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オーエスジーが豊川市民病院へ絵画・書を寄贈

昨年年3月に創立75周年を迎えたオーエスジー(社長=石川則男氏)が、このほど記念事業のひとつとして、地元、豊川市民病院に絵画2点と書画1点の寄贈を行った。

豊川市民病院は、昨年5月に移設。新設の建物には、入口やロビーをはじめ、広大な空間と壁面を擁しているが、「そこにOSG所蔵の絵画2点と、書画1点を飾っていただき
病院を訪れるみなさまのひと時の心の安らぎに役立てていただければ」という思いのもと、今回の寄贈に至った。

去る7月14日(月)には、同社の大沢輝秀会長、油絵の作者の朝倉勝治氏、書画の作者の浜野龍峰氏の3名で病院を訪問し、病院より大沢会長に感謝状が贈呈された。今回の経緯、作品について歓談が行われた。

ダイジェット工業の「サーメタル」に注目!

写真上:劣化した超硬合金 下:サーメタルCT500
写真上:劣化した超硬合金 下:サーメタルCT500
ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)の新素材の「サーメタル」が好評だ。
超硬合金といえば硬くて耐摩耗性に優れているので、切削工具や金型などに採用される重要な材料だが、希少金属のタングステンは高値で取引され、超硬=高価である――という側面を持っている。同社では、超硬合金やセラミックスと同じ硬さと耐摩耗性を誇る材料があれば製造現場のコスト削減に貢献できるとして「サーメタル」を開発しており、最近ではコバルトやタングステンといったレアメタルを使用しない「サーメタル」を用いたダイスで金型を量産することに成功している。

「サーメタル」とは硬質材料として炭窒化チタン(TiCN)を主原料とし、金属結合相にて焼結した材料で、W・Wo を含まない新しい工具材料だ。

注目すべき点は、HV硬さ13.8GPa、破壊靭性値12.5MPa、抗折力2.3GPa(CT510)と超硬合金D2と同レベルで超硬合金、セラミックスと同じレベルであること。耐摩耗性と耐欠損性のバランスも良い工具材料だ。また、ステンレスハガネやアルミニウム合金との摩擦が低く、焼付きの発生を抑制する。900℃の大気中においても耐酸化性を維持し、高温条件でも安定使用が可能、不活性ガス雰囲気下で600℃を超えても硬さの急激な低下はみられない。炭窒化チタンが主成分であるから比重は5.8と超硬合金の1/3程度と非常に軽量なのも魅力である。低熱伝導であるから、恒温の被加工材の冷却を抑制し、セラミックスでは制作困難な複雑形状製品にも対応できる。

同社の「サーメタル」を用いたレアメタルレス金型だが、このほど燃料電池や車部品向けで一定の受注を確保したことから、今秋をめどに1億円強ほど投資し、量産するとしている。

セコ・ツールズが耐熱合金および焼き入れ鋼の旋削ソリューションを拡張

セコ・ツールズが、高性能の旋削用材種に TH1000 と TH1500 を加え、条件の厳しい被削材に対応する効率的なソリューションをさらに拡張した。どちらの材種も、ネガチップタイプとセンタロックチップの両方に対応しており、生産性と加工安定性が大幅に向上する。

TiSiN-TiAIN ナノ層ラミネート PVD コーティングを採用した材種 TH1000 は、切削条件が低く、断続切削を伴う切削でも優れた性能を発揮。さらに、高硬度表面加工物の旋削や焼き入れ鋼製部品 (HRC 50-62) の仕上げ旋削加工でも、最高の靭性とチップ耐久性を達成する。また、この材種は弾性が高いため刃先が破損しにくく、条件の厳しい用途でも優れた切り屑処理性を実現する。

TH1000 は、Inconel 718、Waspaloy、Nimonic C263 などの耐熱合金加工物の仕上げおよび中仕上げでも卓越した性能を発揮する。この材種は、他の超硬仕上げ材種と比べ性能が大幅に前進しており、切削速度を 50~100 %も向上できる。超硬材種の TS2000 と CP200 や CBN 材種の CBN170 と組み合わせると、耐熱合金仕上げに完璧なパッケージが完成する。

TH1500 は、高い切削条件に対処するために開発された。セコ・ツールズ独自の Duratomic® コーティングを採用して耐摩耗性と刃先の高靭性と実現しているので、焼き入れ鋼製部品 (HRC 40-55) などの連続切削にも最適。TH1500 は、低~中速のねずみ鋳鉄やノジュラー鋳鉄の仕上げでも長寿命を達成するので、TK100 材種と TK2001 材種をうまく補完できる。

新しいチップ材種 TH1000 および TH1500 に使用できるチップブレーカ製品シリーズは、切り屑処理性を最大限に高めて、幅広い加工において工程の確実性の向上と工具寿命の長期化をもたらせてくれる。

三菱マテリアルが溝入れ旋削工具「GYシリーズ」に一体型ホルダを追加

三菱マテリアル 加工事業カンパニ-(カンパニ-プレジデント=増田照彦氏)はこのほど溝入れ旋削工具「GYシリーズ」に一体型ホルダを追加し、販売開始した。

溝入れ旋削工具として発売している「GYシリーズ」は、“トライロック-システム”の採用により本体剛性を大幅に高め、モジュラー型工具においても高能率加工が可能な工具として発売開始以降好評を博しているが、刃先基準セットが可能なオフセットなし一体型ホルダを追加発売することとなった。
オフセットなし一体型ホルダの主な特長は、以下の通り。

① インサート切れ刃先端位置とホルダ位置差が0mmとなっているオフセットなし製品であり、刃先基準のセットが可能。

② 高剛性の一体型ホルダにより、びびりを抑制し仕上げ面を向上。

③ 組合せ選択が可能なモジュラー型に対して使用用途が限られる代わりに、リーズナブルな価格に設定。

タンガロイがMillLine新ラジアスカッタ『FixRMill』(フィックスアールミル)『TRP10,ERP10,HRP10形』拡充

タンガロイ(社長=木下聡氏)は、新世代のラジアスカッタ『FixRMill』(フィックスアールミル)を拡充し、2014年8月18日より全国で発売を開始する。

FixRMillは、5軸加工機や複合加工機での複雑形状部品の荒加工に最適なラジアスカッタである。

複雑形状部品を5軸加工機や複合加工機で加工する場合、切込みが変動しやすいため、丸駒インサートを使用するラジアスカッタが適している。一方でこの加工方法では、切削抵抗がインサートの締付けねじを緩める方向に作用する場合があり、安定加工の妨げになる。これを防止するために、FixRMillはインサート底面の星形の凹部と、カッタボディのインサート座面に設けた凸部とを組み合わせた独自の回転防止機構を採用している。

FixRMillは既に2種類のインサートサイズRPMT12形(コーナ半径= 6 mm)、RPMT16形(コーナ半径= 8 mm)のシリーズを発売しているが、今回、コーナ半径= 5 mmのRPMT10形インサートと、それに適合するカッタボディを拡充した。これにより、小型の部品加工にも対応できるシリーズとなった。さらに、今回モジュラタイプのHRP形カッタヘッドシリーズも追加した。HRP形カッタヘッドは、幅広いバリエーションを誇るTungFlex(タングフレックス)ホルダシリーズと組み合わせることで、最適な工具長や加工条件の設定が可能となる。

南極点到達雪上車(KD604、KD605)が2014年度「機械遺産」に認定 コマツ

1968年12月19日南極点到達のKD60雪上車
1968年12月19日南極点到達のKD60雪上車
コマツ(社長=大橋徹二氏)が1963年に文部省(当時)から要請を受け開発したKD60型南極観測雪上車のうち、南極点に到達したKD604とKD605が、日本機械学会による2014年度「機械遺産」に認定された。「機械遺産」は、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に、2007年に創設されたもので、コマツの製品としてはブルドーザーG40(小松1型均土機)に続き2度目の認定となった。

(※KD604は国立極地研究所南極・北極科学館(東京都立川市)に、KD605は白瀬南極探検隊記念館(秋田県にかほ市)に保存、展示公開されている。)

Vero SoftwareがHexagon社の傘下へ

Vero Softwareがこのほどスウェーデンに本社を置く、Hexagon社の傘下に入ったことを発表した。Vero Softwareは、引き続きHexagon Metrology社内で独立したビジネス組織として運営、多岐にわたる産業分野で多くの顧客を共有していく。Hexagon社は、さらにビジネスを強化していく方針。今後CAMを使って新規開発したMMSの適応範囲を拡大することで、データ品質の課題を改称し、ソフトウエア製品の提供を強化していく。

OKK「東日本特別販売企画展~高能率加工への提案~」が盛況のうち終了

大阪機工(社長=井関博文氏)が7月18日(金)~19日(土)の2日間、同社東京テクニカルセンター(さいたま市北区日進町3-610)で、「東日本特別販売企画展~高能率加工への提案~」を開催し、多数の来場者が訪れた。

来場者が注目したもののひとつに、VM43Rで「Cut Tuner(びびり制御機能)」の実演があった。切込みを深くしていくと嫌なびびりが発生するが、画面の“びびり抑制”を選択するだけで最適な加工条件を検知し決定してくれるシステムである。主軸回転数を自動的に調整してくれるので、安定した加工条件でより高回転で高能率な加工ができる機能が特長だった。

展示会を見学していた来場者(商社)に今回の展示会の感想を尋ねると、「従来よりも剛性がアップしていたり、またはテーブルサイズが低くなっていたりと、作業者を考慮したうえで、しっかりしたつくりになっているなど、全体的にパワーアップしているのを実感した。こちらとしても非常に売りやすい機械になっている」と評判も上々だった。

ユキワ精工が手動コレットチャックを3シリーズ発売

上段:内径把握用ダブルテーパBDシリーズ 中段:内径把握用シングルテーパBSシリーズ 下段:外径把握用Aシリーズ
上段:内径把握用ダブルテーパBDシリーズ 中段:内径把握用シングルテーパBSシリーズ 下段:外径把握用Aシリーズ
ユキワ精工(社長=酒巻和男氏)は、このほど、『手軽に使えて、高精度』の手動コレットチャックとして、外径把握用のAシリーズ、内径把握用シングルテーパ型のBSシリーズ、内径把握用ダブルテーパ型のBDシリーズの3シリーズを発売した。

コレットチャックは、工作機械や搬送機に組み込まれ、ワークを固定するために使用される。コレットとユニットで構成され、ユニットに組み込まれたコレットが開閉することで、ワークの着脱と固定を行う。同社はコレットチャックメーカーとして50年以上にわたり、コレットチャックの製造を行っており、安定した精度、スプリング性、耐久性などに高い評価を得ており、信頼を博している。
手動コレットチャックの特長は以下の通り。









外径把握用Aシリーズ イメージ図
外径把握用Aシリーズ イメージ図
1.簡単に使える手締め式
手締めでコレットのチャック・アンチャックを行うので、コレットを駆動させる為のシリンダ等の複雑な機構が不要。また、フランジタイプなので、取付が簡単。購入後、すぐに使用できる。

2.切削だけでなく、研削にも使用可能
コレットの振れ精度が5μmと高精度な為、切削だけでなく、研削でも安定した加工が可能。

3.標準品なので、短納期
標準在庫品なので、短納期対応が可能。




*コレットはコレットチャック本体に付属しない。使用する口径をコレットの型番の(D)で指定すること。また、フランジ径や取り付け穴位置の変更は要望により特別対応するので、問い合わせること。

■問合せはもよりの営業所へ■
本社営業課 : TEL: 0258-81-1111
東京営業所 : TEL: 048-434-7101
名古屋営業所: TEL: 0561-64-0300
大阪営業所 : TEL: 06-6748-2020
海外営業課 : TEL: 06-6748-2021
ホームページ:   http://www.yukiwa.co.jp

【動画アリ】不二越がアクアドリルEXオイルホール3フルート10Dを発売

不二越の人気製品であるアクアドリルEXシリーズのラインナップにアクアドリルEXオイルホール3フルートがある。切削バランスに優れた3枚刃と刃先形状の最適化やオイルホールの採用により、リーマレスも可能な高精度加工と高速・高送りにより、工程集約と大幅な加工能率の改善と工具費の低減に貢献することが可能になるとして好評の商品だが、これまでの3D用、5D用に、10D用をこのほどラインナップした。10Dでもリーマレスを可能にしている。また、切りくず処理が不安定なSS400でも、穴あけ深さ10Dを切りくずつまりによる切削抵抗の変動もみられず、非常に高能率で、しかもノンステップで加工を可能にする。↓加工事例はコチラ↓http://nachi-tool.jp/blog/index.php?e=196↓リーマレスの動画はコチラ↓http://vdg.jp/mqcZ93-p7d72/↓カタログはコチラ↓http://www.nachi-fujikoshi.co.jp/web/pdf/2233-2.pdf