補正サイクル「3D quickSET」
【特長】
・回転軸中心の計測・補正を可能にするツールキット
(基本パッケージ:ソフトウェア+3D quickSETツールキット)
・自動計測により、オペレータによる複雑な作業が不要
・計測結果の自動計算、パラメータへの自動書き込み
・あらゆる主軸・テーブル軸構成に対応

●各種ギア加工に柔軟に対応するソフトウェア「gearMILL」
【特長】
・1台の機械で旋削/ミーリング加工、ギヤ加工による全加工が可能
・市販工具および汎用加工機の使用による、投資コストの低減
・各種ギヤ加工に柔軟に対応可能

●ギヤスカイビング加工の対話型プログラミング「gearSkiving」
【特長】
・スカイビン具という加工技術を容易にプログラミング可能
・ギヤシェーピングに比べ最大で8倍高速な加工を実現
・旋盤とマシニングセンタの両方で使用可能

ギヤの5軸加工では、専用機、専用工具から汎用機、汎用工具への置き換えによるフレキシビリティーの向上をアピール

牧野フライス製作所が微細精密加工機「iQ500」の販売を開始 採用した技術と加工サンプルワークの詳細に注目!

 牧野フライス製作所(社長=牧野二郎氏)が、このほど微細精密加工機「iQ500」の販売を開始すると発表した。出荷月は本年9月より。同社では年50台の販売を目指すとしている。
 採用した技術と加工サンプルワークの詳細を掲載する。

採用した技術

1-1.主軸
 金型製造に適する生産性のため、剛性が得られるころがり軸受を採用した。転がり軸受けは、軸受けが接触しているため、切削に必要な剛性が確保され実用的な高速加工が実現できる。静圧軸受けは、主軸回転による熱の発生や回転振れが小さく、面粗さに優れるが、生産性は低くなる。そこで、静圧軸受の面粗さに劣る点を以下のように少なくしている。

(1)熱変位
 軸芯冷却(主軸の内部から温度制御した冷却油を送り込むことで主軸自体を内側から直接冷却する方式)に使う主軸冷却油の温度を、従来の±0.5℃から、±0.1℃にする冷却システムを開発した。その結果、熱変位によるリップル量を±0.1 マイクロメートルに抑えることができた。

(2)回転振れ精度
 部品の寸法公差を厳しくした。 組立工程において、回転部品の一つ一つのアンバランスを少なくし、なめらかな回転を得ることが可能となった。その結果、静圧軸受に近い回転振れ精度を実現させている。(従来比 1/2)

1-2.機械本体
(1)制御しやすい構造
 テーブル側に1 軸(Y 軸)と、主軸側に2 軸(Z 軸とX 軸)を配し、加工点と送り軸案内面が近い構造。高い剛性を持ち、高速移動時、反転時に発生する振動と、各可動部の荷重変化(ねじれ)の影響が最小。移動体の反転姿勢誤差が制御しやすいことにより、”スジ”や"縞模様”のない滑らかな加工面を実現した。


(2)送り軸機構
 大きな工作物許容質量(300kg)と高い生産性を確保するため、摩擦係数が低く、剛性が高いころがり案内を採用した。



 ころがり案内では、転動体(ころ)のローテーションに伴う通過振動(転動体が非負荷領域から負荷領域に入る際に発生するわずかな振動のこと) により、送り軸にうねりが発生する。送り軸のうねりを微小化するために、一つのころ(転動体)の真円度、円筒度、直径が高精度に管理された専用の直動案内機器を使用している。さらに、ベッドやテーブルの直動案内機器を取り付ける面を、高い真直精度で加工した。直動案内機器を組み付けた後も、単体精度が維持できている。

1-3.制御のための要素技術
(1)NC 最小設定単位
 最小設定単位 10 ナノメートル(0.00001 mm) を採用した。移動量の変化が少ない、緩やかな曲面(斜面)などを加工する場合、特に有効である。

 光学系の一部の CAM には、最小設定単位 1 ナノメートルがある。今後、一般的な CAM においても、最小設定単位 10 ナノメートルが必要になると予想している。

(2)高分解能スケールフィードバック
 1.25 ナノメートル(0.00000125 mm)の分解能を持つスケールフィードバックを採用した。これまでの分解能は、5 ナノメートル(0.000005 mm)だった。

加工対象となるワークの代表例

■自動車用ライトガイド(金型用入れ子)
 「iQ500」 は、最近の自動車デザインの変化で特徴的である、ヘッドライトの中の「ライトガイド」の大型化、複雑化に対応する。トレンドとして、自動車用のヘッドライトは、前方を照らす役割だけでなく、走行時に外部(道を歩いている人や対向車)から自車が視認されやすいように、ライトガイドと呼ばれる帯状の発光部が一体化している。

ライトガイド入れ子部品の加工面は連続したV溝状になっているが、「iQ500」は、ライトガイドの大型化、複雑化に対応した、入れ子部品の加工を可能にした。
 ワークの大きさや高さの問題には、大きなテーブル作業面(各軸の移動量)が、より均一な発光には、連続したV溝の間隔が短くなるため磨きが不要な加工面粗さが、輝度ムラの低減には、金型(コア)のインコーナRを最小にする微細形状の加工――といった具合に加工の課題はこのマシンが解決してくれる。

■多数個取りの金型
 同社では、一部の多数個取り金型メーカーから、象限突起のない加工面を可能とする機械を要求されている。LED 金型や工業用精密ゴム金型の加工面は、製品の性能に大きく影響する。また、微細な形状部は、金型の磨き作業が困難なため、象限突起が障害になる。そこで、象限突起の極めて小さい仕上げ加工面を可能とした。