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ダイカストの製造にかかわる最新技術のセミナーを開催

日本ダイカストマシン工業会が、平成23年2月4日(金)10:00~16:00まで、機械振興会館6階会議室D-1、2、3号室にて技術セミナーを開催する。参加費は、主催団体および協賛団体は1万5000円、非会員2万円。なお、参加費にはテキスト代、昼食代が含まれる。セミナー案内、申し込み用紙についてはHPからダウンロードできる。http://www.jf-jd-ma.com/jdmma/index.htm●プログラム●(1)開会挨拶 日本ダイカストマシン工業会 10:00~10:10会長 辻 眞氏(東芝機械)(2)『環境に優しいダイカスト工場を目指して』 10:10~10:50トヨタ自動車北海道 技術部第2技術課 主幹 高橋勝之氏〈内容〉近年、あらゆる部門において環境への対応がクローズアップされている。トヨタ北海道では「環境のリーディングカンパニー」を目指して、地球にも人にも優しい工場づくりに取り組んでいる。その中から、ダイカスト工場として実施した『省エネ・省資源化』の改善事例と、働く人に対する「作業環境」へのこだわりとその活動事例について紹介する。(3)『NI法のシステム開発』アーレスティ 技術部 主席研究員 工学博士 青山俊三氏 10:50~11:30〈内容〉現在アーレスティで生産されているNI法は、従来のダイカストにある鋳造欠陥をなくし、足回り部品などの新しい市場を開拓する目的で低圧鋳造とダイカストの融合を目指したシステムとして開発されたものである。このシステム開発で特に問題となった技術課題やその再に行った新しい考案や実験の内容について概説することで、NI法のシステムの紹介を行う。(4)『マシン周辺装置に於けるロボットシステムの効果的利用法』 11:30~12:10ロボテック 代表取締役 山喜義則氏〈内容〉ダイカスト現場が抱える様々な問題は、各工程を電動サーボ技術でリンクしてフィードバック情報を一元管理することで更に上を目指すことができる。大幅なコストダウンが要求される中、マシン各社電動サーボ制御化された今日、その周辺でインターフェース機能を担うのが、全電動サーボ駆動の多関節ロボットである。マシン周辺装置メーカーとして、どのようにロボットを効果的に利用しているかについて話す。(5)昼食 12:10~13:00(6)『ダイカストマシンの改善事例』 13:00~13:40東芝機械成形機エンジニアリング ダイカスト本部技術部 開発設計担当 保田拓郎氏〈内容〉同社では、近年、ダイカスト工場のクリーン化を目指して、省エネ・省力化を含めた改善活動に取り組んでいる。具体的な事例として、すでに静電スプレイシステム、新たに供給装置を開発したプランジャペレット潤滑装置、型締部のオイル潤滑によるマシンおよび工場床面の汚れを改善できる新しい給油システムへの改造事例を紹介する。また、短期間でダイカストマシンのオーバーホールが可能な事例も併せて紹介する。(7)『ダイカストマシンの鋳造性能』13:40~14:20東洋機械金属 開発技術本部 ダイカスト設計部 部長 中村孝夫氏〈内容〉ダイカスト製品の高品質化が要求される中、ダイカストマシンの射出性能もそれに対応していくことがダイカストマシンメーカーの使命である。ここではダイカスト製品の内部品質に影響を及ぼすマシンの射出性能を紹介するとともに、ダイカストマシンの性能を維持するための管理方法についても紹介する。(8)休憩 14:20~14:30(9)『鋳造生産性向上へのCAEの活用について』 14:30~15:10宇部興産機械 技術開発センター鋳造解析Gr グループリーダー 村上工成氏〈内容〉鋳造CAEは、金型設計や鋳造を実施する前に方案の問題点を把握し、より最適な金型・鋳造方案へ方向付けができる有効なツールである。ダイカスト業界でもさまざまな場面で活用され、立ち上げ期間短縮や歩留まり工場など生産性向上へ効果を大いに発揮している。この鋳造CAEを活用した生産性向上への取り組みなど、同社の解析事例を交えて紹介する。また、同社の最近の研究「鋳巣の定量評価」についても簡単に紹介する。(10)『環境を配慮したダイカストマシンと周辺システム』 15:10~15:50東芝機械 ダイカストマシン技術部 開発・営業技術担当 冨岡 智氏〈内容〉近年のダイカストにおいて、製品の要求品質向上とともに安定生産を維持管理することが重要視されている。一方、省エネ化も注目されており生産工程や設備の見直しが行われている。しかし、新規設備はコストがかかるため容易には導入できない状況となっている。そこで現在稼働している既存設備に対し現地にて改造することができ環境負荷低減に寄与できるダイカストマシンと周辺システムの事例を紹介する。(11)閉会挨拶 15:50~16:00日本ダイカストマシン工業会 技術委員会 委員長 池田信吾氏(東洋機械金属)

第58回インターモールド・テクニカル・セミナーの受講者募集を開始

インターモールド振興会は平成23年1月28日(金)に開催する「第58回目インターモールド・テクニカル・セミナー」の受講者を募集している。今回のテーマは、『高張力鋼板のプレス技術の現状 -自動車部品の軽量化-』。最近自動車業界では、燃費向上を狙って車体の軽量化を行うことが大命題になっている。同テクニカルセミナーで取り上げる高張力鋼板材は、一般鋼材に比べて高強度な材料であるため、プレス成形技術(工法、金型、金型材料、プレス機械なども含め)の開発が盛んに行われているが、課題も多く、高張力鋼板材のプレス成形では、成形によりスプリングバックやねじれなどが起こるため形状凍結性が非常に悪いことから現場では悪戦苦闘をしながら生産を行っているのが現状だ。このような現状を踏まえ、高張力鋼板材の自動車部品への適用状況の現状を探ると同時に今後のプレス成形技術動向についても探ることにしている。受講申込、詳細はこちら↓↓↓http://www.itp.gr.jp/seminar/now.html■□■第58回インターモールド・テクニカル・セミナー■□■『高張力鋼板のプレス技術の現状 -自動車部品の軽量化-』【開催日時】 2011年1月28日 (金)10:00~17:30【会  場】 笹川記念会館 4階 第2会議室〒108-0073 東京都港区三田 3-12-12 TEL:03-3454-5062(代)交通アクセス → http://www.sasakawahall.jp/location.html●第1セッション「高張力鋼板の材料特性―降伏曲面、SD効果、バウジンガー効果」桑原 利彦(東京農工大学 大学院工学研究院先端機械システム部門 教授)●第2セッション「日産自動車での高張力鋼板材のプレス成形適用への取り組み」濱崎 俊彰(日産自動車 車両技術開発試作部 要素技術開発グループ 主担)●第3セッション「ダイクエンチ工法による自動車部品の軽量化への取り組み」鈴木 貴之(アイシン高丘 生技開発部 塑性開発T)●第4セッション「三恵技研工業(株)での高張力鋼板のプレス成形への取組み」仲 正彦(三恵技研工業 安濃工場 生産技術課 主任)●第5セッション「高張力鋼材用のプレス機械」松野 修一(アイダエンジニアリング 営業技術部DSFグループ 総括マネージャー)●第6セッション「鉄鋼メーカから見たプレス成形技術」末廣 正芳(新日本製鐵 技術開発本部 鉄鋼研究所 加工技術研究開発センター所長)※都合によりプログラムを変更することがあります。【受 講 料】インターモールド振興会ネット会員 38,850円(税込) 一般 42,000円(税込)【申込締切日】 2011年1月24日 月曜日 (但し、満席になり次第締め切り)

11月分工作機械受注総額は967億円 日工会

日本工作機械工業会がまとめた11月分の受注実績は以下の通り。2010年11月分工作機械受注総額は967億円(前月比+20.5%・前年同月比+104.2%)となった。【11月分内需】309億円(前月比+22.0%・前年同月比+102.2%)① 一般機械 138億円(前月比+26.7% 前年同月比+2.4倍)  うち金型  14億円(前月比+16.9% 前年同月比+44.9%)② 自動車  90億円(前月比+24.9% 前年同月比2.5倍)  うち部品 66億円(前月比+21.3% 前年同月比3.3倍)③ 電気・精密 35億円(前月比+13.5% 前年同月比+91.9%)④ 航空機・造船・搬送用機械 15億円(前月比+7.9% 前年同月比+50.9%) 【11月分外需】658億円(前月比+19.8%・前年同月比+105.2%)①アジア:390億円(前月比+33.7% 前年同月比+99.1%)・東アジア:327億円(前月比+42.0% 前年同月比+106.6%)〈韓国〉:29億円(前月比△14.2% 前年同月比+41.5%)〈中国〉:277億円(前月比+50.5% 前年同月比2.2倍)・その他アジア:63億円(前月比+2.3% 前年同月比+67.3%)〈インド〉:14億円(前月比△11.1% 前年同月比+25.0%)②欧州:127億円(前月比+15.0% 前年同月比 2.3倍)〈ドイツ〉:46億円(前月比△8.8% 前年同月比94.6%)③北米:123億円(前月比△8.8% 前年同月比約+94.6%)〈アメリカ〉:116億円(前月比△5.8% 前年同月比+97.2%)

2011年台北国際ギフト・文具見本市 Giftionery Taipei 2011 出展募集中!

台北国際ギフト・文具見本市は、今回で65回目を迎える台湾唯一のギフトと文具専門業者のためのプラットフォームであり、見本市には毎回、国内外からデパート、テレビショッピング、銀行、保険会社、ホテル、科技関連や、総統府、中世記念堂やその他博物館関係者など数多くの小売業や企業のバイヤーが駆けつける。2011年台北国際ギフト・文具見本市では、一般のギフトや文具以外に「ホームスタイリング・エリア」、「ナチュラルエッセンス・エリア」、「ホリデー&パーティー・エリア」といった、装飾やイベント関連の業者様向けのエリアを新たに設け、新しい風を呼び込むとしている。■主  催:中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)■共  催:台湾区芸品礼品輸出業同業公会、台湾区教育用品工業同業公会、     台湾区手提包輸出業同業公会、台湾区玩具及び児童用品工業同業公会■日  時:2011年4月21日(木)~4月24日(日)■場  所:台北世界貿易センター・展覧大楼一階展示場A、D区(台北市信義路五段5号一楼)■公式URL:http://www.giftionery.net/ja_JP/index.html(日本語)■出展規模:350企業(国内外計) 600小間のブースを使用 ※予定■出展品目:ギフト用品、文具、販促用品、祝日の飾り付け用品、文具、画材、学用品、 オフィス用品、手工芸品、家庭用品、生活用品、玩具、子ども用品、バッグ、宝石、アクセサリー、ペット用アクセサリー、ライセンシング等■出展各エリア:ギフトエリア、文具エリア、技術&トレンドエリア、生活百貨エリア、ホームスタイリングエリア、ナチュラルエッセンスエリア、ホリデー&パーティーエリア、メディアエリア■出展のお申込&お問合せはこちら↓↓↓http://www.taitra.gr.jp/event/taipei-form.html

「エモ・ハノーバー2011」国際製造技術トレンドに焦点

2011年9月19日から24日まで開催される国際金属加工見本市「エモ・ハノーバー2011」が開催される。世界各国の製造業界専門家がハノーバーに集結し、最新の製造技術を学び、製品購入計画をたて、業界トレンドについて討論する。
前回の「エモ・ハノーバー2007」は世界80カ国から166,500人が来場した。

見本市開催時の経済環境は良好との見通し

ドイツ工作機械工業会専務理事 Dr.ヴィルフリート・シェーファー
ドイツ工作機械工業会専務理事 Dr.ヴィルフリート・シェーファー
「国際経済の動向は世界最大の国際金属加工見本市である“エモ・ハノーバー”によって明らかになる。この展示会では投資決定の重要な情報を得ることができるうえ、世界の工業需要は出展社にとって成功のカギとなる」とドイツ工作機械工業会(VDW)専務理事であるDr.ヴィルフリート・シェーファーは東京で開催された記者会見で語った。

この記者会見でDr.シェーファーは、「日本の輸出経済は近年の経済危機と円高による輸出低迷の影響を受けたが現在は回復傾向にあり、日本経済は新たな出発点に立っている」と指摘。「GDPも主要ユーザー産業による投資も低水準から上昇してきている。特に日本の自動車および自動車部品産業は2ケタの成長が期待されている。国際調査では、精密工学、光学、電気産業、金属製品および金属加工業界でも投資が増加すると予想されている。これらは2011年の日本の工作機械業界の成長を明確にしている。“エモ・ハノーバー2011”は日本の工作機械メーカー、特に国際ビジネスを行っている企業にとってビジネスの可能性を高めることができる見本市である」とした。

国際エモ会議「持続可能な製造」

2011年9月20日と21日に開かれる国際エモ会議「持続可能な製造」で世界の製造業者が関連製品を展示。会議はフラウンホーファー工作機械・成形技術協会(IWU)、ケムニッツ技術大学、「エモ・ハノーバー」主催者であるドイツ工作機械工業会(VDW)の共同開催で行われる。主な会議のテーマは、①工作機械・鍛圧機械と製造プロセスにおけるエネルギー効率と資源効率の促進のための技術ソリューション、②効率的なプラント設計とプロセスチェーン、③持続可能を目的とした製造計画と製造システムとなっている。

b2フェアーでは、「エモ・ハノーバー」主催者であるドイツ工作機械工業会とヨーロッパの起業ネットワークが連携し、ビジターの新規ビジネスコンタクト獲得をサポートする。データ―ベースを基に、ビジターと出展社の新たなネットワーキングや新規顧客、サプライヤー、取引相手獲得のサポートをする。

b2フェアーは、企業間マッチメーキングを行うサービス。マッチメーキングに感心のある出展社とビジターはデータベースwww.b2fair.comにプロフィールを入力することができる。ログインをし、ビジネスコンタクトを希望する企業を見本市開催2週間前からオンライン上で選択することができる。選択に基づき個別に打ち合わせの予定を調節する。商談の申し込みやリクエストは「エモ・ハノーバー」を通じてヨーロッパ14カ国にある30のパートナーネットワークに伝えられ、仲介をする。

「エモ・ハノーバー2011」開催期間中、工作機械の研修と教育をテーマにした有益なプログラムが毎日開催される。1,000㎡以上のスペースを利用して優秀な従業員になるためのアドバイスの提供や、研修生が最新の工作機械に触れることができ、積極的な質疑応答や参加が見込まれている。8,000人以上の学生がこのイベントに参加する予定だ。
また、航空産業に関する特別展や、急成長するロシア市場に焦点をあてたイベントや会議も開催する。

宇宙航空産業における最新技術―会議とスペシャルイベント

2011年9月22日と23日にはライプニッツ大学製造技術・工作機械研究所(IFW,ハノーバー)とゲッティンゲンに拠点をおく、機械イノベーションネットワーク(MIN)が「宇宙航空産業における新製造技術」会議を共同で開催する。航空機製造では新素材と素材の組合せの使用トレンドは増長している。1つの例として、ベータ型チタン合金素材の組合せの使用トレンドは増長している。1つの例として、ベータ型チタン合金と炭素繊維強化プラスチックの航空機導体構造への併用、車台製造のための開発、工作機械の低温抵抗材と化合物の組合せから、コスト差効率の高いチタニウム加工や5軸機械加工のための機械設計という新しい概念に向けて、足並みをそろえる必要がある。このような背景のもと、宇宙航空産業の部品製造と機械加工の最新ソリューションと未来のトレンドは会議で討論される。

機械加工イノベーションネットワークは、「チタニウム部品製造におけるコスト効率の重要性」という併催イベントを計画している。宇宙航空産業は他の産業のイノベーションモデルおよび触媒の役目を果たし、航空機プログラムに牽引されている。合成素材使用の増加、特に最先端チタニウムは機械加工を代表する新しい取り組みであるとして、このスペシャルイベントではチタニウム部品に焦点をあてるとしている。研究者、開発者、製造者、ユーザーが協力し、製造効率の促進を狙いとしている。イベントでは革新的な複合実験の結果を発表し、新しい工学技術が機械加工問題にアプローチする。大小チタニウム部品構成要素とプラスティック合成に焦点をあてる。

異形ワーク用バリ取り機「バリタック-SP型」が好評中!

トーバン工業(社長=田島泰彦、本社・東京都江東区大島2-6-21)が製造販売しているマシニング加工や旋盤加工、プレス成形加工後等の段差ある箇所に発生したカエリバリを短時間に除去する「バリタック-SP型」が好評である。

この製品の最大のメリットは、バリ取り作業2人以上が従事している加工現場に、「バリタック-SP型」を導入することで加工コストが低減すること。煩わしい機械加工後のワークのカエリバリの除去に力を発揮する。

【特長】
・低価格でコンパクトな設計。
・段差のある箇所に発生したバリが取れる。標準仕様は20㎜以内の段差に対応。
・非常に短時間でバリの除去ができるので、インラインでの加工が可能。
・ブラシのおシュレーション機構と正回転、逆回転機構およびチャック機構の正回転、逆回転機構を使い全方向のバリを取ることが可能。
・機械本体にクーラントタンクを内蔵。

なお、同社では専用バリ取り機の製作も受けている。

「TECHNO-FRONTIER2011」出展企業を募集

日本能率協会(JMA、会長=山口範雄)は、2011年7月20日(水)~22日(金)の3日間、東京ビッグサイトで「TECHNO-FRONTIER2011」(テクノフロンティア2011)の総称のもと、「モータ」「電源」をはじめとしたエレクトロニクス・メカトロニクス分野の10の要素技術の専門技術展を開催する。この展示会は開発・設計・生産技術者を中心に経営者までが一堂に会するエレクトロニクス・メカトロニクス分野におけるアジア最大規模の専門技術展&シンポジウム。層展示予想規模500社/1,000駒、来場登録者3万6000人を見込んでいる。現在、事務局では出展企業を募集しており、申込み〆切は2011年2月25日(金)までとなっている。2011年は日本国内で唯一の環境発電に焦点をあてた展示会「環境発電技術展」を新設するほか、主催者企画として特別展示「『脱』『省』レアアースモータ研究成果展示」(仮称)を行う。レアアース確保問題等から次世代自動車開発のキーデバイスとして注目されている“レアアースに依存しない次世代モータ”を取り上げ、脱・省レアアースモータ開発研究に携わる代表的な大学が一堂に会して最新の研究成果の実物展示とデモンストレーションを行う予定。

10月分超硬工具主要統計

超硬工具協会がまとめた10月分超硬工具主要統計は以下の通り。【超硬合金重量】484トン(前年比139.1)。【超硬工具生産量】切削工具187億7900万円(前年比147.7)、耐摩工具31億8100万円(同112.7)、鉱山土木工具6億6600万円(同122.7)、その他工具5億3300万円(同180.7)、焼結体・工具17億5100万円(同151.5)、合計249億1000万円(同142.1)。【輸出入】輸出71億3800万円(前年比142.6)、輸入35億8700万円(同153.2)。【超硬工具出荷額】切削工具180億9200万円(前年比134.1)、耐摩工具30億3500万円(同110.7)、鉱山土木工具7億100万円(同121.9)、その他工具3億9100万円(同122.2)、焼結体・工具16億9900万円(同139.3)、合計239億1800万円(同130.3)。【刃先交換チップ】生産2584万3000個(前年比170.4)、出荷2517万3000個(同148.2)。

10月分産業機械受注状況および輸出契約状況

産業機械工業会がこのほどまとめた平成22年10月分の産業機械受注状況および輸出契約状況は以下のとおり。10月の受注は2789億100万円、前年同月比91.2%となった。【内需】内需は1888億5900万円、前年同月比98.4%となった。内需のうち、製造業向けは前年同月比84.3%、非製造業向けは同125.3%、官公需向けは同98.5%、代理店向けは同97.8%であった。増加した機種は、ボイラ・原動機(前年同月比187.0%)、鉱山機械(同205.7%)、タンク(同172.7%)、プラスチック加工機械(同204.6%)、圧縮機(同151.8%)、送風機(同524.2%)、変速機(同109.4%)、金属加工機械(同136.7%)の8機種であり、減少した機種は、化学機械(同76.5%)、ポンプ(同99.2%)、運搬機械(同85.3%)、その他機械(同52.6%)の4機種であった。【外需】外需は、900億4200万円、前年同月比79.0%となった。10月のプラント案件はなかった。増加した機種は、鉱山機械(前年同月比108.2%)、タンク(同400.0%)、圧縮機(同164.4%)、送風機(同359.5%)、運搬機械(同233.4%)、金属加工機械(同154.1%)、その他機械(同176.9%)の7機種であり、減少した機種は、ボイラ・原動機(同38.8%)、化学機械(同88.4%)、プラスチック加工機械(同86.8%)、ポンプ(同66.5%)、変速機(同96.7%)の5機種であった。●10月分産業機械輸出契約状況は以下のとおり。10月の主要約70社の輸出契約高は、812億6800万円、前年同月比80.9%となった。10月のプラント案件はなかった。単体は812億6800万円、前年同月比80.9%となった。地域別構成比は、アジア44.7%、南アメリカ16.3%、北アメリカ14.3%、中東13.1%、ヨーロッパ8.5%、ロシア・東欧1.6%となっている

トヨタ自動車がロボット大賞を受賞

賞状を授与される新美トヨタ副社長
賞状を授与される新美トヨタ副社長
経済産業省と日本機械工業連合会主催の「第4回ロボット大賞」は、「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」がロボット大賞(経済産業大臣賞)を受賞し、表彰式を11月26日に日本科学未来館(東京都)で開催した。(写真提供=ロボット大賞事務局)








ロボット産業を世界をリードする新産業に成長させるべくロボットの実用化に必要な技術開発や安全性確保の取り組みを進めている経済産業省。この表彰制度は、活躍したロボットの中から将来の市場創出への貢献度や期待度が最も高いロボットを選定し、表彰を行うことで我が国のロボット技術の革新と用途拡大および重要の換気を促すことを目的として2006年の創設以来実施している。
今回、92件の応募の中から「第4回ロボット大賞」審査委員会(委員長:三浦宏文工学院大学顧問)の厳正な審査により、昨年または今年活躍し、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いロボット12件が優秀賞として選ばれ、この優秀賞の中から、「第4回ロボット大賞」、最優秀中小・ベンチャー企業賞、日本機械工業連合会会長賞、中小企業基盤整備気候理事長賞および日本科学未来館館長賞が選ばれた。

●第4回ロボット大賞(経済産業大臣賞)●
「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」

開発者等>
・トヨタ自動車
・オチアイネクサス
・名古屋工業大学
・首都大学東京

概要>
自動車の組み立て工場においてスペアタイヤを自動車のトランクに搭載するロボット。低出力のモータを用いることにより、人と協働して安全に作業が可能。すでにトヨタ自動車の組み立て工場にて実用化されている。

審査委員会講評>
産業用ロボットは通常、モータの出力が高く、安全のため人と隔離して動かすことが必要である。このロボットは低出力のモータとばねのしくみを利用することで、人との協働作業を実現した。工場におけるロボット活用の新たな可能性を示したことが、「第4回 ロボット大賞」にふさわしいと高く評価された。

●最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)●
「HAMDAS-R(ハムダスR)」

開発者等>
・前川電気

概要>
豚もも肉から自動的に骨を取り除くロボット。豚もも肉は個体差によるバラツキが大きく、自動化は困難とされていたが、X線認識システムなどにより骨のサイズおよび形状を認識することで、一連の作業を自動化できるようにした。

審査委員会講評>
食肉工場における技能者が減少する中で、手作業の技をロボットで再現する工夫を凝らすことにより、人手と変わらない高い作業効率を実現したことが評価され、「最優秀中小・ベンチャー企業賞」の受賞となった。

●日本機械工業連合会会長賞●
「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」

開発者等>
・パナソニック ヘルスケア
・パナソニック

概要>
病院業務のひとつである複雑な薬剤業務を支援するロボットシステム。薬剤の選び出しと病院内の自動搬送を行う。これらの作業支援により、服薬指導などの人でしかできない業務に薬剤師が集中できるようになる。

審査委員会講評>
病院全体をロボットシステムで自動化し、複数ロボットを用いて作業を効率化することで、病院サービスの効率と質の向上を目指す取り組みが評価された。

●中小企業基盤機構理事長賞●
「超高圧送電線の活線点検ロボット『Expliner(エクスプライナー)』」

開発者等>
・ハイボット
・東京工業大学
・関西電力
・かんでんエンジニアリング
・ジェイ・パワーシステムズ

概要>
超高圧電線を遠隔操作で移動し自動で活線点検するロボット。これまでは、点検のため一時的に給電を遮断していたが、本ロボットは送電を止めることなく、障害物等をよけながら複数・長距離の送電線を連続点検できる。

審査委員会講評>
従来、人手で行っていた危険な作業から作業者が解放されること、また、生活の要である電力を停めずに点検作業が行える点が評価された。また、新規制の高いロボットであること、国内外への市場展開が期待される点が評価され、「中小企業基盤整備機構理事長賞」の受賞となった。

●日本化学未来館館長賞●
「きぼう」ロボットアーム

開発者等>
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)
・日本電気(NEC)

概要>
国際宇宙ステーションの一部である日本宇宙実験棟「きぼう」に取り付けられた宇宙用ロボットアーム。「きぼう」船内から宇宙飛行士がロボットアームを遠隔操作し、スペースシャトルで打ち上げられた実験用機材などの宇宙ステーションへの取り付け作業を行う。

審査委員会講評>
宇宙空間という特殊な環境ながらも、有人宇宙ステーションのそばでも安全で確実な運用を出来る点が評価された。また、今回の応募期間中に計5台の実験用機材の取り付けを検量し、わが国の技術力を海外に示した実績も評価され「日本科学未来館館長賞」の受賞となった。

●サービスロボット部門「優秀賞」●
「細胞自動培養ロボットシステム」

開発者等>
・川崎重工業

概要>
新薬開発や再生医療に必要な無菌環境下での細胞培養作業を行うロボット。現在は熟練作業者が無菌環境下にて手作業で行っているが、ロボットによる自動化により、安全確保と開発効率の向上が見込まれる。

「イチゴ収穫ロボット」

開発者等>
・農業・食品産業技術総合研究機構
・生物系特定産業技術研究支援センター/エスアイ精工

概要>
ハウス内栽培されたイチゴを3次元位置測定し、色味具合・熟度をカメラで判定し、果実を傷つけないよう果柄部分を切断しトレイに収容するロボット。夜間にロボットが収穫作業を行うことで農家の作業負担を軽減できる。

「サイバネティックヒューマンHRP-4C」

開発者等>
・産業技術総合研究所

概要>
人間に近い外観・携帯を持つヒューマノイドロボット。歩行や顔の表情の変化ができ、さらに音声認識等により人と会話が可能。相性、未夢(みーむ)。ファッションモデル、MCなど、主にコンテンツ産業の現場における活動実績を多数有する。

「ジョイスティック式自動車運転システム」

開発者等>
・東京農工大学
・ニッシン自動車工業

概要>
自動車のハンドル、アクセル・ブレーキペダルをジョイスティックにより操作する福祉用ロボットシステム。従来の製品に比べ、幅広い障がい者の方が、様々な車種において使用できる。

●産業用ロボット部門「優秀賞」●
「ゲンコツ・ロボットシリーズ」

開発者等>
・ファナック

概要>
パラレルリンク構造のロボットとしては類を見ない3軸手首を持つ6自由度構造により、品物の無機を変えて整列させる、ひねるといった、人の手と同じ柔軟な作業が可能なロボット。人の目に相当するビジョンセンサと組み合わせ、これまでロボットの活用が進まなかった食品、医療機器、部品組立等の幅広い分野で活躍する。

●公共・フロンティア部門「優秀賞」●
「消防用偵察ロボットFRIGO-M(フライゴーエム)」

開発者等>
・三菱電機特機システム
・総務省消防庁消防大学校消防研究センター

概要>
有機ガスや放射線などが漏洩する災害現場において、消防隊員に先行して現場に侵入し、消防隊員の侵入が可能か、侵入するためにはどのような装備が必要なのかなどの情報収集を行うロボット。強力な防じん、防水などの耐環境性能を有し、人が行うには困難な環境下での作業に広く応用が可能。

●部品・ソフトウェア部門「優秀賞」●
「D3モジュール」

開発者等>
・D3基盤技術

概要>
航空宇宙、鉄道通信分野等で多数使われている高性能の通信システムを応用したサービスロボット用通信基盤。幅広いサービスロボットに適用することができ、ロボットを安定して動作させることが可能。