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タンガロイが「DirectTungJetシステム」(ダイレクトタングジェットシステム)用ホルダの発売を開始

 タンガロイ(社長:=木下聡氏)は、このほど高生産性加工を可能にする高圧クーラント用ホルダ「TungTurn-Jet」(タングターンジェット)に、内部給油用のホース配管を不要とし、機械設備から直接ホルダ内部へ給油可能な「ダレクトタングジェットシステム」用の自動盤用高圧給油ホルダ「TungTurn-Jet」(タングターンジェット)の発売を開始した。

 この製品は、ホルダ内部から高圧で供給されるクーラントをクーラントユニットからインサートの刃先に最も近い位置から直接供給可能な機構を採用している。これにより、通常の外部クーラント対応ホルダでは切りくず処理が困難であった難削材などに対し、切りくずの強制的な分断や切りくず流出方向を変化させることで切りくず処理性の大幅な改善を可能にした。さらに、前面クーラント穴からもインサート逃げ面へクーラント供給が可能であり、切りくず処理性の向上だけでなくインサートの損傷抑制にも効果を発揮する。

 ダイレクトタングジェットシステムは、従来必要とされていたホース配管を用いずに、自動盤機械の刃物取り付け台に設けられた給油口からダイレクトにホルダ内部へ切削油の給油を可能としたシステム。これにより、ホース配管作業をせずに内部給油ホルダを容易に機械へ取り付けることが可能となり、また従来問題となっていた内部給油用ホースへの切りくずの巻き込みも解消できる。一方、従来同様にホース配管接続による使用も可能である。

 追加拡充するタングターンジェットには、従来の前挽き加工用工具だけでなく、溝入れ・ねじ切り加工用工具のTetraMini-Cut(テトラミニカット)、突切り加工用工具DuoJust-Cut(デュオジャストカット)も設定し、トータルツーリングを可能とした。

主な特長
 ●ホース接続による配管が不要で、機械タレットから直接ホルダ内部へ切削油の供給が可能
 ●高圧クーラントにより、切りくずを強制的に分断し、顧客の生産性を飛躍的に向上させることが可能
 ●クーラントをインサートの刃先に最も近い位置から直接供給することで、切りくず処理性及び耐摩耗性を大幅に向上させることが可能

主な形番と標準価格(いずれも税抜価格)
・JSWL2XR1212X04-CHP:32,520円
・STCR1212X18-CHP:23,100円
・JSXXR1212X09-CHP:22,800円

・アイテム数:32アイテム

日立建機が ホイールローダ「ZW370-6」を発売

 日立建機(執行役社長=平野耕太郎氏)がこのほど、新型ホイールローダZW-6シリーズとして、ZW370-6(標準バケット容量5.6m3、運転質量32.4t )を日本国内向けに発売した。

 この製品は、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律(以下、オフロード法)」2014年基準に適合したホイールローダで、従来機(ZW370-5B)の操作性や耐久性などの優れた性能を踏襲しながら、より高いレベルの市場の要望に応えるため、「環境性能」、「経済性」、「作業性能」、「メンテナンス性」、「安全性・運転環境」の各種機能を改良し、さまざまな作業現場に適したパフォーマンスを発揮する。また、排出ガスの後処理装置にPM除去フィルタレスの「尿素SCRシステム」を採用したことで、定期的な清掃や交換などのメンテナンスが不要となり、長期的なメンテナンスコストやメンテナンス中のダウンタイムの低減を実現し、ユーザーニーズに応ええている。

 販売目標は、国内向けに年間30台としている。

キタムラ機械がマシニングセンタの稼働状況をスマホにお知らせ

 マシニングセンタ専業メーカーのキタムラ機械(社長=北村彰浩氏)は、業務提携先である米国シリコンバレーの機械加工現場ソフトウェア専業ソフトウェアハウスFactoryWiz社(ファクトリーウィズ社、カリフォルニア州サンノゼ市)とともに共同開発した機械稼働状況管理ソフトウェア、Anywhere-Remote(エニウェア-リモート、商標登録済)を9月18日からドイツ・ハノーバーで開催された国際工作機械見本市(EMO2017)において発表した。

 Anywhere-Remoteは、世界のどこからでも工場のマシニングセンタの稼働状況を知ることができる、IoT対応の新しい形の提案である。Anywhere-Remoteは、三段階で構成されており、顧客の目的に合わせてアップグレードできる。

 基本型の「Anywhere-Remote 電子メールサービス」では、機械のサイクル完了時、アラーム発生時、即時電子メールが発信される。電子メールは、事務所のパソコン、スマートフォンなどで受信できるうえ、ユーザーの任意設定によるメッセージ送信が可能である。

 例えば、加工完了の十分前に電子メールで通知することなど便利な使い方ができるほか、機械のオフセット値が変更されたことの通知など様々な使い方ができる。また、機械の状況(稼働中、停止中、一時停止中など)の定時配信機能も備えている。

 同社では、この「Anywhere-Remote 電子メールサービス」を同社独自開発CNC 「Arumatik-Mi」コントロールに標準装備し、普及させていく方針。

 「Arumatik-Mi」は、2008年に世界で初めてアイコン表示のタッチパネルを採用した第4世代CNC装置であり、高解像度CCDカメラ、マイク、スピーカーを標準搭載し、インターネット技術を駆使した使い易さが評価され、発売から既に3,000台以上の納入実績を達成している。

 オプションとして、「Anywhere-Remote 機械モニタリング」ベーシックを用意し、複数台の機械の稼働状況の見える化と管理を実現している。工場内、事務所に設置するモニターに機械の状況(稼働中、停止中、一時停止中、主軸や送りのオーバーライド設定状態、サイクルタイムなど)を見やすくまとめた画面で表示する。個々の顧客向けのデータ、画面表示のカスタム化も可能である。

 ドイツのハノーバーで開催されたEMOショーでは、5台の展示機に装備、実演し、実際に体験できるデモを行い、好評を博した。

三菱マテリアルが続々と新商品を投入! 

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)が、このほど、①高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種“BC8100シリーズ”にワイパーインサートを追加、②高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」にカッタボディを追加、③低抵抗両面インサート式汎用正面削りフライス「WSX445」にアイテムを追加――と、続々新商品を投入している。

高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種“BC8100シリーズ”にワイパーインサートを追加

 高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種“BC8100シリーズ”は、高硬度鋼旋削加工においてコーティングおよびCBN母材を新開発・採用することにより、抜群の耐摩耗性
と高い刃先靱性を発揮する材種。

 特に自動車部品など高硬度鋼の断続的な旋削加工では、汎用性に優れ工具交換の低減による生産効率向上を実現する。

 このほどワイパーインサート「WL」のアイテムを追加することにより使用範囲が広がった。
ワイパーインサート「WL」の特長は、以下の通り。

 ① ワイパー刃先稜線に微小な傾斜を持たせることで当たり面を抑制。
 ② 内径加工や小径ワーク加工にて発生しやすい、びびり・うねりを抑制。
 ③ 切削抵抗を低減させることにより、面粗さの安定を実現。

標準価格(いずれも税抜き価格)
・NP-CNGA120404FBWL2 BC8110:5,220円
・(代表型番)NP-CNGA120412GBWL2 BC8120:5,220円        
・NP-CCGW09T304FBWL2 BC8105:5,810円
・NP-CCGW09T308GBWL2 BC8120:5,810円

高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」にカッタボディを追加発売

 高能率アルミニウム合金仕上げ正面削りカッタ「FMAX」は軽量化と高剛性を両立させた正面削りカッタ。従来品以上の多刃設計により、アルミニウム合金などの非鉄金属を、工具径125mm24枚刃にて、テーブル送り速度毎分20m以上の高能率で加工することが可能となり、自動車部品などの加工の高能率化を実現できる。

 このほどカッタ径Φ40mmとΦ160mmのカッタボディを追加することにより適応範囲が広がった。
 特長は以下の通り。

 ① インサートのすくい面上に設けたボディプロテクタと切れ刃に向かうクーラント効果により、理想的な切りくずの排出性を実現し、カッタボディへの擦過損傷を抑制。
 ② カッタ径Φ80mm以上のカッタボディは、アルミニウム合金と特殊スチール合金の組み合わせで、軽量化と高剛性を両立させ、ダブテイル拘束(逆テーパ溝形状)構造とすることにより、高速回転時にインサートの飛び出しを防止。
 ③ インサートの振れ精度調整機能により、複数回の再研磨に対応した調整量を確保し、高精度なセッティングを容易に行うことが可能。

標準価格(いずれも税抜き価格)
・FMAX-040A04R:93,000円
・FMAX-040A06R:113,000円
・FMAXR16016D:391,000円
・FMAXR16024D:520,000円

低抵抗両面インサート式汎用正面削りフライス「WSX445」にアイテムを追加

 三次元形状インサートの生産技術が向上しネガティブインサートによる正面フライスが市場に浸透している中において、低抵抗両面インサート式汎用正面削りフライス「WSX445」は、ポジティブインサートとネガティブインサートの特長を融合。これにより、両面(4コーナ×2)使用できる経済性と従来成し得なかった低抵抗を実現させた。

 今回、カッタ径Φ250mmとΦ315mmと「Lブレーカ」左勝手インサートを追加し、使用用途をさらに拡大する。
 主な特長は、以下の通り。
 ① 大径カッタボディは、大型の被削材や高能率加工に最適。
 ② カッタ径Φ250mmは左勝手も同時追加し、両頭フライス盤などに使用可能。
 ③ 「Lブレーカ」左勝手インサートは、切れ味重視の低抵抗タイプで、難削材の加工や機械・被削材の剛性が低い場合に最適。

標準価格(いずれも税抜き価格)
・WSX445R25010KN:174,000円
・WSX445L25010KN:174,000円
・WSX445R25014KN:198,000円
・WSX445R31514PN:364,000円
・SNGU140812ANFL-L TF15:1,380円
・SNGU140812ANEL-L MC5020:1,800円

三菱日立ツールが高能率仕上げ用6枚刃ボールエンドミル「EPHB-PN形」を発売

 三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、このほど高能率仕上げ用6枚刃ボールエンドミル「EPHB-PN形」を発売した。ダイカスト・樹脂・プレスなどの大型金型の高能率仕上げ加工に威力を発揮する。

 昨今の金型市場においては高精度な加工を高能率に行ないたいとのニーズが増えている。機械メーカーはそれらのニーズに対し、多軸加工機で高送り加工に対応したマシニングセンターを開発している一方、ユーザーニーズに対応するには、マシニングセンターだけでなく切削工具やCAD/CAMなど周辺技術も追従して行く必要がある。

 この製品はボールエンドミルのR刃を6枚にすることで、切込みの小さな中仕上げ・仕上げ加工で送り速度20m/min以上の高送り加工を可能にしている。また、6枚刃仕様のエンドミルの切れ刃のバラツキをできる限り小さくすることで高精度な加工を長時間維持することが可能になった。
 特長は以下の通り。

 ① 6枚刃仕様のボールエンドミル。外周付近の6枚の切れ刃を使うことで、送り速度20m/min以上の仕上げ加工が実現できる。
 ② 6枚の切れ刃ごとの振れバラツキをできる限り小さくしているので、刃毎の切削抵抗のバラツキも小さく抑えられる。そのため各刃の摩耗も均一に進行するので高精度な加工が長時間維持できる。
 ③ 一般的なボールエンドミルより剛性が高い工具設計。加えて仕上げ加工に適したポジ刃形を採用している。
 ④ 母材との密着性に優れ、耐熱性の高い「PN」コーティングの採用により長寿命である。そのため、削り残り量のバラツキを更に抑えることができる。

●仕様
EPHB-PN:(φ6~φ12)  全4アイテム

●価格(税抜)
EPHB-PN:(φ6~φ12) 17,600~38,200円(消費税別)

ヤマザキマザックが金型や微細・精密加工に特化した高速・超高精度 同時5軸加工機「UD-400/5X」の発売を開始

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、このほど金型や医療機器部品など微細・精密加工に適した超高精度 同時5軸加工機「UD-400/5X」の販売を開始した。

 金型や医療機器など微細・精密加工の分野では、高精度かつ精度安定性が高く、加工面品位の高い工作機械が求められていることを受け、同社では長年蓄積した工作機械の高精度化の技術を結集し「UD-400/5X」を開発した。

 「UD-400/5X」は構造・機能すべてにおいて高剛性化や熱変位対策などを徹底し、同社モデルの中で最も高い精度と加工面品位を実現した超高精度 同時5軸加工機。ベースやコラムなどの構造体の高剛性化と減衰性を高め、高速加工時における振動を抑制するとともに、完全左右対称の門形構造を採用して温度変化による機体のねじれの発生を低減している。

 また駆動用ギアを無くすことで振動を最小限に抑えたビルトインモータ高速主軸(45000min-1)を搭載したほか、テーブル駆動にも振動の原因となるギアやベルトが無く、応答性に優れたダイレクト・ドライブモータを採用するなど各駆動系を高速・高精度化している。主軸や高剛性ボールねじには軸心冷却方式を採用し熱の発生を抑制、さらには各軸に標準搭載した高精度スケールフィードバックと熱変位制御機能「サーマルシールド」により熱変位を的確に補正する。

 「UD-400/5X」は、これらの構造・機能により、長時間・高速連続稼働時においても安定して高い加工精度を保ち、金型や微細・精密加工において高い生産性と高い加工面品位を同時に実現する。

特長

(1)高剛性・高減衰性の構造体・駆動系を採用、完全左右対称の門形機械構造
 ベース・コラムなどの構造体、ボールねじやリニアガイドなどの駆動系の高剛性化・高減衰化を行い振動を抑制、加減速の大きい加工時においても高い加工面品質を実現。さらに完全左右対称の門形構造を採用し、温度環境の変化による機体のねじれの発生を抑制するとともに、より正確な熱変位制御を実現、精度安定性を向上。

(2)ビルトインモータ構造採用した高速主軸を搭載、チルトテーブルにはダイレクト・ドライブモータを採用
 駆動用ギアを排除することで振動を最小限に抑えた、当社では最速となる毎分45,000 回転の高速主軸を搭載、チルトテーブルには振動・熱・バックラッシュの原因となるベルトやギアなどの動力伝達装置の無い、ダイレクト・ドライブモータを採用。高い生産性と高品位な加工面を同時に実現。

(3) 全軸に高精度スケールフィードバックを標準装備
 全5 軸すべてに高精度スケールフィードバックを標準搭載、絶対位置を正確に検出することで熱変異などによる誤差を補正し、高精度な加工を実現する。

(4)主軸および高剛性ボールねじに軸心冷却を採用
 主軸とボールねじの軸心部分に温度管理された冷却油を循環させることで、モータやボールねじの発熱による影響を最小限に抑制、安定した加工精度を実現。

(5)同時5 軸制御CNC 装置「MAZATROL SmoothX」搭載
 可変加速度制御機能(VAC)・コーナー滑らか制御機能(SCC)・振動防止制御機能(AVC)により、高品位な加工面と加工時間短縮を実現する。また熱変位制御機能「サーマルシールド」を搭載し、熱変位による加工誤差を自動的に補正する。

主な仕様

今年国内最大の工作機械見本市「MECT2017」が10月18日から名古屋で開催 ~開催規模は前回を上回る457社1933小間~

あいさつをする樋口社長
あいさつをする樋口社長
 ニュースダイジェスト社(社長=樋口八郎氏)が主催する国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2017(MECT2017)」が、10月18日(水)から21日(土)までの4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催するに先立ち、9月26日に記者会見を開いた。

 樋口社長は、「今回の展示規模はリーマンショック前の2007年点に次ぐ1933小間で、前回展の1915小間を上回った。今年の国内で開催される工作機械見本市としては最大で、この規模はMECT史上2番目となる。胸を張った展示会が名古屋で開催できることを嬉しく思う」と喜びを述べた。

 今回の出展者数ついて平野清嗣MECT事務局長は、「457社・団体が出展するが、うち全出展者の16.8%にあたる77社(前回69社)が初出展会社となる。また、会場内に展示される工作機械、各種装置は376台となった。また、1190点の新製品(1年以内に発表されたもの)が展示される予定。海外からの参加は23カ国・地域を数える」と説明した。

平野MECT事務局長
平野MECT事務局長
 今回は、来場者向けに見所を紹介するウェブサイト「MECT NAVI」を新設。MECT会場の様子を動画配信するほか、会場内ニュース「Show Daily」と連動し、最新ニュースも配信する。来場者同士で情報共有ができるようにTwitterなどのSNSサイトも積極的に利用する。

 世界最先端の技術での実演加工に挑戦する主催者コンセプトゾーン(企画展示)では、新市場として期待される「宇宙」にスポットを当て、宇宙ベンチャーの取り組みを紹介するとともに、最新の人工衛星に向けた部品加工など、宇宙市場で必要とされる加工技術を会場内で披露する。また、主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車、マツダ、ボーイングらがそれぞれの分野からものづくりの今後について講演する。

主催者コンセプトゾーン

テーマ:New Frontier宇宙 求められる加工技術
開催場所:ポートメッセなごや1号館特設会場コンセプトゾーン内
実施期間:10月18日(水)~21日(土)
展示内容:
〈ゾーンA〉最新の人工衛星部品を削る
 宇宙ベンチャーのアストロスケール社が来年初頭に打ち上げを予定する宇宙ゴミの観測用人工衛星「IDEA OSG1」。会場では、打ち上げ時に必要不可欠な衛星とロケットの結合部品(アダプター)を5軸MCで加工。最新の切削加工技術を披露する。

〈ゾーンB〉宇宙で活躍する町工場の技
 売上げの約30%が宇宙関連という神奈川県茅ヶ崎市の町工場の由紀精密。従業員33人の町工場になぜ宇宙の仕事が舞い込むのか。会場ではMECTに併せて新たに設計したロケットエンジン(スラスター)のインジェクターを複合加工機で加工。宇宙関連企業から選ばれる技の秘密に迫る。

セミナー

開催場所:ポートメッセなごや 交流センター3F会議ホール
開催時間:10月18日(水)~21日(金)①13:00~14:00 ②14:20~15:20
聴講料金:無料(*会場への入場料1000円が別途必要)
申込方法:公式Webサイト(Mect-japan.com)のセミナーページから受け付け
定  員:各セミナーとも400名(先着順)

●講演内容
・10月18日(水) テーマ「自動車」クルマづくり最前線
講演①:13:00~14:00「次世代に向けた新しいクルマづくり」
トヨタ自動車 常務理事パワートレーンカンパニー量産開発 生産技術担当近藤禎人氏

講演②:14:20~15:20「飽くなき挑戦」
マツダ パワートレイン開発本部 エンジン設計部 部長 林 裕二氏

・10月19日(木) テーマ「航空機」進化する航空機産業
講演①:13:00~14:00「航空宇宙産業における生産の動向」
ボーイングマテリアルマニュファクチャリングテクノロジー 担当バイスプレジデント レーン バラード氏

講演②:14:20~15:20「航空機用ジェットエンジンのものづくり技術~自動化への取り組み~」
川崎重工業 ガスタービン・機械カンパニーガスタービンビジネスセンター生産総括部総括部長 三島悦朗氏

・10月20日(金) テーマ「宇宙」宇宙ビジネス新時代
講演①:13:00~14:00「北海道から宇宙へ上がるロケットの現状と今後の産業発展」
インターステラテクノロジズ 代表取締役 稲川貴大氏

講演②:14:20~15:20「アストロスケールが目指す宇宙ビジネス」
アストロスケール CEO 岡田光信氏

ダイジェット工業が続々と新商品を投入!

 ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、①高送りカッタ「SKS-GⅡ」、②ミラーボールインサート「SSタイプ」を発売、続々と新商品を投入している。

高送りカッタ「SKS-GⅡ」

 金型の高能率荒加工及びチタン合金などの難削材加工をターゲットとした刃先交換式の高送りカッタ「SKS-GⅡ」の特長は、下記の通り。

(1)刃先交換インサート□10タイプ(カッタ径Φ25~Φ80)及び刃先交換インサート□14タイプ(カッタ径Φ50~Φ160)の2種類をラインナップ。加工形態に応じた選択が可能。
(2)刃先交換インサートは4コーナー仕様で経済的。
(3)本体は荒加工に最適な「Gボディ」を採用。切りくず排出性に優れ、かつ本体剛性を重視したボディバランスを実現。
(4)刃先交換インサート材種は「JC8118」「JC8050」「JC7550」の3種類を
ラインナップ。一般鋼からステンレス、チタンなどの難削材まであらゆる加工に対応可能。

●サイズ
・本体ボアタイプ     Φ50~Φ160
・本体モジュラータイプ  Φ25~Φ42

●標準価格
本   体    :Φ25    28,600円(税抜き)~
刃先交換インサート:SPNW10…    910円(税抜き)~

ミラーボールインサートに「SSタイプ」が登場!

 
 高精度刃先交換式ボールエンドミル「ミラーボール」に、高速・高能率加工で更なる安定加工を実現したミラーボールインサート「SSタイプ」が加わった。3次元形状仕上げ加工に威力を発揮するこの商品は、新PVDコーティング『DHコート』と超微粒子超硬合金の組合せによる、新材種『DH108』の採用で、汎用材種として一般鋼からプリハードン鋼、ステンレス鋼、鋳鉄など幅広い被削材に対応し、S字刃形ながらR精度は±0.006mm以下とソリッドボールエンドミル同等の高精度を実現するという特長を持つ。

●サイズ
3R(Φ6)、4R(Φ8)、5R(Φ10)、6R(Φ12)、8R(Φ16)、10R(Φ20)、12.5R(Φ25)、15R(Φ30)の8型番

●標準価格
3R(Φ6) 4,900円(税抜き)~
 

ヤマザキマザックが多品種少量生産の自動化を一台で実現する「VARIAXIS i‐300 AWC」をリリース

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)は、このほど省スペースな自動化システムと一体化した同時5軸加工機「VARIAXIS i‐300 AWC」の販売を全世界で開始した。

 近年、航空機や医療機器分野で使われる小型・複雑形状ワークにおいて、多品種少量生産を省スペースで実現する自動化システムへのニーズが高まっていることを受け、これらのニーズに応えるため、同社では長年に渡り蓄積した自動化ノウハウの応用により、「VARIAXIS i‐300 AWC」を開発した。

 このマシンは、新開発の多段ワークストッカ「オートワークチェンジャー(以下AWC)」と拡張型工具マガジン「多連式ドラムツリーマガジン」を搭載した、自動化システム一体化型の同時5軸加工機。AWCはストッカ内に準備された素材と機内で加工が完了したワークを自動交換・収納する装置で、最大60Kgまでのワークに対応。多段式ストッカを採用することで、省スペースで多数(標準32個、オプション40個)のワーク交換・収納を可能としている。

 多連式ドラムツリーマガジンも従来型の大容量マガジンと比較し大幅な省フロアスペースを実現、また生産状況に合わせて工具収納本数を段階的に拡張することが可能である。これらの自動化システムを機械本体のCNC装置に組み込まれた自動運転ソフトウェア「Smooth AWC」により統合管理し、ワーク・工具・プログラムなど作業者の段取りを支援することで長時間のスケジュール運転を容易に実現する。

 主軸は標準タイプ(12000min-1)のほか、高速タイプ(オプション)を3種類ラインナップし、精密部品の加工面品位の向上など、さまざまな加工ニーズに合わせた仕様選択が可能である。

特長

(1)機械本体と一体化された省スペースな自動化システム
 a)オートワークチェンジャー(AWC)
 AWC はストッカに準備された素材と機内で加工が完了したワークとを交換・収納する装置。寸法φ 350mm×H315mm、重量60Kg までの中小型ワークに対応、導入後でも生産状況に合わせてストッカ数を32→40(オプション)へ増やすことが可能。


多段式ストッカの採用により、省スペースで多数のワークハンドリングを実現

 b)省スペースで段階的な拡張が可能な「多連式ドラムツリーマガジン」
 従来型の大容量マガジンに比べて省スペース(※)な、新開発「多連式ドラムツリーマガジン」を採用。次回工具のみならず、更にその次に使用する工具までを待機させるシフター構造を採用し、工具待ちアイドルタイムを短縮。生産状況に合わせ、工具収納本数を145 本(標準)から最大で505 本(オプション)まで段階的に拡張可能。



(※)従来型TOOL HIVE(240 本仕様)と多連式ドラムツリーマガジン(265 本)に対し、フロアスペースを約40%削減



145本から505本まで、工具収納本数の段階的な拡張が可能


 c)簡単に長時間のスケジュール運転を可能とする自動運転ソフトウェア「Smooth AWC」
 「Smooth AWC」は機械本機のCNC 装置「MAZATROL SmoothX」に組み込まれたワーク・工具・プログラムの管理を支援する自動運転ソフトウェア。工具寿命までを考慮したシミュレーションを行うことで不足工具を予測し準備を促すなど、作業者の段取りを支援し長時間の自動運転を実現する。

(2)さまざまな加工ニーズに対応する、豊富な主軸仕様展開
主軸には振動を最小限に抑えるビルトインモータ構造を採用。標準タイプ(12000min-1)の他に、高速タイプ(オプション)を3 種類(18000min-1・ 25000min-1・30000min-1)ラインアップ。加工ニーズに合わせた仕様選択が可能。

主な仕様

日立建機がインドの製造現場の中核を担う人材育成をめざす「ものづくり技能移転推進プログラム」に参画

 日立建機(社長=平野耕太郎氏)は、このほど日本およびインド政府が共同で進める「ものづくり技能移転推進プログラム」に、インド国内で建設機械の製造および販売・サービスの事業を展開する連結子会社、タタ日立コンストラクションマシナリー Company Private Limitedを通じて参画すると発表した。

 「ものづくり技能移転推進プログラム」は、中長期的に経済成長が期待されるインドの製造分野において、インドが掲げる「メイク・イン・インディア」、「スキル・インディア」に貢献するためのプログラムで、 日本・インドの官民連携の下、10年間で3万人のものづくり人材を育成することを目的としている。2016年11月11日に、経済産業省およびインド技能開発・起業省が、同プログラムを促進し、協力していくことについて覚書に署名している。

 今回、日立建機は、本プログラムの目的および両国政府の取り組みに賛同し、同プログラムの柱の一つであるインドにおける製造現場の中核を担う人材を育成する人材育成機関「日本式ものづくり学校(Japan-India Institute for Manufacturing/以下、JIM)」に、経済産業省から認定を受けた上で、教育施設の整備および教育プログラムの構築を行う。タタ日立社の所有するダルワッド工場敷地内の教育施設にて、JIMの取り組みを進めていく予定。

■タタ日立社概要
社名
Tata Hitachi Construction Machinery Company Private Limited
従業員数(2017 年3 月31 日現在)
2,052 名
拠点数(2017 年3 月31 日現在)
製造拠点: 3 拠点
販売・サービス拠点: 237 拠点
インド事業売上収益(日立建機連結 2016 年度実績)
約486 億円