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ジーベックテクノロジーが「バリ取りホットライン」を開設

バリ取り・研磨の自動化・効率化を提案するジーベックテクノロジーが、新たに「バリ取りホットライン」を開設した。これはSkypeを利用したバリ取りホットライン。画面を見ながらの相談で、電話だけでは伝えづらい内容もわかりやすく案内することが狙い。■開設概要アカウント名:【xebec-baritori】表示名:【バリ取り相談 XEBEC】開設日時:毎週月・火・金曜日 13:00~17:00※祝日や年末年始、夏季休業その他当社が定める休業日等は除く。※問合せは03-3239-3481まで。予約も受け付けている。同社では、「今後ともお客様のバリ取りや研磨等における問題解決に全力を傾けてまいります。仕上げ加工でお困りのお客様は、是非当社までお問い合わせいただけますようお願い申し上げます」とコメントしており、テストツールの貸し出しを含め、バリ取り改善方法を提案している。                     

アマダがインドにバンガロールテクニカルセンターをオープン ~新社屋とテクニカルセンターで提案力・営業体制強化を狙う~

アマダがこのほど、インドの現地法人AMADA (INDIA) PVT. LTD. (以下アマダインド)の社屋ならびにテクニカルセンターをインド南部のバンガロールに新たに竣工し、オープンした。

オープン当日には、在インド日本国大使館 八木毅大使ならびにインド全土から顧客を招待した式典を行った。テクニカルセンターは、同社が世界各地において展開しているビジネスモデルであり、最新のマシンやソフトウエア、金型等を実際に使用し、ユーザーの課題を解決するソリューション提案を積極的に行っていく拠点である。バンガロールテクニカルセンターは、テクニカルセンター機能に加えてボケーショナルセンター機能も有し、ユーザーにマシンとソフトウエアの操作や加工技術を習得する場となる。

■AMADA (INDIA) PVT. LTD. 概要
資本金 : 87,210 千ルピー(2013.12.31 現在)
従業員 : 140 名(2013.12.31 現在)
売上高 : 547,306 千ルピー(2013.1.1~12.31)
敷地面積 : 32,374 ㎡
社屋延べ床面積 : 6,117 ㎡
投資額 : 1,309,800 千ルピー
主要展示設備 : テクニカルセンター 1,800 ㎡

■テクニカルセンター展示マシン
1.グローバルスタンダードファイバーレーザマシン LCG-3015AJ
2.グローバルスタンダードCO2レーザマシン LCG-3015
3.平板&パイプ・形鋼両用のオールラウンドレーザマシン FO-MⅡ RI 3015
4.ACサーボ・シングルドライブNCT AE-2510NT+MP2512C1
5.ハイブリッド・ドライブシステム搭載 高精度ベンディングマシン HDS-1303NT
6.ベンディングマシン HS-2204
7.ベンディングマシン ES-3613
8.ベンディングマシン RG-M2 1003
9.テーブル式インバータースポット溶接機 TSⅢ-NT

■ボケーショナルセンターマシン
1.フライングオプティクスレーザマシン FO-MⅡ 3015NT
2.ACサーボ・シングルドライブNCT AE-255NT
3.ハイブリッド・ドライブシステム搭載 高精度ベンディングマシン HDS-8025NT



オープン初日のテープカット

アマダとインドとの繋がり

バンガロールテクニカルセンター内
バンガロールテクニカルセンター内
アマダとインドの顧客との繋がりは、1984 年に「LARSEN & TOUBRO社」と「BLUE STAR 社」それぞれに、当時の最新鋭パンチングマシン VELAII を導入した事にさかのぼる。また同社は早くからインドの成長性に注目し、1996 年にインド事業を正式に開始している。1996 年にチェンナイにソフト開発拠点としてアマダソフトインド社を設立。現在は同社のソフト・ソリューションの中核を担い、ソフト商品の約80%をインドで開発している。

2000 年4月には、100%出資現地法人として、直販・直サービス体制のアマダインド社をムンバイに設立した。現在では、今回新たに設立したバンガロールテクニカルセンターの他に、インド全国に8カ所のサービスセンターを展開しており、アマダインド社140 名、アマダソフトインド社100 名、アマダミヤチインド社10 名の総勢250 名の体制で、成長著しいインドビジネスに取り組んでいる。

また2008 年にはインド工科大学マドラス校に、2012 年にはインド情報工科大学ジャバルプール校に数値制御レーザ、パンチングマシン、ベンディングマシン、ソフトウエア一式を、将来期待されているインドの若者達へ教材として提供している。

アマダインドでは、今回の機能強化によりさらにきめ細やかな提案営業が可能となった。
ニーズに対応した最新のトータルソリューションを提供することにより、ユーザーのモノづくり、ひいてはインド製造業のさらなる発展に貢献していくとしている。

セコ・ツールズが続々と新製品を発売!

スウェーデンのファーガスタに本社を構えるセコ・ツールズが続々と新製品を発表している。同社では革新的な金属切削ソリューションを開発し、顧客と密接に連携してそのニーズを的確に把握して対応することで、世界的に高い評価を獲得している。

新世代のモジュラー式リーマシステムを発売

最新の 「Precimaster™ Plus (プリシマスタープラス) 」は Precimaster 従来機の性能を受け継ぎながら、高精度接続、使い捨て超硬ソリッドヘッドが採用され、止まり穴および貫通穴のいずれの用途にも共通のホルダを使用できる。これらの改善により、リーマ加工の速度、安定性および汎用性が大幅に向上し、従来よりも高い精度とコスト効果で穴加工が可能になったほか、サイズ公差を 15 ~ 25ミクロン、仕上げ面精度を Ra.4 ~ Ra.8 に維持する。 特許取得の接続をシステムに採用したことにより、すばやく、簡単にヘッドの交換ができるとともに、再配置の繰り返し精度が高まり、振れを 3ミクロン未満に抑える。

この接続は、特殊な 3 本の垂直なドライブピン設計により、伝達可能な駆動トルクを高いレベルで容易に処理ができ、内部の軸方向クランプ力は、ヘッドを上方向のシステムシャンク内に引き寄せ、強力で安定した接触面を実現する。

「Precimaster Plus (プレシマスタープラス)」 には直径 10 ~ 60 mm の使い捨て超硬ソリッドヘッドが採用されており、4 種類の標準シャンクサイズに取り付けができる。シャンク長さは、逃げを制限される場合があるのでショート、ミディアム、ロングがオプションとして選ぶことができる。また一般的な穴深さは、それぞれ 最大 10 x Dで用意している。従来のろう付けチップ技術比で、超硬ソリッドヘッドは同じヘッド径でより多くのコーナ数を使用でき、送り速度が最大 30%改善される。また、超硬ソリッドヘッドの採用で工具寿命が最大 30%延長され、高靱な被削材に対する安定性も高まり、システムの費用効果が向上した。

切り屑処理と管理の面では、異なるタイプの噴射が「Precimaster Plus (プリシマスタープラス) リーマシャンク」に適用でき、貫通穴加工と止まり穴加工のどちらにも対応する。工具ボディ前面のクーラント流出口は、ヘッド部フルートに沿って切り屑を形成して止まり穴から排出する。また、標準的なクーラントスルー搭載工具は、切り屑を前方向に噴出し、工具から遠ざけることで、貫通穴のリーマ加工を効率化する。

「Precimaster Plus (プリシマスタープラス)」 は 3種類の リード形状が特長で、汎用、高度な送りおよび細かな仕上げに対応する。リーマヘッド材種は、超硬コーティング、超硬ノンコーティング、コーティングサーメット、ノンコーティングサーメットなど 5 種類が用意されており、あらゆる被削材で最適の性能を発揮する。

Minimaster Plus チップ交換式フライス加工システムに新しいクーラントスルー形高送りヘッドを追加! 汎用性を改善

同社が航空宇宙、発電、金型、自動車、医療業界の一般的な加工用途向けに開発した「Minimaster Plus」 は鋼、ステンレス鋼、鋳鉄、アルミおよびその他の加工の難しい被削材でも容易に切削が可能。このシステムを使えば、工具長さの再測定は不要になる。

システムの最大の特長の ひとつに、交換式超硬チップと鋼シャンク間の高精度な接触面がある。チップには内側にねじ切り、外側にテーパがあり、シャンクには内側にテーパ、中央にねじ式センターピンが付いているため、信頼性と安定性が向上するばかりではなく、径振れも約 10 ミクロンに抑えられる。

このほか、シャンクの軸方向のストッパにより、繰り返し精度と生産性が改善され、加工機械のスピンドルから工具を取り外さなくても済むため、エンドユーザは簡単にチップを交換できる。さらに新しいチップは 25 ミクロン以内で軸方向に再配置される。交換式チップの採用により、再研磨が不要となり、コスト削減に貢献する。

システムには長さ 55 ~ 249mm のシャンクを 24 種類取り揃えている。チップには 2 つの材種があり、あらゆる被削材と E 種および M 種ジオメトリに対応しているため、スムーズな切削が可能。オプションのチップには径 10mm、 12mm、16mm があり、コーナ半径は 0.4 ~ 3.1mm があるため、さまざまな設計要件に対応する。さらに、スクエアショルダおよびボールノーズチップには 3 フルート設計のクーラントスルーが採用されている。

「EPB® 5867」で穴タップ加工量とねじ品質が向上

このほど「EPB 5867 タップ加工チャック」を発売したことで、セコ・ツールズの高品質ツールシステムのラインナップが全て揃ったことになる。このチャックには、同期機を使った安全なタップ加工を可能にする、全く新しいマイクロ補正メカニズムが採用されている。このメカニズムに備えられた軸方向の +/-0.5mm の微細な曲げが主軸回転、送り速度、タップピッチの微細な偏差を補正することで、タップの応力を排除し、破損を防ぐ。その結果、高品質のねじを制作できるようになり、特に止まり穴のタップ加工の品質が大きく向上した。

「EPB 5867」では、タップに直接伝わる軸方向応力を吸収するため、従来の補正なしのタップ加工チャックよりも穴タップ加工量が大幅に増え、工具寿命も延びた。また、どんな被削材に対しても同様の性能を発揮するので、あらゆる産業分野のユーザーにも幅広い用途で利用できる。

「EPB 5867」はHSK-A、DIN-AD、BT-AD、Seco-Capto™の主軸接触面に加え、多くのツールホルダに取り付けができるウェルドン/ホイッスルノッチシャンクやストレートシャンクにも対応する。タップサイズの範囲は、スクエアドライブ付きER11、ER20、ER25、ER40タップ加工コレットの使用時で M2 ~ M30。また、コレットのクランプナットがシーリングリングを固定するので、クーラントが流路に沿ってタップ内を流動する。

「EPB 5867」の他に、セコ・ツールズには軸方向送り補正が可能な非同期機用クイックチェンジタップ加工チャック、「EPB 5283」もあります。「EPB 5260 早替えタップ加工チャック」と 「EPB 5865 ER タップ加工チャック」は、同期機でしかできない固定同期タップ加工用に用意している。

タンガロイが転削加工用PVD材種「AH3135」を拡充

タンガロイ(社長=木下 聡氏)は、転削加工用PVD材種「AH3135」を拡充し、このほど発売を開始した。

転削加工用PVD材種『AH3135』は、鋼・ステンレス鋼・チタン合金など様々な被削材に対応可能な材種である。すでに発売しているTungTri・DoPentに加え、新たにDoOcto・DoQuadおよびTungMillで拡充する。

「AH3135」は、工具の異常損傷が発生しやすい状況において、安定した長寿命加工を実現する。新被膜には特殊積層構造を採用し、加工中の衝撃による刃先チッピング損傷および欠損を抑制する。耐熱衝撃性に優れる高靱性母材の採用により、湿式加工などで発生するサーマルクラック損傷を抑制し、安定加工が可能である。

「AH3135」と高能率・高経済性のカッタを組み合わせることにより、あらゆる加工における信頼性が飛躍的に改善し、生産性向上に大きく貢献する。
主な特長は以下の通り。

●あらゆる被削材(鋼・ステンレス鋼・チタン合金)に対応可能。
●特殊積層構造により、優れた耐チッピング性と耐欠損性を実現。
●高靱性母材を採用し、優れた耐サーマルクラック性を実現。
●異常損傷を抑制し、安定した長寿命加工を実現。

主な形番と標準価格
●インサート:
・ONMU0705ANPN-MJAH3135 1,700円(税込み1,836円)
・ONMU0705ANPN-MLAH3135 1,700円(税込み1,836円)
・SNMU1706ANPR-MJAH3135 2,000円(税込み2,160円)
・SNMU1706ANTR-MLAH3135 2,000円(税込み2,160円)
・SWMT13T3AFPR-MJAH3135  960円(税込み1,037円)
・SWMT13T3AFPR-MSAH3135  960円(税込み1,037円)
全アイテム:6形番

日立建機、ZX75US-5B、ZX75UR-5B 小型油圧ショベル2 機種を発売 ~排出ガス規制のオフロード法2014 年基準に適合~

ZX75UR-5B
ZX75UR-5B
日立建機が、新型油圧ショベルZAXIS-5 シリーズのZX75US-5B(標準バケット容量0.28 ㎥、運転質量7,200kg)とZX75UR-5B(標準バケット容量0.28 ㎥、運転質量8,490kg)を12 月1 日から発売した。ZX75US-5B は後方超小旋回タイプ、ZX75UR-5B は超小旋回タイプの小型油圧ショベル。国内の特定特殊自動車(オフロード法)排出ガス2014 年基準に適合した新型エンジンを搭載し、低燃費と高い作業性能を実現している。
販売目標は、国内向けで年間2,000 台を見込んでいる。

主な特長は、作業負荷に応じて、きめ細かなエンジン回転を制御する電子制御式の新型エンジンの採用や油圧システムの改良により、燃費効率を向上させ、従来機(ZX75US-3、ZX75UR-3)と比べ、低燃費ながら高い作業性能を実現していること。

新しいECOモードでは、従来機のPモードに比べ、同等の作業量において、ZX75US-5Bで約15%、ZX75UR-5B で約20%の燃費を低減している。また、機械を操作しない状態が続くと、自動的にエンジンが停止するオートアイドリングストップ機能を新たに搭載し、アイドリング時の無駄な燃費消費を抑え、排出ガスの排出量を低減する。

ZX75US-5B では、大幅に作業量が向上。従来機のP モードに比べ、新しいECO モードでは約9%、新しいPWR モードでは約16%向上している。

コマツが小型油圧ショベル「PC78US/PC78UU-10」を新発売 ~オフロード法2014年基準適~

PC78US
PC78US
コマツが最新技術を随所に織り込み、オフロード法2014年基準に適合した小型油圧ショベル「PC78US/78UU-10」をこのほど発売した。 このマシンは、NOx(窒素酸化物)とPM(粒子状物質)の排出量を大幅に低減し、特定特殊自動車排出ガス2014年基準の排出ガス規制をクリアした新世代エンジンを新たに搭載している。加えて、機体のメインユニットを最適に制御するトータルビークルコントロール(機体総合制御)の更なる進化により、生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成し、燃料消費量を当社従来機に比べ5%低減した。

また、作業機レバーニュートラル検出機能を新たに追加し突然の誤作動を防ぐとともに、新採用のIDキーにより機械の盗難リスクを軽減し、安全性を高めている。機械モニタには鮮明で見やすい高精彩7インチLCDモニタを採用し、エコガイダンス等の表示により省エネ運転のサポートも行う。

さらに新車購入時に自動的に付帯される、パワーラインの保証延長と無償メンテナンスを取り入れた、サービスプログラム「KOMATSU CARE(コマツ・ケア)」の提供により、トータルライフサイクルコストの低減と長時間稼働に貢献する。

金型の日記念式典を開催 日本金型工業会

あいさつする牧野日本金型工業会会長
あいさつする牧野日本金型工業会会長
日本金型工業会(会長=牧野俊清氏)が11月25日、「第41回 金型の日」記念式典をホテルインターコンチネンタル東京ベイで開催し、永年勤続優良従業員の表彰を行った。

加藤忠郎副会長(日進精機社長)の開会宣言のあと、金型の日を迎えるにあたって、牧野会長が日頃の感謝の意を表したあと、「金型を取り巻く環境は厳しい一方、伸びていく可能性を秘めている。先日、国宝展に足を運んだが、国宝は昔も素晴らしい技術でつくられている。考えてみると、われわれの周りも素晴らしいデザインの車があり、素晴らしい携帯電話、電子機器がある。昔の国宝も素晴らしいが現代の国宝も使うという意味では素晴らしいものだ。今の文化は国宝をつくるように日夜努力をしている皆様には敬意を表している。金型に関しては、本年、新金型産業ビジョンを作成した。その中で、営業力、海外展開、周辺分野への事業展開をキーワードにしながら人材育成、技術研究開発、連携・提携の推進を挙げている。先週、ポルトガルの金型工業会の方にお会いしたが、ここで連携という言葉が出てきた。ポルトガルの金型産業も非常に伸びてきていると聞いた。競争ではなく、連携・協調で技術を高め、産業としてグローバル環境に関する情報を共有しながらやっていくということでもある。皆様のお力添えを頂きながら、日本の金型産業がさらに発展していくようにお願いをしたい」とあいさつをした。

OKK会が国際パーティを開催 国内海外会員の懇親を深める

去る10月31日、TFTビル(東京都江東区有明)で、JIMTOF2014の開催に合わせて「OKK会国際パーティ」が開催された。

OKK会を代表して千葉靖雄 OKK会

千葉OKK会 会長(兼松KGK社長)
千葉OKK会 会長(兼松KGK社長)
会長(兼松KGK社長)が、日頃の感謝を述べたあと、「今回のJIMTOFのテーマは、“ものづくりDNAを未来へ、世界へ”。一方、OKK様のテーマは“伝統と革新で未来にすすむOKK”とある。今年8月に完成した新M工場も未来へ向けたものづくり工場と位置付けられている。未来は現在における期待、ということ。各企業は未来に向かって希望や期待を持てるような世の中の状況、環境になっていると前向きに解釈している。2010年のJIMTOFのテーマは“ものづくり 未来をつくる夢づくり”だった。2010年はリーマンショックから立ち直り、一刻も早く回復したいという思いが夢という言葉に託されていたような気がする。今年は夢ではなく、ハッキリと未来を見据えた意気込みを感じる。M工場の完成は、次のステージへ向け、生産能力の拡大と合わせて生産効率を高め、国内の生産基盤の充実を図ってお客様の要望に応えるものづくりを行っていくという強い意気込みの表れだと理解している。OKK様は来年の10月に創業100周年を迎え、2015年は大変喜ばしい年になる。この1世紀の伝統の上で革新を重ね次の100年のステージに向け進むOKKと理解している」とあいさつをした。

井関 大阪機工社長
井関 大阪機工社長
続いて大阪機工 井関博文社長があいさつをした。
この中で井関社長は業績について、「最近の世界情勢については欧州のデフレ懸念、銀行の自己資本問題、中国の経済減速の問題等様々な問題があるが、好調なアメリカが牽引する形で世界経済全体としては緩やかに成長軌道にあると感じている。国内に関してはアベノミクス効果、株高、円安等を含み、徐々に実体経済にも広がりを見せており、景気回復の動きがあると理解している。こうした中、工作機械の売上げは、12カ月(9月現在)では、前年比を上回る高水準で受注が推移した。4月から9月は前年度と比較して国内約20%、海外約49%、合わせると30数%伸びている。国内では設備投資を支援する政府の政策効果もあり幅広い産業で受注が拡大したと感じている。また、海外においてもほぼ全地域で前年度を上回った。米国においては、先月IMTSが開催されたが、自動車産業を中心に月間で1000万ドルを超える受注を獲得することができた。下期に向けては良い材料が積み上がっている。来年創業100周年を迎えるが、これを節目に今後さらに持続的な成長を続けていくという目的を達成するために、昨年4月に中期経営計画を策定した」と意気込みを示した。

次の100年に向けて

井関社長が説明した中期経営計画は、全ての事業基盤の強化・拡充を図る目的を持ち、以下の5つの柱によって成り立っている。

(1)生産基盤の拡充
・生産能力の増強
・生産効率の向上

(2)営業基盤の拡充
・取引基盤の拡充
・ソリューションビジネスの拡充
・サービスの拡充

(3)収益構造の変革
・製造原価の徹底した低減
・品質の安定

(4)技術の革新
・製品競争力、付加価値の向上
・基幹技術の向上
・品質の向上

(5)人材育成
・グローバル人材の育成
・幹部候補生育成プログラム
・技術・技能継承の現場教育の充実

同社の前年度の売上高(2014年3月期)は220億5000万円、経常利益は7億7000万円、最終利益は5億1000万円となった。

井関社長は懇親会の中で、「今の回復基調は続いて欲しいに尽きる。OKKはしっかりバリバリ削れて長持ちする機械というイメージがあるが、この路線を維持していきたい。現在、横形は相当な需要があり、皆様のご期待に応えるようしっかりやっていく」とコメントした。

Seco Tools AB社社長ラース・ベルグストローム氏が会見を開く

Seco Tool AB社社長ラース・ベルグストローム氏
Seco Tool AB社社長ラース・ベルグストローム氏
、セコ・ツールズ・ジャパン(社長=松田剛一氏)の親会社であるSeco Tools AB副社長アジア地域担当アンドレアス・フリッツ氏、Seco tools(Thailand)Co.,Ltd)による会見が、11月3日に開催された。

同社はこれまで長い間、スウェーデン本社が多額の資金を投資し研究開発を行ってきた。セコ・ツールズ・グループは、世界50カ国で約5,000人の従業員が、3つの共通した企業精神を基に、国境の垣根を越えたビジネスを展開している。

ラース社長は、「近年、注目されている航空機、発電、自動車産業における切削加工は史上の被削材の変化や形状の複雑化により多くの課題に直面している。私どもは日本市場をこられの産業を牽引する重要市場として位置付けている」と話す。


お客様の生産性向上に貢献

この業界の世界的なマーケットの状況については、ラース社長は、「2014年の第三四半期までは、世界的に市場全体に大きな変化はなく、微増程度に留まっている。ただ、地域や顧客ごとにかなり大きな違いが出ているという状況だといえるだろう。アジア市場については、昨年中国が弱くなってきた一方、日本、東南アジア、インドが伸びており、アジア全体では伸びているという状況だ」とした。その原動力については、「自動車産業、航空宇宙産業」を指した。

現在、非常に好調なアメリカ市場については、「ここ1~2年、アメリカ経済が伸びてきているが、南アメリカは残念ながら不景気の状況に近くなってきており、弱い状況が続いている。一方、ヨーロッパもほぼ横ばい。例外は航空宇宙産業で、エアバスインダストリー、ロールス・ロイスを中心にかなりの活況を呈している」と航空宇宙産業が好調であることを説明した。

切削工具業界を取り巻く世界的な傾向については「デジタル化の流れ」を挙げた。「デジタル化的なソリューションで常に話題が繋がっている」とし、「非常に重要なことである」と述べた。

同社では、過去5年間で、グローバルな世界中の情報量が7倍も大きくなっていることに注目している。

「一人一人がデジタルソリューションで情報を入手する時代を受け、セコ・ツールズもクラウドを使うことによって様々な情報にアクセスすることができる“マイページ”の充実を図るべく、多くの投資を行っている。この“マイページ”は、例えばセールスの情報を社内で検索をしたり、外部のお客様に様々な情報を入手していただくクラウドベースのソリューション。約4年前からわたくしどもが投資を始めてきたものである。現在、様々な国で所得が増え、工業化が進んでいくと考えられる。具体的には東南アジアが引き続き成長し、特に中国、インド、それからいくつかのアフリカ諸国も成長の輪に入っていくと思っている」(ラース社長)

アンドレアス・フリッツ副社長
アンドレアス・フリッツ副社長
アジア地域を担当するアンドレアス・フリッツ副社長がアジアの状況について話した。

その中でアンドレアス副社長は、「日本の工作機械業界をみると、日本には大手工作機械メーカーがある。わたしどもの切削工具の技術にとっては非常に重要な存在である。先方が工作機械をつくって、われわれが切削工具を提供する、そういう関係になっている。日本のマーケットは、われわれにとって製品を販売するマーケットということだけではなく、工作機械メーカーと一緒に仕事をする上では非常に重要市場にもなると考えている。また、開発の状況がどうなっているのかということを知らなければならない。つまり、製造業における最先端の技術の進捗状況がどうなっているのか、とわれわれは常に知っておかなければなりません。わたしたちにとって日本のマーケットは戦略的にも非常に重要な位置付けにある」と述べている。

“セコ・ファミリー・スピリット”で洗練されたツールを提供

GL接続のあるSTEADYLINE(ステディライン)旋削およびボーリングバー
GL接続のあるSTEADYLINE(ステディライン)旋削およびボーリングバー
今回の「JIMTOF2014」で注目された同社の「ステディライン」。“バイブレーションダンピング”という、振動を軽減することに特長を持つ工具だ。同社では、航空宇宙産業分野に関して優れた結果を出している。

今後も素材がますます難しいものになると予測している同社だが、ラース社長は、「ツール自体も非常に洗練されていくので、技術系の社員のスキルをさらに高めなければならない。そのためにはまず職場としての環境や考え方、精神が非常に重要であると考えており、われわれの“ファミリースピリット”という家族的な考え方に表れている。これは会社の中だけでなく、お客様も含めたファミリーの一員であり、われわれはファミリーとして問題を解決していくんだ、という意味である」と、細かい気配りを見せた。

同社の強みは国際的な企業であることが挙げられる。例えば、「アメリカ、イギリスの航空宇宙業界の状況はどうか」という問合せを聞けば、すぐさまアメリカ、イギリスに連絡を取り、情報を入手して顧客にアドバイスができる状況にあり、こうした情報を共有することも「セコ・ファミリーの一部として行っている」としている。

「日本の工作機械は全世界に必要とされているので、今後も工作機械メーカー各社様とはより緊密に仕事をしていきたい」(ラース社長)

同社では、日本国内で1年に2回、様々な地域で「セコニュースイベント」を開催している。これは、企業規模の垣根を越えて、加工現場で活躍している方々に新製品を含めた最新の情報を提供することを狙いとしており、いち早く切削工具のトレンドに敏感な方達の注目イベントの一つである。

碌々産業と由紀精密が共同開発 第一号機を初披露

碌々産業 海藤社長(右) 由紀精密 大坪社長(左)
碌々産業 海藤社長(右) 由紀精密 大坪社長(左)
碌々産業(本社:東京都港区、社長=海藤 満氏)と由紀精密(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長=大坪正人氏)が共同開発したデスクトップ型の超小型高精度CNC工作機械の開発、「JIMTOF2014」で第一号機の初披露をした。

両社は昨年9月にデスクトップ微細加工機ブランド「VISAI」の立ち上げとマシンを開発することに合意し、お互いのノウハウを結集して開発を進めてきた。「VISAI」は“微細で最小限”という価値観を実現するため、両者のエンジニア、デザイナーのチャレンジによって誕生したブランドである。想定しているターゲットは、機械式精密高級時計の部品を加工する職人、航空宇宙機器向け精密部品の開発にいそしむエンジニア、そしてこれまで設備規模の問題もあり高精度マシンの導入が難しかった一般趣向分野への展開も視野に入れている。

数ミリサイズの製品をつくるためのマシンが大きいことに疑問

コンパクトでありながら剛性も高い
コンパクトでありながら剛性も高い
開発に至った背景だが、超精密部品を加工している由紀精密が、数ミリサイズの製品を作るためのマシンが大きいことに疑問を持ったことがきっかけだったという。由紀精密の大坪社長は、「コンパクトで省エネ、数値制御による複雑な形状加工もできる“美しい工作機械”が欲しかった。①小さく、②高精度、③CNC、④満足感の得られる美しさの4要素が揃ったマシンは世の中にはないと分かり、企画した」と話す。

そこで大坪社長が目を付けたのが、名機「MEGA」をはじめとした高精度微細加工分野を対象とした微細加工機の製造を手がける碌々産業だ。「小さなパーツは小さな加工機で作りたいという強い思いがあり、声をかけた」とのことで、由紀精密が2006年に導入した碌々産業のマシニングセンタは、「競争力の源」と大坪社長も絶賛している。

ところが――。剛性を考えると、どうしてもマシンが重くなる。碌々産業の海藤社長は開発時の苦労について、「長年培った微細加工機のノウハウをもとに、碌々の微細加工機を極限まで小さくすることは工作機械を知り尽くした私たちにとっても大変困難なものだった」と振り返る。

「もちろん難しい課題だったがイノベーションを生む可能性を秘めたやりがいのある挑戦だった。新しく誕生した「VISAI」は、まさに美しさも兼ね備え、“機械を操る悦び”と“モノをつくる悦び”に加え、“機械を所有する悦び”を与えてくれるマシンになった」(海藤社長)

高さ300mm×幅800mm×奥行き560mm、機械質量は40kg、制御装置質量(制御盤、操作盤、モニター)も40kg。総質量は80kgにしかならないこの卓上マシンだが、省エネであることも注目したい。なんと、このマシン、家庭用の電気で動くのだ。剛性が気になるところだが、リブで補強し剛性を保っているという。こうした技術を盛り込みながら、今回、デスクトップでミクロン単位の加工精度を実現していた。

画期的だ、と感じたのは、一般趣向分野への展開も視野に入れていたことだ。
流通しているものを調達するより、部品などを自分でつくり組み立てていく悦びを感じる人々が確実に存在する。そういったマニアックな方達の欲求を満たす工作機械をつくったことの根底には斬新な発想があった。大人の遊び心をもくすぐる「VISAI」ブランドの展開が非常に楽しみである。