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「慎重な準備も怠らず着実に前進」日本機械工業連合会が賀詞交歓会を開く

あいさつに立った大宮会長は、「今年の干支は己猪。植物の成長に例えると、草木が成長を終えて姿が整った状態を表す。十二支の最後にあたる猪は、枯れ落ちたのちに生命が引き継がれて種の中にエネルギーがこもっている状態とのこと。今年は成熟した組織が次の段階を目指す準備をする年。知識を増やし精神を育て、組織においては人材育成や設備投資、財務基盤を固めると良いとされている。猪突猛進の言葉もあるが、慎重な準備も怠らず、着実に前進していきたい。昨年は、トランプ政権のもと、通商問題や自然災害等、予測の難しい変化の年だったが、我が国経済は、全体として緩やかな回復基調にあり、生産や設備投資も増加傾向が続いている。」とし、昨年の11月に公表した2018年機械生産の改定見通しでは、17年比2.9%増の77兆3千億円となったと述べた。
▼大宮会長の年頭所感はこちら▼
http://seizougenba.com/node/10690

乾杯の発声は斎藤 保 副会長(IHI会長)が行った。宴もたけなわのころ、散会した。
【年頭所感】「今年は通商問題に目が離せない」日本機械工業連合会 会長 大宮英明
皆様、新年明けましておめでとうございます。
年頭に当たり、平素より日本機械工業連合会にお寄せ頂いております皆様方の温かいご支援とご協力に対し、改めて深く御礼申し上げます。
昨年は、トランプ政権下の通商問題や自然災害等変化の年でしたが、我が国経済は、全体として緩やかな回復基調にあり、生産や設備投資も増加傾向が続いております。この中で、我が国の機械産業の生産も伸長しており、昨年11月に公表いたしました日機連の2018年機械生産の改訂見通しでも、17年比2.9%増の77兆3千億円となっております。この水準は、やっとリーマン危機前の水準に到達した金額であり、また、30年前とほぼ同じ水準であることから、必ずしも手放しで喜べない数字であります。
一方、課題に関しましては、6年間にわたる景気回復の中で、失業率2.3%程度とひっ迫した雇用情勢が続いており、人手不足の問題は頭の痛い問題です。政府は働き方改革を進める一方、入管法を改正し、外国人材の受け入れ拡大に舵を切りますが、その円滑な実施は機械産業にとっても重要な課題となります。また、他の国にも増して、イノベーションを活用した生産性革命への取り組みが、わが国では喫緊の目標となります。
通商環境の変化への対応も今年は大きな課題となるはずです。嬉しいニュースとしましては、TPP11が昨年末12月30日に発行し、日EU FTAが今年発効することであります。日本がその実現に貢献した、この二つの巨大なFTAを、機械産業もうまく活用して、国際展開していくことが望まれます。他方で、昨年来の米国トランプ政権に端を発する保護主義的な措置の連鎖は、多いに気に掛かるところであります。我が国の機械産業は、グローバルなバリューチェーンを前提として国際展開しておりますが、保護主義はそのビジネスモデルの前提を揺るがすものであります。
私は、APECビジネス諮問委員会の日本代表委員をしておりますが、昨年末のパプアニューギニアでのAPEC首脳会合では、保護主義防遏(ぼうあつ)に関するメッセージをめぐり紛糾し、首脳宣言を発出することが出来ないという異常事態に陥ったことは記憶に新しい出来事であります。そして本年は、いよいよ米国とのTAG交渉も始まります。自由貿易と国際的なバリューチェーンこそは、我が国機械産業発展の基礎であり、今年は通商問題に目を離せない年になりそうです。政府にも是非自由な通商システムの維持発展に向けてご尽力をお願いしたいと存じます。
また、言うまでもなく、AI、IoT、ビッグデータに代表される急速な技術革新と国際競争の激化への対応は、機械産業にとり最重要の課題です。我々は、あらゆる経済活動がデジタルdigital化によって変化し、繋がる第4次産業革命に対応していくことが求められています。この核となるのは、まずは企業の積極的な研究開発投資です。
日機連では、研究開発税制の拡充を中心として、BEPS (Base Erosion and Profit Shifting: 税源浸食と利益移転)プロジェクト等の国際税制対応、自動車課税軽減等を柱とした税制要望を取りまとめ要望してまいりました。詳細は省略いたしますが、31年度税制改正において意味ある成果を実現することが出来ました。
IoTやロボットについては、3年前に作られた政府のロボット新戦略に基づき、RRI(ロボット革命イニシアティブ協議会 (RRI)が重要な役割を担っております。ご存知のように、RRIは日機連に設置され、私が会長を務めております。おかげさまで、RRIの会員数は現在520と順調に増加し、IoTにおける国際標準化の推進、ロボット利活用の推進、ロボットイノベーションの支援という重要な役割を推進しているところであります。
IoTにおける国際標準作りについては、各国、特にドイツとの連携を強化しており、昨年春にはハノーバーメッセに参加するとともに、ドイツと3本の共同ペーパーを発表いたしました。また、本年4月のハノーバーメッセにも、パビリオン出展、日独共同ペーパー発表、各種フォーラム参加の方向で準備を進めているところです。IEC (International Electrotechnical Commission) においては、いよいよスマートマニュファクチャリングの国際標準作りの議論が具体化段階に入ります。RRIは、同分野で日本を代表する国内審議団体として位置づけられており、今後国際連携と国内調整を深めていく考えであります。
日機連、RRI共々、今後とも我が国機械産業の発展のため、誠心誠意努力を続けて参りたく、関係各位の引き続きの御指導、御鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。
最後になりましたが、皆様の一層のご健勝とご活躍を心から祈念申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。
【年頭所感】「攻めの変革を継続」アマダホールディングス 代表取締役社長 磯部 任
新年、明けましておめでとうございます。
昨年のアマダグループは、第2四半期決算としては売上収益が過去最高となり、通期では期初の予想を上回る見通しです。また、国内外において新たに4社がグループに加わり、中期経営計画「Task321」の達成に向けて、大きな布石を打つことができた1年となりました。
2019年は、中期経営計画の達成とその先5年の成長を見据えて、「攻めの変革」を継続していきます。日本は、好調な企業業績を背景に設備投資への意欲は継続するものの、米中の貿易戦争、英国のEU離脱など、世界経済の先行きは不透明感が増しています。一方で、私たちのお客さまである金属加工業の工場では、人手不足や働き方改革を背景とした労働環境の変化、変種変量生産などへの対応に、多くの課題を抱えています。その解決策として、生産性の向上や加工品質の高付加価値化に資する、最先端の加工機械や生産設備への期待がますます高まっています。
2019年は、次の3点について「攻めの変革」を行っていきます。
1. お客さまのモノづくり変革
最先端のレーザ光制御技術を搭載したファイバーレーザ加工機をはじめ、生産工程全体を自動化するシステム、また、お客さま工場の「機械を止めない」ことを目指したサービスを提供していきます。ニーズをいち早く捉え、最適な提案を行うことで、お客さまのモノづくりを変え、その品質と生産性の向上に貢献していきます。
2. アマダのモノづくり変革
持続的な成長を見据えてグローバルで生産体制の構築を図る中で、アマダ自身のモノづくりを変えていきます。新設する国内外の工場では、ロボットなどによる自動化やIoTの活用を通じて、省力化を図り、お客さまの工場にも役立てることができる、先進的な「人に優しいモノづくり」を目指します。
3. 働き方変革
私たち自身の働き方を変革します。ICTの活用による「仕事の見える化」、女性や外国人など多様な人財の活躍の推進、サテライトオフィスの運用による柔軟な勤務形態の導入など、単なる効率化ではなく、社員一人ひとりが働きやすく、活き活きと仕事ができる環境づくりを進めます。
70年を超えて培ってきた私たちの強みは貴重な財産ですが、それは将来の成長を約束するものではありません。経営理念にある「常に現状をベストとせず、さらに良い方法がないか考え行動する」ことを意識して、変革を続けていきます。
イスカルジャパン 新社長に岡田一成氏

岡田氏は、1994年にイスカルジャパンが、現社長の小宮氏と現監査役の高橋氏によって設立されたときに入社した。1995年にはイスラエルにある本社工場のほうに転籍し、その後、キャリアを重ねてきた。
会見の席上で、岡田氏は、「イスカルジャパンを安定化させ、成長の道に乗せてくれた現小宮社長に最大の敬意を示すとともに、チーム全体一丸となって、この先10年、さらなる25年、その上をイスラエルの本社やIMCグループとともに日本国内で歩んでいきたい。」と決意を表した。将来については、「人材をしっかりと育成確保してきた会社なので、その安定を受けて今後は成長戦略に切り替えていく。私は、IMC本部、イスカルイスラエルの本部と社内では最も関係が深い。イスカルは現在、世界2位の超硬工具メーカーの地位だが、1位の地位を目指している。本社からの期待感も絶大であり、その期待に応えたい。」と意気込みを示した。
目標は、「国内シェアを10%まで高めること。」と岡田氏。この目標を達成するために、生産性に対する意識を高めることに注力するという。グローバル全体でみるメインのマーケットはドイツやアメリカ、そして昨今、急成長しているロシアを含め、テストレポートや成功事例が社内で共有できる環境にある強みが同社にはある。こうした強みを、日本のユーザーへ向けて発信し、ユーザーの要求に合致した切削工具を提供していく方針。
ダイジェット工業が「ダイジェットウィンターキャンペーン2019」をスタート!
ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、2019年1月7日~3月29日まで、新製品発売を記念したキャンペーンを下記のとおり実施する。
■概要/対象商品
主力製品の高能率加工用カッタ、刃先交換式ボールエンドミル、ソリッドドリル・エンドミルを対象としたキャンペーン。1 月発売の「ショルダーエクストリーム」「ヘプタミルフェースミルタイプ」に加え、4 月発売予定の「ハード1 ボール」が数量限定で先行発売され、キャンペーン対象となる。
<対象商品>
① 高能率肩削りカッタ「ショルダーエクストリームEXSAP/MSX 形」
② インサート7 角形仕様の高切込み高送りカッタ「ヘプタミルHEP/HEP-FM 形」
③ インサート4 コーナ仕様の高能率高送りカッタ「SKS-GⅡ SKG/MSG 形」
④ 刃先交換式ボールエンドミル「スウィングボールネオSWBX/MSWX 形」
⑤ 先端角180 度フラットの座ぐり加工用ソリッドドリル「タイラードリル
TLDM 形」
⑥ ソリッドボールエンドミル「ハード1 ボールSFSB 形」
■実施期間
2019年1月7日(月)~3月29日(金)
■セール内容
・A コース:他社乗換えお試しコース:インサート20 個ご購入+他社ホルダ引き取りで適用本体1 台サービス。
[対象商品]:ショルダーエクストリーム、ヘプタミル、SKS-GⅡ
・B コース:本体サービスコース:インサート主刃・副刃各10 個ご購入で適用で本体1 台サービス。
[対象商品]:スウィングボールネオ
・C コース:プラスワンコース:3 本ご購入でご購入品の最安値品以下1 本サービス。
[対象商品]:タイラードリル
・D 新商品お試しコース:1 本ご購入でご購入品の同サイズを1 本サービス。
(※500 セット限定)
[対象商品]:ハード1 ボール
販売目標は合計1,000セット。数量限定につき、なくなり次第終了。
「希望をもって頑張っていきたい」 NaITOが賀詞交歓会を開く

新年のあいさつに立った坂井社長は、「実体経済は堅調に推移していくのではないかとみており、希望をもって今年も頑張っていきたい。」としたうえで、今後のビジネススタンスについてスライドを店ながら説明をした。
それによると第三四半期の損益状況は、売上高は376億9,900万円(前年同期比+7.7%)、営業利益は、7億5,300万円(同+25.7%)経常利益は9億5,000万円(同+22.3%)となった。通期業績予想は売上高490億円、経常利益11億6000万円としている。
2018年度の活動報告の中で、坂井社長は、専門力の強化を挙げ、商品知識、レスポンス、対応面で独自の特長を持ち、取引先の信頼を得た。具体的には①専門販売員研修、商品知識研修の実施、②専門力発揮の場として商品セミナーを積極展開、③産業用多関節ロボットのデモ機を購入、得意先の展示会、ユーザーでの実演PRを実施した。また、地域密着、対面営業についても、市場に基づいた提案、きめ細やかなサービスを提供した。情報発信機能の強化についても触れ、機械要素技術展(東京6月.大阪10月)へ出展し、バリ取りをテーマにした展示会やセミナーを開催した。さらに、計測開発部、商品開発部、工作機械販売推進担当等の営業支援部門によるPR及び営業活動に注力し、商品PR冊子“AtoZシリーズ”の発刊や商品検索サイトの開設をした。
海外展開については、海外岡谷鋼機メカトロ部との協業について、岡谷USAへ出張ベースでセールスを派遣した。(備はメカトロ部、消耗品はNaITOが受注)。海外拠点(インドネシア)への社員が出向し、インド・インドネシア地域では新規顧客の開拓に注力した。また、計測開発部員による在タイ日系企業への計測商材をPRした。
2019年度方針として、①専門力強化、②地域密着、対面営業、③情報発信機能の強化、④積極的な海外展開を挙げた。
鬼頭芳雄 キトー社長が乾杯の発声を行い、宴もたけなわの頃、散会した。
三井精機工業が大宮を皮切りに名古屋、大阪で「MTF2019(MITSUI TECHNICAL FAIR2019)」を開催
三井精機工業(社長=奥田哲司氏)が、プライベートショー「MTF2019(MITSUI TECHNICAL FAIR2019)」を全国3箇所で開催する。 今回は例年開催の本社工場(川島町)が生産多忙につき、展示のための場所の確保が困難だったため、会場を大宮駅前のソニックシティに移しての開催となる。また、今回も併催して充実したセミナーも企画している。各スケジュールは下記の通り。
大宮会場
■日時①1月22日(火)10:30~16:00 ②1月23日(水)10:00~16:00■会場大宮ソニックシティ 地下1F 第1展示場(埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5)■展示機(予定)・コンプレッサ ・オイル式インバータコンプレッサ︓ZV08AX-R<NEW>、ZV11AX-R<NEW>、ZV15AX-R<NEW> ・オイル式コンプレッサ︓Z11AX-R<NEW>、Z15AX-R<NEW>、Z55AX-R<NEW> ※その他、多数のコンプレッサを展示・工作機械 ・パネル展示■セミナー①1月22日(火) ・13:00~14:00 「工作機械新製品セミナー」三井精機工業 ・14:30~15:30 「新型コンプレッサのご紹介」三井精機工業②1月23日(水) ・10:15~11:15 【特別講演】「最近の航空機用ジェットエンジンの動向について」 (株)IHIエアロマニュファクチャリング 代表取締役社長 木下勝彦氏 ・13:00~14:00 「誰でもわかるコンプレッサ」三井精機工業 ・14:30~15:30 「工作機械 新製品セミナー」三井精機工業■その他【工場見学 バスツアー】大宮会場⇔本社工場(川島)11:30大宮発→13:00本社工場着(社内で昼食)14:30本社工場発→16:00大宮着
名古屋会場
■日時①2月5日(火)10:30~16:30 ②1月23日(水)10:00~16:00■会場ポートメッセなごや 第3展示場(愛知県名古屋市港区金城ふ頭2丁目2)■展示機(予定)・コンプレッサ ・オイル式インバータコンプレッサ︓ZV08AX-R<NEW>、ZV11AX-R<NEW>、ZV15AX-R<NEW> ・オイル式コンプレッサ︓Z11AX-R<NEW>、Z15AX-R<NEW>、Z55AX-R<NEW> ※その他、多数のコンプレッサを展示・工作機械 ・5軸立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」、ジグ研削盤「J350G」■セミナー①2月5日(火) ・13:00~14:00 「新型コンプレッサの紹介」三井精機工業 ・14:30~15:30 「工作機械 新製品セミナー」三井精機工業②2月6日(水) ・10:30~11:30 「誰でもわかるコンプレッサ」三井精機工業 ・13:00~14:30【特別講演】「トヨタ自動車における金型づくりの現状と今後」~大事にすべきことは何か~ トヨタ自動車(株) パワートレイン工機部長 大竹知之氏
大阪会場
■日時①2月26日(火)10:30~16:30 ②2月27日(水)10:00~16:00■会場花博記念公園鶴見緑地 水の館〔ハナミズキホール〕(大阪市鶴見区緑地公園2-163 花博記念公園鶴見緑地)■展示機(予定)・コンプレッサ ・オイル式インバータコンプレッサ︓ZV08AX-R<NEW>、ZV11AX-R<NEW>、ZV15AX-R<NEW> ・オイル式コンプレッサ︓Z11AX-R<NEW>、Z15AX-R<NEW>、Z55AX-R<NEW> ※その他、多数のコンプレッサを展示・工作機械 ・5軸立形マシニングセンタ「Vertex55X Ⅲ」、ジグ研削盤「J350G」■セミナー①2月26日(火) ・13:00~14:00 「工作機械 新製品セミナー」三井精機工業 ・14:30~15:30 「新型コンプレッサのご紹介」三井精機工業②2月27日(水) ・10:15~11:30【特別講演】「夢への挑戦、そして数々の困難を乗り越えてつかんだ精工」~ホンダジェット用小型ジェットエンジン開発の軌跡~ ホンダ学園(元本田技研研究所) 森岡 武氏 ・13:00~14:00 「誰でもわかるコンプレッサ」三井精機工業 ・14:30~15:30 「工作機械 新製品セミナー」三井精機工業
タンガロイが新鋼旋削加工用CVDコーティング材種「T9225」を発売
タンガロイ(社長=木下聡氏)は、このほど新鋼旋削加工用CVDコーティング材種「T9225」の販売を開始した。
新鋼旋削加工用材種「T9225」の最大の特長は、P25グレード最高クラスの耐欠損性と従来製品を大幅に上回る圧倒的な耐摩耗性を実現したこと。これらを実現するため、以下の3つの新技術を採用した。
① 厚膜化と圧倒的な均一組織化を実現した耐摩耗性強化Al2O3被膜
② 同社従来被膜よりも1.5倍以上硬い高硬度セラミクス層
③ 同社独自の新技術である被膜強靭化処理「New Premium Tec」
これら3つの新技術を採用した新鋼旋削加工用材種「T9225」は、従来品に対して、幅広い加工条件下で、長寿命・安定した性能を発揮する高汎用性材種であり、顧客の生産性を確実に向上させる。また、「T9225」は、発売以来高い評価を得ている「T9215」と合わせて、T9200シリーズを構築し、あらゆる加工形態に対応することが可能となっている。
「T9225」の設定アイテムは、弊社の鋼旋削加工用第一推奨ブレーカシリーズである、TSFブレーカ、TMブレーカ及びTHブレーカを中心に、標準的なサイズだけでなく、発売以来好評のISO-EcoTurnにも標準設定する。全237アイテムを発売、あらゆる加工形態に「T9225」を使用できるラインナップである。
■主な特長
・従来品よりも厚膜化し、圧倒的な均一組織化を実現した耐摩耗性強化Al2O3被膜
・従来比で1.5倍硬い高硬度セラミクス層⇒ これらにより、圧倒的な耐摩耗性を実現
・被膜強靭化処理「New Premium Tec」により安定加工の実現
■主な形番と標準価格(税抜き)
・CNMG120408-TSF T9225:940円
・WNMG080412-TM T9225:940円
・VNMG120408E-TM T9225:1,110円
・CCMT09T304-PS T9225:1,070円
ダイジェット工業がソリッドボールエンドミル「ハード1ボール」を新発売! ~一般販売に先駆け、キャンペーン先行販売~
ダイジェット工業(社長=生悦住 歩氏)が、このほど、「ハード1ボール」(SFSB 形)を一般発売に先駆け、2019年1月よりキャンペーンに伴い先行販売する。一般販売は本年4月予定。
▼キャンペーン関係記事▼
http://seizougenba.com/node/10684
この商品は、焼入れ鋼などの高硬度な鋼材の直彫り加工によるリードタイム短縮が求められる中、切削熱の発生を抑える低抵抗な刃形と強靭で耐熱性に優れた高硬度材用新材種を採用し、高能率加工を実現したもの。被削材:高硬度材(60HRC)、合金鋼、工具鋼等の荒~仕上げ加工に威力を発揮する。
■特長
① 荒加工から仕上げ加工まで幅広く対応し、刃長1D のスーパーショートタイプで高能率加工が可能な、2 枚刃のソリッドボールエンドミル。
②ボール切れ刃のR 精度は±5μm、ボールR 切れ刃と外周切れ刃はシームレス形状を採用し、良好な仕上げ面と加工時のチッピングを抑制できる。
③高速回転における剛性と精度を有した焼きばめホルダ(シュリンク)やハイドロツーリングに適応可能なシャンク精度を有する。
④超硬コーティング材種に高硬度材加工用新材種「DH110」を採用した。超硬母材は、超微細なWC を用い、優れた刃立ち性が得られる。また、被膜「DH1」は、ナノ多層膜で構成され、耐高温酸化性、耐衝撃性、被膜靭性および密着性において優れる。
■サイズ・価格
・Φ1(R0.5)~Φ12(R6)(全13 形番)
・標準価格:3,500 円~13,000 円(税抜き)
アマダが高速パンチ・ファイバーレーザ複合マシン「EML-AJ」シリーズを新発売 ~進化したパンチング・レーザ機能により、高速・高品位加工と長時間連続運転を実現~
アマダ(社長=磯部 任氏)は、このほど、パンチングとレーザ加工の高速化と高品位化をともに実現する高速パンチ・ファイバーレーザ複合マシン「EML-AJ」シリーズを開発し、販売を開始した。
複合マシンは、同社が板金業界の中で先駆けて開発したもので、パンチングとレーザの両機能を統合し、板金加工における切断・穴あけ・成形・タップの加工工程を1台で行える。同社は、ファイバーレーザを搭載した複合マシンとして、省エネ、低コストで工程統合を実現するコンパクトな「LC-C1AJ」シリーズ、および変種変量生産、長時間連続運転を可能とし、パンチングの高品位加工が特徴的な「ACIES-AJ」シリーズを展開しており、顧客から高い評価を得ていることを受け、このほどパンチングとレーザの加工品質を向上させ、高生産性、長時間の自動化対応などをさらに追求して総合力を高めた「EML-AJ」シリーズを追加した。
「EML-AJ」シリーズは、ベストセラーのパンチングマシンの単体機「EM」シリーズと同等のパンチングプレス能力(300kN)をはじめとして、これまで単体機で実績のあるパンチング機能を全て網羅した。また、パンチング金型を搭載するタレットには、上下異径(φ1010mm、φ1200mm)のZタレットのほか、大容量タレット(φ1200mm)の搭載が可能となった。さらにヒットレート(時間当たりのパンチ打数)を従来機比で25%向上させ、パンチング加工において、アマダの複合マシン随一の高速化を実現している。
また、発振効率の高い3kWのファイバーレーザ発振器と新しい光学系を組み合わせて、光の品質をより向上させるとともに、アシストガスの整流化技術により、従来機と比較して高品位加工が可能となり、切断速度が3倍となる高速化を実現した。その一方で、消費電力は1/3へ低減する省エネ性を有している。
なお、このマシンは、金型自動交換装置(PDC)、自動ノズルチェンジャー、レーザスクラップ自動搬出、カッティングプレートの自動清掃機能など、豊富な自動化オプションを組み合わせることで、最大12時間から24時間の連続運転ができ、運用に合わせた長時間連続運転を自動化するシステムを容易に構築することができる。
同社では、多様化する加工ニーズや人手不足の課題に対し、生産性の向上と加工品質の向上、ならびに加工コストの低減を実現する多彩な機能と自動化ソリューションを提案していくとしている。
主な特長
■レーザ加工機能
・圧倒的な生産性と、高品位加工、低ランニングコストを実現
レーザによる切断工程においては、従来機と比較して、ドロス(溶融物の付着)の高さを約1/2に低減でき、切断面の面粗度は1.3倍に向上(*SPCC t3.2mmの場合)するとともに、3倍の高速切断(*SECC t2.3mmの場合)と消費電力を1/3に低減することができる。また、パンチングとレーザ切断の複合加工を行った場合では、生産性がおよそ2倍、ランニングコストを1/2に低減(*SECC t2.3mmの場合)することができる。
■パンチング加工機能
・小口径パンチでヒットレートの向上
小口径(φ31.7mm以下)のパンチング加工時において、サーボモータードライブの制御方式を最適化することで、ヒットレートを従来機より、25%向上することができる。これにより、高速パンチング加工が可能となり、生産性が大幅に向上した。
・進化した金型自動交換により生産性向上
金型自動交換装置(PDC)付モデルは、材料搬入中やレーザによる切断加工中に、次に使用する金型を自動交換ができるように進化した。これにより、高い実稼働率を実現し、一層の生産性の向上につながる。また、同社独自のID金型に対応しており、個々の金型管理が可能となることで、金型寿命の把握ができ、パンチング加工の品質の向上が実現するとともに、手動交換時に起こりうるセットミスを防止することができる。
マシン仕様